JPH0716100Y2 - 軸受の固定金具 - Google Patents
軸受の固定金具Info
- Publication number
- JPH0716100Y2 JPH0716100Y2 JP1987104683U JP10468387U JPH0716100Y2 JP H0716100 Y2 JPH0716100 Y2 JP H0716100Y2 JP 1987104683 U JP1987104683 U JP 1987104683U JP 10468387 U JP10468387 U JP 10468387U JP H0716100 Y2 JPH0716100 Y2 JP H0716100Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bearing
- holder
- wall portion
- support hole
- pressing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は軸受の固定金具、詳しくは、軸受用支持孔をも
つ軸支持部材に、軸受を固定る軸受の固定金具に関す
る。
つ軸支持部材に、軸受を固定る軸受の固定金具に関す
る。
(従来の技術) 一般にこの種軸受の固定手段として、第6図に示す如く
軸支持部材(A)の軸受用支持孔(B)に挿通可能とし
た押圧部(C)をもつ押さえ金具(D)を用い、該押さ
え金具(D)を前記軸支持部材(A)の外壁にボルト
(E)により螺着することで、前記押圧部(C)により
軸受(F)の外輪(G)を該軸受(F)の内輪(H)内
に支持する軸(I)の係止段部(J)側に押圧て、該軸
受(F)、及び軸(I)の軸方向への移動を不能と成し
ている。
軸支持部材(A)の軸受用支持孔(B)に挿通可能とし
た押圧部(C)をもつ押さえ金具(D)を用い、該押さ
え金具(D)を前記軸支持部材(A)の外壁にボルト
(E)により螺着することで、前記押圧部(C)により
軸受(F)の外輪(G)を該軸受(F)の内輪(H)内
に支持する軸(I)の係止段部(J)側に押圧て、該軸
受(F)、及び軸(I)の軸方向への移動を不能と成し
ている。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら以上の押さえ金具(D)を用いて軸受
(F)を軸支持部材(A)の支持孔(B)に固定する場
合、前記押圧部(C)の突出長さが前記軸支持部材
(A)の外壁から前記軸受(F)における外輪(G)の
側壁までの長さに対して短かすぎると、前記軸受(F)
と押圧部(C)との間に隙間が生じ、軸受(H)及び軸
(I)が軸方向へガタ付く問題があり、また、前記押圧
部(C)の突出長さが長すぎると、該押圧部(C)が軸
受(F)の外輪(G)を押さえすぎて軸受(F)の機能
に悪影響を与え、軸受(F)の寿命を短かくする問題が
あり、このため、前記押圧部(C)の突出長さが前記軸
支持部材(A)の外壁から前記軸受(F)の外輪(G)
側壁までの長さと同一寸法となるよう精度良く製作する
ためには、前記押さえ金具(D)を高精度で製作するこ
とが必要であるばかりか、各部品全ての精度も高める必
要があり、このように各部品の精度を高めることは非常
に困難となる問題がある。
(F)を軸支持部材(A)の支持孔(B)に固定する場
合、前記押圧部(C)の突出長さが前記軸支持部材
(A)の外壁から前記軸受(F)における外輪(G)の
側壁までの長さに対して短かすぎると、前記軸受(F)
と押圧部(C)との間に隙間が生じ、軸受(H)及び軸
(I)が軸方向へガタ付く問題があり、また、前記押圧
部(C)の突出長さが長すぎると、該押圧部(C)が軸
受(F)の外輪(G)を押さえすぎて軸受(F)の機能
に悪影響を与え、軸受(F)の寿命を短かくする問題が
あり、このため、前記押圧部(C)の突出長さが前記軸
支持部材(A)の外壁から前記軸受(F)の外輪(G)
側壁までの長さと同一寸法となるよう精度良く製作する
ためには、前記押さえ金具(D)を高精度で製作するこ
とが必要であるばかりか、各部品全ての精度も高める必
要があり、このように各部品の精度を高めることは非常
に困難となる問題がある。
本考案は以上の実情に鑑みて開発されたもので、目的と
するところは制作精度の如何にかかわらず軸受等が軸方
向にガタ付いたり、或いは軸受を押さえすぎて該軸受の
寿命を短くするようなことなく、前記軸受を軸支持部材
の所定位置に正確にしかも作業性良く迅速に固定するこ
との出来る軸受の固定金具を提供するにある。
するところは制作精度の如何にかかわらず軸受等が軸方
向にガタ付いたり、或いは軸受を押さえすぎて該軸受の
寿命を短くするようなことなく、前記軸受を軸支持部材
の所定位置に正確にしかも作業性良く迅速に固定するこ
との出来る軸受の固定金具を提供するにある。
(問題点を解決するための手段) しかして本考案は、軸受用支持孔(21)をもつ軸支持部
材(2)に、軸受(4)を固定する軸受の固定金具であ
って、前記支持孔(21)に挿通可能で、前記軸受(4)
における外輪(41)の側壁に当接する当接部(60)をも
つ筒状壁部(61)と該筒状壁部(61)に連続し前記支持
孔(21)とほゞ直交する垂直壁部(62)とを備えたホル
ダー(6)と、前記ホルダー(6)の垂直壁部(62)に
対して近接離間可能に結合する押圧体(80)による前記
ホルダー(6)への押圧により、外周が弾性的に拡径す
るテーパ状壁部(71)と、このテーパ状壁部(71)の外
周縁部に屈曲部を介して前記垂直壁部(62)とほゞ平行
状に径方向外方に延び、かつ、前記支持孔(21)に挿通
可能な外周をもつ平行壁部(73)とをもつ止体(7)と
から成り、前記押圧体(80)による前記止体(7)の押
圧により、前記平行壁部(73)の外周を前記支持孔(2
1)の内周面に圧接させると共に、この圧接点を支点と
して前記ホルダー(6)を前記外輪(41)方向に押圧す
るようにしたものである。
材(2)に、軸受(4)を固定する軸受の固定金具であ
って、前記支持孔(21)に挿通可能で、前記軸受(4)
における外輪(41)の側壁に当接する当接部(60)をも
つ筒状壁部(61)と該筒状壁部(61)に連続し前記支持
孔(21)とほゞ直交する垂直壁部(62)とを備えたホル
ダー(6)と、前記ホルダー(6)の垂直壁部(62)に
対して近接離間可能に結合する押圧体(80)による前記
ホルダー(6)への押圧により、外周が弾性的に拡径す
るテーパ状壁部(71)と、このテーパ状壁部(71)の外
周縁部に屈曲部を介して前記垂直壁部(62)とほゞ平行
状に径方向外方に延び、かつ、前記支持孔(21)に挿通
可能な外周をもつ平行壁部(73)とをもつ止体(7)と
から成り、前記押圧体(80)による前記止体(7)の押
圧により、前記平行壁部(73)の外周を前記支持孔(2
1)の内周面に圧接させると共に、この圧接点を支点と
して前記ホルダー(6)を前記外輪(41)方向に押圧す
るようにしたものである。
(作用) 本考案によれば、前記ホルダー(6)の当接部(60)
を、軸受(4)の外輪(41)における外側壁に当接させ
た状態で、前記押圧体(80)により前記止体(7)を押
圧すれば、前記止体(7)の外周が弾性的に拡径して前
記平行壁部(73)の外周が支持孔(21)の内周面に圧接
し、この圧接により前記止体(7)が、つまり該止体
(7)を介して前記ホルダー(6)が前記支持孔(2)
に固定されると共に、前記平行壁部(73)における外周
の前記支持孔(21)の内周面への圧接点を支点として前
記止体(7)の屈曲部分に前記ホルダー(6)側に向か
って屈曲しようとする力が作用し、この屈曲しようとす
る力によって前記ホルダー(6)を前記外輪(41)方向
に強制的に押圧し、前記軸受(4)のスラスト方向のガ
タ付きをも阻止するのである。
を、軸受(4)の外輪(41)における外側壁に当接させ
た状態で、前記押圧体(80)により前記止体(7)を押
圧すれば、前記止体(7)の外周が弾性的に拡径して前
記平行壁部(73)の外周が支持孔(21)の内周面に圧接
し、この圧接により前記止体(7)が、つまり該止体
(7)を介して前記ホルダー(6)が前記支持孔(2)
に固定されると共に、前記平行壁部(73)における外周
の前記支持孔(21)の内周面への圧接点を支点として前
記止体(7)の屈曲部分に前記ホルダー(6)側に向か
って屈曲しようとする力が作用し、この屈曲しようとす
る力によって前記ホルダー(6)を前記外輪(41)方向
に強制的に押圧し、前記軸受(4)のスラスト方向のガ
タ付きをも阻止するのである。
(実施例) 以下本考案にかかる固定金具を図に示す実施例に従って
説明する。
説明する。
第1図は駆動軸を両持状に軸受する際に適用した軸支持
構造を示すもので、第1図において(1)(2)はケー
シングの左右側壁に設けた第1、第2軸支持部材であっ
て、これら第1、第2軸支持部(1)(2)には、相対
向する一対の軸受用支持孔(11)(21)を形成し、これ
ら支持孔(11)(21)内には、それぞれ軸受(3)
(4)が挿嵌され、かつ、前記軸支持部材(1)(2)
のうち、第1軸支持部材(1)の支持孔(11)には前記
軸受(3)の外輪(31)と係合する係合部(12)が形成
されている。
構造を示すもので、第1図において(1)(2)はケー
シングの左右側壁に設けた第1、第2軸支持部材であっ
て、これら第1、第2軸支持部(1)(2)には、相対
向する一対の軸受用支持孔(11)(21)を形成し、これ
ら支持孔(11)(21)内には、それぞれ軸受(3)
(4)が挿嵌され、かつ、前記軸支持部材(1)(2)
のうち、第1軸支持部材(1)の支持孔(11)には前記
軸受(3)の外輪(31)と係合する係合部(12)が形成
されている。
(5)は中間部に大径部(51)をもち、該大径部(51)
の両端に前記軸受(3)(4)の内輪(32)(42)と係
合する段部(52)(53)をもった軸で、該軸(5)の一
端部を一方の軸受(3)の内輪(32)内に挿通支持さ
せ、他端部を他方の軸受(4)の内輪(42)内に挿通支
持させ、かつ、該軸受(4)を前記第2軸支持部材
(2)の支持孔(21)内周面に本考案にかかる固定金具
を用いて固定するようにしている。
の両端に前記軸受(3)(4)の内輪(32)(42)と係
合する段部(52)(53)をもった軸で、該軸(5)の一
端部を一方の軸受(3)の内輪(32)内に挿通支持さ
せ、他端部を他方の軸受(4)の内輪(42)内に挿通支
持させ、かつ、該軸受(4)を前記第2軸支持部材
(2)の支持孔(21)内周面に本考案にかかる固定金具
を用いて固定するようにしている。
しかして、本考案にかかる固定金具は、前記支持孔(2
1)に挿通可能で、前記軸受(4)における外輪(41)
の側壁に当接する当接部(60)をもつ筒状壁部(61)と
該筒状壁部(61)に連続し前記支持孔(21)とほゞ直交
する垂直壁部(62)とを備えたホルダー(6)と、前記
ホルダー(6)の垂直壁部(62)に対して近接離間可能
に結合する押圧体(80)による前記ホルダー(6)への
押圧により、外周が弾性的に拡径するテーパ状壁部(7
1)と、このテーパ状壁部(71)の外周縁部に屈曲部を
介して前記垂直壁部(62)とほゞ平行状に径方向外方に
延び、かつ、前記支持孔(21)に挿通可能な外周をもつ
平行壁部(73)とをもつ止体(7)とから成り、前記押
圧体(80)による前記止体(7)の押圧により、前記平
行壁部(73)の外周を前記支持孔(21)の内周面に圧接
させると共に、この圧接点を支点として前記ホルダー
(6)を前記外輪(41)方向に押圧するようにしたもの
である。
1)に挿通可能で、前記軸受(4)における外輪(41)
の側壁に当接する当接部(60)をもつ筒状壁部(61)と
該筒状壁部(61)に連続し前記支持孔(21)とほゞ直交
する垂直壁部(62)とを備えたホルダー(6)と、前記
ホルダー(6)の垂直壁部(62)に対して近接離間可能
に結合する押圧体(80)による前記ホルダー(6)への
押圧により、外周が弾性的に拡径するテーパ状壁部(7
1)と、このテーパ状壁部(71)の外周縁部に屈曲部を
介して前記垂直壁部(62)とほゞ平行状に径方向外方に
延び、かつ、前記支持孔(21)に挿通可能な外周をもつ
平行壁部(73)とをもつ止体(7)とから成り、前記押
圧体(80)による前記止体(7)の押圧により、前記平
行壁部(73)の外周を前記支持孔(21)の内周面に圧接
させると共に、この圧接点を支点として前記ホルダー
(6)を前記外輪(41)方向に押圧するようにしたもの
である。
図に示す前記ホルダー(6)は、前記支持孔(21)に挿
通可能な円筒状の筒状壁部(61)と、該筒状壁部(61)
の軸方向一端開口を閉鎖する垂直壁部(62)とにより有
底筒状に形成したもので、前記筒状壁部(61)の開口側
端面を、前記当接部(60)と成すと共に、外周面に環状
溝(63)を形成して、該環状溝(63)に、該環状壁部
(61)の外周面と前記支持孔(21)の内周面との間のシ
ールを行うOリング(64)を嵌着している。
通可能な円筒状の筒状壁部(61)と、該筒状壁部(61)
の軸方向一端開口を閉鎖する垂直壁部(62)とにより有
底筒状に形成したもので、前記筒状壁部(61)の開口側
端面を、前記当接部(60)と成すと共に、外周面に環状
溝(63)を形成して、該環状溝(63)に、該環状壁部
(61)の外周面と前記支持孔(21)の内周面との間のシ
ールを行うOリング(64)を嵌着している。
また、前記垂直壁部(62)の外側面に、ボルト(8)の
螺子軸部(81)を軸方向に突設して、該螺子軸部(81)
に、前記止体(7)の押圧体(80)となるナットを螺着
している。
螺子軸部(81)を軸方向に突設して、該螺子軸部(81)
に、前記止体(7)の押圧体(80)となるナットを螺着
している。
具体的には、第4図に示すごとく、前記ボルト(8)に
おける頭部(82)の下面外周に環状突起(83)を突設す
る一方、前記垂直壁部(62)の中心にボルト孔(65)を
形成して、該ボルト孔(65)に前記ボルト(8)の螺子
軸部(81)を挿通すると共に、前記頭部(82)の環状突
起(83)を前記垂直壁部(62)の内側面に当接させた上
で、例えばプロジェクション溶接により前記環状突起
(83)を前記垂直壁部(62)に固着することで、前記ボ
ルト(8)を前記ホルダー(6)に固定すると同時に、
前記ボルト孔(65)を閉鎖している。
おける頭部(82)の下面外周に環状突起(83)を突設す
る一方、前記垂直壁部(62)の中心にボルト孔(65)を
形成して、該ボルト孔(65)に前記ボルト(8)の螺子
軸部(81)を挿通すると共に、前記頭部(82)の環状突
起(83)を前記垂直壁部(62)の内側面に当接させた上
で、例えばプロジェクション溶接により前記環状突起
(83)を前記垂直壁部(62)に固着することで、前記ボ
ルト(8)を前記ホルダー(6)に固定すると同時に、
前記ボルト孔(65)を閉鎖している。
一方、前記止体(7)は弾性変形可能なばね鋼から前記
テーパ状壁部(71)及び平行壁部(73)を一体に形成し
たものであって、前記テーパ状壁部(71)の中心には前
記螺子軸部(81)を挿通する挿通孔(72)を形成してい
る。
テーパ状壁部(71)及び平行壁部(73)を一体に形成し
たものであって、前記テーパ状壁部(71)の中心には前
記螺子軸部(81)を挿通する挿通孔(72)を形成してい
る。
次に以上の構成からなる固定金具を用いて、前記軸受
(3)(4)を前記第1、第2軸支持部材(1)(2)
に組付ける場合について説明する。
(3)(4)を前記第1、第2軸支持部材(1)(2)
に組付ける場合について説明する。
第1図に示したように、先ず、軸支持部材(1)の支持
孔(11)内に軸受(3)を挿入して、この軸受(3)の
内輪(32)に軸(5)を、その段部(52)が前記内輪
(32)に当接するように挿入し、次に、軸受(4)を軸
支持部材(2)の支持孔(21)内に挿入すると共に、該
軸受(2)をその内輪(42)が前記軸(5)の段部(5
3)に当接するように前記軸(5)に挿通する。然かる
後、前記第2支持部材(2)の支持孔(21)内に、前記
軸受(4)の外側方から前記ホルダー(6)を挿入し
て、該ホルダー(6)の当接部(60)を軸受(4)の外
輪(41)の外壁に当接させて、さらに前記ホルダー
(6)を内方に押圧することにより、第1軸支持部材
(1)側の軸受(3)の外輪(31)と前記係合部(12)
との隙間及び内輪(32)と軸(5)の段部(52)との隙
間をなくすると共に、第2軸支持部材(2)側の軸受
(4)の内輪(42)と軸(5)の段部(53)との隙間を
もなくするのである。
孔(11)内に軸受(3)を挿入して、この軸受(3)の
内輪(32)に軸(5)を、その段部(52)が前記内輪
(32)に当接するように挿入し、次に、軸受(4)を軸
支持部材(2)の支持孔(21)内に挿入すると共に、該
軸受(2)をその内輪(42)が前記軸(5)の段部(5
3)に当接するように前記軸(5)に挿通する。然かる
後、前記第2支持部材(2)の支持孔(21)内に、前記
軸受(4)の外側方から前記ホルダー(6)を挿入し
て、該ホルダー(6)の当接部(60)を軸受(4)の外
輪(41)の外壁に当接させて、さらに前記ホルダー
(6)を内方に押圧することにより、第1軸支持部材
(1)側の軸受(3)の外輪(31)と前記係合部(12)
との隙間及び内輪(32)と軸(5)の段部(52)との隙
間をなくすると共に、第2軸支持部材(2)側の軸受
(4)の内輪(42)と軸(5)の段部(53)との隙間を
もなくするのである。
しかる後、前記止体(7)を前記支持孔(21)内に挿嵌
して、該止体(7)を、前記ホルダー(6)から突出す
る前記螺子軸部(81)に前記挿通孔(72)を介して挿通
すると共に、前記螺子軸部(81)に前記ナット(80)を
螺着して、このナット(80)を締め付ければ、前記止体
(7)のテーパ状壁部(71)が扁平する方向に弾性変形
して、これにより前記平行壁部(73)の外周が拡径して
前記支持孔(21)の内周面に圧接し、かかる状態から更
に前記ナット(80)の締め付けで、第5図において2点
鎖線で示すごとく、前記圧接点を支点として前記止体
(7)の屈曲部分が内方(ホルダー側)に向かって屈曲
しようとするのであって、この止体(7)の屈曲部分が
内方に向かって屈曲しようとする力により前記ホルダー
(6)、軸受(4)が強制的に内方に押し込まれるので
ある。
して、該止体(7)を、前記ホルダー(6)から突出す
る前記螺子軸部(81)に前記挿通孔(72)を介して挿通
すると共に、前記螺子軸部(81)に前記ナット(80)を
螺着して、このナット(80)を締め付ければ、前記止体
(7)のテーパ状壁部(71)が扁平する方向に弾性変形
して、これにより前記平行壁部(73)の外周が拡径して
前記支持孔(21)の内周面に圧接し、かかる状態から更
に前記ナット(80)の締め付けで、第5図において2点
鎖線で示すごとく、前記圧接点を支点として前記止体
(7)の屈曲部分が内方(ホルダー側)に向かって屈曲
しようとするのであって、この止体(7)の屈曲部分が
内方に向かって屈曲しようとする力により前記ホルダー
(6)、軸受(4)が強制的に内方に押し込まれるので
ある。
従って前記ナット(80)を締め付けるだけの簡単な作業
で、前記止体(7)を前記支持孔(21)に固定し、該止
体(7)により前記ホルダー(6)を軸方向内方に押し
込むので、前記ホルダー(6)と軸受(4)との間に隙
間が生じて軸(5)の軸方向へのガタ付きが発生したり
することなく、これら部材が迅速且つ確実に組付けられ
るのである。
で、前記止体(7)を前記支持孔(21)に固定し、該止
体(7)により前記ホルダー(6)を軸方向内方に押し
込むので、前記ホルダー(6)と軸受(4)との間に隙
間が生じて軸(5)の軸方向へのガタ付きが発生したり
することなく、これら部材が迅速且つ確実に組付けられ
るのである。
(考案の効果) 以上のごとく本考案は、軸支持部材(2)の支持孔(2
1)に挿通可能で、かつ軸受(4)における外輪(41)
の側壁に当接する当接部(60)をもつ筒状壁部(61)と
該筒状壁部(61)に連続し前記支持孔(21)とほゞ直交
する垂直壁部(62)とを備えたホルダー(6)と、前記
ホルダー(6)の垂直壁部(62)に対して近接離間可能
に結合する押圧体(80)による前記ホルダー(6)への
押圧により、外周が弾性的に拡径するテーパ状壁部(7
1)と、このテーパ状壁部(71)の外周縁部に屈曲部を
介して前記垂直壁部(62)とほゞ平行状に径方向外方に
延び、かつ、前記支持孔(21)に挿通可能な外周をもつ
平行壁部(73)とをもつ止体(7)とから成り、前記押
圧体(80)による前記止体(7)の押圧により、前記平
行壁部(73)の外周を前記支持孔(21)の内周面に圧接
させると共に、この圧接点を支点として前記ホルダー
(6)を前記外輪(41)方向に押圧するようにしたこと
により、前記ホルダー(6)の当接部(60)を軸受
(4)の外輪(41)における外側面に当接させた状態
で、前記押圧体(80)により前記止体(7)を内方に押
圧するだけの簡単な作業で、前記止体(7)の外周が弾
性的に拡径して前記平行壁部(73)の外周が支持孔(2
1)の内周面に圧接し、この圧接により前記止体(7)
が、つまり該止体(7)を介して前記ホルダー(6)が
前記支持孔(2)に固定されると共に、前記平行壁部
(73)における外周の前記支持孔(21)の内周面への圧
接点を支点として前記止体(7)の屈曲部分に前記ホル
ダー(6)側に向かって屈曲しようとする力が作用し
て、この屈曲しようとする力によって前記ホルダー
(6)を前記外輪(41)方向に強制的に押圧し、前記軸
受(4)等のスラスト方向のガタ付きをも確実になくす
ことが出来るのであって、全体として制作精度の如何に
かかわらず軸受(4)等が軸方向にガタ付いたりするよ
うなことはなく、前記軸受(4)を軸支持部材(2)の
所定位置に正確にしかも作業性良く迅速に固定すること
が出来るに至ったのである。
1)に挿通可能で、かつ軸受(4)における外輪(41)
の側壁に当接する当接部(60)をもつ筒状壁部(61)と
該筒状壁部(61)に連続し前記支持孔(21)とほゞ直交
する垂直壁部(62)とを備えたホルダー(6)と、前記
ホルダー(6)の垂直壁部(62)に対して近接離間可能
に結合する押圧体(80)による前記ホルダー(6)への
押圧により、外周が弾性的に拡径するテーパ状壁部(7
1)と、このテーパ状壁部(71)の外周縁部に屈曲部を
介して前記垂直壁部(62)とほゞ平行状に径方向外方に
延び、かつ、前記支持孔(21)に挿通可能な外周をもつ
平行壁部(73)とをもつ止体(7)とから成り、前記押
圧体(80)による前記止体(7)の押圧により、前記平
行壁部(73)の外周を前記支持孔(21)の内周面に圧接
させると共に、この圧接点を支点として前記ホルダー
(6)を前記外輪(41)方向に押圧するようにしたこと
により、前記ホルダー(6)の当接部(60)を軸受
(4)の外輪(41)における外側面に当接させた状態
で、前記押圧体(80)により前記止体(7)を内方に押
圧するだけの簡単な作業で、前記止体(7)の外周が弾
性的に拡径して前記平行壁部(73)の外周が支持孔(2
1)の内周面に圧接し、この圧接により前記止体(7)
が、つまり該止体(7)を介して前記ホルダー(6)が
前記支持孔(2)に固定されると共に、前記平行壁部
(73)における外周の前記支持孔(21)の内周面への圧
接点を支点として前記止体(7)の屈曲部分に前記ホル
ダー(6)側に向かって屈曲しようとする力が作用し
て、この屈曲しようとする力によって前記ホルダー
(6)を前記外輪(41)方向に強制的に押圧し、前記軸
受(4)等のスラスト方向のガタ付きをも確実になくす
ことが出来るのであって、全体として制作精度の如何に
かかわらず軸受(4)等が軸方向にガタ付いたりするよ
うなことはなく、前記軸受(4)を軸支持部材(2)の
所定位置に正確にしかも作業性良く迅速に固定すること
が出来るに至ったのである。
第1図は本考案にかかる固定金具を用いた軸受の固定構
造を示す断面図、第2図はホルダーの側面図、第3図は
止体の側面図、第4図はボルトの斜視図、第5図は固定
金具の作用を説明する説明図、第6図は従来の軸受の固
定構造を示す断面図である。 (2)……軸支持部材 (21)……支持孔 (4)……軸受 (6)……ホルダー (60)……当接部 (7)……止体 (71)……テーパ状壁部
造を示す断面図、第2図はホルダーの側面図、第3図は
止体の側面図、第4図はボルトの斜視図、第5図は固定
金具の作用を説明する説明図、第6図は従来の軸受の固
定構造を示す断面図である。 (2)……軸支持部材 (21)……支持孔 (4)……軸受 (6)……ホルダー (60)……当接部 (7)……止体 (71)……テーパ状壁部
Claims (1)
- 【請求項1】軸受用支持孔(21)をもつ軸支持部材
(2)に、軸受(4)を固定する軸受の固定金具であっ
て、前記支持孔(21)に挿通可能で、前記軸受(4)に
おける外輪(41)の側壁に当接する当接部(60)をもつ
筒状壁部(61)と該筒状壁部(61)に連続し前記支持孔
(21)とほゞ直交する垂直壁部(62)とを備えたホルダ
ー(6)と、前記ホルダー(6)の垂直壁部(62)に対
して近接離間可能に結合する押圧体(80)による前記ホ
ルダー(6)への押圧により、外周が弾性的に拡径する
テーパ状壁部(71)と、このテーパ状壁部(71)の外周
縁部に屈曲部を介して前記垂直壁部(62)とほゞ平行状
に径方向外方に延び、かつ、前記支持孔(21)に挿通可
能な外周をもつ平行壁部(73)とをもつ止体(7)とか
ら成り、前記押圧体(80)による前記止体(7)の押圧
により、前記平行壁部(73)の外周を前記支持孔(21)
の内周面に圧接させると共に、この圧接点を支点として
前記ホルダー(6)を前記外輪(41)方向に押圧するよ
うにしていることを特徴とする軸受の固定金具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987104683U JPH0716100Y2 (ja) | 1987-07-07 | 1987-07-07 | 軸受の固定金具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987104683U JPH0716100Y2 (ja) | 1987-07-07 | 1987-07-07 | 軸受の固定金具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6412934U JPS6412934U (ja) | 1989-01-24 |
JPH0716100Y2 true JPH0716100Y2 (ja) | 1995-04-12 |
Family
ID=31336620
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987104683U Expired - Lifetime JPH0716100Y2 (ja) | 1987-07-07 | 1987-07-07 | 軸受の固定金具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0716100Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4626990B2 (ja) * | 2005-03-17 | 2011-02-09 | 株式会社ショーワ | ステアリング装置 |
JP7250833B2 (ja) | 2021-03-09 | 2023-04-03 | 本田技研工業株式会社 | 物体認識装置、物体認識方法、およびプログラム |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0312973U (ja) * | 1989-06-15 | 1991-02-08 |
-
1987
- 1987-07-07 JP JP1987104683U patent/JPH0716100Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6412934U (ja) | 1989-01-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2591388B2 (ja) | 配管接続装置 | |
JP2003508683A (ja) | 内燃機関のための燃料噴射弁 | |
US6773040B2 (en) | Spacer-less type pipe joint and packing ring used for the same | |
JPH0716100Y2 (ja) | 軸受の固定金具 | |
JPH0554562B2 (ja) | ||
JPH0517450Y2 (ja) | ||
JP2523252B2 (ja) | 管状部材の円筒状部分に拘束部を形成する方法 | |
JPH0631221Y2 (ja) | 軸受の固定具 | |
JPH0738889Y2 (ja) | 光学機械用レンズ鏡胴のレンズ枠保持装置 | |
JPH0312973Y2 (ja) | ||
JP2535358Y2 (ja) | パイプ連結金具 | |
JP2892312B2 (ja) | シリンダのボトム部材装着方法 | |
JPS6250214B2 (ja) | ||
JPH032734Y2 (ja) | ||
JP4092835B2 (ja) | チューブ用継手 | |
JP2629270B2 (ja) | 軸と環体との取付具 | |
JPH08312625A (ja) | ナット装置 | |
JPH0535216Y2 (ja) | ||
JP2594436Y2 (ja) | シンクロコーンの取付構造 | |
JPH0238091Y2 (ja) | ||
JPH07269539A (ja) | 締結部材 | |
JPS60487Y2 (ja) | 2軸間の連結手段 | |
JPS626732A (ja) | 軸結合体のかしめ装置 | |
JPH11193813A (ja) | ボールジョイント | |
JPH0618128U (ja) | 気圧式倍力装置 |