JP2001012671A - ホース接続継手及びこれを用いた補強層入りホース接続構造体 - Google Patents

ホース接続継手及びこれを用いた補強層入りホース接続構造体

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JP2001012671A
JP2001012671A JP11186149A JP18614999A JP2001012671A JP 2001012671 A JP2001012671 A JP 2001012671A JP 11186149 A JP11186149 A JP 11186149A JP 18614999 A JP18614999 A JP 18614999A JP 2001012671 A JP2001012671 A JP 2001012671A
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伸明 仁木
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】補強層入りホースを接続するに先立って予めス
リーブを筒状の継手本体に保持させたホース接続継手を
提供できると共に継手本体に対してスリーブを加締めた
時に、挿入された補強層入りホースの端部の残された外
面ゴム層端部を強く押しつけることができるホース接続
継手及びこれを用いた補強層入りホース接続構造体を提
供する。 【解決手段】鍔部21aにより保持されたスリーブ20
は、直筒基部22と、大径直筒部23と、該大径直筒部
から外方に延びる開口筒部25とを具備し、該開口筒部
が該大径直筒部の直筒部分から軸方向外方に向うにつれ
て漸次拡径している弧状の拡径壁部を備え、該拡径壁部
を介して内周側に先に向って漸次内径が大きくなる入り
口内周面と該拡径壁部を介して外周側に該大径直筒部の
外周面よりも半径方向外方に突出している外方突出部と
を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホース接続継手及
びこれを用いた補強層入りホース接続構造体に関する。
例えば、自動車のブレ−キ補強層入りホースのホース接
続継手及びこれを用いた補強層入りホース接続構造体に
好適に用いることができる。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のホース接続継手及びこれ
を用いた補強層入りホース接続構造体としては、実開昭
57−42287号に記載されたものが知られている。
【0003】即ち、図6に示すように、ストレートに延
びる筒状の内筒金具1と内筒金具1の外周に設けられた
外筒金具2との間に補強層入りホース3の端部を挿入
し、外筒金具2を内筒金具5に対して締付けるように構
成した補強層入りホース接続金具が知られている。そし
てこの補強層入りホース3の端部は基部に外面ゴム層4
を残して先端部の外面ゴム層4が取除かれて補強層6が
露出した補強層露出部6Aを有する一方、外筒金具2は
一端側に他端側よりも内径が大きい大径部2b’及び2
b”を備え、さらにこの大径部2b’及び2b”の内周
面の2b’と2b”との境に半径方向内方に突出した環
状突部5aを備えている。
【0004】従って、内筒金具1と外筒金具2との間に
補強層入りホース3の端部を挿入し、外筒金具2をその
外周面から全体的に内筒金具1に対して加締付けること
により、外筒金具2を筒状の内筒金具1に固着できると
共に、外筒金具2の他端側の内周面に形成された環状突
起5で補強層6が露出した補強層露出部を強固に締付け
ることができ、外筒金具2の一端側の内周面に形成され
た環状突部5aで基部の外面ゴム層4を局部的に強く押
しつけるでき、補強層入りホース3を内筒1に強く固着
できると共に外部からの液体の補強層6Aへの浸入を有
効に防止でき、補強層入りホースの耐久性を高めること
ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しながら、かかる従来
の技術は外筒金具2の大径部2b’及び2b”の内周面
に半径方向内方に突出した環状突部5aを予め設ける必
要があると共に補強層入りホースを接続するまでは外筒
金具2を筒状の継手本体の内筒金具1に保持することが
できない。このため先ず外筒金具2の大径部2b’及び
2b”の内周面に半径方向内方に突出した環状突部5a
を予め設けるためには、切削加工が必要であり、外筒金
具2が高価になるという問題を有している。また、補強
層入りホースを接続するまでは外筒金具2を内筒金具1
に保持することができないため、補強層入りホースを接
続するための接続作業がやっかいになるという問題を有
していた。
【0006】本発明は、かかる従来の事情に鑑み発明さ
れたものであって、補強層入りホースを接続するに先立
って予め筒状の継手本体にスリーブを固着したホース接
続継手を提供できると共にこのホース接続継手のスリー
ブの開口側に形成された大径部の内周面に予め環状突部
を施さなくとも、継手本体に対してスリーブを加締めた
時に、挿入された補強層入りホースの端部の残された外
面ゴム層端部を局部的に強く押しつけることができ、外
部からの水等の液体の浸入を有効に防止することができ
るホース接続継手及びこれを用いた補強層入りホース接
続構造体を提供することを第1の目的する。第2の目的
は、安価に製造できるホース接続継手及びこれを用いた
補強層入りホース接続構造体を提供することにある。
【0007】上記目的を達成するために、第1の発明
は、補強層入りホースの先端部の外層が取除かれて実質
的に補強層の外周面が露出した補強層露出部を有する端
部を強固に接続できるホース接続継手であって、一端か
ら他端に延び、該一端に前記補強層入りホースの端部の
内周面を挿入可能になした実質的にストレートに延びる
挿入端部を備えと共に、該挿入端部の背後の外周面に環
状溝を備えた筒状の継手本体と、実質的に縦断面円形の
金属片から鍛造され、前記筒状の継手本体の該挿入端部
の外径よりも大きい内径を有し、前記補強層入りホース
の端部を挿入可能に該挿入端部の外周に同心的に配設さ
れたスリーブとからなり、該スリーブは円筒部と、該円
筒部の他端を閉じる求心方にのびる鍔部と、該鍔部の中
央に形成された取付け穴とを備え、該スリーブの該鍔部
の該取付け穴の内周縁部が該環状溝内に加締め付けられ
てなるホース接続継手において、前記スリーブの該円筒
部は前記鍔部の外周から該継手本体の一端側に向って該
継手本体と同心的に延び、該鍔部側に形成された直筒基
部と、一端側に形成された該直筒基部よりも大きい内径
を有する大径直筒部と、該大径直筒部から外方に延びる
開口筒部と、、を具備し、該直筒基部は前記補強層入り
ホースの該端部の該補強層露出部が挿入可能に形成され
る一方、該大径直筒部は前記補強層入りホースの該端部
に残された外層端部が挿入可能に形成されさていて、該
先端部が該大径直筒部の直筒部分から軸方向外方に向う
につれて漸次拡径している環状の弧状の拡径壁部を備
え、該拡径壁部を介して内周側に先に向って漸次内径が
大きくなる入り口内周面と該拡径壁部を介して外周側に
該大径直筒部の外周面よりも半径方向外方に突出してい
る外方突出部とを備えていることを特徴とするホース接
続継手を構成したものである。
【0008】また、第2の発明は、先端部の外層が取除
かれて実質的に補強層の外周面が露出した補強層露出部
と残された外層端部とを備えた補強層入りホース端部を
有する弾性補強層入りホースと:一端に前記補強層入り
ホース端部の内周面を挿入可能になした実質的にストレ
ートに延びる挿入端部を有し、該挿入端部の背後の外周
面に環状溝を備えた筒状の継手本体と、実質的に縦断面
円形の金属片から鍛造され、前記筒状の継手本体の該挿
入端部の外径よりも大きい内径を有し、前記補強層入り
ホースの端部を挿入可能に該挿入端部の外周に同心的に
配設されたスリーブとを備え、該スリーブが円筒部と、
該円筒部の他端を閉じる求心方にのびる鍔部と、該鍔部
に形成された取付け穴とを具備し、該スリーブの該鍔部
の該取付け穴の内周縁部が該継手本体の該環状溝内に加
締め付けられてなるホース接続継手:とを備え、前記ス
リーブの該円筒部は前記鍔部の外周から該継手本体の一
端側に向って該継手本体と同心的に延び、該鍔部側に形
成された直筒基部と、一端側に形成された該直筒基部よ
りも大きい内径を有する大径直筒部と、該大径直筒部か
ら外方に延びる開口筒部と、、を具備し、該直筒基部は
前記補強層入りホースの該端部の該補強層露出部が挿入
可能に形成される一方、該大径直筒部は前記補強層入り
ホースの該端部に残された外層端部が挿入可能に形成さ
れさていて、該先端部が該大径直筒部の直筒部分から軸
方向外方に向うにつれて漸次拡径している環状の弧状の
拡径壁部を備え、該拡径壁部を介して内周側に先に向っ
て漸次内径が大きくなる入り口内周面と該拡径壁部を介
して外周側に該大径直筒部の外周面よりも半径方向外方
に突出している外方突出部とを備えていて、該補強層入
りホースの該端部を前記筒状の継手本体の該挿入端部と
スリーブ間に挿入させ状態で、互いに軸方向に間隔を隔
てた複数箇所を外周面から加締めて該直筒基部に、複数
の環状の谷部が形成される一方、該谷部間、前記大径直
筒部及び該開口筒部の頂面がそれぞれ略同一外径になる
ように該谷部間、前記大径直筒部及び該開口筒部を該複
数箇所より小さく加締めることにより、該谷部間に山高
さを規制した環状の山部が形成されると共に該大径直筒
部の外周面及び先端部の外周面が実質的に面一に形成さ
れ、その結果前記弧状の拡径壁部及びその近辺に塑性変
形された半径方向内方に突出した環状の内方突出部が形
成され、該谷部で補強層露出部を締付け、該内方突出部
で前記外層端部を締付けてなることを特徴とする補強層
入りホース接続構造体を構成したものである。
【0009】
【作用及び発明の効果】上述したように、第1の発明
は、実質的に縦断面円形の金属片から鍛造されたスリー
ブの鍔部の取付け穴の内周縁部が筒状の継手本体に形成
された環状溝に加締め付けられ、ホース接続継手が構成
されている。そして、このスリーブの円筒部は鍔部の外
周から継手本体の一端側に向って継手本体と同心的に延
び、鍔部側に形成された直筒基部と、一端側に形成され
た直筒基部よりも大きい内径を有する大径直筒部とを具
備し、直筒基部は、先端部のゴム等の外層が取除かれて
補強層の外周面いが露出した弾性補強層入りホースの端
部のこの補強層露出部が挿入可能に形成される一方、大
径直筒部は補強層入りホースの端部に残された外層端部
が挿入可能に形成されさていて、大径直筒部の先端部に
直筒部分から直筒部分に対して半径方向外方に鈍角に斜
めに曲がった環状の弧状の拡径壁部を備え、先に向って
漸次内径が大きくなる入り口内周面と該拡径壁部を介し
て外周側に大径直筒部の外周面よりも半径方向外方に突
出している外方突出部とが直筒部分から軸方向外方に延
出形成されているの。従って、上述したように比較的複
雑な形状に構成されたスリーブは実質的に縦断面円形の
柱状あるいは円盤状の金属片から鍛造されているので、
手間のかかる切削加工が不要である。それ故、かかるス
リーブを用いて構成されたホース接続継手を安価に提供
することができる。また、上述したように、補強層入り
ホースを接続するに先立って、予めスリーブが筒状の継
手本体に保持されたホース接続継手を提供することがで
きる。
【0010】そして、第2の発明は、かかるホース接続
継手を用いて、補強層入りホースの端部を継手本体の一
端に接続した補強層入りホース接続構造体であって、補
強層入りホース端部は先端部の外層が取除かれて補強層
の表面が露出した補強層露出部と残した外層の外層端部
を含み、この補強層入りホース端部が前記筒状の継手本
体の該挿入端部とスリーブ間に挿入され、互いに軸方向
に間隔を隔てた複数箇所を外周面から加締めて直筒基部
に、複数の環状の谷部が形成される一方、これら谷部
間、大径直筒部及び開口筒部の頂面がそれぞれ略同一外
径になるように谷部間、大径直筒部及び開口筒部を該複
数箇所より小さく加締めることにより、谷部間に山高さ
を規制した環状の山部が形成されると共に大径直筒部の
外周面及び先端部の外周面が実質的に面一に形成され、
その結果実質的に前記した弧状の拡径壁部及びその近辺
に塑性変形された半径方向内方に突出した環状の内方突
出部が形成され、谷部で補強層露出部を締付け、内方突
出部で前記外層端部を締付けているので、筒状の継手本
体の挿入端部に対して、補強層入りホースの端部を強く
固着できると同時に、スリーブの先端部を補強層入りホ
ースの外層に食い込ませることができ、外部からの水等
液体の浸入を防止することができる補強層入りホース接
続構造体を安価に提供することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】一端から他端に延び、一端に前記
補強層入りホースの端部の内周面を挿入可能になした実
質的にストレートに延びる挿入端部を備えと共に、挿入
端部の背後の外周面に環状溝を備えた筒状の継手本体
と、実質的に縦断面円形の金属片から鍛造され、筒状の
継手本体の挿入端部の外径よりも大きい内径を有し、前
記補強層入りホースの端部を挿入可能に挿入端部の外周
に同心的に配設されたスリーブとからなり、スリーブは
円筒部と、円筒部の他端を閉じる求心方にのびる鍔部
と、鍔部の中央に形成された取付け穴とを備え、スリー
ブの鍔部の該取付け穴の内周縁部が筒状の継手本体に形
成された環状溝に一体的に加締め付けられ、ホース接続
継手が構成されている。
【0012】筒状の継手本体の材料としては、鉄、アル
ミ等の金属材料が好適にもちいられる。また、スリーブ
の材料としては、伸展性に優れた、鉄、アルミ等等伸び
の良い金属材料が好適に用いられ、このスリーブは、円
盤状あるいは柱状等縦断面円形の金属片から、冷鍛加工
により筒状に形成されている。上記したホース接続継手
にゴム補強層入りホース等の弾性補強層入りホースの端
部が接続され、補強層入りホース接続構造体が構成され
る。弾性補強層入りホースは内層と、外層と、これ等内
外層間に埋設固着された補強層と、を備え、少なくとも
外層はゴム等のヱラストマからなり、内層も一般的には
ゴム等のヱラストマを用いて構成され、耐ガソリン性が
望まれる場合、内周面にナイロン等の薄肉層を施したも
のも採用されている。また補強層としてはピアノ線等の
金属ワイヤーが好適に用いられる。勿論ナイロン、ポリ
エステル等の繊維補強層を採用することができる。
【0013】
【実施例】以下、具体例を図に基づいて説明する。図1
は本発明に係わる補強層入りホース継手1を用いてゴム
補強層入りホース30の端部35接続した補強層入りホ
ース接続構造体の組立状態を説明するための断面図であ
り、補強層入りホース継手1は、図2に示すように、軸
の中央部に配置された筒状の継手本体10とこの筒状の
継手本体10の外周に配置された筒状のスリーブ20と
で構成されている。さらに詳しくは、筒状の継手本体1
0は、軸方向一端に弾性補強層入りホース30の端部の
内周面が挿入できるように、ストレートに延びる挿入端
部11が施され、挿入端部11の背後に挿入端部11の
外径よりも大きい外径を有する環状の隆起部12が施さ
れ、さらにこの隆起部12の外周面に環状溝12aが施
されて構成されている。なお、挿入端部11の外周面に
互いに間隔を隔てた環状凹部11a、11aが施されて
いる。筒状のスリーブ20は鍛造により形成されたもの
である。即ち、図3に示すように、先ず、図3(A)に
示す雌縦断面円形の円柱状の金属片2を用意し、次に矢
印で示すように、この金属片2を冷鍛加工することによ
り、円柱状から漸次図3(B)に示す底部21Aを有す
る筒状体2Aに塑性変形させ、さらに変形させながら最
後に図4に示すように塑性変形され、円筒部21との円
筒部21の他端に形成された底部の中央部を抜き取っ
て、取付け穴21bが施され、他端を閉じると共に継手
本体10に固着するための求心方に延びる鍔部21aが
形成されている。
【0014】このスリーブ20の円筒部21は、図4に
示すように、鍛造により、最終工程において、鍔部21
a側に形成された直筒基部22と、直筒基部22よりも
大きい内径を有する一端側に形成された大径直筒部23
と、直筒基部22と大径直筒部23間に形成された漸次
大径となるテーパ壁部24と、大径直筒部23の直筒部
分から軸方向外方に延設された開口筒部25とが実質的
に同一肉厚で厚肉の鍔部21aと一体に形成されてい
る。この開口筒部25には、大径直筒部23の直筒部分
から軸方向外方に向うにつれて漸次拡径している弧状の
拡径壁部25aを備え、該拡径壁部を介して内周側に先
に向って漸次内径が大きくなる入り口内周面25bと、
大径直筒部23の外周面よりも半径方向外方に突出して
いる外方突出部25cとが形成されている。なお、望ま
しくは、外方突出部25cの頂面は軸と平行に延びる平
滑な表面に形成されている。また、大径直筒部23の軸
方向長さは直筒基部22の長さの半分または半分よりも
やや短い軸方向長さに設定されている。
【0015】そして、補強層入りホース継手1は、図2
に示すように、筒状の継手本体10の挿入端部11の一
端から挿入端部11の外周にスリーブ20が挿入配置し
た後、鍔部21aの外周に配設した加締め治具7の突出
歯7aにより鍔部21aを求心方向に加締めることによ
り、鍔部21aの取付け穴21bの内周縁部が挿入端部
11の背後に施され環状溝12aに加締めることにより
構成され、継手本体10に筒状のスリーブ20が一体的
に保持されたホース接続継手1が構成されている。
【0016】このホース接続継手1はスリーブ20の円
筒部21は、鍔部21aの外周から継手本体10の一端
側に向って軸方向に継手本体10の挿入端部11と同心
的に延び、挿入端部11の一端側から、この挿入端部1
1とスリーブ間に補強層入りホース30の端部35が挿
入可能に形成されている。即ち、継手本体10の挿入端
部11の外周において、直筒基部22は補強層入りホー
ス10の端部の補強層露出部32aが挿入可能に形成さ
れる一方、大径直筒部23は補強層入りホース30の端
部30aに残された外層端部33aが挿入可能に形成さ
れさている。
【0017】そして、かかる補強層入りホース継手1の
一端から図5に示すように弾性補強層入りホース30の
端部30aが挿入配置され、しかる後図1に示すよう
に、加締めダイス50を用いて、スリーブ20の円筒部
21の外周面から筒状の継手本体10の挿入端部11に
対して加締めることにより、本発明に係わる補強層入り
ホース接続構造体が構成されている。
【0018】具体的に説明すると、図5に示すように、
補強層入りホース30はゴム等の内面層31と内面層3
1の外周に配置された金属ワイヤー等で編組された補強
層32と補強層の32外周に配置されたゴム等の外面層
33とを備え、補強層入りホース30の端部30aはそ
の先端部の外層が取除かれて実質的に補強層の外周面が
露出した補強層露出部32aと、残された外面層32の
外面層端部33aとが含まれ、かかるる補強層入りホー
ス30の端部30aが筒状の継手本体10の挿入端部1
1とスリーブ20間に挿入配置されている。
【0019】従って、補強層入りホース30の端部30
の内周面が筒状の継手本体10の挿入端部11の外周面
に挿入配置されると共に、補強層露出部分32aがスリ
ーブ20の直筒基部22内に挿入配置され、残された外
面層32の外面層端部33aが大径直筒部23内に挿入
配置され、しかる後、図2に示すように、補強層入りホ
ース継手1に補強層入りホース端部35を挿入配置した
後、加締めダイス50を用いてスリーブ20をその外周
面から筒状の継手本体10の挿入端部11に対して求心
方向に加締めることにより、耐久性と外部からの水の浸
入を防止できるシール性に優れた補強層入りホース接続
構造体が構成されている。
【0020】即ち、補強層入りホース端部30aが筒状
の継手本体10の挿入端部11とスリーブ20間に挿入
された後、円筒部21の外周面から、加締め装置(図示
せず)に装備された分割された複数個の加締めダイス5
0のそれぞれのベース内周面51、51に軸方向に互い
に間隔を隔てて設けられた求心方向に突出して設けらた
複数(2個)の円弧状の突出爪52,52により、軸方
向に間隔を隔てて直筒基部22の複数箇所(2個所)を
局所的に環状に大きく加締め、複数の環状の谷部22
a、22aが形成されると共に、谷部22a、22a間
に形成された山部22bが加締めダイス50の突出爪5
2,52間の内周面51により、山部22bが複数箇所
(2個所)より小さく加締められ、山部22bの山高さ
が規制されている。また、大径直筒部23及び開口筒部
25の外周を覆うベース内周面51により、大径直筒部
23及び開口筒部25の外周部が、実質的に面一に谷部
22a、22a間より大きく、しかも開口筒部25が外
方突出部25cによりさらに大きく加締められ、その結
果、前述した弧状の拡径壁部25a及びその近辺が塑性
変形され、半径方向外側に開口筒部25寄りの谷部22
aから山高さが規制された開口端向かって漸次大径部と
なる半波形山部23aと、半波形山部23aから略スト
レートに伸ばされストレート頂部27とが形成され、内
側に半径方向内方に突出した環状の内方突出部26が形
成され、谷部22a、22aで補強層露出部分35aを
強固に締付け、弧状の内方突出部26が補強層入りホー
ス端部30aの基部部分35bの外層端部33a内に加
締め込まれている
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、直筒基部22を軸方向
に間隔を隔てて求心方向に局所的に大きく加締めて谷部
22a、22aを形成しても、谷部22a、22a間に
山高さが規制された山部22bが形成部されているで加
締め時に谷部に作用する押し圧力が山部22aに分散さ
れる。また、大径直筒部23を全体的に小さく加締めて
も、谷部22a、22aで補強層露出部分32aを強固
に締付けことができると共に半径方向内方に突出した弧
状の内方突出部26により、弧状突出部23eが補強層
入りホース30の端部30aの外層端部33aを押し付
け、シール性を高めることができ、外部からの水等の液
体が補強層露出部分32aに侵入するのを阻止でき、弾
性補強層入りホースの耐久性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 加締めダイスを用いて本発明の補強層入りホ
ース接続構造体を組立てた状態を示す下半分を省略した
要部を断面。
【図2】 加締め治具を用いて、図1に用いられるホー
ス接続継手を製造した状態を示す下半分を省略した要部
断面。
【図3】 図2中のスリーブの製造方法を説明するため
の下半分を省略した要部断面。
【図4】 図2中のスリーブの下半分を省略した断面
図。
【図5】 本発明の補強層入りホース接続構造体の製造
方法を示す下半分を省略した要部断面。
【図6】 従来の補強層入りホース接続構造体の断面
図。
【符号の説明】
1 ホース接続継手 10 筒状の継手本体 11 挿入端部 12 隆起部 12a 環状溝 20 スリーブ 21 円筒部 21a 鍔部 22 直筒基部 22a 谷部 22b 山部 23 大径部直筒部 23a 半波形山部 25 開口筒部 25a 弧状の拡径筒部 25b 入り口内周面 25c 外方突出部 26 内方突出部 27ストレート頂部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 補強層入りホースの先端部の外層が取除
    かれて実質的に補強層の外周面が露出した補強層露出部
    を有する端部を強固に接続できるホース接続継手であっ
    て、 一端から他端に延び、該一端に前記補強層入りホースの
    端部の内周面を挿入可能になした実質的にストレートに
    延びる挿入端部を備えと共に、該挿入端部の背後の外周
    面に環状溝を備えた筒状の継手本体と、 実質的に縦断面円形の金属片から鍛造され、前記筒状の
    継手本体の該挿入端部の外径よりも大きい内径を有し、
    前記補強層入りホースの端部を挿入可能に該挿入端部の
    外周に同心的に配設されたスリーブとからなり、 該スリーブは円筒部と、該円筒部の他端を閉じる求心方
    にのびる鍔部と、該鍔部の中央に形成された取付け穴と
    を備え、 該スリーブの該鍔部の該取付け穴の内周縁部が該環状溝
    内に加締め付けられてなるホース接続継手において、 前記スリーブの該円筒部は前記鍔部の外周から該継手本
    体の一端側に向って該継手本体と同心的に延び、該鍔部
    側に形成された直筒基部と、一端側に形成された該直筒
    基部よりも大きい内径を有する大径直筒部と、該大径直
    筒部から外方に延びる開口筒部と、を具備し、 該直筒基部は前記補強層入りホースの該端部の該補強層
    露出部が挿入可能に形成される一方、該大径直筒部は前
    記補強層入りホースの該端部に残された外層端部が挿入
    可能に形成されさていて、該開口筒部が該大径直筒部の
    直筒部分から軸方向外方に向うにつれて漸次拡径してい
    る弧状の拡径壁部を備え、該拡径壁部を介して内周側に
    先に向って漸次内径が大きくなる入り口内周面と該拡径
    壁部を介して外周側に該大径直筒部の外周面よりも半径
    方向外方に突出している外方突出部とを備えていること
    を特徴とするホース接続継手。
  2. 【請求項2】 先端部の外層が取除かれて実質的に補強
    層の外周面が露出した補強層露出部と残された外層端部
    とを備えた補強層入りホース端部を有する弾性補強層入
    りホースと:一端に前記補強層入りホース端部の内周面
    を挿入可能になした実質的にストレートに延びる挿入端
    部を有し、該挿入端部の背後の外周面に環状溝を備えた
    筒状の継手本体と、実質的に縦断面円形の金属片から鍛
    造され、前記筒状の継手本体の該挿入端部の外径よりも
    大きい内径を有し、前記補強層入りホースの端部を挿入
    可能に該挿入端部の外周に同心的に配設されたスリーブ
    とを備え、該スリーブが円筒部と、該円筒部の他端を閉
    じる求心方にのびる鍔部と、該鍔部に形成された取付け
    穴とを具備し、該スリーブの該鍔部の該取付け穴の内周
    縁部が該継手本体の該環状溝内に加締め付けられてなる
    ホース接続継手:とを備え、 前記スリーブの該円筒部は前記鍔部の外周から該継手本
    体の一端側に向って該継手本体と同心的に延び、該鍔部
    側に形成された直筒基部と、一端側に形成された該直筒
    基部よりも大きい内径を有する大径直筒部と、該大径直
    筒部から外方に延びる開口筒部と、を具備し、該直筒基
    部は前記補強層入りホースの該端部の該補強層露出部が
    挿入可能に形成される一方、該大径直筒部は前記補強層
    入りホースの該端部に残された外層端部が挿入可能に形
    成されさていて、該先端部が該大径直筒部の直筒部分か
    ら軸方向外方に向うにつれて漸次拡径している環状の弧
    状の拡径壁部を備え、該拡径壁部を介して内周側に先に
    向って漸次内径が大きくなる入り口内周面と該拡径壁部
    を介して外周側に該大径直筒部の外周面よりも半径方向
    外方に突出している外方突出部とを備えていて、該補強
    層入りホースの該端部を前記筒状の継手本体の該挿入端
    部とスリーブ間に挿入させ状態で、互いに軸方向に間隔
    を隔てた複数箇所を外周面から加締めて該直筒基部に、
    複数の環状の谷部が形成される一方、該谷部間、前記大
    径直筒部及び該開口筒部の頂面がそれぞれ略同一外径に
    なるように該谷部間、前記大径直筒部及び該開口筒部を
    該複数箇所より小さく加締めることにより、該谷部間に
    山高さを規制した環状の山部が形成されると共に該大径
    直筒部の外周面及び先端部の外周面が実質的に面一に形
    成され、その結果前記弧状の拡径壁部及びその近辺に塑
    性変形された半径方向内方に突出した環状の内方突出部
    が形成され、該谷部で補強層露出部を締付け、該内方突
    出部で前記外層端部を締付けてなることを特徴とする補
    強層入りホース接続構造体。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003166676A (ja) * 2001-12-03 2003-06-13 Yokohama Rubber Co Ltd:The マリンホース
JP2004060673A (ja) * 2002-07-24 2004-02-26 Tokai Rubber Ind Ltd 蛇腹金属管付ホースの端部固定構造
JP2005024965A (ja) * 2003-07-03 2005-01-27 Jst Mfg Co Ltd 光プラグ付き光ファイバケーブル
JP2005214219A (ja) * 2004-01-27 2005-08-11 Komatsu Ltd ホース口金装置
JP2017211011A (ja) * 2016-05-25 2017-11-30 日立金属株式会社 液圧配管用ホース、ブレーキホース、及びホース用口金具

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