JP2003090319A - 打込みナット - Google Patents

打込みナット

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JP2003090319A
JP2003090319A JP2001285304A JP2001285304A JP2003090319A JP 2003090319 A JP2003090319 A JP 2003090319A JP 2001285304 A JP2001285304 A JP 2001285304A JP 2001285304 A JP2001285304 A JP 2001285304A JP 2003090319 A JP2003090319 A JP 2003090319A
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JP
Japan
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nut
flange
torque
driven
board
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001285304A
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English (en)
Inventor
Hiromichi Mizuno
博道 水野
Tetsuya Osawa
哲也 大澤
Kenji Inagaki
研治 稲垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aoyama Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Aoyama Seisakusho Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 積荷の外装を破損させることがないうえに、
打込みが容易で打込んだ状態では容易にトルク回転しな
い打込みナットを提供すること。 【解決手段】 内周面に雌ねじが形成されたナット本体
1の上部に外周縁11を円弧状に面取りしたフランジ4
を設けるとともに、そのナット本体1の外周面12には
フランジ4の座面13から下向きに廻り止め用の山形凸
条14を所要間隔をおいて複数本垂設する。従来のナッ
トのようにフランジに鋭利なエッジが形成されないので
積荷の梱包材が引っ掛かることがない。また、山形凸条
14は変形しないので高い締付けトルクを確保すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばトラックの
荷台部分において木製などのボードと鋼板とを一体に締
結するために用いられる打込みナットに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えばトラックの荷台部分において、木
製などのボードと鋼板を一体に締結する場合には、下穴
を明けたボードにナットを打ち込んだうえにこのナット
にボルトを螺合させているが、通常のナットを使用した
場合には締結時にボルトとともにナットが供廻りしてし
まう。従って、これを防ぐために廻り止めの爪が形成さ
れたナットが使用されてきた。図10は従来の打込みナ
ットの例を示す図であって、円筒状としたナット本体1
の内周面2には雌ねじ3が形成されているうえに、ナッ
ト本体1の上部には円形のフランジ4が設けられてい
る。このフランジ4にはその外縁から切込み5を入れて
この切り込んだフランジ4の切片を下向きに折り曲げる
ことによって、先端鋭利な爪6が4箇所フランジ4の外
周に等間隔をもって形成されている。
【0003】そして、図11に示すように、先ず下穴7
の明けられたボード8の一面から打込みナットを打込ん
だうえに鋼板9側からボルト20を挿し込んで両者を螺
合させることにより、ナットに設けた爪6がボルト20
との共廻りを防止するのでボード8と鋼板9を一体に締
結することができる。しかしながら、積荷の乗せられる
ボード8側の面にはナットのフランジ4が突出してい
て、図11に示したようにフランジ4の切込み5の付け
られた部分や爪6の折り曲げ部10の端は鋭利なエッジ
となっている。さらに、フランジ4の外周縁11もほぼ
直角のコーナー部となっているために積荷の積み降ろし
を行う際に積荷のビニールや包装紙等の梱包材や段ボー
ル製などの容器そのものを引っ掛けて破損させてしまう
という問題があった。また、従来の打込みナットはボー
ド8への圧入抵抗が大きいためにボード8へ打込みに大
きな力を必要とした。また、爪6がフランジ4外周部に
形成されているために締結トルクが大きくかかりやすい
という問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決し、積荷の梱包材や容器を破損させるこ
とがないうえに、打込みが容易で打込んだ状態では容易
にトルク回転しない打込みナットを提供するためになさ
れたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の打込みナットは、内周面に雌ねじ
が形成されたナット本体の上部にフランジを設けるとと
もに、そのナット本体の外周面にはフランジの座面から
下向きに山形凸条を所要間隔をおいて複数本垂設したこ
とを特徴とするものである。なお、フランジの外周縁を
面取り又は丸み付け加工してほぼ直角なコーナー部を除
去するのが望ましい。
【0006】本発明の打込みナットは、廻り止め用の爪
としてナット本体の外周面にフランジの座面から下向き
に山形凸条を複数本設けたことにより、従来のナットの
ようにフランジに切込み部を設けたり、切込み部を折り
曲げたりする必要が無くなって、フランジに鋭利なエッ
ジが形成されることがないので、積荷の梱包材や容器が
破損される恐れを従来よりも著しく低減できる。また、
フランジの外周縁を面取りしてほぼ直角なコーナー部を
除去することによってさらに積荷の梱包材や容器が破損
される恐れを低減することができる。さらに、山形凸条
がナット本体の外周面に形成されているため従来のナッ
トの爪と比較して変形することがなく、爪の強度がアッ
プされて高いトルクを確保することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照しつつ本発明の
好ましい実施形態を示す。図1〜4は本発明の打込みナ
ットの一実施形態を示す図であって、既記したように1
は内周面2に雌ねじ3が形成された円筒状のナット本体
であり、このナット本体1の上部には円形のフランジ4
が設けられている。ナット本体1の外周面12にはフラ
ンジ4の座面13から下方に向けて断面略三角形の山形
凸条14が3本120°の等間隔をおいて垂設されてい
る。そして、山形凸条14の先端は45°斜めに面取り
されて山形凸条14の先端の角度が鋭利に形成されてボ
ード8に食い込み易い形状とされている。さらに、フラ
ンジ4の外周縁11の上端は円弧状の面取り部15によ
り丸みを付けられている。なお、図1においてナット本
体1の外周面12には段差16を介して外径がその上部
より若干縮径された細径部17が形成されており、ナッ
トの打込み時に下穴7に挿入し易い形状とされている。
また、図2に示す如く雌ねじ3が形成された内周面2の
両端は通常のナットと同じく面取り部18が形成されて
ボルトの挿入を容易なものにしている。なお、ナット本
体1は円筒状のものに限らず、角形など適宜の形状のも
のとすることができる。
【0008】以上のような打込みナットは、所要の寸法
に引き抜かれた鋼線などの金属線を素材とし、冷間圧造
機などを使用して多段工程からなる冷間圧造によって製
造することができるし、また、自動盤などを用いて切削
により製造することもできる。なお、山形凸条14の形
状、本数、設置間隔は上記した実施形態にとらわれるこ
となくナットが容易にトルク回転しない適宜なものとす
ることができるのは言うまでもない。
【0009】
【実施例】以下に本発明を実施例に従い詳細に説明す
る。本発明例として、ナット本体1の外径11mm、フ
ランジ4の外径22.2mmとし、M8×1.25の雌
ねじ3を内周面2に有する図1〜4に示した打込みナッ
トを切削により製造した。また、比較例としてナット本
体1の外径9.7mm、フランジ3の外径22.2mm
で、M8×1.25の雌ねじを内周面に有する図10に
示した従来の打込みナットをプレス成形により製造し
た。これらのナットを用いて、木製のボード8への圧入
時の荷重と、打ち込まれたナットをボルト締めした時の
時間とトルクの関係を調査した。
【0010】〈圧入荷重測定〉図5に示すように木製の
ボード8に予め明けられた直径11mmの下穴7に本発
明のナット又は従来のナットを仮置きしたうえ、図6に
示すように圧縮試験機によりフランジ4の座面13が着
座するまで圧入して荷重の変化を測定した。試験は各々
のナット4個について行った。その結果を図7に示す
が、実施例におけるナットの圧入荷重は比較例である従
来のナットの圧入荷重の約半分であって、本発明のナッ
トにおける圧入荷重が従来品よりも大幅に小さいことは
明白である。これは、本発明のナットにおいて廻り止め
用の山形凸条14はナット本体1の外周面12に隣接し
て形成されており、ナットの圧入に際して山形凸条14
は下穴7の側面を山形凸条14の両サイドに押し出すだ
けで済む。しかしながら、従来のナットにおいては爪6
は下穴7から完全に離間した所に打ち込まれるため爪6
自身が木材を押し退けて穴を形成せねばならず、従っ
て、打ち込み抵抗が大きくなってしまうのである。ま
た、従来品においては圧入荷重が全体的に大きいために
フランジ4の座面13がボード8に着座しても着座によ
る荷重の増加が明瞭でなく、着座が完了したか否かの判
断が困難である。これに対し、実施例においては座面1
3のボード8への着座により急激に荷重が増加してお
り、着座の完了を正確に認識することができる。即ち、
本発明のナットをボード8に打ち込んだ場合には、従来
のナットに比べて小さい圧入荷重でもって確実にボード
8にフランジ4を直座させることができる。
【0011】〈ボルト締めした時のトルクの測定〉図8
に示すような状態に圧入された本発明のナット又は従来
のナットに焼入れワッシャー21を介してボルト20を
螺合させ、このボルト20をナットランナにより3rp
mの回転速度にて回転させて時間と発生するトルクの関
係を調査した。図9はその一試験結果を示す図である
が、従来のナットを試験した比較例においてはナットラ
ンナの締付けにより時間の経過とともにずるずるとトル
クが上昇しているが、これはフランジ4の外周部に垂設
された爪6がナットランナの締付けにより斜めに押し曲
げられつつ変形しているからである。そして、遂には安
全装置の作動によりトルクが急激に低下している。一
方、本発明のナットを試験した実施例においては締付け
初期から大きなトルクが達成され、そのままトルクが所
定時間保持されたことにより安全装置が作動して急激に
トルクが減少している。これは廻り止めのための山形凸
条14がナット本体1の外周面12に形成されているた
め従来のナットの爪6のように斜めに押し曲げられるこ
とがないためである。試験の結果から従来品は爪6が変
形し易くトルクの確保に問題があるのに対し、本発明の
ナットは爪6が変形することがないので高いトルクを確
保できることが明らかである。
【0012】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の打込み
ナットは、廻り止め用の爪としてナット本体の外周面に
フランジから下向きに先端鋭利な山形凸条を複数本設け
たことにより、従来のナットのようにフランジに切り込
みを設けたり、切込み部を折り曲げたりする必要が無く
なって、フランジに鋭利なエッジが形成されることがな
いので、積荷の梱包材や容器が破損される恐れを従来よ
りも著しく低減できる。また、フランジの外周縁を面取
りして鋭利なコーナー部を除去することによってさらに
積荷の梱包材や容器が破損される恐れを低減することが
できる。また、本発明の打込みナットをボードに打ち込
んだ場合には、従来のナットに比べて小さい圧入荷重で
もって確実にボードにフランジを直座させることができ
る。さらに、爪の強度がアップしているためにボルトを
螺合した時の回転抵抗が大きくボルト締結によって容易
に共廻りすることがないという大きな利点を有するもの
であり、従って、本発明は工業的価値大なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のナットの正面図である。
【図2】 図1のA−A断面図である。
【図3】 図1の平面図である。
【図4】 図1の底面図である。
【図5】 ナットの圧入荷重の測定方法を説明する部分
断面図である。
【図6】 ナットがボードに打ち込まれた状態の部分断
面図である。
【図7】 圧入荷重の変化を示す時間−圧入荷重線図で
ある。
【図8】 ボルト締めした時のトルクの測定方法を説明
する部分断面図である。
【図9】 トルクの変化を示す時間−トルク線図であ
る。
【図10】 従来のナットの正面図と平面図である。
【図11】 従来のナットにボルトを螺合してボードと
鋼板を締結した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ナット本体 2 内周面 3 雌ねじ 4 フランジ 5 切込み 6 爪 7 下穴 8 ボード 9 鋼板 10 折り曲げ部 11 フランジの外周縁 12 外周面 13 座面 14 山形凸条 15 円弧状の面取り部 16 段差 17 細径部 18 面取り部 20 ボルト 21 焼入れワッシャー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲垣 研治 愛知県丹羽郡大口町高橋1丁目8番地 株 式会社青山製作所大口工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面に雌ねじが形成されたナット本体
    の上部にフランジを設けるとともに、そのナット本体の
    外周面にはフランジの座面から下向きに山形凸条を所要
    間隔をおいて複数本垂設したことを特徴とする打込みナ
    ット。
  2. 【請求項2】 フランジの外周縁を面取り又は丸み付け
    加工した請求項1に記載の打込みナット。
JP2001285304A 2001-09-19 2001-09-19 打込みナット Pending JP2003090319A (ja)

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