JP3167853U - 線材コイル積載用可動スタンション装置、及びトラック又はトレーラー - Google Patents

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Abstract

【課題】車輛の安定性を損なうことなく車輛制限寸法内に収まる形で荷物を上下二段積みし、かつ厳重な緊縛固定作業を必要としない構造の、トラックやトレーラーへの線材コイルの積載手段を提供する。【解決手段】複数の線材コイル4を、トラック又はトレーラーの荷台2上に、コイル軸を該荷台の長手方向に向けて縦一列かつ上下二段に積み付けて積載する際に上段側の線材コイルを保持固定する可動スタンション装置を設ける。該可動スタンション装置は、荷台に対して垂直に立設する固定スタンション柱6と、前記固定スタンション柱の頂部付近に設けた第1支点9に一端を取り付けて該第1支点を軸に他端を垂直方向に転回可能としたスイングアーム7と、前記スイングアームの他端寄りに設けた第2支点10に一端を転回可能に取り付けて前記スイングアームを支承する支持アーム8と、からなるスタンション部3を、二つ一組で互いに対向させてなる。【選択図】図2

Description

本考案は、金属線や導線その他の線材の輸送の際に用いられる、芯材に線材を巻きつけてなる線材コイルをトラック又はトレーラーに積載するために、荷台上に装備する荷崩れ防止用のスタンション装置、及び該スタンション装置を備えるトラック又はトレーラーに関する。
線材コイルを陸上輸送する場合、トラック又はトレーラーに積載して運搬するが、複数の線材コイルを、トラック又はトレーラーの荷台上に、コイル軸を荷台の長手方向に向けて一列に積み付けることで、コイル形状を維持しつつ、出荷側及び入荷側の工場や倉庫での荷役作業の効率化が図られている。
重量物である線材コイルのトラック又はトレーラーへの積載に関しては、積み下ろしの効率性とともに輸送中の荷崩れや荷台からの転落防止に特に配慮が必要である。
そのため、荷台横方向への転動を確実に防止するために、ワイヤロープやラッシングベルト等での緊縛固定が行われており、通常はドライバーが一人で行うことが多い緊縛固定作業を安全かつ効率的に行うために、たとえば特許文献1(特開2011−983号公報)に示されるような方法が提案されている。
特開2011−983号公報
一方、輸送効率の観点からは、トラック又はトレーラーの荷台に一度に積載する線材コイルの数は、積載重量制限の範囲内で、可能な限り多い方が望ましく、コイル軸を荷台の長手方向に向けて二列に縦積みできれば、単純に積載量は二倍となり有利である。この場合、線材コイルの直径は、一般的に約1400mmであるから、水平面上に二列に並べると積載物だけで幅が2800mm以上となる。また、垂直方向に二段積みした場合は、トラック又はトレーラーの一般的な荷台の高さは路面から1700〜1800mm程度であるから、路面から積載物の頂部までの高さは少なくとも4500mm以上となる。
しかし、公道を走る車両において、許認可申請を必要としない車輛制限は、幅方向で2500mm、高さ方向で3800mmであり、これらを超える場合には当局の許可を得るとともに、先導車、後導車などの配備を義務づけられる場合もあり、手続が煩わしいほかコスト高となる。しかも、動力車と荷台部分が分離する構造で、荷台部分を取り換えて使用することが多いトレーラーの場合、かかる許可は動力車と荷台部分の組み合わせごとに要するため、さらに不利となる。
かかる問題に対して、たとえば特許文献2(特開2000-344152号公報)に示される如く、荷台上の一方の片側に一段目の線材コイルを片寄せて積載し、他方の片側にスタンションバーを立設し、一段目のコイルとスタンションバー上に二段目のコイルを積載するといった二段積みの方法が提案されている。
特開2000−344152号公報
しかし、特許文献2に記載の先行技術は、前述の許可を得ることなく二段二列の積載を可能とするものの、上下段の線材コイルの積載高さが異なり、荷台上の荷重の重心位置が車輛の重心位置から左右方向にずれるため、車輛の走行安定性を損なうという問題を生ずる。また、上段の線材コイルを支承するスタンションには外方向への大きな荷重が掛かるため、車輛の横揺れによる破壊、線材コイルの転落の危険がある。
また、荷崩れ防止のために線材コイルの積載後にワイヤロープやラッシングベルトによる厳重な緊縛固定を必要とする点は特許文献1に記載の先行技術と同様である。
本考案は、以上の点に鑑み、車輛の安定性を損なうことなく車輛制限寸法内に収まる形で荷物を上下二段積みし、かつ厳重な緊縛固定作業を必要としない構造の、トラックやトレーラーへの線材コイルの積載手段を提供することを目的とする。
上記課題を解決するべく、本考案は、線材コイル輸送用のトラック又はトレーラーの荷台に設置して、下段の線材コイルの積み込み時には開放状態となって積み込みの障害とならず、上段の線材コイルの積み込み時には閉鎖状態となって該線材コイルを支承固定する可動スタンション装置、並びに、該可動スタンション装置を備えたトラック又はトレーラーを提供するものである。
請求項1に記載した考案は、複数の線材コイルを、トラック又はトレーラーの荷台上に、コイル軸を該荷台の長手方向に向けて縦一列かつ上下二段に積み付けて積載する際に上段側の線材コイルを保持固定する可動スタンション装置であって、荷台に対して垂直に立設する固定スタンション柱と、前記固定スタンション柱の頂部付近に設けた第1支点に一端を取り付けて該第1支点を軸に他端を垂直方向に転回可能としたスイングアームと、前記スイングアームの他端寄りに設けた第2支点に一端を転回可能に取り付けて前記スイングアームを支承する支持アームと、からなるスタンション部を、二つ一組で互いに対向させてなること、を特徴とする。
前記可動スタンション装置は、前記スタンション部が二つ一組で互いに対向してなるため、上段側線材コイルを二つの前記スイングアームで荷台の左右両側から保持して積載する。該スイングアームは、荷台に対して垂直に立設する前記固定スタンション柱の頂部付近に設けた前記第1支点に一端が取り付けられ、該第1支点を軸に前記他端を垂直方向に転回可能としているため、該スイングアームを該第1支点から荷台中央に向けて斜め下方に向けた位置に動かして固定した場合、二つの該スイングアームが荷台の長手方向軸から見て略U字状をなす。上段側線材コイルは、単にクレーン等で荷台に積み付けるだけで、かかるU字の内部に抱え込まれる形で保持されるため、輸送中に車輛横方向の揺れに遭遇しても容易には荷台から転落するおそれはなく、格別に厳重な緊縛固定を要せず安全に輸送できる。また、前記スイングアームを垂直となるよう転回させて開放することにより、上段側線材コイルに先だって下段側線材コイルを積載する際に障害とならない。
次に、請求項2に記載した考案は、請求項1に記載の可動スタンション装置であって、前記スタンション部が、一端を前記スタンション柱の中間部に設けた第1回転軸に取り付けて他端を垂直方向に転回可能とした第1ロッドを備え、該第1ロッドの回転により該他端が前記スイングアームの他端を垂直方向に上下させること、を特徴とする。
前記スイングアームの他端の垂直上方への運動は、前記第1ロッドを前記第1回転軸を中心に、該第1ロッドの他端を回転円運動させ、該他端で前記スイングアームを下方から押し上げることにより行う。一方、該第1ロッドの他端を下方に転回させれば、該スイングアームは自重によりその他端が垂れ下がる形で移動する。該第1ロッドの回転円運動は、該第1回転軸を動力で駆動することで行うが、かかる動力としては人力、油水圧、電動などいずれをも問わないが、前記スタンション柱の適当な位置にモーターを設置して電動で行うことが好適である。
次に、請求項3に記載した考案は、請求項1又は請求項2のいずれかに記載の可動スタンション装置であって、前記スタンション部が、前記固定スタンション柱の基部に設けた固定軸と、前記支持アームの他端寄り下面に設けた固定溝と、一端を前記スタンション柱の基部に設けた第2回転軸に取り付けて他端を垂直方向に転回可能とした第2ロッドと、を備え、前記スイングアームが上方に移動した際において、該第2ロッドの回転により該第2ロッドの他端が前記支持アームの他端を垂直方向に上下させることにより、前記固定軸と前記固定溝を嵌合又は解放させて前記スイングアームの固定又は解放を行うこと、を特徴とする。
前述の通り、前記スイングアームはその端部が前記第1ロッドに駆動されて上方に移動し、対向するスイングアームとともに略U字状をなすが、この状態で上段側線材コイルの重量を支承するために固定する必要がある。本考案では、前記スタンション柱の基部に固定軸を設け、前記スイングアームと前記第2回転軸で一端を接続された前記支持アームの他端寄り下面に固定溝を設けているため、該固定軸に該固定溝が嵌合することにより該支持アームが固定され、前記スイングアームは該支持アームに下方から支えられる形で固定される。
かかる前記支持アームの固定又は開放を任意に行うため、本考案は、前記固定スタンション柱の基部に設けた前記第2回転軸に一端を取り付け、他端を垂直方向に回転円運動可能とした前記第2ロッドを備える。まず、前記スイングアームの解放時、すなわち該スイングアームが垂直状態において該第2ロッドを荷台中心方向水平に寝かせておく。その後、該スイングアームを上方に移動させる前に該第2ロッドを起立させる。その後、前記第1ロッドを駆動して該スイングアームを上方に移動させると、前記第2支点にて該スイングアームに接続された前記支持アームが荷台中心方向に引き出されるように水平移動する。その際、該第2ロッドの先端が該支持アームの下面に接触して押し上げる形となる。そのため、この状態では該支持アームに設けた固定溝は前記スタンション柱基部に設けた固定軸とは隔離された状態に維持される。次に、前記第2ロッドを再び荷台中心方向水平に寝かせるよう回転させると、その端部の支えを失った前記支持アームの他端は自重により下方に落下し、その際、前記固定溝が前記固定軸に嵌合し、該支持アームは前記スタンション柱に固定される。これにより、前記スイングアームは該支持アームに支承され、積載される上段側線材コイルの重量を受け止めることが可能となる。
一方、下段側線材コイルの積み付けるために前記スイングアームを固定から解放する必要がある場合は、上記の工程を逆に進める。すなわち、まず、前記第2ロッドを起立させるとその他端によって前記支持アームの他端が押し上げられ、前記固定溝と前記固定軸の嵌合が分離される。その状態で、前記第1ロッドの他端を下方に回転させると前記スイングアームは自重により下方に垂れ下がるとともに、前記第1支点でこれに接続された前記支持アームが荷台外側方向へと水平に移動する。前記スイングアームが開放位置まで移動を完了したら、前記第2ロッドを水平に寝かせることにより開放工程は完了する。
なお、前記第2ロッドの回転円運動も、前記第1ロッドの運動と同様に、前記第2回転軸を動力で駆動することで行う。かかる動力としても人力、油水圧、電動などいずれをも問わないが、前記スタンション柱の基部にモーターを設置して電動で行うことが好適である。
最後に、請求項4に記載した考案は、複数の線材コイルをコイル軸を荷台の長手方向に向けて縦一列かつ上下二段に積み付けて輸送するためのトラック又はトレーラーであって、その荷台は、下段に積載する線材コイルを支持固定するために、荷台長手方向の保持溝を備え、また、上段に積載する線材コイルを支持固定するために、荷台の両側縁部に沿って、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の可動スタンション装置を複数備えることを特徴とする。
本考案に係るトラック又はトレーラーは、線材コイルをその中心軸を垂直線上に重ねる形で上下二段に積み重ねる形に積載する。その際、上段側線材コイルの頂部の路面からの高さを前述の通り許可が不要の高さ制限内とするために、本考案では、荷台中央にその長手方向に下段側線材コイルを収容できる略U字型の保持溝を設けるとともに、上段側線材コイルを支持固定するために、荷台の両側縁部に沿って、前記可動スタンション装置を前記保持溝を跨ぐ形で複数整列配置する。これにより、下段側線材コイルの下面は、従来のトラック又はトレーラーの荷台面よりも低い位置で支承され、上段側線材コイルもそれに応じてより低い位置に積載できるため、結果的に上段側線材コイルの頂部の路面からの高さも前記高さ制限内に収めることが可能となる。
本考案は、輸送時の車輛の安定性、ひいては安全性を損なうことなく、車輛制限寸法内に収まる形で線材コイルを荷台の長手方向に一列かつ上下二段積みすることを可能とするものである。そのため、当局の格別の許可を得ることなく、一段積みの場合に比べより多くの線材コイルを積み付けることができ、しかもワイヤロープ等による厳重な緊縛固定作業も不要となる。そのため、安全かつ効率的な輸送効率の向上と、許可取得のための手間や費用を節減の両面から、線材コイル輸送におけるコスト削減効果を高める効果を発揮することができる。
以下に、本考案を実施するための形態を図を用いて説明する。図1は、本考案に係る可動スタンション装置を適用した線材コイル輸送用のセミトレーラーの側面図である。動力車0にトレーラー1が接続され、その荷台2上には相互に向かい合った1組のスタンション部3からなる可動スタンション装置が、2組1セットで1個の線材コイル5を保持するよう設置している。本実施例では、合計5セットの可動スタンション装置により上段側として5つ、荷台2に設けた保持溝6内にも下段側として5つ、さらにトレーラー1前部の通常の荷台部分に一つ、最大で合計11個の線材コイル5を積載可能としている。
図2は、前記トレーラー1を後部から観た側面図である。前記保持溝6内に下段側の線材コイル5を、前記荷台2の両側縁部に沿って二つのスタンション部3を互いに向き合う形で設置して、上段側の線材コイル5を保持している。該可動スタンション装置3は、荷台に対して垂直に立設した固定スタンション柱6と、前記固定スタンション柱6の頂部付近に設けた第1支点9に一端を取り付けたスイングアーム7と、該スイングアーム7の他端寄りに設けた第2支点10に一端を取り付けて前記スイングアーム7を支承する支持アーム8とからなり、対向する二つのスタンション部3の前記スイングアーム7により略U字型の上段側線材コイル5の保持部を形成している。これにより、線材コイル5は垂直方向に二段重ねの形で積載される。
図3乃至図6は、前記可動スタンション装置を構成する1組の前記スタンション部3のうち、車輛後方から観て左側のものの詳細な側面図であり、該スタンション部3の可動行程を図3から図6までで順を追って示している。また、図7は、前記スタンション部3を車輛左側から観た詳細な側面図であり、隣接するスタンション部及びそれとの接続状態を示している。なお、前記可動スタンション装置の左右のスタンション部の駆動は、単一の操作で同時に連動して行われるよう構成することが便利である。
まず、図3は、下段側線材コイル4を積み付けるために前記スイングアーム7を垂直状態に収納し、荷台2の保持溝6を開放した、積み込み前の初期状態を示す図である。この時、第1回転軸22に一端を取り付けられた第1ロッド20は下方に垂れ下がった状態で、その他端23がスイングアーム7の内部に設けた接触面71に接している。なお、該第1ロッド20の他端23にはベアリングにより回転するローラを設けてある。一方、第2回転軸32に一端を取り付けられた前記第2ロッド30は荷台中央方向に寝かせた状態としており、その他端33は前記支持アームの下面とは接していない。なお、該第2ロッド30の他端33にもベアリングにより回転するローラを設けてある。
また、前記固定スタンション柱6の上方寄り外側面には第1動力部21が、基部近くの外側面には第2動力部31を設置しており、それぞれ第1ロッド20、第2ロッド30を駆動するとともに、第1動力軸24、第2動力軸34(いずれも図3乃至図6では図示せず、図7にて図示)を回転させて、隣接するスタンション部3の第1ロッド、第2ロッドをも同時に駆動させるものである。
また、前記固定スタンション柱6の中央よりやや基部寄り外部側面にはスタンション柱横桁材61を、前記スイングアーム7の上方寄りの外部側面にはスイングアーム横桁材62を、それぞれ隣接する固定スタンション柱、スイングアームとの間に渡し掛ける形で設けており、さらにスタンション柱横桁材61とスイングアーム横桁材62は、それぞれの中央部同士を第1リンク74により連接している。かかる第1リンク74は前記スイングアーム7の動きを緩衝する機能を有し、伸縮可能でかつ制動機能を有するショックアブゾーバ構造を有するものが望ましい。
また、前記支持アーム8の他端部上面には支持アーム横桁材取付部83を設けており、隣接する支持アームの支持アーム横桁材取付部との間に渡し掛ける形で支持アーム横桁材84(図3乃至図6では図示せず、図7にて図示)を設けている。さらに、前記第1動力軸24と該支持アーム横桁材84は、それぞれの中央部同士を第2リンク75により連接しており、前記支持アーム8は、その他端側を該第2リンク75により前記第1動力軸24から懸吊されて保持されている。なお、かかる第2リンク75も伸縮可能でかつ制動機能を有するショックアブゾーバ構造を有するものが望ましいが、前記支持アーム8が後落するのを防ぐ目的のものであるから、単なるワイヤーでもよい。
図4は、続いて、前記スイングアーム7や支持アーム8を駆動する直前において、前記第2ロッド30を上方に起立させる第1工程を示す図である。
図5は、続いて、前記第1ロッド20を転回させることにより前記スイングアーム7を上昇させ、荷台2の保持溝6を閉鎖するとともに、対向する二つのスタンション部3の前記スイングアーム7により略U字型の上段側線材コイル5の保持部を形成する第2工程を示す図である。前記第1ロッド20の他端23は前記スイングアーム7の内部に設けた接触面71上をなぞりながらこれを押し上げることにより該スイングアーム7を上昇させ、該スイングアーム7の上昇とともに第2支点10に接続された支持アーム8も荷台中央方向に引き出される形で前進する。なお、前記他端23の先端にもベアリングにより回転するローラを設けてある。
この際、図4に示す第1工程で上方に起立させた前記第2ロッド30の他端33が該支持アーム8の下面になぞるように接触するため、該支持アーム8の他端は結果的に該他端33に押し上げられる形で支持されるのである。
図6は、続いて、前記第2ロッドを当初の位置に寝かせることにより、前記支持アーム8を固定し、結果的に該支持アーム8に支承されて前記スイングアーム7が最終的に固定される第3工程を示す図である。該第2ロッドが倒れると、その支えを失った前記支持アーム8の他端側は自重により下方に落下し、その際、該支持アーム8の他端寄り下面に設けた固定溝81が前記固定スタンション柱6の基部寄りに設置した固定軸82に上方から嵌合することにより支持アーム8が固定され、支持アーム8がつっかい棒となることにより前記スイングアーム7もまた固定されるのである。そして、この状態で対向する前記スイングアーム7により形成される略U字型の保持部に、上方からクレーン等により上段側線材コイル4を積み付けることにより、上下二段の線材コイルの積載が完了する。なお、前記スイングアーム7の上面には緩衝部材71及び72を設けて線材コイル4の損傷又は変形を防止する。
一方、積載した線材コイル4を荷降ろしする場合には、上段側線材コイル4をクレーン等で吊り上げて降ろした後に、まず最初に前記第2ロッド30を起立させて前記支持アーム8の他端側を持ち上げることにより、前記固定溝81と前記固定軸82の嵌合が外れる。続いて、前記第1ロッド20を下方に転回させることにより前記スイングアーム7が下降し、前記略U字型の保持部が開放されて下段側線材コイル4へアクセス可能となる。後は、やはりクレーン等により下段側線材コイル4を吊り上げて降ろすことで荷降ろしが完了する。
なお、図7では、隣接する2組の可動スタンション装置のみを記載しているが、右側の固定スタンション柱6に設置した第1、第2の二つの動力部21、31により、同時に4組あるいは6組かそれ以上のスタンション部3を駆動しても良い。一度に駆動可能な可動スタンション装置の組数は動力部に用いる電動モーター等の出力、及び複数のスタンション部3を接続する動力軸の捻じれ強度により規定される。
以上、本考案に係る線材コイル積載用可動スタンション装置、及びトラック又はトレーラーの荷台の構造の一実施形態について、具体的な構成と動作の各工程について詳細に説明したが、本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、本考案の技術的思想の範囲内において改良又は変更が可能であり、それらは本考案の技術的範囲に属する。
本考案によれば、輸送時の車輛の安定性、ひいては安全性を損なうことなく、車輛制限寸法内に収まる形で線材コイルを荷台の長手方向に一列かつ上下二段積みすることを可能となる。そのため、安全かつ効率的な輸送効率の向上と、許可取得のための手間や費用を節減の両面から、線材コイル輸送におけるコスト削減効果を高める効果を発揮するから、特に金属線や導線その他の線材の輸送に適し、さらに装置のサイズを適宜変更することにより大口径の鋼管やコンクリート管等の輸送にも適する。
本考案に係る可動スタンション装置を適用した線材コイル輸送用のセミトレーラーの側面図である。 前記トレーラーを後方から観た図である。 可動スタンション装置の初期状態を示す図である。 可動スタンション装置の動作の第1工程を示す図である。 可動スタンション装置の動作の第2工程を示す図である。 可動スタンション装置の動作の第3工程を示す図である。 可動スタンション装置の左側面図である。
0 動力車
1 トレーラー(セミトレーラー)
2 荷台
3 スタンション部
4 線材コイル
5 保持溝
6 固定スタンション柱
7 スイングアーム
8 支持アーム
9 第1支点
10 第2支点
20 第1ロッド
21 第1動力部
22 第1回転軸
23 第1ロッドの他端
24 第1動力軸
30 第2ロッド
31 第2動力部
32 第2回転軸
33 第2ロッドの他端
34 第2動力軸
61 スタンション柱横桁材
62 スイングアーム横桁材
71 接触面(スイングアーム内部)
72 緩衝部材(上)
73 緩衝部材(下)
74 第1リンク
75 第2リンク
81 固定溝
82 固定軸
83 支持アーム横桁材取付部
84 支持アーム横桁材

Claims (4)

  1. 複数の線材コイルを、トラック又はトレーラーの荷台上に、コイル軸を該荷台の長手方向に向けて縦一列かつ上下二段に積み付けて積載する際に上段側の線材コイルを保持固定する可動スタンション装置であって、荷台に対して垂直に立設する固定スタンション柱と、前記固定スタンション柱の頂部付近に設けた第1支点に一端を取り付けて該第1支点を軸に他端を垂直方向に転回可能としたスイングアームと、前記スイングアームの他端寄りに設けた第2支点に一端を転回可能に取り付けて前記スイングアームを支承する支持アームと、からなるスタンション部を、二つ一組で互いに対向させてなること、を特徴とする可動スタンション装置。
  2. 前記スタンション部は、一端を前記スタンション柱の中間部に設けた第1回転軸に取り付けて他端を垂直方向に転回可能とした第1ロッドを備え、該第1ロッドの回転により該他端が前記スイングアームの他端を垂直方向に上下させること、を特徴とする請求項1に記載の可動スタンション装置。
  3. 前記スタンション部は、前記固定スタンション柱の基部に設けた固定軸と、前記支持アームの他端寄り下面に設けた固定溝と、一端を前記スタンション柱の基部に設けた第2回転軸に取り付けて他端を垂直方向に転回可能とした第2ロッドと、を備え、前記スイングアームが上方に移動した際において、該第2ロッドの回転により該第2ロッドの他端が前記支持アームの他端を垂直方向に上下させることにより、前記固定軸と前記固定溝を嵌合又は解放させて前記スイングアームの固定又は解放を行うこと、を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の可動スタンション装置。
  4. 複数の線材コイルをコイル軸を荷台の長手方向に向けて縦一列かつ上下二段に積み付けて輸送するためのトラック又はトレーラーであって、その荷台は、下段に積載する線材コイルを支持固定するために、荷台長手方向の保持溝を備え、また、上段に積載する線材コイルを支持固定するために、荷台の両側縁部に沿って、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の可動スタンション装置を複数備えることを特徴とするトラック又はトレーラー。
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