JPH06117429A - ボールジョイント装置 - Google Patents
ボールジョイント装置Info
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- JPH06117429A JPH06117429A JP4267518A JP26751892A JPH06117429A JP H06117429 A JPH06117429 A JP H06117429A JP 4267518 A JP4267518 A JP 4267518A JP 26751892 A JP26751892 A JP 26751892A JP H06117429 A JPH06117429 A JP H06117429A
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Abstract
るようなボールジョイント装置を提供することを主要な
目的とする。 【構成】ボールジョイント装置10は、熱可塑性合成樹
脂からなるソケット30と、このソケット30の凹球面
31に回転自在に嵌合する球状頭部41を有するスタッ
ドボール40と、ソケット30を収容するハウジング1
2を備えている。ハウジング12は、金属板を絞り加工
した円筒状のソケット挿入部20と、底壁部21とを有
している。底壁部21に複数の孔23が形成されてい
る。ソケット30の底部には孔23に挿入可能な突起3
2が設けられている。この突起32を孔23に挿入した
状態で、突起32が孔23の外側に突出した部分をかし
めることにより、ソケット30がハウジング12に固定
されている。
Description
続部分などに用いられるボールジョイント装置に関す
る。
手段として、例えば実開昭61-176011号公報(先行技術
1)に見られるように、金属板にバーリングまたは穴フ
ランジ加工を施すことによって、ハウジングとしての環
状突部を成形し、この環状突部にソケットを挿入するよ
うにしたものが提案されている。この先行技術の場合、
ロッド本体と環状突部を一体成形することができる。
2)などに見られるように、ハウジングとしての筒形ピ
ースにボールシート部材(ソケット)を固定するように
したピロボールシートも提案されている。この先行技術
の場合、スタッドボールの球状頭部をボールシート部材
の凹球面に圧入するとともに、ボールシート部材の外側
に、筒形ピースを有するロッド・アッセンブリーを嵌合
させるようにしている。この場合、ボールシート部材は
筒形ピースに圧入することによって固定されていた。
場合、ソケットがハウジングから抜けないように十分な
抜け強度をもたせて圧入する必要があるが、現実には、
スタッドボールの円滑な作動と実用に耐え得る抜け強度
を両立させるようにソケットをハウジングに圧入固定す
ることは困難であった。
ート部材(ソケット)を挿入した反対側の面に、ボール
シート部材と同一材料からなるキャップを高周波溶着す
ることができるが、その場合、構成部品としてキャップ
の分だけ部品が増えてコストアップをまねく原因とな
る。
にソケットを固定したとしても、実際にボールジョイン
トを作動させた場合に、スタッドボールから受ける圧縮
荷重およびスタッドボールの揺動・回転による摩擦力で
ソケットとハウジングとが相対的に回転を起こし、その
結果、樹脂製ソケットに変形や摩耗が生じるため、所期
の特性が得られなくなることがあった。
断面(異形断面)に加工するとともに、ソケットの外周
部も異形断面とし、これら異形断面同志のハウジングと
ソケットを互いに嵌合させることによって回り止め手段
にするといった対策も考えられるが、その場合、ハウジ
ングに使われる鋼板や鋼管等に対する異形断面加工がコ
ストの高いものとなり、実用に向かないという問題があ
った。
グを用いる場合には、ハウジングの径方向に加わる荷重
に対してある程度の強度を確保するには、比較的肉厚の
厚い鋼管を用いる必要があり、材料コストが高くついた
り、重量が重くなる等の問題が生じる。従って本発明の
目的は、軽量でしかも強度が高く、低コストでも所望の
回り止め効果が得られるようなボールジョイント装置を
提供することにある。
開発された本発明は、熱可塑性合成樹脂からなりかつ凹
球面を有するソケットと、上記凹球面に回転自在に嵌合
する球状頭部を有するスタッドボールと、上記ソケット
を収容するハウジングとを具備したボールジョイント装
置であって、上記ハウジングは金属板を絞り加工してな
る円筒状のソケット挿入部とこのソケット挿入部の端部
に位置する底壁部とを有しており、上記底壁部に複数の
孔または非円形の孔を設けるとともに、上記ソケットの
底部には上記孔に挿入可能な突起を設け、この突起を上
記孔に挿入した状態において突起が孔の外側に突出する
部分を変形させて上記ソケットをハウジングに固定した
ことを特徴とするものである。
ウジングのソケット挿入部に挿入するとともに、ソケッ
トの底部に設けられている突起をハウジング底壁部の孔
に挿入する。そして突起が孔の外側に突出している部分
を熱あるいは高周波誘導によって加熱しかつ潰すなどの
変形加工を行うことにより、ソケットをハウジングに固
定する。こうして突起と孔が互いに嵌合しているため、
ハウジングとソケットが相対回転する方向のトルクに対
して突起が剪断抵抗を生じることにより、ハウジングと
ソケットの相対回転が阻止される。この回り止め対策
は、ハウジングの絞り加工と同時に孔を打抜くプレス加
工と、ソケットの射出成形時に突起を一体に成形するだ
けでよいから、実質的なコストアップをまねくことなく
実施できる。
いし図4を参照して説明する。図1に示されたボールジ
ョイント装置10は、金属製のロッド部材11とこのロ
ッド部材11の端部に一体に設けられたハウジング12
を備えている。図3等に示されるように、ロッド部材1
1とハウジング12は鋼板等の1枚の金属板13からな
るプレス成形品であり、ロッド部材11を所定形状にプ
レス加工するとともに、ハウジング12を下記形状に絞
り加工している。ロッド部材11の左右両側部にそれぞ
れ折曲げ縁部14が設けられている。
たソケット挿入部20と、ソケット挿入部20の端部に
位置する底壁部21とを有している。ソケット挿入部2
0の開口縁部にフランジ部22が設けられている。ま
た、底壁部21に複数の孔23が打抜かれている。
される。このソケット30は、例えばポリアセタールや
ポリブチレンテレフタレートなどの熱可塑性の合成樹脂
からなり、凹球面31を有している。
部には上記孔23と対応した位置に複数の突起32が設
けられている。この突起32を孔23に挿入したのち、
突起32が孔23の外側に突出する部分32aを、外部
から熱を加えるかあるいは高周波誘導による発熱によっ
て軟化させるとともに、上記部分32aを図1に示すよ
うに軸線方向に潰すことによって、ハウジング12に対
してソケット30を固定している。
ル40の球状頭部41が回転自在に嵌合させられてい
る。スタッドボール40は、球状頭部41以外に、ねじ
部42と大径部43を備えており、ソケット30の鍔部
44と大径部43との間にダストカバー45が設けられ
ている。
突起32と孔23が互いに嵌合した状態で孔23から突
出する部分32aがかしめられているため、ハウジング
12とソケット30を相対回転させる方向の荷重に対し
て突起32が剪断抵抗を生じることにより、ハウジング
12とソケット30の相対回転が阻止される。このよう
な回転防止対策は、ハウジング12の絞り加工と同時に
孔23を打抜くプレス加工と、樹脂製ソケット30の射
出成形時に突起32を一体成形するだけでよいから、実
質的に部品点数の増加や加工工数の増加をまねかずに実
施できる。
部材50とは別体にハウジング12を形成し、溶接等の
適宜の固定手段によってハウジング12をロッド部材5
0に固定してもよい。このようにハウジング12とロッ
ド部材50が別々に形成されれば、ロッド部材50が長
い場合や、ロッド部材50の両端に設ける一対のハウジ
ング12,12の開口部の向きを互いに異ならせたい場
合、あるいはロッド部材50にねじ部を成形する上で有
利となる。
しており、この実施例のボールジョイント装置60は、
図7に示すようにハウジング12の底壁部21に非円形
の孔61が設けられている。また、図8に示されるよう
に、熱可塑性の合成樹脂からなるソケット62の底部
に、孔61と対応した断面形状の突起63が設けられて
いる。
図6に示されるように突起63が孔61から突出する部
分63aに熱を加えるか高周波によって軟化させた状態
で潰すことにより、ソケット62をハウジング12に固
定する。この場合も、ロッド部材11とハウジング12
が別々に形成されてもよい。また、図示例の孔61と突
起63は断面六角形であるが、四角形など、要するに非
円形であればよい。
を確実に固定することができ、ハウジングとソケットが
相対回転する方向の荷重に対しても強度が高いととも
に、ハウジングやソケットに対する加工も容易であり、
部品数も増えないためボールジョイント装置の低コスト
化に寄与できる。また、ハウジングを絞り加工する際に
ソケット挿入部の開口縁部にフランジ部を残すことがで
き、底壁部による補強効果も得られるため、比較的肉厚
の薄いハウジングでも径方向の荷重に対して大きな強度
を発揮できる。
の断面図。
図。
部材の斜視図。
ングにソケットを挿入する前の状態を示す断面図。
置の断面図。
置の断面図。
ングの底面図。
ングにソケットを挿入する前の状態を示す断面図。
…ハウジング、20…ソケット挿入部、21…底壁部、
22…フランジ部、23…孔、30…ソケット、31…
凹球面、32…突起、40…スタッドボール、41…球
状頭部、60…ボールジョイント装置、61…孔、62
…ソケット、63…突起。
Claims (2)
- 【請求項1】熱可塑性合成樹脂からなりかつ凹球面を有
するソケットと、上記凹球面に回転自在に嵌合する球状
頭部を有するスタッドボールと、上記ソケットを収容す
るハウジングとを具備したボールジョイント装置であっ
て、 上記ハウジングは金属板を絞り加工してなる円筒状のソ
ケット挿入部とこのソケット挿入部の端部に位置する底
壁部とを有しており、上記底壁部に複数の孔または非円
形の孔を設けるとともに、上記ソケットの底部には上記
孔に挿入可能な突起を設け、この突起を上記孔に挿入し
た状態において突起が孔の外側に突出する部分を変形さ
せて上記ソケットをハウジングに固定したことを特徴と
するボールジョイント装置。 - 【請求項2】上記ハウジングにはソケット挿入部の開口
縁部にフランジ部が一体に設けられている請求項1記載
のボールジョイント装置。
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