JPH082496Y2 - ころ軸受装置 - Google Patents

ころ軸受装置

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JPH082496Y2
JPH082496Y2 JP10132790U JP10132790U JPH082496Y2 JP H082496 Y2 JPH082496 Y2 JP H082496Y2 JP 10132790 U JP10132790 U JP 10132790U JP 10132790 U JP10132790 U JP 10132790U JP H082496 Y2 JPH082496 Y2 JP H082496Y2
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JP
Japan
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outer ring
seal
roller bearing
annular
annular plate
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP10132790U
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JPH0456912U (ja
Inventor
謙 安達
信綱 本橋
治生 木村
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、ころ軸受にシールを装着してなるころ軸受
装置に係り、主として二輪車のトランスミッションのカ
ウンタシャフトレフトベアリングとして使用されるもの
に関する。
〈従来の技術〉 第4図に示すように、カウンタシャフトレフトベアリ
ング1は、クラッチプッシュレフトロッド2が摺動自在
に挿入される筒状のカウンタシャフト3の軸端をミッシ
ョンケース4に支持させるために用いられている。
ところで、このカウンタシャフトレフトベアリング1
の配置される部位からミッションケース4内のオイルが
外部へ漏洩するのを完全に遮断する必要がある。そのた
めに、従来では、カウンタシャフトレフトベアリング1
のシール機能を備えさせるとともに、このベアリング1
のさらに外部にオイルシール5を配置するなど、厳重な
密封構造としている。
この従来のカウンタシャフトレフトベアリング1は、
第5図に拡大して示すように、カウンタシャフト3を内
輪とするものであって、外輪6と、複数のころ7と、保
持器8とで構成されている。外輪6は、その円筒部内周
面にころ7の軌道溝9を有しているとともに、円筒部の
軸方向一端に径方向内向きに延びるフランジ10を有して
おり、このフランジ10の内周面にOリング11が装着され
ている。このフランジ10がクラッチプッシュレフトロッ
ド2の外周面に所定隙間を介して対向し、Oリング11が
該ロッド2の外周面に対して負の締め代をもって接触さ
せられる。つまり、フランジ10はカウンタシャフト3と
外輪6との間の空間を閉塞するシールド板として機能
し、また、Oリング11はクラッチプッシュレフトロッド
2との間で接触密封部を形成するシール体として機能す
るようになっている。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかしながら、上記従来例の場合には、次のような不
都合がある。
すなわち、カウンタシャフトレフトベアリング1の外
輪6にフランジ10を一体としているために、外輪6を鍛
造により製造せねばならず、製作コストが高くついてい
る。また、フランジ10の厚み寸法Aについては強度的な
面からある程度の寸法を確保する必要があり、そのため
に、外輪6における軌道溝9の幅寸法が十分にとれなく
なって、基本動定格荷重や基本静定格荷重が不足して寿
命低減をもたらす結果となっている。さらに、外輪6の
軌道溝9を超仕上げする際に、砥石の支持治具が前述の
フランジ10に接触するために、超仕上げができなくなっ
ている。しかも、フランジ10の内周のOリング保持部13
の加工が困難である点が指摘される。
本考案はこのような事情に鑑みて創案されたもので、
製作コストの低減と寿命向上を図りながら、外輪に対す
る加工を容易にすることを目的としている。
〈課題を解決するための手段〉 本考案は、このような目的を達成するために、次のよ
うな構成をとる。
本考案のころ軸受装置では、筒軸を内輪としてその軸
端に装着されるころ軸受と、このころ軸受の外輪端部に
取り付けられかつ前記筒軸の内孔に摺動自在に挿入され
る軸の外周面との間で密封部を形成するシールとを有す
る構成とし、そして、前記シールを、外周に前記外輪端
部への固定部を有するとともに内周に軸方向一方へ突出
する円筒部を有する環状板と、この環状板に被着されて
前記軸外周面との間で密封部を形成する弾性体とからな
る構成としたことを特徴としている。
さらに、前記外輪の少なくとも軸方向一端面に、シー
ル取付用の環状段差部を設け、かつこの環状段差部の段
底を、外輪端面側から外輪内部側へ向けて徐々に大径と
なるテーパ状に形成されていて、この環状段差部のテー
パ状段底部位に前記シールの環状板外周縁がかしめによ
る塑性変形でもって食い込まされていることが好まし
い。
〈作用〉 上記構成によれば、外輪とシールとを別体としたの
で、外輪をパイプ材から簡単に製作できるようになる
他、外輪のころ軌道部を加工するにあたって外輪単体で
取り扱えるから、その加工が簡単に行えるようになる。
また、シールについては従来のように外輪と一体になっ
たものでないので、所定の強度を維持させて上で厚み寸
法を可及的に小さく設定できるようになり、外輪のころ
軌道部の幅寸法を十分なだけ確保できるようになる。
しかも、外輪に対するシールの取り付けに関して、外
輪端面の環状段差部にシールの環状板の外周縁を嵌めて
おいて、該環状板の一部をかしめによって塑性変形さ
せ、この塑性変形部分を環状段差部におけるテーパ状段
底部位に食い込ませるようにすれば、外輪とシールとを
別体としても特に煩雑な作業が必要にならずに済む。
〈実施例〉 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図ないし第3図は本考案の一実施例を示してい
る。実施例の図において、従来例の第4図および第5図
に示す部品,部分と同一のものに同じ符号を付し、その
説明を省略する。
本実施例において従来例と異なる構成は、外輪6を通
常一般に用いられる円筒形状として、従来例の第5図に
示すフランジ10を排除し、この外輪6に対して別部品で
あるシール20を取り付けるようにしたことである。外輪
6を除いた他の構成については従来例と基本的に同じに
なっている。
そして、外輪6の軸方向一端面には環状段差部14が設
けられており、この環状段差部14にシール20が取り付け
られるようになっている。この環状段差部14における段
底は、外輪端面側から外輪内部側へ向けて徐々に大径と
なるテーパ状に形成されている。
また、シール20は、金属板からなる環状板21と、この
環状板21の内周縁から軸方向一方へと突出するよう一体
形成される円筒部22と、この環状板21の内側面から円筒
部22の外周面を経て内周面へと連なる領域に被着される
ゴムなどの弾性体23とからなる。円筒部22の内周面にお
ける弾性体23は径方向内向きに突出する輪状突部24を有
しており、この輪状突部24がクラッチプッシュレフトロ
ッド2(請求項に記載の軸に相当)の外周面に対して接
触して接触密封部を形成するようになっている。
そして、このシール20は、外輪6に対して次のように
取り付けられる。つまり、外輪6の端面の環状段差部14
に対してシール20の環状板21をあてがっておいて、この
環状板21の円周数ケ所(図では八ケ所)をポンチなどで
もって打刻かしめする。このかしめにより、環状板21の
外周縁の一部がそれぞれ塑性変形して径方向外向きに膨
らんで環状段差部14のテーパ状段底部位に食い込むこと
によって、シール20が外輪6に対して固定される。
この状態においては、環状板21の内周面の弾性体23の
一部が外輪6の内周面端部に密着することになって、外
輪6と環状板21との間の連結部分を密封するようになっ
ている。
なお、上記実施例では二輪車のトランスミッションに
おけるカウンタシャフトレフトベアリング1に適用して
説明しているが、本考案はこれに限定されない。
〈考案の効果〉 以上説明したように、本考案によれば、外輪とシール
とを別体としたので、外輪に通常一般のものと同様にパ
イプ材から簡単に製作できるようになって製作コストを
低減できるとともに、外輪のころ軌道部を加工するにあ
たって外輪単体で取り扱えるから、ころ軌道部の超仕上
げが簡単に行えるようになって焼付き寿命の向上に貢献
できる。また、シールについては従来のように外輪と一
体になったものでないので、所定の強度を維持させた上
で厚み寸法を可及的に小さく設定できるようになり、外
輪のころ軌道部の幅寸法を十分に確保できる。したがっ
て、基本動定格荷重や基本静定格荷重が制限されずに済
んで、寿命向上に貢献できる。
しかも、外輪に対するシールの取り付けに関して、外
輪端面の環状段差部にシールの環状板の外周縁を嵌めて
おいて、該環状板の一部をかしめによって塑性変形さ
せ、この塑性変形部分を環状段差部におけるテーパ状段
底部位に食い込ませるようにすれば、外輪とシールとを
別体としても特に煩雑な作業が必要にならずに済む。
このように、本考案では、従来構造における不都合を
一挙に解決することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案の一実施例に係り、第1図
はカウンタシャフトレフトベアリングの縦断側面図、第
2図はその正面図、第3図は第1図のB部拡大図であ
る。 また、第4図および第5図は従来例に係り、第4図は二
輪車のトランスミッションの概要を示す全体構成図、第
5図はカウンタシャフトレフトベアリングの拡大図であ
る。 1……カウンタシャフトレフトベアリング(ころ軸受装
置)、2……クラッチプッシュレフトロッド(軸)、3
……カウンタシャフト(筒軸)、6……外輪、14……環
状段差部、20……シール、21……環状板、23……弾性
体、24……輪状突部。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒軸を内輪としてその軸端に装着されるこ
    ろ軸受と、このころ軸受の外輪端部に取り付けられかつ
    前記筒軸の内孔に摺動自在に挿入される軸の外周面との
    間で密封部を形成するシールとを有するころ軸受装置で
    あって、 前記シールが、外周に前記外輪端部への固定部を有する
    とともに内周に軸方向一方へ突出する円筒部を有する環
    状板と、この環状板に被着されて前記軸外周面との間で
    密封部を形成する弾性体とからなることを特徴とするこ
    ろ軸受装置。
  2. 【請求項2】請求項(1)において、前記外輪の少なく
    とも軸方向一端面に、シール取付用の環状段差部が設け
    られており、かつこの環状段差部の段底が、外輪端面側
    から外輪内部側へ向けて徐々に大径となるテーパ状に形
    成されていて、この環状段差部のテーパ状段底部位に前
    記シールの環状板外周縁がかしめによる塑性変形でもっ
    て食い込まされていることを特徴とするころ軸受装置。
JP10132790U 1990-09-26 1990-09-26 ころ軸受装置 Expired - Lifetime JPH082496Y2 (ja)

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JP10132790U JPH082496Y2 (ja) 1990-09-26 1990-09-26 ころ軸受装置

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JP10132790U JPH082496Y2 (ja) 1990-09-26 1990-09-26 ころ軸受装置

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JPH0456912U JPH0456912U (ja) 1992-05-15
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