JPH06116632A - クロム酸化物層を表面に有する酸化不動態膜の形成方法及び耐食性に優れたステンレス鋼 - Google Patents
クロム酸化物層を表面に有する酸化不動態膜の形成方法及び耐食性に優れたステンレス鋼Info
- Publication number
- JPH06116632A JPH06116632A JP4266382A JP26638292A JPH06116632A JP H06116632 A JPH06116632 A JP H06116632A JP 4266382 A JP4266382 A JP 4266382A JP 26638292 A JP26638292 A JP 26638292A JP H06116632 A JPH06116632 A JP H06116632A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stainless steel
- chromium oxide
- passivation film
- gas
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C8/00—Solid state diffusion of only non-metal elements into metallic material surfaces; Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive gas, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals
- C23C8/06—Solid state diffusion of only non-metal elements into metallic material surfaces; Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive gas, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals using gases
- C23C8/08—Solid state diffusion of only non-metal elements into metallic material surfaces; Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive gas, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals using gases only one element being applied
- C23C8/10—Oxidising
- C23C8/16—Oxidising using oxygen-containing compounds, e.g. water, carbon dioxide
- C23C8/18—Oxidising of ferrous surfaces
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C8/00—Solid state diffusion of only non-metal elements into metallic material surfaces; Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive gas, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals
- C23C8/02—Pretreatment of the material to be coated
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Chemical Treatment Of Metals (AREA)
- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
Abstract
および酸化クロム層を表面に有する酸化不動態膜の形成
方法を提供することを目的とする。 【構成】(1)クロム酸化物を主成分とする層を最表面
側に20Å以上の厚さで有する酸化不動態膜が表面に形
成されていることを特徴とする。(2)ステンレス鋼母
材表面に微結晶からなる加工歪層を形成し、次いで、不
活性ガス中においてベーキングを行うことによりステン
レス鋼の表面から水分を除去し、次いで、不活性ガス
と、500ppb〜2%のH2Oガス(あるいは4pp
m〜1%の酸素ガス)との混合ガス雰囲気 中におい
て、450℃〜600℃の温度で熱処理を行うことを特
徴とする。微結晶からなる加工歪層の形成は、電解複合
研磨により行い、また、前記混合ガス中にさらに水素ガ
スを10%以下添加することが好ましい。
Description
からなる層(鉄酸化物を含まない層をいい、以下、『ク
ロム酸化物層』ということがある。)を最表面に有する
酸化不動態膜の形成方法及び耐食性に優れたステンレス
鋼に係る。
形成する方法としては、電解研磨後、60℃程度の温度
になっている硝酸等の薬液にステンレス鋼を浸漬するウ
エット法が知られている。しかし、この方法によって形
成された不動態膜は、クロムリッチではあるものの鉄酸
化物をを含んでおり、また、厚さが20Å程度以下と薄
く、同時にピンホールも多いため、耐食性が良好ではな
い。
9にウエット法で得た酸化不動態膜からの常温での放出
水分をAPIMSで測定したデータを示す(黒丸で示
す)。図9から明らかなように、ウエット法で得た酸化
不動態膜は100分たっても水分が放出しきれていな
い。このように、ウエット法で得た酸化不動態膜は水分
を多く含んでいるため、アウトガスフリーを求められて
いる半導体製造装置に使用できない。そこで、水分を放
出するために、ベーキング等の熱処理が必要となり、そ
のために多大の時間を要することとなる。
形成方法として、本発明者は、電解研磨後、ステンレス
鋼を、酸素ガスと直接反応させた後、水素ガスによる酸
化鉄の還元及び還元後のアルゴン等の不活性ガスによる
熱処理によって、クロム酸化物を主成分とする不動態膜
を得るドライ法を提案している。図10にドライ法の工
程図を示す。
面に付着している水分を除去するためのベーキング工程
である。(2)は酸素雰囲気下での酸化工程である。こ
の酸化工程で得られる膜は酸化鉄を主成分とした酸化不
動態膜である。(3)は酸化鉄を還元し、クロム酸化物
を得るための水素雰囲気下での還元工程である。(4)
はクロム酸化物を主成分とする不動態膜に転換させる為
の不活性ガス雰囲気下におけるアニール工程である。
ガス放出量を図9に黒三角で示す。図9から明らかなよ
うに、ドライ法で形成した場合には、ウエット法で形成
した場合に比べ水分の放出量は激減している。
成は、酸化・還元反応を独立して行うため工程時間が長
くなる。
技術の一つとして、別途、ステンレス鋼を電解研磨ある
いは電解複合研磨し、次いで、不活性ガス中においてベ
ーキングを行うことによりステンレス鋼の表面から水分
を除去し、次いで、水素ガス又は水素と不活性ガスとの
混合ガス中に、酸素又は水分を100ppb程度含有せ
しめたガス雰囲気中において300℃〜600℃の温度
で熱処理を行うことを特徴とする酸化クロムを主成分と
する酸化不動態膜の形成方法を提案している(特願平4
−164377号、出願人大見忠弘)。
Fe(原子比:以下同じ)が1以上である酸化不動態膜
を形成でき、また、表面側がクロム酸化物のみからなる
層構成となっている不動態膜をも形成することができ
る。この不動態膜は、ガス放出が少なく、また、耐食性
にも優れている。
のみからなる層の厚さは最大でも20Å程度である。現
在耐食性に対する要求が一段と高まっており、そのた
め、クロム酸化物のみからなる層の厚さがより厚く、耐
食性が一段と優れた不動態膜を形成することができる技
術が求められている。
格段に耐食性に優れステンレス鋼を提供することを目的
とする。
る層を20Å以上の厚さで表面に有する不動態膜を形成
することができるクロム酸化物層を表面に有する酸化不
動態膜の形成方法を提供することを目的とする。
ステンレス鋼は、クロム酸化物を主成分とする層を最表
面側に20Å以上の厚さで有する酸化不動態膜が表面に
形成されていることを特徴とする。
化不動態膜の形成方法は、ステンレス鋼母材表面に微結
晶からなる加工歪層を形成し、次いで、不活性ガス中に
おいてベーキングを行うことによりステンレス鋼の表面
から水分を除去し、次いで、不活性ガスと、500pp
b〜2%のH2Oガスとの混合ガス雰囲気 中において、
450℃〜600℃の温度で熱処理を行うことを特徴と
する。
化不動態膜の形成方法は、ステンレス鋼母材表面に微結
晶からなる加工歪層を形成し、次いで、不活性ガス中に
おいてベーキングを行うことによりステンレス鋼の表面
から水分を除去し、次いで、不活性ガスと、4ppm〜
1%の酸素ガスとの混合ガス雰囲気中において、450
℃〜600℃の温度で熱処理を行うことを特徴とする。
する。
は、例えば、C≦0.030%(重量%:以下同じ)、
Si≦0.70%、Mn≦0.80%、P≦0.030
%、S≦0.0020%、Ni:12.0〜17.0
%、Cr:16.0〜24.0%、Mo:0.05〜
3.5%、Al≦0.020%、O≦0.0020%な
る組成のSUS316Lを用いることが好ましい。
2)では、まず、ステンレス鋼の表面に微結晶の加工歪
層を形成する。かかる微結晶の加工歪層は、例えば、電
解複合研磨(ECB)により形成することができる。
は、例えば、電解により陽極性の被研磨金属を電解溶出
させると共に、被研磨金属の表面に生成された不働態化
酸化皮膜を、研磨砥粒による擦過作用で鏡面に加工する
方法である。研磨砥粒に一定以上の速度を与えて研磨面
を擦過すると同時に、不働態化型電解液を介して数A/
cm2以下の電解電流速度で、溶出と酸化の陽極反応を
研磨面に発生させる方法でを用いればよい。
る工具の一例を示し、1は駆動軸に接続され駆動装置に
より回転される工具、2は、工具1の下部に形成された
銅板からなる円板状の陰極、3は陰極2の下面に十字状
に形成された露出面、4は陰極2の中央に透設された電
解液5の流出口、6は陰極2の下面の露出面З及び流出
口4を除いて全面貼付された研磨砥粒、7は電気的に絶
縁性をもつ塗料などの薄膜であり、陰極2の周面および
工具1の周面から無益な漏れ電流の流出を防止し、電解
液5は、工具1の駆動軸を介して、電解液供給装置から
移送され、流出口4から露出面Зと、被研磨金属(図示
せず)との間隙に供給され、工具の外へ放出される。そ
して工具1の陰極2と被研磨金属に直流あるいはパルス
性の電圧の陰極側と陽極側がそれぞれ接続される。
と被研磨金属間に前記のとおり電圧を印加するととも
に、その間に電解液5を供給し、陰極2を被研磨金属に
押付けつつ回転することにより、電解作用で被研磨金属
の陽極溶解を行い、かつ被研磨金属の表面の凹凸部に生
成された不働態化酸化皮膜のうち、その凸部を研磨砥粒
6により、擦過除去し被研磨金属の凸部を優先的選択的
に電解溶出し鏡面に仕上げる。
500のSiC系砥粒で初期表面粗さが、20〜50μ
mRmaxのSUS316L内表面を擦過する場合、不働
態化型電解液に20%NaNO3水溶液を用いて電解電
流密度を0〜6A/cm2の範囲で変えて研磨すれば、
粗さが0.1μmRmax以下の表面粗度を有する内表面
を得ることができる。
工歪層の形成を必須とするものである。電解研磨(E
P)を行ったのみ場合では、表面に加工歪層が存在しな
いため20Å以上の厚さのクロム酸化物のみからなる層
を形成することができない。
測される。電解研磨の場合とは異なり、電解複合研磨の
場合には、表面が機械的にも研磨されるが、その研磨に
より切削、塑性変形、溶融、化学変化が生じる。そのた
め、表面には、ごく微細な結晶からできている化学的に
活性ないわゆるベイルビ層、すなわち加工歪層が形成さ
れるとともにその内部に向かって塑性変形層が形成さ
れ、このベイルビ層の存在が、クロム酸化物のみからか
らなる層の形成に関与しているのではないかと考えられ
る。すなわち、極微結晶粒界に沿うCrの拡散が促進さ
れ、弱酸化性雰囲気では、表面にCr2O3が形成され
る。
な不動態膜を形成する上からは、5μm以下とすること
が好ましく、1μm以下とすることがより好ましく、
0.5μm以下とすることがさらに好ましい。
中においてベーキングを行うことによりステンレス鋼の
表面から水分を除去する。ベーキング温度、時間として
は、付着水分の除去が可能な温度であれば特に限定され
ないが、例えば、少なくとも150℃から200℃ある
いはそれより高い400℃〜500℃の温度で行えばよ
い。なお、ベーキングは、水分含有量が数ppm以下
(より好ましくは数ppb以下)の不活性ガス(例え
ば、Arガス,N2ガス)雰囲気中で行うことが好まし
い。
%のH2Oガスと、の混合ガスの弱酸化性雰囲気中にお
いて、450℃〜600℃の温度で熱処理を行う。
ス、窒素ガス等を用いればよい。
る。500ppb未満では、酸化クロムのみからなる層
を表面に形成することはできず、表面が鉄酸化物とクロ
ム酸化物との混合組成となってしまう。
し、しかもポーラスな不動態膜が形成されてしまい、耐
食性が悪くなる。
のH2Oガスとの混合ガス中に水素ガスを10%以下添
加することが好ましい。水素ガスはステンレス表面の触
媒作用によりH*ラジカルになり、鉄酸化物を還元する
作用を担っている。すなわち、鏡面仕上げした電解複合
研磨面では、ステンレス中に含まれるNiが触媒として
働き、450℃〜600℃の温度においても水素はほぼ
完全にラジカル化し、このラジカル化した水素が鉄酸化
物を還元するため、クロム酸化物のみからなる層がより
形成されやすくなるものと考えられる。ただ、水素ガス
が10%を超えると不動態膜の緻密さが失われてしまう
ため、10%以下とすることが好ましい。なお、水素ガ
スが0.1ppm未満の場合には、鉄酸化物の還元が十
分には行われない場合があるため、0.1ppmを下限
とすることがより好ましい。
H2Oガスとの混合ガス雰囲気とするためには、一般的
には、不活性ガスと500ppb〜2%のH2Oガスと
を予め混合した状態で、不動態膜を形成するステンレス
鋼表面に供給するが、不活性ガスと250ppb〜1%
の酸素ガスと500ppb〜2%の水素ガスとの混合ガ
スを、不動態膜を形成するステンレス鋼表面に供給して
もよい。後者の場合、ステンレス鋼中のNiが触媒とな
り水素ラジカルを発生するとともにこの水素ラジカルが
酸素と反応してH2Oガスが生成し、所望の弱酸化性雰
囲気が得られることになる。
る。450℃未満では、熱処理時間を長くしてもクロム
酸化物のみからなる層の厚さを20Å以上とすることは
できない。逆に600℃を越えると、鉄酸化物を偏析し
た状態で含む層が表面に形成されるとともに、不動態膜
全体としても不均一な組成となり、耐食性の悪い不動態
膜が形成されてしまう。これは、600℃を超えると母
材においてクロムカーバイト(例えば、Cr23C6等)
が析出し、この析出物のためにCrがとられてしまうた
め不動態膜の組成に偏りが生じてしまうためと考えられ
る。
が、0.5時間以上が好ましい。一方、5時間以上の処
理を行ってもクロム酸化物層の厚さは飽和するため、経
済上の観点から5時間を上限とすることが好ましい。
ス鋼を用いることが好ましく、結晶粒度が8以上のステ
ンレス鋼を用いることがより好ましい。かかる粒度のス
テンレス鋼を用いた場合、クロム酸化物のみからなる層
を表面に有する不動態膜を極めて容易に形成することが
できる。その理由は必ずしも明確ではないが、かかる結
晶粒度のステンレスを用いた場合、結晶粒界を介して、
クロム原子が表面に拡散しやすくなるためではないかと
考えられる。また、母材の結晶粒径が小さいほど前述し
たベイルビ層あるいはその下の塑性変形層の結晶粒度も
小さくなり、これらの層中を、その粒界を介してCrが
表面に拡散しやすくなるためと考えられる。
ては、不活性ガスと4ppm〜1%の酸素ガスと混合ガ
ス雰囲気中において熱処理を行う。
ロム酸化物層を表面に有する不動態膜を形成することが
できない。また1%を越える表面が鉄酸化物とクロム酸
化物との混合層となってしまう。
る。その理由は請求項2の発明で述べたと同じである。
が、1時間以上が好ましい。
と同様の理由によりステンレス鋼母材として、少なくと
も表面が結晶粒度番号が6以上のものを用いることが好
ましく、結晶粒度番号が8以上のものを用いることがよ
り好ましい。
説明する。
であり、酸素を25ppm含有するSUS316Lステ
ンレス鋼を、作用の欄において述べた手順により電解複
合研磨し、約5μmの表面粗度にした。
純物濃度が数ppb以下のArガスを炉内に流しながら
150℃において2時間ベーキングを行い表面から付着
水分を除去した。
になるように水素ガスをアルゴンガスで希釈し、さら
に、H2Oガスを各種濃度で添加した混合ガス雰囲気下
で500℃、1時間熱処理した。
を1ppmとした場合と1%とした場合の不動態膜のX
PS解析図を示す。なお、エッチング速度は70Å/分
である。
実施例により形成した不動態膜は、その最表面は完全に
鉄酸化物を含まずクロム酸化物を主成分としている。
の厚み及び耐食性との関係を示す。図3に示すように、
H20濃度が10ppmまではH20濃度が増すにつれク
ロム酸化物層の厚み(図3上黒丸で示す)が増してい
き、10ppm以上でほぼ飽和する。特に、H20濃度
が2ppm以上では、従来存在しなかった20Å以上の
クロム酸化物層の形成が可能となっている。
耐食性(図3上白丸で示す)が良好となっている。
もに1000ppmの水分を含む塩化水素ガスを導入
し、50℃で14日放置することにより行った。耐食性
の評価は、ESCにて試料表面を解析し、Clピーク高
さにより行った。塩化水素ガスにより腐食された表面
は、一部が塩化物に変わるため大量の塩素が検出され
る。表面に緻密な酸化クロム層が形成されると耐腐食性
が急激に向上することをこの結果は示唆している。
0℃としたが、熱処理温度を550℃以上として上記実
施例と同様の試験を行ったところ、H2Oの濃度を50
0ppbとした場合であっても20Å以上のクロム酸化
物層の形成が可能であった。
ける電解複合研磨に代え電解研磨を行った。他の条件は
実施例1と同様とした。
成された不動態膜のXPS解析図を示す。これらの図か
ら明らかなように、電解研磨を行った場合には、表面層
は、クロム酸化物が多いとはいえ鉄酸化物をも含む層と
なっていた。
影響を調べた。
Oガス8ppmとした混合ガス中で500℃において、
各種時間で熱処理を行った。他の条件は、実施例1と同
様とした。
の関係を示す。
う短い時間の熱処理で、クロム酸化物が100%の層が
100Å近くもの厚さで表面に形成されている。また、
5時間までは時間の増加につれその厚みは増している。
ただ、5時間以上の熱処理を行ってもそれ以上の厚みの
増加はほとんど認められなかった。
を調べた。
Oガス8ppmとした混合ガス中で、各種温度におい
て、1時間の熱処理を行った。他の条件は、実施例1と
同様とした。
及び耐食性との関係を示す。
温度で、クロム酸化物が100%の層が100Åもの厚
さで表面に形成されている。また、温度の上昇につれそ
の厚みは増している。
層の厚みは増すものの耐食性の低下が始まっていること
も図5のHClガス中の放置試験後の表面Clピーク値
上昇が示している。
水素濃度10%になるように水素ガスをアルゴンガスで
希釈し、さらに、H2Oガスを予め添加した混合ガスを
用いて不動態膜の形成を行ったが、本例では、H2Oガ
スを添加する代わりに酸素を添加し、ステンレス表面に
おいてH2Oガスを生成せしめた。
膜のXPS解析図を示す。この図から明らかなように、
本例でも実施例1と同様の結果が得られている。
解研磨を行った場合のXPS解析図を示しているが、不
動態膜の表面は、鉄酸化物を含む層となっている。
であり、酸素を25ppm含有するSUS316Lステ
ンレス鋼を、作用の欄において述べた手順により電解複
合研磨し、約5μmの表面粗度にした。
純物濃度が数ppb以下のArガスを炉内に流しながら
150℃において2時間ベーキングを行い表面から付着
水分を除去した。
種濃度の酸素ガスとの混合ガスの雰囲気下で熱処理を行
った。
した。
膜のXPS解析図を示す。なお、エッチング速度は70
Å/分である。図7から明らかなように、酸素ガス濃度
が4ppm〜1%の範囲において、クロム酸化物のみか
らなる層が400Åもの厚さで形成されており、また、
優れた耐食性を示している。4ppm未満あるいは1%
を超えると、クロム酸化物のみからなる層の厚さは急激
に減少し、また耐食性も悪くなることを、水分を含むH
Clガス中放置試験後の表面塩濃度上昇が示している。
晶粒度の影響を調べた。
れぞれの結晶粒度番号を有するものを用いた。それぞれ
の結晶粒度番号のステンレス鋼を、アルゴンガスと、1
0%水素ガスと8ppmH2Oガスの混合ガス雰囲気中
で熱処理を行った。熱処理温度は500℃、時間は1時
間とした。
たところ、結晶粒度番号6のものは、実粒度番号5のも
のよりも100%クロム酸化物からなる層の厚さが厚
く、また、粒度番号7のものは、粒度番号6のものより
も100%クロム酸化物からなる層の厚さが厚く、さら
に、粒度番号8のものは、粒度番号7のものより100
%クロム酸化物からなる層の厚さが厚かった。結局、結
晶粒度が小さなものの方がより厚く100%クロム酸化
物層が形成されることがわかった。
れていることも確認された。
100%クロム酸化物からなる層を2nm以上の厚さで
表面に有する酸化不動態膜をステンレス鋼表面上に容易
にかつ迅速に形成することができる。
mとして形成した酸化不動態膜のXPS解析図であり、
図1(b)は比較例1においてH2Oを1ppmとして
形成した酸化不動態膜のXPS解析図である。
して形成した酸化不動態膜のXPS解析図であり、図1
(b)は比較例1においてH2Oを1%として形成した
酸化不動態膜のXPS解析図である。
及び耐食性との関係を示すグラフである。
及び耐食性との関係を示すグラフである。
との関係を示すグラフである。
動態膜のXPS解析図であり、図6(b)は比較例1に
おいて形成した酸化不動態膜のXPS解析図である。
び耐食性との関係を示すグラフである。
ラフである。
Claims (10)
- 【請求項1】 クロム酸化物を主成分とする層を最表面
側に20Å以上の厚さで有する酸化不動態膜が表面に形
成されていることを特徴とする耐食性に優れたステンレ
ス鋼。 - 【請求項2】 ステンレス鋼母材表面に微結晶からなる
加工歪層を形成し、次いで、不活性ガス中においてベー
キングを行うことによりステンレス鋼の表面から水分を
除去し、次いで、不活性ガスと、500ppb〜2%の
H2Oガスとの混合ガス雰囲気 中において、450℃〜
600℃の温度で熱処理を行うことを特徴とする酸化ク
ロム層を表面に有する酸化不動態膜の形成方法。 - 【請求項3】 前記微結晶からなる加工歪層の形成は、
電解複合研磨により行うことを特徴とする請求項2記載
の酸化クロム層を表面に有する酸化不動態膜の形成方
法。 - 【請求項4】 前記混合ガス中にさらに水素ガスを10
%以下添加したことを特徴とする請求項1または2記載
の酸化不動態膜の形成方法。 - 【請求項5】 前記ステンレス鋼母材として、少なくと
も表面が結晶粒度番号が6以上のものを用いることを特
徴とする請求項2ないし4のいずれか1項記載の酸化ク
ロム層を表面に有する酸化不動態膜の形成方法。 - 【請求項6】 前記ステンレス鋼母材として、少なくと
も表面が結晶粒度番号が8以上のものを用いることを特
徴とする請求項5記載の酸化クロム層を表面に有する酸
化不動態膜の形成方法。 - 【請求項7】 ステンレス鋼母材表面に微結晶からなる
加工歪層を形成し、次いで、不活性ガス中においてベー
キングを行うことによりステンレス鋼の表面から水分を
除去し、次いで、不活性ガスと、4ppm〜1%の酸素
ガスとの混合ガス雰囲気中において、450℃〜600
℃の温度で熱処理を行うことを特徴とする酸化クロム層
を表面に有する酸化不動態膜の形成方法。 - 【請求項8】 前記微結晶からなる加工歪層の形成は、
電解複合研磨により行うことを特徴とする請求項7記載
の酸化クロム層を表面に有する酸化不動態膜の形成方
法。 - 【請求項9】 前記ステンレス鋼母材として、少なくと
も表面が結晶粒度番号が6以上のものを用いることを特
徴とする請求項7または8記載の酸化クロム層を表面に
有する酸化不動態膜の形成方法。 - 【請求項10】 前記ステンレス鋼母材として、少なく
とも表面が結晶粒度番号が8以上のものを用いることを
特徴とする請求項9記載の酸化クロム層を表面に有する
酸化不動態膜の形成方法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26638292A JP3379070B2 (ja) | 1992-10-05 | 1992-10-05 | クロム酸化物層を表面に有する酸化不動態膜の形成方法 |
US08/411,632 US5656099A (en) | 1992-10-05 | 1993-10-05 | Method of forming oxide passivation film having chromium oxide layer on the surface thereof, and stainless steel having excellent corrosion resistance |
PCT/JP1993/001431 WO1994008065A1 (en) | 1992-10-05 | 1993-10-05 | Method of forming oxide passivation film having chromium oxide layer on the surface thereof, and stainless steel having excellent corrosion resistance |
US08/781,777 US5911841A (en) | 1992-10-05 | 1997-01-09 | Steel having excellent corrosion resistance |
US09/289,147 US6174610B1 (en) | 1992-10-05 | 1999-04-08 | Steel having excellent corrosion resistance and method of making the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26638292A JP3379070B2 (ja) | 1992-10-05 | 1992-10-05 | クロム酸化物層を表面に有する酸化不動態膜の形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06116632A true JPH06116632A (ja) | 1994-04-26 |
JP3379070B2 JP3379070B2 (ja) | 2003-02-17 |
Family
ID=17430163
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26638292A Expired - Lifetime JP3379070B2 (ja) | 1992-10-05 | 1992-10-05 | クロム酸化物層を表面に有する酸化不動態膜の形成方法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (3) | US5656099A (ja) |
JP (1) | JP3379070B2 (ja) |
WO (1) | WO1994008065A1 (ja) |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1995018247A1 (fr) * | 1993-12-30 | 1995-07-06 | Tadahiro Ohmi | Procede de constitution d'une pellicule oxydee passive, acier inoxydable a systeme de ferrite, systeme d'alimentation en fluide et composant pour contact avec le fluide |
US5746841A (en) * | 1996-01-17 | 1998-05-05 | Iwatani Sangyo Kabushiki Kaisha Iwatani International Corporation | Process for passivating treatment of piping system for high-purity gas |
JPH10329199A (ja) * | 1997-06-03 | 1998-12-15 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 樹脂組成物押出用スクリーンメッシュ、その製造方法およびそれを用いた押出品の製造方法 |
WO1999000527A1 (fr) * | 1997-06-30 | 1999-01-07 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Procede d'oxydation de la surface interne d'un tuyau en acier ferritique |
US5916388A (en) * | 1997-03-26 | 1999-06-29 | Anelva Corporation | Method and apparatus for the treatment of stainless steel surfaces |
JP2000144369A (ja) * | 1998-11-04 | 2000-05-26 | Sumitomo Metal Ind Ltd | ステンレス鋼管内面の酸化処理方法 |
JP2001006694A (ja) * | 1999-06-16 | 2001-01-12 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 固体高分子型燃料電池用セパレータ |
JP2001032100A (ja) * | 1999-04-06 | 2001-02-06 | Crucible Materials Corp | 不動態処理表面層を有するオーステナイト系ステンレス鋼製物品 |
US6220500B1 (en) | 1997-08-08 | 2001-04-24 | Tadahiro Ohmi | Welding method for fluorine-passivated member for welding, fluorine-passivation method after being weld, and welded parts |
US6316052B1 (en) | 1998-08-19 | 2001-11-13 | Anelva Corporation | Method for the surface treatment of vacuum materials and surface treated vacuum |
JP2007224372A (ja) * | 2006-02-24 | 2007-09-06 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 含Crニッケル基合金管の製造方法 |
JP2018179244A (ja) * | 2017-04-19 | 2018-11-15 | 株式会社本山製作所 | 安全弁並びにそれに用いるノズル及びジスク |
JP2022188064A (ja) * | 2017-03-27 | 2022-12-20 | 株式会社日立ハイテク | プラズマ処理方法 |
Families Citing this family (23)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3379070B2 (ja) * | 1992-10-05 | 2003-02-17 | 忠弘 大見 | クロム酸化物層を表面に有する酸化不動態膜の形成方法 |
JP3808975B2 (ja) * | 1997-06-17 | 2006-08-16 | 忠弘 大見 | 半導体製造用水分の発生方法 |
EP0908529A1 (de) * | 1997-10-10 | 1999-04-14 | Siemens Aktiengesellschaft | Verfahren zum Herstellen einer Hochtemperatur-Brennstoffzelle und Hochtemperatur-Brennstoffzelle |
JP3349420B2 (ja) * | 1998-01-29 | 2002-11-25 | 三菱重工業株式会社 | 廃プラスチック処理装置の防食処理方法 |
GB2346385B (en) * | 1998-08-25 | 2003-06-11 | Nsk Ltd | Surface treated rolling bearing and manufacturing method thereof |
JP2000208431A (ja) * | 1999-01-13 | 2000-07-28 | Tadahiro Omi | 酸化クロム不働態膜が形成された金属材料及びその製造方法並びに接流体部品及び流体供給・排気システム |
JP4442030B2 (ja) * | 2000-05-31 | 2010-03-31 | 日本精工株式会社 | 転がり支持装置の製造方法 |
JP4042362B2 (ja) * | 2000-08-11 | 2008-02-06 | 住友金属工業株式会社 | Ni基合金製品とその製造方法 |
US6488783B1 (en) * | 2001-03-30 | 2002-12-03 | Babcock & Wilcox Canada, Ltd. | High temperature gaseous oxidation for passivation of austenitic alloys |
US7069371B2 (en) * | 2004-03-10 | 2006-06-27 | Silicon Storage Technology, Inc. | Motherboard having a non-volatile memory which is reprogrammable through a video display port and a non-volatile memory switchable between two communication protocols |
US20050234545A1 (en) * | 2004-04-19 | 2005-10-20 | Yea-Yang Su | Amorphous oxide surface film for metallic implantable devices and method for production thereof |
CN1965431B (zh) * | 2004-09-10 | 2011-06-01 | 株式会社新王材料 | 燃料电池用隔板及其制造方法 |
US8201619B2 (en) | 2005-12-21 | 2012-06-19 | Exxonmobil Research & Engineering Company | Corrosion resistant material for reduced fouling, a heat transfer component having reduced fouling and a method for reducing fouling in a refinery |
AU2006331887B2 (en) | 2005-12-21 | 2011-06-09 | Exxonmobil Research And Engineering Company | Corrosion resistant material for reduced fouling, heat transfer component with improved corrosion and fouling resistance, and method for reducing fouling |
JP2008047381A (ja) * | 2006-08-14 | 2008-02-28 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 燃料電池用ステンレス部材 |
US20080296354A1 (en) * | 2007-05-31 | 2008-12-04 | Mark Crockett | Stainless steel or stainless steel alloy for diffusion bonding |
US20100078873A1 (en) * | 2008-09-26 | 2010-04-01 | Pitney Bowes Inc. | Singulating sheet feeder |
WO2012067924A1 (en) | 2010-11-18 | 2012-05-24 | Corning Incorporated | Enhanced, protected silver coatings on aluminum for optical mirror and method of making same |
FR2976349B1 (fr) * | 2011-06-09 | 2018-03-30 | Commissariat A L'energie Atomique Et Aux Energies Alternatives | Procede de realisation d'un element absorbeur de rayonnements solaires pour centrale solaire thermique a concentration. |
ES2721668T3 (es) * | 2012-04-04 | 2019-08-02 | Nippon Steel Corp | Aleación austenítica que contiene cromo |
US9057272B2 (en) * | 2012-06-29 | 2015-06-16 | United Technologies Corporation | Protective polishing mask |
JP7521174B2 (ja) * | 2019-03-04 | 2024-07-24 | 株式会社プロテリアル | 積層造形体および積層造形体の製造方法 |
EP4435137A1 (en) * | 2023-03-24 | 2024-09-25 | Energyintel Services Ltd | Method for forming a chromium oxide layer on substrate comprising chromium |
Family Cites Families (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB1407407A (en) * | 1971-10-09 | 1975-09-24 | Wilkinson Sword Ltd | Manzfacture of razor blades |
JPS5091543A (ja) * | 1973-12-14 | 1975-07-22 | ||
US4226987A (en) | 1977-02-14 | 1980-10-07 | The B. F. Goodrich Company | Heterocyclic amine molybdate |
US4266987A (en) * | 1977-04-25 | 1981-05-12 | Kennecott Copper Corporation | Process for providing acid-resistant oxide layers on alloys |
US4168184A (en) * | 1977-07-27 | 1979-09-18 | Gunnar Hultquist | Method of making surface layers with improved corrosion properties on articles of iron-chromium alloys, and a surface layer made by the method |
JPS5579900A (en) * | 1978-12-11 | 1980-06-16 | Hitachi Zosen Corp | Mirror surface working method |
JPS5747759A (en) * | 1980-08-08 | 1982-03-18 | Kobe Steel Ltd | Fly ash stably sintering method |
DE3108160C2 (de) * | 1981-02-06 | 1984-12-06 | M.A.N. Maschinenfabrik Augsburg-Nürnberg AG, 8000 München | Verfahren zur Herstellung von Oxidschichten auf chrom- und/oder nickellegierten Stählen |
JP2517727B2 (ja) * | 1987-07-25 | 1996-07-24 | 忠弘 大見 | 半導体製造装置用ステンレス鋼部材の製造方法 |
JP2768952B2 (ja) * | 1988-08-04 | 1998-06-25 | 忠弘 大見 | 金属酸化処理装置及び金属酸化処理方法 |
US5169515A (en) * | 1989-06-30 | 1992-12-08 | Shell Oil Company | Process and article |
JP2541011B2 (ja) * | 1990-11-16 | 1996-10-09 | 住友金属工業株式会社 | 高純度ガス用ステンレス鋼材及びその製造方法 |
US5188714A (en) * | 1991-05-03 | 1993-02-23 | The Boc Group, Inc. | Stainless steel surface passivation treatment |
US5259935A (en) * | 1991-05-03 | 1993-11-09 | The Boc Group, Inc. | Stainless steel surface passivation treatment |
JP3045576B2 (ja) * | 1991-05-28 | 2000-05-29 | 忠弘 大見 | ステンレス鋼の不動態膜形成方法及びステンレス鋼 |
JPH0533116A (ja) * | 1991-07-25 | 1993-02-09 | Hitachi Zosen Corp | ステンレス鋼部材の表面処理方法 |
JP3379070B2 (ja) * | 1992-10-05 | 2003-02-17 | 忠弘 大見 | クロム酸化物層を表面に有する酸化不動態膜の形成方法 |
JP3218802B2 (ja) * | 1993-05-07 | 2001-10-15 | 株式会社神戸製鋼所 | 半導体製造装置用ステンレス鋼材の表面処理法 |
-
1992
- 1992-10-05 JP JP26638292A patent/JP3379070B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1993
- 1993-10-05 WO PCT/JP1993/001431 patent/WO1994008065A1/ja active Application Filing
- 1993-10-05 US US08/411,632 patent/US5656099A/en not_active Expired - Lifetime
-
1997
- 1997-01-09 US US08/781,777 patent/US5911841A/en not_active Expired - Lifetime
-
1999
- 1999-04-08 US US09/289,147 patent/US6174610B1/en not_active Expired - Lifetime
Cited By (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5951787A (en) * | 1993-12-30 | 1999-09-14 | Tadahiro Ohmi | Method of forming oxide-passivated film, ferrite system stainless steel, fluid feed system and fluid contact component |
WO1995018247A1 (fr) * | 1993-12-30 | 1995-07-06 | Tadahiro Ohmi | Procede de constitution d'une pellicule oxydee passive, acier inoxydable a systeme de ferrite, systeme d'alimentation en fluide et composant pour contact avec le fluide |
US5746841A (en) * | 1996-01-17 | 1998-05-05 | Iwatani Sangyo Kabushiki Kaisha Iwatani International Corporation | Process for passivating treatment of piping system for high-purity gas |
US5916388A (en) * | 1997-03-26 | 1999-06-29 | Anelva Corporation | Method and apparatus for the treatment of stainless steel surfaces |
JPH10329199A (ja) * | 1997-06-03 | 1998-12-15 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 樹脂組成物押出用スクリーンメッシュ、その製造方法およびそれを用いた押出品の製造方法 |
WO1999000527A1 (fr) * | 1997-06-30 | 1999-01-07 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Procede d'oxydation de la surface interne d'un tuyau en acier ferritique |
EP1016734A4 (en) * | 1997-06-30 | 2004-04-14 | Sumitomo Metal Ind | PROCESS FOR OXIDIZING THE INTERNAL SURFACE OF A FERRITIC STEEL PIPE |
US6231690B1 (en) | 1997-06-30 | 2001-05-15 | Sumitomo Metal Ind | Method of oxidizing inner surface of ferritic stainless pipe |
US6220500B1 (en) | 1997-08-08 | 2001-04-24 | Tadahiro Ohmi | Welding method for fluorine-passivated member for welding, fluorine-passivation method after being weld, and welded parts |
US6399213B2 (en) | 1998-08-19 | 2002-06-04 | Anelva Corporation | Surface treated vacuum material and a vacuum chamber having an interior surface comprising same |
US6316052B1 (en) | 1998-08-19 | 2001-11-13 | Anelva Corporation | Method for the surface treatment of vacuum materials and surface treated vacuum |
JP2000144369A (ja) * | 1998-11-04 | 2000-05-26 | Sumitomo Metal Ind Ltd | ステンレス鋼管内面の酸化処理方法 |
JP2001032100A (ja) * | 1999-04-06 | 2001-02-06 | Crucible Materials Corp | 不動態処理表面層を有するオーステナイト系ステンレス鋼製物品 |
JP2001006694A (ja) * | 1999-06-16 | 2001-01-12 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 固体高分子型燃料電池用セパレータ |
JP4719948B2 (ja) * | 1999-06-16 | 2011-07-06 | 住友電気工業株式会社 | 固体高分子型燃料電池用セパレータ |
JP2007224372A (ja) * | 2006-02-24 | 2007-09-06 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 含Crニッケル基合金管の製造方法 |
JP4702096B2 (ja) * | 2006-02-24 | 2011-06-15 | 住友金属工業株式会社 | 含Crニッケル基合金管の製造方法 |
JP2022188064A (ja) * | 2017-03-27 | 2022-12-20 | 株式会社日立ハイテク | プラズマ処理方法 |
JP2018179244A (ja) * | 2017-04-19 | 2018-11-15 | 株式会社本山製作所 | 安全弁並びにそれに用いるノズル及びジスク |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5656099A (en) | 1997-08-12 |
US6174610B1 (en) | 2001-01-16 |
US5911841A (en) | 1999-06-15 |
WO1994008065A1 (en) | 1994-04-14 |
JP3379070B2 (ja) | 2003-02-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3379070B2 (ja) | クロム酸化物層を表面に有する酸化不動態膜の形成方法 | |
Ohmi et al. | Formation of chromium oxide on 316L austenitic stainless steel | |
US5817424A (en) | Method of forming passive oxide film based on chromium oxide, and stainless steel | |
JP3576598B2 (ja) | 酸化不動態膜の形成方法及びフェライト系ステンレス鋼並びに流体供給システム及び接流体部品 | |
JP6206847B2 (ja) | ワイドバンドギャップ半導体基板の加工方法及びその装置 | |
KR100227571B1 (ko) | 오존함유수용 스테인리스 강재 및 그 제조방법 | |
JP3379071B2 (ja) | 酸化クロムを主成分とする酸化不動態膜の形成方法及びステンレス鋼 | |
US20180291523A1 (en) | Development of a passivated stainless steel surface | |
JP2009220250A (ja) | ステンレス冷間圧延鋼帯の酸化スケール除去方法および酸化スケール除去装置 | |
JP3218802B2 (ja) | 半導体製造装置用ステンレス鋼材の表面処理法 | |
JP3596234B2 (ja) | オゾン含有水用ステンレス鋼材およびその製造方法 | |
JP3902254B2 (ja) | ステンレス鋼材の乾式耐食熱処理方法およびステンレス鋼材 | |
JP2836531B2 (ja) | 耐食性に優れたステンレス鋼部材の製造方法 | |
KR102513335B1 (ko) | 인산염 피막을 포함하는 초고강도 강판의 제조방법 | |
JP3257492B2 (ja) | 耐オゾン含有水性に優れるステンレス鋼材の製造方法 | |
JP2019085595A (ja) | 熱延鋼板の酸洗性向上方法 | |
JPH10280123A (ja) | オゾン含有超純水用ステンレス鋼部材およびその製造方法 | |
JP3194874B2 (ja) | 過酸化水素用ステンレス鋼及びその製造方法 | |
JP2000008152A (ja) | デルタアルミナ被覆鋼およびその製造方法 | |
JP3194876B2 (ja) | 希フッ化水素用ステンレス鋼及びその製造方法 | |
JP2001192900A (ja) | 改良された表面性状を有するステンレススチールストリップを製造する方法 | |
JP3139841B2 (ja) | 半導体製造装置の超純水接触機器用ステンレス鋼 | |
JPH0441656A (ja) | チタン材の鏡面研磨方法 | |
JPH07185939A (ja) | 合金鋼部材の電解研磨方法 | |
WO1995025184A1 (fr) | Acier austenitique inoxydable destine a la formation d'une couche de passivation et son procede d'obtention |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081213 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081213 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091213 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101213 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101213 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111213 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111213 Year of fee payment: 9 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111213 Year of fee payment: 9 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121213 Year of fee payment: 10 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |