JP3477474B2 - ボールジョイントの組立方法 - Google Patents

ボールジョイントの組立方法

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JP3477474B2 JP32999696A JP32999696A JP3477474B2 JP 3477474 B2 JP3477474 B2 JP 3477474B2 JP 32999696 A JP32999696 A JP 32999696A JP 32999696 A JP32999696 A JP 32999696A JP 3477474 B2 JP3477474 B2 JP 3477474B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワイパモータの
回転動力をワイパブレードの往復揺動に変換するワイパ
リンクにおいて、モータアームとリンクコンロッドやリ
ンクコンロッドとピボットアームを連結するボールジョ
イントの組立方法にする。
【0002】
【従来の技術】ワイパモータの回転動力をワイパブレー
ドの往復揺動に変換するワイパリンクにおいて、モータ
アームとリンクコンロッドやリンクコンロッドとピボッ
トアームを連結するボールジョイントのうち、モータア
ームとリンクコンロッドとを連結するボールジョイント
としてその組立方法は、ワイパモータに備えたモータシ
ャフトに固定されたモータアームの端部にボールピンが
固定され、リンクコンロッドの一端部にリテーナが取付
けられ、このボールピンにリテーナが球面対偶を介して
結合されているものが知られている。また、リンクコン
ロッドとピボットアームを連結するボールジョイントで
は、リンクコンロッドの他端部にリテーナが取付けら
れ、ピボットシャフトに固定されたピボットアームの端
部にボールピンが固定され、このボールピンにリテーナ
が球面対偶を介して結合されて組立てるものが知られて
いる。
【0003】また、上記のような組立方法に係るボール
ジョイントでは、ワイパリンクが雨水や洗車水のかかり
やすい場所に設置されるため、リテーナとボールピンの
外側に防水用のジョイントシールが配置されていた。こ
のジョイントシールは、筒状をなし、一端側がリテーナ
に組付けられ、他端側がボールピンの底部に組付けられ
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したボールジョイ
ントの組立方法において、ジョイントシールをリテーナ
およびボールピンに組付けるに際し、ボールピン側にジ
ョイントシールの他端側を先に組付けておいてから、リ
テーナをボールピンに結合し、その後に、ジョイントシ
ールの一端側をリテーナに組付けていた。そのため、リ
テーナ、ボールピンの組付けと同時にジョイントシール
の組付けを行うことができず、それによって、組付けを
ワンタッチで行うことができないので、組付作業が容易
ではないという問題点があった。
【0005】
【発明の目的】この発明にボールジョイントの組立方法
は、リテーナ、ボールピンおよびジョイントシールの組
付けをワンタッチで行うことによって、組立て時の生産
性を飛躍的に向上することができるボールジョイントの
組立方法を提供することを目的としている。
【0006】
【発明の構成】
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るボールジョイントの組立方法は、球状部、該球状部
の端部に形成され、第1のリンクアームに固定される首
とを有するボールピンと、第2のリンクアームに取付
けられるとともに、ジョイントシール固定部を有し、
側に上記ボールピンの球状部が球面対偶を介して結合さ
れるリテーナと、上記リテーナと上記ボールピンとの結
合部分のまわりを覆う本体部と、該本体部の一方に形成
されていて、上記リテーナの上記ジョイントシール固定
部に嵌着されるリテーナ側嵌着部と、該本体部の他方に
形成されていて上記リテーナが上記ボールピンの球状
部に対して押圧されることによって、上記ボールピンの
球状部に摺接可能にして該球状部を内側に挿通するとと
もに、上記ボールピンの首部に嵌着可能なボールピン側
嵌着部を有するジョイントシールとを備えたボールジョ
イントの組立方法であって、上記リテーナの上記ジョイ
ントシール固定部に上記ジョイントシールの上記リテ
ナ側嵌着部を嵌着する第1の工程、 上記ジョイントシー
ルの上記ボールピン側嵌着部に気密保持用油脂を塗布す
る第2の工程、 上記ボールピンの球状部を上記ジョイン
トシールの上記ボールピン側嵌着部の下方に配置する第
3の工程、上記ジョイントシールの上記ボールピン側嵌
着部を上記ボールピンの球状部に同芯にして合わせる第
4の工程、 上記リテーナを上記ボールピンに対し予め定
められた値を越えた速度で押圧し、上記ジョイントシー
ルの上記ボールピン側嵌着部の内側に、上記ボールピン
の球状部を通しながら摺動させる第5の工程、 上記リテ
ーナを上記ボールピンの球状部に結合し、上記ジョイン
トシールの上記ボールピン側嵌着部を上記ボールピンの
首部に嵌着する第6の工程からなることを特徴とするボ
ールジョイントの組立方法である。
【0008】この発明の請求項2に係るボールジョイン
トの組立方法は、球状部と、該球状部の端部に形成さ
、第1のリンクアームに固定される首部とを有する
ールピンと、第2のリンクアームに取付けられるととも
に、ジョイントシール固定部を有し、内側に上記ボール
ピンの球状部が球面対偶を介して結合されるリテーナ
と、上記リテーナと上記ボールピンとの結合部分のまわ
りを覆う本体部と、該本体部の一方に形成されていて、
上記リテーナジョイントシール固定部に嵌着されるリ
テーナ側嵌着部と、該本体部の他方に形成されていて、
上記リテーナが上記ボールピンの球状部に対して押圧さ
れることによって、上記ボールピンの球状部に摺接可能
にして該球状部を内側に挿通するとともに、上記ボール
ピンの首部に嵌着可能なボールピン側嵌着部を有する
ョイントシールとを備えたボールジョイントの組立方法
であって、上記リテーナの上記ジョイントシール固定部
に上記ジョイントシールの上記リテーナ側嵌着部を嵌着
する第1の工程、 上記ボールピンの球状部に気密保持用
油脂を塗布する第2の工程、 上記ボールピンの球状部を
上記ジョイントシールの上記ボールピン側嵌着部 の下方
に配置する第3の工程、上記ジョイントシールの上記ボ
ールピン側嵌着部を上記ボールピンの球状部に同芯にし
て合わせる第4の工程、 上記リテーナを上記ボールピン
に対し予め定められた値を越えた速度で押圧し、上記ジ
ョイントシールの上記ボールピン側嵌着部の内側に上記
ボールピンの球状部を通しながら摺動させる第5の工
程、 上記リテーナを上記ボールピンの球状部に結合し、
上記ジョイントシールの上記ボールピン側嵌着部を上記
ボールピンの首部に嵌着する第6の工程からなることを
特徴とするボールジョイントの組立方法である。
【0009】この発明の請求項3に係るボールジョイン
トの組立方法は、球状部と、該球状部の端部に形成さ
れ、第1のリンクアームに固定される首部とを有するボ
ールピンと、第2のリンクアームに取付けられるととも
に、ジョイントシール固定部を有し、内側に上記ボール
ピンの球状部が球面対偶を介して結合されるリテーナ
上記リテーナと上記ボールピンとの結合部分のまわ
りを覆う本体部と、該本体部の一方に形成されていて、
上記リテーナの上記ジョイントシール固定部に嵌着され
るリテーナ側嵌着部と、該本体部の他方に形成されてい
て、上記ボールピンが上記リテーナに対して押圧される
ことによって、上記ボールピンの球状部に摺接可能にし
て該球状部を内側に挿通するとともに、上記ボールピン
の首部に嵌着可能なボールピン側嵌着部を有するジョイ
ントシールとを備えたボールジョイントの組立方法であ
って、上記リテーナの上記ジョイントシール固定部に上
記ジョイントシールの上記リテーナ側嵌着部を嵌着する
第1の工程、上記ジョイントシールの上記ボールピン側
嵌着部に気密保持用油脂を塗布する第2の工程、上記ボ
ールピンの球状部を上記ジョイントシールの上記ボール
ピン側嵌着部の下方に配置する第3の工程、上記ジョイ
ントシールの上記ボールピン側嵌着部を上記ボールピン
の球状部に同芯にして合わせる第4の工程、 上記ボール
ピンを上記リテーナに対し予め定められた値を越えた速
度で押圧し、上記ジョイントシールの上記ボールピン側
嵌着部の内側に上記ボールピンの球状部を通しながら摺
動させる第5の工程、上記リテーナを上記ボールピンの
球状部に結合し、上記ジョイントシールの上記ボールピ
ン側嵌着部を上記ボールピンの首部に嵌着する第6の工
程からなることを特徴とするボールジョイントの組立方
法である。
【0010】この発明の請求項4に係るボールジョイン
トの組立方法は、球状部と、該球状部の端部に形成さ
れ、第1のリンクアームに固定される首部とを有するボ
ールピンと、第2のリンクアームに取付けられるととも
に、ジョイントシール固定部を有し、内側に上記ボール
ピンの球状部が球面対偶を介して結合されるリテーナ
上記リテーナと上記ボールピンとの結合部分のまわ
りを覆う本体部と、該本体部の一方に形成されていて上
記リテーナの上記ジョイントシール固定部に嵌着される
リテーナ側嵌着部と、該本体部の他方に形成されてい
て、上記ボールピンが上記リテーナに対して押圧される
ことによって、上記ボールピンの球状部に摺接可能にし
て該球状部を内側に挿通するとともに、上記ボールピン
の首部に嵌着可能なボールピン側嵌着部を有するジョイ
ントシールとを備えたボールジョイントの組立方法であ
って、上記リテーナの上記ジョイントシール固定部に上
記ジョイントシールのリテーナ側嵌着部を嵌着する第1
の工程、上記ボールピンの球状部に気密保持用油脂を塗
布する第2の工程、上記ボールピンの球状部を上記ジョ
イントシールの上記ボールピン側嵌着部の下方に配置す
る第3の工程、上記ジョイントシールの上記ボールピン
側嵌着部を上記ボールピンの球状部に同芯にして合わせ
る第4の工程、上記ボールピンを上記リテーナに対し予
め定められた値を越えた速度で押圧し、上記ジョイント
シールの上記ボールピン側嵌着部の内側に上記ボールピ
ンの球状部を通しながら摺動させる第5の工程、上記リ
テーナを上記ボールピンの球状部に結合し、上記ジョイ
ントシールの 上記ボールピン側嵌着部を上記ボールピン
の首部に嵌着する第6の工程からなることを特徴とする
ボールジョイントの組立方法である。
【0011】この発明の請求項5に係るボールジョイン
トの組立方法は、球状部を備えているとともに、該球状
部の端部に第1のリンクアームに固定される首部を備え
たボールピンと、第2のリンクアームに取付けられると
ともに、ジョイントシール固定部を備え、内側に上記ボ
ールピンの球状部が球面対偶を介して結合されるリテー
ナと、上記リテーナとボールピンとの結合部分のまわり
を覆う本体部を備え、該本体部の一方に形成されていて
リテーナに備えたジョイントシール固定部に嵌着された
リテーナ側嵌着部を備えているとともに、該本体部の他
方に形成されていてリテーナがボールピンの球状部に対
して押圧されることによって、ボールピンの球状部に摺
接可能にして該球状部を内側に挿通するとともに該ボー
ルピンの首部に嵌着可能なボールピン側嵌着部が形成さ
れたジョイントシールを備えているボールジョイントの
組立方法であって、リテーナに備えたジョイントシール
固定部にジョイントシールのリテーナ側嵌着部を嵌着す
る第1工程、ジョイントシールに備えたボールピン側嵌
着部に気密保持用油脂を塗布する第2工程、ボールピン
に備えた球状部をジョイントシールに備えたボールピン
側嵌着部の下方に配置する第3工程、ジョイントシール
に備えたボールピン側嵌着部をボールピンに有する球状
に同芯にして当接させる第4工程、リテーナをボール
ピンに対し予め定められた値を越えた速度で押圧し、ジ
ョイントシールに備えたボールピン側嵌着部の内側にボ
ールピンに備えた球状部を通しながら摺動させる第5工
程、リテーナをボールピンに備えた球状部に結合し、ジ
ョイントシールに備えたボールピン側嵌着部をボールピ
ンに備えた首部に嵌着する第6工程からなることを特徴
とするボールジョイントの組立方法である。
【0012】この発明の請求項6に係るボールジョイン
トの組立方法は、球状部 を備えているとともに、該球状
部の端部に第1のリンクアームに固定される首部を備え
たボールピンと、第2のリンクアームに取付けられると
ともに、ジョイントシール固定部を備え、内側に上記ボ
ールピンの球状部が球面対偶を介して結合されるリテー
ナと、上記リテーナとボールピンとの結合部分のまわり
を覆う本体部を備え、該本体部の一方に形成されていて
リテーナに備えたジョイントシール固定部に嵌着された
リテーナ側嵌着部を備えているとともに、該本体部の他
方に形成されていてリテーナがボールピンの球状部に対
して押圧されることによって、ボールピンの球状部に摺
接可能にして該球状部を内側に挿通するとともに該ボー
ルピンの首部に嵌着可能なボールピン側嵌着部が形成さ
れたジョイントシールを備えているボールジョイントの
組立方法であって、リテーナに備えたジョイントシール
固定部にジョイントシールのリテーナ側嵌着部を嵌着す
る第1工程、ボールピンに備えた球状部に気密保持用油
脂を塗布する第2工程、ボールジョイントに備えた球状
部をジョイントシールに備えたボールピン側嵌着部の下
方に配置する第3工程、ジョイントシールに備えたボー
ルピン側嵌着部をボールピンに有する球状部に同芯にし
て当接させる第4工程、リテーナをボールピンに対し予
め定められた値を越えた速度で押圧し、ジョイントシー
ルに備えたボールピン側嵌着部の内側にボールピンに備
えた球状部を通しながら摺動させる第5工程、リテーナ
をボールピンに備えた球状部に結合し、ジョイントシー
ルに備えたボールピン側嵌着部をボールピンに備えた首
部に嵌着する第6工程からなることを特徴とするボール
ジョイントの組立方法である
【0013】
【発明の作用】この発明の請求項1に係るボールジョイ
ントの組立方法において、リテーナがボールピンの球状
部に対して押圧される構成であって、特に、第1の工程
ではリテーナのジョイントシール固定部にジョイントシ
ールのリテーナ側嵌着部が嵌着され、第2の工程ではジ
ョイントシールのボールピン側嵌着部に気 密保持用油脂
が塗布され、第3の工程ではジョイントシールのボール
ピン側嵌着部の下方にボールピンの球状部が配置され、
第4の工程ではジョイントシールのボールピン側嵌着部
がボールピンの球状部に同芯して合わせ、第5の工程で
はリテーナがボールピンに対し予め定められた値を越え
た速度で押圧され、かつ、ボールピンの球状部がジョイ
ントシールのボールピン側嵌着部の内側に通しながら摺
動され、第6の工程ではリテーナがボールピンの球状部
に結合し、かつ、ジョイントシールのボールピン側嵌着
部がボールピンの首部に嵌着される。
【0014】この発明の請求項2に係るボールジョイン
トの組立方法において、リテーナがボールピンの球状部
に対して押圧される構成であって、特に、第1の工程で
はリテーナのジョイントシール固定部にジョイントシー
ルのリテーナ側嵌着部が嵌着され、第2の工程ではボー
ルピンの球状部に気密保持用油脂が塗布され、第3の工
程ではジョイントシールのボールピン側嵌着部の下方に
ボールピンの球状部が配置され、第4の工程ではジョイ
ントシールのボールピン側嵌着部がボールピンの球状部
に同芯して合わせ、第5の工程ではリテーナがボールピ
ンに対し予め定められた値を越えた速度で押圧され、か
つ、ボールピンの球状部がジョイントシールのボールピ
ン側嵌着部の内側に通しながら摺動され、第6の工程で
はリテーナがボールピンの球状部に結合し、かつジョイ
ントシールのボールピン側嵌着部がボールピンの首部に
嵌着される。
【0015】この発明の請求項3に係るボールジョイン
トの組立方法において、ボールピンがリテーナに対して
押圧される構成であって、特に、第1の工程ではリテー
ナのジョイントシール固定部にジョイントシールのリテ
ーナ側嵌着部が嵌着され、第2の工程ではジョイントシ
ールのボールピン側嵌着部に気密保持用油脂が塗布さ
れ、第3の工程ではジョイントシールのボールピン側嵌
着部の下方にボールピンの球状部が配置され、第4の工
程ではジョイントシールのボールピン側嵌着部がボール
ピンの球状部に同芯して合わせ、第5の工程ではリテー
ナがボールピンに対し予め定められた値を越えた速度で
押圧され、かつ、ボールピンの球状部がジョイントシー
ルのボールピン側嵌着部の内側に通しながら摺動され、
第6の工程ではリテーナがボールピンの球状部に結合
し、かつ、ジョイントシールのボールピン側嵌着部がボ
ールピンの首部に嵌着される。
【0016】この発明の請求項4に係るボールジョイン
の組立方法において、特に、第1の工程ではリテーナ
のジョイントシール固定部にジョイントシールのリテー
ナ側嵌着部が嵌着され、第2の工程ではボールピンの球
状部に気密保持用油脂が塗布され、第3の工程ではジョ
イントシールのボールピン側嵌着部の下方にボールピン
の球状部が配置され、第4の工程ではジョイントシール
のボールピン側嵌着部がボールピンの球状部に同芯して
合わせ、第5の工程ではリテーナがボールピンに対し予
め定められた値を越えた速度で押圧され、かつ、ボール
ピンの球状部がジョイントシールのボールピン側嵌着部
の内側に通しながら摺動され、第6の工程ではリテーナ
がボールピンの球状部に結合し、かつジョイントシール
のボールピン側嵌着部がボールピンの首部に嵌着され
る。
【0017】この発明の請求項5に係るボールジョイン
トの組立方法において、特に、第1工程ではリテーナに
備えたジョイントシール固定部にジョイントシールのリ
テーナ側嵌着部が嵌着され、第2工程ではジョイントシ
ールに備えたボールピン側嵌着部に気密保持用油脂が塗
布され、第3工程ではボールピンに備えた球状部がジョ
イントシールに備えたボールピン側嵌着部の下方に配置
され、第4工程ではジョイントシールに備えたボールピ
ン側嵌着部がボールピンに有する球状部に同芯にして当
接され、第5工程ではリテーナがボールピンに対し予め
定められた値を越えた速度で押圧されて、ジョイントシ
ールに備えたボールピン側嵌着部の内側にボールピンに
備えた球状部を通しながら摺動させ、第6工程ではリテ
ーナがボールピンに備えた球状部に結合され、ジョイン
トシールに備えたボールピン側嵌着部がボールピンに備
えた首部に嵌着される。それ故、同時的に行われる第
3、第4、第5、第6工程によって、ジョイントシール
は、リテーナがボールピンに結合される際、ボールジョ
イント側嵌着部に塗布された気密保持用油脂によって胴
部内の気密が保持されながらボールピン側嵌着部がボー
ルピンの首部に嵌着される。
【0018】この発明の請求項6に係るボールジョイン
トの組立方法において、特に、第1工程ではリテーナに
備えたジョイントシール固定部にジョイントシールのリ
テーナ側嵌着部が嵌着され、第2工程ではボールピンに
備えた球状部に気密保持用油脂が塗布され、第3工程で
はボールジョイントに備えた球状部がジョイントシール
に備えたボールピン側嵌着部の下方に配置され、第4工
程ではジョイントシールに備えたボールピン側嵌着部が
ボールピンに有する球状部に同芯にして当接され、第5
工程ではリテーナがボールピンに対し予め定められた値
を越えた速度で押圧されて、ジョイントシールに備えた
ボールピン側嵌着部の内側にボールピンに備えた球状部
を通しながら摺動させ、第6工程ではリテーナがボール
ピンに備えた球状部に結合され、ジョイントシールに備
えたボールピン側嵌着部がボールピンに備えた首部に嵌
着される。それ故、同時的に行われる第3、第4、第
5、第6工程によって、ジョイントシールは、リテーナ
がボールピンに結合される際、ボールピンに塗布された
気密保持用油脂によって胴部内の気密が保持されながら
ボールピン側嵌着部がボールピンの首部に嵌着される。
【0019】
【実施例】図1ないし図7にはこの発明に係るボールジ
ョイントの組立方法の一実施例が示されている。
【0020】図示するボールジョイント1は、ボールピ
ン2、リテーナ3、ジョイントシール4から構成されて
いる。ワイパリンク50は、図6に示されるように、ワ
イパモータ51に備えているモータシャフト52に結合
されたモータアーム10と、中間に配置されたリンクコ
ンロッド11と、ピボットシャフト53に結合されたピ
ボットアーム12とからなる。モータアーム10、ピボ
ットアーム12には、ボールピン2、2がそれぞれ固定
され、リンクコンロッド11の両端には、リテーナ3、
3がそれぞれ取付けられている。リテーナ3、3には、
モータアーム10に固定されたボールピン2およびピボ
ットアーム12に固定されたボールピン2がそれぞれ摺
動自在に嵌合されている。嵌合されたボールピン2およ
びリテーナ3にはジョイントシール4、4がそれぞれ取
付けられる。ピボットシャフト53には、車体の外側で
ワイパブレード54を装着したワイパアーム55が結合
される。
【0021】ボールピン2には、球形状に形成された球
状部2aの下部に、軸状に形成された首部2bが備えら
れており、球状部2aの上部に、位置決め用突部2cが
形成されている。
【0022】ボールピン2は、球状部2aが外径寸法D
1になっており、首部2bが外径寸法D2になってい
る。
【0023】ボールピン2は、首部2bの下方がモータ
アーム10(ピボットアーム12)の一端部寄りに丸孔
形に形成されたボールピン取付部10a(12a)に加
締固定されている。モータアーム10は、他端部が図示
しないワイパモータに備えたモータシャフトに固定され
ているため、ワイパモータへ通電がされることによって
モータシャフトが回転するとモータシャフトとともに回
転し、ボールピン2を円運動させる。ピボットアーム1
2は、他端部寄りが車体に回動可能に支持された図示し
ないピボットシャフトに固定されているため、ピボット
シャフトとともに回動可能になっている。
【0024】リテーナ3は、逆鍋形状に形成されたリテ
ーナ本体3aの内周部に球面凹部3bが形成されてい
る。球面凹部3bの内径寸法D3はボールピン2の球状
部2aの外径寸法D1よりもわずかに大きくなってい
る。また、リテーナ3には、球面凹部3bの下方に、ボ
ールピン2の球状部2aの外径寸法D1よりもわずかに
小さい内径寸法D4を有していて、外周側に向け弾性的
に変形可能なボールピン挿入口3cが形成されている。
【0025】リテーナ3には、リテーナ本体3aの外周
部に凹溝形に形成されたアーム取付部3dが形成されて
いるため、アーム取付部3dがリンクコンロッド11の
一端側に丸孔状に形成された第1のリテーナ取付部11
aに嵌め付けられている。リンクコンロッド11の他端
側において丸孔状に形成された第2のリテーナ取付部1
1bにはもうひとつのリテーナ3に備えたアーム取付部
3dが嵌め付けられている。
【0026】リテーナ3には、アーム取付部3dの下方
に、後述するジョイントシール4の上端側を嵌め付ける
ためのジョイントシール固定部3eが形成されている。
このジョイントシール固定部3eは、リテーナ本体3a
の外周縁の全周にわたって輪状に形成されたジョイント
シール圧着面3e1と、同じくリテーナ本体3aの外周
縁の全周から外側に向けてわずかに突出した鍔3e2と
から構成されているため、後述するジョイントシール4
に備えたリテーナ側嵌着部4aが鍔3e2を乗り越えた
うえで、ジョイントシール圧着面3e1に対して緊着さ
れるようになっている。
【0027】ジョイントシール4は、ゴムを素材として
円筒形状をなすものであって、無蓋の樽形状に形成され
たジョイントシール本体4bと、このジョイントシール
本体4aの上部に無端状の輪形状に形成されたリテーナ
側嵌着部4aと、このジョイントシール本体4aの下部
に無端状の輪形状に形成されたボールピン側嵌着部4c
とが一体的に設けられている。ボールピン側嵌着部4c
の内周縁には環状の凹溝状をなす油脂溜り4c1が形成
されている。油脂溜り4c1には、図2に示される気密
保持用油脂60が塗布されるため、油脂溜り4c1にお
いて気密保持用油脂60が溜められる。
【0028】ジョイントシール4は、図1に示される組
付け前の状態において、リテーナ側嵌着部4aが内径寸
法D5を有するとともに、ボールピン側嵌着部4cが内
径寸法D6を有し、全体が高さ寸法L1を有する。ボー
ルピン側嵌着部4cの内径寸法D6と、前述したボール
ピン2の球状部2aの外径寸法D1との比率は1:1.
6に選ばれている。また、ボールピン側嵌着部4cの内
径寸法D6と、ボールピン2の首部2bの外径寸法D2
との比率は、1:1.2に選ばれている。
【0029】ジョイントシール4は、図1に示される組
付け前の状態において、リテーナ側嵌着部4aの内径寸
法D5がリテーナ本体3aに形成されたジョイントシー
ル固定部3eの鍔3e2およびジョイントシール圧着面
3e1の外径寸法よりも小さいため、リテーナ側嵌着部
4aが鍔3e2を乗り越えたうえで、ジョイントシール
圧着面3e1に対して嵌着されることによる弾性復元力
でリテーナ3から抜け落ちないようにリテーナ3に取付
けられる。
【0030】リテーナ3に取付けられたジョイントシー
ル4は、ボールピン側嵌着部4cの油脂溜り4c1に気
密保持用油脂60が塗布されてから、ボールピン側嵌着
部4cの中央部にボールピン2の球状部2aに有する位
置決め用突部2cが配置され、リテーナ3がボールピン
2の球状部2aに対して予め定められた5cm/sを越えた
速度で押圧されることによって、ボールピン側嵌着部4
cがボールピン2の球状部2aに摺接しながら内径を大
きくするように弾性変形して、球状部2aを内側に挿通
し、その後に、ボールピン側嵌着部4cがボールピン2
の首部に嵌着され、ボールピン2の球状部2aがリテー
ナ3の球面凹部3bに結合される。
【0031】ジョイントシール4のボールピン側嵌着部
4cがボールピン2の球状部2aに摺接しながら内径を
大きくするように弾性変形して球状部2aを内側に挿通
する際、ジョイントシール4は、ボールピン側嵌着部4
cの内径寸法D6と、ボールピン2の球状部2aの外径
寸法D1との比率が1:1.6に選ばれているため、ボ
ールピン側嵌着部4cがボールピン2の球状部2aに対
して密着しつつ摺接し、ジョイントシール本体4bの内
側においてボールピン2の球状部2aとのあいだに形成
された空間の気密を保持して、ボールピン側嵌着部4c
がボールピン2の球状部2aの挿入方向に折れ込むこと
がない。
【0032】そして、ジョイントシール4は、ボールピ
ン側嵌着部4cの内径寸法D6と、ボールピン2の首部
2bの外径寸法D2との比率が1:1.2に選ばれてい
るため、ボールピン側嵌着部4cがボールピン2の球状
部2aに対して密着しつつ摺接した後に、ボールピン2
の首部2bに対し緊着することによって、ボールピン2
の球状部とリテーナ3の球面凹部3bとの水密を保持す
る機能を有する。
【0033】ジョイントシール4は、リテーナ3がボー
ルピン2の球状部2aに対して予め定められた5cm/sを
越えた速度で押圧されることによって、ボールピン2の
球状部2aがリテーナ3の球面凹部3bに結合されるの
と同時に、ボールピン側嵌着部4cがボールピン2の球
状部2aを乗り越えてボールピン2の首部2bに緊着さ
れる。よって、ジョイントシールをボールピン側に取付
けておいてから、リテーナをボールピンに結合し、その
後に、ジョイントシールをリテーナ側に取付ける3段階
の組付けを行う必要がない。
【0034】このような構造を有するボールジョイント
1は、図1、図2、図3、図4、図5、図6に示される
工程によって組立てが行われる。
【0035】アーム取付部3dがリンクコンロッド11
の第1のリテーナ取付部11a(第2のリテーナ取付1
1b)に取付けられたリテーナ3に対し、図1に示され
る第1工程において、ジョイントシール4のリテーナ側
嵌着部4aがリテーナ3のジョイントシール固定部3e
に有する鍔3e2を乗り越えたうえで、ジョイントシー
ル圧着面3e1に対して嵌着される。リテーナ側嵌着部
4aがリテーナ3のジョイントシール固定部3eに嵌着
されたジョイントシール4はリテーナ3に対して抜け落
ちないようになっている。
【0036】第1工程の次に行われる図2に示される第
2工程は、第3工程からの連続的な工程のための準備工
程であって、この第2工程では、ジョイントシール4の
ボールピン側嵌着部4cに形成された油脂溜り4c1に
気密保持用油脂60が塗布される。油脂溜り4c1に塗
布された気密保持用油脂60は油脂溜り4c1において
溜められる。このとき、気密保持用油脂60をボールピ
ン2の球状部2aに塗布してもよい。
【0037】第2工程の次に行われる図3に示される第
3工程において、首部2bの下方がモータアーム10
(ピボットアーム12)の一端部寄りのボールピン取付
部10a(12a)に加締固定されたボールピン2の球
状部2aをジョイントシール4のボールピン側嵌着部4
cの下方に配置する。
【0038】この第3工程では、ボールピン側嵌着部4
cの中央部にボールピン2の球状部2aに有する位置決
め用突部2cを位置決めすることによって、ジョイント
シール4とボールピン2との同芯合わせとして行われ
る。
【0039】第3工程は、より具体的には、上側支持部
と、この上側支持部に対してシリンダ等の押圧力発生手
段によって往復移動可能な下側支持部とを備えた組付け
治具において、下側支持部にボールピン3を取付けたモ
ータアーム10(ピボットアーム12)の他端部寄りを
支持させた状態で、リテーナ3を取付けたリンクコンロ
ッド11を上側支持部に支持させ、ボールピン2の球状
部2aとリテーナ3の球面凹部3bとを同芯に合わせ
る。
【0040】第3工程に続く図4に示される第4工程に
おいて、ジョイントシール4のボールピン側嵌着部4c
をボールピン2の球状部2aに同芯にしたままで、ジョ
イントシール4のボールピン側嵌着部4cをボールピン
2の球状部2aに当接させる。
【0041】第4工程では、ボールピン3が取付けられ
たモータアーム10(ピボットアーム12)を支持して
いる下側支持部を、リテーナ3が取付けられたリンクコ
ンロッド11を支持している上側支持部に対し、ボール
ピン2の頂部が位置Aに来るまで上昇させることによっ
て行われる。
【0042】この第4工程では、ジョイントシール4
は、ボールピン側嵌着部4cの油脂溜り4c1に気密保
持用油脂60が塗布されているため、ボールピン側嵌着
部4cがボールピン2の球状部2aに当接することによ
って、ジョイントシール4のボールピン側嵌着部4cと
ボールピン2の球状部2aとが無端状に接触状態とな
り、ジョイントシール4の内側が外部から隔離される。
第4工程は第3工程と連続的に行われる。
【0043】第4工程に続く図5に示される第5工程に
おいて、リテーナ3がボールピン2に対して予め定めら
れた5cm/sを越えた速度で押圧される。
【0044】第5工程では、ボールピン3が取付けられ
たモータアーム10(ピボットアーム12)を支持して
いる下側支持部を、リテーナ3が取付けられたリンクコ
ンロッド11を支持している上側支持部に対し、ボール
ピン2の頂部が位置Bに来るまで、予め定められた5cm
/sを越えた速度で上昇させることによって行われる。
【0045】リテーナ3がボールピン2に対して予め定
められた5cm/sを越えた速度で押圧されると、ジョイン
トシール4のボールピン側嵌着部4cがボールピン2の
球状部2aを乗り越えながら内径寸法を大きくするよう
に弾性変形し、ジョイントシール4の油脂溜り4c1に
塗布された気密保持用油脂60によって、ジョイントシ
ール4のボールピン側嵌着部4cがボールピン2の球状
部2aに対して密着しつつ速やかに摺動して、ジョイン
トシール本体4bの内側においてボールピン2の球状部
2aとのあいだに形成された空間の気密を保持しつつ、
ボールピン側嵌着部4cがボールピン2の球状部2aの
挿入方向に折れ込むことなく内側にボールピン2の球状
部2aが通されていく。そして、ボールピン2の球状部
2aを乗り越えたボールピン側嵌着部4cがボールピン
2の首部2b側に移動していく。第5工程は第4工程と
連続的に行われる。
【0046】第5工程に続く図6に示される第6工程に
おいて、リテーナ3の球面凹部3b内にボールピン2の
球状部2aが嵌入れられ、ジョイントシール4のボール
ピン側嵌着部4cがボールピン2の首部2bに嵌着され
る。
【0047】第6工程では、ボールピン2の球状部2a
がリテーナ3の球面凹部3b内に挿入されて結合される
とともに、リテーナ3のボールピン挿入口3cが内径寸
法を大きくするように弾性変形した後に弾性復元するこ
とによって、第5工程において内径寸法を大きくするよ
うに弾性変形していたジョイントシール4のボールピン
側嵌着部4cがボールピン2の首部2bに対して緊着す
る。ボールピン側嵌着部4cがボールピン2の首部2b
に緊着したジョイントシール4は、ジョイントシール本
体4bが折れ曲がったものとなって高さ寸法L1が小さ
い値になる。第6工程は第5工程と連続的に行われる。
【0048】上述したように、第1工程および第2工程
での準備の後、ボールピン2の球状部2aがジョイント
シール4のボールピン側嵌着部4cの下方に配置される
第3工程と、ジョイントシール4のボールピン側嵌着部
4cがボールピン2に有する頂部に同芯にして当接され
る第4工程と、リテーナ3がボールピン2に対し予め定
められた5cm/sを越えた速度で押圧されて、ジョイント
シール4のボールピン側嵌着部4cの内側にボールピン
2の球状部2aを通しながら摺動させる第5工程と、リ
テーナ3がボールピン2の球状部2aに結合され、ジョ
イントシール4のボールピン側嵌着部4cがボールピン
2の首部2bに嵌着される第6工程とが同時的に行われ
るため、リテーナ3がボールピン2に結合されるのと同
時に、ジョイントシール4のボールピン側嵌着部4cが
ボールピン2の首部2bに嵌着されるものとなる。
【0049】なお、上述した第5工程において、上述と
は反対に、ボールピン2をリテーナ3に対して予め定め
られた5cm/sを越えた速度で押圧するようにしてもよ
く、この場合も、ボールピン2がリテーナ3に結合され
るのと同時に、ジョイントシール4のボールピン側嵌着
部4cがボールピン2の首部2bに嵌着されるものとな
る。また、上述した組付け治具を用いずに、5cm/sを越
えた速度であれば、手作業によっても組立を行うことが
可能である。
【0050】上述したボールジョイント1は、ワイパリ
ンクにおいて、一方、他方のボールピン2、2がモータ
アーム10、ピボットアーム12にそれぞれ固定され、
一方、他方のリテーナ3、3がリンクコンロッド11に
それぞれ取付けられ、一方、他方のボールピン2、2が
一方、他方のリテーナ3、3に対して上述した組立方法
によって組立てられる。
【0051】ワイパモータ51に通電されると、ワイパ
モータ51のモータシャフト52が回転を始めるため、
モータアーム10に固定された一方のボールピン2が回
転運動を始め、一方のボールピン2の回転運動によっ
て、リンクコンロッド11において一方のリテーナ3が
一方のボールピン2とともに回転し、リンクコンロッド
11において他方のリテーナ3が他方のボールピン2と
ともに往復回動し、他方のボールピン2が往復回動する
ことによって、ピボットアーム12が往復回動して、こ
のピボットアーム12が結合されたピボットシャフト5
3を往復回動し、ピボットシャフト53にワイパアーム
55を介して結合されたワイパブレード54が払拭面6
0上の上部反転位置Aと下部反転位置Bとのあいだを往
復で揺動することによって払拭面60を拭うものとな
る。
【0052】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請
求項1に係るボールジョイントの組立方法によれば、リ
テーナボールピンの球状部に対して予め定められた値
を越えた速度で押圧されると、気密保持用油脂を塗布し
ジョイントシールのボールピン側嵌着部がボールピン
の球状部に摺接しながら球状部を内側に挿通してからボ
ールピンの首部に嵌着される。それ故、ジョイントシー
ルをボールピン側に取付けておいてから、リテーナをボ
ールピンに結合し、その後に、ジョイントシールをリテ
ーナ側に取付ける必要がなくなり、リテーナおよびボー
ルピンの組付けと同時にジョイントシールの組付けが行
われる。よって、リテーナ、ボールピンおよびジョイン
トシールの組付けをワンタッチで行うことによって、組
立て時の生産性を飛躍的に向上することができるという
優れた効果を奏する。
【0053】この発明の請求項2に係るボールジョイン
トの組立方法によれば、リテーナボールピンの球状部
に対して予め定められた値を越えた速度で押圧される
と、リテーナに備えたジョイントシール固定部にリテー
ナ側嵌着部が嵌着されたジョイントシールは、ボールピ
ン側嵌着部が気密保持用油脂を塗布したボールピンの球
状部に摺接しながら、球状部を内側に挿通してからボー
ルピンの首部に嵌着される。それ故、ジョイントシール
をボールピン側に取付けておいてから、リテーナをボー
ルピンに結合し、その後に、ジョイントシールをリテー
ナ側に取付ける必要がなくなり、リテーナおよびボール
ピンの組付けと同時にジョイントシールの組付けが行わ
れる。よって、リテーナ、ボールピンおよびジョイント
シールの組付けをワンタッチで行うことによって、組立
て時の生産性を飛躍的に向上することができるという優
れた効果を奏する。
【0054】この発明の請求項3に係るボールジョイン
トの組立方法によれば、ボールピンをリテーナに対して
予め定められた値を越えた速度で押圧されると、気密保
持用油脂を塗布したジョイントシールのボールピン側嵌
着部がボールピンの球状部に摺接しながら球状部を内側
に挿通してからボールピンの首部に嵌着される。それ
故、ジョイントシールをボールピン側に取付けておいて
から、リテーナをボールピンに結合し、その後に、ジョ
イントシールをリテーナ側に取付ける必要がなくなり、
リテーナおよびボールピンの組付けと同時にジョイント
シールの組付けが行われる。よって、リテーナ、ボール
ピンおよびジョイントシールの組付けをワンタッチで行
うことによって、組立て時の生産性を飛躍的に向上する
ことができるという優れた効果を奏する。
【0055】この発明の請求項4に係るボールジョイン
トの組立方法によれば、ボールピンをリテーナに対し予
め定められた値を越えた速度で押圧されると、ジョイン
トシールのボールピン側嵌着部が気密保持用油脂を塗布
したボールピンの球状部に摺接しながら球状部を内側に
挿通してからボールピンの首部に嵌着される。それ故、
ジョイントシールをボールピン側に取付けておいてか
ら、リテーナをボールピンに結合し、その後に、ジョイ
ントシールをリテーナ側に取付ける必要がなくなり、リ
テーナおよびボールピンの組付けと同時にジョイントシ
ールの組付けが行われる。よって、リテーナ、ボールピ
ンおよびジョイントシールの組付けをワンタッチで行う
ことによって、組立て時の生産性を飛躍的に向上するこ
とができるという優れた効果を奏する
【0056】この発明の請求項5に係るボールジョイン
トの組立方法によれば、リテーナがボールピンの球状部
に対して押圧される構成であって、第1工程ではリテー
ナに備えたジョイントシール固定部にジョイントシール
のリテーナ側嵌着部が嵌着され、第2工程ではジョイン
トシールに備えたボールピン側嵌着部に気密保持用油脂
が塗布され、第3工程ではボールピンに備えた球状部が
ジョイントシールに備えたボールピン側嵌着部の下方に
配置され、第4工程ではジョイントシールに備えたボー
ルピン側嵌着部がボールピンに有する頂部に同芯にして
当接され、第5工程ではリテーナがボールピンに対し予
め定められた値を越えた速度で押圧されて、ジョイント
シールに備えたボールピン側嵌着部の内側にボールピン
に備えた球状部を通しながら摺動させ、第6工程ではリ
テーナがボールピンに備えた球状部に結合され、ジョイ
ントシールに備えたボールピン側嵌着部がボールピンに
備えた首部に嵌着される。それ故、同時的に行われる第
3、第4、第5、第6工程によって、ジョイントシール
は、リテーナがボールピンに結合される際、ボールジョ
イント側嵌着部に塗布された気密保持用油脂によって胴
部内の気密が保持されながらボールピン側嵌着部がボー
ルピンの首部に嵌着される。よって、リテーナ、ボール
ピンおよびジョイントシールの組付けをワンタッチで行
うことによって、組立て時の生産性を飛躍的に向上する
ことができるという優れた効果を奏する。
【0057】この発明の請求項6に係るボールジョイン
トの組立方法によれば、リテーナがボールピンの球状部
に対して押圧される構成であって、第1工程ではリテー
ナに備えたジョイントシール固定部にジョイントシール
のリテーナ側嵌着部が嵌着され、第2工程ではボールピ
ンに備えた球状部に気密保持用油脂が塗布され、第3工
程ではボールジョイントに備えた球状部がジョイントシ
ールに備えたボールピン側嵌着部の下方に配置され、第
4工程ではジョイントシールに備えたボールピン側嵌着
部がボールピンに有する頂部に同芯にして当接され、第
5工程ではリテーナがボールピンに対し予め定められた
値を越えた速度で押圧されて、ジョイントシールに備え
たボールピン側嵌着部の内側にボールピンに備えた球状
部を通しながら摺動させ、第6工程ではリテーナがボー
ルピンに備えた球状部に結合され、ジョイントシールに
備えたボールピン側嵌着部がボールピンに備えた首部に
嵌着される。それ故、同時的に行われる第3、第4、第
5、第6工程によって、ジョイントシールは、リテーナ
がボールピンに結合される際、ボールピンに塗布された
気密保持用油脂によって胴部内の気密が保持されながら
ボールピン側嵌着部がボールピンの首部に嵌着される。
よって、リテーナ、ボールピンおよびジョイントシール
の組付けをワンタッチで行うことによって、組立て時の
生産性を飛躍的に向上することができるという優れた効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るボールジョイントの組立方法の
一実施例において用いたボールジョイントの組立方法の
第1工程の縦断正面図である。
【図2】この発明に係るボールジョイントの組立方法の
一実施例において用いたボールジョイントの組立方法の
第2工程の縦断正面図である。
【図3】この発明に係るボールジョイントの組立方法の
一実施例において用いたボールジョイントの組立方法の
第3工程の縦断正面図である。
【図4】この発明に係るボールジョイントの組立方法の
一実施例において用いたボールジョイントの組立方法の
第4工程の縦断正面図である。
【図5】この発明に係るボールジョイントの組立方法の
一実施例において用いたボールジョイントの組立方法の
第5工程の縦断正面図である。
【図6】この発明に係るボールジョイントの組立方法の
一実施例において用いたボールジョイントの組立方法の
第6工程の縦断正面図である。
【図7】この発明に係るボールジョイントの組立方法の
一実施例において用いたワイパリンクの外観斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 ボールジョイント 2 ボールピン 2a 球状部 2b 首部 3 リテーナ 3e ジョイントシール固定部 4 ジョイントシール 4a リテーナ側嵌着部 4b (胴部)ジョイントシール本体 4c ボールピン側嵌着部 4c1 油脂溜り 10 (第1のリンクアーム)モータアーム 11 (第2のリンクアーム)リンクコンロッド 12 (第1のリンクアーム)ピボットアーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 11/06

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】球状部、該球状部の端部に形成され、第
    1のリンクアームに固定される首部とを有するボールピ
    ンと、 第2のリンクアームに取付けられるとともに、ジョイン
    トシール固定部を有し、内側に上記ボールピンの球状部
    が球面対偶を介して結合されるリテーナと、上記リテー
    ナと上記ボールピンとの結合部分のまわりを覆う本体部
    と、該本体部の一方に形成されていて、上記リテーナの
    上記ジョイントシール固定部に嵌着されるリテーナ側嵌
    着部と、該本体部の他方に形成されていて上記リテー
    ナが上記ボールピンの球状部に対して押圧されることに
    よって、上記ボールピンの球状部に摺接可能にして該球
    状部を内側に挿通するとともに、上記ボールピンの首部
    に嵌着可能なボールピン側嵌着部を有するジョイントシ
    ールとを備えたボールジョイントの組立方法であって、 上記リテーナの上記ジョイントシール固定部に上記ジョ
    イントシールの上記リテーナ側嵌着部を嵌着する第1の
    工程、 上記ジョイントシールの上記ボールピン側嵌着部に気密
    保持用油脂を塗布する第2の工程、 上記ボールピンの球状部を上記ジョイントシールの上記
    ボールピン側嵌着部の下方に配置する第3の工程、 上記ジョイントシールの上記ボールピン側嵌着部を上記
    ボールピンの球状部に同芯にして合わせる第4の工程、 上記リテーナを上記ボールピンに対し予め定められた値
    を越えた速度で押圧し、上記ジョイントシールの上記ボ
    ールピン側嵌着部の内側に、上記ボールピンの球状部を
    通しながら摺動させる第5の工程、 上記リテーナを上記ボールピンの球状部に結合し、上記
    ジョイントシールの上記ボールピン側嵌着部を上記ボー
    ルピンの首部に嵌着する第6の工程からなることを特徴
    とするボールジョイントの組立方法。
  2. 【請求項2】球状部と、該球状部の端部に形成され、第
    1のリンクアームに固定される首部とを有するボールピ
    ンと、 第2のリンクアームに取付けられるとともに、ジョイン
    トシール固定部を有し、内側に上記ボールピンの球状部
    が球面対偶を介して結合されるリテーナと、 上記リテーナと上記ボールピンとの結合部分のまわりを
    覆う本体部と、該本体部の一方に形成されていて、上記
    リテーナジョイントシール固定部に嵌着されるリテー
    ナ側嵌着部と、該本体部の他方に形成されていて、上記
    リテーナが上記ボールピンの球状部に対して押圧される
    ことによって、上記ボールピンの球状部に摺接可能にし
    て該球状部を内側に挿通するとともに、上記ボールピン
    の首部に嵌着可能なボールピン側嵌着部を有するジョイ
    ントシールとを備えたボールジョイントの組立方法であ
    って、 上記リテーナの上記ジョイントシール固定部に上記ジョ
    イントシールの上記リテーナ側嵌着部を嵌着する第1の
    工程、 上記ボールピンの球状部に気密保持用油脂を塗布する第
    2の工程、 上記ボールピンの球状部を上記ジョイントシールの上記
    ボールピン側嵌着部の下方に配置する第3の工程、 上記ジョイントシールの上記ボールピン側嵌着部を上記
    ボールピンの球状部に同芯にして合わせる第4の工程、 上記リテーナを上記ボールピンに対し予め定められた値
    を越えた速度で押圧し、上記ジョイントシールの上記ボ
    ールピン側嵌着部の内側に上記ボールピンの球状部を通
    しながら摺動させる第5の工程、 上記リテーナを上記ボールピンの球状部に結合し、上記
    ジョイントシールの上記ボールピン側嵌着部を上記ボー
    ルピンの首部に嵌着する第6の工程からなることを特徴
    とするボールジョイントの組立方法。
  3. 【請求項3】球状部と、該球状部の端部に形成され、第
    1のリンクアームに固定される首部とを有するボールピ
    ンと、 第2のリンクアームに取付けられるとともに、ジョイン
    トシール固定部を有し、内側に上記ボールピンの球状部
    が球面対偶を介して結合されるリテーナと上記リテー
    ナと上記ボールピンとの結合部分のまわりを覆う本体部
    と、該本体部 の一方に形成されていて、上記リテーナの
    上記ジョイントシール固定部に嵌着されるリテーナ側嵌
    着部と、該本体部の他方に形成されていて、上記ボール
    ピンが上記リテーナに対して押圧されることによって、
    上記ボールピンの球状部に摺接可能にして該球状部を内
    側に挿通するとともに、上記ボールピンの首部に嵌着可
    能なボールピン側嵌着部を有するジョイントシールとを
    備えたボールジョイントの組立方法であって、 上記リテーナの上記ジョイントシール固定部に上記ジョ
    イントシールの上記リテーナ側嵌着部を嵌着する第1の
    工程、 上記ジョイントシールの上記ボールピン側嵌着部に気密
    保持用油脂を塗布する第2の工程、 上記ボールピンの球状部を上記ジョイントシールの上記
    ボールピン側嵌着部の下方に配置する第3の工程、 上記ジョイントシールの上記ボールピン側嵌着部を上記
    ボールピンの球状部に同芯にして合わせる第4の工程、 上記ボールピンを上記リテーナに対し予め定められた値
    を越えた速度で押圧し、上記ジョイントシールの上記ボ
    ールピン側嵌着部の内側に上記ボールピンの球状部を通
    しながら摺動させる第5の工程、 上記リテーナを上記ボールピンの球状部に結合し、上記
    ジョイントシールの上記ボールピン側嵌着部を上記ボー
    ルピンの首部に嵌着する第6の工程からなることを特徴
    とするボールジョイントの組立方法。
  4. 【請求項4】球状部と、該球状部の端部に形成され、第
    1のリンクアームに固定される首部とを有するボールピ
    ンと、 第2のリンクアームに取付けられるとともに、ジョイン
    トシール固定部を有し、内側に上記ボールピンの球状部
    が球面対偶を介して結合されるリテーナと上記リテー
    ナと上記ボールピンとの結合部分のまわりを覆う本体部
    と、該本体部の一方に形成されていて上記リテーナの上
    記ジョイントシール固定部に嵌着されるリテーナ側嵌着
    部と、該本体部の他方に形成されていて、上記ボールピ
    ンが上記リテーナに対して押圧されることによって、上
    記ボールピンの球状部に摺接可能にして該球状部を内側
    に挿通するとともに、上記ボールピンの首部に嵌着可能
    なボールピン側嵌着部を有するジョイントシールとを備
    えたボールジョイントの組立方法であって、 上記リテーナの上記ジョイントシール固定部に上記ジョ
    イントシールのリテーナ側嵌着部を嵌着する第1の工
    程、 上記ボールピンの球状部に気密保持用油脂を塗布する第
    2の工程、 上記ボールピンの球状部を上記ジョイントシールの上記
    ボールピン側嵌着部の下方に配置する第3の工程、 上記ジョイントシールの上記ボールピン側嵌着部を上記
    ボールピンの球状部に同芯にして合わせる第4の工程、 上記ボールピンを上記リテーナに対し予め定められた値
    を越えた速度で押圧し、上記ジョイントシールの上記ボ
    ールピン側嵌着部の内側に上記ボールピンの球状部を通
    しながら摺動させる第5の工程、 上記リテーナを上記ボールピンの球状部に結合し、上記
    ジョイントシールの上記ボールピン側嵌着部を上記ボー
    ルピンの首部に嵌着する第6の工程からなることを特徴
    とするボールジョイントの組立方法。
  5. 【請求項5】球状部を備えているとともに、該球状部の
    端部に第1のリンクアームに固定される首部を備えたボ
    ールピンと、 第2のリンクアームに取付けられるとともに、ジョイン
    トシール固定部を備え、内側に上記ボールピンの球状部
    が球面対偶を介して結合されるリテーナと、 上記リテーナとボールピンとの結合部分のまわりを覆う
    本体部を備え、該本体部の一方に形成されていてリテー
    ナに備えたジョイントシール固定部に嵌着されたリテー
    ナ側嵌着部を備えているとともに、該本体部の他方に形
    成されていてリテーナがボールピンの球状部に対して押
    圧されることによって、ボールピンの球状部に摺接可能
    にして該球状部を内側に挿通するとともに該ボールピン
    の首部に嵌着可能なボールピン側嵌着部が形成されたジ
    ョイントシールを備えているボールジョイントの組立方
    法であって、 リテーナに備えたジョイントシール固定部にジョイント
    シールのリテーナ側嵌着部を嵌着する第1工程、 ジョイントシールに備えたボールピン側嵌着部に気密保
    持用油脂を塗布する第2工程、 ボールピンに備えた球状部をジョイントシールに備えた
    ボールピン側嵌着部の下方に配置する第3工程、 ジョイントシールに備えたボールピン側嵌着部をボール
    ピンに有する球状部に同芯にして当接させる第4工程、 リテーナをボールピンに対し予め定められた値を越えた
    速度で押圧し、ジョイントシールに備えたボールピン側
    嵌着部の内側にボールピンに備えた球状部を通しながら
    摺動させる第5工程、 リテーナをボールピンに備えた球状部に結合し、ジョイ
    ントシールに備えたボールピン側嵌着部をボールピンに
    備えた首部に嵌着する第6工程からなることを特徴とす
    るボールジョイントの組立方法。
  6. 【請求項6】球状部を備えているとともに、該球状部の
    端部に第1のリンクアームに固定される首部を備えたボ
    ールピンと、 第2のリンクアームに取付けられるとともに、ジョイン
    トシール固定部を備え、内側に上記ボールピンの球状部
    が球面対偶を介して結合されるリテーナと、 上記リテーナとボールピンとの結合部分のまわりを覆う
    本体部を備え、該本体部の一方に形成されていてリテー
    ナに備えたジョイントシール固定部に嵌着されたリテー
    ナ側嵌着部を備えているとともに、該本体部の他方に形
    成されていてリテーナがボールピンの球状部に対して押
    圧されることによって、ボールピンの球状部に摺接可能
    にして該球状部を内側に挿通するとともに該ボールピン
    の首部に嵌着可能なボールピン側嵌着部が形成されたジ
    ョイントシールを備えているボールジョイントの組立方
    法であって、 リテーナに備えたジョイントシール固定部にジョイント
    シールのリテーナ側嵌着部を嵌着する第1工程、 ボールピンに備えた球状部に気密保持用油脂を塗布する
    第2工程、 ボールジョイントに備えた球状部をジョイントシールに
    備えたボールピン側嵌着部の下方に配置する第3工程、 ジョイントシールに備えたボールピン側嵌着部をボール
    ピンに有する球状部に同芯にして当接させる第4工程、 リテーナをボールピンに対し予め定められた値を越えた
    速度で押圧し、ジョイントシールに備えたボールピン側
    嵌着部の内側にボールピンに備えた球状部を通しながら
    摺動させる第5工程、 リテーナをボールピンに備えた球状部に結合し、ジョイ
    ントシールに備えたボールピン側嵌着部をボールピンに
    備えた首部に嵌着する第6工程からなることを特徴とす
    るボールジョイントの組立方法。
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