JPH0712760Y2 - 栓 - Google Patents

Info

Publication number
JPH0712760Y2
JPH0712760Y2 JP7697490U JP7697490U JPH0712760Y2 JP H0712760 Y2 JPH0712760 Y2 JP H0712760Y2 JP 7697490 U JP7697490 U JP 7697490U JP 7697490 U JP7697490 U JP 7697490U JP H0712760 Y2 JPH0712760 Y2 JP H0712760Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
caulking
hole
ball
main body
press
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP7697490U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0434561U (ja
Inventor
浩二 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
Priority to JP7697490U priority Critical patent/JPH0712760Y2/ja
Publication of JPH0434561U publication Critical patent/JPH0434561U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0712760Y2 publication Critical patent/JPH0712760Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案はポンプハウジング、パワーステアリング用ハウ
ジング等の高圧発生装置における孔を閉塞するための栓
に関する。
〈従来の技術と考案が解決しようとする課題〉 パワーステアリング用ベーンポンプ流量制御部におい
て、圧力調整用バイパス路を下降する際、いわゆる盲栓
で加工孔を閉塞している。
かかる盲栓としては、通常、第4図に示すようにハウジ
ング20の孔21内にボール22を圧入するか、あるいは第5
図に示すようにダウエルピン23(ニードルピン)を圧入
するなどしていた。
しかしながら、前者の場合、ハウジング20とボール22と
の間に熱膨張率に差があると(例えばハウジング20がア
ルミニウム製で、ボール22が鋼製である場合)、作動油
の温度上昇によりハウジング20とボール22との間の隙間
ができ、容易にボール22が動いて圧漏れ(油漏れ)が生
じるという欠点がある。
一方、後者の場合は、ハウジング20と同材質でダウエル
ピン23をつくることができるため、油温上昇による影響
はないものの、孔21とダウエルピン23の径寸法の精度が
悪いと、ダウエルピン23が孔21から抜けてしまうといっ
た不都合を生じ、信頼性が充分でなかった。
本考案は上述の欠点を排除すべくなされたものであっ
て、圧漏れや油漏れの防止効果にすぐれた栓を提供する
ことを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 本考案の栓は、孔内に圧入される本体と、この本体の端
部に設けられ本体の軸心から半径方向に沿って順次本体
から遠ざかるように傾斜状に延設されたかしめ部と、前
記本体の圧入位置よりも孔入口側に圧入されかつ前記か
しめ部に当接してかしめ部の周縁部を前記孔の内壁面に
かしめさせるボールとを備えたものである。
〈作用〉 本考案の栓は、本体を孔内に圧入することにより、その
外周面が孔の内壁面に圧接して抜け防止及び漏れ防止が
図られる。またこれとは別に、本体端部に設けられ、か
しめ部を本体の軸心から半径方向に沿って順次本体から
遠ざかるように傾斜状に延設されたかしめ部の周縁部
を、前記本体の圧入位置よりも孔入口側に圧入され、か
しめ部に当接するボールを介して、孔の内壁面にかしめ
ることにより、かしめ部周縁の先端エッジを孔の内壁面
に全周にわたり切れ目なく食い込ませることができ、抜
け防止及び漏れ防止が図られる。加えて、孔内に圧入さ
れるボール自体が栓となることでも、抜け防止及び漏れ
防止が図られる。このため、本体の寸法精度が悪く、本
体と孔の内壁面との間に隙間が出来た場合でも、かしめ
部及びボールによってシールされており、シール性能は
損なわれない。またボールがかしめ部をかしめ状態で圧
着支持することにより、かしめ部の抜け及び漏れの生ず
る方向への変形を防ぎ、シール性能はより一層向上す
る。またかしめ作業において、かしめ部は本体の端部に
一体に設けられているため、孔への導入にあたり傾いた
り、こじるということがなく、かしめに適した姿勢で保
持される。そしてかしめ部に当接したボールを介してか
しめることにより、ボールはかしめ工具と点接触し、ボ
ールとかしめ部とは円形状の線接触となり、かしめ工具
によるかしめ力は作用点を厳密に管理することなくと
も、ボールによりかしめ部全体に均一に配分されること
になる。このためボールを介したかしめ作業は簡単かつ
確実な作業となる。
〈実施例〉 以下、図面に基づいて本考案の栓を説明する。
第1図は本考案の一実施例を示す断面図である。同図に
示すように、ハウジング1に形成された孔2は大径孔部
2aと小径孔部2bとからなり、小径孔部2bはハウジング1
の内部に臨んでいる。
この孔2を閉塞するためのこの実施例の栓は、かしめ部
3bを有する本体3a(ピン)とボール4とからなる。本体
3bは前記小径孔部2bの内径とほぼ同じかそれよりもやや
大きい外径を有し、大径孔部2aを経て小径孔部2b内に圧
入される(圧入方向を矢印で示す)。
前記かしめ部3bは本体3aの軸心から半径方向に沿って順
次本体から遠ざかるように傾斜状に延設された、いわゆ
るラッパ形で構成されている。このかしめ部3bは、第1
図に示すように、本体3aの端面外周部から外向きに延設
されているので、本体3aを小径孔部2b内に圧入したと
き、本体3aとかしめ部3bの外側境界部が大径孔部2aと小
径孔部2bとの段部6に係止される。
前記ボール4は大径孔部2aの内径とほぼ同じかそれより
もやや大きい外径を有し、大径孔部2a内に圧入される。
このとき、ボール4は前記かしめ部3bの上部に当接し、
この状態でかしめ部3bを押し広げて、かしめ部3b周縁の
先端エッジ5が大径孔部2aの内壁面に食い込むまで圧入
される。これにより、かしめ部3bが大径孔部2aの内壁面
にかしめられることになる。これと同時に、大径孔部2a
と小径孔部2bとの段部6においてもかしめが行われる。
このように、この実施例の栓は、本体3aを小径孔部2b内
に圧入し、ついでボール4を大径孔部2a内に圧入して本
体3aの端部に設けたかしめ部3bをかしめさせることによ
り、孔2の閉塞を行うものである。
このようにして孔2を閉塞した状態においては、本体3a
によって抜け防止が図られると共に、かしめ部3bのかし
めによって圧漏れ(または油漏れ)が防止される。すな
わち、本体3aの寸法精度が悪く、本体と孔の内壁面との
間に隙間ができ、本体3aが少し動いたときでも、かしめ
部3bが漏れを防止しているので、シール性能が損なわれ
ることがない。勿論、本体3aも漏れ防止の機能を有して
おり、またかしめ部3bのかしめによっても抜け防止の機
能を果たしうるものである。
また、上記かしめ部3bを本体3aの軸心から半径方向に沿
って順次本体3aから遠ざかるように傾斜状に延設するこ
とにより、かしめ部3bの先端エッジを孔2の内壁面に食
い込ませることができ、漏れ防止に一層有効となる。
また、ボール4はそれ自体で抜け防止用の栓としても使
用できるものであるので、本体3aとかしめ部3bとの併用
によってシール性能をより一層向上させることができ
る。
さらに本考案の実施例の有効性を第2図及び第3図に示
した比較例を用いて明らかにする。すなわち、第2図に
示すように第1比較例で使用される栓は、ボールを使用
せずに、本体3a′とかしめ部3b′とから構成したもので
ある。かかる栓においても、本体3a′を孔8の小径孔部
8b内に圧入し(圧入方向を矢印で示す)、ついで本体3
a′の端部に設けたかしめ部3b′の周縁部を大径孔部8a
の内壁面にかしめさせることにより、漏れ防止と抜け防
止とを達成することができる。、かしめ部3b′のかしめ
は適当な治具(図示せず)を用いて行うことができる。
本比較例では、本体3a′と孔の段部によるかしめと、か
しめ部3b′の周縁部のかしめとの2箇所での食い込みに
より漏れ抜けが防止される。しかしながら周縁部のかし
めでは、抜け防止の効果はあるが、全周にわたるかしめ
を行わないとシール性は発揮できないため、均一にかし
め方法が必要である。また、段部のかしめでは食い込み
による抜け防止よりも、接触面積増大による漏れ防止が
主となる。このため、圧力、温度変化、寸法精度の不良
により方法3a′が動くときには、かしめ部周縁部のシー
ル性のみが有効となるが、上述のように、この部分には
作業方法に起因する不安定な面を有している。一方、本
考案の実施例では、かしめ部に当接させたボール4を介
してかしめを行うため、ボール4はかしめ工具と点接触
し、ボール4とかしめ部とは円形状の線接触となり、か
しめ工具によるかしめ力は作用点を厳密に管理すること
なくとも、ボール4によりかしめ部である周縁部3b全体
に均一に配分される。このため、周縁部のかしめは全周
にわたる確実なものとなり、十分にシール性を発揮でき
るとともに、かしめ作業も簡単になる。さらに、このボ
ール4の圧入部によってもシール効果がある。またボー
ル4はかしめ部に当接しているため、かしめ部を圧着支
持しており、圧力の加わったときの、かしめ部の変形に
よる抜けも防止することができる。
本考案のさらに他の比較例を第3図に示す。すなわち、
この栓は、第2図に示す栓の変形例であって、段部を有
しない孔9を閉塞するのに適するように、かしめ部10b
の外径を本体10aの外径とほぼ同じかそれよりもやや大
きくしたものである。その他は前述の比較例と同様であ
る。その効果は第1比較例の孔の段部によるかしめ効果
がなく、その分シール性能が劣る点が異なり、他は同じ
である。本考案の実施例とは孔の形状が異なるが、本体
3aの代わりに第2比較例の本体10aを用い、かしめ部に
当接したボールを圧入してかしめることで適用できる。
この場合においても上述の効果が発揮でき有効なことは
言うまでもない。本考案の栓の材質は、ハウジング1と
同一材でなくとも、例えばハウジング1がアルミニウム
製で本体3aが鋼製であってもよい。
〈考案の効果〉 本考案によれば、本体を孔内に圧入することにより、ま
た、かしめ部の周縁部を孔の内壁面に全周にわたりかし
めることにより、加えて、孔内に圧入されるボール自体
が栓となることにより、抜け防止及び漏れ防止が図られ
る。このため、たとえ本体と孔の内壁面との間に隙間が
出来た場合でも、シール性能は損なわれず、漏れが防止
されるという効果がある。加えて、ボールがかしめ部を
圧着支持することにより、かしめ部の抜け及び漏れの生
ずる方向への変形を防ぎ、シール性能はより一層向上す
る。またかしめ作業において、かしめ部は孔への導入に
あたり傾いたり、こじるということがなく、かしめに適
した姿勢で保持され、かしめ部に当接したボールを介し
てかしめることにより、かしめ工具によるかしめ力は作
用点を厳密に管理することなくとも、ボールによりかし
め部全体に均一に配分されることになる。このためボー
ルを介したかしめ作業は簡単かつ確実な作業となる。こ
の結果、均一なかしめのための特殊な工具を用意した
り、作業に対しての熟練が不要となり、栓の製品品質が
一層向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、第2図は第1
比較例を示す断面図、第3図は第2比較例を示す断面
図、第4図および第5図はそれぞれ従来の栓を用いた孔
閉塞状態を示す断面図である。 1,20…ハウジング、2,8,9,21…孔、3a,3a′,10a…本
体、3b,3b′,10b…かしめ部、4,22…ボール、5…周縁

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】孔内に圧入される本体と、 この本体の端部に設けられ、本体の軸心から半径方向に
    沿って順次本体から遠ざかるように傾斜状に延設された
    かしめ部と、 前記本体の圧入位置よりも孔入口側に圧入され、かつ前
    記かしめ部に当接してかしめ部の周縁部を前記孔の内壁
    面にかしめさせるボールとを備えた栓。
JP7697490U 1990-07-18 1990-07-18 Expired - Lifetime JPH0712760Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7697490U JPH0712760Y2 (ja) 1990-07-18 1990-07-18

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7697490U JPH0712760Y2 (ja) 1990-07-18 1990-07-18

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0434561U JPH0434561U (ja) 1992-03-23
JPH0712760Y2 true JPH0712760Y2 (ja) 1995-03-29

Family

ID=31618926

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7697490U Expired - Lifetime JPH0712760Y2 (ja) 1990-07-18 1990-07-18

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0712760Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5462716B2 (ja) * 2010-05-31 2014-04-02 株式会社アーレスティ 非鉄金属構造物加工孔の栓封止構造及び栓封止方法、非鉄金属構造物加工孔の栓封止方法における工程管理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0434561U (ja) 1992-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4291989B2 (ja) 配管用コネクタ
JP2000046259A (ja) 配管継手およびその製造方法
US6866441B2 (en) Ball joint
JPH0712760Y2 (ja)
JP5209838B2 (ja) かしめ工具及びかしめ成形部
JP3891248B2 (ja) 針状ころ軸受
JP2729886B2 (ja) 合成樹脂製シールリング
JP3293026B2 (ja) 嵌合部を有する部材とその製造方法及び取付方法
JPS6362968A (ja) 孔のシ−ル工法
JP2617897B2 (ja) 密封装置とその装着方法
JP2892312B2 (ja) シリンダのボトム部材装着方法
JP4019186B2 (ja) 合成樹脂管を接続するための接続具
JPH02173475A (ja) 回転軸密閉用のエラストマー軸パツキンリング
JPH0225973Y2 (ja)
JP3561367B2 (ja) 継手金具
WO2007122920A1 (ja) オイルシール
JPH0245591Y2 (ja)
JP3150858B2 (ja) オイルシ−ル
JP3665938B2 (ja) セレーション付パイプの接続構造
JP2003301801A (ja) アキュムレータ
JPH1194252A (ja) グロープラグ及びその製造方法
JP3563831B2 (ja) 密封装置
JPH0314623Y2 (ja)
JPH0117647Y2 (ja)
JPH0540362Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term