JP2892312B2 - シリンダのボトム部材装着方法 - Google Patents

シリンダのボトム部材装着方法

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JP2892312B2
JP2892312B2 JP8170554A JP17055496A JP2892312B2 JP 2892312 B2 JP2892312 B2 JP 2892312B2 JP 8170554 A JP8170554 A JP 8170554A JP 17055496 A JP17055496 A JP 17055496A JP 2892312 B2 JP2892312 B2 JP 2892312B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シリンダチューブ
ボトム部材とを装着する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来から知られているシリンダ
装置で、そのシリンダチューブ101の開口端103
に、ボトム部材105を装着している。そして、シリン
ダチューブ101に対するボトム部材105の挿入部分
には環状溝107を形成している。したがって、環状溝
107に対応するシリンダチューブ101の外周に、カ
シメ加工109を施せば、ボトム部材105がシリンダ
チューブ101から抜けなくなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成による
と次のような問題があった。すなわち、シリンダチュー
101とボトム部材105とを連結させる場合、単に
両者を連結させるだけでなく、相互に回り止めを施す必
要がある。なぜなら、取付け状態によっては、ボトム部
材105の取付け軸孔106と、シリンダチューブ10
1に形成した図示していない給排ポートとの相対関係を
一定に保たなければならない等のことがあるからであ
る。ところが、従来のカシメ加工だけでは、十分な回り
止め機能を果たすことができず、回り止めのための加工
を特別に施さなければならないという問題があった。こ
の発明の目的は、カシメ加工すると同時に、回り止め構
造も実現できるシリンダのボトム部材装着方法を提供す
ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、シリンダ
のボトム部材装着方法に係り、一端開口部の端面を接合
面とした筒状のシリンダチューブと、このシリンダチュ
ーブの一端開口部に挿入する先端挿入部及びこの先端挿
入部と連続する基端部を有するボトム部材とを備え、
記ボトム部材の先端挿入部の周囲には、環状溝を形成し
ておき、また、上記ボトム部材の基端部の先端挿入部側
端面には、先端挿入部をシリンダチューブの一端開口部
に挿入した状態で、このシリンダチューブの一端開口部
の接合面に、その径方向に一部あるいは複数部が突出し
た形状で当接する接合面を形成しておき、ボトム部材の
先端挿入部をシリンダチューブの一端開口部に挿入し、
このボトム部材の接合面をシリンダチューブの一端開口
部の接合面に当接させた状態で、シリンダチューブ側か
らカシメ加工を施し、そのカシメ力を、ボトム部材の先
端挿入部に形成した環状溝のうち、基端部とは反対側に
位置する稜部から作用させて、ボトム部材の接合面をシ
リンダチューブの一端開口部の接合面に食い込ませてな
点に特徴を有する。第2の発明は、第1の発明におい
て、ボトム部材の基端部は、その周囲において、互いに
対向する一対の円弧面と、この円弧面に挟まれた部分に
形成した一対の偏平面とを有し、ボトム部材の先端挿入
部をシリンダチューブの一端開口部に挿入した状態で、
円弧面が、シリンダチューブの一端開口部の接合面内径
よりも径方向外方に位置し、かつ、偏平面の少なくとも
一部が、シリンダチューブの一端開口部の接合面内径よ
りも径方向内方に位置する点に特徴を有する。
【0005】
【作用】シリンダチューブとボトム部材とを連結・固定
する場合には、まず、シリンダチューブの一端開口部
に、ボトム部材の先端挿入部を挿入する。そして、基端
部とは反対側に位置する環状溝の稜部からカシメ力を作
用させると、シリンダチューブとボトム部材とが相対的
に接近して、ボトム部材の接合面が、シリンダチューブ
の一端開口部の接合面に食い込むことになる。
【0006】
【実施例】以下、第1図ないし第4図を参照してこの発
明の実施例を説明する。第1図はこの実施例によるシリ
ンダチューブとボトム部材との装着部分を示す断面図で
ある。まず、シリンダチューブ1があり、このシリンダ
チューブ1内には、ピストンロッド3が図中左右方向に
移動可能に収容されている。このピストンロッド3に
は、ピストン5が取付けられている。又、シリンダチュ
ーブ1の一端開口部7には、ボトム部材9が挿入・固定
されている。
【0007】上記ボトム部材9は、第3図にも示すよう
に、先端挿入部11と、基端部13とから構成されてい
る。先端挿入部11は、シリンダチューブ1にぴったり
とはまる外径を有するとともに、その周囲には環状溝1
5、17が形成されている。この環状溝15には、第1
図に示すように、Oリング19が装着される。又、環状
溝17は、シリンダチューブ1にカシメ加工を施したと
きの逃げ溝として機能するものである。
【0008】上記基端部13は、その周囲において、互
いに対向する一対の円弧面10、10と、この円弧面1
0、10に挟まれた部分に形成した一対の偏平面12、
12とを有する。上記のようにした円弧面10、10の
曲率半径は、シリンダチューブ1の一端開口部7の内径
よりも大きくし、その先端部を突出部21、21とする
とともに、この突出部21、21の先端面を接合面24
としている。このようにしたボトム部材9の先端挿入部
11を、シリンダチューブ1の一端開口部7に挿入する
と、第2図に示すように、基端部13の円弧面10、1
0が、シリンダチューブ1の一端開口部7の接合面25
内径よりも径方向外方に位置し、かつ、偏平面12、1
2の少なくとも一部が、シリンダチューブ1の一端開口
部7の接合面25内径よりも径方向内方に位置する。す
なわち、上記ボトム部材9の一対の接合面24は、第2
図に示すように、シリンダチューブ1の一端開口部7の
接合面25に、その径方向に突出した形状で当接するこ
とになる。なお、図中符号23は、ボトム部材9の基端
部13に形成した取付け軸孔である。
【0009】以上の構成を基にその作用を説明する。ま
ず、シリンダチューブ1の一端開口部7にボトム部材9
の先端挿入部11を挿入する。次に、先端挿入部11の
環状溝17に対応する位置のシリンダチューブ1にカシ
メ加工を施す。その際、第1図に示すように、まず、基
端部13とは反対側に位置する環状溝17の稜部aから
カシメ力を作用させるとともに、そのカシメ力を徐々に
稜部b側に移動するようにする。
【0010】上記のように環状溝17の稜部a側から先
にカシメ力を作用させると、ボトム部材9には、それが
シリンダチューブ1の中に押し込まれるような力が作用
することになる。そのためにシリンダチューブ1とボト
ム部材9とが少しだけ相対的に接近する。この相対的接
近によって、第4図に示すように、ボトム部材9の基端
部13の突出部21、21の接合面24が、シリンダチ
ューブ1の先端接合面25に食い込んだ状態となる。こ
の食い込みによって、シリンダチューブ1とボトム部材
9との相対回転が規制されることになる。
【0011】以上のようにこの実施例によると、単にカ
シメ加工を施すだけで、シリンダチューブ1とボトム部
材9とを連結・固定できるだけでなく、両者の相対回転
をも規制できることになる。このように相対回転も同時
に規制できるので、シリンダチューブ1とボトム部材9
との連結作業が簡単になる。
【0012】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明による装着
方法によると、シリンダチューブとボトム部材との間に
単にカシメ加工を施すだけで、回り止め構造をも提供す
ることができるので、作業が大幅に簡単になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のシリンダチューブとボトム部材との
装着部分の断面図である。
【図2】第1図のII−II矢視図である。
【図3】ボトム部材の斜視図である。
【図4】シリンダチューブとボトム部材とを連結した状
態を示す斜視図である。
【図5】従来のシリンダの一部断面図である。
【符号の説明】
シリンダチューブ 7 一端開口部 9 ボトム部材 11 先端挿入部 13 基端部 17 環状溝 a 稜部 21 突出部 24 接合面 25 接合面

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端開口部の端面を接合面とした筒状の
    シリンダチューブと、このシリンダチューブの一端開口
    部に挿入する先端挿入部及びこの先端挿入部と連続する
    基端部を有するボトム部材とを備え、上記ボトム部材の
    先端挿入部の周囲には、環状溝を形成しておき、また、
    上記ボトム部材の基端部の先端挿入部側端面には、先端
    挿入部をシリンダチューブの一端開口部に挿入した状態
    で、このシリンダチューブの一端開口部の接合面に、そ
    の径方向に一部あるいは複数部が突出した形状で当接す
    る接合面を形成しておき、ボトム部材の先端挿入部をシ
    リンダチューブの一端開口部に挿入し、このボトム部材
    の接合面をシリンダチューブの一端開口部の接合面に当
    接させた状態で、シリンダチューブ側からカシメ加工を
    施し、そのカシメ力を、ボトム部材の先端挿入部に形成
    した環状溝のうち、基端部とは反対側に位置する稜部か
    ら作用させて、ボトム部材の接合面をシリンダチューブ
    の一端開口部の接合面に食い込ませてなるシリンダのボ
    トム部材装着方法。
  2. 【請求項2】 ボトム部材の基端部は、その周囲におい
    て、互いに対向する一対の円弧面と、この円弧面に挟ま
    れた部分に形成した一対の偏平面とを有し、ボトム部材
    の先端挿入部をシリンダチューブの一端開口部に挿入し
    た状態で、円弧面が、シリンダチューブの一端開口部の
    接合面内径よりも径方向外方に位置し、かつ、偏平面の
    少なくとも一部が、シリンダチューブの一端開口部の接
    合面内径よりも径方向内方に位置することを特徴とする
    請求項1記載のシリンダのボトム部材装着方法。
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