JPS6362968A - 孔のシ−ル工法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は、孔のシール工法、特に自動変速機等における
潤滑油孔の先端を閉塞するに用いて好適なシール工法に
係り、詳しくは栓部材を塑性変形してシールするシール
工法に関する。

（ロ）従来の技術 一例として、自動変速機のオーバドライブ用プラネタリ
ギヤについて説明すると、第４図に示すように、該プラ
ネタリギヤ１はサンギヤ２．リングギヤ３及びキャリヤ
５を有しており、更にキャリヤ５は左右両プレート６．
７に橋絡されているシャフト９にピニオン１０が回転自
在に支持されて構成されている。そして、シャフト９に
はその中心部に軸方向に貫通して潤滑油孔１１が穿設さ
れており、かつ該油孔１１の一端はプレート６に穿設さ
れた潤滑油供給孔１２に連通し、かっ他端は栓部材（以
下、プラグという）１３により閉塞されており、更に該
油孔１１に連通して半径方向外側まで孔１５が穿設され
ている。これにより、潤滑油は、供給孔１２、潤滑油孔
１１及び孔１５を通って、ピニオン１０を支持するベヤ
リング１６に供給されている。

そして、従来、潤滑油孔１１の先端を閉塞するプラグ１
３は、第５図に示すように、孔開口部１１ａの内径より
小さな外径を有する円筒状部材からなり、従ってルーズ
フィツトにより孔開口部１１ａに嵌押されている。

し→　発明が解決しようとする問題点 このため、潤滑油が隙間Ｃから洩れてしまい、ベアリン
グ１６への潤滑供給量が不足する虞れがある。また、組
付けた後は、プラグ１３は隣接する部材例又はワンウェ
イクラッチ保持プレート１７により抜出しが阻止される
が、組付けに際してプラグ１３が脱落してしまうことが
あり、この場合、ベアリング１６の潤滑油が不足するば
かりでなく、脱落したプラグがギヤに噛み込んでしまう
ことがある。

また、第６図に示すように、プラグ１３′が、絞り加工
により形成されかつその外径が孔開口部１１ａより所定
：ｌＡ大きいカップ状部材からなり、該カップ状プラグ
１３′を孔開口部１１ａに圧入により嵌合してなるシー
ル工法が案出されている。

しかし、このものにおいては、プラグ圧入時にパリが発
生することがあり、該パリがワンウニイクラッチ１９に
入り込む等の不具合を生じる虞れがあると共に、圧入時
にプラグ１３′が傾斜しやすく、かつ該傾斜の発生を発
見するのが困難であるため、傾き状態のまま用いて、プ
ラグ部分から洩れを生じたゆ、組付は時にプラグを脱落
する等の不具合を生じる虞れがある。

そこで、傾き等の不具合を防止するため、第７図に示す
ように、プラグ１３′が、外径が孔開孔部１１ａより僅
かに大きいＣＢ）ベアリングボール等の鋼球からなり、
該鋼球１３′を孔開口部１１ａに圧入により嵌合するこ
とも考えられる。

しかし、このものにおいては、圧入時のプラグの傾きは
生じないが、鋼球の圧入に際して、シャフト９の外径が
膨張してしまうことがあり、また鋼球に熱処理していな
い生材のボールを用いろと、圧入時にパリ及びカンリが
発生する虞れがある。

−問題を解決するための手段 本発明は、上述問題点を解消することを目的とするもの
であって、例丸ば第１図を参照して示すよと、孔１１を
その開口部１１ａが孔内方部１１ｂより大径となる段付
きにて構成し、また栓部材（プラグ）２２を塑性変形し
やすい材質にて構成すると共にその外径Ｄ１を孔開口部
１１ａより小さくかつ孔内方部２１ｂより大きく構成す
る（Ｄ２〉Ｄ、＞Ｄ、ｌ。

そして、栓部材２２を孔開口部１１ａに挿入した後、該
栓部材２２を押圧部材２３にて押圧して、該栓部材２２
が孔開口部１１ａに密接するように塑性変形することを
特徴とする。

犀）実施例 以下、図面に沿って、本発明による実施例を説明する。

ンヤフト９は、第１図（ａ）に示すよう、潤滑油孔１１
が軸方向に貫通して形成されており、該油孔１１はその
先端開口部１１ａが孔内方部より大径となる（Ｄ２＞Ｄ
、１段付き部１１ｃが形成されている。また、栓部材（
プラグ）２２は、ボールベアリングの成形方法と同様な
方法にて球形に製造されたアルミニュウムからなる球形
部材からなり、該栓部材（アルミボール）２２は鋼製か
らなるシャフト９より塑性変形しやすく、更にその直径
Ｄ１は潤滑油孔の開口部１１ａより小さくかつその内方
部１１ｂより大きく構成されている（Ｄ２＞Ｄ、＞Ｄ、
）。即ち、所定間隙Ｃを有するルーズフィツトになって
いる。

そして、第１図（ｂ）に示すように、アルミボール２２
を潤滑油孔開口部１１ａに挿入し、この状態でポンチ（
押圧部材）２３を押圧してアルミボール２２に所定荷重
Ｗを作用する。

すると、第１図（ｃ）に示すように、アルミボール２２
は段付き部１１ｃとポンチ２３との間に挾まれて圧潰さ
れ、一部は孔内方部１１ｂにはみ出しかつその外径部が
孔開口部１１ａに密接するように塑性変形する。これに
よす、〃滑油孔１１は完全にシールされると共に栓部材
２２の脱落が防止される。

ついで、第２図に基づき一部変形した実施例について説
明する。

本実施例では、栓部材（プラグ）２５がアルミニュウム
等の塑性変形しやすい材質からなる円筒部材からなり、
更にその直径Ｄ１は孔開口部１１ａより小さくかつ孔内
方部１１ｂより大きく構成されている（Ｄ２＞Ｄ、＞Ｄ
３）。

従って、ポンチにてプラグ２５の中心部分を押圧すると
、第２図（ｂ）に示すように、プラグ２５のポンチ当接
部分２５ａが開度形し、その分肉が外径方向に膨出して
、プラグ２５の外径が孔開口部１１ａに密接するように
塑性変形する。

ついで、第３図に沿って更に変形した実施例について説
明する。

本実施例では、栓部材２６がアルミニュウム等の塑性変
形しやすい材質からなる皿状部材であり、そしてその直
径Ｄ１は孔開口部１１ａより小さくかつ孔内方部１１ｂ
より大きく構成されている（Ｄ２＞Ｄ、＞Ｄ、）。

従って、ポンチにて栓部材２６の中心部分を押圧すると
、第３図（ｂ）に示すように、その白部分が平板状に変
形しく２６ａ）、その分外径部分が膨出して、栓部材２
６が孔開口部１１ａに密接するように塑性変形する。

なお、上述実施例は、栓部材２２，２５，２６としてア
ルミニュウムを用いたが、これに限らず、シャフト９よ
り塑性変形しやすい材料であればよい。

また、上述実施例は、潤滑油孔１１待に自動変速機の潤
滑油孔に適用した例について説明したが、これに限らず
、他の油孔更に油孔ではない孔、そしてケース等のシャ
フトではない部分に形成される孔にも適用できることは
勿論である。

（へ）発明の詳細 な説明したように、本発明によると、孔開口＠　１１　
ａより小さい外径の栓部材を挿入するので、栓部材２２
，２５，２６の装着が容易であると共に栓部材の傾き等
が生じに＜＜、更にパリ及びコジリ等の発生を防止する
ことができ、また栓部材が塑性変形しやすい材質からな
り、そして該栓部材を押圧部材２３にて押圧して、該栓
部材が孔開口部に密接するように塑性変形するので、シ
ャフト９等の部材の郭形を変形してしまうことはなく、
更に孔１１を確実かつ完全にシールすることができると
共に、栓部材の脱落を確実に防止することができる。

また、栓部材を、アルミニュウム材料からなる球形部材
（アルミボール）とすると、栓部材２２に方向性がない
ため、傾きを確実に防止することができ、かつボールベ
アリングのボールと同様な製造方法により容易かつ安価
に製造される寸法精度の高いアルミボールを用いること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る第１実施例を示す側断面図で、（
ａ）、（ｂ）、（ｃ）はそれぞれ異なる状態を示してい
る。また、第２図（ａ）、（ｂ）は本発明に係る第２実
施例を示す側断面図であり、更に第３図（ａ）、（ｂｌ
は本発明に係る第３実施例を示す側断面図である。そし
て、第４図は本発明を適用するのに好適な自動変速機の
一部を示す断面図であり、第５図は本発明の従来例を示
す側断面図である。更に、第６図は上記従来例を改良し
た提案例を示す側断面図であり、また第７図は上記提案
例を改良すべく考丸られた一例を示す側断面図である。 ９・・・シャフト（部材）　、　　１１・・孔（潤滑油
孔）　　、　ｌｌａ・孔開口部　、　ｌｌｂ・・孔内方
部　、　１１ｃ・段付き部　、　２２・・栓部材（アル
ミボール）　、　２３・・・押圧部材　、２５・・栓部
材（プラグ）　　、　　２６−（皿状）栓部材　。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）部材外方に開口する孔を栓部材にて閉塞してシー
   ルする工法であって、 前記孔をその開口部が孔内方部より大径となる段付きに
   て構成し、また前記栓部材を塑性変形しやすい材質にて
   構成すると共にその外径を孔開口部より小さくかつ孔内
   方部より大きく構成し、そして該栓部材を孔開口部に挿
   入した後、該栓部材を押圧部材にて押圧して、該栓部材
   が孔開口部に密接するように塑性変形することを特徴と
   する孔のシール工法。
2. （２）前記栓部材が、アルミニュウム材料からなる球形
   部材である特許請求の範囲第１項記載の孔のレール工法
   。