JPH10103329A - 嵌合部を有する部材とその製造方法及び取付方法 - Google Patents

嵌合部を有する部材とその製造方法及び取付方法

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JPH10103329A
JPH10103329A JP27873596A JP27873596A JPH10103329A JP H10103329 A JPH10103329 A JP H10103329A JP 27873596 A JP27873596 A JP 27873596A JP 27873596 A JP27873596 A JP 27873596A JP H10103329 A JPH10103329 A JP H10103329A
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茂文 田中
Hideyuki Tateno
英之 舘野
Masamitsu Takano
正光 高野
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SANNOHASHI KK
Yamakawa Industrial Co Ltd
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SANNOHASHI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、板体等の他部材の厚さを大きくす
ることなく、嵌合部と他部材との所望の嵌合力を得るこ
とができる嵌合部を有する部材とその製造方法及び取付
方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明は、上記課題を開設する手段とし
て、軸線と直交方向の断面形状が非円形の嵌合部と、こ
の嵌合部の軸方向の一端側に形成した、嵌合部の外形よ
りも大きい外形を有する当接面とを有し、前記嵌合部を
他部材に開設した嵌合穴に挿入し、前記当接面が他部材
の表面に当接するまで嵌合させて取り付ける部材におい
て、前記当接面には、前記嵌合部の付根部周縁に沿って
凹部を設けて構成したことを特徴とする、嵌合部を有す
る部材とその製造方法及び取付方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板体等の他部材に
取り付けるための嵌合部を有する部材とその製造方法及
び取付方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、板体等の他部材に固着するための
ボルトとして、図14に示すようなものが存在する。こ
のボルトは、軸方向に順に、頭部a、嵌合部b、軸部
c、ねじ部dよりなり、嵌合部bの周面には軸方向のセ
レ−ションeが形成されている。
【0003】このボルトを板体fに固着する場合、板体
fが厚いときは、頭部aの当接面gが板体fに当接する
まで、嵌合部bを嵌合穴h内に圧入するだけでもよい
が、板体fが薄いときには、圧入後に、嵌合部bの軸部
c側をかしめて、このかしめ部iと当接面gとで板体f
を挟持させて取り付けるとよい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】嵌合部bと板体fとの
嵌合力(耐回転力、耐引き抜き力)は、セレ−ションe
と、嵌合穴hの内周面との噛み合い量によって確保され
る。しかし、図14に示すように、嵌合部bと頭部aと
の衝合部jには、セレ−ションeを完全に形成すること
は加工技術上困難である。そのため、衝合部jには、セ
レ−ションeの溝の浅いR部kが発生してしまう。
【0005】従って、板体fと、セレ−ションeが完全
に形成された部分との噛み合い幅(L1)は、板体fよ
り薄くなってしまい、嵌合部bと板体fとの嵌合力の低
下を招く原因となる。また、所望の嵌合力を得るために
は、このR部kを予め計算に入れて板厚を厚くしなけれ
ばならず、寸法的にもコスト的にも不利である。
【0006】
【発明の目的】本発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、板体等の他部材の厚さを大き
くすることなく、嵌合部と他部材との所望の嵌合力を得
ることができる嵌合部を有する部材とその製造方法及び
取付方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための手段として、請求項1において、軸線と直
交方向の断面形状が非円形の嵌合部と、この嵌合部の軸
方向の一端側に形成した、嵌合部の外形よりも大きい外
形を有する当接面とを有し、前記嵌合部を他部材に開設
した嵌合穴に挿入し、前記当接面が他部材の表面に当接
するまで嵌合させて取り付ける部材において、前記当接
面には、前記嵌合部の付根部周縁に沿って凹部を設けて
構成したことを特徴とする、嵌合部を有する部材を提供
する。
【0008】請求項2においては、請求項1に記載の嵌
合部を有する部材において、前記嵌合部は前記凹部内ま
で延長して構成したことを特徴とする、嵌合部を有する
部材を提供する。請求項3においては、請求項1又は2
に記載の嵌合部を有する部材において、前記嵌合部は、
その周面に軸方向のセレ−ションを設けて断面を非円形
状に構成したことを特徴とする、嵌合部を有する部材を
提供する。
【0009】請求項4においては、請求項1乃至3のい
ずれかに記載の嵌合部を有する部材において、前記嵌合
部の反当接面側の端部から軸方向に、雄ねじ部を有する
軸部を形成したことを特徴とする、嵌合部を有する部材
を提供する。請求項5においては、請求項4に記載の嵌
合部を有する部材において、前記軸部の軸線と直交方向
の断面外形を、前記嵌合部の軸線と直交方向の断面外形
より小さく形成して段差部を設けたことを特徴とする、
嵌合部を有する部材を提供する。
【0010】請求項6においては、請求項1乃至3のい
ずれかに記載の嵌合部を有する部材において、前記嵌合
部の当接面側に、当接面が軸方向の一端面となるようナ
ット部を設け、前記嵌合部の軸方向には、前記ナット部
の雌ねじと連通する貫通孔を設けて構成したことを特徴
とする、嵌合部を有する部材を提供する。
【0011】請求項7においては、軸線と直交方向の断
面形状が非円形の嵌合部と、この嵌合部の軸方向の一端
側に形成した、嵌合部の外形よりも大きい外形を有する
当接面とを有し、前記嵌合部を他部材に開設した嵌合穴
に挿入し、前記当接面が他部材の表面に当接するまで嵌
合させて取り付ける部材の製造方法において、前記嵌合
部を形成するための筒部と、前記当接面と、この当接面
の前記嵌合部の付根部周縁に沿って位置する凹部とを形
成した後、ダイスの非円形状の嵌合部形成用穴内に前記
筒部を圧入して、前記嵌合部を形成する方法であって、
前記嵌合部形成用穴の入口端部の周縁部を直角に形成し
て、前記筒部を圧入した際に筒部の付根部周縁に発生す
る余肉の流れを、前記凹部内に逃がして前記嵌合部を形
成することを特徴とした、嵌合部を有する部材の製造方
法を提供する。
【0012】請求項8においては、軸線と直交方向の断
面形状が非円形の嵌合部と、この嵌合部の軸方向の一端
側に形成した、嵌合部の外形よりも大きい外形を有する
当接面とを有し、前記嵌合部を他部材に開設した嵌合穴
に挿入し、前記当接面が他部材の表面に当接するまで嵌
合させて取り付ける部材の製造方法において、前記嵌合
部を形成するための筒部と、前記当接面と、この当接面
の前記嵌合部の付根部周縁に沿って位置する凹部とを形
成した後、ダイスの非円形状の嵌合部形成用穴内に前記
筒部を圧入して、前記嵌合部を形成する方法であって、
前記ダイスが前記凹部内に侵入するまで前記筒部を前記
嵌合部形成用穴内に圧入して、前記嵌合部を前記凹部内
まで延長して形成することを特徴とした、嵌合部を有す
る部材の製造方法を提供する。
【0013】請求項9においては、請求項1乃至3又は
5、6のいずれかに記載の嵌合部を有する部材の取付方
法において、前記嵌合部を板体の取付穴内に挿入して反
対側から露出させ、その露出部を加圧して形成したかし
め部と、前記当接面とで板体を挟持して取り付けること
を特徴とした、嵌合部を有する部材の取付方法を提供す
る。
【0014】
【発明の実施の形態1】以下、図1〜5を参照しなが
ら、本発明の実施の形態1について説明する。図中1は
ボルト形態の嵌合部材である。軸方向に順に頭部11、
嵌合部12、軸部13、雄ねじ部14を形成したもので
ある。軸部13の軸線と直交方向の断面外形は、嵌合部
12の軸線と直交方向の断面外形より小さく形成して段
差部15を設ける。なお、軸部13と嵌合部12との軸
線と直交方向の断面外形の寸法を等しくして、段差部1
5を設けない場合もある。
【0015】嵌合部12は軸線と直交方向の断面形状が
非円形であり、例えば、円筒状体の周面に軸方向のセレ
−ション16を形成したものなどを採用する。嵌合部1
2の軸部13側をかしめる場合には、図2に示すよう
に、嵌合部12の軸方向の長さを、板体2の嵌合穴21
の軸方向の長さよりも長く形成する。頭部11は、嵌合
部12の外周形状よりも大きい外形を有しており、嵌合
部12側の面は当接面17とする。なお、頭部11は円
形以外の形状でもよい。
【0016】当接面17には、嵌合部12の付根部周縁
に沿って環状の凹部18を形成し、この凹部18には、
図2に示すように、セレ−ション16を延長して形成す
る。このとき、凹部18の深さは、セレ−ション16の
溝が浅くなるR部19が、凹部18内に収まる深さに形
成する。なお、凹部18は、当接面17の所要の当接面
積を確保できれば、図2に示されるよりも、当接面17
の半径方向に幅広に形成してもよい。
【0017】次に、上記のように構成された嵌合部材1
の製造方法について説明する。先ず、図3に示すよう
に、頭部11、嵌合部12を形成するための筒部12
a、軸部13、凹部18を冷間加工により形成する。
【0018】ダイス3は、軸部13を挿入するための挿
入穴31を有し、この挿入穴31の入口側端部には、嵌
合部12を所望の形状に変形させるための内面形状を有
する嵌合部形成用穴32を形成する。また、嵌合部形成
用穴32の入口側端部には、軸方向に環状に突出し、凹
部18内に合致する形状の突起33を形成する。そし
て、嵌合部12をセレ−ション状の非円形断面とする場
合は、嵌合部形成用穴32と突起33に、軸方向のセレ
−ション34を刻設する。
【0019】そして、上記のように構成したダイス3の
挿入穴31内に、嵌合部材1の軸部13を挿入し、さら
に嵌合部形成用穴32内に筒部12aを圧入する。そし
て、ダイス3の突起33が凹部18内に侵入して合致す
るまで、筒部12aを嵌合部形成用穴32内に圧入す
る。これによって、筒部12aの外周面と凹部18内に
セレ−ション16を形成することができ、セレ−ション
R部19を凹部18内に収めることができる。
【0020】次に、上記のように構成した嵌合部材1
を、板体2等に取り付ける場合について説明する。板体
2の厚さが厚い場合は、図2に示すように、板体2に開
設した嵌合穴21内に嵌合部12を圧入するだけで、十
分な耐回転力を確保して取り付けることができる。
【0021】しかし、図5に示すように、板体2の厚さ
が薄い場合は、圧入だけでは十分な耐回転力を確保でき
ないため、圧入した後に、嵌合穴21から軸部13側に
露出する嵌合部12を加圧して、かしめ部12aを形成
する。これによって、かしめ部12aと当接面17によ
り板体2が強固に挟持されるため、耐回転力の増大を図
ることができる。
【0022】
【作用】従来は、図14に示すように、溝の深さが浅く
ならない完全なセレ−ションeと板体fとの噛み合い幅
L1は、板体fの厚さより薄くなってしまった。しかし
本発明の場合は、図2に示すように、セレ−ション16
のR部19が凹部18内に吸収されるため、板体2の厚
さの全長L2に亘って、完全なセレ−ション16と噛み
合わせることができる。
【0023】図6、7は、従来のセレ−ション嵌合と、
本発明の凹部を設けた場合のセレ−ション嵌合との耐回
転力と耐抜き力を比較したグラフである。これらのグラ
フから明らかなように、従来技術と比較して本発明の場
合は、耐回転力と耐抜き力にバラツキが少なく、しかも
高い値に集中している。
【0024】
【発明の実施の形態2】上記実施の形態1は、セレ−シ
ョン16を凹部18内まで延設することによって、板体
2等の嵌合穴21の全長に亘って、完全な溝深さのセレ
−ション16との嵌合を可能にするものである。それに
対して実施の形態2は、凹部18内にセレ−ション16
を延設せずに、嵌合穴21の全長に亘って、完全な溝深
さのセレ−ション16との嵌合を可能にするものであ
る。
【0025】以下、図8〜10を参照して詳説する。な
お、実施の形態1と構成が同一の部分は、同一符号を付
して説明を省略する。本実施の形態2の場合は、嵌合部
12の周面に設けるセレ−ション16aを凹部18内に
延設しない構造である。そして、凹部18内には、セレ
−ション16aの形成時に発生する余肉部16bを収容
した構造とする。
【0026】上記のように、セレ−ション16aを凹部
18内に延設しない構造であるが、セレ−ション16a
は、嵌合部12の軸方向の全長に亘って完全な溝深さを
有している。その製造方法は、図9に示すように、ダイ
ス3として、その挿入穴31の入口側端部周縁35を直
角に形成したものを用いる。そして、筒部12aを圧入
した際に、筒部12aの付根部周縁に発生する余肉の流
れを、図10に示すように、凹部18内に逃がして余肉
部16bを形成するものである。
【0027】このように、筒部12aを圧入した際に発
生する余肉の流れを凹部18内に逃がせるため、セレ−
ション16aを、嵌合部12の軸方向の全長に亘って完
全な溝深さで設けることが可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態3】以上の実施の形態1及び2は、
嵌合部12の断面非円形形状としてセレ−ションを形成
した場合であるが、実施の形態3では、図11に示すよ
うに、嵌合部12bの軸線と直交方向の断面形状を角形
に形成した場合について説明する。
【0029】この場合は、図示しないが、ダイスの嵌合
部形成用穴が角形のものを用いる。また、嵌合部12b
の付根部に加工上発生するR部19aは、上記実施の形
態1と同様に、凹部18内に収容し、嵌合部12bの軸
方向の全長に亘って完全なる角形部の形成を可能とす
る。
【0030】また、実施の形態2と同様に、図示しない
が、角形部形成時に発生する余肉を凹部18内に逃がす
ことによって、凹部18内に角形部を延設せずに、嵌合
部12bの軸方向の全長に亘って完全なる角形部の形成
を行うこともできる。
【0031】
【発明の実施の形態4】上記実施の形態1〜3は、いず
れもボルト形態の嵌合部材1について説明したが、図1
2に示すようなナット形態の場合もある。この嵌合部材
4は、嵌合部41の当接面42側に、当接面42が軸方
向の一端面となるようナット部43を設け、嵌合部41
の軸方向には、ナット部43の雌ねじ44と連通する雌
ねじ45を設けて構成したものである。なお、雌ねじ4
5は単なる孔であってもよい。
【0032】そして、当接面42の嵌合部41の付根部
周縁に、凹部46を形成してある。従って、上記実施の
形態1と同様に、嵌合部41の周面から凹部46にかけ
てセレ−ション47を設け、断面非円形形状としてもよ
いし、実施の形態2のように、図示しないが、セレ−シ
ョンを嵌合部41のみに形成し、凹部46内には余肉部
を形成する構造であってもよい。さらに、実施の形態3
と同様に、嵌合部41の断面非円形形状を角形とする構
造であってもよい。
【0033】板体2等に取り付ける場合は、かしめない
場合とかしめる場合があるが、かしめる場合は、図13
に示すようなかしめ治具5を用いる。かしめ治具5は、
ロッド51の先端に拡張部52と押圧部53とを形成し
たものであり、ロッド51の先端を嵌合部41側から挿
入して引っ張り、拡張部52で嵌合部41を開いた後
に、押圧部53で板体2側に加圧変形させる。これによ
って、かしめ部47と当接面42とで板体を強固に挟持
し、耐回転力を向上させることができる。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明は、嵌合部の軸方向
の全長に亘って完全なセレ−ションや角形を設けること
ができる。従って、従来のように板体等の他部材の厚さ
を大きくすることなく、嵌合部と他部材との所望の嵌合
力を得ることができ、部材の小型化、低コスト化を図る
ことができる。
【0035】また、嵌合部とセレ−ションとの噛み合い
量が設計通りであるため、所望の耐回転力と耐抜き力を
得ることができ、品質にバラツキが少なく、高品質な部
品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の説明図
【図2】 本発明の実施の形態1の説明図
【図3】 本発明の実施の形態1の説明図
【図4】 本発明の実施の形態1の説明図
【図5】 本発明の実施の形態1の説明図
【図6】 本発明の実施の形態1の説明図
【図7】 本発明の実施の形態1の説明図
【図8】 本発明の実施の形態2の説明図
【図9】 本発明の実施の形態2の説明図
【図10】 本発明の実施の形態2の説明図
【図11】 本発明の実施の形態3の説明図
【図12】 本発明の実施の形態4の説明図
【図13】 本発明の実施の形態4の説明図
【図14】 従来技術の説明図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 舘野 英之 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 高野 正光 静岡県富士市五味島19−1 山川工業株式 会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線と直交方向の断面形状が非円形の嵌
    合部と、 この嵌合部の軸方向の一端側に形成した、嵌合部の外形
    よりも大きい外形を有する当接面とを有し、 前記嵌合部を他部材に開設した嵌合穴に挿入し、前記当
    接面が他部材の表面に当接するまで嵌合させて取り付け
    る部材において、 前記当接面には、前記嵌合部の付根部周縁に沿って凹部
    を設けて構成したことを特徴とする、 嵌合部を有する部材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の嵌合部を有する部材に
    おいて、前記嵌合部は前記凹部内まで延長して構成した
    ことを特徴とする、嵌合部を有する部材。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の嵌合部を有する
    部材において、前記嵌合部は、その周面に軸方向のセレ
    −ションを設けて断面を非円形状に構成したことを特徴
    とする、嵌合部を有する部材。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の嵌合
    部を有する部材において、前記嵌合部の反当接面側の端
    部から軸方向に、雄ねじ部を有する軸部を形成したこと
    を特徴とする、嵌合部を有する部材。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の嵌合部を有する部材に
    おいて、前記軸部の軸線と直交方向の断面外形を、前記
    嵌合部の軸線と直交方向の断面外形より小さく形成して
    段差部を設けたことを特徴とする、嵌合部を有する部
    材。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至3のいずれかに記載の嵌合
    部を有する部材において、前記嵌合部の当接面側に、当
    接面が軸方向の一端面となるようナット部を設け、前記
    嵌合部の軸方向には、前記ナット部の雌ねじと連通する
    貫通孔を設けて構成したことを特徴とする、嵌合部を有
    する部材。
  7. 【請求項7】 軸線と直交方向の断面形状が非円形の嵌
    合部と、この嵌合部の軸方向の一端側に形成した、嵌合
    部の外形よりも大きい外形を有する当接面とを有し、前
    記嵌合部を他部材に開設した嵌合穴に挿入し、前記当接
    面が他部材の表面に当接するまで嵌合させて取り付ける
    部材の製造方法において、 前記嵌合部を形成するための筒部と、前記当接面と、こ
    の当接面の前記嵌合部の付根部周縁に沿って位置する凹
    部とを形成した後、 ダイスの非円形状の嵌合部形成用穴内に前記筒部を圧入
    して、前記嵌合部を形成する方法であって、 前記嵌合部形成用穴の入口端部の周縁部を直角に形成し
    て、 前記筒部を圧入した際に筒部の付根部周縁に発生する余
    肉の流れを、前記凹部内に逃がして前記嵌合部を形成す
    ることを特徴とした、 嵌合部を有する部材の製造方法。
  8. 【請求項8】 軸線と直交方向の断面形状が非円形の嵌
    合部と、この嵌合部の軸方向の一端側に形成した、嵌合
    部の外形よりも大きい外形を有する当接面とを有し、前
    記嵌合部を他部材に開設した嵌合穴に挿入し、前記当接
    面が他部材の表面に当接するまで嵌合させて取り付ける
    部材の製造方法において、 前記嵌合部を形成するための筒部と、前記当接面と、こ
    の当接面の前記嵌合部の付根部周縁に沿って位置する凹
    部とを形成した後、 ダイスの非円形状の嵌合部形成用穴内に前記筒部を圧入
    して、前記嵌合部を形成する方法であって、 前記ダイスが前記凹部内に侵入するまで前記筒部を前記
    嵌合部形成用穴内に圧入して、 前記嵌合部を前記凹部内まで延長して形成することを特
    徴とした、 嵌合部を有する部材の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至3又は5、6のいずれかに
    記載の嵌合部を有する部材の取付方法において、 前記嵌合部を板体の取付穴内に挿入して反対側から露出
    させ、 その露出部を加圧して形成したかしめ部と、前記当接面
    とで板体を挟持して取り付けることを特徴とした、 嵌合部を有する部材の取付方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003090319A (ja) * 2001-09-19 2003-03-28 Aoyama Seisakusho Co Ltd 打込みナット
JP2010096351A (ja) * 2008-10-20 2010-04-30 Profil Verbindungstechnik Gmbh & Co Kg コンポーネントアセンブリおよびコンポーネントアセンブリの製造方法
JP2015007473A (ja) * 2013-05-28 2015-01-15 寺尾機械株式会社 連結部材、該連結部材の製造方法、及び該製造方法に用いられる転造加工用型
KR101681580B1 (ko) * 2016-01-28 2016-12-01 (주)에이패스 체결부재

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