JPH06130675A - 画像記録媒体及び画像記録媒体の製造方法 - Google Patents

画像記録媒体及び画像記録媒体の製造方法

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JPH06130675A
JPH06130675A JP4276174A JP27617492A JPH06130675A JP H06130675 A JPH06130675 A JP H06130675A JP 4276174 A JP4276174 A JP 4276174A JP 27617492 A JP27617492 A JP 27617492A JP H06130675 A JPH06130675 A JP H06130675A
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JP4276174A
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English (en)
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Tatsuichi Maehashi
達一 前橋
Toshihisa Takeyama
敏久 竹山
Takaaki Kuroki
孝彰 黒木
Tawara Komamura
大和良 駒村
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、高感度かつ高解像度の画像
記録を完全乾式処理かつ簡便なプロセスで行うことが可
能な画像記録媒体と該記録媒体の製造方法を提供するも
のである。 【構成】 本発明の上記目的は、下記構成により達成さ
れる。 1.支持体上に順次、光重合性組成物を含有する感光
層、及び剥離可能なオーバーコート層を設けてなる画像
記録媒体に於て、該オーバーコート層が少なくとも感光
層上に直接塗工された層と、その上に熱及び/又は圧力
により接着されたフィルムベースよりなることを特徴と
する画像記録媒体。 2.支持体上に順次、光重合性組成物を含有する感光
層、及び剥離可能なオーバーコート層を設けてなる画像
記録媒体の製造方法に於て、該オーバーコート層を感光
層上に直接塗工した後、その上に熱及び/又は圧力によ
りフィルムベースを接着積層して設ける画像記録媒体の
製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光重合性組成物、及び
それを用いる画像記録媒体とその製造方法に関する。更
に詳しくは、高感度かつ高解像度で取り扱い性に優れた
乾式処理の可能な画像記録媒体と該記録媒体の製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光重合あるいは光架橋性の材料を
用いた画像形成方法は多数知られている。例えば、付加
重合もしくは架橋可能な化合物と光重合開始剤、更に必
要に応じて有機高分子化合物等よりなるバインダー成分
や着色剤を含有する感光性組成物を基材上に塗布して感
光性画像記録媒体とし、その感光層に所望画像を像露光
して、露光部分を硬化させ未露光部分を溶解除去するこ
とにより、露光硬化部よりなる画像の形成を行い、平版
印刷版や、カラープルーフ等のハードコピーを作成する
方法や、特開昭52-9501号、同52-150104号、同53-40537
号、同53-53404号等に開示されているように、上述した
感光性組成物が少なくとも一方が透明な2枚の支持体間
に形成されており、該透明支持体側より所望画像を像露
光し、露光により生ずる該感光性組成物の支持体への接
着力の変化を利用して、剥離現像により支持体上に画像
を形成する方法や、特開昭58-088740号、特開昭62-1253
58号に開示されているような光重合性組成物をマイクロ
カプセル中に封入した感光層を基材上に設け、該マイク
ロカプセル中の感光性組成物を画像様に露光硬化させた
後に、受像体又は印刷版用基材に重ね合わせて加圧し未
露光部のマイクロカプセルを破壊すると同時にマイクロ
カプセル中の感光性組成物を受像体又は印刷版用基材上
に転写させてハードコピーや平版印刷版を作成する方法
や、特公昭37-18979号、特開昭49-39683号、同60-30400
号、同63-147162号等に開示されているような、光重合
可能な化合物と光重合開始剤、更に必要に応じて有機高
分子化合物等よりなるバインダー成分や着色剤を含有す
る感光性組成物を基材上に塗布して感光性画像記録媒体
とし、その感光層に所望画像を像露光して、露光部分を
硬化させた後、未露光部分を他の基材上に熱及び/又は
圧力で転写することにより露光部又は未露光部の光重合
性層よりなる画像を得るもの、等が挙げられる。特に後
3者の方法は液体の現像液を使用しないため、環境汚
染、作業者の安全性、装置の小型化の面から好ましい方
法である。剥離現像は乾式現像であるが、本質的に感光
層の露光部と未露光部の印刷版用支持体及び剥離基材と
の粘着力(接着力)の差を利用して画像形成をするもの
であるために、未露光部分を完全に除去することが難し
く、高解像度の画像を得にくいという欠点を有してい
る。またマイクロカプセルに感光性組成物を封入する方
法では、高解像度を得るために該マイクロカプセルの粒
径を小さくする必要があるが、マイクロカプセルの粒径
を小さくすると、マイクロカプセルを加圧破壊するため
に非常に大きな力を要求されるため大型の装置が必要と
なり好ましくない。一方、未露光部を転写して画像形成
を行う方法は、比較的簡単なプロセスで高解像度の画像
記録が可能な方法であり、特に好ましい方法である。一
般的に光重合反応、特にラジカル重合反応は酸素による
反応阻害を受けやすいこと、また未露光の光重合性化合
物層は、その機械的強度が弱いため感光層上に酸素遮断
層、あるいは保護層をオーバーコート層として設ける必
要がある。オーバーコート層として従来は、酸素遮断能
力の高い化合物(例えばポリビニルアルコール)を感光
層と混合しないようにして簿膜で直接塗工するか、ある
いはポリエステルフィルム、ポリエチレンフィルム等を
熱及び/又は圧力によってラミネートすることにより設
けていた。前者の場合は、感光層とオーバーコート層と
の均一密着性、酸素遮断性はすぐれているが、オーバー
コートの剥離が困難であり、簡便なプロセスでの画像形
成ができなかった。後者の場合には剥離は容易である
が、感光層とオーバーコート層との均一密着性が不十分
であるため、画像形成時に画像ムラが生じ、高解像度の
画像形成に使用することができなかった。
【0003】
【発明の目的】本発明の目的は、高感度かつ高解像度の
画像記録を完全乾式処理かつ簡便なプロセスで行うこと
が可能な画像記録媒体と該記録媒体の製造方法を提供す
るものである。
【0004】
【発明の構成】本発明の上記目的は、下記構成により達
成される。
【0005】1.支持体上に順次、光重合性組成物を含
有する感光層、及び剥離可能なオーバーコート層を設け
てなる画像記録媒体に於て、該オーバーコート層が少な
くとも感光層上に直接塗工された層と、その上に熱及び
/又は圧力により接着されたフィルムベースよりなる画
像記録媒体。
【0006】2.支持体上に順次、光重合性組成物を含
有する感光層、及び剥離可能なオーバーコート層を設け
てなる画像記録媒体の製造方法に於て、該オーバーコー
ト層を感光層上に直接塗工した後、その上に熱及び/又
は圧力によりフィルムベースを接着積層して設ける画像
記録媒体の製造方法。
【0007】3.前記オーバーコート層の、感光層上に
直接塗工される組成物がポリビニルアルコール系化合物
を含有する上記1.及び2.記載の画像記録媒体、及び
該記録媒体の製造方法。以下に本発明について詳述す
る。
【0008】本発明の光重合性組成物は、支持体上に、
光重合性層、オーバーコート層、を順次積層してなる。
本発明の画像記録媒体の支持体としては、十分な、機械
強度と耐熱性および寸法安定性を有していれば特に制限
なく公知の材料を使用することができる。
【0009】具体的には、例えばポリエチレンテレフタ
レート、ポリエチレンナフタレート、アラミド樹脂など
のポリエステルフィルム類、例えば三酢酸セルロース、
二酢酸セルロース、等のセルロース樹脂フィルム類、そ
の他ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリスチレン、ポリビニルアルコール、セロファン、ポ
リスルホン、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリアミ
ド、ポリエーエルエーテルケトン、ポリアリレート、A
BS等のプラスチックフィルムの他、コンデンサー紙、
グラシン紙等の薄葉紙、各種コート紙、合成紙、金属、
金属箔、各種セラミックスフィルム等が単独で、または
2種以上の複合体として使用できる。更に、必要に応じ
てこれら基材に充填材、安定剤、添加剤等を配合するこ
とは任意である。
【0010】支持体の厚みは1〜500μmの範囲のものが
使用可能であり、好ましくは5〜200μmの範囲である。
支持体の表面性は、特に制限されるものではないが、好
ましくは中心線表面粗さRaが5μm以下、より好ましく
は1μm以下である。
【0011】次に光重合性層について述べる。
【0012】光重合性層は少なくとも1種のエチレン性
不飽和結合を有する重合可能な化合物及び光重合開始剤
を含有する。エチレン性不飽和結合を有する重合可能な
化合物としては付加重合もしくは架橋可能な公知のモノ
マーが制限なく使用することができる。
【0013】具体的化合物としては、例えば、2-エチル
ヘキシルアクリレート、2-ヒドロキシエチルアクルレー
ト、2-ヒドロキシプロピルアクリレート、グリセロール
アクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、
フェノキシエチルアクリレート、ノニルフェノキシエチ
ルアクリレート、テトラヒドロフルフリルオキシエチル
アクリレート、テトラヒドロフルフリルオキシヘキサノ
リドアクリート、1,3-ジオキサンアルコールのε-カプ
ロラクトン付加物のアクリレート、1,3-ジオキソランア
クリレート等の単官能アクリル酸エステル類、あるいは
これらのアクリレートをメタクリレート、イタコネー
ト、クロトネート、マレエート、に代えたメタリル酸、
イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸エステル、例え
ば、エチレングリコールジアクリレート、トリエチレン
グルコールジアクリレート、ペンタエリスリトールジア
クリレート、ハイドロキノンジアクリレート、レゾルシ
ンジアクリレート、ヘキサンジオールジアクリレート、
ネオペンチルグリコールジアクリレート、トリプロピレ
ングリコールジアクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネ
オペンチルグリコールのジアクリレート、ネオペンチル
グリコールアジペートのジアクリレート、ヒドロキシピ
バリン酸ネオペンチルグリコールのε-カプロラクトン
付加物のジアクリレート、2-(2-ヒドロキシ1,1-ジメチ
ルエチル)-5-ヒドロキシメチル-5-エチル-1,3-ジオキサ
ンジアクリレート、トリシクロデカンジメチロールアク
リレート、トリシクロデカンジメチロールアクリレート
のε−カプロラクトン付加物、1,6-ヘキサンジオールの
ジグリシジルエーテルのジアクリレート、等の2官能ア
クリル酸エステル類、あるいはこれらのアクリレートを
メタクリレート、イタコネート、クロトネート、マレエ
ート、に代えたメタリル酸、イタコン酸、クロトン酸、
マレイン酸エステル、例えば、トリメチロールプロパン
トリアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラア
クリレート、トリメチロールエタントリアクリレート、
ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリス
リトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトール
テトラアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタア
クリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレー
ト、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートのε−
カプロラクトン付加物、ピロガロールトリアクリレー
ト、プロピオン酸・ジペンタエリスリトールトリアクリ
レート、プロピオン酸・ジペンタエリスリトールテトラ
アクリレート、ヒドロキシピバルアルデヒド変性ジメチ
ロールプロパントリアクリレート、等の多官能アクリル
酸エステル類、あるいはこれらのアクリレートをメタク
リレート、イタコネート、クロトネート、マレエート、
に代えたメタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、マレ
イン酸エステル、等を挙げることができる。中でも、ア
クリル酸エステル、メタクリル酸エステル化合物が特に
好適に使用できる。これらの化合物のうち1種または2
種以上を混合して用いることができる。
【0014】その他に、付加重合もしくは架橋可能な化
合物として、適当な分子量のオリゴマーにアクリル酸、
またはメタアクリル酸を導入し、光重合性を付与した、
所謂プレポリマーと呼ばれるものも好適に使用できる。
【0015】これらはプレポリマーだけ1種または2種
以上を混合して用いてもよいし、上述のモノマー類と混
合して用いても良い。
【0016】プレポリマーとしては、例えばアジピン
酸、トリメリット酸、マレイン酸、フタル酸、テレフタ
ル酸、ハイミック酸、マロン酸、こはく酸、グルタール
酸、イタコン酸、ピロメリット酸、フマル酸、グルター
ル酸、ピメリン酸、セバシン酸、ドデカン酸、テトラヒ
ドロフタル酸、等の多塩基酸と、エチレングリコール、
プロピレングルコール、ジエチレングリコール、プロピ
レンオキサイド、1,4-ブタンジオール、トリエチレング
リコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレング
リコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペン
タエリスリトール、ソルビトール、1,6-ヘキサンジオー
ル、1,2,6-ヘキサントリオール、等の多価アルコールの
結合で得られるポリエステルに(メタ)アクリル酸を導
入したポリエステルアクリレート類、例えば、ビスフェ
ノールA・エピクロルヒドリン・(メタ)アクリル酸、
フェノールノボラック・エピクロルヒドリン・(メタ)
アクリル酸のようにエポキシ樹脂に(メタ)アクリル酸
を導入したエポキシアクリレート類、例えば、エチレン
グリコール・アジピン酸・トリレンジイソシアネート・
2-ヒドロキシエチルアクリレート、ポリエチレングリコ
ール・トリレンジイソシアネート・2-ヒドロキシエチル
アクリレート、ヒドロキシエチルフタリルメタクリレー
ト・キシレンジイソシアネート、1,2-ポリブタジエング
リコール・トリレンジイソシアネート・2-ヒドロキシエ
チルアクリレート、トリメチロールプロパン・プロピレ
ングルコール・トリレンジイソシアネート・2-ヒドロキ
シエチルアクリレートのように、ウレタン樹脂に(メ
タ)アクリル酸を導入したウレタンアクリレート、例え
ば、ポリシロキサンアクリレート、ポリシロキサン・ジ
イソシアネート・2-ヒドロキシエチルアクリレート、等
のシリコーン樹脂アクリレート類、その他、油変性アル
キッド樹脂に(メタ)アクリロイル基を導入したアルキ
ッド変性アクリレート類、スピラン樹脂アクリレート
類、等が挙げられる。
【0017】光重合開始剤としては、公知の化合物が制
限なく使用することができる。光重合開始剤としては、
「フォトポリマーハンドブック」(フォトポリマー懇話
会編、工業調査会発行、1989年)の39〜48頁に記載の化
合物を1種または2種以上組み合わせて使用することが
できる。
【0018】光重合にレーザー光源、特に近年、低価
格、高寿命、高出力化が著しい半導体レーザーを使用す
る場合には、赤色〜近赤外に感度を有する光重合開始剤
を用いる必要がある。
【0019】赤色〜近赤外に感度を有する光重合開始剤
としては、以下に記載されるカチオン染料のボレート錯
体が好ましい。
【0020】カチオン染料のボレート錯体で用いられる
ボレートアニオンとしては、下記一般式(1)で示され
るものが好ましい。
【0021】
【化1】
【0022】式中、R1, R2, R3及びR4は、各々同一であ
っても異なっていてもよいアルキル基(例えばエチル
基、ブチル基)、アリール基(例えばフェニル基、ナフ
チル基)、アラルキル基(例えばベンジル基、フェネチ
ル基)、アルケニル基(例えばビニル基、アリル基)、
アルキニル基(例えばプロペニル基)、シクロアルキル
基(例えばシクロペンチル基、シクロヘキシル基)、複
素環基(例えばチエニル基、ピリジル基)、シアノ基を
表わし、各基は更に置環基を有していても良い。
【0023】特に好ましくは、R1〜R4の少なくとも1つ
がアリール基であり、少なくとも1つがアルキル基であ
る。
【0024】アリール基としてはフェニル基又はナフチ
ル基が好ましく、アルリル基、アルコキシ基で置換され
ていてもよい。アルキル基としては炭素数1〜12のアル
キル基が好ましく、例えばメチル、エチル、プロピル、
ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、デシル等の各
基が挙げられる。
【0025】これらのアルキル基はハロゲン原子、アル
コキシ基、ヒドロキシル基、シアノ基、フェニル基等で
置換されていてもよい。
【0026】カチオン染料としては、例えばカチオン性
のシアニン、メロシアニン、カルボシアニン、ローダミ
ン、アゾメチン、インドアニリン、アズレニウム、ポリ
メチン、トリアリールメタン、インドリン、チアジン、
キサンテイン、アクリジン及びオキサジン等の各色素が
挙げられる。
【0027】光源として半導体レーザーを使用し走査露
光で画像を書き込むためには赤外吸収カチオン色素が好
ましく、特にシアニン系、アズレニウム系、インドアニ
リン系等の各色素が好ましい。
【0028】これらの色素としては、例えば色材, 61
[4] 215〜236頁に記載されている。以下に代表的具体例
を挙げるが本発明はこれらに限定されるものではない。
【0029】
【化2】
【0030】
【化3】
【0031】
【化4】
【0032】
【化5】
【0033】一般的に、シアニン系色素は、露光により
退色する性質(光漂白性)があるため、画像記録後の露
光により、開始剤の色を消すことが可能であるので、光
重合性化合物層に顔料、染料等の着色材を含有せしめ、
色再現性の良いカラー画像記録要素として使用するのに
適している。
【0034】カチオン染料のボレート錯体を光重合開始
剤として使用する場合には、増感剤としてボレートアニ
オンの塩化合物を併用添加することが好ましい。
【0035】好ましいボレート塩化合物としては、4級
アンモニウムカチオン、又は4級ホスホニウムカチオン
と上記一般式(1)で表わされるボレートアニオンから
なる塩化合物である。アンモニウムカチオン、ホスホニ
ウムカチオンとしては各々テトラアルキルアンモニウ
ム、テトラアルキルホスホニウムが好ましく該アルキル
基としては炭素原子数1〜12のアルキル基(例えばメチ
ル、エチル、プロピリ、ブチル、ペンチル、ヘキシル、
オクチル、デシル、ドデシル等の各基)が挙げられる。
これらのアルキル基はハロゲン原子、アルコキシ基、ヒ
ドロキシル基、シアノ基、フェニル基等で置換されてい
ても良い。該カチオン染料のボレート錯体と増感剤であ
る前記ボレートアニオンの塩化合物との好ましい配合比
は、1/0.01〜1/20mol/mol の範囲であり、より好まし
くは1/0.1 〜1/10の範囲である。
【0036】以上述べた本発明の光重合性組成物を構成
する必須成分の配合量は特に限定されないが、好ましく
は、少なくとも1つのエチレン性不飽和結合を有する重
合可能な化合物100重量部に対して、光重合開始剤0.01
〜20重量部、更に好ましくは0.05〜10重量部である。
【0037】本発明の光重合性組成物は、前記の各構成
成分の他に、本組成物の改質、硬化後の物性改善を目的
として、バインダー成分を含有することがより好まし
い。
【0038】バインダー成分としては、有機高分子化合
物が好ましく、これは他の成分との相溶性、粘着性、接
着性、被膜形成性、現像性、印刷適性、改善等の目的に
応じて、適宜選択すればよい。
【0039】具体的化合物としては、例えば、ポリメタ
クリル酸、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリル
酸、ポリアクリル酸アルキルエステル(アルキル基とし
ては、メチル、エチル、ブチル等の各基)、アクリル酸
アルキルエステル(アルキル基としては、メチル、エチ
ル、ブチル等の各基)とアクリロニトリル、塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、スチレン、ブタジエン、アクリル
酸、メタクリル酸、等との共重合物、例えば、ポリ塩化
ビニル、塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリ
デン、スチレン、スチレン・ブタジエン、とアクリロニ
トリルの共重合物、例えば、ポリアクリロニトリル、ポ
リビニルアルコール、ポリビニルアリキルエーテル(ア
ルキル基は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、
等)、ポリビニルアルキルケトン、ポリスチレンン、ポ
リブタジエン、ポリイソプレン、ポリアミド、ポリウレ
タン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンイソ
フタレート、例えば、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリ
プロピレン等の塩素化ポリオレフィン、例えば、塩化ゴ
ム、環化ゴム、エチルセルロース、アセチルセルロー
ス、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、そ
の他の化合物としては、各種イタコン酸共重合体、マレ
イン酸共重合体、部分エステル化マレイン酸共重合体、
等が挙げられる。
【0040】これらの化合物群の中から、1種または2
種以上のものを組み合わせて用いることができる。更に
上記化合物を主成分として30モル%以上含有する、多元
系共重合物も好ましく用いることができる。これらのバ
インダー成分は、前記重合可能な化合物100重量部に対
して、500重量部以下、より好ましくは200重量部以下の
範囲で添加混合して使用することができる。
【0041】本発明の光重合性組成物には、必要に応じ
て更に熱重合防止剤、着色剤、可塑剤、充填剤、熱溶融
性化合物、酸素クエンチャー、帯電防止剤等の各種添加
剤を含有させることができる。
【0042】熱重合防止剤としては、例えばキノン系、
フェノール系等の化合物を用いることができる。
【0043】ラジカル重合開始剤を用いる場合には、特
にキノン系の化合物が好ましい。
【0044】具体的化合物としては、例えばハイドロキ
ノン、ピロガロール、p-メトキシフェノール、カテコー
ル、β-ナフトール、2,6-ジ-t-ブチル-p-クレゾール、
等が挙げられる。熱重合防止剤は重合可能な化合物とバ
インダーの合計量100重量部に対して、10重量部以下、
好ましくは0.01〜5重量部程度添加される。
【0045】着色剤としては、例えばカーボンブラッ
ク、酸化チタン、酸化鉄、フタロシアニン系顔料、アゾ
系顔料、アントラキノン系顔料、等の顔料や、クリスタ
ルバイオレット、メチレンブルー、アゾ系染料、アント
ラキノン系染料、シアニン系染料、等が挙げられる。着
色剤は、重合可能な化合物とバインダーの合計量100重
量部に対して0.01〜50重量部、更に好ましくは0.01〜40
重量部添加される。
【0046】酸素クエンチャーとしては、ホスフィン
類、ホスホネート類、ホスファイト類、第1錫塩化合
物、スルフィド類、ジスルフィド類、チオール類、チオ
ケトン類、等の他、酸素により容易に酸化される化合
物、例えばN,N-ジメチル-2,6-ジイソプロピルアニリ
ン、N,N,2,4,6-ペンタメチルアニリン、等のN,N-ジアル
キルアニリンや、N-フェニルグリシン、等が挙げられ
る。
【0047】酸素クエンチャーの添加量は通常、重合可
能な化合物とバインダーの合計量100重量部に対して20
重量部以下で用いられる。
【0048】感光性層は、前述の支持体上に設けられ
る。支持体上に設けるには、光重合性性組成物を無溶剤
にて支持体上に塗布形成又はラミネートにより設ける
か、あるいは適当な溶剤に光重合性組成物を溶解して、
これを支持上に塗布、乾燥して感光性組成物層を形成れ
ばよい。
【0049】塗布液の溶剤としては、例えばアセトン、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロ
ヘキサノン、ジイソブチルケトン、等のケトン類、酢酸
エチル、酢酸ブチル、酢酸n-アミル、プロピオン酸エチ
ル、フタル酸ジメチル、安息香酸エチル、等のエステル
類、トルエン、キシレン、ベンゼン、エチルベンゼン、
等の芳香族炭化水素、四塩化炭素、トリクロロエチレ
ン、クロロホルム、1,1,1-リクロロエタン、モノクロロ
ベンゼン、クロロナフタレン、ジクロロエタン、等のハ
ロゲン化炭化水素、テトラヒドロフラン、ジエチルエー
テル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレ
ングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコール
モノエチルエーテルアセテート、等のエーテル類、その
他ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ベン
トキソン、等が使用できる。
【0050】本発明の画像記録媒体においては、上述の
構成のほか、本発明の目的を逸脱しない範囲であれば、
必要に応じてその他の層を設けることもできる。例え
ば、支持体と感光層の間に設ける中間層、支持体の感光
層を設けた面と反対側に設ける搬送改善層、帯電防止
層、等を設けることも任意である。
【0051】本発明において、感光層の上に設けられる
オーバーコート層は、感光層の上に直接塗工により設け
られる層と、更にその上に熱及び/又は圧力により接着
積層されるフィルムベースよりなる。直接塗工される層
は、製膜性(塗工後均一な膜を形成する)があること、
光透過性(露光に使用する光源の波長領域の透過率が40
%以上、好ましくは60%以上)があること、が必要であ
る。
【0052】好ましい化合物としては、例えばアルコー
ル可溶性ポリアミド、アルコール可溶性ナイロン、水溶
性ナイロン、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリビ
ニルアルコール、三酢酸セルロース、二酢酸セルロー
ス、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリスチレ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスルホン、メ
チルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ゼラチ
ン、ポリビニルアセタール、等が1種または2種以上の
混合物で用いられることが好ましい。ポリビニルアルコ
ール系化合物は、高い酸素遮断能を有するため、オーバ
ーコート層形成材料の一部に含有することは特に好まし
い。感光層上にオーバーコート層材料を直接塗工するに
は、前述の化合物を適当な溶剤に溶解または分散したも
のを公知の塗工方法により形成すれば良い。塗工に使用
される溶剤は特に限定されるものではないが、感光層を
溶解しないもの、あるいは溶解しにくいものを用いるこ
とが好ましい。
【0053】一般的には、水、又はメタノール、エタノ
ール、イソプロピルアルコール等のアルコール系溶剤が
特に好ましい。
【0054】塗工されるオーバーコート層の厚さは0.1
μm〜200μm、好ましくは1μm〜20μmの範囲が好まし
い。塗工されたオーバーコート層の上に積層されるフィ
ルムは、剥離に耐える機械強度があること、光透過性が
あること、が必要である。
【0055】好ましい材料としては、例えばポリエチレ
ンテレフタレートフィルム、ポリエチレンフィルム、ポ
リプロピレンフィルム、三酢酸セルロースフィルム、ポ
リエチレンナフタレート、アラミド樹脂フィルム、二酢
酸セルロースフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、、ポ
リスチレン、セロファン、ポリスルホン、ポリイミド、
ポリカーボネート、ポリアミド、ポリエーエルエーテル
ケトン、ポリアリレート、ABS等のプラスチックフィ
ルムが挙げられる。積層されるフィルムの厚みは、3μ
m〜200μmが好ましく、特に好ましくは6μmから100μm
の範囲である。
【0056】これらのフィルムを塗工したオーバーコー
ト層上に積層するには、塗工されたオーバーコート層と
積層用フィルムを重ね合わせ、熱及び/又は圧力を加え
て接着させれば良い。熱接着性の低い、オーバーコート
層と積層フィルムの組み合わせの場合には、塗工された
オーバーコート層上、及び/又は積層フィルム上に、粘
着剤、または熱接着剤層を設けた後に、加熱及び/又は
加圧による積層を施せば良い。
【0057】粘着剤層、又は熱接着層としては、例えば
アクリル系、ポリエステル系、エチレン−酢酸ビニル共
重合体系、等公知の材料が適宜用いられる。
【0058】本発明の画像記録媒体を用いて画像記録を
行うには、前記画像記録媒体の支持体側、又はオーバー
コート層側から画像露光した後、オーバーコート層を剥
離し、感光層と受像材料を密着させ、加熱及び/又は加
圧することにより、未露光部を受像材料表面に転写させ
る。更に、形成された画像を露光硬化させることは、画
像の定着性向上、あるいは複数色を重ねて転写する場合
に発生しやすいトラッピングを防止する意味で好まし
い。
【0059】異なる色相(例えば、イエロー、マゼン
タ、シアン、ブラック)の画像記録媒体を作成し、同一
受像材料上に順次重ねて転写記録を行えば、フルカラー
画像の形成が可能であり、この画像記録媒体をカラープ
ルーフ材料、カラープリント材料として使用することが
可能である。受像材料としては、転写時に感光性層と密
着性を保てるようなものであれば、素材、形状に特に制
限無く使用することができる。
【0060】具体的化合物を挙げれば、例えば上質紙、
アート紙、コート紙、及び合成紙(例えばポリプロピレ
ン、ポリスチレンもしくはそれらを紙と貼り合わせた複
合材料)等の各種紙類、塩化ビニル樹脂シート、ABS 樹
脂シート、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリ
エチレンナフタレートフィルム、ポリイミドフィルム、
ポリエーテルイミドフィルム、ポリカーボネートフィル
ム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、ポリアリレ
ートフィルム、ポリスルホンフィルム、ポリエーテルス
ルホンフィルム等の単層あるいはそれらを2層以上に積
層した各種プラスチックフィルム、各種の金属で形成さ
れたフィルム、各種のセラミックス類で形成されたフィ
ルム等が挙げられる。
【0061】親水性表面を有する受像材料(例えば、親
水処理をしたアルミニウム板、親水化処理を施したプラ
スチックフィルム)上に画像記録を行えば、それを平版
印刷用の版として使用することが可能である。露光用の
光源としては、紫外線領域、可視光領域、近赤外線領域
の波長(例えば200nm〜2000nmのある波長範囲)を有
し、光重合開始剤に対し活性な電磁波を発生させるもの
は全て用いることができる。
【0062】例えば、レーザー、発光ダイオード、キセ
ノンランプ、ハロゲンランプ、高圧水銀灯、カーボンア
ーク燈、メタルハライドランプ、タングステンランプ、
蛍光管、等をあげることができる。キセノンランプ、ハ
ロゲンランプ、高圧水銀灯、カーボンアーク燈、メタル
ハライドランプ、タングステンランプ、蛍光管、等を用
いて一括露光する場合には、画像記録媒体に、所望露光
画像のネガパターンを遮光性材料で形成したマスク材料
を重ね合わせ、露光すればよい。発光ダイオードアレ
イ、蛍光管アレイ、等のアレイ型光源、ハロゲンラン
プ、高圧水銀灯、メタルハライドランプ、タングステン
ランプ、蛍光管、等の光源を、液晶、PLZT、等の光
学的シャッター材料により画像信号に応じて露光を制御
することも可能である。この場合はマスク材料を使用せ
ず、直接書き込みを行う、デジタル信号の記録が可能で
ある。レーザーの場合には、光をビーム状に絞り、画像
データに応じた走査露光が可能であるため、マスク材料
を使用せず、直接書き込みを行う、デジタル信号の記録
に適している。またレーザーを光源として用いる場合に
は、露光面積を微小サイズに絞ることが容易であり、高
解像度の画像形成が可能である。
【0063】本発明で用いられるレーザー光源は、一般
によく知られている例えばルビーレーザー、YAGレー
ザー、ガラスレーザー等の固体レーザー、He−Neレ
ーザー、He−Xeレーザー、アルゴンレーザー、クリ
プトンレーザー、窒素レーザー、炭酸ガスレーザー、一
酸化炭素レーザー、その他の放電励起分子レーザー、エ
キシマーレーザーなどの気体レーザー、化学レーザー、
色素レーザー、半導体レーザー、等を使用することがで
きる。特に、アルゴンレーザー、He−Neレーザー、
半導体レーザー、等が好ましく用いられる。
【0064】半導体レーザーはその組成により、発振波
長を変化させることができるので、使用する感光性組成
物の感光波長域に合わせて適宜選択される。好ましく用
いられる半導体レーザーの組成とその発振波長範囲を例
示すれば、InGaPレーザー(0.65〜1.0μm)、Al
GaAsレーザー(0.7〜1.0μm)、GaAsPレーザ
ー(0.7〜1.0μm)、InGaAsレーザー(1.0〜3.5
μm)、InAsPレーザー(1.0〜3.5μm)、CdSn
2 レーザー(1.01μm)、GaSbレーザー(1.53μ
m)、等である。
【0065】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。 (実施例1〜3)厚さ100μmの透明なポリエチレンテレ
フタレートフィルム[東レ株式会社製・ルミラー#10
0]上に、下記組成よりなる光重合性組成物をワイヤー
バーを用いて、乾燥膜厚1.0μmになるように感光層を設
けた。更に感光層上に、下記組成のオーバーコート層塗
工液をワイヤーバーを用いて乾燥膜厚3μmになるよう
に塗工した。
【0066】 光重合性組成物 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 100重量部 (日本化薬(株)製・DPHA) 塩素化ポリエチレン 50重量部 (山陽国策パルプ(株)製・スーパークロン907LTA) カルナバワックス 50重量部 (カルナバワックスのメチルエチルケトン分散物) マゼンタ顔料 20重量部 (プロセスインク用マゼンタ顔料のメチルエチルケトン分散物、 御国色素株式会社製・MHI−527) カチオン染料のボレート錯体〔化合物 IR−1〕 3重量部 有機ホウ素化合物 6重量部 (ブチルトリフェニルホウ素のテトラブチルアンモニウム塩) 1-フェニル-5-メルカプトテトラゾール 3重量部 N,N,2,4,6-ペンタメチルアニリン 3重量部 メチルエチルケトン 800重量部 オーバーコート層塗工液 (実施例1) ポリビニルアルコール 10重量部 (日本合成化学株式会社製 ゴーセノールGL-05) 水 90重量部 (実施例2) ゼラチン 5重量部 (コニカゼラチン製 写真用ゼラチン) 水 95重量部 (実施例3) エチルセルロース 10重量部 エタノール 90重量部 更に、表面にエチレン−酢酸ビニル共重合体(東洋モー
トン製 AD37P-295)層を乾燥膜厚1.0μmで塗布した、
厚さ25μmのポリエチレンテレフタートフィルムを、100
℃、2Kg/cmsqの条件で加熱/加圧積層して画像記録媒
体を作成した。
【0067】上記加圧積層したPETフィルム上に所望
画像のネガパターンを形成した銀塩フィルムのネガマス
クを重ね、キセノンフラッシュランプ[理想科学社製、
ゼノファクスFX180を使用、露光時間は1ミリ秒、露
光エネルギーは100mJ/cm2]で一括露光した。
【0068】その後、感光層上のポリエチレンテレフタ
レートフィルムと塗工したオーバーコート層を一緒に剥
離し、感光層面をアート紙[三菱製紙株式会社製・三菱
特両アート(62.5Kg)]に重ね合わせ、以下の条件で
熱ロールを通して加熱及び加圧して、紙上に感光層の未
露光部分を転写した。
【0069】加熱/加圧条件 温度:85℃ 圧力:2Kg/cm2 速度:2cm/秒 試料を室温まで冷却した後、支持体を剥離したところ、
感光層の露光部は支持体と共に剥離し、受像紙上には感
光層の未露光部からなるマゼンタ画像が形成された。形
成された画像は、全て転写抜けのない均一な画像であっ
た。
【0070】この形成された画像に上述のキセノンフラ
ッシュランプ[理想科学社製、ゼノファクスFX180を
使用、露光時間は1ミリ秒、露光エネルギーは100mJ/c
m2]で一括露光したところ、印刷と同等な色調と定着性
のマゼンタ画像が得られた。
【0071】実施例4〜6 実施例1〜3の画像記録媒体を用いて画像露光を下記の
条件のレーザー走査露光で行った後、実施例1と同様に
転写をおこない画像形成をおこなった。露光時の光源走
査速度を変化させて画像形成に必要な露光エネルギー、
及び解像度を測定した。
【0072】結果を表に示す。いずれの画像記録媒体で
もムラのない均一な画像が得られた。 露光条件 光源:半導体レーザー[シャープ(株)製 LT090M
D、出力100mW]主波長:830nm 感光面に照射された光の平均エネルギー密度:50mJ/cm
2 ビーム径 :4μm 走査ピッチ:6μm 比較例1実施例1〜3においてオーバーコート層の塗工
を行わずに、感光層上に直接、厚さ25μmのポリエチレ
ンテレフタートフィルムを、100℃、2Kg/cmsqの
条件で加熱/加圧積層して画像記録媒体を作成した。こ
の画像記録媒体を用いて、実施例3と同様にレーザーの
走査露光による評価をおこなった。結果を表1に示す。
【0073】
【表1】
【0074】表1の結果から明らかなごとく比較例は画
像全面にわたり、転写ムラが発生し、本発明の実施例が
優れていることが判る。
【0075】
【発明の効果】本発明による画像記録媒体と該記録媒体
の製造方法は、高感度かつ高解像度の画像記録を完全乾
式処理かつ簡便なプロセスで行うことが可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 駒村 大和良 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に順次、光重合性組成物を含有
    する感光層、及び剥離可能なオーバーコート層を設けて
    なる画像記録媒体に於て、該オーバーコート層が少なく
    とも感光層上に直接塗工された層と、その上に熱及び/
    又は圧力により接着されたフィルムベースよりなること
    を特徴とする画像記録媒体。
  2. 【請求項2】 支持体上に順次、光重合性組成物を含有
    する感光層、及び剥離可能なオーバーコート層を設けて
    なる画像記録媒体の製造方法に於て、該オーバーコート
    層を感光層上に直接塗工した後、その上に熱及び/又は
    圧力によりフィルムベースを接着積層して設けることを
    特徴とする画像記録媒体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記オーバーコート層の、感光層上に直
    接塗工される組成物がポリビニルアルコール系化合物を
    含有することを特徴とする、請求項1及び2記載の画像
    記録媒体、及びその製造方法。
JP4276174A 1992-10-14 1992-10-14 画像記録媒体及び画像記録媒体の製造方法 Pending JPH06130675A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009107222A (ja) * 2007-10-30 2009-05-21 Pilot Corporation 熱転写記録媒体
EP3418782B1 (en) * 2016-12-26 2023-05-03 LG Chem, Ltd. Polarizer protection film, polarizing plate comprising the same, liquid crystal display comprising the polarizing plate, and coating composition for polarizer protecting film

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009107222A (ja) * 2007-10-30 2009-05-21 Pilot Corporation 熱転写記録媒体
EP3418782B1 (en) * 2016-12-26 2023-05-03 LG Chem, Ltd. Polarizer protection film, polarizing plate comprising the same, liquid crystal display comprising the polarizing plate, and coating composition for polarizer protecting film

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