JPH06123041A - 織機の緯入れ装置 - Google Patents
織機の緯入れ装置Info
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- JPH06123041A JPH06123041A JP26902492A JP26902492A JPH06123041A JP H06123041 A JPH06123041 A JP H06123041A JP 26902492 A JP26902492 A JP 26902492A JP 26902492 A JP26902492 A JP 26902492A JP H06123041 A JPH06123041 A JP H06123041A
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- nozzle
- yarn
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 緯入れを確実にしつつ空気消費量を大幅に低
減する。 【構成】 緯糸Yは、給糸体1側からノズル8に引き通
され、入切装置50のレバー52の動作により、加速装
置30のモータ31で回転駆動する一対のローラ33,
35間に挾持されて牽引されつつ、ノズル8の高圧な噴
射流に乗って、経糸開口内に緯入れされる。一対のロー
ラ33,35による緯糸Yの牽引中において、制御装置
20が開閉弁18を閉弁し、開閉弁19を開弁すること
により、ノズル8から噴射される空気圧が低圧に切り替
わる。
減する。 【構成】 緯糸Yは、給糸体1側からノズル8に引き通
され、入切装置50のレバー52の動作により、加速装
置30のモータ31で回転駆動する一対のローラ33,
35間に挾持されて牽引されつつ、ノズル8の高圧な噴
射流に乗って、経糸開口内に緯入れされる。一対のロー
ラ33,35による緯糸Yの牽引中において、制御装置
20が開閉弁18を閉弁し、開閉弁19を開弁すること
により、ノズル8から噴射される空気圧が低圧に切り替
わる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、織機において、一対の
ローラによる牽引と、ノズルによる噴射流体とにより、
緯糸の緯入れを行う装置に関する。
ローラによる牽引と、ノズルによる噴射流体とにより、
緯糸の緯入れを行う装置に関する。
【0002】
【従来の技術】織機の緯入れ装置としては、例えば特開
昭64−14341号公報に開示されたものが知られて
いる。
昭64−14341号公報に開示されたものが知られて
いる。
【0003】これは、図9に示すように、緯糸Yが、給
糸体101から緯糸測長貯留装置102の巻き付けアー
ム103中を通り、巻き付けアーム103と緯糸測長貯
留装置102のドラム104との相対回転により、ドラ
ム104の周面に巻き付けられて貯留され、ドラム10
4の周面に挿入された係止爪105に係留されつつ、ヤ
ーンガイド106から、空気噴射式のエアブースタ10
7を経て、緯入れ用のメインノズル108に引き通され
ている。そして、緯糸Yとして、例えば、デニムのよう
な質量の重い糸を使用する場合には、メインノズル10
8からの空気噴射だけでは緯糸Yを緯糸測長貯留装置1
02から高速で引き出すには不十分であるので、エアブ
ースタ107からも加圧空気を噴射させ、エアブースタ
107とメインノズル108との両方からの空気噴射に
よって、緯糸Yを緯糸測長貯留装置102から高速で引
き出すようになっている。
糸体101から緯糸測長貯留装置102の巻き付けアー
ム103中を通り、巻き付けアーム103と緯糸測長貯
留装置102のドラム104との相対回転により、ドラ
ム104の周面に巻き付けられて貯留され、ドラム10
4の周面に挿入された係止爪105に係留されつつ、ヤ
ーンガイド106から、空気噴射式のエアブースタ10
7を経て、緯入れ用のメインノズル108に引き通され
ている。そして、緯糸Yとして、例えば、デニムのよう
な質量の重い糸を使用する場合には、メインノズル10
8からの空気噴射だけでは緯糸Yを緯糸測長貯留装置1
02から高速で引き出すには不十分であるので、エアブ
ースタ107からも加圧空気を噴射させ、エアブースタ
107とメインノズル108との両方からの空気噴射に
よって、緯糸Yを緯糸測長貯留装置102から高速で引
き出すようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来例のよう
に、エアブースタ107を使用した場合には、空気の消
費量が増加し、エネルギ消費が大きくなるという問題が
クローズアップされてきた。また、エアブースタ107
は、緯糸Yを空気流との摩擦により牽引するものである
ことから、緯糸Yが重い糸でその表面が滑らかで空気流
に乗りにくい場合には、エアブースタ107の噴射空気
圧力を上げても、空気流との摩擦が極めて小さいため
に、その緯入れを織機の高速回転に追従させられないと
いう問題がある。
に、エアブースタ107を使用した場合には、空気の消
費量が増加し、エネルギ消費が大きくなるという問題が
クローズアップされてきた。また、エアブースタ107
は、緯糸Yを空気流との摩擦により牽引するものである
ことから、緯糸Yが重い糸でその表面が滑らかで空気流
に乗りにくい場合には、エアブースタ107の噴射空気
圧力を上げても、空気流との摩擦が極めて小さいため
に、その緯入れを織機の高速回転に追従させられないと
いう問題がある。
【0005】ところで、メインノズルから噴射される空
気圧を緯入れ開始初期に高くし、その後、低くすること
は知られている。しかし、この場合には、空気消費量を
ある程度低下できるものの、緯糸の送り出し機能を確保
しつつ、メインノズルから噴射される空気圧を低下しな
ければならないので、著しい空気消費量の低減は望めな
い。
気圧を緯入れ開始初期に高くし、その後、低くすること
は知られている。しかし、この場合には、空気消費量を
ある程度低下できるものの、緯糸の送り出し機能を確保
しつつ、メインノズルから噴射される空気圧を低下しな
ければならないので、著しい空気消費量の低減は望めな
い。
【0006】そこで、本発明にあっては、緯入れを確実
に行いつつエネルギ消費の低減を図ることを課題にして
いる。
に行いつつエネルギ消費の低減を図ることを課題にして
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、給糸体側
から緯糸を、入切装置の動作により、加速装置のモータ
で回転駆動する一対のローラ間に挾持させて牽引した
後、姿勢制御ノズルの噴射流体に乗せて経糸開口内に緯
入れを行う織機の緯入れ装置において、前記緯糸のロー
ラ牽引中に前記姿勢制御ノズルの噴射圧力を低圧に切り
替える手段、を備える。
から緯糸を、入切装置の動作により、加速装置のモータ
で回転駆動する一対のローラ間に挾持させて牽引した
後、姿勢制御ノズルの噴射流体に乗せて経糸開口内に緯
入れを行う織機の緯入れ装置において、前記緯糸のロー
ラ牽引中に前記姿勢制御ノズルの噴射圧力を低圧に切り
替える手段、を備える。
【0008】第2の発明は、給糸体側から緯糸を、入切
装置の動作により、加速装置のモータで回転駆動する一
対のローラ間に挾持させて牽引した後、姿勢制御ノズル
の噴射流体に乗せて経糸開口内に移送し、該移送された
緯糸の先端部を追いかけるようにリードの織り前側に配
置した複数のサブノズルから流体を噴射して、反緯入れ
側まで移送させて緯入れを行う織機の緯入れ装置におい
て、前記緯糸の先端部が最初のサブノズルからの噴射流
体による牽引を受けたとき、または、それ以降、前記姿
勢制御ノズルの噴射圧力を低圧に切り替える手段、を備
える。
装置の動作により、加速装置のモータで回転駆動する一
対のローラ間に挾持させて牽引した後、姿勢制御ノズル
の噴射流体に乗せて経糸開口内に移送し、該移送された
緯糸の先端部を追いかけるようにリードの織り前側に配
置した複数のサブノズルから流体を噴射して、反緯入れ
側まで移送させて緯入れを行う織機の緯入れ装置におい
て、前記緯糸の先端部が最初のサブノズルからの噴射流
体による牽引を受けたとき、または、それ以降、前記姿
勢制御ノズルの噴射圧力を低圧に切り替える手段、を備
える。
【0009】
【作用】第1の発明では、加速装置の一対のローラがモ
ータで回転駆動し、入切装置のレバーが解放位置に停止
している緯入れ前の状態においては、給糸体側から緯糸
が、入切装置のレバーと姿勢制御ノズルとの間で、加速
装置の一対のローラ間に無接触になっている。この状態
において、緯入れ開始直前になると、緯糸が、姿勢制御
ノズルからの噴射流により、経糸側に引き出され、姿勢
制御ノズル側での緯糸の弛みが除去される。この後、入
切装置のレバーが、解放位置から引き込み位置に移動停
止する。これにより、緯糸が、姿勢制御ノズルからの噴
射流で経糸側に引っ張られた状態で、加速装置の一対の
ローラ間に挾持される。この一対のローラ間に挾持され
た緯糸は、常に、一対のローラから牽引力を受けつつ、
姿勢制御ノズルからの噴射流に乗って、緯入れされる。
この一対のローラでの牽引中において、姿勢制御ノズル
の噴射圧力が低圧に切り替えられる。
ータで回転駆動し、入切装置のレバーが解放位置に停止
している緯入れ前の状態においては、給糸体側から緯糸
が、入切装置のレバーと姿勢制御ノズルとの間で、加速
装置の一対のローラ間に無接触になっている。この状態
において、緯入れ開始直前になると、緯糸が、姿勢制御
ノズルからの噴射流により、経糸側に引き出され、姿勢
制御ノズル側での緯糸の弛みが除去される。この後、入
切装置のレバーが、解放位置から引き込み位置に移動停
止する。これにより、緯糸が、姿勢制御ノズルからの噴
射流で経糸側に引っ張られた状態で、加速装置の一対の
ローラ間に挾持される。この一対のローラ間に挾持され
た緯糸は、常に、一対のローラから牽引力を受けつつ、
姿勢制御ノズルからの噴射流に乗って、緯入れされる。
この一対のローラでの牽引中において、姿勢制御ノズル
の噴射圧力が低圧に切り替えられる。
【0010】第2の発明では、加速装置の一対のローラ
がモータで回転駆動し、入切装置のレバーが解放位置に
停止している緯入れ前の状態においては、給糸体側から
緯糸が、入切装置のレバーと姿勢制御ノズルとの間で、
加速装置の一対のローラ間に無接触になっている。この
状態において、緯入れ開始直前になると、緯糸が、姿勢
制御ノズルから噴射された加圧流体により、経糸側に引
き出され、姿勢制御ノズル側での緯糸の弛みが除去され
る。この後、入切装置のレバーが、解放位置から引き込
み位置に移動停止する。これにより、緯糸が、姿勢制御
ノズルからの噴射流で経糸側に引っ張られた状態で、加
速装置の一対のローラ間に挾持される。この一対のロー
ラ間に挾持された緯糸は、常に、一対のローラから牽引
力を受けつつ、姿勢制御ノズルからの噴射された加圧流
体と複数のサブノズルから噴射された加圧流体とに乗っ
て、反緯入れ側(反姿勢制御ノズル側)に移送されて到
達する。そして、この一対のローラでの牽引中におい
て、緯糸の先端部が最初のサブノズルから噴射された加
圧流体による牽引を受けたとき、または、それ以降、姿
勢制御ノズルの噴射圧力が低圧に切り替えられる。
がモータで回転駆動し、入切装置のレバーが解放位置に
停止している緯入れ前の状態においては、給糸体側から
緯糸が、入切装置のレバーと姿勢制御ノズルとの間で、
加速装置の一対のローラ間に無接触になっている。この
状態において、緯入れ開始直前になると、緯糸が、姿勢
制御ノズルから噴射された加圧流体により、経糸側に引
き出され、姿勢制御ノズル側での緯糸の弛みが除去され
る。この後、入切装置のレバーが、解放位置から引き込
み位置に移動停止する。これにより、緯糸が、姿勢制御
ノズルからの噴射流で経糸側に引っ張られた状態で、加
速装置の一対のローラ間に挾持される。この一対のロー
ラ間に挾持された緯糸は、常に、一対のローラから牽引
力を受けつつ、姿勢制御ノズルからの噴射された加圧流
体と複数のサブノズルから噴射された加圧流体とに乗っ
て、反緯入れ側(反姿勢制御ノズル側)に移送されて到
達する。そして、この一対のローラでの牽引中におい
て、緯糸の先端部が最初のサブノズルから噴射された加
圧流体による牽引を受けたとき、または、それ以降、姿
勢制御ノズルの噴射圧力が低圧に切り替えられる。
【0011】
【実施例】図1は、一実施例としての織機の緯入れ装置
を示している。図1において、緯糸Yが、給糸体1から
緯糸測長貯留装置2の巻き付けアーム3中を通り、巻き
付けアーム3と緯糸測長貯留装置2のドラム4との相対
回転により、ドラム4の周面に巻き付けられて貯留さ
れ、ドラム4の周面に挿入された係止爪5に係留されつ
つ、ヤーンガイド6から、後述する入切装置50のレバ
ー52の導糸孔53と、後述する加速装置30と、ヤー
ンガイド7とを順に経て、緯入れ用のメインノズルとし
ての姿勢制御ノズル8に引き通されている。
を示している。図1において、緯糸Yが、給糸体1から
緯糸測長貯留装置2の巻き付けアーム3中を通り、巻き
付けアーム3と緯糸測長貯留装置2のドラム4との相対
回転により、ドラム4の周面に巻き付けられて貯留さ
れ、ドラム4の周面に挿入された係止爪5に係留されつ
つ、ヤーンガイド6から、後述する入切装置50のレバ
ー52の導糸孔53と、後述する加速装置30と、ヤー
ンガイド7とを順に経て、緯入れ用のメインノズルとし
ての姿勢制御ノズル8に引き通されている。
【0012】姿勢制御ノズル8の空気供給経路9は、加
圧空気供給源たる元圧10の吐出側に接続された主圧力
タンク11を備えている。主圧力タンク11の吐出側に
は、高圧経路12と低圧経路13とを分岐接続してあ
る。高圧経路12と低圧経路13それぞれには、主圧力
タンク11から姿勢制御ノズル8側へ順に、圧力制御弁
としての電空比例弁14,15と副圧力タンク16,1
7と電磁駆動自己復帰型の開閉弁18,19とを個別に
設けてある。高圧経路12の電空比例弁14は、制御装
置20からの出力信号により、副圧力タンク16内に蓄
えられる空気の圧力値が、図6に示す姿勢制御ノズル8
の噴射圧の高圧値として、制御装置20に予め設定され
た設定高圧値となるように、自動的に圧力制御する。低
圧経路13の電空比例弁15は、制御装置20からの出
力信号により、副圧力タンク16内に蓄えられる空気の
圧力値が、図6に示す姿勢制御ノズル8の噴射圧の低圧
値として、制御装置20に予め設定された設定低圧値と
なるように、自動的に圧力制御する。高圧経路12と低
圧経路13との開閉弁18,19は、制御装置20から
の出力信号により、高圧値と低圧値との空気が、図6に
示す姿勢制御ノズル8の噴射タイミングを以て、姿勢制
御ノズル8から噴射されるように、開閉動作する。
圧空気供給源たる元圧10の吐出側に接続された主圧力
タンク11を備えている。主圧力タンク11の吐出側に
は、高圧経路12と低圧経路13とを分岐接続してあ
る。高圧経路12と低圧経路13それぞれには、主圧力
タンク11から姿勢制御ノズル8側へ順に、圧力制御弁
としての電空比例弁14,15と副圧力タンク16,1
7と電磁駆動自己復帰型の開閉弁18,19とを個別に
設けてある。高圧経路12の電空比例弁14は、制御装
置20からの出力信号により、副圧力タンク16内に蓄
えられる空気の圧力値が、図6に示す姿勢制御ノズル8
の噴射圧の高圧値として、制御装置20に予め設定され
た設定高圧値となるように、自動的に圧力制御する。低
圧経路13の電空比例弁15は、制御装置20からの出
力信号により、副圧力タンク16内に蓄えられる空気の
圧力値が、図6に示す姿勢制御ノズル8の噴射圧の低圧
値として、制御装置20に予め設定された設定低圧値と
なるように、自動的に圧力制御する。高圧経路12と低
圧経路13との開閉弁18,19は、制御装置20から
の出力信号により、高圧値と低圧値との空気が、図6に
示す姿勢制御ノズル8の噴射タイミングを以て、姿勢制
御ノズル8から噴射されるように、開閉動作する。
【0013】また、織機のリード21の織り前側には、
緯入れ用の複数のサブノズル群22を配設してある。サ
ブノズル群22の空気供給経路は、図示は省略するが、
これには、前記元圧10側から複数のサブノズル群22
側に、リリーフ弁と定圧タンクとサブノズル群22に対
応する複数の電磁駆動自己復帰型の開閉弁とを順に設け
てある。このサブノズル群22の空気供給経路中の複数
の開閉弁は、制御装置20からの出力信号により、緯入
れ側から反緯入れ側へと所定の開閉期間を以て順次開弁
する。この複数の開閉弁の開弁により、複数のサブノズ
ル群22が、緯糸Yの飛走先端部を追いかけるように加
圧空気をリレー噴射し、このサブノズル群22からの加
圧空気の緯入れ側から反緯入れ側へのリレー噴射によ
り、緯糸Yがリード21に形成された図外のエアガイド
を通って経糸開口内を緯入れ側から反緯入れ側へと飛走
して緯入れされる。
緯入れ用の複数のサブノズル群22を配設してある。サ
ブノズル群22の空気供給経路は、図示は省略するが、
これには、前記元圧10側から複数のサブノズル群22
側に、リリーフ弁と定圧タンクとサブノズル群22に対
応する複数の電磁駆動自己復帰型の開閉弁とを順に設け
てある。このサブノズル群22の空気供給経路中の複数
の開閉弁は、制御装置20からの出力信号により、緯入
れ側から反緯入れ側へと所定の開閉期間を以て順次開弁
する。この複数の開閉弁の開弁により、複数のサブノズ
ル群22が、緯糸Yの飛走先端部を追いかけるように加
圧空気をリレー噴射し、このサブノズル群22からの加
圧空気の緯入れ側から反緯入れ側へのリレー噴射によ
り、緯糸Yがリード21に形成された図外のエアガイド
を通って経糸開口内を緯入れ側から反緯入れ側へと飛走
して緯入れされる。
【0014】一方、経糸列(図示省略)の反緯入れ側に
は、緯入れされた緯糸Yの到達タイミングを検出する検
出手段としての緯糸到達センサ23を設けてある。緯糸
到達センサ23の出力信号と、織機主軸の回転角度位置
を検出するアングルセンサ24の出力信号とが、制御装
置20に入力される。制御装置20は、緯糸到達センサ
23の出力信号の入力時刻をアングルセンサ24からの
回転角度位置に置換し、この置換した回転角度位置なる
検出到達タイミングと、予め基準値として制御装置20
に設定された設定到達タイミングとの差を演算し、その
差を入切装置50におけるレバー52の揺動タイミング
(トラバースタイミング)に補正し、この補正指令なる
補正揺動タイミングを、織機運転の準備作業で作業者か
ら入力された織機回転数と織り幅とにより求められたレ
バー52の設定揺動タイミングにフィードバックし、図
外の電源からロータリーソレノイド51への電力供給時
間(期間)を制御し、レバー52の引き込み位置での停
止時間を制御する。
は、緯入れされた緯糸Yの到達タイミングを検出する検
出手段としての緯糸到達センサ23を設けてある。緯糸
到達センサ23の出力信号と、織機主軸の回転角度位置
を検出するアングルセンサ24の出力信号とが、制御装
置20に入力される。制御装置20は、緯糸到達センサ
23の出力信号の入力時刻をアングルセンサ24からの
回転角度位置に置換し、この置換した回転角度位置なる
検出到達タイミングと、予め基準値として制御装置20
に設定された設定到達タイミングとの差を演算し、その
差を入切装置50におけるレバー52の揺動タイミング
(トラバースタイミング)に補正し、この補正指令なる
補正揺動タイミングを、織機運転の準備作業で作業者か
ら入力された織機回転数と織り幅とにより求められたレ
バー52の設定揺動タイミングにフィードバックし、図
外の電源からロータリーソレノイド51への電力供給時
間(期間)を制御し、レバー52の引き込み位置での停
止時間を制御する。
【0015】なお、図1において、符号S1は制御装置
20から開閉弁19への信号経路を示し、符号S2は制
御装置20から電空比例弁15への信号経路を示してい
る。
20から開閉弁19への信号経路を示し、符号S2は制
御装置20から電空比例弁15への信号経路を示してい
る。
【0016】図2は、前記加速装置30と入切装置50
とのまわりを、多色織りの場合を例として、示してい
る。図2において、姿勢制御ノズル8側のサイドフレー
ム25には、外側に延びる固定ベース26を取り付けて
ある。一方の姿勢制御ノズル8には、緯糸Yが、図外の
1つの給糸体から、固定ベース26に取り付けられたヤ
ーンガイド6,7を通って引き通されている。他方の姿
勢制御ノズル8には、緯糸Yが、図外の別の給糸体か
ら、固定ベース26に取り付けられたヤーンガイド6,
7を通って引き通されている。ヤーンガイド6,7間に
位置する固定ベース26には、加速装置30と、入切装
置50とを組み付けてある。
とのまわりを、多色織りの場合を例として、示してい
る。図2において、姿勢制御ノズル8側のサイドフレー
ム25には、外側に延びる固定ベース26を取り付けて
ある。一方の姿勢制御ノズル8には、緯糸Yが、図外の
1つの給糸体から、固定ベース26に取り付けられたヤ
ーンガイド6,7を通って引き通されている。他方の姿
勢制御ノズル8には、緯糸Yが、図外の別の給糸体か
ら、固定ベース26に取り付けられたヤーンガイド6,
7を通って引き通されている。ヤーンガイド6,7間に
位置する固定ベース26には、加速装置30と、入切装
置50とを組み付けてある。
【0017】加速装置30のモータ31は、固定ベース
26の縦壁27の背面に取り付けられている。モータ3
1の出力軸には、縦壁27の手前側に突出する駆動軸3
2を連結してある。駆動軸32には、大径な円筒形なる
金属製の複数のローラ33を、駆動軸32の軸心方向に
所定間隔を以て、ねじ34で固定的に取り付けてある。
ローラ33の上方には、小径なるゴム製の複数のローラ
35が配置されている。小径なローラ35は、基端が縦
壁27に上下方向に揺動可能に取り付けられたアーム3
6の自由端に回転可能に取り付けられた金属円筒形の心
体37と、心体37の周面に接合されたゴム層38とで
構成されており、縦壁27とアーム36とに跨設された
スプリング39により、大径なローラ33側に付勢され
ている。
26の縦壁27の背面に取り付けられている。モータ3
1の出力軸には、縦壁27の手前側に突出する駆動軸3
2を連結してある。駆動軸32には、大径な円筒形なる
金属製の複数のローラ33を、駆動軸32の軸心方向に
所定間隔を以て、ねじ34で固定的に取り付けてある。
ローラ33の上方には、小径なるゴム製の複数のローラ
35が配置されている。小径なローラ35は、基端が縦
壁27に上下方向に揺動可能に取り付けられたアーム3
6の自由端に回転可能に取り付けられた金属円筒形の心
体37と、心体37の周面に接合されたゴム層38とで
構成されており、縦壁27とアーム36とに跨設された
スプリング39により、大径なローラ33側に付勢され
ている。
【0018】入切装置50は、複数のロータリーソレノ
イド51を備えている。ロータリーソレノイド51は、
図外のソレノイドに供給される電力により、出力軸を一
方向に回転駆動し、図外のスプリングにより、出力軸を
逆方向に自己復帰する電磁駆動自己復帰形になってお
り、固定ベース26の底壁28に、ローラ33の反姿勢
制御ノズル8側に位置して、取り付けられている。ロー
タリーソレノイド51の上方に位置する出力軸には、レ
バー52を個別に固定的に取り付けてある。レバー52
の先端部は、ローラ33,35の接触面側に延設されて
いる。レバー52の延設端部は、上方に折り曲げらてい
る。この上方に折り曲げられたレバー52の延設端部に
は、緯糸Yが別々に通される導糸孔53を個別に形成し
てある。
イド51を備えている。ロータリーソレノイド51は、
図外のソレノイドに供給される電力により、出力軸を一
方向に回転駆動し、図外のスプリングにより、出力軸を
逆方向に自己復帰する電磁駆動自己復帰形になってお
り、固定ベース26の底壁28に、ローラ33の反姿勢
制御ノズル8側に位置して、取り付けられている。ロー
タリーソレノイド51の上方に位置する出力軸には、レ
バー52を個別に固定的に取り付けてある。レバー52
の先端部は、ローラ33,35の接触面側に延設されて
いる。レバー52の延設端部は、上方に折り曲げらてい
る。この上方に折り曲げられたレバー52の延設端部に
は、緯糸Yが別々に通される導糸孔53を個別に形成し
てある。
【0019】また、加速装置30と姿勢制御ノズル8と
の間に位置するヤーンガイド7は、加速装置30側から
姿勢制御ノズル8側に向けて徐々に径が小さくなる錐状
のパイプになっている。
の間に位置するヤーンガイド7は、加速装置30側から
姿勢制御ノズル8側に向けて徐々に径が小さくなる錐状
のパイプになっている。
【0020】図3は、図外の給糸体側からの緯糸Yが、
入切装置50のレバー52の動作で、加速装置30の一
対のローラ33,35間に引き込まれたり、加速装置3
0の一対のローラ33,35間から引き抜かれたりする
状態を示している。図3において、入切装置50のレバ
ー52が、ロータリーソレノイド51により、実線示の
解放位置に停止している場合には、緯糸Yがローラ3
3,35間から引き抜かれ、ロータリーソレノイド51
により、解放位置から仮想線示の引き込み位置に移動す
ると、緯糸Yがローラ33,35間に引き込まれる。
入切装置50のレバー52の動作で、加速装置30の一
対のローラ33,35間に引き込まれたり、加速装置3
0の一対のローラ33,35間から引き抜かれたりする
状態を示している。図3において、入切装置50のレバ
ー52が、ロータリーソレノイド51により、実線示の
解放位置に停止している場合には、緯糸Yがローラ3
3,35間から引き抜かれ、ロータリーソレノイド51
により、解放位置から仮想線示の引き込み位置に移動す
ると、緯糸Yがローラ33,35間に引き込まれる。
【0021】図4は、加速装置30における一対のロー
ラ33,35の動力伝達と隙間形成とを示している。図
4において、加速装置30の一対のローラ33,35
は、大径なローラ33の周面と小径なローラ35の周面
との接触により、モータ31で回転駆動するローラ33
の動力がローラ35に伝達され、同一周速度で互いに逆
方向に回転されるようになている。ローラ35の緯糸Y
と接触する部分の緯糸接触ゴム層40は、例えば、ウレ
タンゴムのような軟質ゴムで、緯糸Yとの摩擦力を高め
るように構成してある。ローラ35のローラ33と接触
する部分のローラ接触ゴム層41は、例えば、ネオブタ
ジエン(NBR)のような硬質ゴムで、耐久性を高める
ように構成してある。また、ローラ33の緯糸Yと接触
する緯糸接触部分42の直径は、ローラ35と接触する
ローラ接触部分43の直径よりも小寸法に形成してあ
り、一対のローラ33,35の周面間に、緯糸Yの太さ
の約1/5から1/3程度の隙間44を形成するように
なっている。
ラ33,35の動力伝達と隙間形成とを示している。図
4において、加速装置30の一対のローラ33,35
は、大径なローラ33の周面と小径なローラ35の周面
との接触により、モータ31で回転駆動するローラ33
の動力がローラ35に伝達され、同一周速度で互いに逆
方向に回転されるようになている。ローラ35の緯糸Y
と接触する部分の緯糸接触ゴム層40は、例えば、ウレ
タンゴムのような軟質ゴムで、緯糸Yとの摩擦力を高め
るように構成してある。ローラ35のローラ33と接触
する部分のローラ接触ゴム層41は、例えば、ネオブタ
ジエン(NBR)のような硬質ゴムで、耐久性を高める
ように構成してある。また、ローラ33の緯糸Yと接触
する緯糸接触部分42の直径は、ローラ35と接触する
ローラ接触部分43の直径よりも小寸法に形成してあ
り、一対のローラ33,35の周面間に、緯糸Yの太さ
の約1/5から1/3程度の隙間44を形成するように
なっている。
【0022】図5は、緯糸Yが加速装置30からヤーン
ガイド7を通って姿勢制御ノズル8側に移送される状態
を示している。図5において、加速装置30のローラ3
3,35による緯糸送り速度をV1とし、姿勢制御ノズ
ル8の噴射流による緯糸送り速度をV2とする。そし
て、V1>V2のときは、加速装置30から姿勢制御ノズ
ル8側に移送される緯糸Yが、実線で示すようなS字状
の形状(シェイプ)Yaを発生する可能性がある。そし
て、シェイプYaが発生した場合、加速装置30と姿勢
制御ノズル8との間に、錐形のパイプに構成されたヤー
ンガイド7がないと、シェイプYaが、姿勢制御ノズル
8に到達するまでに拡大し姿勢制御ノズル8で詰まる恐
れがある。しかし、加速装置30と姿勢制御ノズル8と
の間に、錐形のパイプに構成されたヤーンガイド7を配
置したことにより、シェイプYaがヤーンガイド7の傾
斜壁に打ち当たって減衰し、姿勢制御ノズル8での糸詰
まりを防止することができる。
ガイド7を通って姿勢制御ノズル8側に移送される状態
を示している。図5において、加速装置30のローラ3
3,35による緯糸送り速度をV1とし、姿勢制御ノズ
ル8の噴射流による緯糸送り速度をV2とする。そし
て、V1>V2のときは、加速装置30から姿勢制御ノズ
ル8側に移送される緯糸Yが、実線で示すようなS字状
の形状(シェイプ)Yaを発生する可能性がある。そし
て、シェイプYaが発生した場合、加速装置30と姿勢
制御ノズル8との間に、錐形のパイプに構成されたヤー
ンガイド7がないと、シェイプYaが、姿勢制御ノズル
8に到達するまでに拡大し姿勢制御ノズル8で詰まる恐
れがある。しかし、加速装置30と姿勢制御ノズル8と
の間に、錐形のパイプに構成されたヤーンガイド7を配
置したことにより、シェイプYaがヤーンガイド7の傾
斜壁に打ち当たって減衰し、姿勢制御ノズル8での糸詰
まりを防止することができる。
【0023】この実施例の動作を、図6のタイミングチ
ャートを参照しながら詳述する。先ず、織機主軸の回転
角度位置がt1になると、姿勢制御ノズル8の空気供給
経路9に設けられた高圧経路12中の開閉弁18が開弁
して、高圧の空気が姿勢制御ノズル8から噴射される。
このとき、加速装置30の一対のローラ33,35は、
モータ31で回転駆動されているとともに、入切装置5
0のレバー52が図3に実線で示す解放位置に停止して
いる。よって、緯糸Yは、レバー52とヤーンガイド7
との間で、加速装置30のローラ33,35間から軸心
方向一側に引き抜かれている。
ャートを参照しながら詳述する。先ず、織機主軸の回転
角度位置がt1になると、姿勢制御ノズル8の空気供給
経路9に設けられた高圧経路12中の開閉弁18が開弁
して、高圧の空気が姿勢制御ノズル8から噴射される。
このとき、加速装置30の一対のローラ33,35は、
モータ31で回転駆動されているとともに、入切装置5
0のレバー52が図3に実線で示す解放位置に停止して
いる。よって、緯糸Yは、レバー52とヤーンガイド7
との間で、加速装置30のローラ33,35間から軸心
方向一側に引き抜かれている。
【0024】この状態において、緯入れ開始タイミング
なる織機主軸の回転角度位置がt2になると、係止爪5
がドラム4から引き抜かれ、緯糸Yが、姿勢制御ノズル
8からの高圧の噴射流により、経糸列側に引き出され、
緯糸測長貯留装置2から姿勢制御ノズル8側での緯糸Y
の弛みが除去される。
なる織機主軸の回転角度位置がt2になると、係止爪5
がドラム4から引き抜かれ、緯糸Yが、姿勢制御ノズル
8からの高圧の噴射流により、経糸列側に引き出され、
緯糸測長貯留装置2から姿勢制御ノズル8側での緯糸Y
の弛みが除去される。
【0025】引き続き、織機主軸の回転角度位置がt3
になると、入切装置50のレバー52が解放位置から図
3に仮想線で示す引き込み位置に揺動停止し、緯糸Y
が、姿勢制御ノズル8からの高圧の噴射流で経糸列側に
引っ張られた状態で、ヤーンガイド6,7間で、加速装
置30の一対のローラ33,35間に引き込まれる。こ
れにより、緯糸Yが、一対のローラ33,35で牽引さ
れた後、姿勢制御ノズル8の高圧の噴射流に乗って飛走
して経糸開口内に緯入れされる。
になると、入切装置50のレバー52が解放位置から図
3に仮想線で示す引き込み位置に揺動停止し、緯糸Y
が、姿勢制御ノズル8からの高圧の噴射流で経糸列側に
引っ張られた状態で、ヤーンガイド6,7間で、加速装
置30の一対のローラ33,35間に引き込まれる。こ
れにより、緯糸Yが、一対のローラ33,35で牽引さ
れた後、姿勢制御ノズル8の高圧の噴射流に乗って飛走
して経糸開口内に緯入れされる。
【0026】これと並行して、織機主軸の回転角度位置
がt4になると、低圧経路13中の開閉弁19が開弁さ
れるとともに、高圧経路12中の開閉弁18が閉弁され
る。このt4での開閉弁18の閉弁と開閉弁19の開弁
により、姿勢制御ノズル8からは低圧の空気が噴射され
る。この過程において、サブノズル群22の緯入れ側か
ら反緯入れ側に向かって順に空気がリレー噴射される。
よって緯糸Yが、姿勢制御ノズル8からの低圧の噴射流
とサブノズル群22からのリレー噴射とに乗って、リー
ド21のエアガイドを通って経糸開口内を反緯入れ側に
向けて飛走する。なお、t4は、この一実施例の空気噴
射式織機では、一対のローラ33,35の回転駆動によ
る牽引と姿勢制御ノズル8の高圧噴射による牽引とによ
って、緯糸Yの先端部が、最も姿勢制御ノズル8側に位
置する最初のザブノズル群22aから噴射された空気に
よって牽引を受ける時期、または、それ以降のなるべく
近い時期、に設定するのが好ましいい。
がt4になると、低圧経路13中の開閉弁19が開弁さ
れるとともに、高圧経路12中の開閉弁18が閉弁され
る。このt4での開閉弁18の閉弁と開閉弁19の開弁
により、姿勢制御ノズル8からは低圧の空気が噴射され
る。この過程において、サブノズル群22の緯入れ側か
ら反緯入れ側に向かって順に空気がリレー噴射される。
よって緯糸Yが、姿勢制御ノズル8からの低圧の噴射流
とサブノズル群22からのリレー噴射とに乗って、リー
ド21のエアガイドを通って経糸開口内を反緯入れ側に
向けて飛走する。なお、t4は、この一実施例の空気噴
射式織機では、一対のローラ33,35の回転駆動によ
る牽引と姿勢制御ノズル8の高圧噴射による牽引とによ
って、緯糸Yの先端部が、最も姿勢制御ノズル8側に位
置する最初のザブノズル群22aから噴射された空気に
よって牽引を受ける時期、または、それ以降のなるべく
近い時期、に設定するのが好ましいい。
【0027】そして、織機主軸の回転角度位置がt5に
なると、低圧経路14中の開閉弁18が閉弁される。こ
のt5での開閉弁18の閉弁後は、開閉弁18から姿勢
制御ノズル8までの空気供給経路9中の残留空気が、姿
勢制御ノズル8から噴射されている。
なると、低圧経路14中の開閉弁18が閉弁される。こ
のt5での開閉弁18の閉弁後は、開閉弁18から姿勢
制御ノズル8までの空気供給経路9中の残留空気が、姿
勢制御ノズル8から噴射されている。
【0028】引き続き、織機主軸の回転角度位置がt6
になると、係止爪5がドラム4に挿入される。このt6
での係止爪5のドラム4への挿入後は、通常、緯糸Yが
1巻き分程度解舒される。
になると、係止爪5がドラム4に挿入される。このt6
での係止爪5のドラム4への挿入後は、通常、緯糸Yが
1巻き分程度解舒される。
【0029】この後、織機主軸の回転角度位置がt7に
なると、入切装置50のレバー52が、図3に仮想線で
示す引き込み位置から実線で示す解放位置に揺動停止
し、緯糸Yが、加速装置30の一対のローラ33,35
間から引き抜かれ、慣性と上記姿勢制御ノズル8からの
残留空気の噴射流とによって、徐々に速度を弱めなが
ら、織機主軸の回転角度位置t8で、経糸列の反緯入れ
側に到達する。
なると、入切装置50のレバー52が、図3に仮想線で
示す引き込み位置から実線で示す解放位置に揺動停止
し、緯糸Yが、加速装置30の一対のローラ33,35
間から引き抜かれ、慣性と上記姿勢制御ノズル8からの
残留空気の噴射流とによって、徐々に速度を弱めなが
ら、織機主軸の回転角度位置t8で、経糸列の反緯入れ
側に到達する。
【0030】そして、緯糸到達センサ23が緯糸Yの到
達を検出して出力信号を制御装置20に出力する。する
と、制御装置20が、緯糸到達センサ23の出力信号の
入力時刻をアングルセンサ24からの回転角度位置に置
換し、この置換した回転角度位置たる検出到達タイミン
グと設定到達タイミングとの差を演算し、この演算され
た検出到達タイミングと設定到達タイミングとの差を揺
動タイミングに補正し、この補正揺動タイミングをレバ
ー52の設定揺動タイミングにフィードバックし、図外
の電源からロータリーソレノイド51への電力供給時間
を制御する。
達を検出して出力信号を制御装置20に出力する。する
と、制御装置20が、緯糸到達センサ23の出力信号の
入力時刻をアングルセンサ24からの回転角度位置に置
換し、この置換した回転角度位置たる検出到達タイミン
グと設定到達タイミングとの差を演算し、この演算され
た検出到達タイミングと設定到達タイミングとの差を揺
動タイミングに補正し、この補正揺動タイミングをレバ
ー52の設定揺動タイミングにフィードバックし、図外
の電源からロータリーソレノイド51への電力供給時間
を制御する。
【0031】つまり、この一実施例では、緯糸Yのロー
ラ33,35による牽引中において、緯糸Yの先端部が
最初のサブノズル群22aから噴射された空気によって
牽引を受けたとき、または、それ以降に、姿勢制御ノズ
ル8の噴射圧力が低圧に切り替えられるので、空気の消
費量が少なくなる。
ラ33,35による牽引中において、緯糸Yの先端部が
最初のサブノズル群22aから噴射された空気によって
牽引を受けたとき、または、それ以降に、姿勢制御ノズ
ル8の噴射圧力が低圧に切り替えられるので、空気の消
費量が少なくなる。
【0032】これを具体的に説明する。対比例としては
(デニム糸の緯糸を用いた場合について説明する)、緯
糸測長貯留装置2と姿勢制御ノズル8との間に、モータ
で回転するブロアで風を送り出す形式の従来のエアブー
スタを配置した。このエアブースタから噴射される空気
の圧力を6kg/cm2(緯入れを確実に行わせるのに
必要な圧力値)で空気消費量は10m3/hであった。
この対比例での姿勢制御ノズル8に相当するメインノズ
ルから噴射される空気の圧力は6kg/cm2とした。
(デニム糸の緯糸を用いた場合について説明する)、緯
糸測長貯留装置2と姿勢制御ノズル8との間に、モータ
で回転するブロアで風を送り出す形式の従来のエアブー
スタを配置した。このエアブースタから噴射される空気
の圧力を6kg/cm2(緯入れを確実に行わせるのに
必要な圧力値)で空気消費量は10m3/hであった。
この対比例での姿勢制御ノズル8に相当するメインノズ
ルから噴射される空気の圧力は6kg/cm2とした。
【0033】これに対して、上記一実施例でのモータ3
1として100wの交流電動機を使用した。このモータ
31での電力消費量を空気消費量に換算したところ、
0.6m3/hであった。また、姿勢制御ノズル8での高
圧噴射時の空気圧力は、対比例と同様に6kg/cm2
とした。姿勢制御ノズル8での低圧噴射時の空気圧力
は、2kg/cm2に設定した。そして、緯糸Yの先端
部が最初のサブノズル群22aから噴射された空気によ
って牽引されたとき(図6に示すt4)に、姿勢制御ノ
ズル8の噴射圧力を低圧の2kg/cm2に切り替え
た。その際には正常な緯入れが行われた。また、姿勢制
御ノズル8での低圧噴射時の空気圧力を“0”、つま
り、姿勢制御ノズル8からの空気噴射を停止しても正常
な緯入れが行われた。更にまた、姿勢制御ノズル8の噴
射圧力を低圧に切り替える期間を、緯糸Yの先端部が最
初のサブノズル群22aから噴射された空気によって牽
引されたときt4よりも若干早くした場合、少なくとも
ローラ牽引中であれば、正常な緯入れが行われた(ただ
しその場合には、緯糸は高圧噴射流体により十分加速さ
れるものの、まだ姿勢保持は必要なので、低圧噴射時の
空気圧力を“0”にするのは好ましくない)。
1として100wの交流電動機を使用した。このモータ
31での電力消費量を空気消費量に換算したところ、
0.6m3/hであった。また、姿勢制御ノズル8での高
圧噴射時の空気圧力は、対比例と同様に6kg/cm2
とした。姿勢制御ノズル8での低圧噴射時の空気圧力
は、2kg/cm2に設定した。そして、緯糸Yの先端
部が最初のサブノズル群22aから噴射された空気によ
って牽引されたとき(図6に示すt4)に、姿勢制御ノ
ズル8の噴射圧力を低圧の2kg/cm2に切り替え
た。その際には正常な緯入れが行われた。また、姿勢制
御ノズル8での低圧噴射時の空気圧力を“0”、つま
り、姿勢制御ノズル8からの空気噴射を停止しても正常
な緯入れが行われた。更にまた、姿勢制御ノズル8の噴
射圧力を低圧に切り替える期間を、緯糸Yの先端部が最
初のサブノズル群22aから噴射された空気によって牽
引されたときt4よりも若干早くした場合、少なくとも
ローラ牽引中であれば、正常な緯入れが行われた(ただ
しその場合には、緯糸は高圧噴射流体により十分加速さ
れるものの、まだ姿勢保持は必要なので、低圧噴射時の
空気圧力を“0”にするのは好ましくない)。
【0034】上記対比例と一実施例とを考察すると、こ
の一実施例では、従来のエアブースタに代えて一対のロ
ーラ33,35による牽引を使用するだけで、空気消費
量が10m3/hから0.6m3/hと少なくなる。しか
も、緯糸Yのローラ33,35による牽引中に、姿勢制
御ノズル8の噴射圧力が6kg/cm2から2kg/c
m2〜0kg/cm2と低圧に切り替えられるので、更に
空気消費量が低減され、緯入れを確実に行いつつ空気消
費量が大幅に低減できることがわかるであろう。
の一実施例では、従来のエアブースタに代えて一対のロ
ーラ33,35による牽引を使用するだけで、空気消費
量が10m3/hから0.6m3/hと少なくなる。しか
も、緯糸Yのローラ33,35による牽引中に、姿勢制
御ノズル8の噴射圧力が6kg/cm2から2kg/c
m2〜0kg/cm2と低圧に切り替えられるので、更に
空気消費量が低減され、緯入れを確実に行いつつ空気消
費量が大幅に低減できることがわかるであろう。
【0035】また、上記一実施例では、緯糸到達センサ
23が検出した検出到達タイミングが、回転位置t8な
る設定到達タイミングよりも遅い場合には、加速装置3
0による牽引力が緯糸Yから早く切り離され過ぎたこと
を意味するので、図6に示す点Pがt8側になるよう
に、レバー52の引き込み位置から解放位置への揺動開
始を遅らせ、加速装置30による牽引期間を長くする。
これにより、緯糸Yの到達タイミングが設定到達タイミ
ングとなる。逆に、緯糸到達センサ23が検出した検出
到達タイミングが、回転位置t8なる設定到達タイミン
グよりも早い場合には、加速装置30による牽引力が緯
糸Yに長く作用し過ぎたことを意味するので、図6に示
す点Pがt6側になるように、レバー52の引き込み位
置から解放位置への揺動開始を早くし、加速装置30に
よる牽引期間を短くする。これにより、緯糸Yの到達タ
イミングが設定到達タイミングとなる。
23が検出した検出到達タイミングが、回転位置t8な
る設定到達タイミングよりも遅い場合には、加速装置3
0による牽引力が緯糸Yから早く切り離され過ぎたこと
を意味するので、図6に示す点Pがt8側になるよう
に、レバー52の引き込み位置から解放位置への揺動開
始を遅らせ、加速装置30による牽引期間を長くする。
これにより、緯糸Yの到達タイミングが設定到達タイミ
ングとなる。逆に、緯糸到達センサ23が検出した検出
到達タイミングが、回転位置t8なる設定到達タイミン
グよりも早い場合には、加速装置30による牽引力が緯
糸Yに長く作用し過ぎたことを意味するので、図6に示
す点Pがt6側になるように、レバー52の引き込み位
置から解放位置への揺動開始を早くし、加速装置30に
よる牽引期間を短くする。これにより、緯糸Yの到達タ
イミングが設定到達タイミングとなる。
【0036】これを、図7に示した実験結果にもとづい
て説明する。つまり、図7は、糸種がデニム6番単糸
(6S/1)の緯糸Yを使用し、織機の回転数を584
rpmとし、加速装置30のモータ31の回転数を、4
900rpm,5300rpm、5700rpmとし、
入切装置50の揺動タイミングが、無(加速装置30に
よる牽引無し)、93°−141°、93°−160
°、93°−176°、93°−208°(織機主軸の
回転角度位置93°で緯糸Yが一対のローラ33,35
間に引き込まれ、織機主軸の回転角度位置141°、1
60°、176°、208°で緯糸Yが一対のローラ3
3,35間から引き抜かれたこと)それぞれについて、
検出タイミングを測定したデータである。
て説明する。つまり、図7は、糸種がデニム6番単糸
(6S/1)の緯糸Yを使用し、織機の回転数を584
rpmとし、加速装置30のモータ31の回転数を、4
900rpm,5300rpm、5700rpmとし、
入切装置50の揺動タイミングが、無(加速装置30に
よる牽引無し)、93°−141°、93°−160
°、93°−176°、93°−208°(織機主軸の
回転角度位置93°で緯糸Yが一対のローラ33,35
間に引き込まれ、織機主軸の回転角度位置141°、1
60°、176°、208°で緯糸Yが一対のローラ3
3,35間から引き抜かれたこと)それぞれについて、
検出タイミングを測定したデータである。
【0037】この図7を考察すると、加速装置30によ
る牽引期間が長くなるにしたがって、緯糸Yの反緯入れ
側への到達タイミングが早くなることが明らかである。
る牽引期間が長くなるにしたがって、緯糸Yの反緯入れ
側への到達タイミングが早くなることが明らかである。
【0038】なお、本発明にあっては、以下のような変
形例が適用できる。
形例が適用できる。
【0039】(1)制御装置20において、検出到達タ
イミングと設定到達タイミングとの差を加速装置30に
おけるモータ31の回転数に補正し、この補正回転数を
織機運転の準備作業で作業者から入力された織機回転数
と織り幅とより演算されたモータ31の設定回転数にフ
ィードバックして、図外の電源からモータ31に供給さ
れる電力を制御し、モータ31の回転を制御する。
イミングと設定到達タイミングとの差を加速装置30に
おけるモータ31の回転数に補正し、この補正回転数を
織機運転の準備作業で作業者から入力された織機回転数
と織り幅とより演算されたモータ31の設定回転数にフ
ィードバックして、図外の電源からモータ31に供給さ
れる電力を制御し、モータ31の回転を制御する。
【0040】(2)制御装置20において、検出到達タ
イミングと設定到達タイミングとの差を加速装置30に
おけるローラ35に図外の運動変換機構を介して連結さ
れた隙間形成用モータの回転数に補正し、この補正回転
数を織機運転の準備作業で作業者から入力された織機回
転数と織り幅とより演算された隙間形成用モータの設定
回転数にフィードバックして、隙間形成用モータの回転
の向きを制御する。つまり、検出到達タイミングと設定
到達タイミングとの差により、ローラ33,35との間
に形成される図4に示す隙間44を調整することによ
り、ローラ33,35による緯糸Yへの牽引力を制御す
る。
イミングと設定到達タイミングとの差を加速装置30に
おけるローラ35に図外の運動変換機構を介して連結さ
れた隙間形成用モータの回転数に補正し、この補正回転
数を織機運転の準備作業で作業者から入力された織機回
転数と織り幅とより演算された隙間形成用モータの設定
回転数にフィードバックして、隙間形成用モータの回転
の向きを制御する。つまり、検出到達タイミングと設定
到達タイミングとの差により、ローラ33,35との間
に形成される図4に示す隙間44を調整することによ
り、ローラ33,35による緯糸Yへの牽引力を制御す
る。
【0041】(3)加速装置30において、一対のロー
ラ33,35の回転駆動機構を、図8に示すように、流
体駆動モータとしての流体タービンに構成する。つま
り、図8(A)において、流体タービン60の短円柱形
のブレード本体61の外周部には、多数のタービンブレ
ード62を形成してある。ブレード本体61の軸心部に
は、シャフト63を貫通装着してある。シャフト63
は、ベアリング64,65を介してタービンボディ66
に回転自在に装着されている。タービンボディ66内に
形成された短円柱形の収納室67内には、タービンブレ
ード62を含むブレード本体61を回転自在に収納して
ある。シャフト63のベアリング65よりも外側に突出
する一端部は、固定ベース26(図2参照)の縦壁27
に回転自在に装着されている。この縦壁27より突出す
るシャフト63の一端部には、一対のローラ33,35
の一方のローラ33を固定してある。シャフト63の縦
壁27とタービンボディ66との間には、歯付きプーリ
68を固定してある。他方のローラ35は、前記とは別
のシャフト69で縦壁27に回転自在に取り付けられて
いる。一対のローラ33,35の周面間には、隙間44
を形成してある。シャフト69aの縦壁27よりもター
ビンボディ66側に突出する一端部には、歯車70aが
固定され、歯車70aは縦壁27の別位置に回転自在に
取付けられた軸69bに固定の中間歯車70bに噛合し
ている。また、軸69bには、そのタービンボディ66
側に歯付きプーリ70を固定してある。この歯付きプー
リ70と前記歯付きプーリ67とは、歯付きプーリ6
7,70の歯に噛合する歯を有する歯付きベルト71を
巻き掛けてある。
ラ33,35の回転駆動機構を、図8に示すように、流
体駆動モータとしての流体タービンに構成する。つま
り、図8(A)において、流体タービン60の短円柱形
のブレード本体61の外周部には、多数のタービンブレ
ード62を形成してある。ブレード本体61の軸心部に
は、シャフト63を貫通装着してある。シャフト63
は、ベアリング64,65を介してタービンボディ66
に回転自在に装着されている。タービンボディ66内に
形成された短円柱形の収納室67内には、タービンブレ
ード62を含むブレード本体61を回転自在に収納して
ある。シャフト63のベアリング65よりも外側に突出
する一端部は、固定ベース26(図2参照)の縦壁27
に回転自在に装着されている。この縦壁27より突出す
るシャフト63の一端部には、一対のローラ33,35
の一方のローラ33を固定してある。シャフト63の縦
壁27とタービンボディ66との間には、歯付きプーリ
68を固定してある。他方のローラ35は、前記とは別
のシャフト69で縦壁27に回転自在に取り付けられて
いる。一対のローラ33,35の周面間には、隙間44
を形成してある。シャフト69aの縦壁27よりもター
ビンボディ66側に突出する一端部には、歯車70aが
固定され、歯車70aは縦壁27の別位置に回転自在に
取付けられた軸69bに固定の中間歯車70bに噛合し
ている。また、軸69bには、そのタービンボディ66
側に歯付きプーリ70を固定してある。この歯付きプー
リ70と前記歯付きプーリ67とは、歯付きプーリ6
7,70の歯に噛合する歯を有する歯付きベルト71を
巻き掛けてある。
【0042】図8(B)において、タービンボディ66
には、収納室67に連通するインレット72と、収納室
67に連通するアウトレット73とを形成してある。イ
ンレット72には、矢印X1で示すように、加圧流体供
給源を構成するエアポンプまたはエアタンクから空気が
供給される。このインレット72から収納室67に向け
て噴射される空気が、タービンブレード62に吹き付け
られ、ブレード本体61が矢印X2で示すように一方向
に回転駆動する。このブレード本体61は、少量の空気
量で高速に回転駆動することが可能である。ブレード本
体61の回転駆動により、図8(A)に示す一対のロー
ラ33,35が、歯付きプーリ68,70と歯付きベル
ト71とからなる動力伝達機構を介して、互いに逆向き
に同一周速度で回転駆動し、図8(A)に示す隙間44
間に位置する図外の緯糸Yを牽引する。上記タービンブ
レード62に吹き付けられた空気は、図8(B)に矢印
X3で示すように、タービンボディ66の収納室67と
アウトレット73との間に形成された排気溜まり室74
を経て、アウトレット73からタービンボディ66外に
排気される。なお、加圧流体供給源からインレット72
に至る配管には、図示しない流量制御弁が設けてあり、
図1に示す緯糸到達センサ23の出力信号に応じて、流
量制御弁を制御し、一対のローラ33,35の回転速度
を制御する。
には、収納室67に連通するインレット72と、収納室
67に連通するアウトレット73とを形成してある。イ
ンレット72には、矢印X1で示すように、加圧流体供
給源を構成するエアポンプまたはエアタンクから空気が
供給される。このインレット72から収納室67に向け
て噴射される空気が、タービンブレード62に吹き付け
られ、ブレード本体61が矢印X2で示すように一方向
に回転駆動する。このブレード本体61は、少量の空気
量で高速に回転駆動することが可能である。ブレード本
体61の回転駆動により、図8(A)に示す一対のロー
ラ33,35が、歯付きプーリ68,70と歯付きベル
ト71とからなる動力伝達機構を介して、互いに逆向き
に同一周速度で回転駆動し、図8(A)に示す隙間44
間に位置する図外の緯糸Yを牽引する。上記タービンブ
レード62に吹き付けられた空気は、図8(B)に矢印
X3で示すように、タービンボディ66の収納室67と
アウトレット73との間に形成された排気溜まり室74
を経て、アウトレット73からタービンボディ66外に
排気される。なお、加圧流体供給源からインレット72
に至る配管には、図示しない流量制御弁が設けてあり、
図1に示す緯糸到達センサ23の出力信号に応じて、流
量制御弁を制御し、一対のローラ33,35の回転速度
を制御する。
【0043】(4)緯糸測長貯留装置2を省略し、緯糸
Yを給糸体1から入切装置50と加速装置30とを経て
姿勢制御ノズル8に引き通す。
Yを給糸体1から入切装置50と加速装置30とを経て
姿勢制御ノズル8に引き通す。
【0044】(5)係止爪5を省略し、ドラム4とレバ
ー52との間に緯糸把持装置を設ける。
ー52との間に緯糸把持装置を設ける。
【0045】(6)姿勢制御ノズル8に圧力水を供給す
る。
る。
【0046】(7)緯糸到達センサ23の位置は、経糸
列中でも良い。
列中でも良い。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、加速装置
の一対のローラによる牽引と姿勢制御ノズルの噴射流と
により緯入れを行うので、緯入れに要する流体消費量を
減少し、エネルギの消費量が低減できる。すなわち、一
対のローラによる緯糸牽引は、緯糸の姿勢を保つ作用は
ないものの、直接緯糸を挾持して牽引するので、緯糸を
牽引するためのエネルギ消費量は、噴射流体による牽引
よりも小さくて済む。一方、噴射流体による緯糸牽引
は、噴射流体との摩擦により緯糸を牽引するので、緯糸
を牽引するためのエネルギ消費量は一対のローラによる
緯糸牽引よりも大きくなるものの、緯糸先端部から真っ
すぐに緯糸の姿勢を保持する作用がある。本発明は、こ
の両者の利点に着目し、一対のローラにて牽引作用を、
そして姿勢制御ノズルにて姿勢保持作用を得てエネルギ
消費量を低減させるものである。しかも、緯糸のローラ
牽引中に姿勢制御ノズルの噴射圧力を低圧に切り替える
か、あるいは、緯糸の先端部が最初のサブノズルからの
噴射空気による牽引を受けたとき、または、それ以降、
姿勢制御ノズルの噴射圧力を低圧に切り替えるので、確
実に緯入れを行いつつ、更に大幅にエネルギの消費量が
低減できる。
の一対のローラによる牽引と姿勢制御ノズルの噴射流と
により緯入れを行うので、緯入れに要する流体消費量を
減少し、エネルギの消費量が低減できる。すなわち、一
対のローラによる緯糸牽引は、緯糸の姿勢を保つ作用は
ないものの、直接緯糸を挾持して牽引するので、緯糸を
牽引するためのエネルギ消費量は、噴射流体による牽引
よりも小さくて済む。一方、噴射流体による緯糸牽引
は、噴射流体との摩擦により緯糸を牽引するので、緯糸
を牽引するためのエネルギ消費量は一対のローラによる
緯糸牽引よりも大きくなるものの、緯糸先端部から真っ
すぐに緯糸の姿勢を保持する作用がある。本発明は、こ
の両者の利点に着目し、一対のローラにて牽引作用を、
そして姿勢制御ノズルにて姿勢保持作用を得てエネルギ
消費量を低減させるものである。しかも、緯糸のローラ
牽引中に姿勢制御ノズルの噴射圧力を低圧に切り替える
か、あるいは、緯糸の先端部が最初のサブノズルからの
噴射空気による牽引を受けたとき、または、それ以降、
姿勢制御ノズルの噴射圧力を低圧に切り替えるので、確
実に緯入れを行いつつ、更に大幅にエネルギの消費量が
低減できる。
【図1】一実施例の全体を示す構成図。
【図2】一実施例の加速装置と入切装置と姿勢制御ノズ
ルまわりを示す斜視図。
ルまわりを示す斜視図。
【図3】一実施例の入切装置のレバーと加速装置の一対
のローラとの関係を示す平面図。
のローラとの関係を示す平面図。
【図4】一実施例の加速装置の一対のローラまわりを姿
勢制御ノズル側から示す側面図。
勢制御ノズル側から示す側面図。
【図5】一実施例の加速装置とヤーンガイドと姿勢制御
ノズルとの関係を示す平面図。
ノズルとの関係を示す平面図。
【図6】一実施例のタイミングチャート。
【図7】一実施例の実験結果を示す図表。
【図8】異なる実施例の加速装置を示すものであって、
(A)は側面図、(B)は(A)に示すB−B線に沿う
断面図。
(A)は側面図、(B)は(A)に示すB−B線に沿う
断面図。
【図9】従来例を示す斜視図。
1…給糸体 8…姿勢制御ノズル 9…空気供給経路 12…高圧経路 13…低圧経路 21…リード 22…サブノズル 30…加速装置 33,35…一対のローラ 50…入切装置 52…レバー
Claims (2)
- 【請求項1】 給糸体側から緯糸を、入切装置の動作に
より、加速装置のモータで回転駆動する一対のローラ間
に挾持させて牽引した後、姿勢制御ノズルの噴射流体に
乗せて経糸開口内に緯入れを行う織機の緯入れ装置にお
いて、 前記緯糸のローラ牽引中に前記姿勢制御ノズルの噴射圧
力を低圧に切り替える手段、 を備えたことを特徴とする織機の緯入れ装置。 - 【請求項2】 給糸体側から緯糸を、入切装置の動作に
より、加速装置のモータで回転駆動する一対のローラ間
に挾持させて牽引した後、姿勢制御ノズルの噴射流体に
乗せて経糸開口内に移送し、該移送された緯糸の先端部
を追いかけるようにリードの織り前側に配置した複数の
サブノズルから流体を噴射して、反緯入れ側まで移送さ
せて緯入れを行う織機の緯入れ装置において、 前記緯糸の先端部が最初のサブノズルからの噴射流体に
よる牽引を受けたとき、または、それ以降、前記姿勢制
御ノズルの噴射圧力を低圧に切り替える手段、 を備えたことを特徴とする織機の緯入れ装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26902492A JPH06123041A (ja) | 1992-10-08 | 1992-10-08 | 織機の緯入れ装置 |
US08/029,661 US5335700A (en) | 1992-03-24 | 1993-03-10 | Weft picking system for a fluid jet loom including a roller type traction device |
CN93103347A CN1038265C (zh) | 1992-03-24 | 1993-03-23 | 喷流织机用引纬装置 |
BE9300286A BE1007920A5 (fr) | 1992-03-24 | 1993-03-24 | Systeme d'insertion de trame pour metier a jet de fluide. |
TW82102451A TW243474B (ja) | 1992-03-24 | 1993-04-01 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26902492A JPH06123041A (ja) | 1992-10-08 | 1992-10-08 | 織機の緯入れ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06123041A true JPH06123041A (ja) | 1994-05-06 |
Family
ID=17466616
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26902492A Pending JPH06123041A (ja) | 1992-03-24 | 1992-10-08 | 織機の緯入れ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06123041A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103088526A (zh) * | 2011-11-04 | 2013-05-08 | 株式会社丰田自动织机 | 喷气织机的投纬装置 |
-
1992
- 1992-10-08 JP JP26902492A patent/JPH06123041A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103088526A (zh) * | 2011-11-04 | 2013-05-08 | 株式会社丰田自动织机 | 喷气织机的投纬装置 |
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