JPH06200449A - 織機の緯入れ装置 - Google Patents

織機の緯入れ装置

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JPH06200449A
JPH06200449A JP34789792A JP34789792A JPH06200449A JP H06200449 A JPH06200449 A JP H06200449A JP 34789792 A JP34789792 A JP 34789792A JP 34789792 A JP34789792 A JP 34789792A JP H06200449 A JPH06200449 A JP H06200449A
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weft
yarn
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loom
attitude control
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JP34789792A
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Akio Shindo
昭夫 新藤
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、ブレーキの効果を十分に発
揮させて緯糸切断やショートピックなどの発生を防止し
た織機の緯入れ装置を提供するにある。 【構成】 測長貯留装置2からの緯糸Yを切り換え装置
50の動作により、緯糸牽引装置30の一対のローラ3
3、35間に挟持させて牽引した後、姿勢制御ノズル8
の噴射流体に乗せて経糸開口内に緯入れを行う織機の緯
入れ装置であって、前記測長貯留装置2から前記姿勢制
御ノズル8の間に緯糸Yに走行抵抗を付与するブレーキ
装置70が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、織機の緯入れ装置に関
し、さらに詳しくは緯入れ終了時に緯糸が切断するのを
防止した織機の緯入れ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、織機の緯入れ終了に際しては、
測長装置の爪の緯糸係止により、急激に大きな張力が緯
糸にかかり、緯糸が切断することがある。このような事
故を防止するためブレーキを設けた考案として、例えば
実開昭59−51084号公報に記載されたものが知ら
れている。この考案は、緯糸飛走経路の途中に、緯糸と
接して緯糸を屈曲させる緯糸屈曲手段を設け、緯入れ時
期の後期に緯糸を屈曲させ、緯糸飛走に徐々に抵抗を与
えるようにしてピーク張力の緩和を図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のメインノズルとサブノズルからの流体噴射により緯入
れを行う織機の緯入れ装置では、緯入れ終了時の緯糸切
れを防止するため、ブレーキ手段を設けているが、十分
な効果が期待出来ないのが現状である。
【0004】すなわち、緯糸は、含水率、断面形状、け
ば立ち状態などの点で個々の性質が常に一定ではなく、
このため、流体と緯糸との摩擦により牽引するものにあ
っては、所定の流体量に対する緯糸牽引力は緯入れごと
に変化する。また、大気の状態によっても緯糸牽引力は
変化する。さらに、給糸体からメインノズルまでの間の
緯糸引き出し抵抗は、給糸体の大きさによってバルーニ
ングが変るため変化する。上述したように流体による緯
糸牽引では、牽引力が安定していないと共に、緯糸引き
出し抵抗も変化するため、これらの相関によって決まる
緯糸飛走速度は緯入れごとに変化し一定ではない。これ
に対し、緯糸のブレーキ手段は、常に一定タイミング、
一定制動力で作用するので、緯糸の速度が遅いときは、
ブレーキ力が掛かり過ぎてショートピックになる恐れが
ある。このため、緯糸の飛走速度が遅いときにショート
ピックを生じないようブレーキ力を設定しなければなら
ないので十分なブレーキ力を働かせることができないの
で張力緩和作用が十分得らず、緯糸切れ、ショートピッ
クなどの緯入れ不良は避けられないのが現状である。
【0005】そこで、本発明の目的は、ブレーキの効果
を十分に発揮させて緯糸切断やショートピックなどの発
生を防止した織機の緯入れ装置を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、測長貯留装置からの緯糸を切り換え装置
の動作により、緯糸牽引装置のモータで回転駆動するロ
ーラにより牽引し、姿勢制御ノズルの噴射流体に乗せて
経糸開口内に緯入れを行う織機の緯入れ装置であって、
前記測長貯留装置から前記姿勢制御ノズルの間に設けら
れ、緯入れ時期の後期に緯糸に対し走行抵抗を付与する
ブレーキ装置を備えたことを特徴としている。
【0007】
【作用】本発明においては、回転するローラにより緯糸
をノズル側に積極的に送り出すことにより給糸体側から
の引き出し抵抗を受け持たせ、ノズルからの噴射流体で
飛走させるようにしたので、緯糸の飛走速度を一定に保
つことができる。従って、一定の条件でブレーキ手段に
より最適の走行抵抗を緯糸に作用させても緯入れ不良が
発生しない。その結果、安定した品質の織布が得られる
と共に、織機の稼動率を大幅に向上させることができ
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明を図面を参照しながら実施例に
より説明する。図1は本発明の第1の実施例の構成説明
図、図2は同じく要部を示す斜視説明図、図3は同じく
図2の矢印A方向から見た要部の平面視説明図、図4は
同じく要部(ローラ)の側面視説明図、図5は同じく要
部(ブレーキ装置)の斜視説明図、図6は同じく要部
(ブレーキ装置)の作用説明図、図7は同じくタイミン
グチャート、図8は本発明の第2の実施例の斜視説明
図、図9および図10は同じく作用説明図、図11は本
発明の第3の実施例の要部平面視説明図、図12は同じ
く第4の実施例の要部平面視説明図、図13は同じく第
5の実施例の要部平面視説明図、図14は同じく各実施
例と従来例との作用を比較した作用説明線図である。
【0009】本発明の実施例からなる織機の緯入れ装置
Eは、測長貯留装置2からの緯糸Yを切り換え装置50
の動作により、緯糸牽引装置30のモータで回転駆動す
る一対のローラ33、35間に挟持させて牽引した後、
姿勢制御ノズル8の噴射流体に乗せて経糸開口内に緯入
れを行う織機の緯入れ装置である。
【0010】そして、前記測長貯留装置2から前記姿勢
制御ノズル8の間に設けられ、緯入れ時期の後期に緯糸
Yに対し走行抵抗を付与するブレーキ装置70を備えた
ことを特徴としている。
【0011】すなわち、本発明においては、ローラの回
転により緯糸をノズル側に積極的に送り出すことによ
り、給糸体側からの引き出し抵抗を受け持たせ、ノズル
からの噴射流体で飛走させるようにしたので、毎回の緯
入れにおける飛走速度を一定に保つことができ、一定の
条件でブレーキを作動させても、緯入れ終了時期のピー
ク張力を毎回適切に緩和させることができる。その結果
緯糸切断やショートピックを防止できる。
【0012】第1の実施例につき説明する。図1におい
て、緯糸Yの経路Y1 に沿って説明すると、緯糸Yが、
給糸体1から緯糸測長貯留装置2の巻き付けアーム3中
を通り、巻き付けアーム3と緯糸測長貯留装置2のドラ
ム4との相対回転により、ドラム4の周面に挿入された
係止爪5に係止されつつ、ヤーンガイド6から、後述す
る切り換え装置50のトラバースレバー52の導糸孔5
3と、後述する緯糸牽引装置30と、ヤーンガイド7
と、詳細は後述するブレーキ装置70とを順に経て、緯
糸の姿勢を保持する姿勢制御ノズル8に引き通されてい
る。
【0013】姿勢制御ノズル8の空気供給経路9は、加
圧空気供給源たる元圧10の吐出側に接続された主圧力
タンク11を備えている。主圧力タンク11の吐出側に
は、高圧経路12が接続されている。高圧経路12に
は、主圧力タンク11から姿勢制御ノズル8側へ順に、
圧力制御弁としての電空比例弁14と副圧力タンク16
と電磁駆動自己復帰型の開閉弁18とを設けてある。高
圧経路12の電空比例弁14は、制御装置20からの出
力信号により、副圧力タンク16内に蓄えられる空気の
圧力値が、制御装置20に予め設定された設定高圧値と
なるように、自動的に圧力制御する。高圧経路12の開
閉弁18は、制御装置20からの出力信号により、高圧
値の空気が、姿勢制御ノズル8の噴射タイミングを以
て、噴射されるように開閉動作する。
【0014】また、織機のリード21の織り前側には、
緯入れ用の複数のサブノズル群22を配設してある。サ
ブノズル群22の空気供給経路は、図示は省略するが、
これには、前記元圧10側から複数のサブノズル群22
に、リリーフ弁と定圧タンクとサブノズル群22に対応
する複数の電磁駆動自己復帰型の開閉弁とを順に設けて
ある。このサブノズル群22の空気供給経路中の複数の
開閉弁は、制御装置20からの出力信号により、緯入れ
側から反緯入れ側へと所定の開閉期間をもって順次開弁
する。この複数の開閉弁の開閉により、複数のサブノズ
ル群22が、緯糸Yの飛走先端部を追いかけるように加
圧空気をリレー噴射し、このサブノズル群22からの加
圧空気の緯入れ側から反緯入れ側へのリレー噴射によ
り、緯糸Yがリード21に形成された図示しないエアー
ガイドを通って経糸開口内を緯入れ側から反緯入れ側へ
と飛走して緯入れされる。
【0015】一方、経糸列(図示省略)の反緯入れ側に
は、緯入れされた緯糸Yの到達タイミングを検出する検
出手段としての緯糸到達センサ23を設けてある。緯糸
到達センサ23の出力信号と、織機主軸の回転角度位置
を検出するアングルセンサ24の出力信号とが、制御装
置20に入力される。制御装置20は、緯糸到達センサ
23の出力信号入力時刻をアングルセンサ24からの回
転角度位置に置換し、この置換した回転角度位置なる検
出到達タイミングと、予め基準値として制御装置20に
設定された設定到達タイミングとの差を演算し、その差
を切り換え装置50におけるトラバースレバー52の揺
動タイミング(トラバースタイミング)に補正し、この
補正指令なる補正揺動タイミングを、織機運転の準備作
業で作業者から入力された織機回転数と織り幅とにより
求められたトラバースレバー52の設定揺動タイミング
にフィードバックし、図示しない電源からロータリソレ
ノイド51への電力供給時間(期間)を制御し、トラバ
ースレバー52の引っ込み位置での停止時間を制御す
る。
【0016】図2は、前記緯糸牽引装置30と切り換え
装置50との回りを、多色織りの場合を例として、示し
ている。図2において、姿勢制御ノズル8側のサイドフ
レーム25には、外側に延びる固定ベース26を取り付
けてある。一方の姿勢制御ノズル8には、緯糸Yは、図
示しない1つの給糸体から、固定ベース26に取り付け
られたヤーンガイド6、7ブレーキ装置70を通って引
き通されている。他方の姿勢制御ノズル8には、緯糸Y
が、図示しない別の給糸体から固定ベース26に取り付
けられたヤーンガイド6、7ブレーキ装置70を通って
引き通されている。ヤーンガイド6、7間に位置する固
定ベース26には、緯糸牽引装置30と、切り換え装置
50とを組み付けてある。
【0017】緯糸牽引装置30のモータ31は固定ベー
ス26の縦壁27の背面に取り付けられている。モータ
31の出力軸には、縦壁27の手前側に突出する駆動軸
32を連結してある。駆動軸32には、大径な円筒形な
る金属製の複数のローラ33を駆動軸32の軸心方向に
所定間隔を以て、ねじ34で固定的にとりつけてある。
ローラ33の上方には、小径なるゴム製の複数のローラ
35が配置されている。小径なローラ35は、基端が縦
壁27に上下方向に揺動可能に取り付けられたアーム3
6の自由端に回転可能に取り付けられた金属円筒形の心
体37と、心体37の周面に接合されたゴム層38とで
構成されており、縦壁27とアーム36とに跨設された
スプリング39により、大径なローラ33側に付勢され
ている。
【0018】切り換え装置50は、複数のロータリソレ
ノイド51を備えている。ロータリソレノイド51は、
図示しないソレノイドに供給される電力により付勢さ
れ、出力軸を一方向に回転駆動し、消勢により図示しな
いスプリングにより、出力軸を逆方向に自己復帰する電
磁駆動自己復帰型になっており、固定ベース26の底壁
28に、ローラ33の反姿勢制御ノズル8側に位置し
て、取り付けられている。ロータリソレノイド51の上
方に位置する出力軸には、トラバースレバー52を個別
に固定的に取り付けてある。トラバースレバー52の先
端部は、ローラ33、35の接触面側に延設されてい
る。トラバースレバー52の延設端部は上方に折り曲げ
られている。この上方に折り曲げられたトラバースレバ
ー52の延設端部には、緯糸Yが別々に通される導糸孔
53を個別に形成してある。
【0019】また、緯糸牽引装置30と姿勢制御ノズル
8との間に位置するヤーンガイド7は、緯糸牽引装置3
0側から姿勢制御ノズル8側に抜けて徐々に径が小さく
なる錐状のパイプになっている。なお、図3は、図示し
ない給糸体側からの緯糸Yが、切り換え装置50のトラ
バースレバー52の動作で、緯糸牽引装置30の一対の
ローラ33、35の間に引込まれたり、緯糸牽引装置3
0の一対のローラ33、35の間から引き抜かれたりす
る状態を示している。図3において、切り換え装置50
のトラバースレバー52が、ロータリソレノイド51の
ばねによる自己復帰により、実線示の解放位置に停止し
ている場合には、緯糸Yは、経路Y1から変位した変位
経路Y2 にあってローラ33、35間から引き抜かれて
いる。また、ロータリソレノイド51の付勢により、解
放位置から仮想線示の引込み位置に移動すると、緯糸Y
は経路Y1 に戻り、ローラ33、35間に引込まれる。
また、両ローラ33、35に緯糸Yが出入する端面側は
テーパ状に形成されており、緯糸Yの切り換えを容易に
している。なお、緯糸Yが引込まれて挟持される位置を
経路Y1 と称し、解放位置を変位経路Y2 と称する。
【0020】図4は、緯糸牽引装置30における一対の
ローラ33、35の動力伝達を示している。図4におい
て、緯糸牽引装置30の一対のローラ33、35は、大
径なローラ33の周面と小径なローラ35の周面とが緯
糸Yを介して圧接することにより、モータ31で回転駆
動するローラ33の動力がローラ35に伝達され、同一
周速度で互いに逆方向に回転されるようになっている。
小径ローラ35の緯糸Yと接触する部分の緯糸接触ゴム
層40は、例えば、ウレタンゴムのような軟質ゴムで緯
糸Yとの摩擦力を高めるように構成してある。なお、2
個のローラ33は本実施例では1個のモータ31で駆動
するように構成したが、2個のモータを用いて別個に回
転駆動するように構成してもよい。また、ローラ33、
35をそれぞれ別個に回転駆動させてもよい。
【0021】次にブレーキ装置70は、ヤーンガイド7
の下流側に近接して設けられており、固定ベース26上
に取り付けられているブラケット72と、このブラケッ
ト72に取り付けられた電磁駆動自己復帰型のロータリ
ソレノイド73と、このロータリソレノイド73の出力
軸に取り付けられた棒状の作動子74と、この作動子7
4に近接して設けられている上記ヤーンガイド7とから
構成されている。そして、制御装置20からの信号を受
けないとき、すなわち電磁駆動されていないとき自己復
帰によりロータリソレノイド73が緯糸Yを下方へ押圧
して緯糸Yをヤーンガイド7の端縁に圧接し、緯糸Yに
走行抵抗を付与するようになっている。
【0022】制御装置20からの信号によりロータリソ
レノイド73は回動し、作動子74は緯糸Yから離間す
る。なお、ブラケット72、ロータリソレノイド73、
作動子74でブレーキ作動手段71を構成しており、ヤ
ーンガイド7は被圧接体を構成している。そして、図6
において、作動子74が回動により位置aから位置bに
下がることにより緯糸Yを飛走経路Y1 から変位経路Y
2 に変位させ、緯糸Yを被圧接体としてのヤーンガイド
7の周縁に圧接摺動させ、緯糸Yに走行抵抗を付与す
る。なお、ブレーキ装置70は、ヤーンガイド7の上流
側に近接して設けてもよい。また、ロータリソレノイド
73は自己復帰を設けずに、作動子74にばねを取り付
けて、ばね力を調節可能にしてもよい。
【0023】本実施例の作動につき、図7のタイムチャ
ートを参照して説明する。本図は、本実施例が設けられ
た織機が定常運転を行っている場合の各アクチュエータ
の動作状態を示すもので、横軸に主軸の回転角度をと
り、縦軸に作動内容をとった線図である。なお、本実施
例の説明では、A側とB側の緯糸を交互に緯入れする多
色織機について示してあるが、基本的には両側A、Bと
も作動は同様なので、片側Aのみ説明する。
【0024】主軸の回転角が0度の筬打ちする時点に達
するわずか手前の状態では、緯糸係止爪5は係止位置に
あり、姿勢制御ノズルA8は噴射していない。ただし緯
糸Y切断後に、緯糸Yが姿勢制御ノズルA8から抜けな
いように微風空気が常時作用している。また、緯糸牽引
装置30はほぼ定速で回転しているが緯糸Yは変位経路
Y2 にあって解放されている。一方、ブレーキ装置とし
ての緯糸ブレーキA70は作動している。そして、角度
が0度を過ぎたところで、緯入れ側のカッタが作動し、
緯糸Yを切断する。
【0025】主軸の回転角度が60度になると、姿勢制
御ノズルA8が噴射を始めるが、緯糸Yは飛走しない。
続いて係止爪5が緯糸Yを解放し、緯糸Yが飛走を始め
ると、ただちに緯糸ブレーキA70が解除され、同時に
切り換え装置50のトラバースレバーA52が作動し
て、緯糸Yは飛走経路Y1 に移動され、ローラ33、3
5に挟持されて、所定の飛走速度で反緯入れ側に飛走す
る。そして、緯糸Yは姿勢制御ノズルA8およびサブノ
ズル1〜5の噴射に姿勢を制御されながら反緯入れ側に
送られる。そして、係止爪5の近傍に設けられた解舒セ
ンサが所定解舒巻き数を検出すると、係止爪5は、ただ
ちに係止位置に入る。そして、係止位置に入ってから、
ほぼ1巻き後に緯糸Yは実質的に係止され緯入れが終了
する。
【0026】実際に緯糸Yが係止される前に、トラバー
スレバーA52が緯糸Yを変位経路Y2 に切り換えて解
放し、同時に緯糸ブレーキA70が作動状態に入り、緯
糸Yは走行抵抗が付与される。そして緯糸Yが実際に係
止されると、ピーク張力が発生するが、所定の飛走速度
に対して最適に調整されたブレーキの作動により、この
ピーク張力は大幅に低い張力に抑えられる。一方、緯糸
Yの到達は緯糸到達センサ23により検出され、制御装
置20に検出信号が入力されるようになっている。
【0027】なお、緯糸解舒から緯糸到達センサが検出
するまでの時間を、従来の空気噴射により緯入れを行う
場合と、本実施例のように空気噴射による姿勢制御とロ
ーラによる緯糸の牽引を行なう場合との比較を図14に
示す。本図は横軸に主軸の回転角度をとり、縦軸にピッ
ク数をとったもので、1000ピックにおける到達時間
(角度)別の分布を示すものである。
【0028】曲線Aは本実施例のものであり、曲線Bは
従来のものである。図から明らかなように、本実施例の
場合は分布幅が従来の場合に比べ格段に狭く、いかにロ
ーラ牽引の場合は、飛走速度が安定しているかが分か
る。このように飛走速度が安定しているので、一定のタ
イミングで走行抵抗を十分強く掛けることができたの
で、緯糸係止の際のピーク張力は著しく低下し、また、
ローラによって緯糸を牽引する装置を設けることによっ
て、姿勢制御ノズル8A、サブノズル1〜5の噴射流体
は、緯糸の姿勢を保持する機能があればよいので、流体
による牽引力は十分小さくでき、これによっても緯糸に
走行抵抗を付与したときの緯糸ピーク張力が著しく低下
し、結果的に従来の空気噴射のものに比べ約1/3に減
少させることに成功した。
【0029】以下に述べる各実施例は、第1の実施例と
はブレーキ装置だけが相違しているので、ブレーキ装置
についてのみ説明する。
【0030】図8ないし図10は第2の実施例を示すも
ので、本ブレーキ装置80は、切り換え装置50からな
るブレーキ作動手段と、このトラバースレバー52の近
傍に固定して設けられたヤーンガイド81とから構成さ
れている。このヤーンガイド81は、トラバースレバー
52と同様に、板状部材からなっており、先端部にはヤ
ーンガイドとしての導糸孔82が明けられている。そし
て、図9に示すように、経路Y1 にある緯糸Yを走行自
在に挿通しているが、トラバースレバー52が緯糸Yを
ローラ33、35から解放した位置に変位させたとき、
すなわち緯糸Yが変位経路Y2 に切り換えられたとき、
図10に示すように、緯糸Yの変位を導糸孔82と導糸
孔53とで規制するようになっているので、屈曲したこ
れらの位置で圧接し、走行抵抗を付与するようになって
いる。
【0031】本実施例のように、切り換え装置の切り換
え動作に連動してブレーキ装置を作動させるようにした
場合は、正確なタイミグが得られるので、高速回転に適
している。
【0032】図11は第3の実施例を示す。本ブレーキ
装置90は、切り換え装置50からなるブレーキ作動手
段と、このトラバースレバー52に設けた被圧接体とし
てのヤーンガイド91とで構成されている。すなわち、
ローラ33、35で緯糸Yを挟持しているときは、ヤー
ンガイド91と導子孔53は緯糸Yを走行自在に挿通す
るが、緯糸Yを解放に切り換えたときは、ヤーンガイド
91と導糸孔53とで緯糸Yの変位を規制し、走行抵抗
を付与する。
【0033】図12は、第4の実施例を示す。本ブレー
キ装置100は、切り換え装置50からなるブレーキ作
動手段101と、経路Y1 からわずか変位経路Y2 側に
寄ってトラバースレバー52の上方に固設された被圧接
体102とから構成されている。すなわち、被圧接体1
02は棒状部材からなり、緯糸Yをローラ33、35か
ら解放したとき、緯糸Yが変位経路Y2 側に屈曲する屈
曲点となって圧接され、導糸孔53と共に、緯糸Yに圧
接して走行抵抗を付与する。
【0034】図13は、第5の実施例を示す。本ブレー
キ装置110は、経路Y1 上に離間して設けた被圧接体
としての一対のヤーンガイド111と、ブレーキ作動手
段として空気を噴射するブレーキノズル112とから構
成されている。そして、ブレーキノズル112からの風
圧により緯糸Yがヤーンガイド111に押圧されて、走
行抵抗が付与される。
【0035】なお、上記実施例の緯入れ装置は、実施例
に示したものに限定されず、例えば、姿勢制御ノズル8
の噴射流体をエアーからウォータにするなどを行っても
よく、また、切り換え装置としてトラバースレバー52
を用いたが、これを用いずにローラ33,35同士を接
近離反させて緯糸を挟持、開放するようにしてもよく、
緯糸をローラで牽引させるものならばよい。
【0036】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明において
は、回転するローラにより緯糸をノズル側に積極的に送
り出すことにより、給糸体からの引き出し抵抗を受け持
たせノズルからの噴射流体で飛走させるようにしたの
で、緯糸の飛走速度を一定に保つことができる。従っ
て、一定の条件でブレーキ手段により強い走行抵抗を作
用させても緯入れ不良が発生しない。その結果、安定し
た品質の織布が得られると共に、織機の稼動率を大幅に
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成図。
【図2】同じく要部を示す斜視説明図。
【図3】同じく図2の矢印A方向から見た要部の平面視
説明図。
【図4】同じく要部(ローラ)の側面視説明図。
【図5】同じく要部(ブレーキ装置)の斜視説明図。
【図6】同じく要部(ブレーキ装置)の作用説明図。
【図7】同じくタイミングチャート。
【図8】本発明の第2の実施例の斜視説明図。
【図9】同じく作用説明図。
【図10】同じく作用説明図。
【図11】本発明の第3の実施例の要部平面視説明図。
【図12】同じく第4の実施例の要部平面視説明図。
【図13】同じく第5の実施例の要部平面視説明図。
【図14】同じく各実施例と従来例との作用を比較した
作用説明線図。
【符号の説明】
Y 緯糸 Y1 経路 2 測長貯留装置 7、81、91、101、111 被圧接体 8 姿勢制御ノズル 30 緯糸牽引装置 31 モータ 33 ローラ 35 ローラ 50 切り換え装置 50、71、110 ブレーキ作動手段 70、80、90、100、110 ブレーキ装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測長貯留装置からの緯糸を切り換え装置
    の動作により、緯糸牽引装置のモータで回転駆動するロ
    ーラにより牽引し、姿勢制御ノズルの噴射流体に乗せて
    経糸開口内に緯入れを行う織機の緯入れ装置であって、 前記測長貯留装置から前記姿勢制御ノズルの間に設けら
    れ、緯入れ時期の後期に緯糸に対し走行抵抗を付与する
    ブレーキ装置を備えたことを特徴とする織機の緯入れ装
    置。
JP34789792A 1992-03-24 1992-12-28 織機の緯入れ装置 Pending JPH06200449A (ja)

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JP34789792A JPH06200449A (ja) 1992-12-28 1992-12-28 織機の緯入れ装置
US08/029,661 US5335700A (en) 1992-03-24 1993-03-10 Weft picking system for a fluid jet loom including a roller type traction device
CN93103347A CN1038265C (zh) 1992-03-24 1993-03-23 喷流织机用引纬装置
BE9300286A BE1007920A5 (fr) 1992-03-24 1993-03-24 Systeme d'insertion de trame pour metier a jet de fluide.
TW82102451A TW243474B (ja) 1992-03-24 1993-04-01

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JP (1) JPH06200449A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0844322A1 (en) * 1996-11-21 1998-05-27 Micron Instrument Inc. Weft yarn feeding device for fluid injection weaving machine

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