JPH061046A - 印字装置 - Google Patents

印字装置

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JPH061046A
JPH061046A JP18623792A JP18623792A JPH061046A JP H061046 A JPH061046 A JP H061046A JP 18623792 A JP18623792 A JP 18623792A JP 18623792 A JP18623792 A JP 18623792A JP H061046 A JPH061046 A JP H061046A
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JP
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printing
hammer
erasing
ribbon
platen
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JP18623792A
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Susumu Takeda
進 武田
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 消去リボンの消費及び消去時間を低減でき、
しかも確実に文字消去できる印字装置を提供すること。 【構成】 文字消去キーが操作されると消去すべき文字
や記号に対応する活字が印字ハンマーに対向するように
ホイール駆動モータが駆動され、キャリッジ駆動モータ
の駆動により消去文字位置にキャリッジが移動され、リ
ボン巻取モータが逆回転駆動されて消去リボンが消去位
置に揺動される。そして、直流モータが正転駆動され
て、印字ハンマーが活字及び消去リボンを介して印字用
紙とプラテンを押圧する。この状態でキャリッジ駆動モ
ータが正逆回転駆動されて、印字ハンマーが1/120
インチだけ左右に移動して(S56〜S59)、消去リ
ボンが凹み部に付着したインクの略全面に押圧されると
ともに、凹み部の左右周縁部分に強く押圧され、インク
が確実に剥離される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は活字ホイール式印字装置
に関し、特に消去作動を1回だけ行なうようにし、しか
もこの消去作動における印字文字のインクの剥離性を改
良したものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、印字ハンマーや活字ホイールや印
字リボンや消去リボン及びこれらの駆動機構をキャリッ
ジに設け、文字の印字及び消去が可能な活字ホイール式
電子タイプライタは周知のものである。例えば、特公昭
56─46992号公報では、複数の活字を有する活字
ホイール、ハンマー、このハンマーを活字に打撃させる
為の電磁アクチュエータ、印字リボン及び消去リボンを
設けた印字機構や消去機構をキャリッジに備え、印字文
字の消去時には、キャリッジを印字位置に対して左右に
微小距離だけ移動させながら、ハンマーを消去リボンを
介して打撃する消去作動を複数回行なうことにより、印
字文字のインクをリフトオフ方式により確実に剥ぎ取る
ように構成されている。
【0003】即ち、印字作動時においては、ハンマーを
活字及び印字リボンを介して印字用紙とプラテンに電磁
アクチュエータにより打撃して、文字を印字用紙上に印
字する関係上、印字文字のインクが付着した印字用紙に
は窪み(凹み)が生じているので、印字位置に対応する
消去位置における1回だけの消去作動では、付着したイ
ンクの右側又は左側のエッジ部が特に残存することにな
り、このエッジ部におけるインクを確実に剥ぎ取る為
に、消去リボンを消去毎に所定量ずつ巻き取るととも
に、キャリッジを印字位置に対して左右に微小距離だけ
移動させながら、印字時に生じた凹み部を伸ばすように
して、新規の消去リボンを用いて消去作動を複数回繰り
返して、文字消去するようになっている。
【0004】一方、本願発明者は、印字ハンマー駆動機
構や印字リボン巻取り機構及び消去リボン巻取り機構を
キャリッジ本体に設けた1台のモータで駆動するように
し、製作コストを低減でき且つキャリッジをコンパクト
化し得る電子タイプライタを提案した。従って、このモ
ータの正転回動により印字用カムを介して印字ハンマー
を印字駆動させる一方、文字消去時には、ホルダ部材を
上昇させて消去位置に切り換えた後、正転回動により印
字用カムを介して印字ハンマーを消去作動させるように
構成されている。従って、印字の際には印字ハンマーに
よる打撃音を減少させることができ、しかもインクの付
着性を向上することができるようになっている。また、
印字用紙の凹み部が大きくなったので、この凹み部の周
縁部分にも印字リボンのインクが幾分付着する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記特公昭56─46
992号公報に記載のように、文字消去可能な印字装置
においては、印字文字を複数回の消去作動により消去す
るように構成されているので、これら複数回の消去作動
で凹み部が大きくなり、最悪の場合には用紙破れが生じ
ること、消去毎に消去リボンを所定量ずつ巻き取るの
で、消去リボンの消費量が増大すること、更に消去作動
を複数回繰り返すので、消去時間が長期化すること、な
どの問題がある。
【0006】前述したように、本願発明者が提案した電
子タイプライタにおいては、消去時においても、印字時
と同様に印字ハンマー駆動用のモータを駆動制御してい
るので、活字に対応して付着した凹み部のインクは剥離
できるが、凹み部の周縁部分に付着したインクを十分に
剥離できないという問題がある。本発明の目的は、消去
リボンの消費及び消去時間を低減でき、しかも確実に文
字消去できるような印字装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る印字装置
は、プラテンに沿って往復移動駆動されるキャリッジ本
体に、複数の活字を有する活字ホイールと、印字リボン
と、消去リボンと、印字ハンマーと、カム体と、このカ
ム体を回転駆動するモータとを設け、カム体の回動に作
動的に連動して印字ハンマーを非衝撃的に印字作動又は
消去作動させるように構成した印字装置において、印字
作動時及び消去作動時に印字ハンマーを印字用紙とプラ
テンに押圧した状態に保持可能な保持機構と、印字作動
時に印字ハンマーがプラテンに到達したことを検出する
検出手段と、プラテンと印字ハンマーとを印字方向に微
小所定距離相対移動させる相対移動手段と、印字ハンマ
ーを消去リボンを介して印字用紙とプラテンに押圧させ
て消去する消去作動時に、印字ハンマーを保持機構によ
り押圧状態に保持したまま、検出手段の出力に基いて相
対移動手段を作動させる消去制御手段とを備えたもので
ある。
【0008】
【作用】請求項1に係る印字装置においては、印字の場
合には、キャリッジ本体に設けられたモータが回転駆動
され、この回転駆動によりカム体が回動するのに伴っ
て、カム体の回動に作動的に連動したハンマーは非衝撃
的に印字作動する。更に、この印字作動時には、印字ハ
ンマーは、保持機構により印字用紙とプラテンに押圧し
た状態に保持される。一方、消去の場合には、印字の場
合と同様に、モータの回転駆動によりカム体が回動する
のに伴って、ハンマーは非衝撃的に消去作動する。更
に、この消去作動時に、印字ハンマーは、保持機構によ
り消去リボンを介して印字用紙とプラテンに押圧した状
態に保持される。しかも、この消去作動時には、消去制
御手段は、印字ハンマーを保持機構により押圧状態に保
持したまま、検出手段の出力に基いて相対移動手段を作
動させる。
【0009】その結果、相対移動手段は、活字及び消去
リボンを介して印字用紙とプラテンに押圧状態の印字ハ
ンマーとプラテンとを印字方向に微小所定距離相対移動
させるので、合成樹脂製のスポークを介して活字ホイー
ル本体に一体的に設けられた活字は、その相対移動方向
に移動しながらその相対移動方向側の面圧が大きくな
る。即ち、印字ハンマーの押圧状態により消去リボン
は、印字文字のインクの略全面に押圧されるとともに、
相対移動によりインクが残存し易い相対移動方向側のエ
ッジ部に特に強く押圧されることになり、印字文字のイ
ンクはその全体に亙って消去リボンに付着して確実に剥
離される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基いて
説明する。本実施例は、直流モータにより印字作動と消
去作動とを行なうようにした電子タイプライタに本発明
を適用した場合のものである。図1に示すように、タイ
プライタ1のケーシングの内部の左右両端には夫々側壁
板(機枠)2が設けられ、その1対の側壁板2間に配設
されたプラテン3は、そのプラテン軸4の両端部近傍に
おいて両側壁板2に回転可能に支持されるとともに、プ
ラテン軸4の左端部に固着した従動ギヤ(図示略)を介
してラインフィードモータ(図4参照)39及び図示外
のプラテン駆動機構により回転駆動される。
【0011】1対の側壁板2間には、更にプラテン3の
下側に位置するガイド軸5とこのガイド軸5よりも前方
に位置するガイド部材6とがプラテン3と平行に配設さ
れており、これらガイド軸5及びガイド部材6に左右方
向移動可能に支持されたキャリッジ7について、図1に
基いて説明する。前記ガイド軸5とガイド部材6とに亙
って配設され且つこれらに左右方向移動可能に指示され
た皿状のメインフレーム9には、その左右方向の略中央
部において、左右方向に所定距離隔てた板状の1対の補
助フレーム8が立設されている。尚、これら1対の補助
フレーム8とメインフレーム9とでキャリッジ本体14
が構成されている。
【0012】次に、印字機構15について説明すると、
右側の補助フレーム8には、直流モータ16がそれ自身
の回転を防止した状態で支持され、このモータ16の駆
動軸17は両補助フレーム8を夫々挿通して左方へ延
び、この駆動軸17にはモータ16側から、両補助フレ
ーム8の内側に位置し側面視略巴形状の印字用カム(カ
ム体に相当)18と、モータ16の回転速度を検出する
為のエンコーダディスク19とが夫々固着されている。
【0013】前記エンコーダディスク19の外周部に
は、複数のスリット19aがそのスリット幅と同寸法の
間隔毎に環状に形成され、これら複数のスリット19a
の各々を検出する為のフォトインタラプタ36が左側の
補助フレーム8に固着されている。即ち、このフォトイ
ンタラプタ36は、エンコーダディスク19の回転によ
り移動するスリット19aの各エッジを検出する毎にス
リット信号を制御装置Cの入出力インターフェース85
に出力する。
【0014】両補助フレーム8の後端部の上端部には、
側面視略く字状の回動レバー23の中央部とリンク24
の下端部とが回動可能に枢着され、プラテン3に対向す
るように前後方向向きに配設された印字ハンマー27
は、その後端部でリンク24の上端部に回動可能に枢着
されるとともに、前後方向の中央部で回動レバー23の
上端部に回動可能に枢着されている。更に、回動レバー
23の前端部にはカムフォロワ28が回転可能に枢着さ
れ、このカムフォロワ28が印字用カム18の外側の湾
曲状カム面に常に当接するように回動レバー23の上端
部とリンク24の下端部とに引っ張りバネ29が張架さ
れている。尚、印字用カム18、カムフォロワ28、回
動レバー23などにより保持機構22が構成されてい
る。
【0015】ここで、符号30はディジーホイールであ
り、このディジーホイール30は、ホイール駆動モータ
37によりギヤを介して駆動されるホイール駆動機構2
5を介して回転駆動される。符号31は印字リボンPR
を収納したリボンカセットであり、符号32はリボンカ
セット31を載置するとともに、メインフレーム9の前
端部に枢支軸34を介して上下に揺動可能なホルダ部材
である。また、前記キャリッジ7はキャリッジ駆動モー
タ38(図4参照)及び図示外の駆動機構により駆動ワ
イヤを介してプラテン3に沿って左右方向に往復移動駆
動される。
【0016】前記印字用カム18の外側の湾曲状カム面
は、カムフォロワ28が摺動する摺動範囲において、そ
の略前半部分では半径拡大率が大きくなっており、印字
ハンマー27がプラテン3を打撃するときにカムフォロ
ワ28が摺動する打撃部分を含むその略後半部分では半
径拡大率が微少になっている。しかも、印字用カム18
には、印字ハンマー27の打撃後においてもカムフォロ
ワ28がこのカム面から外れないように、摺動範囲より
所定長さだけ湾曲状カムが延出されている。
【0017】従って、モータ16が図1に示す印字開始
位置から印字方向P(時計回転方向)に所定角度だけ高
速で回転されると、カムフォロワ28が印字用カム18
の湾曲状カム面に沿って上昇するので、回動レバー23
が反時計回転方向に回動し、図9に示すように、印字ハ
ンマー27はディジーホイール30の活字30a及び印
字リボンPRを介して印字用紙90とプラテン3に押圧
する。このとき、モータ16の回転駆動が継続される
と、印字用カム18の湾曲状カム面により、回動レバー
23を介して印字ハンマー27がプラテン3を押圧した
状態に保持される。
【0018】前記ホルダ部材32の下側にはリボン巻取
りモータ35が取付けられ、このリボン巻取りモータ3
5の正回転駆動によりギヤ群を介して駆動される印字リ
ボン巻取り機構41を介して巻取りスプール42が所定
量だけ巻取り方向に回動され、印字作動毎に印字リボン
PRが巻取られる。一方、リボン巻取りモータ35の駆
動ギヤ43と噛合する従動ギヤ44と同軸状の笠歯車4
5には、ホルダ部材32から下方に延びる支持部に回転
可能に枢着された切換えギヤ46が噛合されている。こ
の切換えギヤ46の左側面には、その外周部に外周溝カ
ム48と、その内周部に内周溝カム47と、これら外周
溝カム48と内周溝カム47とに亙って連結された連結
溝カム49とが形成され、メインフレーム9の前端部に
右方向きに突設したピン50が、常には内周溝カム47
に左方から弾性付勢された状態で係合している。
【0019】従って、図2に示すように、リボン巻取り
モータ35の正回転駆動では、切換えギヤ46は反時計
回転方向に回動するので、ピン50は連結溝カム49に
切り換わることなく、常に内周溝カム47に係合し、ホ
ルダ部材32は揺動することなく、印字リボンPRが印
字ハンマー27に対向している。しかし、消去作動時に
このリボン巻取りモータ35が逆回転駆動されたときに
は、図3に示すように、切換えギヤ46は時計回転方向
に回動するので、このピン50は内周溝カム47から連
結溝カム49を経由して外周溝カム48に移動して、ホ
ルダ部材32は、消去リボンCRが印字ハンマー27に
対向する消去位置に揺動し、その後上述したように印字
作動と同様にモータ16が印字方向Pに所定角度だけ高
速で回転され、図11に示すように、印字ハンマー27
は活字30a及び消去リボンCRを介して印字用紙90
とプラテン3に押圧される。
【0020】更に、モータ16の継続した回転駆動で印
字ハンマー27がプラテン3を押圧した状態に保持され
る。尚、符号51は消去リボンCRを巻取る巻取り具で
あり、消去作動の終了時にリボン巻取りモータ35が正
回転駆動されるので、ピン50は外周溝カム48から連
結溝カム49を経由して内周溝カム47に復帰移動し
て、ホルダ部材32は図2に示す印字位置まで下降す
る。このとき、図示外のラチェットと送り爪とにより消
去リボンCRが所定量だけ消去リボン巻取り具49に巻
取られる。
【0021】次に、電子タイプライタ1の制御系は、図
4のブロック図に示すように構成されている。直流モー
タ16の為の駆動回路80、リボン巻取りモータ35の
為の駆動回路81、ホイール駆動モータ37の為の駆動
回路82、キャリッジ駆動モータ38の為の駆動回路8
3、ラインフィードモータ39の為の駆動回路84、フ
ォトインタラプタ36と、キーボードKBとは制御装置
Cの入出力インターフェース85に夫々接続されてい
る。尚、これらモータ35・37〜39は夫々ステッピ
ングモータで構成されている。前記モータ16は、PW
M(パルス幅変調)制御によりその回転数を変更するよ
うに構成されている。即ち、制御装置Cは、フォトイン
タラプタ36から入力したスリット信号を用いて、設定
された回転速度となるように所定時間内におけるモータ
16へ駆動電流を供給する時間の割合、即ちデューティ
比を決定し、そのデューティ比のパルス信号が駆動回路
81へ供給され、そのパルス信号に対応する駆動電流が
モータ16へ出力される。
【0022】制御装置CはCPU87と、CPU87に
データバスなどのバス86を介して接続された入出力
(I/O)インターフェース85、ROM88及びRA
M89とから構成されている。ROM88には、印字作
動や消去作動を実行する為にモータ16を駆動する駆動
制御プログラム、印字作動や消去作動に連動して各モー
タ16・35・37〜39を駆動する駆動制御プログラ
ム、印字用カム18の初期設定制御の制御プログラム、
印字制御の制御プログラム及び本願特有の消去制御の制
御プログラムなどが格納されている。RAM89には、
タイプライタの制御上必要なデータやCPU87の演算
結果を一時的に格納するメモリやバッファ、入力された
スリット信号を初期設定位置から順次カウントする為の
カウンタ及びポインタなどの種々のメモリが設けられて
いる。
【0023】次に、タイプライタ1の制御装置Cで行な
われる印字処理制御のルーチンについて、図5のフロー
チャートに基いて説明する。尚、図中、Si(i=2
0、21、22・・・)は各ステップである。また、こ
の印字処理制御が開始されたときには、フォトインタラ
プタ36から入力したエンコーダ信号の立上り又は立下
り毎にスリット19aをカウントするスリット計数制御
(図示外)がCPU87に対してインターバル割り込み
により実行される。キーボードKBにおいて文字キー又
は記号キーが操作されると、先ずコードデータに基いて
印字すべき活字30aが印字ハンマー27に対向するよ
うに、ホイール駆動モータ37が駆動され、次にこの印
字処理制御が開始される。
【0024】この制御が開始されると、先ずモータ16
を駆動する為の所定のデューティ比でモータ16が正回
転駆動される(S20)。これにより、印字用カム18
は図1に示す初期設定された位置つまり待機位置から印
字方向Pに回転されるのに伴って、印字ハンマー27は
回動レバー23を介してプラテン3方向への移動を開始
する。次に、スリット間時間Tが演算され、このスリッ
ト間時間Tが0.3msec よりも大きいときつまり印字用カ
ム18の回転速度が設定速度より遅いときには(S2
1:Yes)、デューティ比が所定値だけ増大され(S
25)、スリットカウンタのウント値nが印字ハンマー
27でプラテン3を打撃する打撃タイミングに対応する
打撃カウント値Nでないときには(S24:No)、S
21に戻る。
【0025】一方、スリット間時間Tが0.3msec よりも
小さいときつまり印字用カム18の回転速度が設定速度
より速いときには(S21:No、S22:Yes)、
デューティ比が所定値だけ減少され(S23)、S24
を経てS21に戻る。従って、カウント値nが打撃カウ
ント値Nに達するまでは、スリット間時間Tを常に0.3m
sec となるように保持して印字用カム18が常に設定速
度で回転される。
【0026】ところで、カウント値nが打撃カウント値
Nに達したときには(S24:Yes)、印字ハンマー
27を印字用紙とプラテン3に押圧した状態に保持する
押圧保持処理制御(図6参照)が実行される(S2
6)。この制御が開始されると、前記と同様にスリット
間時間Tが演算され、このスリット間時間Tが文字コー
ドに応じて予め設定されたスリット間時間tの3倍より
も小さく且つこのスリット間時間tよりも大きいときに
は(S31:No、S32:Yes)、デューティ比が
所定値だけ増大され(S35)、S31に戻る。しか
し、スリット間時間Tがスリット間時間tよりも小さい
ときには(S31・S32:No、S33:Yes)、
デューティ比が所定値だけ減少され(S34)、S31
に戻る。
【0027】そして、印字ハンマー27がプラテン3を
打撃且つ押圧保持することにより、カムフォロワ28と
印字用カム18との作動的連結を介してモータ16の回
転速度が急激に遅くなり、スリット間時間Tがスリット
間時間tの3倍以上になったときには(S31:Ye
s)、印字作動及び押圧保持の完了なので、この制御を
終了して印字処理制御のS27に移行する。従って、図
9に示すように、印字ハンマー27は活字30a及び印
字リボンPRを介して印字用紙90とプラテン3に押圧
保持される。次に、印字ハンマー27を印字開始位置つ
まり待機位置に復帰移動させる待機位置復帰処理制御が
実行され(S27)、メインルーチンにリターンする。
即ち、この待機位置復帰処理制御においては、スリット
間時間Tに基いて印字用カム18を所定速度で反印字方
向Pに回転させる為に、打撃カウント値Nに基いてモー
タ16を所定速度で逆回転駆動される。従って、図10
に示すように、印字用紙90には、印字ハンマー27の
押圧保持により活字30aで凹み部90aが形成され、
この凹み部90aには印字リボンPRのインク91が付
着するとともに、この凹み部90aの周縁部分(傾斜状
部分)にも活字30aで擦り付けられた状態でインク9
2が付着する。
【0028】次に、キーボードKBにおいて文字消去キ
ーが操作されると、先ず消去すべき文字や記号に対応す
る活字30aが印字ハンマー27に対向するように、ホ
イール駆動モータ37が駆動され、キャリッジ駆動モー
タ38の駆動により消去文字位置にキャリッジ7が移動
され、次に実行される消去処理制御のルーチンについ
て、図7のフローチャートに基いて説明する。この制御
が開始されると、先ずリボン巻取りモータ35が逆回転
駆動される(S40)。従って、前述したように、ピン
50が内周溝カム47から連結溝カム49を経由して外
周溝カム48に移動するので、ホルダ部材32は、消去
リボンCRが印字ハンマー27に対向する消去位置に揺
動する。そして、前記S20〜S25と同様にS41〜
S46が実行され、カウント値nが打撃カウント値Nに
達するまでは、スリット間時間Tを常に0.3msec となる
ように保持して印字用カム18が常に設定速度で回転さ
れる。
【0029】一方、カウント値nが打撃カウント値Nに
達したときには(S45:Yes)、印字ハンマー27
を印字用紙90とプラテン3に押圧した状態に保持し且
つキャリッジ7を微小距離右方へ移動させる押圧保持・
キャリッジ移動処理制御(図8参照)が実行される(S
47)。この制御が開始されると、前記S31〜S35
と同様にS51〜S55が実行され、スリット間時間T
がスリット間時間tの3倍以上になったときには(S5
1:Yes)、S56・S57が実行される。従って、
図11に示すように、印字ハンマー27は活字30a及
び消去リボンCRを介して印字用紙90とプラテン3に
押圧保持される。
【0030】次に、S56・S57は印字ハンマー27
を印字用紙90とプラテン3に押圧保持したまま、キャ
リッジ7つまり印字ハンマー27をプラテン3に対して
右方に相対移動させるステップであり、先ずキャリッジ
駆動モータ38が1パルスだけ正回転駆動される(S5
6)。例えば、キャリッジ駆動モータ38がA相〜D相
からなる4相ステッピングモータであって、2相励磁方
式の場合に、例えば、AB相の励磁のときには次のBC
相が励磁される。その結果、図10・図11に示すよう
に、印字ハンマー27が約1/120インチだけ右方に
移動されるので、合成樹脂製のスポークを介して活字ホ
イール本体に一体的に設けられた活字30aは、右方向
に移動しながら右方向側の面圧が大きくなる。即ち、印
字ハンマー27の押圧状態により消去リボンCRは、凹
み部90aに付着したインク91の略全面に押圧される
とともに、右方への移動によりインク91が残存し易い
凹み部90aの右側の周縁部分(傾斜状部分)に特に強
く押圧されることになり、この右側周縁部分のインク9
2を含みインク91は全体に亙って消去リボンCRに確
実に付着する。
【0031】次に、キャリッジ駆動モータ38が1パル
スだけ逆回転駆動され(S57)、キャリッジ7が元の
消去位置に復帰する。更に、キャリッジ駆動モータ38
が1パルスだけ逆回転駆動される(S58)。即ち、キ
ャリッジ駆動モータ38は、例えば、AB相の励磁のと
きには前のDA相が励磁される。その結果、前述したよ
うに、印字ハンマー27が約1/120インチだけ左方
に移動され、活字30aは左方向に移動しながら左方向
側の面圧が大きくなるので、印字ハンマー27の押圧状
態により消去リボンCRは、左方への移動によりインク
91が残存し易い凹み部90aの左側の周縁部分(傾斜
状部分)に特に強く押圧されることになり、この左側周
縁部分のインク92を含みインク91は全体に亙って消
去リボンCRに確実に付着する。更に、キャリッジ駆動
モータ38が1パルスだけ正回転駆動され(S58)、
キャリッジ7が元の消去位置に復帰し、消去処理制御の
待機位置復帰処理制御が実行され(S48)、印字ハン
マー27が最初の待機位置に復帰移動され、この制御を
終了してメインルーチンにリターンする。その結果、図
12に示すように、印字用紙90の凹み部90aに付着
したインク91は特に残存し易い両周縁部のインク92
と共に消去リボンCRにより確実に剥離され、凹み部9
0aを大きくすることはない。更に、1回の消去作動に
より印字文字のインク91をその全体に亙って消去リボ
ンCRに付着させて確実に剥離でき、しかも消去リボン
CRの消費及び消去時間を大幅に低減できる。
【0032】尚、前記押圧保持・キャリッジ移動処理制
御においては、キャリッジ駆動モータ38を約1/12
0インチだけ右方向と左方向とに夫々移動させたが、イ
ンク91の付着状態により、右方向と左方向との何れか
一方だけ移動させるように構成してもよい。更に、ライ
ンフィードモータ39についても同様に、1パルスだけ
正回転駆動或いは逆回転駆動し、印字ハンマー27の押
圧保持状態において、印字用紙90を約1/120イン
チだけ上方向と下方向とに夫々移動して、凹み部90a
の上側周縁部のインクや下側周縁部のインクを確実に剥
離するように構成してもよい。尚、プラテン3を右方及
び左方に微小距離だけ移動可能に構成し、前記押圧保持
・キャリッジ移動処理制御時に、別途設けたソレノイド
などのアクチュエータでプラテン3を右方又は左方に微
小距離だけ移動させるように構成してもよい。尚、印字
ハンマー27の打撃時に作動するリミットスイッチで印
字ハンマー27のプラテン3への到達タイミングを検出
することも可能である。
【0033】
【発明の効果】請求項1に係る印字装置によれば、保持
機構と、検出手段と、相対移動手段と、消去制御手段と
を設け、印字作動により印字された文字の消去の場合に
は、印字ハンマーを活字及び消去リボンを介して印字用
紙とプラテンに押圧状態に保持したまま、押圧状態の印
字ハンマーとプラテンとを印字方向に微小所定距離相対
移動させるので、1回の消去作動により印字文字のイン
クをその全体に亙って消去リボンに付着させて確実に剥
離でき、しかも消去リボンの消費及び消去時間を大幅に
低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子タイプライタの内部機構の側面図である。
【図2】印字作動時における内部機構の側面図である。
【図3】消去作動時における内部機構の側面図である。
【図4】電子タイプライタの制御系のブロック図であ
る。
【図5】印字処理制御のルーチンの概略フローチャート
である。
【図6】印字ハンマー押圧保持処理制御のルーチンの概
略フローチャートである。
【図7】消去処理制御のルーチンの概略フローチャート
である。
【図8】押圧保持・キャリッジ移動処理制御のルーチン
の概略フローチャートである。
【図9】印字状態を示す要部部分拡大横断断面図であ
る。
【図10】印字用紙の印字結果を示す要部部分拡大横断
断面図である。
【図11】消去状態を示す図9相当図である。
【図12】印字用紙の消去結果を示す図10相当図であ
る。
【符号の説明】
1 電子タイプライタ 3 プラテン 7 キャリッジ 14 キャリッジ本体 15 印字機構 16 直流モータ 18 印字用カム 19 エンコーダディスク 22 保持機構 27 印字ハンマー 30 ディジーホイール 36 フォトインタラプタ 38 キャリッジ駆動モータ 87 CPU 88 ROM 89 RAM C 制御装置 PR 印字リボン CR 消去リボン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラテンに沿って往復移動駆動されるキ
    ャリッジ本体に、複数の活字を有する活字ホイールと、
    印字リボンと、消去リボンと、印字ハンマーと、カム体
    と、このカム体を回転駆動するモータとを設け、前記カ
    ム体の回動に作動的に連動して印字ハンマーを非衝撃的
    に印字作動又は消去作動させるように構成した印字装置
    において、 前記印字作動時及び消去作動時に印字ハンマーを印字用
    紙とプラテンに押圧した状態に保持可能な保持機構と、 前記印字作動時に印字ハンマーがプラテンに到達したこ
    とを検出する検出手段と、 前記プラテンと印字ハンマーとを印字方向に微小所定距
    離相対移動させる相対移動手段と、 前記印字ハンマーを消去リボンを介して印字用紙とプラ
    テンに押圧させて消去する消去作動時に、前記印字ハン
    マーを前記保持機構により押圧状態に保持したまま、前
    記検出手段の出力に基いて相対移動手段を作動させる消
    去制御手段と、 を備えたことを特徴とする印字装置。
JP18623792A 1992-06-18 1992-06-18 印字装置 Pending JPH061046A (ja)

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