JP2594687Y2 - 転がり軸受の密封装置 - Google Patents
転がり軸受の密封装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、一般の産業機械等に
使用される転がり軸受の密封装置に関する。
使用される転がり軸受の密封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の転がり軸受の密封装置
は、図2(実開昭58−108624号)及び図3(実
開昭59−29420号)に示すものが知られている。
この図2及び図3の転がり軸受の密封装置は、芯金23
とゴム24とが一体成形された弾性シール体22の外径
部が外輪20のシール溝25に固定され、上記弾性シー
ル体22の内径部と内輪21との間の密封部26により
内外輪21,20間が密封されている。上記芯金23の
外径部23aはゴム24によって覆われており、このゴ
ム24の肉厚は弾性力が十分に維持される厚みとされて
いる。そして、図2の弾性シール体22のシール溝25
への固定は、芯金23の外周がかしめによる塑性変形に
よりその外径23aをシール溝25内に入りこむように
拡大されてゴム部分24をシール溝25内面のほぼ前面
に弾性圧着させることにより行われている。また、図3
の弾性シール体22のシール溝25への固定は、芯金2
3の外径23aが外輪20の肩部20a内径より大きく
されるとともにゴム24のシール溝25内面のほぼ全面
弾性圧着させることにより行われている。ここで、27
は内外輪間に介装された転動体である。
は、図2(実開昭58−108624号)及び図3(実
開昭59−29420号)に示すものが知られている。
この図2及び図3の転がり軸受の密封装置は、芯金23
とゴム24とが一体成形された弾性シール体22の外径
部が外輪20のシール溝25に固定され、上記弾性シー
ル体22の内径部と内輪21との間の密封部26により
内外輪21,20間が密封されている。上記芯金23の
外径部23aはゴム24によって覆われており、このゴ
ム24の肉厚は弾性力が十分に維持される厚みとされて
いる。そして、図2の弾性シール体22のシール溝25
への固定は、芯金23の外周がかしめによる塑性変形に
よりその外径23aをシール溝25内に入りこむように
拡大されてゴム部分24をシール溝25内面のほぼ前面
に弾性圧着させることにより行われている。また、図3
の弾性シール体22のシール溝25への固定は、芯金2
3の外径23aが外輪20の肩部20a内径より大きく
されるとともにゴム24のシール溝25内面のほぼ全面
弾性圧着させることにより行われている。ここで、27
は内外輪間に介装された転動体である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】この図2及び図3の従
来構造のものにおいては、いずれも弾性シール体22の
固定にあたって、外輪20のシール溝25の内側側壁2
5aに対して、弾性シール体22のゴム部分24が位置
決めとして使用されるため、十分な注意を払わないとゴ
ム部分24の弾性力により弾性シール体22の倒れが発
生してしまう。さらに、両形式ともに芯金23の外径部
23aがシール溝25内に入りこんでいるとはいえ、ゴ
ム部分の弾性力のみで弾性シール体22がシール溝25
内に固定されているため、弾性シール体22の保持力を
向上させるのが難しい場合がある。その上、図2におい
ては芯金23の外周がかしめられており、図3において
は芯金23の外径が外輪20の肩部20a内径より大き
くされている状態にて芯金23の弾性変形によりシール
溝25内に組み込まれるため、小径の軸受のように外輪
の肉厚が薄い場合にはその真円度に影響を及ぼすことが
ある。
来構造のものにおいては、いずれも弾性シール体22の
固定にあたって、外輪20のシール溝25の内側側壁2
5aに対して、弾性シール体22のゴム部分24が位置
決めとして使用されるため、十分な注意を払わないとゴ
ム部分24の弾性力により弾性シール体22の倒れが発
生してしまう。さらに、両形式ともに芯金23の外径部
23aがシール溝25内に入りこんでいるとはいえ、ゴ
ム部分の弾性力のみで弾性シール体22がシール溝25
内に固定されているため、弾性シール体22の保持力を
向上させるのが難しい場合がある。その上、図2におい
ては芯金23の外周がかしめられており、図3において
は芯金23の外径が外輪20の肩部20a内径より大き
くされている状態にて芯金23の弾性変形によりシール
溝25内に組み込まれるため、小径の軸受のように外輪
の肉厚が薄い場合にはその真円度に影響を及ぼすことが
ある。
【0004】さらに図示しないが弾性シール体22の代
わりに外径が断面円弧状に成形された金属性のシールド
を使用し、その外径部をシール溝25内にはめ込んで2
点の金属接触により上記シールドが固定される形式も知
られているが、シールドとシール溝との嵌合部が金属接
触だけであるため、軸受内部のグリースの油分の漏れが
発生することがある。そこで、この考案の目的は、上記
のような技術課題を解決し、外輪のシール溝への弾性シ
ール体の精度のよい取りつけ及び十分な保持が達成され
る転がり軸受の密封装置を提供することにある。
わりに外径が断面円弧状に成形された金属性のシールド
を使用し、その外径部をシール溝25内にはめ込んで2
点の金属接触により上記シールドが固定される形式も知
られているが、シールドとシール溝との嵌合部が金属接
触だけであるため、軸受内部のグリースの油分の漏れが
発生することがある。そこで、この考案の目的は、上記
のような技術課題を解決し、外輪のシール溝への弾性シ
ール体の精度のよい取りつけ及び十分な保持が達成され
る転がり軸受の密封装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この考案は、芯金を有する弾性シール体の外径部が
外輪のシール溝に固定され、上記弾性シール体の内径部
と内輪との間の密封部により内外輪間が密封された転が
り軸受の密封装置において、上記弾性シール体の芯金の
外径部が、上記シール溝の内側側壁にのみ接触する環状
部と、該環状部より軸受外方へ軸方向に延び、かつ外径
が上記外輪の肩部内径より小径で該肩部と非接触である
平坦部と、該平坦部の先端部に形成された径方向内方フ
ランジ部とを有し、該平坦部の外周面に上記シール溝の
外側側壁にのみしめしろを持って接触する弾性突出部が
形成され、該弾性突出部と上記芯金の環状部とで上記弾
性シール体が上記シール溝に固定されていることを特徴
とする。また、上記弾性突出部の外周面が軸受外方に向
けて径が大きくなる傾斜面とされている。
め、この考案は、芯金を有する弾性シール体の外径部が
外輪のシール溝に固定され、上記弾性シール体の内径部
と内輪との間の密封部により内外輪間が密封された転が
り軸受の密封装置において、上記弾性シール体の芯金の
外径部が、上記シール溝の内側側壁にのみ接触する環状
部と、該環状部より軸受外方へ軸方向に延び、かつ外径
が上記外輪の肩部内径より小径で該肩部と非接触である
平坦部と、該平坦部の先端部に形成された径方向内方フ
ランジ部とを有し、該平坦部の外周面に上記シール溝の
外側側壁にのみしめしろを持って接触する弾性突出部が
形成され、該弾性突出部と上記芯金の環状部とで上記弾
性シール体が上記シール溝に固定されていることを特徴
とする。また、上記弾性突出部の外周面が軸受外方に向
けて径が大きくなる傾斜面とされている。
【0006】
【作用】上記構成によれば、弾性シール体が、外輪のシ
ール溝に芯金の環状部と弾性突出部とでのみ固定される
ため、弾性シール体のシール溝の内側側面に対する位置
決めが確実に行われるとともに、弾性シール体の保持が
確実となる。
ール溝に芯金の環状部と弾性突出部とでのみ固定される
ため、弾性シール体のシール溝の内側側面に対する位置
決めが確実に行われるとともに、弾性シール体の保持が
確実となる。
【0007】
【実施例】以下、この考案の具体的実施例について図を
参照して説明する。
参照して説明する。
【0008】図1にこの考案の転がり軸受の密封装置の
実施例を示す。1は外輪、2は内輪で、内外輪2,1間
には保持器4で円周方向に等間隔に保持された転動体3
が介装されている。外輪1の端部内周面には断面略コ字
形のシール溝8が形成されている。この外輪1の肩部1
bの内径は外輪内周面1aの径よりも大径とされてい
る。また、上記シール溝8の内側側面8aは軸受の軸線
に直交しており、シール溝8の外側側面8bは底面8c
から軸受外方に向かう傾斜面とされている。
実施例を示す。1は外輪、2は内輪で、内外輪2,1間
には保持器4で円周方向に等間隔に保持された転動体3
が介装されている。外輪1の端部内周面には断面略コ字
形のシール溝8が形成されている。この外輪1の肩部1
bの内径は外輪内周面1aの径よりも大径とされてい
る。また、上記シール溝8の内側側面8aは軸受の軸線
に直交しており、シール溝8の外側側面8bは底面8c
から軸受外方に向かう傾斜面とされている。
【0009】5は弾性シール体で、芯金6、ゴム7とが
一体成形されて形成されている。芯金6の外径部は、軸
受の軸線に直交する環状部6aと該環状部6aより軸受
外方へ軸方向に軸受の軸線と平行に延びる平坦部6bと
を有している。この平坦部6bの外径は上記外輪1の肩
部1bの内径より小さくされている。これにより、芯金
6の平坦部6aが肩部に非接触で干渉しないようにされ
ている。また上記平坦部6bの先端部6cは軸受内部に
向かうよう断面略円弧状とされた半径方向内方フランジ
6cが形成されている。芯金先端フランジ部6cは弾性
シール体5のシール溝8への組み込みの際の治具当て用
の補強部としての役割を担う。なお、上記平坦部6bの
一部から先端フランジ部6cにかけて円周上複数箇所に
切欠き9が設けられている。これは先端部6cの折曲が
容易であるように形成されているものである。
一体成形されて形成されている。芯金6の外径部は、軸
受の軸線に直交する環状部6aと該環状部6aより軸受
外方へ軸方向に軸受の軸線と平行に延びる平坦部6bと
を有している。この平坦部6bの外径は上記外輪1の肩
部1bの内径より小さくされている。これにより、芯金
6の平坦部6aが肩部に非接触で干渉しないようにされ
ている。また上記平坦部6bの先端部6cは軸受内部に
向かうよう断面略円弧状とされた半径方向内方フランジ
6cが形成されている。芯金先端フランジ部6cは弾性
シール体5のシール溝8への組み込みの際の治具当て用
の補強部としての役割を担う。なお、上記平坦部6bの
一部から先端フランジ部6cにかけて円周上複数箇所に
切欠き9が設けられている。これは先端部6cの折曲が
容易であるように形成されているものである。
【0010】さらに、上記平坦部6bの外周面には、上
記シール溝8の外側側面8bのみにしめしろを持って接
触させられる弾性突出部7aが形成されている。弾性突
出部7aは芯金平坦部6bをバックアップ材としてしめ
しろ力を発揮する。この弾性突出部7aの外周面は、弾
性シール体5がシール溝8内に組み込み容易なように軸
受外方に向けて径が大きくなる傾斜面に形成されてい
る。なお、ここで弾性突出部7aの外周面に破線は弾性
シール体5のシール溝8への組み込み前の状態の傾斜面
で、組み込み後は実線のように傾斜面はやや曲面状の傾
斜を有することになる。上記弾性突出部7aは、上記芯
金6と一体成形されたゴム7にて平坦部6bを覆う部分
に同体的に形成されている。また、上記弾性突出部7a
は平坦部6b上のみに形成されているが、弾性シール体
5の成形の関係上で、弾性突出部7aの一部が成形時に
芯金6の環状部6aの外側面に流れることがある。この
場合に形成される弾性材料の膜の厚みはごく薄いため、
弾性を有しているとは言えず、本願考案の範疇にはいる
ものである。すなわち、上記環状部6aと上記シール溝
8の内側側壁8a間が剛性支持の関係になればよいもの
である。
記シール溝8の外側側面8bのみにしめしろを持って接
触させられる弾性突出部7aが形成されている。弾性突
出部7aは芯金平坦部6bをバックアップ材としてしめ
しろ力を発揮する。この弾性突出部7aの外周面は、弾
性シール体5がシール溝8内に組み込み容易なように軸
受外方に向けて径が大きくなる傾斜面に形成されてい
る。なお、ここで弾性突出部7aの外周面に破線は弾性
シール体5のシール溝8への組み込み前の状態の傾斜面
で、組み込み後は実線のように傾斜面はやや曲面状の傾
斜を有することになる。上記弾性突出部7aは、上記芯
金6と一体成形されたゴム7にて平坦部6bを覆う部分
に同体的に形成されている。また、上記弾性突出部7a
は平坦部6b上のみに形成されているが、弾性シール体
5の成形の関係上で、弾性突出部7aの一部が成形時に
芯金6の環状部6aの外側面に流れることがある。この
場合に形成される弾性材料の膜の厚みはごく薄いため、
弾性を有しているとは言えず、本願考案の範疇にはいる
ものである。すなわち、上記環状部6aと上記シール溝
8の内側側壁8a間が剛性支持の関係になればよいもの
である。
【0011】上記ゴム7の内周部は軸受内部側に延びる
軸方向リップ12と半径方向リップ13が形成されてい
る。この軸方向リップ12は内輪2の外周面との間でラ
ビリンスを形成するようにされており、半径方向リップ
12は内輪2の端部外周面に形成されたシール溝11に
挿入されラビリンスを形成するようにされている。この
ラビリンスにより、弾性シール体5と内輪2との間に密
封部が構成されている。
軸方向リップ12と半径方向リップ13が形成されてい
る。この軸方向リップ12は内輪2の外周面との間でラ
ビリンスを形成するようにされており、半径方向リップ
12は内輪2の端部外周面に形成されたシール溝11に
挿入されラビリンスを形成するようにされている。この
ラビリンスにより、弾性シール体5と内輪2との間に密
封部が構成されている。
【0012】次に上記弾性シール体5が外輪1に組み込
まれた状態での作用を説明する。上記弾性シール体5
は、芯金6の環状部6aを外輪1のシール溝8の内側側
面8aにて位置決めされて上記シール溝8内に組み込ま
れる。弾性シール体5がシール溝8内に組み込まれる
と、上記弾性突出部7aはこの状態でシール溝8の外側
側壁に対して十分なしめしろが与えられているため、上
記弾性突出部7aは、上記芯金6の環状部6aをシール
溝8の内側側壁8aに押しつけながら突っ張る状態で弾
性圧縮される。従って、弾性シール体5は、上記芯金6
の環状部6aとシール溝8の内側側壁8a間の剛性支持
を受けながら弾性突出部7aの十分な弾性力にてシール
溝8内に保持されることになる。この弾性シール体5の
シール溝8への組み込み時には、芯金6の平坦部6bは
外輪1の肩部に干渉することがないため、組み込み作業
が容易である。
まれた状態での作用を説明する。上記弾性シール体5
は、芯金6の環状部6aを外輪1のシール溝8の内側側
面8aにて位置決めされて上記シール溝8内に組み込ま
れる。弾性シール体5がシール溝8内に組み込まれる
と、上記弾性突出部7aはこの状態でシール溝8の外側
側壁に対して十分なしめしろが与えられているため、上
記弾性突出部7aは、上記芯金6の環状部6aをシール
溝8の内側側壁8aに押しつけながら突っ張る状態で弾
性圧縮される。従って、弾性シール体5は、上記芯金6
の環状部6aとシール溝8の内側側壁8a間の剛性支持
を受けながら弾性突出部7aの十分な弾性力にてシール
溝8内に保持されることになる。この弾性シール体5の
シール溝8への組み込み時には、芯金6の平坦部6bは
外輪1の肩部に干渉することがないため、組み込み作業
が容易である。
【0013】
【考案の効果】以上から明らかなように、この考案の転
がり軸受の密封装置は、芯金の環状部とシール溝との剛
性支持であるから弾性シール体の組み込み時の倒れとい
う問題がなく、しかも弾性突出部の弾性力を十分に生か
して弾性シール体を保持するようにされているため、弾
性シール体のシール溝内の保持力が高くなる。さらに、
上記弾性突出部とシール溝の外側側壁間で十分な密封性
が保たれるため、従来のシールド使用の構成のように軸
受内のグリースの油分の漏れの心配がない。更に、芯金
の平坦部は外輪軸の肩部と干渉しないようにされている
ため、弾性シール体の組み込みが容易であるとともに、
弾性シール体のシール溝への組込みは、治具にて芯金先
端フランジ部を軸方向にシール溝の内側側壁に対して押
しつけて行うため、小径の軸受の場合に於ける外輪の変
形等の悪影響の恐れがない。
がり軸受の密封装置は、芯金の環状部とシール溝との剛
性支持であるから弾性シール体の組み込み時の倒れとい
う問題がなく、しかも弾性突出部の弾性力を十分に生か
して弾性シール体を保持するようにされているため、弾
性シール体のシール溝内の保持力が高くなる。さらに、
上記弾性突出部とシール溝の外側側壁間で十分な密封性
が保たれるため、従来のシールド使用の構成のように軸
受内のグリースの油分の漏れの心配がない。更に、芯金
の平坦部は外輪軸の肩部と干渉しないようにされている
ため、弾性シール体の組み込みが容易であるとともに、
弾性シール体のシール溝への組込みは、治具にて芯金先
端フランジ部を軸方向にシール溝の内側側壁に対して押
しつけて行うため、小径の軸受の場合に於ける外輪の変
形等の悪影響の恐れがない。
【図1】この考案にかかる実施例である転がり軸受の密
封装置の断面図である。
封装置の断面図である。
【図2】従来の転がり軸受の密封装置の断面図である。
【図3】従来の別の転がり軸受の密封装置の断面図であ
る。
る。
1 外輪 1b 肩部 2 内輪 5 弾性シール体 6 芯金 6a 環状部 6b 平坦部 7 ゴム 7a 弾性突出部 8 シール溝 8a 内側側壁 8b 外側側壁
Claims (2)
- 【請求項1】 芯金を有する弾性シール体の外径部が外
輪のシール溝に固定され、上記弾性シール体の内径部と
内輪との間の密封部により内外輪間が密封された転がり
軸受の密封装置において、上記弾性シール体の芯金の外
径部が、上記シール溝の内側側壁にのみ接触する環状部
と、該環状部より軸受外方へ軸方向に延び、かつ外径が
上記外輪の肩部内径より小径で該肩部と非接触である平
坦部と、該平坦部の先端部に形成された径方向内方フラ
ンジ部とを有し、該平坦部の外周面に上記シール溝の外
側側壁にのみしめしろを持って接触する弾性突出部が形
成され、該弾性突出部と上記芯金の環状部とで上記弾性
シール体が上記シール溝に固定されていることを特徴と
する転がり軸受の密封装置。 - 【請求項2】 請求項1の転がり軸受の密封装置におい
て、上記弾性突出部の外周面が軸受外方に向けて径が大
きくなる傾斜面とされていることを特徴とする転がり軸
受の密封装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993029897U JP2594687Y2 (ja) | 1993-05-12 | 1993-05-12 | 転がり軸受の密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993029897U JP2594687Y2 (ja) | 1993-05-12 | 1993-05-12 | 転がり軸受の密封装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0684022U JPH0684022U (ja) | 1994-12-02 |
JP2594687Y2 true JP2594687Y2 (ja) | 1999-05-10 |
Family
ID=12288774
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993029897U Expired - Fee Related JP2594687Y2 (ja) | 1993-05-12 | 1993-05-12 | 転がり軸受の密封装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2594687Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010190241A (ja) * | 2009-02-16 | 2010-09-02 | Nsk Ltd | 自動調心ころ軸受 |
-
1993
- 1993-05-12 JP JP1993029897U patent/JP2594687Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH0684022U (ja) | 1994-12-02 |
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