JPH0517450Y2 - - Google Patents

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JPH0517450Y2
JPH0517450Y2 JP10468487U JP10468487U JPH0517450Y2 JP H0517450 Y2 JPH0517450 Y2 JP H0517450Y2 JP 10468487 U JP10468487 U JP 10468487U JP 10468487 U JP10468487 U JP 10468487U JP H0517450 Y2 JPH0517450 Y2 JP H0517450Y2
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screw shaft
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は軸受の固定金具、詳しくは、軸受用支
持孔をもつ軸支持部材に、軸受を固定する軸受の
固定金具に関する。
(従来の技術) 一般にこの種軸受の固定手段としては、第4図
に示す如く軸支持部材Aの軸受用支持孔Bに挿通
可能とした押圧部Cをもつ押さえ金具Dを用い、
該押さえ金具Dを前記軸支持部材Aの外壁にボル
トE,Eを介して組付けることにより、前記押圧
部Cで、軸受Fの外輪G側壁を該軸受Fの内輪H
内に支持する軸Iの係止段部J側に押圧して、該
軸受F、つまり軸Iの軸方向への移動を不能と成
している。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら以上の押さえ金具Dを用いて軸受
Fを軸支持部材Aの支持孔Bに固定する場合、前
記押圧部Cの突出長さが前記軸支持部材Aの外壁
から前記軸受Fにおける外輪Gの側壁までの長さ
に対して短すぎると、前記軸受Fと押圧部Cとの
間に隙間が生じ、軸受H及び軸Iが軸方向にガタ
付く問題があり、また前記押圧部Cの突出長さが
長すぎると、該押圧部Cが軸受Fの外輪Gを押さ
えすぎて軸受Fの機能に悪影響を与え、軸受Fの
寿命を短かくする問題があり、このため、前記押
圧部Cの突出長さが前記軸支持部材Aの外壁から
前記軸受Fの外輪G側壁までの長さと同一寸法と
なるよう精度良く製作するためには、前記押さえ
金具Dを高精度で製作することが必要であるばか
りか、各部品全ての精度も高める必要があり、こ
のように各部品の精度を高めることはそれだけ製
造コストが上昇すると云う問題がある。
本考案は以上の実情に鑑みて開発したもので、
目的とするところは制作精度の如何にかかわらず
軸受等が軸方向にガタ付いたり、あるいは軸受を
押さえすぎて該軸受の寿命を短くすることなく、
前記軸受を軸支持部材の所定位置に正確に固定す
ることが出来、しかも潤滑油等の外部への漏出を
招く虞のない軸受の固定金具を提供するにある。
(問題点を解決するための手段) しかして本考案は、軸受用支持孔21をもつ軸
支持部材2に、軸受4を固定する軸受の固定金具
であつて、前記支持孔21に挿通可能で、前記軸
受4における外輪41の側壁に当接する当接部6
0をもつ筒状壁部61と前記支持孔21を閉鎖す
る閉鎖壁部62とを備えた有底筒状のホルダー6
と、前記支持孔21に挿通可能な外周を持ち、所
定荷重により前記荷重を弾性的に拡径可能とした
テーパ状の止体7とからなり、前記ホルダー6の
閉鎖壁部62に軸方向に延びる螺子軸8を突設し
て、該ホルダー6の筒状壁部62と前記支持孔2
1の内周面との間にシール手段を介装する一方、
前記止体7に前記螺子軸8の挿通孔72を形成し
て、前記螺子軸8に螺着するナツト9の締め付け
により、該螺子軸8に挿通した前記止体7の外周
を前記支持孔21の内周面に圧接して、前記ホル
ダー6を前記支持孔21に固定する如く成したこ
とを特徴とするものである。
(作用) 本考案によれば、前記ホルダー6の当接部60
を軸受4の外輪41における外側面に当接させた
状態で、前記ナツト9の締め付けにより、前記止
体7の外周が弾性的に拡径して支持孔21の内周
面に圧接して、該止体7を介して前記ホルダー6
が前記支持孔21に固定されるのであり、また斯
くのごとく固定された前記ホルダー6と前記支持
孔21の内周面との間にはシール手段で確実にシ
ールされるので、前記軸受の潤滑油などが支持孔
21から外部に漏出することもないのである。
(実施例) 以下本考案にかかる固定金具を図に示す実施例
に従つて説明する。
第1図は駆動軸を両持状に軸受する際に適用し
た軸支持構造を示すもので、第1図において1,
2はケーシングの左右側壁に設けた第1、第2軸
支持部材であつて、これら第1、第2軸支持部材
1,2には、相対向する一対の軸受用支持孔1
1,21を形成し、これら支持孔11,21内に
は、それぞれ軸受3,4が挿嵌され、かつ、前記
軸支持部材1,2のうち、第1軸支持部材1の支
持孔11には前記軸受3の外輪31と係合する係
合部12が形成されている。
5は中間部に大径部51をもち、該大径部51
の両端に前記軸受3,4の内輪32,42と係合
する段部52,53をもつた駆動軸で、該軸5の
一端部を一方の軸受3の内輪32内に挿通支持さ
せ、他端部を他方の軸受4の内輪42内に挿通支
持させ、かつ該軸受4を前記第2軸支持部材2の
支持孔21内周面に本考案にかかる固定金具を用
いて固定するようにしている。
しかして本考案にかかる固定金具は、前記支持
孔21に挿通可能な下記構造のホルダー6と、前
記支持孔21に挿通可能な外周をもち、所定荷重
により、外周を弾性的に拡径して前記支持孔21
の内周面に圧接可能としたテーパ状の止体7とか
ら成る。
図に示す前記ホルダー6は、前記支持孔21に
挿通可能な円筒状の筒状壁部61と、該筒状壁部
61の軸方向一端開口を閉鎖する閉鎖壁部62と
により有底筒状に形成したもので、前記筒状壁部
61の開口側端面を、前記軸受4における外輪4
1の側壁に当接する当接部60と成すと共に、外
周面に環状溝63を形成して、該環状溝63に、
該環状壁部61の外周面と前記支持孔21の内周
面との間のシール手段としてのゴム製のOリング
64を嵌着している。
また前記閉鎖壁部62の外側面に、螺子軸8を
軸方向に突設して、該螺子軸8に、前記止体7の
押圧手段となるナツト9を螺着している。
具体的には、第4図に示すごとく、前記螺子軸
8の一端に長方形の頭部81を一体形成して、こ
の頭部82の下面外周に環状突起82を突設する
一方、前記閉鎖壁部62の中心に貫通孔65を形
成して、該貫通孔65に前記螺子軸8を挿通する
と共に、前記頭部81の環状突起82を前記閉鎖
壁部62の内側面に当接させた上で、例えばプロ
ジエクシヨン溶接により前記環状突起83を前記
閉鎖壁部62に固着することにより、前記螺子軸
8を前記ホルダー6に固定すると同時に、前記貫
通孔65を閉鎖している。
一方、前記止体7は弾性変形可能なばね鋼から
形成したものであつて、前記支持孔21に挿通可
能な外周をもつテーパ状壁部71を備え、該テー
パ状壁部71の中心に前記螺子軸8の挿通孔72
を形成すると共に、前記テーパ状壁部71の外周
縁部をほぼ径方向に屈曲させている。
次に以上の構成からなる固定金具を用いて、前
記軸受3,4を前記第1、第2軸支持部材1,2
に組付ける場合について説明する。
まず前記両軸支持部材1,2の支持孔11,2
1内に軸受3,4を挿嵌し、これら軸受3,4の
内輪32,42に軸5の両端部をそれぞれ挿通し
た後、前記第2支持部材2の支持孔21内に、前
記軸受4の外側方から前記ホルダー6を挿入し
て、該ホルダー6の当接部61を軸受4の外輪4
1の外側面に当接させて、さらに前記ホルダー6
を内方に押圧することにより、第1軸支持部材1
側の軸受3の外輪31と前記係合部12との隙間
及び内輪32と軸5の段部51との隙間をなくす
ると共に、第2軸支持部材2側の軸受4の内輪4
1と軸5の段部52との隙間をもなくすのであ
る。
しかる後、前記止体7を前記支持孔21内に挿
嵌して、該止体7を前記ホルダー6から突出する
前記螺子軸8に、前記挿通孔72を介して挿通す
ると共に、前記螺子軸8に前記ナツト9を螺着し
て、このナツト9を締め付ければ、前記止体7の
テーパ状壁部71が扁平する方向に弾性変形し
て、該テーパ状壁部71の外周が拡径して前記支
持孔21の内周面に圧接し、かかる状態から更に
前記ナツト9の締め付けで、第5図において2点
鎖線で示すごとく、前記テーパ状壁部71の周縁
部が内方に向かつて屈曲しようとするのであつ
て、このテーパ状壁部71の周縁部が内方に向か
つて屈曲しようとする力により前記ホルダー6、
軸受4が強制的に内方に押し込まれるのである。
従つて前記ナツト9を締め付けるだけの簡単な
作業で、前記止体7を前記支持孔21に固定し
て、該止体7により前記ホルダー6を軸方向内方
に押し込むので、前記ホルダー6と軸受4との間
に隙間が生じて軸5の軸方向へのガタ付きが発生
したりすることなく、これら部材が迅速且つ確実
に組付けられるのである。
しかして以上のごとく前記ホルダー6及び止体
7により固定された軸支持構造では、前記ホルダ
ー6により前記支持孔21の開口部位が閉鎖さ
れ、しかも該ホルダー6における筒状壁部61の
外周面と前記支持孔21の内周面との間も前記O
リング64により確実にシールされているので、
前記軸受4の潤滑油が外部に漏れるようなことは
ないのである。
以上の実施例では、前記ホルダー6における前
記閉鎖壁部62の中心に貫通孔65を形成して、
該貫通孔65に前記螺子軸8を挿通すると共に、
該螺子軸8に設けた前記頭部81を前記閉鎖壁部
62の内側面にプロジエクシヨン溶接により固着
することで、前記螺子軸8を前記ホルダー6に固
定すると同時に、前記貫通孔65を閉鎖するよう
にしたが、第6図に示すごとく、前記閉鎖壁部6
2に貫通孔を形成することなく、該閉鎖壁部62
の外側面に前記頭部81を溶接で固着すること
で、前記螺子軸8を前記ホルダー6に固定するよ
うにしてもよい。
(考案の効果) 以上のごとく本考案は、軸支持部材2に形成し
た軸受用支持孔21に挿通可能で、前記軸受4に
おける外輪41の側壁に当接する当接部60をも
つ筒状壁部61と前記支持孔21を閉鎖する閉鎖
壁部62とを備えた有底筒状のホルダー6と、前
記支持孔21に挿通可能な外周を持ち、所定荷重
により前記外周を弾性的に拡径可能としたテーパ
状の止体7とから成り、前記ホルダー6の閉鎖壁
部62に軸方向に延びる螺子軸8を突設して、該
ホルダー6の筒状壁部62と前記支持孔21の内
周面との間にシール手段を介装する一方、前記止
体7に前記螺子軸8の挿通孔72を形成して、前
記螺子軸8に螺着するナツト9の締め付けによ
り、該螺子軸8に挿通した前記止体7の外周を前
記支持孔21の内周面に圧接して、前記ホルダー
6を前記支持孔21に固定する如く成したことに
より、前記ホルダー6の当接部60を軸受4の外
輪41における外側面に当接させた状態で、前記
ナツト9を締め付けるだけの簡単な作業で、前記
止体7の外周が弾性的に拡径して支持孔21の内
周面に圧接し、該止体7を介して前記ホルダー6
が前記支持孔21に固定されるのであり、また斯
くのごとく固定された前記ホルダー6と前記支持
孔21の内周面との間にはシール手段で確実にシ
ールされるので、前記軸受の潤滑油などが支持孔
21から外部に漏出することもないのである。
従つて全体として制作精度の如何にかかわらず
軸受等が軸方向にガタ付いたりすることなく、前
記軸受を軸支持部材の所定位置に正確且つ容易に
固定することが出来、しかも潤滑油等の外部への
漏出を確実に防止することが出来るに至つたので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかる固定金具を用いた軸受
の固定構造を示す断面図、第2図はホルダーの側
面図、第3図は止体の側面図、第4図はボルトの
斜視図、第5図は固定金具の作用を説明する説明
図、第6図は別の実施例を示す要部の断面図、第
7図は従来の軸受の固定構造を示す断面図であ
る。 2……軸支持部材、21……支持孔、4……軸
受、6……ホルダー、60……当接部、64……
Oリング(シール手段)、7……止体、8……螺
子軸、9……ナツト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 軸受用支持孔21をもつ軸支持部材2に、軸受
    4を固定する軸受の固定金具であつて、前記支持
    孔21に挿通可能で、前記軸受4における外輪4
    1の側壁に当接する当接部60をもつ筒状壁部6
    1と前記支持孔21を閉鎖する閉鎖壁部62とを
    備えた有底筒状のホルダー6と、前記支持孔21
    に挿通可能な外周を持ち、所定荷重により前記外
    周を弾性的に拡径可能としたテーパ状の止体7と
    からなり、前記ホルダー6の閉鎖壁部62に軸方
    向に延びる螺子軸8を突設して、該ホルダー6の
    筒状壁部62と前記支持孔21の内周面との間に
    シール手段を介装する一方、前記止体7に前記螺
    子軸8の挿通孔72を形成して、前記螺子軸8に
    螺着するナツト9の締め付けにより、該螺子軸8
    に挿通した前記止体7の外周を前記支持孔21の
    内周面に圧接して、前記ホルダー6を前記支持孔
    21に固定する如く成したことを特徴とする軸受
    の固定金具。
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