JP3561367B2 - 継手金具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、チューブとホースとを接続する継手金具に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のブレーキチューブとブレーキホースとを接続する継手金具として、図3に示すものがある。この継手金具110は外筒111と内筒112とから構成されている。外筒111は外周にフランジ118が形成されると共に、フランジ118の一方側にブレーキホースとしてのゴムホース113が挿入される挿入部115が形成され、他方側に、チューブナット114の雄ねじ部130がねじ込まれる雌ねじ部132が形成されている。
【0003】
挿入部115には、ゴムホース113の端部が挿入された後、かしめられ接続される。
【0004】
外筒111には、雌ねじ部132から挿入部115に向かって内径が縮径された、すり鉢状のシール面134が形成されている。さらに、シール面134の縮径端と挿入部115とは、連通孔126によって貫通されている。
【0005】
連通孔126には、円筒状の内筒112が挿入され、ロウ付けされて固定されている。内筒112の一端は挿入部115内へ大きく延出しており、他端は連通孔126内に位置している。
【0006】
一方、チューブナット114には、ブレーキチューブ116が挿通されている。ブレーキチューブ116は、先端付近に拡径部116Aが形成されると共に、拡径部116Aから先端に向かって先細り状に成形されており、この先細り状とされた部分の外周面がチューブシール面116Bとされている。雌ねじ部132にチューブナット114の雄ねじ部130をねじ込むと、チューブシール面116Bがシール面134に圧着される。これによって、ゴムホース113とブレーキチューブ116とが継手金具110を介して連通され、ブレーキ液が満たされるようになっている。
【0007】
ところが、一般に、ブレーキチューブ116はプレス成形されているので、ブレーキチューブ116の軸芯とチューブシール面116Bの軸芯とには多少の偏芯がある。このため、雌ねじ部132に雄ねじ部130をねじ込んでいくと、チューブシール面116Bが部分的にシール面134に当接して、ブレーキチューブ116の先端部分が変形する。この変形には、チューブシール面116Bがシール面134に沿って矢印ロに示す方向に滑る場合と、この滑りが生じず、チューブシール面116Bがシール面134に押されて若干撓む場合とがあり、これら2種類の変形を交互に繰り返しながら、雄ねじ部130が雌ねじ部132にねじ込まれる。
【0008】
チューブシール面116Bが撓んだ状態では、チューブシール面116B全体がシール面134に接近して密着するが、チューブシール面116Bが滑ったときには、ブレーキチューブ116の軸芯とチューブシール面116Bの軸芯との偏芯により、図3に示すように、チューブシール面116Bとシール面134との間に部分的に隙間が生じる。従って、チューブナット114のねじ込み作業が、チューブシール面116Bが滑ったときに終了すれば、この隙間が生じたままになってしまい、油漏れが発生するおそれがある。この油漏れを防止するため、別途、油漏れ防止加工が必要となり、面倒である。
【0009】
また、チューブナット114をねじ込みすぎた場合には、図4に示すように、チューブシール面116Bが過度に滑り、ブレーキチューブ116の先端が連通孔126の内側にまで進入するため、ブレーキ液の通路を狭くしてしまったり、塞いでしまったりすることがあった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はかかる事実を考慮し、継手金具及びチューブの加工方法を変更することなくシール性を向上させる継手金具を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、チューブの先端が圧着され、この先端をチューブの軸芯に近づくように滑らせるすり鉢状のシール面と、接続されたホースと前記シール面に圧着されたチューブとを連通させる連通孔と、を有する継手金具において、前記連通孔から前記シール面側へ突出し、前記シール面を滑ったチューブの先端によってくわえられる環状の突出部を設けたことを特徴とする。
【0012】
チューブの先端をすり鉢状のシール面に圧着していくと、チューブの先端はシール面に沿ってチューブの軸芯に近づくように滑り、チューブ先端の外周面とシール面とがシールされる。
【0013】
連通孔のシール面側には環状の突出部が突出しており、シール面に沿って滑ったチューブの先端が突出部をくわえて、突出部の外周面に当接し、圧着される。従って、チューブ先端と突出部の外周面とで新たなシール部が構成され、シール性が向上する。
【0014】
また、チューブ先端の滑りは、突出部の外周面に当たって阻止される。チューブ先端が連通孔の内側にまで進入して、連通孔を狭くしてしまったり塞いでしまったりすることがない。
【0015】
請求項2に記載の発明では、前記突出部の先端の外周に丸コーナを設けたことを特徴とする。
【0016】
突出部の先端の外周に丸コーナが形成されているため、チューブの先端がこの丸コーナに圧着し、圧着面積が広くなる。このため、シール性が向上する。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係る継手金具10は、外筒11と内筒12とから構成されている。外筒11は、外周にフランジ18が形成された略円筒体で、フランジ18の一方側にゴムホース13が挿入される挿入部15が形成され、他方側に、チューブナット14の雄ねじ部30がねじ込まれる雌ねじ部32が形成されている。
【0018】
図2に示すように、ブラケット20の取付孔22に継手金具10が挿入され、フランジ18がブラケット20に当たって継手金具10が位置決めされる。その後、雌ねじ部32の外周に形成された溝24にクリップ(図示省略)がはめ込まれて、継手金具10がブラケット20に固定されるようになっている。
【0019】
挿入部15は薄肉円筒形で、ブレーキホースとしてのゴムホース13の端部が挿入された後かしめられ、ゴムホース13が継手金具10に接続される。
【0020】
外筒11には、雌ねじ部32から挿入部15に向かって内径が縮径された、すり鉢状のシール面34が形成されている。さらに、シール面34の縮径端と挿入部15とは、連通孔26によって連通されている。
【0021】
連通孔26には、円筒状の内筒12が挿入され、ロウ付けされて固定されている。内筒12の一端は挿入部15内へ大きく延出している。また、内筒12の他端はシール面34側へ若干突出しており、この突出部分が突出部12Aとされている。
【0022】
この突出部12Aの外周は、断面視にて外周が丸められており、丸コーナ28が形成されている。
【0023】
一方、雌ねじ部32にねじ込まれるチューブナット14は、雄ねじ部30と一体成形されたナット部36を有しており、ナット部36を廻して、雄ねじ部30を雌ねじ部32にねじ込むことができるようになっている。
【0024】
チューブナット14には、ブレーキチューブ16が挿通されている。ブレーキチューブ16は、プレス加工によって成形されており、先端部付近を拡径して形成された拡径部16Aによって、チューブナット14から抜けないようになっている。さらに、ブレーキチューブ16は、拡径部16Aから先端に向けて先細り状に成形されており、この先細り状とされた部分の外周面がチューブシール面16Bとされている。チューブナット14の雄ねじ部30を雌ねじ部32にねじ込んでいくと、チューブシール面16Bがシール面34に圧着されると共に、ブレーキチューブ16とゴムホース13とが内筒12を介して連結される。このようにして連結されたブレーキチューブ16とゴムホース13には、ブレーキ液が満たされて、ブレーキ圧を伝達する。
【0025】
また、ブレーキチューブ16の先端の内径φAは、内筒12の外径φBよりも大径又は同径とされており、ブレーキチューブ16の内側に内筒12が入るようになっている。
【0026】
次に、本実施の形態に係る継手金具10の作用を説明する。
継手金具10の雌ねじ部32に、ブレーキチューブ16が挿通されたチューブナット14の雄ねじ部30をねじ込む。所定位置までねじ込むと、チューブシール面16Bがシール面34に当接し、圧着される。
【0027】
ここで、ブレーキチューブ16はプレス成形されているので、ブレーキチューブ16の軸芯とチューブシール面16Bの軸芯とは若干偏芯している。従って、チューブシール面16Bはシール面34に部分的に圧着する。このように、チューブシール面16Bの一部分がシール面34に圧着された状態で、さらにチューブナット14をねじ込むと、シール面34に圧着された部分が若干撓んで、チューブシール面16B全体がシール面34に圧着され、シール面34とチューブシール面16Bとの間はシールされる。ところが、さらにチューブナット14をねじ込むと、チューブシール面16Bがシール面34に沿って矢印イ方向に滑る。ブレーキチューブ16の軸芯とチューブシール面16Bの軸芯とは偏芯しているので、シール面34とチューブシール面16Bとの間に、部分的に隙間が生じる。このように、チューブシール面16Bが撓みと滑りとを繰り返しながら、チューブナット14が雌ねじ部32にねじ込まれていくため、滑ったときにねじ込みを止めれば、シール面34とチューブシール面16Bとの間に、部分的に隙間が生じた状態でねじ込みが完了することになる。
【0028】
しかし、チューブナット14のねじ込みによってチューブシール面16Bが滑り、ブレーキチューブ16の先端が連通孔26の軸芯に近づくと、ブレーキチューブ16の先端が突出部12Aをくわえるようにして、突出部12Aの丸コーナ28に当接し圧着される。このため、ブレーキチューブ16の先端と突出部12Aとの間に新たなシール部が構成され、シール性が高まる。しかも、チューブシール面16Bがが撓んだときでも、ブレーキチューブ16の先端が広がって丸コーナ28から離れることがないため、シール性が低くなったり部分的に隙間が生じたりすることはない。さらに、内筒12の先端に丸コーナ28が形成されていることによって、ブレーキチューブ16の先端の接触面積が広くなり、シール性が高まる。
【0029】
また、ブレーキチューブ16の先端が丸コーナ28に当接してチューブシール面16Bの滑りが止められるので、過度にブレーキチューブ16の先端が縮径して、ブレーキ液の通路を狭くしてしまったり、塞いでしまったりすることもない。
【0030】
なお、本実施の形態においては、内筒12の他端の外周に丸コーナ28を形成したが、この丸コーナ28は形成されていなくてもよい。
【0031】
また、内筒12が外筒11にロウ付けされて固定されている場合を示したが、内筒12を固定する方法としては、ロウ付けに限定されない。さらに、内筒12を外筒11と一体に成形してもよい。
【0032】
【発明の効果】
本発明は上記構成としたので、継手金具及びチューブの加工方法を変更することなくシール性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る継手金具と、この継手金具に接続されるゴムホース、チューブナット及びブレーキチューブの断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る継手金具にチューブナットをねじ込んだ状態の断面図である。
【図3】従来の継手金具にチューブナットをねじ込んだ状態の断面図である。
【図4】従来の継手金具にチューブナットをねじ込んだ状態の断面図である。
【符号の説明】
10 継手金具
12A 突出部
26 連通孔
28 丸コーナ
34 シール面
Claims (2)
- チューブの先端が圧着され、この先端をチューブの軸芯に近づくように滑らせるすり鉢状のシール面と、
接続されたホースと前記シール面に圧着されたチューブとを連通させる連通孔と、
を有する継手金具において、
前記連通孔から前記シール面側へ突出し、前記シール面を滑ったチューブの先端によってくわえられる環状の突出部を設けたことを特徴とする継手金具。 - 前記突出部の先端の外周に丸コーナを設けたことを特徴とする請求項1に記載の継手金具。
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---|---|---|---|
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP08264896A Expired - Fee Related JP3561367B2 (ja) | 1996-04-04 | 1996-04-04 | 継手金具 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3561367B2 (ja) |
-
1996
- 1996-04-04 JP JP08264896A patent/JP3561367B2/ja not_active Expired - Fee Related
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