JPH0212353Y2 - - Google Patents

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JPH0212353Y2
JPH0212353Y2 JP1984066058U JP6605884U JPH0212353Y2 JP H0212353 Y2 JPH0212353 Y2 JP H0212353Y2 JP 1984066058 U JP1984066058 U JP 1984066058U JP 6605884 U JP6605884 U JP 6605884U JP H0212353 Y2 JPH0212353 Y2 JP H0212353Y2
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JP
Japan
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seal
metal ring
outer peripheral
seal lip
flange
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JP1984066058U
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、回転軸に外嵌させてハウジングと
の間を封止するオイルシールに関するものであ
る。
(従来技術) 従来のオイルシールとしては、例えば第3図に
示すようなものがある(実公昭49−17722号)。オ
イルシール10は、弾性体にて形成されるシール
本体11と、該本体11より内方に向けて突出す
る一対のシールリツプ12と、シール本体11に
固着される金属環13と、一方のシールリツプ1
2に外嵌させたガータスプリング16とよりな
り、シール本体11をハウジング14に内嵌さ
せ、各シールリツプ12を回転軸15に弾性的に
摺接させて図外の軸受の側部を油密に封止する機
能を有する。
しかしながら、このような従来のオイルシール
10にあつては、金属環13はシール本体11の
補強作用を有し、シール本体12は金属環13の
内周縁より内方に突出する構造となつていたた
め、車両の車軸の軸封に適用すると、外部から飛
散してくる泥水や塵埃がシールリツプ12に直接
当たり、シールリツプ12を損傷させるのみなら
ず、泥水や塵埃がハウジング14の内部に侵入し
て軸受を劣化させることがあるという不具合があ
つた。また、水やスケールの浸入を防止する従来
のオイルシールとして、実公昭48−41479号公報
に開示されるものがある。このオイルシールは、
テーパー状ロールネツクに外嵌されるものであ
り、内面が円錐切頭体形状で、外形面がほぼ円筒
形状をなす環状の可撓性の本体部と、本体部から
複数延伸して設けたフランジと、本体部の円筒形
状をなす表面に密着された円筒状の金属帯とを備
え、一対のフランジの交点に挟着した内側密閉リ
ングを、回転軸の側面に押圧させて固定すると共
に、内側密閉リングの外周端を密閉端板に形成さ
れた固定フランジと内側密閉リングとの間に挿入
している。
しかしながら、このような従来のオイルシール
にあつては、下記の不具合がある。
このオイルシールは、テーパー部に装着され
るものであるため、本体部の円筒形状をなす表
面に密着された円筒状の金属帯は、圧入固着作
用を充分には有さない。つまり、その固着に
は、ベアリング内筒の存在が必須である。
内側密閉リングは、円筒状の金属帯と別体を
なし、回転軸の側面とオイルシールの一対のフ
ランジの交点との間に固定されるものであるた
め、オイルシールに装着する作業が容易でな
る。加えて、内側密閉リングに移動を生じ易
く、高速回転部位への適用が困難である共に、
内側密閉リングの外周端を密閉端板に形成され
た固定フランジと外側密閉リングとの間に挿入
して形成されるラビリンス状の隙間を正確に維
持することができず、水等の浸入を確実に防止
することができない恐れがある。
内側密閉リングの外周端を、固定した外側密
閉リングと密閉端板から外方にのびる固定フラ
ンジに囲まれた空間に収め、ラビリンスらしき
ものを形成しているが、外側密閉リング及び固
定フランジは、非回転のロールチヨツクとは別
体をなし、新たな部材を必要としている。
(考案の目的) この考案は、このような従来の不具合に鑑みて
なされたもので、シールリツプをシール本体に埋
込まれた筒状部を有する金属環にて覆うことによ
り、シールリツプへの泥水、塵埃の直接の衝当を
防止させ、上記不具合を解決することを目的とし
ている。
(実施例) 以下、この考案について図示の実施例を参照し
て説明する。
第1図にこの考案の一実施例を示す。
オイルシール1は、ゴムまたはエラストマより
なる弾性体にて環状に形成されるシール本体2
と、該シール本体2に一体に形成され、外方に向
けて環状に突出するシールリツプ3と、L字形断
面をなす金属環4とより構成される。金属環4
は、その筒状部4aをシール本体2に埋込まれ、
またフランジ部4bの内周部一側面に、シールリ
ツプ3の基部となるシール本体2が加硫接着され
ている。そして、フランジ部4bの外周部は、シ
ールリツプ3の外周端より更に外方に環状に突出
させてある。
このようなオイルシール1は、シール本体2を
回転軸5の筒状面を形成する軸頚部5aに外嵌さ
せて金属環4の作用により圧入固定させ、フラン
ジ部4bの外周部を回転軸5よりも外方に突出さ
せた状態となし、シールリツプ3の外周縁をハウ
ジング6の内周面に弾性体に摺接させると共に、
フランジ部4bの外周部をハウジング6の端部内
縁を切欠いて形成した環状切欠き部6aに臨ませ
て車両に装着される。従つて、金属環の筒状部4
aは、回転軸5の軸頚部5aの外周面と平行をな
して、シール本体2と共に圧入状態にて固定さ
れ、更に、フランジ部4bの外周面は環状切欠き
部6aの内周面に、また外周部一側面は環状切欠
き部6aの環状端面にそれぞれ微小間隙をもつて
対向してラビリンスAを形成している。
次に作用について説明する。
オイルシール1は、回転軸5の回転により一体
に回転し、そのシールリツプ3をハウジング6の
内周面に弾性的に摺接して、図外のベアリングの
側方を封止し、潤滑油の外部への漏出を防止して
いる。また、外部から飛散する泥水や塵埃は、回
転軸5よりも外方突出する金属環4のフランジ部
4bにて内部への侵入を阻止され、ハウジング6
との間のラビリンスAにてより確実な軸封がなさ
れる。
第2図は金属環4′の他の構造例を示し、前記
実施例と同一符号は同一部分を示す。この金属環
4′にあつては、フランジ部4′bの外周縁を折曲
げて短筒部4′cを形成し、これに対応させてハ
ウジング6の端部外周面を切欠いて環状切欠き部
6bを形成してある。この構造例にあつても、金
属環4′のフランジ部4′bの外周部は、回転軸5
及びシールリツプ3よりも外方に突出している。
このオイルシール1によれば、金属環4′にて
シールリツプ3を覆うと共に、短筒部4′cの先
端環状面が環状切欠き部6bの環状端面に、また
先端部内周面が環状切欠き部6bの周面にそれぞ
れ微小間隙をもつて臨んでラビリンスA′を形成
して、前記実施例と同様の作用が得られる。
(考案の構成) 以上説明したように、この考案によればその構
成を、弾性体にて環状に形成され、回転軸の筒状
面に外嵌するシール本体と、該シール本体に一体
に形成され、外方に向けて突出し、ハウジングに
弾性的に摺接するシールリツプと、前記シール本
体に埋込まれ、回転軸の外周面と平行をなして回
転軸に圧入固定される筒状部及びフランジ部を備
える金属環とを有し、前記フランジ部の外周部
を、回転軸及びシールリツプよりも外方に突出さ
せると共に、ハウジングの端部を切欠いて形成し
た環状切欠き部に臨ませ、前記外周部と前記切欠
き部との間に所定の隙間を形成すると共に、前記
フランジ部の内周部一側面に該シールリツプの基
部となるシール本体を接着させたオイルシールと
した。
(考案の効果) 従つて、下記の効果が得られる。
このオイルシールは、回転軸の筒状面に外嵌
されて圧入固着され、この圧入固着が回転軸の
外周面と平行をなす金属環の筒状部の作用によ
つて良好に得られるため、オイルシールの固着
に他の部材を格別必要とはせず、構造が簡素で
ある。
金属環の外周部は、シールリツプよりも外方
に突出し、シールリツプが金属環にて覆われた
状態にあるため、金属環のフランジ部の外周部
をハウジングの環状切欠き部に臨ませたことと
相俟つて、外部から飛散してくる泥水や塵埃の
シールリツプへの衝当が確実に阻止される。
加えて、金属環のフランジ部の外周部は、回
転軸よりも外方に突出している。従つて、この
金属環は、回転軸の外方から軸線方向に飛散し
てくる泥水、塵埃等に対し、その浸入を阻止す
る上で極めて効果的な作用を発揮する。
金属環は、フランジ部と筒状部とが一体をな
し、オイルシールの装着によつてこの金属環の
装着も同時になされるため、装着作業が極めて
容易である。加えて、金属環に移動を生じ難
く、高速回転部位にガタ付きなく取付けること
が可能である。その結果、金属環のフランジ部
の外周部とハウジングの切欠き部との間の隙間
を正確に形成することができ、泥水、塵埃等の
浸入防止作用を確実に得ることができる。
金属環とハウジングとの間のラビリンスを形
成する隙間は、金属環の外周部とハウジングを
切欠いて形成した切欠き部との間に形成される
ため、別部材を要することなく形成され、その
構造が簡素である。
金属環のフランジ部の内周部一側面にシール
リツプの基部となるシール本体が接着されてい
るので、シールリツプの基部を厚く形成するこ
となく、シールリツプを金属環にて堅固に支持
することができ、シールリツプの封止作用が良
好に得られる。
金属環の筒状部は、シール本体に埋込まれて
いるため、回転軸との金属接触が防止されてい
る。従つて、オイルシールと回転軸との間の封
止作用も良好である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す断面図、第
2図は金属環の他の構造例を示す断面図、第3図
は従来のオイルシールを示す断面図である。 1:オイルシール、2:シール本体、3:シー
ルリツプ、4,4′:金属環、4a:筒状部、4
b,4′b:フランジ部、4′c:短筒部、5:回
転軸、5a:軸頚部(筒状面)、6:ハウジング、
6a,6b:環状切欠き部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 弾性体にて環状に形成され、回転軸の筒状面に
    外嵌するシール本体と、該シール本体に一体に形
    成され、外方に向けて突出し、ハウジングに弾性
    的に摺接するシールリツプと、前記シール本体に
    埋込まれ、回転軸の外周面と平行をなして回転軸
    に圧入固定される筒状部及びフランジ部を備える
    金属環とを有し、前記フランジ部の外周部を、回
    転軸及びシールリツプよりも外方に突出させると
    共に、ハウジングの端部を切欠いて形成した環状
    切欠き部に臨ませ、前記外周部と前記切欠き部と
    の間に所定の隙間を形成すると共に、前記フラン
    ジ部の内周部一側面に該シールリツプの基部とな
    るシール本体を接着させたことを特徴とするオイ
    ルシール。
JP1984066058U 1984-05-08 1984-05-08 オイルシ−ル Granted JPS60178657U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1984066058U JPS60178657U (ja) 1984-05-08 1984-05-08 オイルシ−ル

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JP1984066058U JPS60178657U (ja) 1984-05-08 1984-05-08 オイルシ−ル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60178657U JPS60178657U (ja) 1985-11-27
JPH0212353Y2 true JPH0212353Y2 (ja) 1990-04-06

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4841479U (ja) * 1971-09-14 1973-05-26

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JPS60178657U (ja) 1985-11-27

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