JP3868109B2 - 管継手 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば各種の油圧回路において圧油の給排のための弾性を有する管を連結すべく用いられる管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
油圧アクチュエータの動作により所定の作業を行わせるべく、多くの産業分野に亘って広範に利用されている各種の油圧駆動装置においては、油圧アクチュエータへの作動油の給排のためにゴムホースなどの弾性を有する管が採用されることが多いことから、この管を他の管と連結するための各種の管継手が用いられている。
【0003】
この種の管継手は、図4に示す如く管端近傍の外周に軸長方向への移動を制限する制限部101を有する第1管100の外周に弾性を有する第2管102を嵌め込み、該第2管102の外周に、一端部に前記制限部101と係合して軸長方向への移動が制限される係合部103を有する連結管104を嵌め込み、該連結管104の外周部をかしめ部105でかしめて第2管102を第1管100に固定することにより第1管100及び第2管102を連結するように構成されている。
【0004】
また、前記連結管104のかしめは、軸長方向のかしめ長さを短くして軸長方向の複数箇所をかしめる多段かしめタイプと、軸長方向のかしめ長さを長くして周方向の複数箇所をかしめる平かしめタイプとが知られている。
【0005】
多段かしめタイプの管継手としては、図4、図5に示す如く連結管104が、係合部103側から他端部に亘って同じ肉厚に形成されている。また、平かしめタイプの管継手としては、実開昭64−36787号公報に記載されているものを図6に示すように、連結管104の内面に、突片103側から他端部にかけて漸次内径が大きくなる複数個の環状突起106が突設されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図4、図5に示した多段かしめタイプの管継手にあっては、一端部の係合部103側から他端部に亘って同じ肉厚とされた連結管104を用い、この連結管104の軸長方向の複数箇所を同じようにかしめて第1管100を第2管102に固定しているに過ぎないから、各かしめ部105のかしめ率を大きくして第2管102の抜け出しを防止するようにした場合は、作動油が瞬時に供給されるときの第2管102の挙動により該第2管102のかしめ部105による固定部に引張応力が集中して、第2管102がかしめによる固定部から切断されることが生ずるという問題がある。また、各かしめ105部のかしめ率を小さくして第2管102の引張応力による切断を防ぐようにした場合は、前記引張応力により第2管102が抜け出し易くなるという問題があった。
【0007】
また、図6に示した平かしめタイプの管継手にあっては、連結管104の内面に一端部の係合部103側から他端部にかけて漸次内径が大きくなる複数個の環状突起106を突設するから、連結管104の構造、ひいては管継手の全体の構造が複雑であり、コスト高になるという問題があった。
【0008】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、多段かしめタイプの管継手において、一端部から他端部にかけて漸次薄肉とした連結管を用い、該連結管の薄肉側のかしめのかしめ率を厚肉側のかしめのかしめ率よりも小さくすることにより、かしめ率が大きい方のかしめにより第2管の抜け出しを防止し、かしめ率が小さい方のかしめにより第2管の引張応力による切断を良好に防ぐことができる管継手を構成することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る管継手は、外周に軸長方向への移動を制限する制限部を有する第1管の外周に弾性を有する第2管を嵌め込み、該第2管の外周に、一端部に前記制限部と係合する係合部を有する連結管を嵌め込み、該連結管の軸長方向の複数箇所をかしめて第1管及び第2管を連結してある管継手において、前記第2管の外周に嵌め込む内面が直線的テーパ状に拡径され、前記係合部側から他端部にかけて漸次薄肉になっている連結管の前記直線的テーパ状部に前記第2管の外周面が密着されている状態で前記連結管の軸長方向の複数箇所がかしめられて、薄肉側のかしめのかしめ率が厚肉側のかしめのかしめ率よりも小さくされていることを特徴とする。
【0010】
本発明にあっては、一端部側から他端部にかけて漸次薄肉とした連結管の厚肉側のかしめのかしめ率を大きくして第2管の第1管への固定力を大きくするから、作動油が瞬時に供給されるときの第2管の挙動により該第2管が第1管から抜け出るのを防止でき、さらに、第2管の第1管への圧接力を高めて第1管及び第2管の間の密封性を高めることができる。
【0011】
しかも、連結管の薄肉側のかしめのかしめ率を小さくして第2管の第1管への固定力を小さくするから、作動油が瞬時に供給されるときの第2管の挙動により該第2管のかしめ率が小さい方のかしめによる固定部に引張応力が作用したとき、第2管のかしめ率が小さい方のかしめによる固定部を伸長させることができ、従って、この伸長により前記引張応力を分散することができ、引張応力による第2管の切断を良好に防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は本発明に係る管継手の一部を断面した正面図、図2は非かしめ状態の一部を断面した正面図である。
【0013】
図1に示した管継手は、管端近傍の外周に軸長方向への移動を制限する制限部11を有する金属製の第1管1の外周にゴムホースなどの弾性を有する第2管2を嵌め込み、該第2管2の端部外周に、一端部に前記制限部11と係合して軸長方向への移動が制限される環状の係合部31を有する連結管3を嵌め込み、該連結管3の軸長方向の二箇所をかしめ手段によりかしめ部4a,4bでかしめて該連結管3を塑性変形させるとともに第2管2を弾性変形させ、該第2管2を第1管1の外周に押圧して固定し、第1管1及び第2管2を連結している。
【0014】
第1管1の制限部11は、例えば第1管1の途中をチャックにより掴持した状態で第1管1の一端を押圧することにより外側へ環状に塑性変形させた突起であるが、その他、環状の凹溝であってもよく、連結管3の係合部31が係合して連結管3の図1の矢印X方向への移動を制限するものであれば、その構造は特定されない。
【0015】
連結管3は、図2に示す如く第2管2に嵌め込む内面を、一端部の係合部31側から他端部にかけてテーパ状に拡径させて、係合部31側から他端部にかけて漸次薄肉とし、薄肉側のかしめ部4aのかしめ率を厚肉側のかしめ部4bのかしめ率よりも小さくする。
【0016】
そして、かしめ率を高くした方のかしめ部4bにより第2管2の残存弾性率を小さくして、第2管2の第1管1への固定力を大きくし、第2管2の第1管1に対する抜け出しを防止する。
【0017】
また、かしめ率を小さくした方のかしめ部4aにより第2管2の残存弾性率を大きくして、第2管2の第1管1への固定力を小さくし、第2管2に引張応力が作用したとき、該第2管2のかしめ率を小さくした方のかしめ部4aによる固定部を伸長させて、引張応力が集中しないようにしている。
【0018】
尚、第1管1は、油圧アクチュエータの給排ポートに接続されるニップル等の比較的短寸の管である他、前記給排ポートに接続される比較的長寸の管であってもよく、その形態は制限されない。
【0019】
また、第1管1の端部外周には、詳しくは第2管2が嵌め込まれる部分には図1に示す如く複数個の環状突起などの突部5を転造により設けて、第2管2の圧接力を高め、第1管1及び第2管2の間の密封性を高めるとともに、前記引張応力による抜け出しをより一層良好に防止することができるようにしている。
【0020】
以上の如く構成した管継手は、かしめ率を大きくした方のかしめ部4bにより第2管2の弾性変形量を多くして第2管2の第1管1への固定力を大きくできて、しかも、一端部側から他端部にかけて漸次薄肉とした連結管3の厚肉側のかしめ4bのかしめ率を大きくするから、第2管2のかしめ部4bによる弾性復元を良好に防止できて、第2管2の第1管1への固定状態を良好に保持することができる。従って、作動油が瞬時に供給されるときの第2管2の挙動により該第2管2が第1管1から抜け出るのを防止でき、さらに、第2管2の第1管1への圧接力を高めて第1管1及び第2管2の間の密封性を高めることができ、作動油の洩れを良好に防止できる。
【0021】
さらに、かしめ率を小さくした方のかしめ部4aにより第2管2の弾性変形量を少なくして第2管2の第1管1への固定力を小さくできるから、作動油が瞬時に供給されるときの第2管2の挙動により該第2管2のかしめ率が小さい方のかしめ部4aによる固定部に引張応力が作用したとき、第2管2のかしめ率が小さい方のかしめ部4aによる固定部を伸長させることができる。従って、この伸長により前記引張応力を分散することができ、引張応力による第2管2の切断を良好に防止することができる。
【0022】
尚、以上説明した実施の形態では、連結管3の軸長方向の二箇所をかしめたが、その他、三箇所以上をかしめてもよい。この場合は少なくとも最も他端部側のかしめ部のかしめ率を他のすべてのかしめ部のかしめ率よりも小さくするのである。
【0023】
図3は別の実施の形態を示す断面図である。
この図3は油圧ポンプなどの油圧アクチュエータの給排ポート6に金属製の管7を接続したものであり、給排ポート6の外周に嵌合部6aを設け、給排ポート6の孔径に対応する孔を有する管7の一端部7aの内径D1及び外径D2を、前記嵌合部6aへの嵌合に必要な長さ以上に亘って拡径して、一端部7aの断面係数を他の部分の断面係数に比べて大きくし、この拡径した一端部の内周を前記給排ポート6の嵌合部6aに嵌合している。
【0024】
従来においては、例えば図7に示す如く油圧ポンプなどの油圧アクチュエータの給排ポート107の孔に、該孔の径よりも大径の嵌合部109を設け、給排ポート107の孔径に対応する孔を有する管108の一端部を前記嵌合部109に嵌合している。このように給排ポート107の孔の開放口部を拡径して、管108の一端部を嵌合しているに過ぎないから、管108の給排ポート107への接続部近傍に引張・曲げ応力などの大きな応力が作用したとき、この管108の給排ポート107への接続部近傍部分が破断することが生ずるのであるが、図3の如く管7の一端部7aの断面係数を他の部分の断面係数に比べて大きくすることにより、管7の給排ポート6への接続部近傍に作用する引張・曲げ応力などの応力を小さくすることができ、従って、管7の給排ポート6への接続部近傍を補強することなく、管7の前記応力による破断を良好に防止することができる。
【0025】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明によれば、一端部側から他端部にかけて漸次薄肉とした連結管の厚肉側のかしめのかしめ率を大きくして第2管の第1管への固定力を大きくするから、作動油が瞬時に供給されるときの第2管の挙動により該第2管が第1管から抜け出るのを防止でき、さらに、第2管の第1管への圧接力を高めて第1管及び第2管の間の密封性を高めることができる。
【0026】
しかも、連結管の薄肉側のかしめのかしめ率を小さくして第2管の第1管への固定力を小さくするから、作動油が瞬時に供給されるときの第2管の挙動により該第2管のかしめ率が小さい方のかしめによる固定部に引張応力が作用したとき、第2管のかしめ率が小さい方のかしめによる固定部を伸長させることができ、従って、この伸長により前記引張応力を分散することができ、引張応力による第2管の切断を良好に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る管継手の一部を断面した正面図である。
【図2】本発明に係る管継手の非かしめ状態の一部を断面した正面図である。
【図3】別の実施の形態を示す断面図である。
【図4】従来例の管継手の一部を断面した正面図である。
【図5】図4の従来例の管継手の非かしめ状態の一部を断面した正面図である。
【図6】従来例を示す管継手の一部を断面した正面図である。
【図7】図3に対応した従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 第1管
11 制限部
2 第2管
3 連結管
31 係合部
4a,4b かしめ部
Claims (1)
- 外周に軸長方向への移動を制限する制限部を有する第1管の外周に弾性を有する第2管を嵌め込み、該第2管の外周に、一端部に前記制限部と係合する係合部を有する連結管を嵌め込み、該連結管の軸長方向の複数箇所をかしめて第1管及び第2管を連結してある管継手において、前記第2管の外周に嵌め込む内面が直線的テーパ状に拡径され、前記係合部側から他端部にかけて漸次薄肉になっている連結管の前記直線的テーパ状部に前記第2管の外周面が密着されている状態で前記連結管の軸長方向の複数箇所がかしめられて、薄肉側のかしめのかしめ率が厚肉側のかしめのかしめ率よりも小さくされていることを特徴とする管継手。
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