JP2541407Y2 - ホース用継手金具 - Google Patents

ホース用継手金具

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JP2541407Y2
JP2541407Y2 JP1991047883U JP4788391U JP2541407Y2 JP 2541407 Y2 JP2541407 Y2 JP 2541407Y2 JP 1991047883 U JP1991047883 U JP 1991047883U JP 4788391 U JP4788391 U JP 4788391U JP 2541407 Y2 JP2541407 Y2 JP 2541407Y2
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Meiji Rubber and Chemical Co Ltd
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Meiji Rubber and Chemical Co Ltd
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【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はホースの継手金具に係
り、詳しくは高温流体に耐えられる耐熱性材質で形成さ
れたホースをニップルとスリーブとで挟圧して固着する
ホース用継手金具に関する。例えば、パワーステアリン
グホース、オイルブレーキホース、油圧サスペンション
用ホース、オイルホース、フューエルホース等の自動車
用各種ホース、油圧用高圧ホース、ウォータージェット
用超高圧ホース等の樹脂及びゴムホースの継手金具とし
て利用することができる。
【0002】
【従来の技術】パワーステアリングホース、オイルブレ
ーキホース等のような高圧流体用機器に用いられるホー
ス用継手金具は、流体の漏れを完全に防止することが必
要であり、継続的な高いシール性が要求される。
【0003】図3に示す継手金具1はホース2に挿入す
るニップル3と、前記ニップル3とは同心軸的に形成さ
れたスリーブ5とからなり、前記スリーブ5を半径方向
に押圧して縮径したリング状加締部7によってホース2
と固着している。前記ニップル3のホースとの接触面に
は抜け防止用の山形突起9が円周方向に形成されてお
り、ニップル3とスリーブ5との間にホース2を挿入
し、スリーブ5の2箇所に設けた加締部7により、いわ
ゆる二段締め構造によってホース2と継手金具1を固着
している。
【0004】シール性を向上させ流体の漏れを防止する
ためには、ニップル3とスリーブ5との間の締付力を高
めればよいが、締付力をあまり高めるとゴム切れが起き
る。また、ゴムはフリーになっている方に逃げるので、
ニップル3の先端部(ホースへの挿入側)に内面ゴムの
膨出部であるバルジ10がリング状に生じることがあ
る。このようなバルジ10は変形量が大きいことから繰
り返し圧縮によって劣化し、短期間の使用でこの部分に
亀裂(クラック)が生じる。
【0005】さらに、ニップル3とスリーブ5の間のホ
ースの温度が上昇すると、熱膨張によってゴムに加わる
応力は一時的に高くなりシール性は向上するものの、時
間とともにゴムの温度が下がると次第にゴムの応力緩和
が進行する。このような温度の上昇、下降の繰り返しに
よってゴムの応力が徐々に低下し、流体に対する充分な
シール性が保持できなくなる。
【0006】このような問題を解決するために、出願人
は先に実願平2ー1503及び実願平2ー1504にお
いて、ニップル3外周面にリング状凹溝11を形成し、
前記凹溝11はスリーブ5を加締めたときホース2の内
面ゴムを入り込ませるとともに、前記嵌入内面ゴム13
と凹溝11底部との間に隙間を有する大きさに形成する
ホース用継手金具を提案した。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】前記ニップル外周面に
凹溝を有する継手金具は、簡単な構造により応力緩和を
防止し、長期間の使用にも高いシール性が得られるもの
の、ニップル3の曲げ強度が低下することが分かった。
即ち、パワーステアリングホースに使用する継手金具の
場合、図4に示すように、例えば、ニップル3の外径x
を8.5mm、内径yを3.5mmとし、凹溝11の深さz
を1mmとすると、凹溝11の下方の肉厚15は1.5mm
となり充分な曲げ強度を保持できなくなるおそれがあ
る。
【0008】この考案はかかる現況に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、バルジの発生を防止し
高いシール性が得られるとともに、充分な曲げ強度を有
するホース用継手金具を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、この考案は上記
目的を達成するために次のような構成とした。即ち、継
手金具はホースに挿入されるニップルと、該ニップルと
同心軸的に形成されたスリーブとからなり、前記ニップ
ルとスリーブとの間にホースを挿入してホースを固着す
るホース用継手金具において、前記ニップル外周面にリ
ング状凹溝を形成し、前記凹溝はスリーブを加締めたと
スリーブの加締部からずれており、ホースの内面ゴム
の一部を入り込ませるものの、該嵌入内面ゴムとの間に
一定の隙間を有する大きさに形成するとともに、前記凹
溝の下方に位置するニップル内周面には膨出部を形成し
たことを特徴とする。
【0010】
【作用】嵌入内面ゴムとリング状凹溝との隙間がゴムの
熱膨張を吸収するように働き、応力が過度に上昇するの
を防止する。また、前記リング状凹溝内への嵌入内面ゴ
ムの押し込みによってシール効果が高められる。さら
に、ニップルにはリング状凹溝を形成するも、ニップル
内面に形成した膨出部によって曲げ強度を低下させるこ
とがない。
【0011】
【実施例】以下に、この考案を実施例に基づき詳細に説
明する。図1は、この考案に係る継手金具の一部拡大断
面図である。継手金具20は、図3に示す従来のものと
ほぼ同様の構造であり、ニップル21、スリーブ23か
らなり、加締部27、27による、いわゆる二段締め構
造によってゴムホース29が固着されている。ニップル
21の外周面には耐引き抜き性を高める山形突起31と
シール性を高めるリング状凹溝33が形成されている。
【0012】前記リング状凹溝33はスリーブを加締め
たときに、ホースの内面ゴムが押し込まれるが完全には
充填されない幅と深さに形成されている。即ち、前記リ
ング状凹溝33内に嵌入された嵌入内面ゴム35とリン
グ状凹溝33の底部との間に隙間37を有している。前
記隙間37は加締めたときばかりでなく、使用時に熱膨
張しても嵌入内面ゴム35がリング状凹溝33の底部と
接触しない間隔であること好ましい。さらに、前記凹溝
33の上端角部38は内面ゴムが切れないようにアール
を付けることが好ましい。但し、前記リング状凹溝33
の大きさはホース径、ホースの肉厚、ゴム材質、スリー
ブの締付力等によって適宜決定される。
【0013】前記加締部27の真下位置では最も高い応
力かかかり、リング状凹溝33の角部によってゴム切れ
が起き易いので、 リング状凹溝33を加締部27の真下
位置よりもいずれかの方向にずらして形成するのが好ま
しい。また、リング状凹溝33は複数形成してもよい。
【0014】この考案の他の特徴は前記リング状凹溝3
3の下方に位置するニップル内面に膨出部39を形成し
たことにある。膨出部39は前記リング状凹溝33の深
さに対応して形成すればよく、凹溝33が1mmの深さで
ある場合には、1mmの膨出部39とすればよい。そし
て、凹溝33を切削加工により形成した場合には、ニッ
プル21の内径はドリルにて加工すればよい。即ち、ま
ず、膨出部39の部分を残して左右から穴加工を行い、
最後に膨出部39の小径部分の穴加工を行って膨出部3
9を形成するか、あるいは、まず膨出部39の小径部分
の大きさの穴加工を行い、その後さらに左右両側から大
径部分の穴加工を行い、膨出部39の部分を残すように
してもよい。
【0015】前記実施例の場合、ニップル21の曲げ強
度が向上するとともに、膨出部39によって流れの収
縮、拡大が起きるため、継手金具をパワーステアリング
ホース等の脈動を生じやすい流体を流すホースに用いた
場合は、流れの脈動を緩和することができる。
【0016】図2に示す継手金具40は、本考案の他の
実施例を示し、外周面に山形突起41を備えたニップル
42と、スリーブ43とからなり、スリーブ43の加締
方法は平担面に縮径した加締部45による、いわゆる平
締め構造とされている。リング状凹溝47は加締部45
から外れた位置に形成されており、その構造については
前記実施例と同様であるので、その説明は簡略化のため
に省略する。
【0017】図から明らかなように、リング状凹溝47
の下方に位置するニップル内面に膨出部49を形成して
いるが、この実施例における膨出部49は湾曲面により
形成している点において異なっている。このように、湾
曲面とした膨出部49は転造加工により凹溝47と同時
に形成することができる。このように転造加工により膨
出部49と凹溝47とを同時に形成した場合には、加工
費の低減を図ることができるとともに、膨出部49を滑
らかな湾曲面とすることができるから、流体の圧力損失
を最小限に押さえることができる。また、転造加工の際
に、ニップル42の口部に芯金を挿入して置けば変形を
防止し、所定の内径寸法が得られる。
【0018】
【考案の効果】以上説明したようにこの考案によれば、
ニップル外周面のリング状凹溝がゴムの熱膨張を吸収す
るから、圧縮応力を小さくすることができ極めて高い耐
久性を有する。また、内面ゴムがリング状凹溝内に嵌入
するから、きわめて高いシール性を有することができ
る。さらに、凹溝下方に位置するニップル内面に膨出部
を形成したからニップル外周面に凹溝を形成しても肉厚
が減少することなく曲げ強度の低下を防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の継手金具を示す一部断面側面図で
ある。
【図2】第2実施例の継手金具を示す一部断面側面図で
ある。
【図3】従来例の継手金具の一部断面側面図である。
【図4】出願人が先に提案した継手金具の一部断面側面
図である。
【符号の説明】
20 継手金具 21 ニップル 23 スリーブ 29 ホース 33 リング状凹溝 35 嵌入内面ゴム 37 隙間 38 凹溝の上端角部 39 膨出部 40 継手金具 42 ニップル 43 スリーブ 47 リング状凹溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 松村 友博 神奈川県足柄上郡開成町延沢1番地 株 式会社明治ゴム化成神奈川工場内 (56)参考文献 実開 昭63−24487(JP,U) 実開 昭53−39822(JP,U) 実開 昭63−188390(JP,U)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホースに挿入されるニップルと、該ニッ
    プルと同心軸的に形成されたスリーブとからなり、前記
    ニップルとスリーブとの間にホースを挿入してホースを
    固着するホース用継手金具において、前記ニップル外周
    面にリング状凹溝を形成し、前記凹溝はスリーブを加締
    めたときスリーブの加締部からずれており、ホースの内
    面ゴムの一部を入り込ませるものの、該嵌入内面ゴムと
    の間に一定の隙間を有する大きさに形成するとともに、
    前記凹溝の下方に位置するニップル内周面には膨出部を
    形成したことを特徴とするホース用継手金具。
  2. 【請求項2】 前記膨出部を湾曲面により形成したこと
    を特徴とする請求項1記載のホース用継手金具。
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