JP2606328Y2 - 金属軸付樹脂歯車 - Google Patents

金属軸付樹脂歯車

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JP2606328Y2 JP1993068040U JP6804093U JP2606328Y2 JP 2606328 Y2 JP2606328 Y2 JP 2606328Y2 JP 1993068040 U JP1993068040 U JP 1993068040U JP 6804093 U JP6804093 U JP 6804093U JP 2606328 Y2 JP2606328 Y2 JP 2606328Y2
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/0018Shaft assemblies for gearings
    • F16H57/0025Shaft assemblies for gearings with gearing elements rigidly connected to a shaft, e.g. securing gears or pulleys by specially adapted splines, keys or methods
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21KMAKING FORGED OR PRESSED METAL PRODUCTS, e.g. HORSE-SHOES, RIVETS, BOLTS OR WHEELS
    • B21K25/00Uniting components to form integral members, e.g. turbine wheels and shafts, caulks with inserts, with or without shaping of the components
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D1/00Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements
    • F16D1/06Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements for attachment of a member on a shaft or on a shaft-end
    • F16D1/064Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements for attachment of a member on a shaft or on a shaft-end non-disconnectable
    • F16D1/072Couplings for rigidly connecting two coaxial shafts or other movable machine elements for attachment of a member on a shaft or on a shaft-end non-disconnectable involving plastic deformation
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H55/00Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
    • F16H55/02Toothed members; Worms
    • F16H55/17Toothed wheels

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、金属軸付樹脂回転体に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来金属軸に樹脂回転体が固定される時
は、図11のように、金属軸1の先端にローレット部1
aを加工し、樹脂回転体2”に形成した圧入孔2iに圧
入していた。しかし、特に高温環境下で使用した場合、
金属と樹脂という材料の違いによる両者の線膨張率の差
から、強度が低下して軸抜けしてしまう欠点があった。
そこで圧入強度を上げる目的で、ローレット加工を施
した部分の圧入代を広く取る。金属軸をカシメる。と
いう方法を行っていた。上記では樹脂歯車に割れが発
生する問題が有り、では樹脂歯車が図12の丸で囲む
クロスハッチしたカシメの食い込み部aにより部分的に
孔径が押し広げられてローレット圧入部での圧入強度が
低下する。樹脂歯車が変形することにより割れが発生す
る欠点があった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、金属軸のロ−レット部を樹脂回転体の圧入孔に圧
入して固定したり、従来の金属軸のカシメでは、軸抜け
強度が低下したり、圧入代を増すと樹脂歯車が変形する
ので樹脂歯車が割れてしまうことである。本考案の目的
は上記欠点に鑑み、樹脂回転体の孔径が押し広げられる
ことなく、抜け止めと割れが防止されて金属軸に樹脂回
転体が確実に固定されて高温環境下でも使用できる金属
軸付樹脂回転体を提案することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】 本考案は、金属軸が圧
入される圧入孔を形成した樹脂歯車の圧入孔に、金属軸
の一部であって軸方向の溝により形成されたローレット
部を圧入した金属軸付樹脂歯車に於いて、樹脂歯車の圧
入孔の縁に、ローレット部とこのローレット部が形成さ
れていないカシメ部とを有する圧入部のうち、カシメ部
をカシメることによる塑性変形部が嵌まる面取り部を形
成し、ローレット部よって周方向の回転防止を図り、カ
シメによって軸方向の抜け防止を図る構成としたことを
要旨とするものである。また、他の考察は、同様な構成
を有し、ローレット部の一部がカシメられた塑性変形部
を面取り部に嵌めて、このカシメによって軸方向の抜け
防止と周方向の回転防止とを図る構成としたことを要旨
としている。
【0005】
【作用】金属軸1と樹脂回転体2が固定される時は、金
属軸1のロ−レット部1aが樹脂回転体2の圧入孔2aに圧
入され、圧入部1′の塑性変形部1eが傾斜面や溝部で形
成された面取り部2′に嵌められるから、圧入孔2aの孔
径が塑性変形部1eで押し広げられることなく金属軸1の
圧入部1′をカシメることができる。従って、圧入強度
を低下させることなく金属軸のカシメが加わり、高温環
境下でも金属軸付樹脂回転体の使用ができる。
【0006】
【実施例】以下、図示の実施例で本考案を説明する。図
1から図3は第1実施例で樹脂回転体を歯車で図示する
と、図1は金属軸と樹脂回転体を断面にした分解側面
図、図2は金属軸と樹脂回転体が組み合わされてパンチ
でカシメられた要部断面側面図、図3は金属軸に樹脂回
転体が固定された要部断面側面図である。
【0007】金属軸付樹脂回転体は、金属軸1の下側の
小径部からなる圧入部1′外周にロ−レット部1aが加工
されている。ロ−レット部1aの下側には軸支部1bが形成
されている。ロ−レット部1aの上側に太径部1cが形成さ
れている。太径部1cの下側は肩部1dとなっている。樹脂
回転体2の中心には圧入孔2aが形成されると共に、圧入
孔2aの下端の縁に傾斜面2bからなる面取り部2′が形成
されている。圧入孔2aの上側には太径部2cが形成されて
いる。太径部2cに圧入孔2aの孔径より大きい凹状の孔2d
が形成されている。圧入孔2aと孔2dの間に段部2eが形成
されている。
【0008】金属軸1と樹脂回転体2が固定される時
は、樹脂回転体2の圧入孔2aに金属軸1の圧入部1′の
ロ−レット部1aが、金属軸1の肩部1dが樹脂回転体2の
段部2eに当たるように上側から圧入されてロ−レット部
1aで結合される。次に圧入部1′の図で下端部にパンチ
3が当てられてカシメ加工される。カシメ加工は圧入部
1′の下端部全周でなくともよい。上記カシメ加工によ
って圧入部1′の下端部の塑性変形部1eが傾斜面2bから
なる面取り部2′に嵌まるように外側に押し出される。
【0009】上記のように金属軸付樹脂回転体が構成さ
れると、金属軸1の圧入部1′が樹脂回転体2の圧入孔
2aに圧入されてロ−レット部1aで結合され、圧入部1′
の下端部の塑性変形部1eが傾斜面2bからなる面取り部
2′に嵌められるから、圧入孔2aの孔径が塑性変形部1e
で押し広げられることなく金属軸1の圧入部1′の下端
部をカシメることができる。又、圧入孔2aの孔径が塑性
変形部1eで押し広げられることがないので、樹脂回転体
2が割れることがない。更に樹脂回転体2は金属軸1の
肩部1dと塑性変形部1eで挟まれるので、金属軸1が樹脂
回転体2から抜けることがない。従って、圧入強度を低
下させることなく金属軸1のカシメが加わり、高温環境
下でも金属軸付樹脂回転体の使用ができる。又、樹脂回
転体2を薄型化することが出来る。
【0010】図4、図5は第2実施例で、図4は金属軸
と樹脂回転体を断面にした分解側面図、図5は金属軸と
樹脂回転体が組み合わされてパンチでカシメられた要部
断面側面図である。
【0011】第2実施例の金属軸付樹脂回転体は、金属
軸1の下側に鍔部1fが設けられ、鍔部1fの上側の小径部
からなる圧入部1′にロ−レット部1aが加工されてい
る。鍔部1fの下側には軸支部1bが形成されている。圧入
部1′の上側には小径部1gが形成されている。樹脂回転
体2の中心には圧入孔2aが形成されると共に、圧入孔2a
の上端の縁に傾斜面2bからなる面取り部2′が形成され
ている。圧入孔2aの上側に圧入孔2aの孔径より大きい凹
状の孔2dが形成されている。圧入孔2aの下側に段部2fが
形成されている。
【0012】金属軸1と樹脂回転体2が固定される時
は、樹脂回転体2の圧入孔2aに金属軸1の圧入部1′の
上端部が、金属軸1の鍔部1fが樹脂回転体2の段部2fに
当たるように下側から圧入されてロ−レット部1aで結合
される。次に圧入部1′の図で上端部にパンチ3が当て
られてカシメ加工される。上記カシメ加工によって圧入
部1′の上端部の塑性変形部1eが傾斜面2bからなる面取
り部2′に嵌まるように外側に押し出される。
【0013】第2実施例の場合も第1実施例と同様に、
圧入孔2aの孔径が塑性変形部1eで押し広げられることな
く金属軸1の圧入部1′の上端部をカシメることができ
る。又、圧入孔2aの孔径が塑性変形部1eで押し広げられ
ることがないので、樹脂回転体2が割れることがない。
更に樹脂回転体2は金属軸1の鍔部1fと塑性変形部1eで
挟まれるので、金属軸1が樹脂回転体2から抜けること
がない。従って、圧入強度を低下させることなく金属軸
1のカシメが加わり、高温環境下でも金属軸付樹脂回転
体の使用ができる。又、樹脂回転体2を薄型化すること
が出来る。
【0014】図6から図10は第1実施例の第1変形例
で、図6は金属軸の側面図、図7は金属軸の底面図、図
8は樹脂回転体の要部断面側面図、図9は樹脂回転体の
底面図、図10は樹脂回転体が組み合わされてパンチでカ
シメられた後の要部断面側面図である。
【0015】第1変形例では金属軸1と樹脂回転体2に
圧入部1′のロ−レット部1aによる圧入の他に係合平面
部が形成され、かつカシメ部分が全周ではなく一部円周
としたことである。金属軸1のロ−レット部1aが加工さ
れた小径部からなる圧入部1′外周に係合平面部1gが形
成されている。樹脂回転体2の圧入孔2aに係合平面部2g
が形成されている。圧入孔2aの係合平面部2gがない下端
の縁に傾斜面2h、2hからなる面取り部2′が形成されて
いる。他の構成は上記第1実施例と略同一である。
【0016】金属軸1と樹脂回転体2が固定される時
は、樹脂回転体2の係合平面部2gに金属軸1の係合平面
部1gを合わせて樹脂回転体2の圧入孔2aに金属軸1の圧
入部1′の下端部が、金属軸1の肩部1dが樹脂回転体2
の段部2eに当たるように上側から圧入されてロ−レット
部1aで結合される。次に圧入部1′の図で下端部に第1
実施例と同様にパンチが当てられてカシメ加工される。
上記カシメ加工によって圧入部1′の下端部の塑性変形
部1eが傾斜面2h、2hからなる面取り部2′に嵌まるよう
に外側に押し出される。
【0017】図13から図15は第1実施例の第2変形例
で、図13は金属軸と樹脂回転体を断面にした分解側面
図、図14は金属軸と樹脂回転体が組み合わされてパンチ
でカシメられた要部断面側面図、図15は金属軸に樹脂回
転体が固定された要部断面側面図である。
【0018】第2変形例では金属軸1の圧入部1′にロ
−レット部1aとロ−レット部1aの下側にカシメ部1hが形
成されている。他の構成は上記第1実施例と略同一であ
る。
【0019】金属軸1と樹脂回転体2が固定される時
は、樹脂回転体2の圧入孔2aに金属軸1の圧入部1′の
ロ−レット部1aとカシメ部1hが、金属軸1の肩部1dが樹
脂回転体2の段部2eに当たるように上側から圧入されて
ロ−レット部1aで結合される。次に圧入部1′の図で下
端部にパンチ3が当てられてカシメ部1hがカシメ加工さ
れる。上記カシメ加工によって圧入部1′のカシメ部1h
がカシメられて塑性変形部1eとなり、塑性変形部1eは傾
斜面2bからなる面取り部2′に嵌まるように外側に押し
出される。
【0020】第2変形例のように金属軸付樹脂回転体が
構成されると、金属軸1の圧入部1′が樹脂回転体2の
圧入孔2aに圧入されてロ−レット部1aで結合され、圧入
部1′のカシメ部1hがカシメられて塑性変形部1eが傾斜
面2bからなる面取り部2′に嵌められるから、圧入孔2a
の孔径が塑性変形部1eで押し広げられることなく金属軸
1の圧入部1′のカシメ部1hをカシメることができる。
又、圧入孔2aの孔径が塑性変形部1eで押し広げられるこ
とがないので、樹脂回転体2が割れることがない。更に
樹脂回転体2は金属軸1の肩部1dと塑性変形部1eで挟ま
れるので、金属軸1が樹脂回転体2から抜けることがな
い。従って、圧入強度を低下させることなく金属軸1の
カシメが加わり、高温環境下でも金属軸付樹脂回転体の
使用ができる。又、樹脂回転体2を薄型化することが出
来る。更にロ−レット部1aを塑性加工した上記第1実施
例でロ−レット部1aは加工硬化により脆くなる場合もあ
るが、この第2変形例では圧入部1′をロ−レット部1a
とカシメ部1hに機能分離してカシメ部1hをカシメること
により、更に安定したカシメを行う事ができる。
【0021】図16、図17は第2実施例の変形例で、図16
は金属軸と樹脂回転体を断面にした分解側面図、図17は
金属軸と樹脂回転体が組み合わされてパンチでカシメら
れた要部断面側面図である。
【0022】第2実施例の変形例の金属軸付樹脂回転体
は、金属軸1の下側に鍔部1fが設けられ、鍔部1fの上側
の小径部からなる圧入部1′にロ−レット部1aとロ−レ
ット部1aの上側にカシメ部1hが形成されている。他の構
成は上記第2実施例と略同一である。
【0023】金属軸1と樹脂回転体2が固定される時
は、樹脂回転体2の圧入孔2aに金属軸1の圧入部1′の
ロ−レット部1aとカシメ部1hが、金属軸1の鍔部1fが樹
脂回転体2の段部2fに当たるように下側から圧入されて
ロ−レット部1aで結合される。次に圧入部1′の図で上
端部にパンチ3が当てられてカシメ部1hがカシメ加工さ
れる。上記カシメ加工によって圧入部1′のカシメ部1h
の塑性変形部1eが傾斜面2bからなる面取り部2′に嵌ま
るように外側に押し出される。
【0024】第2実施例の変形例の場合も第1実施例の
第2変形例と同様に、圧入孔2aの孔径が塑性変形部1eで
押し広げられることなく金属軸1の圧入部1′のカシメ
部1hをカシメることができる。又、圧入孔2aの孔径が塑
性変形部1eで押し広げられることがないので、樹脂回転
体2が割れることがない。更に樹脂回転体2は金属軸1
の鍔部1fと塑性変形部1eで挟まれるので、金属軸1が樹
脂回転体2から抜けることがない。従って、圧入強度を
低下させることなく金属軸1のカシメが加わり、高温環
境下でも金属軸付樹脂回転体の使用ができる。又、樹脂
回転体2を薄型化することが出来る。更に圧入部1′を
ロ−レット部1aとカシメ部1hに機能分離してカシメ部1h
をカシメることにより、更に安定したカシメを行う事が
できる。
【0025】図18から図20は第1実施例の第3変形例
で、図18は金属軸と樹脂回転体を断面にした分解側面
図、図19は金属軸と樹脂回転体が組み合わされてパンチ
でカシメられた要部断面側面図、図20は金属軸に樹脂回
転体が固定された要部断面側面図である。
【0026】第1実施例の第3変形例の金属軸付樹脂回
転体では、樹脂回転体2の面取り部2′が溝部2gで形成
されている。他の構成は上記第1実施例と略同一であ
る。
【0027】金属軸1と樹脂回転体2が固定される時
は、樹脂回転体2の圧入孔2aに金属軸1の圧入部1′の
ロ−レット部1aが、金属軸1の肩部1dが樹脂回転体2の
段部2eに当たるように上側から圧入されてロ−レット部
1aで結合される。次に圧入部1′の図で下端部にパンチ
3が当てられてカシメ加工される。上記カシメ加工によ
って圧入部1′の下端部の塑性変形部1eが溝部2gからな
る面取り部2′に嵌まるように外側に押し出される。
【0028】第3変形例のように金属軸付樹脂回転体が
構成されると、金属軸1の圧入部1′が樹脂回転体2の
圧入孔2aに圧入されてロ−レット部1aで結合され、圧入
部1′の下端部の塑性変形部1eが溝部2gからなる面取り
部2′に嵌められるから、圧入孔2aの孔径が塑性変形部
1eで押し広げられることなく金属軸1の圧入部1′の下
端部をカシメることができる。又、圧入孔2aの孔径が塑
性変形部1eで押し広げられることがないので、樹脂回転
体2が割れることがない。更に樹脂回転体2は金属軸1
の肩部1dと塑性変形部1eで挟まれるので、金属軸1が樹
脂回転体2から抜けることがない。従って、圧入強度を
低下させることなく金属軸1のカシメが加わり、高温環
境下でも金属軸付樹脂回転体の使用ができる。
【0029】上記第1実施例の第3変形例の樹脂回転体
2に、図13から図15の第1実施例の第3変形例の圧入部
1′にロ−レット部1aとカシメ部1hが形成された金属軸
1を組み合わせてもよい。更に上記第1実施例の第3変
形例の溝部2gからなる面取り部2′を上記第2実施例図
3から図5のように樹脂回転体2の上側に形成してよ
い。
【0030】上記説明では、樹脂回転体を歯車で図示し
たが、樹脂回転体をプ−リやカムでもよい。
【0031】
【考案の効果】 本考案は上述のように、金属軸の一部
であって軸方向の溝により形成されたローレット部が樹
歯車の圧入孔に圧入され、圧入部の塑性変形部が傾斜
面や溝部で形成された面取り部に嵌められるから、圧入
孔の孔径が塑性変形部で押し広げられることなく金属軸
の圧入部をカシメることができる。このため、ローレッ
ト部によって周方向の回転が確実に阻止されると共に、
カシメによって軸方向の抜けが防止される。このよう
に、圧入強度を低下させることなく金属軸のカシメが加
わることによって、高温環境下でも金属軸付樹脂歯車
使用ができる等実用上優れた効果を奏する金属軸付樹脂
歯車を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例で、金属軸と樹脂回転体を断面にし
た分解側面図である。
【図2】同金属軸と樹脂回転体が組み合わされてパンチ
でカシメられた要部断面側面図である。
【図3】同金属軸に樹脂回転体が固定された要部断面側
面図である。
【図4】第2実施例で、金属軸と樹脂回転体を断面にし
た分解側面図である。
【図5】同金属軸と樹脂回転体が組み合わされてパンチ
でカシメられた要部断面側面図である。
【図6】第1実施例の第1変形例で、金属軸の側面図で
ある。
【図7】同金属軸の底面図である。
【図8】同樹脂回転体の要部断面側面図である。
【図9】同樹脂回転体の底面図である。
【図10】同樹脂回転体が組み合わされてパンチでカシメ
られた後の要部断面側面図である。
【図11】従来の金属軸と樹脂回転体を断面にした分解側
面図である。
【図12】同金属軸に樹脂回転体が固定された要部断面側
面図と要部拡大断面側面図である。
【図13】第1実施例の第2変形例で、金属軸と樹脂回転
体を断面にした分解側面図である。
【図14】同金属軸と樹脂回転体が組み合わされてパンチ
でカシメられた要部断面側面図である。
【図15】同金属軸に樹脂回転体が固定された要部断面側
面図である。
【図16】第2実施例の変形例で、金属軸と樹脂回転体を
断面にした分解側面図である。
【図17】同金属軸と樹脂回転体が組み合わされてパンチ
でカシメられた要部断面側面図である。
【図18】第1実施例の第3変形例で、金属軸と樹脂回転
体を断面にした分解側面図である。
【図19】同金属軸と樹脂回転体が組み合わされてパンチ
でカシメられた要部断面側面図である。
【図20】同金属軸に樹脂回転体が固定された要部断面側
面図である。
【符号の説明】
1 金属軸 1′ 圧入部 1a ロ−レット部 1e 塑性変形部 1h カシメ部 2 樹脂回転体 2′ 面取り部 2a 圧入孔 2b、2h 傾斜面 2g 溝部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−267131(JP,A) 実開 昭62−163361(JP,U) 実開 昭59−157149(JP,U) 実開 昭52−6980(JP,U) 実開 昭56−155156(JP,U) 実開 昭57−117780(JP,U) 実開 昭62−73283(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 1/06 F16B 4/00 F16H 51/00 - 55/30

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属軸が圧入される圧入孔を形成した樹
    脂歯車の圧入孔に、金属軸の一部であって軸方向の溝に
    より形成されたローレット部を圧入した金属軸付樹脂歯
    車に於いて、樹脂歯車の圧入孔の縁に、上記ローレット
    部とこのローレット部が形成されていないカシメ部とを
    有する圧入部のうち、上記カシメ部をカシメることによ
    る塑性変形部が嵌まる面取り部を形成し、上記ローレッ
    ト部によって周方向の回転防止を図り、上記カシメによ
    って軸方向の抜け防止を図る構成としたことを特徴とす
    る金属軸付樹脂歯車。
  2. 【請求項2】 金属軸が圧入される圧入孔を形成した樹
    脂歯車の圧入孔に、金属軸の一部であって軸方向の溝に
    より形成されたローレット部を圧入した金属軸付樹脂歯
    車に於いて、樹脂歯車の圧入孔の縁に、上記ローレット
    部の一部がカシメられた塑性変形部が嵌まる面取り部を
    形成すると共に、上記塑性変形部と協働して上記樹脂歯
    車を挟み込む肩部、鍔部等の太径部を上記金属軸の上記
    ローレット部から軸方向に離れた位置に形成し、上記ロ
    ーレット部によって周方向の回転防止を図り、上記カシ
    メによって軸方向の抜け防止と周方向の回転防止を図る
    構成としたことを特徴とする金属軸付樹脂歯車。
  3. 【請求項3】 前記面取り部を傾斜面または溝部のいず
    れか一方としたことを特徴とする請求項1または2記載
    の金属軸付樹脂歯車。
  4. 【請求項4】 前記面取り部の軸方向外方に、この面取
    り部の径以上の径を有する円形空間を設けたことを特徴
    とする請求項1、2または記載の金属軸付樹脂歯車。
  5. 【請求項5】 前記樹脂歯車の中央であって、前記面取
    り部が形成される面とは反対となる面側に、軸方向外方
    に突出すると共に、前記金属軸の外周を覆う太径部を形
    成したことを特徴とする請求項1、2、3または4記載
    の金属軸付樹脂歯車。
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