JP2003166676A - マリンホース - Google Patents
マリンホースInfo
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Abstract
も、その錆の進行を大幅に抑制することが可能なマリン
ホースを提供する。 【解決手段】耐圧補強層2の外周側に金属補強層3を設
けたホース本体5の端部5Aにホース接続用の取付金具
5を装着したマリンホースにおいて、ホース本体5から
露出する取付金具6の露出部6Bに金属補強層3を構成
する金属よりイオン化傾向が大きい金属体7を電気的に
接続固定する。また、金属補強層3と取付金具6を電気
的に接続する。
Description
し、更に詳しくは、海水中に露出した金属補強層の錆の
進行を抑制するようにしたマリンホースに関する。
ら油などの流体を輸送するのに用いられるマリンホース
として、例えば、内面ゴム層の外周側に耐圧補強層を設
け、この耐圧補強層の外周側に金属補強層を介して外面
ゴム層を配設した構造のホースがある。
斜配列した補強コードをゴム被覆してなる複数の補強層
を、隣接する補強層の補強コードがホース長手方向に対
する傾斜方向を逆向きにして交差するように積層して構
成され、内面ゴム層の内側を高圧で移送される流体に対
する耐圧力層として作用するようになっている。
圧補強層の外周側に螺旋状に巻回して構成され、高圧流
体による耐圧補強層の膨張を抑制し、かつ外圧によるホ
ース変形を抑制するようにしている。
でのホースライン(マリンホースを多数連結したもの)
において、主に海中部分で使用される。そのため、海中
の浮遊物などにより外面ゴム層が損傷し、金属補強層の
スチールワイヤが海水中に露出してしまうことがある。
露出すると、その露出した部分から錆が発生し、その錆
が進行するとスチールワイヤと被覆ゴムとの間に剥離が
発生する。その剥離が広い範囲にわたって生じると、ホ
ース破損による内部流体の漏洩発生という重大な事故に
繋がる恐れがある。
発見した際には、使用を中止して即刻新しいホースと交
換すれば問題ないが、海中に敷設したマリンホースを交
換するには、ホースライン全体を陸揚げするという大が
かりな作業が必要になるので、現状では即時交換するこ
とが極めて難しい。
補強層が海水中に露出して錆が発生しても、その錆の進
行を大幅に抑制することが可能なマリンホースを提供す
ることにある。
明は、耐圧補強層の外周側に金属補強層を設けたホース
本体の端部にホース接続用の取付金具を装着したマリン
ホースにおいて、前記ホース本体から露出する前記取付
金具の露出部に前記金属補強層を構成する金属よりイオ
ン化傾向が大きい金属体を電気的に接続固定し、該金属
補強層と前記取付金具を電気的に接続したことを特徴と
する。
を構成する金属よりイオン化傾向が大きい金属体を電気
的に接続する一方、金属補強層と取付金具とを電気的に
接続したので、金属補強層が海水中に露出すると、金属
補強層、取付金具、金属体、海水からなる電気回路が形
成され、それにより金属体が電食により海水中に溶解し
て防食陽極として働くので、金属補強層の金属の海水中
への溶解を防止することができる。従って、金属補強層
に錆が発生してもその進行を大幅に抑えることができ
る。
の図面を参照しながら詳細に説明する。
し、このマリンホースは、円管状の内面ゴム層1の外周
側に耐圧補強層2を配設し、この耐圧補強層2の外周側
に金属補強層3を配置し、その外周側に外面ゴム層4を
設けたホース本体5を備えている。
傾斜配列した補強コードをゴム被覆してなる複数の補強
層2aを、隣接する補強層2aの補強コードがホース長
手方向に対する傾斜方向を逆向きにして交差するように
積層した構成になっている。ホース長手方向に対する補
強コードの傾斜角度は54.73°より小さくなってお
り、内面ゴム層1の内側を高圧で移送される流体に対す
る耐圧力層として作用する。この耐圧補強層2に使用さ
れる補強層の層数としては、例えば、4〜20層にする
ことができる。
螺旋状に巻回したスチールワイヤw間にゴムrを充填し
て構成され、移送される高圧流体による耐圧補強層2の
膨張を抑制し、かつ外圧によるホース変形を抑制するよ
うにしている。スチールワイヤwの端部w’は、後述す
る取付金具6に電気的に接続している。
ース同志を接続するための鍛造鋼からなる取付金具6が
それぞれ装着されている。この取付金具6は、ホース本
体5の端部5Aを外周側に固定する円筒状のニップル6
Aと、このニップル6Aの外側端部に外周側に向けて突
設された、ホース本体5の外部に露出するホース接続用
フランジ6Bとを備えている。
部w’が接触し、取付金具6とスチールワイヤwとを電
気的に接続するようにしている。フランジ6Bには、周
方向に沿って所定の間隔で連結用ボルトの挿通孔6Cが
形成されている。
Bには、金属補強層3を構成するスチールワイヤwより
イオン化傾向が大きい亜鉛からなる金属体7が取り付け
られるようになっている。
挿通された連結用ボルトBとナットNによりフランジ6
Bに連結固定されたスチール製の金属プレート8に、ゴ
ムシート9を介して、金属プレート8に固設した金属製
ボルト10とナット11により着脱自在に固定されてお
り、金属プレート8とボルト10を介して、取付金具6
に電気的に接続している。
遊物などにより外面ゴム層4が損傷し、金属補強層3の
スチールワイヤwが海水中に露出した際に、スチールワ
イヤw、取付金具6、金属プレート8、ボルト10、金
属体7、海水からなる電気回路が形成されることになる
が、金属体7がスチールワイヤwよりイオン化傾向が大
きい亜鉛から構成されているため、電食により亜鉛イオ
ンが海水中に溶出して亜鉛が溶解し、金属体7が防食陽
極として作用する。そのため、スチールワイヤwの海水
中への溶解を防ぐことができるので、スチールワイヤw
に錆が生じてもその進行を大幅に抑制することが可能に
なる。
補強層3にスチールワイヤwを用いたが、それに限定さ
れず、他の金属からなる金属ワイヤであってもよい。
を螺旋状に巻回する構成にしたが、マリンホースに用い
られる金属製の補強構造であればいずれの構造であって
もよい。
ヤwを用いた際に、上述したように亜鉛を好ましく使用
することができるが、金属補強層3を構成する金属より
イオン化傾向が大きい金属であれば、いずれの金属を用
いてもよい。
好ましく用いることができるが、耐圧補強層の外周側に
金属補強層を設けたマリンホースにおいて、金属補強層
に錆の問題が生じるホースであれば、いずれのマリンホ
ースにも好適に用いることができる。
ら露出する取付金具の露出部に金属補強層を構成する金
属よりイオン化傾向が大きい金属体を電気的に接続固定
し、該金属補強層と取付金具を電気的に接続すること
で、金属体が防食陽極として作用するので金属補強層が
海水中に露出して錆が発生しても、その錆の進行を大幅
に抑制することが可能になる。
である。
拡大正面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 耐圧補強層の外周側に金属補強層を設け
たホース本体の端部にホース接続用の取付金具を装着し
たマリンホースにおいて、前記ホース本体から露出する
前記取付金具の露出部に前記金属補強層を構成する金属
よりイオン化傾向が大きい金属体を電気的に接続固定
し、該金属補強層と前記取付金具を電気的に接続したマ
リンホース。 - 【請求項2】 前記金属補強層を金属ワイヤを前記耐圧
補強層の外周側に螺旋状に巻回して構成した請求項1に
記載のマリンホース。 - 【請求項3】 前記取付金具を、ホース本体の端部を外
周側に固定するニップルと、外部に露出するホース接続
用フランジとから構成し、該フランジに前記金属体を取
り付け、前記ニップルに前記金属ワイヤを接触させた請
求項2に記載のマリンホース。 - 【請求項4】 前記金属体を前記ホース接続用フランジ
に着脱自在に固定した請求項3に記載のマリンホース。 - 【請求項5】 前記金属ワイヤがスチールからなり、前
記取付金具が鍛造鋼からなる請求項2,3または4に記
載のマリンホース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001368195A JP2003166676A (ja) | 2001-12-03 | 2001-12-03 | マリンホース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001368195A JP2003166676A (ja) | 2001-12-03 | 2001-12-03 | マリンホース |
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Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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