JPH06108682A - 立体的な駐車方法および立体駐車装置 - Google Patents

立体的な駐車方法および立体駐車装置

Info

Publication number
JPH06108682A
JPH06108682A JP27927692A JP27927692A JPH06108682A JP H06108682 A JPH06108682 A JP H06108682A JP 27927692 A JP27927692 A JP 27927692A JP 27927692 A JP27927692 A JP 27927692A JP H06108682 A JPH06108682 A JP H06108682A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pallet
pallets
parking
drive
mounting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27927692A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Yamamoto
智 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Steel Works Ltd
Original Assignee
Japan Steel Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Steel Works Ltd filed Critical Japan Steel Works Ltd
Priority to JP27927692A priority Critical patent/JPH06108682A/ja
Publication of JPH06108682A publication Critical patent/JPH06108682A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワイヤロープ式昇降装置が適用されているに
も拘らず、安全であると共に、駐車・出庫も簡単にでき
る立体的な駐車方法を提供する。 【構成】 駆動パレット1の上に前後方向に直列に独立
して2台の載置パレット5、6を乗せる。そして、載置
パレット5、6に跨って、あるいはそれぞれに駐車する
自動車を載せて、ワイヤロープ式昇降装置20によっ
て、駆動パレット1を載置パレット5、6と共にロック
機構10、10、…の支持金具11、11、…の位置ま
で巻き上げる。そして載置パレット5、6をロック機構
10、10、…の支持金具11、11、…で支持し、ワ
イヤロープ式昇降装置20を逆転させて駆動パレット1
を下方へ降ろす。支持された載置パレット5、6の下方
空間に第3の自動車を駐車する。逆の手順で出庫する。
載置パレット5、6は、独立しているので、選択的に必
要な自動車を駐車・出庫することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パレットと、このパレ
ットを上下方向に駆動するワイヤロープ式昇降装置とを
使用して自動車を立体的に駐車する立体的な駐車方法、
および自動車が載せられるパレットと、該パレットを上
下方向に駆動するワイヤロープ式昇降装置とから構成さ
れた立体駐車装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】狭い空間を有効に利用するために、多段
に駐車することができる立体駐車装置は文献名を挙げる
までもなく、従来周知であり、このような立体駐車装置
の1つに、バケットエレベータ式の立体駐車装置が知ら
れている。ところで、運送会社等では、業務用のトラッ
クを駐車するスペースを必要とすると共に、従業員の通
勤用乗用車の駐車スペースも必要とするが、特に都心部
にある運送会社等では、このような駐車スペースの確保
が困難になっている。前述のバケットエレベータ式の立
体駐車装置は、上下のスプロケットの間隔を大きくする
ことにより上下方向には何段にも駐車でき、空間を有効
に利用することができる特徴を有するが、コストが高
く、また乗用車のみの駐車装置として適しているが、上
記のようなトラックと乗用車とを混在して駐車する必要
のある運送会社等で使用される立体駐車装置としては好
ましくない。そこで、車載パレットと、このパレットを
上下方向に駆動する卷取り装置とから構成された小規模
なワイヤロープ式の立体駐車装置が提案されている。こ
の立体駐車装置によると、自動車が大型の場合は1台を
車載パレットに、小型自動車の場合は2台載せ、そして
所定高さまでワイヤで巻き上げてその位置に吊り下げた
状態で保持し、その下方の空間に他の自動車を駐車させ
ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の立体駐車装置
は、車載パレットと、このパレットを上下方向に駆動す
る卷き取り装置とから構成されているので、安価で小規
模な立体駐車装置としては適しているが、色々な問題点
もある。例えば車載パレットに前後方向に2台駐車して
いると、後方の自動車を出庫するためには、下段の自動
車を出庫した後に、卷取り装置を逆転させて車載パレッ
トを降ろし、そして前方の自動車を出庫してから、後方
の自動車を出庫しなければならない煩わさがある。この
煩わしさは駐車するときも同様である。また車載パレッ
トは、自動車をワイヤで吊り下げた状態で保持されてい
るので、落下防止のために安全装置を必要とする欠点も
ある。さらには、自動車を吊り下げた状態で保持するの
で、強風、振動等により車載パレットが揺れ、駐車装
置、自動車等が互いに衝突し破損する恐れもある。さら
には、駐車段が2段に限られる欠点もある。本発明は、
上記したような従来の事情に鑑みてなされたもので、ワ
イヤロープ式昇降装置が適用されているにも拘らず、安
全であると共に、駐車・出庫も簡単にでき、特に限定す
るものではないが、運送会社等において上段には従業員
の通勤用乗用車等を駐車し、下段には業務用のトラック
等を駐車することができ、また必要時には上下段共に業
務用のトラックも駐車することができる立体的な駐車方
法および多段駐車装置を提供することを目的としてい
る。また他の発明は、上記目的に加え、駐車台数の増
減、駐車場の敷地条件等にも容易に対応できる多段駐車
装置を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、駆動パレット1の上に前後方向に直列に独
立して載置された載置パレット5、6に、駐車する自動
車を個々にあるいは跨って載せて、ワイヤロープ式昇降
装置20によって駆動パレット1を載置パレット5、6
と共に上方の所定位置まで駆動し、そしてロック機構1
0、10、…を作動させ載置パレット5、6を保持し、
保持された載置パレット5、6の下方空間に他の駐車空
間を確保するように構成される。また請求項2記載の発
明は、駆動パレット1の上に前後方向に直列に独立して
載置された載置パレット5、6に、駐車する自動車を個
々にあるいは跨って載せて、ワイヤロープ式昇降装置2
0によって駆動パレット1を載置パレット5、6と共に
上方の所定位置まで駆動し、そしてロック機構10、1
0、…を作動させ載置パレット5、6を保持し、保持さ
れた載置パレット5、6の下方空間に他の駐車空間を確
保し、そして、駆動パレット1をワイヤロープ式昇降装
置20によって上方へ駆動して、載置パレット5、6を
支持して、必要なロック機構10、10、…を解除して
必要な載置パレット5、6を駆動パレット1によって下
降させ、必要な自動車を出庫させるように構成される。
請求項3記載の発明は、上下方向に昇降される駆動パレ
ット1と、該駆動パレット1上に前後方向に直列に独立
して載置されている複数個の載置パレット5、6と、前
記駆動パレット1を昇降駆動するワイヤロープ式昇降装
置20とからなる駐車装置であって、該駐車装置の所定
高さ位置には、前記載置パレット5、6を保持するロッ
ク機構10、10、…が、該載置パレット5、6に対応
して複数個独立して設けられる。請求項4記載の発明の
載置パレット5、6、5’、6’は、駆動パレット1上
に上下方向にも複数個載置され、ロック機構10、1
0、…も載置パレット5、6、5’、6’に対応して上
下方向にも所定の間隔をおいて複数個独立して設けられ
ている。また請求項5記載の発明は、請求項3または4
記載の駐車装置が、モジュール化され駐車台数、駐車敷
地等に応じて相互に連結可能であるように構成されてい
る。
【0005】
【作用】請求項3記載の立体駐車装置は、上記のように
構成されているので、載置パレット5、6に、駐車する
自動車を個々にあるいは跨って載せる。そしてワイヤロ
ープ式昇降装置20によって駆動パレット1を上方へ駆
動する。そうすると、駆動パレット1上に載置されてい
る載置パレット5、6も、自動車を載せたまま上方へ駆
動される。所定位置に達したらロック機構10、10、
…を作動させる。そうすると、載置パレット5、6はロ
ック機構10、10、…により保持される。すなわち自
動車を載せた載置パレット5、6は、所定位置に保持さ
れる。保持された載置パレット5、6の下方空間に第2
の自動車を駐車して駐車作業を終わる。あるいは、駆動
パレット1を地面まで降ろし、その上に駐車して駐車作
業を終わる。このとき、載置パレット5、6は前後方向
に直列に独立的に載置されているので、必要な自動車を
選択的に駐車する。自動車を出庫させるには、ワイヤロ
ープ式昇降装置20によって駆動パレット1を上方へ駆
動し、載置パレット5、6を支持する。そしてその自動
車が乗っている載置パレット5、6に対応したロック機
構10、10を解除する。そして駆動パレット1を降ろ
す。そうすると、駆動パレット1に載置されて載置パレ
ット5、6も降りる。そこで、出庫する。このときも必
要な自動車を選択的に出庫する。請求項4記載の発明
は、載置パレット5、6、5’、6’が駆動パレット1
の上に上下方向に複数段に載置されているので、最上段
の載置パレット5’、6’を使用して前述したようにし
て駐車し、次に駆動パレット1を地面あるいは床面まで
降ろし、次段の載置パレット5、6に、次の自動車を載
せる。そしてワイヤロープ式昇降装置20によって駆動
パレット1を上方へ駆動する。そうすると、駆動パレッ
ト1上に載置されている次段の載置パレット5、6も、
自動車を載せたまま上方へ駆動駆動される。所定位置に
達したら次段のロック機構を作動させて、次段のロック
機構により保持させる。すなわち自動車を載せた次段の
載置パレット5、6は、所定位置に保持される。以下同
様にして駐車する。保持された最下段の載置パレット
5、6の下方空間に最後の自動車を駐車して駐車作業を
終わる。あるいは、駆動パレット1を地面まで降ろし、
その上に駐車して駐車作業を終わる。逆の手順で出庫す
る。このときも選択的に駐車・出庫する。請求項5記載
の発明は、モジュール化されているので、駐車台数、駐
車敷地等に応じて複数台の立体駐車装置を結合して設置
する。そして前述したようにして駐車あるいは出庫す
る。
【0006】
【実施例】本発明の実施に際しては、ワイヤロープ式昇
降装置のワイヤの端部を駆動パレットに固定し、載置パ
レットには対応する位置に透孔を形成し、これらの透孔
にワイヤを挿通しても実施できる。ワイヤを載置パレッ
トの透孔に挿通すると、駆動パレットを駆動するとき、
載置パレットがワイヤで左右・前後方向の動きが規制さ
れて好都合である。ワイヤに代えて、駆動パレットある
いは載置パレットに案内部材を設けて、載置パレットの
妄りな動きを規制することもできる。載置パレットは、
複数段に重ねても実施できる。このときは、ロック機構
も所定の間隔をおいて上下方向に複数段独立的に設け、
最上段の載置パレットは最上段のロック機構に保持され
るようにし、次段の載置パレットは次段のロック機構に
保持されるように実施する。図示の実施例では、ロック
機構は、4個のパワーシリンダを備え、これらのパワー
シリンダでリンク機構を駆動して、8個の支持金具を、
支持位置と待避位置とに駆動する例が示されているが、
リンク機構の構成を変えて2個のパワーシリンダで実施
することもできる。また、支持金具をスプリングで支持
位置に付勢しておき、載置パレットが上昇するときは、
載置パレットで支持金具をスプリングに抗して待避位置
に待避させ、載置パレットを降ろすときのみ、パワーシ
リンダで強制的に待避させるように実施することもでき
る。さらには、パワーシリンダで直接支持金具を水平方
向に駆動するように実施することもできる。ワイヤロー
プ式昇降装置、ロック機構等は、手動的に操作するよう
に実施することもできるし、制御装置を設けて、制御装
置により自動制御するように実施することもできる。
【0007】始めに、1個の駆動パレットに2個の載置
パレットが前後方向に直列に独立して載置されている実
施例について説明する。図1に示されているように、本
実施例に係わる立体駐車装置は、小型自動車2台を直列
に載せることができる程度の面積の駆動パレット1と、
この駆動パレット1の前方に載置されている前方載置パ
レット5と、後方に載置されている後方載置パレット6
と、これらの載置パレット5、6に対応して設けられて
いる4個のロック機構10、10、…と、駆動パレット
1を上下方向に駆動するワイヤロープ式昇降装置20と
から概略構成されている。そしてこれらの部材は、複数
本の支柱30、30、…と横枠31とにより以下に述べ
るように、立体的な構造にモジュール化されている。す
なわち図では支柱30、横枠31等は模式的に鎖線で示
され、図には現れていないが、これらの支柱30、横枠
31等にはボルト挿通孔が適宜形成されている。
【0008】駆動パレット1は、略方形をしている。そ
して駆動パレット1には、吊り下げバランスを考慮して
その4辺に4本のワイヤ23、23…の端部がそれぞれ
固着され、これらのワイヤ23、23…により、複数本
の支柱30、30、…の内側を昇降されるようになって
いる。駆動パレット1には、切欠2、2、…が形成され
ている。これらの切欠2、2、…は、駆動パレット1が
上下方向に駆動されるとき、後述するロック機構10、
10…の支持金具11、11、…を通過するためのもの
で、支持金具11、11、…に対応した位置に形成され
ている。また駆動パレット1または載置パレット5、6
のいずれか一方のパレットの周囲には、図には現れてい
ないが、駆動中あるいは入出庫時に載置パレット5、6
が左右方向と、前後方向とに妄りに移動しないように規
制する拘束部材等も設けられている。前・後方載置パレ
ット5、6は、4本のワイヤ23、23…の内側で、駆
動パレット1に載置されているだけで、その周囲には載
せられる自動車が落ちないように、所定高さのストッパ
が設けられている。また図には示されていないが、前方
はテーパ状に切り落とされ、自動車の出し入れがスムー
ズにできるようになっている。
【0009】ワイヤロープ式昇降装置20は、巻胴21
と、この巻胴21を正逆両方向に駆動するモータ22
と、巻胴21に巻かれている4本のワイヤ23、23…
とから構成されている。4本のワイヤ23、23…の端
部は、それぞれの回転シーブ24を介して前述の駆動パ
レット1まで延びその4辺にそれぞれ固定されている。
なお、巻胴21は、モータ22によりチエーン25を介
して駆動されるようになっており、巻胴21はモータ2
2と共に、比較的高所に設置されている。したがって、
ワイヤ23は回転シーブ24に略直角に案内され、巻胴
21により駆動パレット1を吊り上げるときに、回転シ
ーブ24に大きな無理な力は作用しない。
【0010】ロック機構10、10、…は、前・後方載
置パレット5、6のぞれぞれに対して計4個設けられて
いるが、構造的には同じであるので、1個のロック機構
10について説明する。ロック機構10は、支柱30あ
るいは横枠31の所定高さ位置に回動自在に設けられて
いる支持金具11と、この支持金具11を図1に示され
ているように、内側に突き出た支持位置と、支柱30と
略平行になる待避位置とに駆動する連結軸12と、この
連結軸12に略直角に固定されているリンク13と、該
リンク13を駆動するパワーシリンダ14とから構成さ
れている。そして、1本の連結軸12に2個の支持金具
11、11が取り付けられている。したがって、パワー
シリンダ14を伸縮駆動すると、リンク13を介して連
結軸12が回動し、2個の支持金具11、11は支柱3
0の内側に突き出た支持位置と、待避位置とに同時に駆
動される。なお、図2〜6に示されているように、支柱
30にはストッパ15が設けられ、支持金具11の下方
への回動が規制されるようになっている。このようなロ
ック機構10が同じ高さに4個設けられている。
【0011】次に、上記実施例を使用して小型自動車を
2台駐車する方法について説明する。ワイヤロープ式昇
降装置20のモータ22を逆転させ、巻胴21を矢印と
逆方向に回転させると、駆動パレット1は前・後方載置
パレット5、6を載せて重力で図1に示されている地面
位置まで下降する。そこで、図2に示されているように
後方載置パレット6に小型自動車40を載せ、次いで前
方パレット5に小型自動車41を載せる。そしてワイヤ
ロープ式昇降装置20のモータ22を正転させて、巻胴
21を駆動して駆動パレット1をワイヤ23、23、…
で、ロック機構10、10、…の支持金具11、11、
…より上方まで巻き上げる。巻き上げるとき、パワーシ
リンダ14、14、…を縮小して支持金具11、11、
…を待避位置に移動させておく。この時当然ながら前・
後方載置パレット5、6と共に、小型自動車40、41
も上方へ移動させられる。巻き上げた状態は図3に示さ
れている。
【0012】駆動パレット1を支持金具11、11、…
より上方まで巻き上げてから、パワーシリンダ14、1
4を伸張して支持金具11、11を内側へ突き出た支持
位置にする。そうして、巻胴21を逆転させて、駆動パ
レット1を降ろす。駆動パレット1には、切欠2、2、
…が形成されているので、支持金具11、11、…を通
過することができるが、前・後方載置パレット5、6に
は、このような切欠が無いので、支持金具11、11、
…で止められ、支持される。すなわち小型自動車40、
41は駐車される。この状態は図4に示されている。こ
の状態では、駆動パレット1は、空の状態で前・後方載
置パレット5、6の下方に吊られているので、地面に第
2の自動車を駐車する。あるいは駆動パレット1を床面
まで降ろして、駆動パレット1の上に駐車する。駆動パ
レット1は床面まで降ろされているので、駐車中に駆動
パレット1が揺れるようなことはない。必要なときに
は、駆動パレット1の上に自転車、自動二輪車、第2の
軽自動車等を駐車して、所定高さ巻き上げ、その下の空
間を利用することもできる。すなわち3段に駐車するこ
ともできる。このように駐車をするときは、ロック機構
10、10、…は、比較的高所に設けておく。なお、第
2の軽自動車等は、ワイヤで吊り下げられた状態にある
が、比較的低いので、風圧、振動等が加わっても大きく
揺れることはない。このとき前述したような簡単なロッ
ク機構を設けて、固定保持することも可能である。
【0013】逆の手順で出庫できることは明らかである
が、後方載置パレット6上の小型自動車40を降ろす場
合について説明する。床面の自動車を出庫した状態で、
卷胴21を正転させて駆動パレット1を支持金具11、
11、…の上方まで巻き上げる。支持金具11、11、
…は、内側に突き出た支持位置にあるが、駆動パレット
1には切欠2、2、…が設けてあるので通過する。駆動
パレット1により前・後方パレット5、6を持ち上げ、
そして後方パレット6に対応したパワーシリンダ14、
14、…を縮小させて、支持金具11、11、…を待避
位置にする。そうしてワイヤロープ式昇降装置20を逆
転させる。そうすると、後方載置パレット6は、駆動パ
レット1に乗った状態で降ろされる。一方、前方載置パ
レット5は 、支持金具11、11、…で止められ、支
持される。すなわち後方の小型自動車40のみが降ろさ
れる。この状態は図5に示されている。前方の小型自動
車41のみを同様にして出庫できることは明らかであ
る。以上のように、本実施例によると、選択的に必要な
自動車のみを駐車・出庫できる利点がある。また本実施
例によると、立体駐車装置はモジュール化されているの
で、製作工場から敷地までの搬送が容易である。このと
き支柱30、30、…を上下方向に分割して組立式に構
成すると、さらに搬送、取扱いがべんりになり、現場で
は簡単な吊り上げ用のクレーン等で組み立てることがで
きる。さらには、本実施例によると、立体駐車装置はモ
ジュール化されているので、駐車台数の増加により、あ
るいは駐車敷地の余裕により支柱30、30、…横枠3
1、31等に設けられているボルト挿通孔を利用して、
ボルトで複数台の立体駐車装置を結合して大型の駐車装
置を構成することができる。またモジュール化されてい
るので、任意の方向に設置でき、狭い敷地でも駐車場と
して有効に利用できる。
【0014】前・後方載置パレット5、6の両方に跨る
ような大きな自動車も同様にして2段に駐車することが
できるが、駐車した状態を図6に示すにとどめ、説明は
省略する。
【0015】次に、図7により前・後方載置パレット
5、6の上に、第2の前・後方載置パレット5’、6’
を載置した実施例を説明する。このように、駆動パレッ
ト1の上に2段に前・後方載置パレット5、6、5’、
6’を載置するときは、ロック機構も2段に設けられ
る。そしてその支持金具も前後方向に位置をずらして上
下2段に設けられる。しかしながら、図にはこれらのロ
ック機構は示されていない。駆動パレット1には、下段
の支持金具を通過する切欠2、2、…の他に、上段の支
持金具を通過する切欠2’、2’、…が位置をずらして
形成されている。また前・後方載置パレット5、6に
は、上段の支持金具が通過する切欠2’、2’、…が同
様に形成されている。なお、図7に示されている実施例
では、前・後方載置パレット5、6、5’、6’の前方
端部は、テーパ状に切り落とされ、自動車の出し入れが
スムーズにできるようになっている。
【0016】上記のように、前・後方載置パレット5、
6の上に、さらに第2の前・後方載置パレット5’、
6’が設けられていると、小型車はそれぞれの前・後方
載置パレット5、6、5’、6’に乗せ、大型車は前・
後方載置パレット5、6および5’、6’に跨って乗せ
るとすると、4通りに駐車できるが、以下小型車のみを
駐車する例について説明する。ワイヤロープ式昇降装置
20のモータ22を逆転させ、巻胴21を矢印と逆方向
に回転させると、駆動パレット1は前・後方載置パレッ
ト5、6と、第2の前・後方載置パレット5’、6’と
を載せて重力で地面まで下降する。そこで、第2の後方
載置パレット6’に小型自動車を載せ、次いで第2の前
方パレット5’に小型自動車を載せる。そしてワイヤロ
ープ式昇降装置20のモータ22を正転させて、巻胴2
1を駆動して駆動パレット1をワイヤ23、23、…
で、ロック機構の上段の支持金具より上方まで巻き上げ
る。巻き上げるとき、パワーシリンダを縮小して支持金
具を待避位置に移動させておく。この時当然ながら前・
後方載置パレット5、6と共に、小型自動車も上方へ移
動させられる。
【0017】駆動パレット1を上段の支持金具より上方
まで巻き上げてから、パワーシリンダを伸張して支持金
具を内側へ突き出た支持位置にする。そうして、巻胴2
1を逆転させて、駆動パレット1を降ろす。駆動パレッ
ト1と、前・後方載置パレット5、6には、切欠2’、
2’、…が形成されているので、上段の支持金具を通過
することができるが、第2の前・後方載置パレット
5’、6’には、このような切欠が無いので、支持金具
で止められ、支持される。すなわち小型自動車は駐車さ
れる。さらに、ワイヤロープ式昇降装置20のモータ2
2を逆転させ、巻胴21を矢印と逆方向に回転させる
と、駆動パレット1は前・後方載置パレット5、6を載
せて重力で地面まで下降する。下降して地面に達する
と、第2の前・後方載置パレット5’、6’が無く、前
述した実施例と同様な状態になるので、前述したように
して前・後方載置パレット5、6に駐車できることは明
らかである。以下同様にして、必要なときには、駆動パ
レット1の上に自転車、自動二輪車、第2の軽自動車等
を駐車して、所定高さ巻き上げ、その下の空間を利用す
ることもできる。すなわち4段に駐車することもでき
る。載置パレットを3段、4段に重ねても同様に実施で
きることは明らかである。このように1個のワイヤロー
プ式昇降装置20で、複数段に駐車できるように実施す
ると、駆動装置のコストの低減が図れる。
【0018】
【発明の効果】以上のように、本発明によると、駆動パ
レットの上に前後方向に直列に独立して載置された載置
パレットに、駐車する自動車を載せて、ワイヤロープ式
昇降装置によって駆動パレットを載置パレットと共に上
方の所定位置まで駆動し、ロック機構により保持するの
で、格別に安全装置を設けなくても自動車を載せた載置
パレットは所定位置に確実にロックされ、安価なワイヤ
ロープ式昇降装置が使用されているにも拘らず、風圧、
振動等に対しても安全である。また載置パレットは、駆
動パレットと別体になって、駆動パレットの上に前後方
向に直列に独立して載置されいるので、必要な自動車を
簡単に選択的に駐車あるいは出庫することができる。さ
らにはロック機構により保持された載置パレットの下方
空間に、他の駐車空間を確保するので、立体的に駐車す
ることができる。請求項4記載の発明は、載置パレット
が、駆動パレット上に上下方向に複数個載置され、ロッ
ク機構も載置パレットに対応して上下方向に所定の間隔
をおいて複数個独立して設けられているので、前述の効
果に加えて、1台の駆動パレットで、複数個の載置パレ
ットを操作し、複数段に駐車できる効果が得られる。請
求項5記載の発明によると、立体駐車装置はモジュール
化されているので、駐車台数の増加により、あるいは駐
車敷地の余裕により支柱、横枠等に設けられているボル
ト挿通孔を利用して、ボルトで複数台の立体駐車装置を
結合して大型の駐車装置を構成することができ、またモ
ジュール化されているので、任意の方向に設置でき、狭
い敷地でも駐車場として有効に利用できる効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の立体駐車装置の1実施例を示す斜視図
である。
【図2】本実施例の第1の作用状態を示す図で、その
(イ)は正面図、(ロ)は側面図である。
【図3】本実施例の第2の作用状態を示す図で、その
(イ)は正面図、(ロ)は側面図である。
【図4】本実施例の第3の作用状態を示す図で、その
(イ)は正面図、(ロ)は側面図である。
【図5】本実施例の第4の作用状態を示す図で、その
(イ)は正面図、(ロ)は側面図である。
【図6】本実施例の第5の作用状態を示す図で、その
(イ)は正面図、(ロ)は側面図である。
【図7】本発明の他の実施例の要部を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 駆動パレット 5 前方載置
パレット 6 後方載置パレット 10 ロック機
構 11 支持金具 20 ワイヤロ
ープ式昇降装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動パレット1の上に前後方向に直列に
    独立して載置された載置パレット5、6に、駐車する自
    動車を個々にあるいは跨って載せて、ワイヤロープ式昇
    降装置20によって駆動パレット1を載置パレット5、
    6と共に上方の所定位置まで駆動し、そしてロック機構
    10、10、…を作動させ載置パレット5、6を保持
    し、保持された載置パレット5、6の下方空間に他の駐
    車空間を確保することを特徴とする立体的な駐車方法。
  2. 【請求項2】駆動パレット1の上に前後方向に直列に独
    立して載置された載置パレット5、6に、駐車する自動
    車を個々にあるいは跨って載せて、ワイヤロープ式昇降
    装置20によって駆動パレット1を載置パレット5、6
    と共に上方の所定位置まで駆動し、そしてロック機構1
    0、10、…を作動させ載置パレット5、6を保持し、
    保持された載置パレット5、6の下方空間に他の駐車空
    間を確保し、 そして、駆動パレット1をワイヤロープ式昇降装置20
    によって上方へ駆動して、載置パレット5、6を支持し
    て、必要なロック機構10、10、…を解除して必要な
    載置パレット5、6を駆動パレット1によって下降さ
    せ、必要な自動車を出庫させることを特徴とする立体的
    な駐車方法。
  3. 【請求項3】 上下方向に昇降される駆動パレット1
    と、該駆動パレット1上に前後方向に直列に独立して載
    置されている複数個の載置パレット5、6と、前記駆動
    パレット1を昇降駆動するワイヤロープ式昇降装置20
    とからなる駐車装置であって、 該駐車装置の所定高さ位置には、前記載置パレット5、
    6を保持するロック機構10、10、…が、該載置パレ
    ット5、6に対応して複数個独立して設けられている、
    立体駐車装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の載置パレット5、6、
    5’、6’は、駆動パレット1上に上下方向にも複数個
    載置され、ロック機構10、10、…も載置パレット
    5、6、5’、6’に対応して上下方向にも所定の間隔
    をおいて複数個独立して設けられている立体駐車装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の駐車装置は、モ
    ジュール化され駐車台数、駐車敷地等に応じて相互に連
    結可能である、立体駐車装置。
JP27927692A 1992-09-25 1992-09-25 立体的な駐車方法および立体駐車装置 Pending JPH06108682A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27927692A JPH06108682A (ja) 1992-09-25 1992-09-25 立体的な駐車方法および立体駐車装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27927692A JPH06108682A (ja) 1992-09-25 1992-09-25 立体的な駐車方法および立体駐車装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06108682A true JPH06108682A (ja) 1994-04-19

Family

ID=17608913

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27927692A Pending JPH06108682A (ja) 1992-09-25 1992-09-25 立体的な駐車方法および立体駐車装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06108682A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100823553B1 (ko) * 2006-10-30 2008-04-22 민재식 다단식 주차설비
CN112459557A (zh) * 2020-11-09 2021-03-09 湖北工业大学 一种升降停车装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100823553B1 (ko) * 2006-10-30 2008-04-22 민재식 다단식 주차설비
CN112459557A (zh) * 2020-11-09 2021-03-09 湖北工业大学 一种升降停车装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4316514B2 (ja) 機械式駐車装置における作業装置とその作業方法
JPH06108682A (ja) 立体的な駐車方法および立体駐車装置
JPS59134274A (ja) 天井クレ−ン形般送装置及びこれを利用した駐車設備
JPH06108683A (ja) 多段駐車方法および多段駐車装置
JPS61146972A (ja) トラツク、バス等重量物の昇降兼立体駐車装置
JPH0732469Y2 (ja) ポータブルボックス
JP2983097B2 (ja) 複層式地下駐車設備の据付方法およびそれに用いる据付作業車
JP3836905B2 (ja) 立体駐車装置
JP2983094B2 (ja) 地下駐車設備の据付方法およびそれに用いる据付作業車
JPH0754063B2 (ja) 多段式駐車装置
JPH0322437Y2 (ja)
JP3103093U (ja) 前後二列タイプの機械式多段トランクボックス装置
JPH0660533B2 (ja) 多段多列多層式格納装置
JPH0732776Y2 (ja) 三段式駐車装置
JPH0411089Y2 (ja)
JPH074098A (ja) 駐車装置における車輛搭載パレット
JP2951123B2 (ja) 立体駐車装置
JP2016203705A (ja) 自動車運搬船及び自動車運搬船における自動車搭載方法
JP3167853U (ja) 線材コイル積載用可動スタンション装置、及びトラック又はトレーラー
JPH0285471A (ja) 上部乗入型垂直循環式駐車装置
JPH01209225A (ja) 自動車積込装置
JP3000568B2 (ja) 大型車輌格納装置
JPH06207472A (ja) 立体駐車装置
JPH05133132A (ja) 立体駐車装置の自動車収納ラツク装置
JPH074097A (ja) 駐車装置