JPH09504080A - フランジと協働する高圧ホース及び高圧管を取り付けるための方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 フランジと協働する高圧ホース及び高圧管を、特に建設機械に取り付けるための方法であって、取り付け箇所に少なくとも１つのセンタリング部材（１）を設け、該センタリング部材（１）が、フランジを対応する構成部材に接続する前に、それぞれのフランジを受容するようにした。フランジは、原則として、相応の接続部材を受容するための多数の貫通孔（３，４，５，６）を備えており、これらの貫通孔のうちの少なくも１つが、フランジの外周面にまで達する貫通するスリット（９，１０）を形成している。

Description

【発明の詳細な説明】 フランジと協働する高圧ホース及び高圧管を取り付けるための方法及び取り付け 補助手段 本発明は、フランジと協働する高圧ホース及び高圧管を、特に建設機械に取り 付けるための方法及び取り付け補助手段に関する。 グンメルスバッハにあるＨＤＳハイドラウリック有限会社”Firma HDS Hydrau lik GmbH in Gummersbach”による、タイトル「高圧用の安全装具を備えた螺旋 状 いわゆるＳＡＥ盲フランジについて記載されている。このＳＡＥ盲フランジは、 相応の中間部材を介して高圧ホース若しくは高圧管に作用接続せしめられるよう になっている。盲フランジは、相応の接続部材を受容するための、盲フランジの 端面を互いに接続する多数の貫通孔を有しており、前記接続部材によって、盲フ ランジは対応する構成部材に接続可能である。このような形式の接続は、特に高 圧ホース及び高圧導管のために有効であると認められているが、特に重くて場所 を取る高圧ホース及び管において、取り付け時に問題があるという欠点が確認さ れている。またしばしば、このような重い高圧ホース若しくは管自体を一方の手 によって位置決めし、他方の手によって接続することは困難である。 本発明の課題は、高圧ホース及び管の操作を著しく簡単にし、このような形式 のホース若しくは管を１人の作業員が、大きな作業コスト及び大きな力を消費す ることなしに正確に組み立てることができるような方法及び取り付け補助手段を 提供することである。 この課題は本発明によれば、フランジと協働する高圧ホース及び管を特に建設 機械に取り付けるための方法において、取り付け箇所の領域に少なくとも１つの センタリング部材を設け、該センタリング部材は、対応する構成部にフランジを 接続する前に、各フランジを受容するようにしたことによって解決された。 センタリング部材は有利には、所属のねじ山付き孔内にねじ込み可能なねじに よって形成されており、この場合、高圧ホース若しくは管と協働するフランジは 、別のねじによって対応する構成部に接続される前に、前記センタリング部材で 懸架される。 フランジを備えた高圧ホースのための、接続部材を受容する多数の貫通孔を有 する対応する取り付け補助手段は、これらの貫通孔の少なくとも１つが、貫通す るスリットを形成しつつフランジの外周面まで延びていることを特徴としている 。 取り付け補助手段の有利な具体的な変化実施例は、請求項２以下に具体的に記 載されている。 フランジは原則として鍛造部品又は鋳造部品として構成されているので、対応 する外周面まで延びているスリットは、フランジを著しく高価にすることなしに 、容易に成形若しくは一体成形することができる。このような構造的な変化によ って、取り付け箇所の領域において、接続部材としていずれにしても設けられて いる少なくとも１つのねじが対応するねじ山付き孔内にねじ込まれ、高圧ホース 若しくは高圧管を有するフランジがこのねじに（つまりそのシャフトに）懸架せ しめられるという、重大な利点が得られる。これによって取り付け作業員の負担 軽減と同時に前センタリングを行うこともできる。 最適なセンタリングを行うために、２つの貫通孔には対応するスリットが有利 な形式で設けられている。これらの貫通孔は、同じ高さ位置に配置されていて、 互いに平行に延びるスリットを備えているか、又は直径方向で互いに向き合って 配置されていて、スリットが互いに約９０°ずらして延びるように構成されてい る。このような形式で、完全にセンタリングされたフランジは別のねじによって 問題なく固定することができる。 この場合、力の伝達がねじ内に直接行われるので、フランジが弱められること はない。 次に図示の実施例について本発明を説明する。 図１及び図２は、取り付け補助手段を備えたＳＡＥ 盲フランジの下部領域をそれぞれ異なる位置で見た図である。 図３及び図４は、取り付け補助手段を備えたＳＡＥ盲フランジの上部及び下部 領域をそれぞれ異なる位置で見た図である。 図１及び図２は、図示していない高圧ホースと作用接続させることができるＳ ＡＥ盲フランジ１の異なる位置から見た図を示している。盲フランジ１は、高圧 媒体のための同心的な貫通開口２を有している。別の構成部（例えば別のフラン ジ）に固定するために、貫通孔３，４，５，６が設けられており、これらの貫通 孔は、盲フランジ１の一方の端面側７から他方の端面側８に延びている。 操作し易くするために、若しくは取り付けを簡単にするために、図示の実施例 では下側の２つの貫通孔５，６が下方に延びる貫通するスリット９，１０を備え ている。これらのスリットは、盲フランジ１の外周面１１内にまで達している。 外周面側には、段部１２，１３，１４，１５が設けられている。 盲フランジ１の取り付けは、図示していない対応する構成部材（例えば別のフ ランジ）に、貫通孔５，６の高さ位置に設けられた２つのねじによって行われる 。盲フランジ１は、詳しく図示していない高圧ホースと共に、ねじのシャフトに 載せられ、これによってセンタリングされるので、貫通孔３，４を通って別のね じを差し込み、対応する構成部材に接続することができる。手動によってフラン ジをセンタリングする面倒な作業及びねじを貫通孔３，４，５又は６のうちの１ つに導入する作業は省かれる。 図３及び図４には変化実施例によるＳＡＥ盲フランジ１６が示されている。こ の盲フランジ１６は、同様に貫通するスリット２１，２２を有しており、これら のスリット２１，２２は外周面２３まで延びている。この実施例においても、段 部２４，２５並びに２６，２７が設けられており、これらの段部は、盲フランジ １６をねじシャフト（同様に図示していない）に載せる作業を軽減する。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９５年１０月３０日 【補正内容】 明細書 フランジと協働する高圧ホース及び高圧管を取り付けるための方法 本発明は、請求項１の上位概念に記載した、フランジと協働する高圧ホース及 び高圧管を取り付けるための、特に建設機械に組み込むための方法に関する。 グンメルスバッハにあるＨＤＳハイドラウリック有限会社”Firma HDS Hydrau lik GmbH in Gummersbach”による、タイトル「高圧用の安全装具を備えた螺旋 状 いわゆるＳＡＥ盲フランジについて記載されている。このＳＡＥ盲フランジは、 相応の中間部材を介して高圧ホース若しくは高圧管に作用接続せしめられるよう になっている。盲フランジは、相応の接続部材を受容するための、盲フランジの 端面を互いに接続する多数の貫通孔を有しており、前記接続部材によって、盲フ ランジは対応する構成部材に接続可能である。このような形式の接続は、特に高 圧ホース及び高圧導管のために有効であると認められているが、特に重くて場所 を取る高圧ホース及び管において、取り付け時に問題があるという欠点が確認さ れている。またしばしば、このような重い高圧ホース若しくは管自体を一方の手 によって位置決めし、他方の手によって接続することは困難である。 ヨーロッパ特許公開第５４８５４０号明細書によれば、少なくとも１つの端面 に、隆起部を備えた領域並びに凹部を備えた領域が設けられている、接続プレー トについて開示されている。接続プレートは、相応に構成された構成部材に接続 されていて、別の構成部材の隆起部が接続プレートの凹部内に達し、これら２つ の構成部材が、センタリングされた形状で互いに接続され得るようになっている 。 本発明の課題は、高圧ホース及び管の操作を著しく簡単にし、このような形式 のホース若しくは管を１人の作業員が、大きな作業コスト及び大きな力を消費す ることなしに正確に組み立てることができるような方法を提供することである。 この課題は本発明によれば、請求項１に記載の特徴によって解決された。 本発明の有利な変化実施例は請求項２以下に記載されている。 センタリング部材は、所属のねじ山付き孔内にねじ込み可能なねじによって形 成されており、この場合、高圧ホース若しくは管と協働するフランジは、別のね じによって対応する構成部に接続される前に、前記センタリング部材で懸架され る。 請求の範囲 １．取り付け箇所の領域内に少なくとも１つのセンタリング部材を設けること によって、フランジ（１，１６）を備えた高圧ホース及び高圧管を取り付けるた めの、特に建設機械に組み込むための方法であって、各フランジ（１，１６）が 貫通孔（３，４，５，６）を備えており、これらの貫通孔のうちの少なくとも１ つを、フランジ（１，１６）の外周面まで達する、貫通するスリット（９，１０ ，２１，２２）として形成する方法において、 取り付け箇所の領域内でねじ孔内にねじ込み可能なねじによってセンタリング 部材を形成し、フランジ（１，１６）を別のねじによって取り付け領域内に設け られた構成部材に接続する前に、フランジ（１，１６）の、スリットを有する領 域（９，１０，２１，２２）をねじに懸架するか若しくは差し込むようにするこ とを特徴とする、フランジと協働する高圧チューブ及び高圧管を、特に建設機械 に取り付けるための方法。 ２．フランジ（１）に、ほぼ同じ高さ位置に設けられた、互いに平行に延びる ２つのスリット（９，１０）を形成する、請求項１記載の方法。 ３．フランジ（１６）に、互いに直径方向で向き合うスリット（２１，２２） を形成する、請求項１記載の方法。 ４．スリット（２１，２２）を互いに約９０°ずらして設ける、請求項３記載 の方法。 ５．スリット（９，１０，２１，２２）の外側面（１１，２３）に段部（１２ ，１３，１４，１５，２４，２５，２６，２７）を設ける、請求項１から４まで のいずれか１項記載の方法。 ６．１つ若しくは複数のスリット（９，１０，２１，２２）を、フランジ（１ ）を鍛造する際に相応に形状付与することによって形成する、請求項１から５ま でのいずれか１項記載の方法。 ７．１つ若しくは複数のスリット（９，１０，２１，２２）を、フランジ（１ ６）を鋳込む際に相応に形状付与することによって形成する、請求項１から５ま でのいずれか１項記載の方法。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．フランジ（１，１６）と協働する高圧ホース及び高圧管を、特に建設機械 に取り付けるための方法において、 取り付け箇所の領域内に少なくとも１つのセンタリング部材を設け、該センタ リング部材が、フランジ（１，１６）を対応する構成部材に接続する前に、それ ぞれのフランジ（１，１６）を受容するようにしたことを特徴とする、フランジ と協働する高圧ホース及び高圧管を、特に建設機械に取り付けるための方法。 ２．センタリング部材を、所属のねじ山付き孔内に導入されるねじによって形 成し、高圧ホース若しくは高圧管と協働するフランジ（１，１６）を、別のねじ によって対応する構成部材に接続する前に、前記センタリング部材で懸架する、 請求項１記載の方法。 ３．フランジ（１，１６）を備えた高圧ホース及び高圧管のための取り付け補 助手段であって、各フランジ（１，１６）が、それぞれその端面（７，８）を互 いに接続する、接続部材を受容するための多数の貫通孔（３，４，５，６，１７ ，１８，１９，２０）を有している形式のものにおいて、 前記貫通孔（５，６，１７，２０）のうちの少なくとも１つが、フランジ（１ ，１６）の外周面（１１，２３）まで達する、貫通するスリット（９，１０，２ １，２２）を形成していることを特徴とする、フランジを備えた高圧ホース及び 高圧管のための取り付け補助手段。 ４．少なくとも１つの接続部材がセンタリング部材を形成しており、該センタ リング部材に、各フランジ（１，１６）がスリット（９，１０，２１，２２）の 領域で被せ嵌められるか若しくは押し被せられるようになっている、請求項３記 載の取り付け補助手段。 ５．貫通するスリット（９，１０）を備えた貫通孔（５，６）が同じ高さ位置 に設けられている、請求項４記載の取り付け補助手段。 ６．スリット（９，１０）が互いに平行に延びるように構成されている、請求 項５記載の取り付け補助手段。 ７．ほぼ直径方向で向き合う、貫通するスリット（２１，２２）を備えた貫通 孔（１７，２０）が設けられている、請求項４記載の取り付け補助手段。 ８．スリット（２１，２２）が、互いに約９０°ずらして配置されている、請 求項７記載の取り付け補助手段。 ９．スリット（９，１０，２１，２２）が内方から外方に向かって広がってい る、請求項３から８までのいずれか１項記載の取り付け補助手段。 10．フランジ（１，１６）の外周面（１１，２３）の領域に段部（１２，１３ ，１４，１５，２４，２ ５，２６，２７）が配置されている、請求項３から９までのいずれか１項記載の 取り付け補助手段。 11．１つ若しくは複数のスリット（９，１０）が、フランジ（１）を鍛造する 際に相応に形状付与することによって形成されるようになっている、請求項３か ら１０までのいずれか１項記載の取り付け補助手段。 12．１つ若しくは複数のスリット（２１，２２）が、フランジ（１６）を鋳込 む際に相応に形状付与することによって形成されるようになっている、請求項３ から１０までのいずれか１項記載の取り付け補助手段。