JP5640960B2 - 重防食被覆鋼管 - Google Patents
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Description
(1)鋼管と、その表面に形成した化成処理被膜層と、その上に位置する重防食被覆層とを有する重防食被覆鋼管であって、該化成処理被膜層は、硝酸の第1族元素を除いた金属化合物、リン酸第2族元素金属化合物、気相法シリカ微粒子を含有し、pHが3以下となるように調整された酸性処理液を鋼管表面に塗布し、乾燥して形成されており、該重防食被覆層は、該化成処理被膜層の上に無水マレイン酸変性ポリオレフィン接着剤層を介して位置するポリオレフィン層、あるいは、該化成処理被膜層の上に位置するウレタン層である、重防食被覆鋼管。
(2)前記化成処理被膜層と前記無水マレイン酸変性ポリオレフィン接着剤層との間、あるいは前記化成処理被膜層と前記ウレタン層との間に、エポキシプライマー層を有する、上記(1)記載の重防食被覆鋼管。
(3)前記酸性処理液が、硝酸の第1族元素を除いた金属化合物を前記気相法シリカ微粒子に対する重量比で0.02〜0.6、リン酸第2族元素金属化合物を前記気相法シリカ微粒子に対する重量比で0.05〜1.2含有する、上記(1)又は(2)記載の重防食被覆鋼管。
(4)前記硝酸の第1族元素を除いた金属化合物が硝酸銀である、上記(1)乃至(3)のいずれか1つに記載の重防食被覆鋼管。
(5)前記リン酸第2族元素金属化合物がリン酸マグネシウム又はリン酸カルシウムである、上記(1)乃至(4)のいずれか1つに記載の重防食被覆鋼管。
本発明による重防食被覆鋼管は、例えば図1の断面図に示すが如く、鋼管1の表面に形成した化成処理被膜層2と、その上に順次積層した無水マレイン酸変性ポリオレフィン接着剤層3、ポリオレフィン防食層4を有する。更に図2に示すように、防食層4の上に積層した傷付き防止層5を有することもできる。
50Aの鋼管を用いて表面を酸洗処理後、その表面にエポキシ樹脂(International社製Interzone954)を150μm塗布し、1週間養生して硬化させて比較例1の鋼管を製造した。
50Aの鋼管を用いて表面を酸洗処理後、電磁誘導加熱にて鋼管を180℃に加熱し、その表面に丸ダイスを用いて溶融した接着剤(三井化学社製)とポリエチレン樹脂(日本ポリエチレン社製)をそれぞれ150μm、1500μm被覆して比較例2の鋼管を製造した。
特許文献3に記載される下地処理液として、気相法で製造されたシリカ微粒子で日本アエロジル社製のAEROSIL 200を水分散させ、シリカ成分に対して重量比で重リン酸マグネシウム(比較例3)を0.3、又は重リン酸カルシウム(比較例4)を2加えて調製した。
比較下地処理液として、硝酸金属化合物に本発明の範囲外である第1族金属であるカリウム、ナトリウムを用いた処理液(比較例5、6)、気相法では無く液相法で合成されたスノーテックスO(日産化学社製)を用いた処理液(比較例7)、リン酸金属化合物に本発明の範囲外であるナトリウム、亜鉛、アルミニウムを用いた処理液(比較例8、9、10)、また、リン酸金属そのものを用いなかった処理液(比較例11)を調製し、比較例3、4と同方法により50A鋼管外面にポリエチレンを被覆して、比較例5〜11の鋼管を製造した。
下地処理液として、気相法で製造されたシリカ微粒子で日本アエロジル社製のAEROSIL 200を水分散させ、シリカ成分に対して重量比で重リン酸カルシウムを0.1、本発明の範囲である各種の硝酸金属化合物をシリカ成分に対して重量比で0.4となるように加えて調製した。
下地処理液として、気相法で製造されたシリカ微粒子で日本アエロジル社製のAEROSIL 200を水分散させ、シリカ成分に対して重量比で重リン酸マグネシウムを0.1、本発明の範囲である各種の硝酸金属化合物をシリカ成分に対して重量比で0.4となるように加えて調製した。
下地処理液として、気相法で製造されたシリカ微粒子で日本アエロジル社製のAEROSIL 200を水分散させ、シリカ成分に対して重量比で重リン酸カルシウムを0.05〜1.2となるように加え、硝酸マグネシウムをシリカ成分に対して重量比で0.4となるように加えて調製した。
下地処理液として、気相法で製造されたシリカ微粒子で日本アエロジル社製のAEROSIL 200を水分散させ、シリカ成分に対して重量比で重リン酸カルシウムを0.2、硝酸カルシウムをシリカ成分に対して重量比で0.02〜0.6となるように加えて調製した。
下地処理液として、気相法で製造されたシリカ微粒子で日本アエロジル社製のAEROSIL 200を水分散させ、シリカ成分に対して重量比で重リン酸カルシウムを0.1、硝酸ジルコニウムをシリカ成分に対して重量比で0.4となるように加えて調製した。
下地処理液として、気相法で製造されたシリカ微粒子で日本アエロジル社製のAEROSIL 200を水分散させ、シリカ成分に対して重量比で重リン酸カルシウムを0.2、本発明の範囲である各種の硝酸金属化合物をシリカ成分に対して重量比で0.4となるように加えて調製した。
50A鋼管の外面にブラスト処理を行って除錆し、電磁誘導加熱にて鋼管を50℃に加熱し、その表面にスプレー塗装機を用いて第一工業製薬のパーマガード601ウレタンを1.5mm狙いで塗装し、表面に化成処理を行わない比較例12の鋼管を製造した。
下地処理液として、気相法で製造されたシリカ微粒子で日本アエロジル社製のAEROSIL 200を水分散させ、シリカ成分に対して重量比で重リン酸カルシウムを0.1、硝酸カルシウムをシリカ成分に対して重量比で0.4となるように加えて調製した。
2 化成処理被膜層
3 無水マレイン酸変性ポリオレフィン接着剤層
4 ポリオレフィン防食層
4’ ウレタン防食層
5 傷付き防止層
Claims (5)
- 鋼管と、その表面に形成した化成処理被膜層と、その上に位置する重防食被覆層とを有する重防食被覆鋼管であって、該化成処理被膜層は、硝酸の第1族元素を除いた金属化合物、リン酸第2族元素金属化合物、気相法シリカ微粒子を含有し、pHが3以下となるように調整された酸性処理液を鋼管表面に塗布し、乾燥して形成されており、該重防食被覆層は、該化成処理被膜層の上に無水マレイン酸変性ポリオレフィン接着剤層を介して位置するポリオレフィン層、あるいは、該化成処理被膜層の上に位置するウレタン層である、重防食被覆鋼管。
- 前記化成処理被膜層と前記無水マレイン酸変性ポリオレフィン接着剤層との間、あるいは前記化成処理被膜層と前記ウレタン層との間に、エポキシプライマー層を有する、請求項1記載の重防食被覆鋼管。
- 前記酸性処理液が、硝酸の第1族元素を除いた金属化合物を前記気相法シリカ微粒子に対する重量比で0.02〜0.6、リン酸第2族元素金属化合物を前記気相法シリカ微粒子に対する重量比で0.05〜1.2含有する、請求項1又は2記載の重防食被覆鋼管。
- 前記硝酸の第1族元素を除いた金属化合物が硝酸銀である、請求項1乃至3のいずれか1つに記載の重防食被覆鋼管。
- 前記リン酸第2族元素金属化合物がリン酸マグネシウム又はリン酸カルシウムである、請求項1乃至4のいずれか1つに記載の重防食被覆鋼管。
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