JP6215725B2 - ブラケット付き燃料タンク装置用パイプ類の表面保護構造 - Google Patents

ブラケット付き燃料タンク装置用パイプ類の表面保護構造 Download PDF

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この発明は、自動車車体に取付けるなどするブラケット付き燃料タンク装置用パイプ類の表面保護構造に関する。
自動車などの燃料タンク装置は、動力源としての燃料を貯蔵すべくタンク本体を備えて構成しており、かかるタンク本体には、通常、車体側に設けた燃料注入口から燃料を注入するフィラーパイプや、タンク本体の上部空間を抜気するベンチレーションパイプさらにはタンク本体内の燃料蒸気を循環させるリサーキュレーションパイプが構成するパイプ類が装着されている(例えば、特許文献1或いは特許文献2を参照)。
かかるパイプ類は、いずれも鉄などの金属製であるが故に水分、酸素或いは錆促進物質等の錆要因物質に晒されて腐食される場合がある。このことから、その表面にブラケットと共にメッキ又はメッキ及びカチオン塗装からなる耐腐食保護膜層が形成されていると共に、当該耐腐食保護膜層の表面に、さらに、チッピング対策や防錆対策を施すべくポリエチレンなどの合成樹脂粉体をパウダー塗装することにより形成する耐チッピング並びに耐発錆保護膜層を積層形成して構成されている。
すなわち、この種の燃料タンク装置は、図7に示すように、パイプ類として例えば燃料を注入するフィラーパイプaを備えて構成しており、かかるフィラーパイプaは、車体に取付けるべくブラケットbの一端側が溶接或いはロー付けhにより取付けられ、ブラケットbの他端側を車体の所定取付け部位にボルトナットなどを用いて設置するようにしている。
そして、フィラーパイプaは、ブラケットbと共に耐腐食性を有すべく、その表面にはメッキ又はメッキ及びカチオン塗装による形成した耐腐食保護膜層cを形成して構成している。加えて、かかるフィラーパイプa及びブラケットbは、自動車の走行中などに起こる石跳ねなどに対する耐チッピング或いは泥水や塩水などに対する防錆対策として、耐腐食保護膜層c上にさらにポリエチレンパウダーなどの合成樹脂粉体をパウダー塗装することにより耐チッピング並びに耐発錆保護膜層dを形成して構成している。
このように構成するフィラーパイプaは、ブラケットbを取付けた場合、ブラケットbが金属製板材をプレス成形などして形成されていることから、両者の間に断面略V字状の狭隘部eが形成されてしまうことになる。
かかる狭隘部eは、メッキ又はメッキ及びカチオン塗装による形成した耐腐食保護膜層cが形成された後も存在しており、耐腐食保護膜層cの上にパウダー塗装により耐チッピング並びに耐発錆保護膜層dを形成した場合には、狭隘部eの奥部側には特にパウダー塗装が付着しにくいことから、耐チッピング並びに耐発錆保護膜層dの膜厚が一般部位に比して薄目になりやすい。かかる点を解消すべく、耐チッピング並びに耐発錆保護膜層dを厚膜に形成するには、他の一般部位には必要以上の厚膜の耐チッピング並びに耐発錆保護膜層dを形成することになって、重量の増加と共に不経済となってしまう。
かかる課題を解決すべく、従来の技術においては、フィラーパイプaの製造工程を描画した図8に示すように、まず、工程(1)において、ロー付け接着又は溶接によりフィラーパイプaにブラケットbを取付けておき、工程(2)において、メッキ又はメッキ及びカチオン塗装により、フィラーパイプaの表面(図示しないが内表面を含む)に、ブラケットbを含めて、耐腐食保護膜層cを形成している。
その後、図8の(3)において、耐腐食保護膜層cを形成した後も存在する狭隘部eを、塩化ビニール系シーリング材からなる埋設部材fを埋設して埋め立てて、かかる状態から、パウダー塗装による耐チッピング並びに耐発錆保護膜層dを積層形成するようにしている。
特開2002−67713号公報 特開2010−195212号公報
したがって、従来技術においては、耐チッピング並びに耐発錆保護膜層dを積層形成する際には、フィラーパイプaとブラケットbとの間に形成される狭隘部eは、塩化ビニール系シーリング材からなる埋設部材fにより埋め立てられていることから、当該部位に積層形成される耐チッピング並びに耐発錆保護膜層dの膜厚を一般部位と同様な必要最小限の膜厚とすることができることになる。
しかしながら、自動車などに使用する燃料タンク装置は、概して、車外に剥き出し設置されていることから、冬季や夏季などの気候変動による温度差に常に晒されていることになる。かかる環境下にフィラーパイプaなどのパイプ類が晒された場合、狭隘部eに埋め立てられた塩化ビニール系シーリング材からなる埋設部材fとその表面に積層形成された耐チッピング並びに耐発錆保護膜層dとは、温度による伸び率や膨張率が互いに異なっていることから、図9に示すように耐チッピング並びに耐発錆保護膜層dに亀裂gが生じることがあり、かかる亀裂gによって、特に腐食耐性の向上代を低下させてしまい兼ねない。
そこで、この発明は、パイプ類及びブラケットによって形成された狭隘部に埋め立てた埋設部材と、耐腐食保護膜層上に積層形成された耐チッピング並びに耐発錆保護膜層とが、冬季や夏季などの気候変動による温度差を受けたとしても、亀裂現象を生じないようにして、常に所定の腐食耐性を保持できるように構成したブラケット付き燃料タンク装置用パイプ類の表面保護構造を提供することを目的としている。
この発明に係るブラケット付き燃料タンク装置用パイプ類の表面保護構造は、タンク本体に装着される金属製のパイプ類の略円形外壁に金属製板材からなるブラケットを装着することで前記パイプ類と前記ブラケットとの間に断面略V字状の狭隘部が形成された状態で、前記ブラケットと共に施す前記パイプ類の表面保護構造であって、前記パイプ類及びブラケットの表面に、メッキ又はメッキ及びカチオン塗装からなる耐腐食保護膜層を形成した状態で、前記狭隘部にポリエチレンなどの合成樹脂から構成する略三角柱状の埋設部材を埋設嵌合し、且つ、該埋設部材を含めて前記耐腐食保護膜層上に、前記埋設部材と同材質からなる合成樹脂粉体をパウダー塗装することによって耐チッピング並びに耐発錆保護膜層を積層形成したことを特徴とする。
かかる構成により、この発明は、パイプ類とブラケットとの間に形成される狭隘部にポリエチレンなどの合成樹脂から構成する略三角柱状の埋設部材を埋設嵌合した上で、埋設部材と同材質からなる合成樹脂粉体をパウダー塗装することにより耐腐食保護膜層上に耐チッピング並びに耐発錆保護膜層を積層形成している。かかることから、耐チッピング並びに耐発錆保護膜層は、高温下においてパウダー塗装により形成されていることから、その下層に存する同材質の埋設部材と同化して一体となり、たとえ気候変動による温度差を受けたとしても、埋設部材との間における伸び率や膨張率が同等であるが故に、耐チッピング並びに耐発錆保護膜層における亀裂発生を抑制して腐食耐性の向上代を常に高く保持することができる。
また、この発明に係る実施形態としてのブラケット付き燃料タンク装置用パイプ類の表面保護構造は、上記発明におけるパイプ類が、前記タンク本体内に燃料を供給するフィラーパイプであり、当該フィラーパイプと前記ブラケットとの間に形成される前記狭隘部に前記埋設部材を埋設嵌合し、且つ、該埋設部材に対しても前記耐チッピング並びに耐発錆保護膜層を積層して構成している。
かかる構成により、この発明における実施形態は、フィラーパイプとブラケットとの間に形成される狭隘部にポリエチレンなどの合成樹脂から構成する略三角柱状の第1の埋設部材を埋設嵌合した上で、第1の埋設部材と同材質からなる合成樹脂粉体をパウダー塗装することにより耐腐食保護膜層上に耐チッピング並びに耐発錆保護膜層を積層形成している。かかることから、耐チッピング並びに耐発錆保護膜層は、高温下においてパウダー塗装により形成されていることから、その下層に存する同材質の第1の埋設部材と同化して一体となり、たとえ気候変動による温度差を受けたとしても、埋設部材との間における伸び率や膨張率が同等となって、亀裂発生を抑制して腐食耐性の向上代を常に高く保持することができる。
また、この発明に係る実施形態としてのブラケット付き燃料タンク装置用パイプ類の表面保護構造は、前記フィラーパイプに装着した前記ブラケットに、前記パイプ類を構成するベンチレーションパイプ又はリサーキュレーションパイプを装着組付けする組付け片部を形成して構成する場合、前記ベンチレーションパイプ又はリサーキュレーションパイプに前記ブラケットの組付け片部を装着した状態で形成される前記狭隘部にも前記埋設部材を埋設して構成し、当該埋設部材に対しても前記耐チッピング並びに耐発錆保護膜層を積層形成して構成している。
かかる構成により、この発明における実施形態は、ベンチレーションパイプ又はリサーキュレーションパイプとブラケットに形成した組付け片部との間に形成される狭隘部にも埋設部材を埋設嵌合した上で、当該埋設部材と同材質からなる合成樹脂粉体をパウダー塗装することにより耐腐食保護膜層上に耐チッピング並びに耐発錆保護膜層を積層形成している。かかることから、耐チッピング並びに耐発錆保護膜層は、高温下においてパウダー塗装により形成されていることから、その下層に存する同材質の埋設部材と同化して一体となり、たとえ気候変動による温度差を受けたとしても、当該埋設部材との間における伸び率や膨張率が同等となって、亀裂発生を抑制して腐食耐性の向上代を常に高く保持することができる。
この発明は、パイプ類とブラケットとの間に形成される狭隘部にポリエチレンなどの合成樹脂から構成する略三角柱状の埋設部材を埋設嵌合した上で、埋設部材と同材質からなる合成樹脂粉体をパウダー塗装することにより耐腐食保護膜層上に耐チッピング並びに耐発錆保護膜層を積層形成している。かかることから、耐チッピング並びに耐発錆保護膜層は、高温下においてパウダー塗装により形成されていることから、その下層に存する同材質の埋設部材と同化して一体となり、たとえ気候変動による温度差を受けたとしても、埋設部材との間における伸び率や膨張率が同等であるが故に、耐チッピング並びに耐発錆保護膜層における亀裂発生を抑制して腐食耐性の向上代を常に高く保持することができる。
この発明に係る実施例1を採用した燃料タンク装置を概略的に描画した斜視図である。 図1における一点鎖線円内を拡大して描画した斜視図である。 図2におけるA−A断面図である。 この発明に係る実施例1に使用する埋設部材の斜視図である。 この発明に係る実施例2を採用した燃料タンク装置における図1と同様の斜視図である。 図5のB−B断面図である。 従来の技術における燃料タンク装置における図6と同様な部位の断面図である。 図7における従来に技術における耐腐食保護膜層と耐チッピング並びに耐発錆保護膜層を形成する概略工程図である。 図7に示す従来の技術において、耐チッピング並びに耐発錆保護膜層に亀裂が発生した状態を描画した要部拡大断面図である。
この発明の実施例に係るブラケット付き燃料タンク装置用パイプ類の表面保護構造は、パイプ類及びブラケットによって形成された狭隘部に埋め立てた埋設部材と、耐腐食保護膜層上に積層形成された耐チッピング並びに耐発錆保護膜層とが、冬季や夏季などの気候変動による温度差を受けたとしても、亀裂現象を生じないようにして、常に所定の腐食耐性を高く保持できるように構成している。
次に、図1乃至図4を用いて、この発明を採用した実施例1に係るブラケット付き燃料タンク装置用パイプ類の表面保護構造について説明する。
先ず、図1において、エンジンの動力源としての燃料を貯蔵するタンク本体1は、一方のタンク半体(例えば、アッパータンク)1aと他方のタンク半体(例えば、ロアタンク)1bとを周縁フランジ部同士を互いに接合することによって構成している。
タンク本体1には、自動車の動力源となる燃料をタンク本体1内に注入するフィラーパイプ2やタンク本体1の上部空間を抜気するベンチレーションパイプ(又はタンク本体内の燃料蒸気を循環させるリサーキュレーションパイプ)3、さらにはタンク本体1内の燃料蒸気を不図示のキャニスターに送出するエバポレーションパイプ4などが構成する鉄などの金属製のパイプ類が装着設置されている。
そして、フィラーパイプ2は、金属製板材をプレス成形してなるブラケット5を介して不図示の車体に取付けられるように構成している。かかることから、フィラーパイプ2の略円形外壁には、ブラケット5におけるフィラーパイプ2の略円形外壁に添うように形成された湾曲状の一端側が溶接或いはロー付け部12により装着されている。また、ブラケット5の他端側は、平板状に形成された上で、車体にボルト/ナットなどを用いて取付けるべく、例えば一対の取付け孔5aが穿設されている。
さらに、ブラケットの中央部には、ベンチレーションパイプ(又はリサーキュレーションパイプ)3をフィラーパイプ2に添設結束すべく、組付け片部5bが湾曲形成されている。組付け片部5は、ベンチレーションパイプ(又はリサーキュレーションパイプ)3にやはり溶接或いはロー付け部13により装着されように構成している。
図3に示すように、ブラケット5の一端側をフィラーパイプ2の略円形外壁に装着したことにより、フィラーパイプ2とブラケット5との間には、断面略V字状の狭隘部6が形成されていることになる。また、ブラケット5の組付け片部5bをベンチレーションパイプ(又はリサーキュレーションパイプ)3の略円形外壁に装着したことにより、ベンチレーションパイプ(又はリサーキュレーションパイプ)3とブラケット5の組付け片部5bとの間には、やはり断面略V字状の狭隘部7が形成されていることになる。
そして、フィラーパイプ2及びベンチレーションパイプ(又はリサーキュレーションパイプ)3の外表面には、ブラケット5の外表面と共に、メッキ又はメッキ及びカチオン塗装することにより、腐食から保護すべく、耐腐食保護膜層8が形成されている。耐腐食保護膜層8は、メッキ又はメッキ及びカチオン塗装することにより形成されることから、狭隘部6及び狭隘部7内にも、延在していることになる。
このように、耐腐食保護膜層8が形成された状態で、狭隘部6は、耐腐食保護膜層8上に載置される形で、ポリエチレンなどの合成樹脂から構成する略三角柱状の第1の埋設部材9を埋設嵌合することにより埋め詰めされている。また、同様に、耐腐食保護膜層8が形成された状態で、狭隘部7は、耐腐食保護膜層8上に載置される形で、図4に示すようなポリエチレンなどの合成樹脂から構成する略三角柱状の埋設部材10を埋設嵌合することにより埋め詰めされている。
そして、かかる狭隘部6及び狭隘部7に埋設部材9及び埋設部材10がそれぞれ埋め詰めされた状態で、耐腐食保護膜層8の上には、埋設部材9及び埋設部材10の表面を含めて、かかる両埋設部材9、10と同材質のポチエチレンなどの合成樹脂粉体をパウダー塗装することによって、耐チッピング並びに耐発錆保護膜層11が積層形成されている。
このように構成するこの発明の実施例1においては、フィラーパイプ2とブラケット5との間に形成される狭隘部6にポリエチレンなどの合成樹脂から構成する略三角柱状の埋設部材9を埋設嵌合した上で、埋設部材9と同材質からなる合成樹脂粉体をパウダー塗装することにより耐腐食保護膜層8上に耐チッピング並びに耐発錆保護膜層11を積層形成していることになる。かかることから、耐チッピング並びに耐発錆保護膜層11は、高温下においてパウダー塗装により形成されていることから、その下層に存する同材質の埋設部材9と同化して一体となり、たとえ気候変動による温度差を受けたとしても、埋設部材9との間における伸び率や膨張率が同等となって、亀裂発生を抑制して腐食耐性の向上代を常に高く保持することができる。
また、上記のように構成するこの発明の実施例1においては、ベンチレーションパイプ(又はリサーキュレーションパイプ)3とブラケット5に形成した組付け片部5bとの間に形成される狭隘部7に埋設部材9と同材質のポリエチレンなどの合成樹脂から構成する略三角柱状の埋設部材10を埋設嵌合した上で、埋設部材10と同材質からなる合成樹脂粉体をパウダー塗装することにより耐腐食保護膜層8上に耐チッピング並びに耐発錆保護膜層11を積層形成していることになる。かかることから、耐チッピング並びに耐発錆保護膜層11は、高温下においてパウダー塗装により形成されていることから、その下層に存する同材質の埋設部材10と同化して一体となり、たとえ気候変動による温度差を受けたとしても、埋設部材10との間における伸び率や膨張率が同等となって、亀裂発生を抑制して腐食耐性の向上代を常に高く保持することができる。
次に、図5及び図6を用いて、この発明に係る実施例2について説明する。
かかる実施例2においては、実施例1と同様に、タンク本体1に装着されて燃料に晒される金属製のフィラーパイプ2の略円形外壁に金属製板材をプレス成形してなるブラケット5を装着することでフィラーパイプ2とブラケット5との間に断面略V字状の狭隘部6が形成された状態で、ブラケット5と共に施すフィラーパイプ2の表面保護構造として、フィラーパイプ2及びブラケット5の表面に、メッキ又はメッキ及びカチオン塗装からなる耐腐食保護膜層8を形成した状態で、狭隘部6にポリエチレンなどの合成樹脂から構成する略三角柱状の埋設部材9を埋設嵌合して埋め込み、且つ、埋設部材9を含めて耐腐食保護膜層8上に、埋設部材9と同材質からなる合成樹脂粉体をパウダー塗装することによって耐チッピング並びに耐発錆保護膜層11を積層形成している。
かかる実施例2においては、上記実施例1と相違して、ブラケット5には組付け片部5bが構成されておらず、従って、フィラーパイプ2に対するベンチレーションパイプ(又はリサーキュレーションパイプ)3の結束構成を有して構成するものではない。
このように構成する実施例2は、フィラーパイプ2とブラケット5との間に形成される狭隘部6にポリエチレンなどの合成樹脂から構成する略三角柱状の埋設部材9を埋設嵌合した上で、埋設部材9と同材質からなる合成樹脂粉体をパウダー塗装することにより耐腐食保護膜層8上に耐チッピング並びに耐発錆保護膜層11を積層形成していることになる。かかることから、耐チッピング並びに耐発錆保護膜層11は、高温下においてパウダー塗装により形成されていることから、その下層に存する同材質の埋設部材9と同化して一体となり、たとえ気候変動による温度差を受けたとしても、埋設部材9との間における伸び率や膨張率が同等となって、亀裂発生を抑制して腐食耐性の向上代を常に高く保持することができる。
実施例2においては、実施例1のように、フィラーパイプ2とベンチレーションパイプ(又はリサーキュレーションパイプ)3の結束構成を有して構成していないことから、ベンチレーションパイプ(又はリサーキュレーションパイプ)3に、ブラケット5とは別体構成のブラケット(不図示)を装着構成する場合には、当該ブラケットとの間に狭隘部が形成されることになるが、かかる狭隘部に対しても、上記埋設部材10と同様な形状及び材質を有する埋設部材を嵌合埋設した上で、耐チッピング並びに耐発錆保護膜層11が形成されることになる。
以上説明したこの発明は、パイプ類及びブラケットによって形成された狭隘部に埋め立てた埋設部材と、耐腐食保護膜層上に積層形成された耐チッピング並びに耐発錆保護膜層とが、冬季や夏季などの気候変動による温度差を受けたとしても、亀裂現象を生じないようにして、常に腐食耐性を高く保持できるように構成していることから、自動車車体に取付けるなどするブラケット付き燃料タンク装置用パイプ類の表面保護構造等に好適であるといえる。
1 タンク本体
2 フィラーパイプ(パイプ類)
3 ベンチレーションパイプ(又はリサーキュレーションパイプ)(パイプ類)
5 ブラケット
6、7 狭隘部
8 耐腐食保護膜層
9、10 埋設部材
11 耐チッピング並びに耐発錆保護膜層

Claims (3)

  1. タンク本体に装着される金属製のパイプ類の略円形外壁に金属製板材からなるブラケットを装着することで前記パイプ類と前記ブラケットとの間に断面略V字状の狭隘部が形成された状態で、前記ブラケットと共に施す前記パイプ類の表面保護構造であって、前記パイプ類及びブラケットの表面に、メッキ又はメッキ及びカチオン塗装からなる耐腐食保護膜層を形成した状態で、前記狭隘部にポリエチレンなどの合成樹脂から構成する略三角柱状の埋設部材を埋設嵌合し、且つ、該埋設部材を含めて前記耐腐食保護膜層上に、前記埋設部材と同材質からなる合成樹脂粉体をパウダー塗装することによって耐チッピング並びに耐発錆保護膜層を積層形成したことを特徴とするブラケット付き燃料タンク装置用パイプ類の表面保護構造。
  2. 前記パイプ類が、前記タンク本体内に燃料を供給するフィラーパイプであり、当該フィラーハ゜イフ゜と前記ブラケットとの間に形成される前記狭隘部に前記埋設部材を埋設嵌合し、且つ、該埋設部材に対しても前記耐チッピング並びに耐発錆保護膜層を積層したことを特徴とする請求項1に記載のブラケット付き燃料タンク装置用パイプ類の表面保護構造。
  3. 前記フィラーパイプに装着した前記ブラケットに、前記パイプ類を構成するベンチレーションパイプ又はリサーキュレーションパイプを装着組付けする組付け片部を形成して構成する場合、前記ベンチレーションパイプ又はリサーキュレーションパイプに前記ブラケットの組付け片部を装着した状態で形成される前記狭隘部にも前記埋設部材を埋設して構成し、当該埋設部材に対しても前記耐チッピング並びに耐発錆保護膜層を積層形成して構成したことを特徴とする請求項2に記載のブラケット付き燃料タンク装置用パイプ類の表面保護構造。
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