JP2594436Y2 - シンクロコーンの取付構造 - Google Patents

シンクロコーンの取付構造

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JP2594436Y2
JP2594436Y2 JP1993000913U JP91393U JP2594436Y2 JP 2594436 Y2 JP2594436 Y2 JP 2594436Y2 JP 1993000913 U JP1993000913 U JP 1993000913U JP 91393 U JP91393 U JP 91393U JP 2594436 Y2 JP2594436 Y2 JP 2594436Y2
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JP
Japan
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clip
spline
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synchro cone
relief groove
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JP1993000913U
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JPH0656525U (ja
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義明 堀崎
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UD Trucks Corp
Original Assignee
UD Trucks Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はシンクロコーンの取付
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】変速機のメインドライブギヤにスプライ
ン嵌合するシンクロコーンの取付構造としてシンクロコ
ーンの抜け止めを図るため、図5のようにメインドライ
ブギヤ1とシンクロコーン2とのスプライン3に円周方
向へ連続する凹溝4,5(切欠き)を形成すると共に、
この溝4,5内でそれぞれ部分的にメインドライブギヤ
1側とシンクロコーン2側に係合する環状のクリップ6
を収装したものが知られている(実開平1ー12254
7号公報)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来例ではギヤ1側のスプライン加工逃げ溝7に加えて、
クリップ嵌め付け用の凹溝4が設けられるため、ギヤ1
の寸法に余裕のない場合にスプライン3の有効長が短く
なるので、強度の低下を招くという問題点があった。
【0004】そこで、図6のようにギヤ1側の凹溝とし
てスプライン加工逃げ溝7を利用する例も見られる。そ
の場合、加工逃げ溝7はシンクロコーン2のテーパ面8
(ギヤ1への嵌め付け時にクリップ6を撓める)との関
係から、ギヤ1端面より少し離れる位置に設けられる。
つまり、ギヤ1端面にスプライン溝3との間で加工逃げ
溝7を形成する段部9が生じるのであり、加工逃げ溝7
の必要幅は狭くできないため、この例でもスプライン3
の有効長が段部9の分だけ犠牲にされることになる。
【0005】この考案はこのような問題点を解決するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため、変速機のメイ
ンドライブギヤにスプライン嵌合するシンクロコーンの
取付構造において、メインドライブギヤのスプライン加
工逃げ溝内でシンクロコーン側の凹溝に一部分が係合し
てコーンの軸方向への動きを規制するクリップと、同じ
く加工逃げ溝内でクリップを所定位置に抑えるバックア
ップリングを収装する。
【0007】
【作用】クリップは加工逃げ溝の所定位置にバックアッ
プリングで抑えられ、シンクロコーンをメインギヤにス
プライン嵌合すると、加工逃げ溝の外周に突出する一部
分がシンクロコーン側の凹溝に係合し、シンクロコーン
の軸方向への動きを規制する。この場合、クリップを抑
えるバックアップリングを用いることにより、クリップ
の幅寸法を加工逃げ溝の必要幅よりも小さく設定できる
(図6の従来例において、クリップの幅寸法は、加工逃
げ溝内で軸方向へ動かないよう、その必要幅と略同等に
設定される)。従来(図6)の段部をバックアップリン
グに置き換える場合、クリップの幅寸法の縮小分だけス
プラインの有効長を大きく取ることができる。また、ク
リップの幅寸法の縮小により、シンクロコーンのテーパ
面の幅寸法も小さく設定できる。このため、テーパ面の
幅寸法に対応するバックアップリングの幅寸法を縮小す
ることにより、スプラインの有効長をさらに大きく取れ
るようになる。また、クリップおよびバックアップリン
グは、スプライン加工後に組み付けられるのであり、こ
れらの幅寸法はスプライン加工時の加工逃げ溝として生
かせるため、加工逃げ溝をスプライン加工上の必要幅に
設定すると、スプラインの犠牲幅を最小限(加工逃げ溝
の必要幅のみ)に抑えることも可能になる。なお、従来
(図6)の段部の一部を残し、その削減分をバックアッ
プリングの幅寸法で充当するようにしても良く、その場
合においても、クリップの幅寸法の縮小およびテーパ面
の幅寸法の縮小により、スプラインの有効長を大きく取
れるという効果が得られる
【0008】
【実施例】図1において、20は変速機のメインドライ
ブギヤ、21はメインドライブギヤにスプライン嵌合す
るシンクロコーンで、メインドライブギヤ20にはスプ
ライン加工逃げ溝22内でシンクロコーン21側の凹溝
23に一部分が係合してコーン21の軸方向への動きを
規制するクリップ24と、同じく加工逃げ溝22内でク
リップ24を所定位置に抑えるバックアップリング25
が収装される。
【0009】クリップ24は図2のように円形断面の線
材を丸めて環状に形成すると共に、その円周上の一部分
に外径方向へ湾曲する撓み部24aが付与され、スプラ
イン加工逃げ溝22内に嵌め付けると撓み部24aが加
工逃げ溝22の外周へ少し迫り出すようになっている。
【0010】そして、シンクロコーン21はメインドラ
イブギヤ20へのスプライン嵌合に際して、図4のよう
にクリップ24をテーパ面26で内側へ押しながら奥へ
と進み、バックアップリング25がクリップ24の傾き
を抑えるので、ギヤ20端面に突き当たる位置で撓み部
24aが凹溝23に係合することになる。
【0011】バックアップリング25は鋼材などで角形
断面の環状に形成すると共に、その内周両端に斜めの面
取りが施されるもので、図3のような全体形状に所定の
締め代を設け、スプライン加工逃げ溝22内で軸方向へ
簡単に動かないようになっている。
【0012】このように構成すると、クリップ24は加
工逃げ溝22の所定位置にバックアップリング25で抑
えられ、加工逃げ溝22の外周に突出する一部分がシン
クロコーン21側の凹溝23に係合することにより、シ
ンクロコーン21の軸方向への動きを規制する。この場
合、クリップ24を加工逃げ溝22内で抑えるバックア
ップリング25を用いることにより、クリップ24の幅
寸法(線材の断面径)は、加工逃げ溝22の必要幅より
も小さく設定できる(図6の従来例において、クリップ
6の幅寸法は、加工逃げ溝7内で軸方向へ動かないよ
う、その必要幅と略同等に設定される)。また、クリッ
プ24の幅寸法の縮小により、テーパ面26の幅寸法も
小さく設定できるため、バックアップリング25の幅寸
法をテーパ面26の幅寸法に応じて縮小することによ
り、スプライン28の有効長をクリップの幅寸法の縮小
分に加えてその分だけさらに大きく取れることになる。
この実施例においては、従来(図6)の段部9は完全に
省略され、シンクロコーン21のテーパ面26に対応す
る幅寸法のバックアップリング25に置き換えられる。
クリップ24およびバックアップリング25は、スプラ
イン加工後に組み付けられるのであり、これら幅寸法分
は加工逃げ溝として生かせるため、スプライン加工上の
必要幅に加工逃げ溝22を設定することにより、スプラ
イン28の犠牲幅を最小限(加工逃げ溝の必要幅のみ)
に抑えられるのである。クリップ24の幅寸法加工
逃げ溝22が必要幅の場合、バックアップリング25の
幅寸法の分だけ加工逃げ溝22の必要幅よりも小さく設
定される。なお、従来(図6)の段部6の一部を残し、
その削減分をバックアップリング25の幅寸法で充当す
るようにしても良く、その場合においても、クリップ2
4の幅寸法の縮小およびテーパ面26の幅寸法の縮小に
より、スプラインの有効長を大きく取れるという効果が
得られる。
【0013】
【考案の効果】以上要するにこの考案によれば、変速機
のメインドライブギヤにスプライン嵌合するシンクロコ
ーンの取付構造において、メインドライブギヤのスプラ
イン加工逃げ溝内でシンクロコーン側の凹溝に一部分が
係合してコーンの軸方向への動きを規制するクリップ
と、同じく加工逃げ溝内でクリップを所定位置に抑える
バックアップリングを収装したので、所定のギヤ寸法に
て加工逃げ溝の必要幅を大きく変更することなく、スプ
ラインの有効長を大きく確保することが可能という効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例を示すメインドライブギヤの
一部断面図である。
【図2】クリップの全体形状を示す正面図である。
【図3】バックアップリングの全体形状を示す正面図と
断面図である。
【図4】シンクロコーンの組付説明図である。
【図5】従来例を説明するメインドライブギヤの一部断
面図である。
【図6】従来例を説明するメインドライブギヤの一部断
面図である。
【符号の説明】
20 メインドライブギヤ 21 シンクロコーン 22 スプライン加工逃げ溝 23 凹溝 24 クリップ 25 バックアップリング

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速機のメインドライブギヤにスプライ
    ン嵌合するシンクロコーンの取付構造において、メイン
    ドライブギヤのスプライン加工逃げ溝内でシンクロコー
    ン側の凹溝に一部分が係合してコーンの軸方向への動き
    を規制するクリップと、同じく加工逃げ溝内でクリップ
    を所定位置に抑えるバックアップリングを収装したこと
    を特徴とするシンクロコーンの取付構造。
JP1993000913U 1993-01-18 1993-01-18 シンクロコーンの取付構造 Expired - Lifetime JP2594436Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0656525U JPH0656525U (ja) 1994-08-05
JP2594436Y2 true JP2594436Y2 (ja) 1999-04-26

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