JPH0526248A - 合成樹脂製部材のシヤフトへの固定構造 - Google Patents

合成樹脂製部材のシヤフトへの固定構造

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JPH0526248A
JPH0526248A JP3206474A JP20647491A JPH0526248A JP H0526248 A JPH0526248 A JP H0526248A JP 3206474 A JP3206474 A JP 3206474A JP 20647491 A JP20647491 A JP 20647491A JP H0526248 A JPH0526248 A JP H0526248A
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JP
Japan
Prior art keywords
shaft
plate
synthetic resin
input gear
chamfered
Prior art date
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Pending
Application number
JP3206474A
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English (en)
Inventor
Shosaku Chiba
省作 千葉
Yasuhiro Shimizu
靖弘 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0526248A publication Critical patent/JPH0526248A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シャフトに組み付けられた合成樹脂製部材の
熱変形による影響を受けないようにする。 【構成】 駆動軸6の端部に、互いに平行な一対の平坦
面部を有する面取り部13を設け、面取り部13の軸端
近傍に周方向溝22を設ける。面取り部13の平坦面部
に係合する係合部16aを有する嵌合孔16を設けられ
た第1のプレート14を面取り部13に嵌装する。次
に、合成樹脂製の入力ギア7を面取り部13に嵌装し、
その入力ギア7を第1のプレート14と共に挟持するよ
うに、周方向溝22に係合するU字状係合部23を設け
られた第2のプレート15を周方向溝22に係合させて
組み付ける。第1のプレート14と入力ギア7と第2の
プレート15とをリベット17により互いに結合する。
入力ギア7は、第1のプレート14により回り止めさ
れ、第2のプレート15により抜け止めされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成樹脂製部材のシャ
フトへの固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】トルク伝達機構に用いられるギアには、
例えば騒音低減の目的により、樹脂製ギアを用いている
ものがある。樹脂製ギアをシャフトに取り付けるには、
従来、樹脂製ギアをシャフトに直接圧入しかつ何らかの
回り止め構造をもって固定するものや、金属製ブシュを
樹脂製ギアにインサートモールドして、その金属製ブシ
ュをシャフトに圧入するものがあった。
【0003】しかしながら、樹脂製ギアを直接圧入する
ものにあっては、使用条件の変化により雰囲気温度が高
くなった場合に、樹脂製ギアのシャフトへの嵌合孔の内
径が拡大して、シャフトとの間にがたが生じるという問
題があった。また、金属製ブシュを介して固定するもの
にあっては、金属製ブシュと樹脂製ギアとが互いに高精
度に芯出しされて一体化されていなければならず、イン
サートモールド時の加工作業が複雑化するという問題が
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の
問題点に鑑み、本発明の主な目的は、組立が容易であ
り、かつ高温下での使用に於いてもシャフトとの間にが
たが生じることを防止するべく改良された合成樹脂製部
材のシャフトへの固定構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、合成樹脂製部材をシャフトに嵌装した状態
で固定する形式の合成樹脂製部材のシャフトへの固定構
造構造であって、前記シャフトの外周面に設けられた平
坦面部及び周方向溝と、前記シャフトに嵌装されかつ前
記シャフトに対して周方向に回り止めされるべく前記平
坦面部に係合する係合部を有する金属製の第1のプレー
トと、前記シャフトに対して軸線方向に抜け止めされる
べく前記周方向溝に係合する係合部を有する金属製の第
2のプレートと、前記部材を前記両プレートにより挟持
した状態にて一体的に結合するための締結手段とを有す
ることを特徴とする合成樹脂製部材のシャフトへの固定
構造を提供することにより達成される。
【0006】
【作用】このようにすれば、合成樹脂製部材を、両金属
製プレートを介してシャフトに固定することから、シャ
フトに対して合成樹脂製部材が直接係合して回り止めか
つ抜け止めされていないことから、合成樹脂製部材の熱
変形による影響を受けることがないと共に、組立も容易
に行うことができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の好適実施例を添付の図面につ
いて詳しく説明する。図1は、本発明が適用されたエン
ジンのオイルポンプを示す要部断面図である。図1に於
いて、クランクケース1の端壁部に設けられた例えば滑
り軸受2により、クランクシャフト3の一方の軸端部が
軸支されている。そのクランクシャフト3のクランクケ
ース1内側には駆動ギア4が同軸的に固着されており、
その駆動ギア4には、オイルポンプ5の駆動軸6の一端
部に同軸的に固着された合成樹脂製部材としての入力ギ
ア7が噛み合わされている。
【0008】本実施例に於けるオイルポンプ5はトロコ
イド型のポンプであり、駆動軸6の中間部に設けられた
ロータ5aを受容するポンプ室8が、クランクケース1
内に凸出するようにクランクケース1と一体成形された
ボス部9と、ボス部9の凸出端面に覆うように固着され
た蓋体11とにより形成されている。駆動軸6は、その
ロータ5a及び入力ギア7の間を蓋体11により、入力
ギア7とは相反する側をボス部9によりそれぞれ軸支さ
れている。尚、ロータ5aは、駆動軸6にその直径方向
に貫通状態に固着されたピン12により回り止めされ
て、ポンプ室8内に受容されており、ロータ5aを介し
て駆動軸6が軸線方向に抜け止めされている。
【0009】このようにして構成されたオイルポンプ5
の入力ギア7は、前記したように合成樹脂製であり、金
属製の駆動軸6に対する固定構造について以下に示す。
図2は入力ギア7の駆動軸6に対する固定部を破断して
示す図であり、図3は図2の矢印III 線について見た端
面図である。図2及び図3に示されるように、駆動軸6
の一方の端部には、互いに平行な一対の平坦面部を有す
る面取り部13が軸端から所定長の範囲に形成されてい
る。面取り部13には、細長い金属製板材からなる第1
のプレート14と、前記した入力ギア7と、第1のプレ
ート14と同様に細ながい金属製板材からなる第2のプ
レート15とが同軸的に嵌装されている。
【0010】図4に併せて示されるように、第1のプレ
ート14の中心部には、面取り部13の平坦面部に係合
する係合部16aと、駆動軸6の円弧面部に嵌合する嵌
合部16bとからなる嵌合孔16が設けられており、第
1のプレート14の半径方向中間部には、嵌合孔16を
挟んで対称位置に、締結手段として後記する例えば薄平
リベット17を取り付けるための一対の孔18が設けら
れている。入力ギア7の中心部には、駆動軸6の面取り
部13の円弧面部に若干の隙間をもって嵌装される孔1
9が設けられており、入力ギア7の半径方向中間部に
は、孔19を挟んで対称位置に、上記一対の孔18に対
応する位置にリベット17挿通用の一対の孔21が設け
られている。
【0011】ところで、駆動軸6の面取り部13の円弧
面部の軸端近傍には、それぞれ周方向溝22が形成され
ている。第2のプレート15の中心部には、上記周方向
溝22に係合し得るように、長手方向に沿う縁の一方に
開口するように凹設されたU字状係合部23が形成され
ている。この第2のプレート15の半径方向中間部に
は、U字状係合部23を挟んで対称位置に、上記一対の
孔18に対応する一対の孔24が設けられている。
【0012】次に、入力ギア7の駆動軸6への組み付け
要領を以下に示す。先ず、前記した面取り部13に第1
のプレート14の嵌合孔16を嵌装し、面取り部13の
駆動軸6の円形断面部との境界である肩部13aに当接
させるように、第1のプレート14を押し込み、入力ギ
ア7を、その孔19を同様に面取り部13に対して嵌装
して押し込む。次に、第2のプレート15を、そのU字
状係合部23を周方向溝22に係合させるべく、面取り
部13aの側方から組み付け、各孔18・21・24を
互いに整合させる。
【0013】そして、薄平リベット17を、互いに同軸
的に整合された各孔18・21・24に対して孔24側
から挿通し、その凸出端部を圧壊して、両プレート14
・15により入力ギア7を挟持する。尚、第1のプレー
ト14の孔18は、図2に示されるように皿孔状に形成
されており、上記したようにリベット17の凸出端部
が、孔18の皿孔形状に合わせて潰されるため、リベッ
ト17と孔18とが、互いにテーパ部で係合することに
なる。
【0014】このようにして、駆動軸6に対して入力ギ
ア7が組み付けられるが、入力ギア7の周方向に対する
回り止めは、第1のプレート14の係合部16aと面取
り部13の平坦面との係合、及び上記リベット17と孔
18とのテーパ係合により規制され、軸線方向に対する
抜け止めは、リベット止めされた状態で第2のプレート
15のU字状係合部23と周方向溝22との係合により
規制される。
【0015】尚、入力ギア7の嵌合孔19の大きさが、
前記したように面取り部13の外径よりも大きくされて
おり、雰囲気温度の高いところで使用することにより、
入力ギア7の熱変形により嵌合孔19が拡径しても、芯
出し精度などに影響を及ぼすことがない。また、本実施
例では、面取り部13の平坦面部を2面取り形状により
2面設けたが、2面に限ることなく、1面或いは3面以
上の面取りした形状であっても良い。
【0016】
【発明の効果】このように、本発明によれば、合成樹脂
製部材をシャフトに直接圧入したり、金属製ブシュを介
してシャフトに圧入することなく、シャフトに対して回
り止めされるプレート及び軸線方向に抜け止めされるプ
レートを介して、合成樹脂製部材をシャフトに組み付け
て固定することから、合成樹脂製部材が熱変形しても、
その影響を受けることがないと共に、金属製ブシュをイ
ンサートモールドする際の高精度な芯出し加工を行う必
要がなく、合成樹脂製部材を両プレートにより挟持して
組付けることから、組み付け及び固定を容易に行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたエンジン用オイルポンプ部
を示す部分断面図である
【図2】オイルポンプの本発明に基づく要部を示す拡大
断面図である。
【図3】図2の矢印III線から見た端面図である。
【図4】オイルポンプの組立分解斜視図である。
【符号の説明】
1 クランクケース 2 軸受 3 クランクシャフト 4 駆動ギア 5 オイルポンプ 6 駆動軸 7 入力ギア 8 ポンプ室 9 ボス部 11 蓋体 12 ピン 13 面取り部 13a 肩部 14 第1のプレート 15 第2のプレート 16 嵌合孔 16a 係合部 16b 嵌合部 17 リベット 18 孔 19 孔 21 孔 22 周方向溝 23 U字状係合部 24 孔

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 合成樹脂製部材をシャフトに嵌装した状
    態で固定する形式の合成樹脂製部材のシャフトへの固定
    構造構造であって、 前記シャフトの外周面に設けられた平坦面部及び周方向
    溝と、前記シャフトに嵌装されかつ前記シャフトに対し
    て周方向に回り止めされるべく前記平坦面部に係合する
    係合部を有する金属製の第1のプレートと、前記シャフ
    トに対して軸線方向に抜け止めされるべく前記周方向溝
    に係合する係合部を有する金属製の第2のプレートと、
    前記部材を前記両プレートにより挟持した状態にて一体
    的に結合するための締結手段とを有することを特徴とす
    る合成樹脂製部材のシャフトへの固定構造。
JP3206474A 1991-07-23 1991-07-23 合成樹脂製部材のシヤフトへの固定構造 Pending JPH0526248A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2704164A1 (fr) * 1993-04-19 1994-10-28 Sankyo Seiki Seisakusho Kk Corps rotatif en résine à arbre métallique.
FR2878591A1 (fr) * 2004-12-01 2006-06-02 Renault Sas Concept d'assemblage poulie commande accessoires sur nez de vilebrequin moteur
JP2020051560A (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 日本電産シンポ株式会社 取付構造および取付方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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FR2704164A1 (fr) * 1993-04-19 1994-10-28 Sankyo Seiki Seisakusho Kk Corps rotatif en résine à arbre métallique.
FR2878591A1 (fr) * 2004-12-01 2006-06-02 Renault Sas Concept d'assemblage poulie commande accessoires sur nez de vilebrequin moteur
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