JPH0732776Y2 - 三段式駐車装置 - Google Patents

三段式駐車装置

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JPH0732776Y2
JPH0732776Y2 JP1989015461U JP1546189U JPH0732776Y2 JP H0732776 Y2 JPH0732776 Y2 JP H0732776Y2 JP 1989015461 U JP1989015461 U JP 1989015461U JP 1546189 U JP1546189 U JP 1546189U JP H0732776 Y2 JPH0732776 Y2 JP H0732776Y2
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pallet
parking
drive
pulley
suspended
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憲治 本岡
憲司 今村
政浩 難波
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Shinmaywa Industries Ltd
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Shinmaywa Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は三段式駐車装置に関する。
(従来の技術) 一般に、三段式駐車装置は、上,中,下の三段になった
駐車部と、車両を載置する上段,中段及び下段の各パレ
ットを備え、上段パレットを上段駐車部と中段駐車部と
の間で昇降可能にするとともに、下段パレットを中段駐
車部と下段駐車部との間で昇降可能とし、中段パレット
は上段及び下段の各パレットが中段駐車部へ移動するこ
とを許容するため、中段駐車部と当該駐車部の側方へ退
避できるようになっていて、中段駐車部に入出庫口が設
けられている。この場合、上記三段の駐車部は複数列設
けられ、中段パレットはその数を駐車部の列数よりも1
つ少なくし、上段及び下段の各パレットが中段駐車部へ
移動する際には当該駐車部から隣の中段駐車部に退避移
動せしめるようになっており、また、上段と下段の両パ
レットは、別個の駆動手段によりそれぞれ独立して昇降
されているのが通常である。
これに対して、上記上段と下段の両パレットを1つの駆
動手段にて昇降できるようにした昇降手段も知られてい
る(例えば、実公昭55−14682号公報参照)。すなわ
ち、このものは、上段パレットを上段駐車部での停止位
置にロック保持する上段ロック手段と、下段パレットを
下段駐車部での停止位置にロック保持する下段ロック手
段とを備えているとともに、この両パレットの昇降のた
めに、上段パレット上方の支持梁に支持した1つの駆動
滑車と、この駆動滑車に懸回されたチェーンとを備えて
いる。この場合、チェーンは、その一端が上記支持梁
に、他端が中段パレットの停止位置付近に固定され、そ
の間に設けた2つの定滑車と3つの動滑車に懸回されて
いて、第1の動滑車が上段パレットに、第2の動滑車が
下段パレットにそれぞれ支持されているとともに、第3
の動滑車に錘が設けられている。
上記昇降手段では、上段パレットを上段駐車部での停止
位置にロック保持して、上記駆動滑車を正逆に回転せし
めると、上段パレットに支持した第1の動滑車が定滑車
として機能することにより、第2の動滑車が支持された
下段パレットが昇降し、逆に、下段パレットを下段駐車
部での停止位置にロック保持すると、下段パレットに支
持した第2の動滑車が定滑車として機能して上段パレッ
トが昇降することになる。
(考案が解決しようとする課題) しかし、上記昇降手段の場合は、上段と下段の両パレッ
トをそれぞれ動滑車の利用により昇降せしめるものであ
るから、一方のパレットの昇降の際に他方のパレットの
動滑車を定滑車として機能せしめる必要のために、上段
と下段の両パレットにそれぞれロック手段が必要にな
る。また、錘を設けた動滑車を含めて3つの動滑車を設
ける関係で、チェーンは上下に3往復せしめるという複
雑なかけ方にならざるを得ない。
すなわち、本考案の課題は、1つの駆動手段で上段と下
段の両パレットを昇降させる昇降手段において、パレッ
トの傾きの防止を図りながら、該昇降手段の機構の簡素
化を図ることにある。
(課題を解決するための手段) 本考案、このような課題に対して、1つの駆動滑車に懸
垂せしめたチェーン等の吊上げ具にて上段と下段の両パ
レットを昇降できるようにするにあたり、上段駐車部か
らの上段パレットの下降を阻止してこの上段パレットと
上記吊上げ具との係合を離脱せしめることにより、下段
パレットを単独で昇降できるようにするとともに、上段
パレットと上記吊上げ具とを係合せしめた状態では吊上
げ具が下段パレットに対してフリーになるようにして上
段パレットを単独で昇降できるようにするものである。
すなわち、請求項(1)に係る手段は、上,中,下の三
段になった駐車部と、車両を載置するための上段,中段
及び下段の各パレットとを備え、上段パレットが上段駐
車部と中段駐車部との間で昇降可能にされ、下段パレッ
トは中段駐車部と下段駐車部との間で昇降可能にされて
いる一方、上段及び下段の各パレットの中段駐車部への
移動を許容すべく、中段パレットが中段駐車部と当該駐
車部の側方位置との間で横行可能にされ、中段駐車部に
入出庫口を設けた三段式駐車装置において、 上記上段駐車部における上段パレットの停止位置の上方
において水平に且つ該上段パレットの一辺と平行に配置
され、駆動手段にて正逆に回転駆動されるシャフトと、 上記シャフトの両端に結合された一対の駆動滑車と、 上記一対の駆動滑車のうちの一方に懸回されてその両側
に垂下され、該駆動滑車の片側に懸垂された懸垂部にて
上記上段パレットの一辺の一端部を吊り上げ、反対側に
懸垂された懸垂部にて上記上段パレットの一辺に対応す
る下段パレットの一辺の一端部を吊り上げるための一端
用駆動吊上げ具と、 上記一対の駆動滑車のうちの他方に懸回されてその両側
に垂下され、該駆動滑車の片側に懸垂された懸垂部にて
上記上段パレットの上記一辺の他端部を吊り上げ、反対
側に懸垂された懸垂部にて上記下段パレットの上記一辺
の他端部を吊り上げるための他端用駆動吊上げ具と、 上記下段パレットが上記下段駐車部のパレット停止位置
に停止しているときに、上記一対の駆動滑車の回転によ
って上記上段パレットの一辺が昇降するように、上記一
端用及び他端用の各駆動吊上げ具の片側の懸垂部と上記
上段パレットの一辺の両端部の各々とを係合させ、上記
下段パレットを昇降させるときに当該係合を解除させる
上段パレット用係合手段と、 上記上段パレットが上記上段駐車部のパレット停止位置
に停止しているときに、上記一対の駆動滑車の回転によ
って上記下段パレットの一辺が昇降するように、上記一
端用及び他端用の各駆動吊上げ具の反対側の懸垂部と上
記下段パレットの一辺の両端部の各々とを係合させ、上
記上段パレットを昇降させるときに当該係合を解除させ
る下段パレット用係合手段と、 上記下段パレットを昇降させるときに上記上段パレット
を上記上段駐車部のパレット停止位置から下降しないよ
うに該パレット停止位置に保持する作動位置と、該上段
パレットの下降を許容する退避位置との間で移動可能な
ストッパと、 上記上段パレットの上記一辺と直交する両側辺の各々に
おける該一辺側寄りの位置と該一辺とは反対の他辺側寄
りの位置とにそれぞれ設けられた計4個の滑車と、 上記上段パレットの他辺側寄りの2個の各滑車の上方位
置に各々の一端が固定され、該他辺側寄りの滑車に下か
ら懸回され上記一辺側寄りの滑車に上から懸回されて該
一辺側寄りの滑車の下方位置に各々の他端が固定され、
上記上段パレットの他辺を上記駆動吊上げ具による上記
一辺の昇降に従って昇降させるための2本のパレット用
のバランス用吊上げ具と、 上記下段パレットの上記一辺と直交する両側辺の各々に
おける該一辺側寄りの位置と該一辺とは反対の他辺側寄
りの位置とにそれぞれ設けられた計4個の滑車と、 上記下段パレットの他辺側寄りの2個の各滑車の上方位
置に各々の一端が固定され、該他辺側寄りの滑車に下か
ら懸回され上記一辺側寄りの滑車に上から懸回されて該
一辺側寄りの滑車の下方位置に各々の他端が固定され、
上記上段パレットの他辺を上記駆動吊上げ具による上記
一辺の昇降に従って昇降させるための2本の下段パレッ
ト用のバランス用吊上げ具とを備えていることを特徴と
する三段式駐車装置である。
請求項(2)に係る手段は、上,中,下の三段になった
駐車部と、車両を載置するための上段,中段及び下段の
各パレットとを備え、上段パレットが上段駐車部と中段
駐車部との間で昇降可能にされ、下段パレットは中段駐
車部と下段駐車部との間で昇降可能にされている一方、
上段及び下段の各パレットの中段駐車部への移動を許容
すべく、中段パレットが中段駐車部と当該駐車部の側方
位置との間で横行可能にされ、中段駐車部に入出庫口を
設けた三段式駐車装置において、 上記上段駐車部における上段パレットの停止位置の上方
に配置された上滑車と、 上記下段駐車部における下段パレットの停止位置の下方
に配置された下滑車と、 上記上滑車と下滑車とに懸回され、上段と下段の両パレ
ットを吊り上げるためのエンドレスの吊上げ具と、 上記上滑車と下滑車との一方を正逆に回転駆動せしめる
駆動手段と、 上記上滑車から懸垂された上記吊上げ具の一方の懸垂部
と、上記上段及び下段の各パレットとをそれぞれ係脱さ
せる上段用と下段用の各係合手段と、 上記上段駐車部からの上段パレットの下降を阻止し上記
上滑車及び下滑車の正逆回転により下段パレットを昇降
せしめるための作動位置と、上記上段パレットの下降を
許容する退避位置との間で移動可能なストッパと、 を備えていることを特徴とする三段式駐車装置である。
請求項(3)に係る手段は、上,中,下の三段になった
駐車部と、車両を載置するための上段,中段及び下段の
各パレットとを備え、上段パレットが上段駐車部と中段
駐車部との間で昇降可能にされ、下段パレットは中段駐
車部と下段駐車部との間で昇降可能にされている一方、
上段及び下段の各パレットの中段駐車部への移動を許容
すべく、中段パレットが中段駐車部と当該駐車部の側方
位置との間で横行可能にされ、中段駐車部に入出庫口を
設けた三段式駐車装置において、 上記上段駐車部における上段パレットの停止位置の上方
に配置され、駆動手段にて正逆に回転駆動される駆動滑
車と、 上記駆動滑車に懸回され、上段と下段の両パレットを吊
り上げるための吊上げ具と、 上記駆動滑車から懸垂された上記吊上げ具の一方の懸垂
部に設けられ、駆動滑車の正逆の回転により上段パレッ
トに下から係脱する係合具と、 上記下段パレットに支持され、上記駆動滑車から懸垂さ
れた上記吊上げ具の他方の懸垂部を懸回せしめて上方へ
導く滑車と、 上記上段駐車部からの上段パレットの下降を阻止し駆動
滑車の正逆回転により下段パレットを昇降せしめるため
の作動位置と、上記上段パレットの下降を許容する退避
位置との間で移動可能なストッパと、 を備え、上記滑車から上方へ導かれた吊上げ具の端部が
上段パレットに結合されていることを特徴とする三段式
駐車装置である。
請求項(4)に係る手段は、上,中,下の三段になった
駐車部と、車両を載置するための上段,中段及び下段の
各パレットとを備え、上段パレットが上段駐車部と中段
駐車部との間で昇降可能にされ、下段パレットは中段駐
車部と下段駐車部との間で昇降可能にされている一方、
上段及び下段の各パレットの中段駐車部への移動を許容
すべく、中段パレットが中段駐車部と当該駐車部の側方
位置との間で横行可能にされ、中段駐車部に入出庫口を
設けた三段式駐車装置において、 上記上段駐車部における上段パレットの停止位置の上方
に配置され、駆動手段にて正逆に回転駆動される駆動滑
車と、 上記駆動滑車に懸回され、上段と下段の両パレットを吊
り上げるための吊上げ具と、 上記上段パレットに支持され、上記駆動滑車から懸垂さ
れた上記吊上げ具の一方の懸垂部を懸回せしめて上方へ
導く第1の上段滑車と、 上記下段パレットに支持され、上記駆動滑車から懸垂さ
れた上記吊上げ具の他方の懸垂部を懸回せしめて上方へ
導く下段滑車と、 上記上段パレットに支持され、上記下段滑車から上方へ
導かれた吊上げ具を懸回せしめて下方へ導く第2の上段
滑車と、 上記上段駐車部からの上段パレットの下降を阻止し駆動
滑車の正逆回転により下段パレットを昇降せしめるため
の作動位置と、上記上段パレットの下降を許容する退避
位置との間で移動可能なストッパと、 を備え、上記第1の上段滑車から上方へ導かれた吊上げ
具の端部は上段駐車部における上段パレットの停止位置
の上方位置に固定され、上記第2の上段滑車から下方へ
導かれた吊上げ具の端部は中段駐車部におけるパレット
停止位置の下方位置に固定されていることを特徴とする
三段式駐車装置である。
(作用) 請求項(1)の三段式駐車装置においては、下段パレッ
トは吊上げ具に対して係脱可能であるから、下段パレッ
トと吊上げ具との係合を解いた状態で、上段パレットを
吊上げ具に係合せしめ、駆動滑車の正逆回転により上段
駐車部と中段駐車部との間で昇降せしめることができ
る。また、上段パレットを上段駐車部に位置せしめてス
トッパを作動位置にすると、この上段パレットの下降は
阻止され、下段パレットと吊上げ具とを係合せしめてこ
の下段パレットを昇降せしめることができる。上段と下
段の両パレットは係合手段にて吊上げ具に係脱せしめる
ようにしたから、動滑車やこの上段と下段の各パレット
をそれぞれロック保持するためのロック手段は不要にな
る。
また、駆動手段によって回転駆動されるシャフトの両端
の各々に駆動滑車を結合し、各パレットの一辺の両端部
の各々を駆動吊上げ具によって昇降させるようにしたか
ら、この一辺の両端部をバランスさせるためのバランス
手段は不要になるとともに、各パレットの一辺の両端部
が同じ構成の駆動吊上げ具によって昇降されることにな
る。また、各パレットの他辺についても、その両端部を
同じ構成のバランス用吊上げ具によって昇降させるよう
にしている。このため、本考案におけるパレット両側の
吊上げ手段は対称である。さらに、上記駆動用吊上げ具
を上段及び下段の各パレットの端部に係脱させるように
したから、該パレットには係合手段を支持するブラケッ
トを別に設ける必要がない。
請求項(2)に係る三段式駐車装置においては、請求項
(1)の場合と同様に上段と下段の各パレットを単独で
昇降せしめることができ、且つ動滑車やロック手段は不
要になるとともに、吊上げ具がエンドレスであるから、
一方のパレットと吊上げ具との係合を解いて他方のパレ
ットを上昇せしめても、上記一方のパレット側での吊上
げ具の弛みは生じない。そして、この弛みが生じないか
ら、各パレットは吊上げ具に係合すれば、駆動滑車の回
転により時間的な遅れを招くことなく直に昇降せしめる
ことができる。
請求項(3)に係る三段式駐車装置においては、ストッ
パが退避位置にあるとき、吊上げ具はその一方の懸垂部
に設けられた係合具が上段パレットに係合し、これを吊
り下げた状態となり、駆動滑車の正逆の回転により上段
パレットが昇降することになる。この上段パレットの昇
降においては、下段パレットの滑車は定滑車(アイド
ラ)として機能する。一方、上段パレットを上段駐車部
に位置せしめてストッパを作動位置にすると、この上段
パレットの下降は阻止されるが、下段パレットの滑車を
懸回せしめた吊上げ具の他方の懸垂部の端部は上段パレ
ットに結合して固定されているので、下段パレットの滑
車は吊上げ具に吊り下げられた動滑車として機能する。
よって、駆動滑車の正逆の回転により下段パレットが昇
降することになり、下段パレットの上昇に伴って係合具
は上段パレットからその下方に離脱することになる。そ
して、この下段パレットの昇降において、吊上げ具は下
段パレットを2本の懸垂部分で吊り下げることになるた
め、比較的大きな荷重に耐えることができる。
請求項(4)に係る三段式駐車装置においては、ストッ
パが退避位置にあるとき、上段パレットはその第1の上
段滑車を懸回した吊上げ具の一方の懸垂部に支持され、
この第1の上段滑車が動滑車として機能することによ
り、駆動滑車の正逆の回転によって昇降する。そして、
この場合、下段パレットの下段滑車に懸回せしめた吊上
げ具の他方の懸垂部はこれを上段パレットの第2の上段
滑車に懸回せしめて中段駐車部におけるパレットの停止
位置の下方位置に固定したから、下段滑車は定滑車とし
て機能し、上段パレットの下降時に下段パレットが上昇
することはない。
一方、上段パレットを上段駐車部に位置せしめてストッ
パを作動位置にすると、この上段パレットの下降は阻止
される。よって、下段パレットの下段滑車は駆動滑車と
上段パレットの第2の上段滑車とを定滑車として吊上げ
具に支持された動滑車として機能し、駆動滑車の正逆の
回転により下段パレットが昇降することになる。
結局、上記吊上げ具は上段と下段の各パレットの昇降時
にそれぞれ第1の上段滑車あるいは下段滑車を動滑車と
して、各パレットを2本の懸垂部分で吊り下げることに
なるため、各パレットに大きな荷重が作用してもこれに
耐えることができる。
(考案の効果) 従って、請求項(1)の三段式駐車装置によれば、上段
パレットのストッパを設けるとともに、駆動滑車からの
吊上げ具の各懸垂部に各パレットを係合せしめる係合手
段を設けるという比較的簡単な構成で、1つの駆動手段
によって上段と下段の両パレットの昇降を行なうことが
できるようになる。
しかも、上段及び下段の各パレットの一辺の両端部を同
じ構成の駆動吊上げ具によって昇降させ、また、各パレ
ットの他辺の両端部を同じ構成のバランス用吊上げ具に
よって昇降させるようにして、各パレットの両側の吊上
げ手段の構成を対称なものにしているから、各パレット
の一辺の傾きを防止するバランス手段が不要となるとと
もに、上記駆動及びバランス用の各吊上げ具の経年変化
による伸びが各パレットの両側で同じになり易く、各パ
レットの一辺及び他辺の傾きを防止する上で有利にな
る。
さらに、上記駆動用吊上げ具を各パレットの端部に係脱
させるようにしたから、該各パレットには係合手段を支
持するブラケットを設ける必要がないとともに、各パレ
ットが自動車の荷重によって歪んだ場合、上記ブラケッ
トの先端に係合部があれば、該係合部の位置が大きく変
化するが、本考案によれば各パレットに多少の歪みを生
じても上記駆動用吊上げ具の係合位置が大きく変化する
ことはなく、各パレットの傾きを防止する上で有利であ
る。
また、請求項(2)の三段式駐車装置によれば、請求項
(1)のものと同様に比較的簡単な構成で、1つの駆動
手段による上段と下段の両パレットの昇降を行なうこと
ができるようになるとともに、吊上げ具をエンドレスに
して弛みが生じないようにしたから、各パレットを駆動
滑車の回転に対して時間的なずれを招くことなく昇降せ
しめることができ、パレット昇降の迅速化が図れる。
請求項(3)の三段式駐車装置においても、比較的簡単
な構成で、1つの駆動手段による上段と下段の両パレッ
トの昇降を行なうことができるとともに、下段パレット
の滑車が当該パレットの昇降時に動滑車になるようにし
たから、この下段パレットには重量の大きい車両を入庫
することができるようになる。
請求項(4)の三段式駐車装置においては、上段と下段
の各パレットに設けた滑車がそれぞれのパレット昇降時
に動滑車になるようにしたから、上段と下段の両パレッ
トに重量の大きい車両を入庫することができるようにな
るとともに、上段パレットの下降時に下段パレットが上
昇することはないから、下段パレットにストッパを設け
る必要がなく、構造が簡単になる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
−実施例1(請求項(1)の考案の実施例)− 本例は第1図乃至第5図に示されている。
第1図及び第2図に示す三段式駐車装置において、1と
2は地上に設けられた上段と中段の各駐車部、3は地上
から堀り下げたピットに設けた下段駐車部であり、各駐
車部1,2,3は、ピットに間隔をおいて立設された4本の
前柱4と後柱5により区画されて3列に設けられてい
る。また、前後の柱4,5の上端には前後方向及び左右方
向の梁6,7が設けられている。そして、上記三段式駐車
装置は、車両Wを載置するための矩形状に形成された上
段,中段及び下段の各パレット11,12,13を備えていると
ともに、中段駐車部2に入出庫口10が設けられている。
上段パレット11は、上記列数と同数(3つ)設けられて
いて、後端の両端部が後述する駆動用吊上げ具としての
チェーン27,27によって吊り下げられるとともに、第2
図に示す如く上段パレット11の両側部の前端寄りに設け
たバランス用スプロケット(滑車)14に下から懸回し、
後端寄り設けたバランス用スプロケット14に上から懸回
し、一端を前端寄りのバランス用スプロケット14の上方
に位置する上記前後方向の梁6に結合し、他端を後端寄
りのバランス用スプロケット14の下方に位置する後述す
る横行用レール15に結合したバランスチェーン(バラン
ス用吊上げ具)16に支持されて、上段駐車部1における
駐車のための停止位置と中段駐車部2における停止位置
(入出庫口10との間で車両Wの受渡を行なう位置)との
間で昇降可能にされている。また、下段パレット13も上
記列数と同数設けられていて、後端の両端部が上記チェ
ーン27,27によって吊り下げられるとともに、上段パレ
ット11の場合と同様に下段パレット13の両側部に設けた
バランス用スプロケット17,17に懸回して一端を上記横
行用レール15に結合し他端をピット底部に結合したバラ
ンスチェーン19に支持されて、中段駐車部2における停
止位置と下段駐車部3における停止位置との間で昇降可
能にされている。
一方、中段パレット12は、上記列数より1つ少ない数
(2つ)設けられていて、中段駐車部2におけるパレッ
ト停止位置(地上高さ)において、隣り合う前柱4,4
間、並びに後柱5,5間に渡した横行用レール15に支持さ
れ、上段及び下段の各パレット11,13の中段駐車部2へ
の移動を許容すべく、当該中段駐車部2からその隣の列
の中段駐車部2へと横行可能になっている。また、上記
前後方向の梁6には上段駐車部1からの上段パレット11
の下降を阻止する作動位置と、この上段パレット11の下
降を許容する退避位置との間で旋回移動可能なストッパ
18が設けられている。
しかして、上記第1図において、20は隣り合う後柱5,5
間に渡した支持梁であり、この各支持梁20に上段と下段
の両パレット11,13の昇降手段を構成する駆動手段とし
ての正逆回転の駆動モータ21が支持されている。すなわ
ち、隣り合う後柱5,5間には上段駐車部1における上段
パレット11の停止位置の上方位置にシャフト22が軸心を
水平にして且つ該パレット11の後辺と平行にして回転可
能に支持されていて、このシャフト22に結合したスプロ
ケット23と上記駆動モータ21の出力軸に結合したスプロ
ケット24とに駆動チェーン25(第3図乃至第5図参照)
が懸回されている。そして、上記シャフト22の両端部に
駆動滑車としての駆動スプロケット26,26が結合されて
いる。そうして、この各駆動スプロケット26,26の各々
に上段と下段の両パレット11,13の後端部の一端と他端
とを吊上げるための吊上げ具としてのチェーン27が懸回
して垂下されている。このチェーン27を用いた昇降手段
は第3図乃至第5図に示されている。
すなわち、上段と下段の各パレット11,13にはその後端
部の両端の各々に上下方向の貫通孔28,29が形成されて
いて、上記駆動スプロケット26からのチェーン27の両方
の懸垂部が上記貫通孔28,29を貫通している。そして、
このチェーン27の両懸垂部の下端に、駆動スプロケット
26の正逆の回転により、各パレット11,13の貫通孔28,29
の周縁部に下から係合離脱する係合具30,31が設けられ
ている。この場合、上記チェーン27は、第4図に示す如
く上段パレット11が中段駐車部2におけるパレット停止
位置にあり、下段パレット13が下段駐車部3における停
止位置にあるとき、両端の上記係合具30,31が各パレッ
ト11,13に係合する長さになされている。
従って、本実施例の場合、第3図に示す如く、上段パレ
ット11が上段駐車部1での駐車位置にあり、下段パレッ
ト13が下段駐車部3での停止位置にある状態において、
上段パレット11からの出庫にあたっては、まず、中段パ
レット12を当該中段駐車部2の隣の中段駐車部2に横行
せしめる。そして、駆動モータ21により駆動スプロケッ
ト26を一方向、つまり図面上で左回りに回転せしめる。
これにより、第4図に示す如く、上段パレット11は、チ
ェーン27の一方の懸垂部の係合具30との係合によりこの
懸垂部に支持された状態で中段駐車部2での停止位置に
下降し、上段パレット11から入出庫口10を介して出庫す
ることができる。そして、上段パレット11に入庫するに
は、この上段パレット11を中段駐車部2での停止位置に
して入庫し、この上段パレット11を上記駆動スプロケッ
ト26の逆方向、つまり図面上で右回りへの回転により、
上段駐車部1での停止位置に上昇せしめることになる。
この場合、上段パレット11はチェーン27の切断による上
段駐車部1での停止位置からの落下を防止するために、
ストッパ18を作動位置にしてストッパ18に支持せしめ
る。
一方、下段パレット13からの出庫にあたっては、上段パ
レット11を上述の如くストッパ18に支持せしめ且つ中段
パレット12を当該中段駐車部2の隣の中段駐車部2に横
行せしめた状態で、駆動モータ21により駆動スプロケッ
ト26を左回りに回転せしめる。これにより、チェーン27
の他方の懸垂部が上昇して係合具31が下段パレット13に
係合し、第5図に示す如く、この下段パレット13が下段
駐車部3での停止位置から中段駐車部2での停止位置に
上昇し、下段パレット13から入出庫口10を介して出庫す
ることができる。この場合、チェーン27の一方の懸垂部
の係合具30は他方の懸垂部の上昇に伴って上段パレット
11から離脱して下降していくことになる。そして、下段
パレット13に入庫するには、中段駐車部2での停止位置
にして入庫し、この下段パレット13を上記駆動スプロケ
ット26の右回りへの回転により、下段駐車部3での停止
位置に下降せしめることになる。
−実施例2(請求項(1)の考案の実施例)− この実施例は実施例1の変形例であって、第6図と第7
図にその要部のみが示されていて、他は実施例1と同様
の構成になっている。
すなわち、本例の場合、上段パレット11とチェーン27と
の関係は実施例1と同様であるが、下段パレット13とチ
ェーン27とを係合せしめる手段が実施例1とは相違す
る。そして、この係合手段35は、下段パレット13の後端
部に設けたソレノイド36の励磁及び消磁により水平方向
に進退するロッド37と、このロッド37に支持された係合
体38とにより構成されている。つまり、この係合体38は
チェーン27の各リンクを連結するピン27aの間にそれぞ
れ挿入可能な複数の爪38aを備え、上記ソレノイド36の
励磁及び消磁により爪38aをピン27aの間に挿入してチェ
ーン27と下段パレット13とを係合せしめる係合位置と、
この係合を解いた退避位置との間で進退するようになっ
ている。
従って、本例の場合、上段パレット11の昇降は、上記係
合手段35による下段パレット13とチェーン27との係合を
解除した状態で、実施例1と同様にして行なう。下段パ
レット13を昇降せしめる場合は、上記係合手段35により
下段パレット13とチェーン27とを係合せしめて駆動スプ
ロケット26を回転せしめる。この場合、上段パレット11
が上段駐車部1での停止位置にあり、下段パレット13が
下段駐車部3での停止位置にあるときは、第3図に示す
実施例1の場合と同様にチェーン27の他方の懸垂部はピ
ットの底部に弛んだ状態にあるが、係合手段35を作動せ
しめて下段パレット13とチェーン27とを係合せしめる
と、駆動スプロケット26の回転により、この回転に対し
て時間的な遅れを生ずることなく下段パレット13が上昇
することになり、下段パレット13での入出庫を迅速に行
なうことができるようになる。
−実施例3(請求項(2)の考案の実施例)− 本例は第8図にその要部のみが示されていて、他の構成
は実施例1と同様である。
本例のチェーン40はエンドレスであって、実施例1と同
様の駆動スプロケット26と、下段駐車部3における下段
パレット13の停止位置の下方においてピットの底部に支
持された従動スプロケット(下滑車)41とに懸回されて
いる。そして、このチェーン40の一方の懸垂部に上段と
下段の各パレット11,13がそれぞれ実施例2のものと同
様の係合手段42,43にて係合できるようになっている。
従って、上段パレット11を昇降せしめるにはこの上段パ
レット11とチェーン40とを係合手段42にて係合状態と
し、係合手段43による下段パレット13とチェーン40との
係合を解除した状態にするとともに、ストッパ18を退避
位置として、駆動スプロケット26を正逆に回転せしめれ
ばよい。逆に、下段パレット13を昇降せしめるには、上
段パレット11をストッパ18により上段駐車部1における
停止位置に支持した状態で、上記2つの係合関係を逆に
して駆動スプロケット26を正逆に回転せしめればよい。
そして、本例の場合、チェーン40がエンドレスであるか
ら、一方のパレットの上昇に伴ってチェーン40に弛みを
生ずることはなく、且つ各パレット11,13の昇降にあた
って、それぞれ係合手段42,43を作動せしめてチェーン4
0に係合せしめれば、駆動スプロケット26の回転によ
り、この回転に対して時間的な遅れを生ずることなく各
パレット11,13を昇降せしめることができ、入出庫を迅
速に行なうことができるようになる。
なお、本例の場合、駆動スプロケット26が上に、従動ス
プロケット41が下にあるが、逆の位置関係にしてもよ
い。
−実施例4(請求項(2)の考案の実施例)− 本例は実施例3の変形例であって、第9図にその要部の
みが示されていて、他の構成は実施例1と同様である。
すなわち、上段パレット11には高低差を設けて第1と第
2の上段スプロケット45,46が支持され、下段パレット1
3にも同様に高低差を設けて第1と第2の下段スプロケ
ット47,48が支持されている。そして、実施例3のもの
と同様の駆動と従動のスプロケット26,41に懸回したエ
ンドレスのチェーン40の一方の懸垂部が上記上段と下段
のスプロケット45〜48に懸回されている。そうして、一
方の上段スプロケット45と一方の下段スプロケット47と
に、それぞれスプロケットの回転を止めることによって
パレットとチェーン40とを係合せしめるための電磁式ブ
レーキが設けられている。また、上段駐車部1における
上段パレット11の停止位置の下方には上記実施例1のも
のと同様の下降防止用のストッパ18が設けられていると
ともに、上記停止位置の上方に、この停止位置からの上
段パレット11の上昇を阻止する上昇ストッパ49が固定し
て設けられている。
従って、上段パレット11を昇降にあたっては、上段スプ
ロケット45を電磁ブレーキでロックする一方、下段スプ
ロケット47を非ロック状態とし、ストッパ18を退避位置
として、駆動スプロケット26を正逆に回転せしめればよ
い。これにより、下段スプロケット47,48が定滑車(固
定のアイドラスプロケット)として機能して、上段パレ
ット11が昇降する。下段パレット13を昇降せしめる場合
には、逆に下段スプロケット47をロック状態、上段スプ
ロケット45を非ロック状態とするとともに、ストッパ18
を作動位置として上段パレット11をストッパ18により上
段駐車部1における停止位置に支持した状態で、駆動ス
プロケット26を正逆に回転せしめればよい。この場合、
上段パレット11の昇降が2つのストッパ18,49にて阻止
されているから、上段スプロケット45,46が定滑車とし
て機能することになる。
なお、上段及び下段の各パレットの係合にあたっては、
それぞれ高低のスプロケットのいずれか一方に係合(ロ
ック)手段を設ければよい。また、この係合手段として
は、油圧ブレーキを採用してもよく、あるいはソレノイ
ド等のアクチュエータによりスプロケットにピンを差し
込んでロックする方式など他の手段を採用することもで
きる。
−実施例5(請求項(3)の考案の実施例)− 本例は第10図にその要部のみが示されていて、他の構成
は実施例1と同様である。
すなわち、上段パレット11とチェーン51との関係は実施
例1と同様であって、上段パレット11の後端部の貫通孔
52を駆動スプロケット26からのチェーン51の一方の懸垂
部が貫通し、その下端に係合具53が設けられている。そ
して、チェーン51の他方の懸垂部は下段パレット13に支
持したスプロケット54を懸回してその端部が上段パレッ
ト11の下面に結合されている。
従って、ストッパ18が退避位置にあるとき、チェーン51
は係合具53を上段パレット11に係合せしめてこれを吊り
下げた状態となり、駆動スプロケット26の正逆の回転に
より上段パレット11が昇降する。このとき、下段パレッ
ト13のスプロケット54は定滑車(アイドラ)として機能
する。一方、ストッパ18を作動位置として、上段駐車部
1での停止位置からの上段パレットの下降は阻止すれ
ば、下段パレット13のスプロケット54は、チェーン51に
吊り下げられた動滑車として機能し、駆動スプロケット
26の正逆の回転により下段パレット13が昇降することに
なる。この場合、下段パレット13の上昇に伴って係合具
53は上段パレット11からその下方に離脱することにな
る。そして、この下段パレット13の昇降において、チェ
ーン51は下段パレット13を2本の懸垂部分で吊り下げる
ことになるため、比較的大きな荷重に耐えることがで
き、下段パレット13への重量の大きな車両の入庫が可能
になる。
−実施例6(請求項(4)の考案の実施例)− 本例は第11図と第12図にその要部のみが示されていて、
他の構成は実施例1と同様である。
すなわち、駆動スプロケット26からのチェーン61の一方
の懸垂部は上段パレット11に支持した第1の上段スプロ
ケット62を懸回されて、その端部が上段駐車部1におけ
る上段パレット11の停止位置の上方位置に、つまり前後
方向の梁6に固定されている。チェーン61の他方の懸垂
部は下段パレット13に支持した下段スプロケット63に懸
回され、さらに上段パレット11に支持された第2の上段
スプロケット64を懸回せしめて、中段駐車部2における
パレット停止位置の下方位置、つまりピットの底部に固
定されている。また、上段パレットにはチェーン61と第
1の上段スプロケット62との噛合を補助するチェーンガ
イド65が設けられている。
上記チェーンガイド65は、駆動スプロケット26の反対側
において第1の上段スプロケット62の下側四半周部に位
置し、チェーン61はチェーンガイド65の部分では第1の
上段スプロケット62に常時噛合し、駆動スプロケット26
側の下側四半周部では噛合を外して下に弛むことができ
るようになっている。
従って、ストッパ18が退避位置にあるとき、上段パレッ
ト11は第1の上段スプロケット62を懸回したチェーン61
の一方の懸垂部に支持され、この第1の上段スプロケッ
ト62が動滑車として機能することにより、駆動スプロケ
ット26の正逆の回転によって昇降する。そして、この場
合、下段パレット13の下段スプロケット63に懸回せしめ
たチェーン61の他方の懸垂部はこれを第2の上段スプロ
ケット64に懸回せしめてピットの底部に固定したから、
下段スプロケット63は定滑車として機能し、上段パレッ
ト11の下降時に下段パレット13が上昇することはない。
一方、上段パレット11を上段駐車部1に位置せしめてス
トッパ18を作動位置にすると、この上段パレット11の下
降は阻止される。よって、下段スプロケット63は駆動ス
プロケット26と第2の上段スプロケット64とを定滑車と
してチェーン61に支持された動滑車として機能し、駆動
スプロケット26の正逆の回転により下段パレット13が昇
降することになる。この下段パレット13の上昇状態で
は、チェーン61は第12図に示す如くチェーンガイド65の
ない部分において第1の上段スプロケット62から外れて
下方に弛むことになる。
そして、結局、チェーン61は上段と下段の各パレット1
1,13の昇降時にそれぞれ第1の上段スプロケット62ある
いは下段スプロケット63を動滑車として、各パレット1
1,13を2本の懸垂部分で吊り下げることになるため、各
パレット11,13に大きな荷重が作用してもこれに耐える
ことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は実施例1の三段
式駐車装置を示す一部省略し一部断面にした正面図、第
2図は同装置を示す一部断面にした側面図、第3図乃至
第5図は同装置におけるパレットの昇降状態をそれぞれ
示す一部断面にした側面図、第6図は実施例2の三段式
駐車装置の要部を示す一部断面にした側面図、第7図は
同例の係合手段の正面図、第8図乃至第11図は実施例3
乃至実施例6の各三段式駐車装置の要部をそれぞれ示す
一部断面にした側面図、第12図は実施例6の装置におけ
るチェーンガイドを示す側面図である。 1……上段駐車部 2……中段駐車部 3……下段駐車部 10……入出庫口 11……上段パレット 12……中段パレット 13……下段パレット 14,17……バランス用スプロケット(滑車) 16,19……バランスチェーン(バランス用吊上げ具) 18……ストッパ 21……駆動モータ 26……駆動スプロケット(駆動滑車) 27,40,51,61……チェーン(駆動吊上げ具) 30,31……係合具(係合手段) 35,42,53,43……係合手段 41……従動スプロケット(下滑車) 54……スプロケット(滑車) 62,64……上段スプロケット(上段滑車) 63……下段スプロケット(下段滑車)

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上,中,下の三段になった駐車部と、車両
    を載置するための矩形状に形成された上段,中段及び下
    段の各パレットとを備え、上段パレットが上段駐車部と
    中段駐車部との間で昇降可能にされ、下段パレットは中
    段駐車部と下段駐車部との間で昇降可能にされている一
    方、上段及び下段の各パレットの中段駐車部への移動を
    許容すべく、中段パレットが中段駐車部と当該駐車部の
    側方位置との間で横行可能にされ、中段駐車部に入出庫
    口を設けた三段式駐車装置において、 上記上段駐車部における上段パレットの停止位置の上方
    において水平に且つ該上段パレットの一辺と平行に配置
    され、駆動手段にて正逆に回転駆動されるシャフトと、 上記シャフトの両端に結合された一対の駆動滑車と、 上記一対の駆動滑車のうちの一方に懸回されてその両側
    に垂下され、該駆動滑車の片側に懸垂された懸垂部にて
    上記上段パレットの一辺の一端部を吊り上げ、反対側に
    懸垂された懸垂部にて上記上段パレットの一辺に対応す
    る下段パレットの一辺の一端部を吊り上げるための一端
    用駆動吊上げ具と、 上記一対の駆動滑車のうちの他方に懸回されてその両側
    に垂下され、該駆動滑車の片側に懸垂された懸垂部にて
    上記上段パレットの上記一辺の他端部を吊り上げ、反対
    側に懸垂された懸垂部にて上記下段パレットの上記一辺
    の他端部を吊り上げるための他端用駆動吊上げ具と、 上記下段パレットが上記下段駐車部のパレット停止位置
    に停止しているときに、上記一対の駆動滑車の回転によ
    って上記上段パレットの一辺が昇降するように、上記一
    端用及び他端用の各駆動吊上げ具の片側の懸垂部と上記
    上段パレットの一辺の両端部の各々とを係合させ、上記
    下段パレットを昇降させるときに当該係合を解除させる
    上段パレット用係合手段と、 上記上段パレットが上記上段駐車部のパレット停止位置
    に停止しているときに、上記一対の駆動滑車の回転によ
    って上記下段パレットの一辺が昇降するように、上記一
    端用及び他端用の各駆動吊上げ具の反対側の懸垂部と上
    記下段パレットの一辺の両端部の各々とを係合させ、上
    記上段パレットを昇降させるときに当該係合を解除させ
    る下段パレット用係合手段と、 上記下段パレットを昇降させるときに上記上段パレット
    を上記上段駐車部のパレット停止位置から下降しないよ
    うに該パレット停止位置に保持する作動位置と、該上段
    パレットの下降を許容する退避位置との間で移動可能な
    ストッパと、 上記上段パレットの上記一辺と直交する両側辺の各々に
    おける該一辺側寄りの位置と該一辺とは反対の他辺側寄
    りの位置とにそれぞれ設けられた計4個の滑車と、 上記上段パレットの他辺側寄りの2個の各滑車の上方位
    置に各々の一端が固定され、該他辺側寄りの滑車に下か
    ら懸回され上記一辺側寄りの滑車に上から懸回されて該
    一辺側寄りの滑車の下方位置に各々の他端が固定され、
    上記上段パレットの他辺を上記駆動吊上げ具による上記
    一辺の昇降に従って昇降させるための2本の上段パレッ
    ト用のバランス用吊上げ具と、 上記下段パレットの上記一辺と直交する両側辺の各々に
    おける該一辺側寄りの位置と該一辺とは反対の他辺側寄
    りの位置とにそれぞれ設けられた計4個の滑車と、 上記下段パレットの他辺側寄りの2個の各滑車の上方位
    置に各々の一端が固定され、該他辺側寄りの滑車に下か
    ら懸回され上記一辺側寄りの滑車に上から懸回されて該
    一辺側寄りの滑車の下方位置に各々の他端が固定され、
    上記上段パレットの他辺を上記駆動吊上げ具による上記
    一辺の昇降に従って昇降させるための2本の下段パレッ
    ト用のバランス用吊上げ具とを備えていることを特徴と
    する三段式駐車装置。
  2. 【請求項2】上,中,下の三段になった駐車部と、車両
    を載置するための上段,中段及び下段の各パレットとを
    備え、上段パレットが上段駐車部と中段駐車部との間で
    昇降可能にされ、下段パレットは中段駐車部と下段駐車
    部との間で昇降可能にされている一方、上段及び下段の
    各パレットの中段駐車部への移動を許容すべく、中段パ
    レットが中段駐車部と当該駐車部の側方位置との間で横
    行可能にされ、中段駐車部に入出庫口を設けた三段式駐
    車装置において、 上記上段駐車部における上段パレットの停止位置の上方
    に配置された上滑車と、 上記下段駐車部における下段パレットの停止位置の下方
    に配置された下滑車と、 上記上滑車と下滑車とに懸回され、上段と下段の両パレ
    ットを吊り上げるためのエンドレスの吊上げ具と、 上記上滑車と下滑車との一方を正逆に回転駆動せしめる
    駆動手段と、 上記上滑車から懸垂された上記吊上げ具の一方の懸垂部
    と、上記上段及び下段の各パレットとをそれぞれ係脱さ
    せる上段用と下段用の各係合手段と、 上記上段駐車部からの上段パレットの下降を阻止し上記
    上滑車及び下滑車の正逆回転により下段パレットを昇降
    せしめるための作動位置と、上記上段パレットの下降を
    許容する退避位置との間で移動可能なストッパと、 を備えていることを特徴とする三段式駐車装置。
  3. 【請求項3】上,中,下の三段になった駐車部と、車両
    を載置するための上段,中段及び下段の各パレットとを
    備え、上段パレットが上段駐車部と中段駐車部との間で
    昇降可能にされ、下段パレットは中段駐車部と下段駐車
    部との間で昇降可能にされている一方、上段及び下段の
    各パレットの中段駐車部への移動を許容すべく、中段パ
    レットが中段駐車部と当該駐車部の側方位置との間で横
    行可能にされ、中段駐車部に入出庫口を設けた三段式駐
    車装置において、 上記上段駐車部における上段パレットの停止位置の上方
    に配置され、駆動手段にて正逆に回転駆動される駆動滑
    車と、 上記駆動滑車に懸回され、上段と下段の両パレットを吊
    り上げるための吊上げ具と、 上記駆動滑車から懸垂された上記吊上げ具の一方の懸垂
    部に設けられ、駆動滑車の正逆の回転により上段パレッ
    トに下から係脱する係合具と、 上記下段パレットに支持され、上記駆動滑車から懸垂さ
    れた上記吊上げ具の他方の懸垂部を懸回せしめて上方へ
    導く滑車と、 上記上段駐車部からの上段パレットの下降を阻止し駆動
    滑車の正逆回転により下段パレットを昇降せしめるため
    の作動位置と、上記上段パレットの下降を許容する退避
    位置との間で移動可能な下降ストッパと、 を備え、上記滑車から上方へ導かれた吊上げ具の端部が
    上段パレットに結合されていることを特徴とする三段式
    駐車装置。
  4. 【請求項4】上,中,下の三段になった駐車部と、車両
    を載置するための上段,中段及び下段の各パレットとを
    備え、上段パレットが上段駐車部と中段駐車部との間で
    昇降可能にされ、下段パレットは中段駐車部と下段駐車
    部との間で昇降可能にされている一方、上段及び下段の
    各パレットの中段駐車部への移動を許容すべく、中段パ
    レットが中段駐車部と当該駐車部の側方位置との間で横
    行可能にされ、中段駐車部に入出庫口を設けた三段式駐
    車装置において、 上記上段駐車部における上段パレットの停止位置の上方
    に配置され、駆動手段にて正逆に回転駆動される駆動滑
    車と、 上記駆動滑車に懸回され、上段と下段の両パレットを吊
    り上げるための吊上げ具と、 上記上段パレットに支持され、上記駆動滑車から懸垂さ
    れた上記吊上げ具の一方の懸垂部を懸回せしめて上方へ
    導く第1の上段滑車と、 上記下段パレットに支持され、上記駆動滑車から懸垂さ
    れた上記吊上げ具の他方の懸垂部を懸回せしめて上方へ
    導く下段滑車と、 上記上段パレットに支持され、上記下段滑車から上方へ
    導かれた吊上げ具を懸回せしめて下方へ導く第2の上段
    滑車と、 上記上段駐車部からの上段パレットの下降を阻止し駆動
    滑車の正逆回転により下段パレットを昇降せしめるため
    の作動位置と、上記上段パレットの下降を許容する退避
    位置との間で移動可能なストッパと、 を備え、上記第1の上段滑車から上方へ導かれた吊上げ
    具の端部は上段駐車部における上段パレットの停止位置
    の上方位置に固定され、上記第2の上段滑車から下方へ
    導かれた吊上げ具の端部は中段駐車部におけるパレット
    停止位置の下方位置に固定されていることを特徴とする
    三段式駐車装置。
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