JPH04334467A - 印字装置 - Google Patents

印字装置

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Publication number
JPH04334467A
JPH04334467A JP13582691A JP13582691A JPH04334467A JP H04334467 A JPH04334467 A JP H04334467A JP 13582691 A JP13582691 A JP 13582691A JP 13582691 A JP13582691 A JP 13582691A JP H04334467 A JPH04334467 A JP H04334467A
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JP
Japan
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printing
cam
cam body
approach
pressing
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Pending
Application number
JP13582691A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Onoda
博 小野田
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH04334467A publication Critical patent/JPH04334467A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は印字装置に関し、特に印
字作動を、印字ハンマーがプラテンに到達するまでのア
プローチ期間とその後の微少押圧期間とにおいて実行す
るように構成し、これら両期間における印字ハンマー速
度の組合せで印字圧を変更するようにした印字装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、印字ハンマーや活字ホイールや印
字リボンや消去リボン及びこれらの駆動機構をキャリッ
ジに設け、文字の印字及び消去が可能な活字ホイール式
電子タイプライタは周知のものである。この種の電子タ
イプライタにおいては、一般に印字ハンマーをハンマソ
レノイドにより電気的に印字作動させるように構成した
ものが実用に供されているが、印字ハンマーを機械的に
印字作動させるように構成したものも多数実用に供され
ている。印字ハンマーを電気的に駆動する電子タイプラ
イタにおいては、活字のタイプフェース面積の大小に応
じてハンマソレノイドに通電する電流の大きさを微妙に
変更して、印字ハンマーの印字圧を微妙に変更できるの
に対して、印字ハンマーを機械的に駆動する電子タイプ
ライタにおいては、印字ハンマー回動速度を機械的に変
更している。
【0003】例えば、本願出願人は特願平1─2766
98号において、ハンマ駆動モータの回転により周知の
クラッチ機構で蓄えられた回転力を従動ギヤーとカムと
を介してクランクを急速に回動させて同時に印字ハンマ
ーを印字作動させるように構成し、タイプフェース面積
が大きい活字を印字するときには、クランクを充分に回
動させて印字ハンマーに強インパクト力を付与する一方
、タイプフェース面積が小さい活字を印字するときには
、クランクの回動量を制限して印字ハンマーに弱インパ
クト力を付与するようにした印字装置のハンマ駆動制御
装置を提案した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記のハンマ
駆動制御装置においては、印字ハンマーのインパクト力
を強弱2段階にしか変更できないという問題がある。そ
こで、本願の発明者は、キャリッジ本体に設けた直流モ
ータの駆動軸に印字用カムとモータの回転速度を検出す
る為のエンコーダディスクとを装着する一方、この印字
用カムに作動的に連結した印字機構を設け、エンコーダ
ディスクに形成した複数のスリットの各エッジをフォト
インタラプタで検出したスリット信号に基いて制御装置
及び駆動回路によりモータの回転速度をパルス幅変調方
式で制御して、印字ハンマーの印字圧を複数段階に変更
できるようにした電子タイプライタを開発中である。
【0005】前述したように、本願発明者が提案した電
子タイプライタにおいては、制御装置つまりCPU(中
央演算装置)はフォトインタラプタからのスリット信号
を割り込み処理により検出し、2つのスリット信号間の
時間つまりスリット間時間からモータの回転速度を検出
することにより回転速度を制御して、印字ハンマーによ
る印字作動時の印字圧を変更する関係上、通常の比較的
低価格のCPUを用いる場合には、CPUの処理能力に
よりスリット信号検出制御ルーチンやモータの駆動制御
ルーチンなどの割り込み処理の実行は、最短でも約0.
1msec 単位に制限される。従って、モータの回転
速度を0.2 、0.3 、0.4msec ・・・の
ようにしか制御できず、特に高印字圧側の印字圧ランク
では印字圧を細かいピッチで変更できないという問題が
ある。
【0006】本発明の目的は、高価なCPUを用いるこ
となく印字ハンマーの印字圧を細かいピッチで増減し得
るようにした印字装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る印字装置は
、複数の活字を有する活字ホイールと印字ハンマーとカ
ム体とこのカム体を回転駆動するモータとを設けるとと
もに、印字ハンマーを含みカム体の回動に作動的に連動
して印字ハンマーを印字作動させる印字機構を設けてな
る印字装置であって、カム体が設定された回転速度で回
転するようにモータを制御するモータ制御手段と、カム
体の所定位相角から印字ハンマーが活字を介してプラテ
ンに到達するアプローチ期間におけるカム体のアプロー
チ用回転速度を、活字のタイプフェース面積の大小に応
じて分類した複数の印字圧ランクに対応づけて予め設定
し格納したアプローチ速度記憶手段と、印字ハンマーが
活字を介してプラテンに到達後押圧する微少押圧期間に
おけるカム体の押圧用回転速度を、複数の印字圧ランク
に対応づけて予め設定し格納した押圧速度記憶手段とを
設けたものである。
【0008】
【作用】本発明に係る印字装置においては、アプローチ
速度記憶手段は、カム体の所定位相角から印字ハンマー
が活字を介してプラテンに到達するアプローチ期間にお
けるカム体のアプローチ用回転速度を、活字のタイプフ
ェース面積の大小に応じて分類した複数の印字圧ランク
に対応づけて予め設定し格納する一方、押圧速度記憶手
段は、印字ハンマーが活字を介してプラテンに到達後押
圧する微少押圧期間におけるカム体の押圧用回転速度を
、複数の印字圧ランクに対応づけて予め設定し格納して
いるので、印字するキャラクタのコードデータの入力毎
に、カム体がアプローチ期間の位相角のときにはアプロ
ーチ速度記憶手段からそのキャラクタが属する印字圧ラ
ンクのアプローチ用回転速度が読出されてモータ制御手
段に供給され、またカム体が微少押圧期間の位相角のと
きには押圧速度記憶手段からそのキャラクタが属する印
字圧ランクの押圧用回転速度が読出されてモータ制御手
段に供給される。その結果、モータ制御手段は、これら
の設定された回転速度でカム体が回転するようにモータ
を制御するので、カム体の回動に作動的に連結された印
字機構は印字ハンマーを印字作動させる。
【0009】ここで、印字作動時における印字ハンマー
による印字圧の大きさは、印字ハンマーのアプローチ期
間における運動エネルギーと微少押圧期間における押圧
エネルギーとを加味した総合エネルギーにより決定され
るので、これら両記憶手段に格納されている各印字圧ラ
ンクの設定速度が、例えばカム体の所定回転角に対して
0.1 msec単位のように粗い速度ピッチであって
も、これら両記憶手段に格納する設定速度如何で、これ
ら運動エネルギーと押圧エネルギーとの組合せによる総
合エネルギーを微少量ずつ変更することが可能となる。
【0010】
【発明の効果】本発明に係る印字装置によれば、〔作用
〕の項で説明したように、モータ制御手段やアプローチ
速度記憶手段や押圧用回転速度記憶手段などを設け、カ
ム体がアプローチ期間のときにはアプローチ速度記憶手
段から読出したアプローチ用回転速度でモータを制御で
き、またカム体が微少押圧期間のときには押圧速度記憶
手段から読出した押圧用回転速度でモータを制御できる
ので、高価なCPUを用いることなく、これら両期間に
おける設定速度如何でこれら運動エネルギーと押圧エネ
ルギーとの組合せによる総合エネルギーつまり印字圧を
微妙に変更することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基いて
説明する。本実施例は1つの直流モータで印字動作とこ
れに伴う印字リボンの巻取り動作、消去動作とこれに伴
う消去リボンの巻取り動作を行なうようにした電子タイ
プライタに本発明を適用した場合のものである。図1・
図2に示すように、タイプライタ1のケーシングの内部
の左右両端には夫々側壁板(機枠)2が設けられ、その
1対の側壁板2間に配設されたプラテン3は、そのプラ
テン軸4の両端部近傍において両側壁板2に回転可能に
支持されるとともに、プラテン軸4の左端部に固着した
従動ギヤ(図示略)を介してラインフィードモータ(図
6参照)39及び図示外のプラテン駆動機構により回転
駆動される。
【0012】1対の側壁板2間には、更にガイド軸5と
側面視略U字状のガイド部材6とがプラテン3と平行に
配設されており、次にこれらガイド軸5及びガイド部材
6に左右方向移動可能に支持されたキャリッジ7につい
て、図1〜図4に基いて説明する。ガイド軸5とガイド
部材6との間において、左右方向に所定距離隔てた板状
で且つ概ね矩形状の1対のメインフレーム8が前後方向
向きに配設され、これら両メインフレーム8は、ガイド
軸5に左右方向移動可能且つ回転可能に支持された支持
部材9の第1支持部10及び第2支持部11の上端部で
あって、両メインフレーム8間にスペーサとして挿入さ
れたこれら両支持部10・11の上端部に外側からピン
12・13で夫々固着されている。尚、これら1対のメ
インフレーム8でキャリッジ本体14が構成されている
【0013】次に、印字機構15について説明すると、
右側のメインフレーム8には直流モータ16がそれ自身
の回転を防止した状態で支持され、このモータ16の駆
動軸17は両メインフレーム8を夫々挿通して左方へ延
び、この駆動軸17にはモータ16側から、両メインフ
レーム8の内側に位置し側面視略巴形状の印字用カム1
8と、モータ16の回転速度を検出する為のエンコーダ
ディスク19と、印字リボンPRをステップ送りする為
のリボン供給用カム22とホルダ部材32を消去位置に
上昇駆動する為の上昇用カム21とが夫々固着されてい
る。尚、印字用カム18とリボン供給用カム22と上昇
用カム21とでカム体20が構成され、リボン供給用カ
ム22と上昇用カム21とは一体的に形成されている。 図1・図4に印字用カム18の印字開始位置を示す。
【0014】前記エンコーダディスク19の外周部には
図4に示すように、複数のスリット19aがそのスリッ
ト幅の2倍の寸法の間隔毎に環状に形成され、これら複
数のスリット19aを検出する為のフォトインタラプタ
36が左側のメインフレーム8に固着されている。即ち
、このフォトインタラプタ36はエンコーダディスク1
9の回転により移動するスリット19aの各エッジを検
出する毎にスリット信号を制御装置Cの入出力インター
フェイス85に出力する。但し、スリット19aは約2
.4°間隔で配置されている。
【0015】両メインフレーム8の後端部の上端部には
、側面視略く字状の回動レバー23の中央部とリンク2
4の下端部とが夫々ピン25・26で回動可能に枢支さ
れ、プラテン3に対向するように前後方向向きに配設さ
れた印字ハンマー27はその後端部でリンク24の上端
部に回動可能に枢着されるとともに、前後方向の中央部
で回動レバー23の上端部に回動可能に枢着されている
。更に、回動レバー23の前端部にはカムフォロワ28
が回転可能に枢着され、このカムフォロワ28が印字用
カム18のカム面に常に当接するように回動レバー23
の上端部とリンク24の下端部とに引っ張りバネ29が
張架されている。尚、符号30はホイール駆動モータ(
図6参照)37及び図示外のホイール駆動機構により回
転駆動されるディジーホイールであり、符号31は印字
リボンPRを収納したリボンカセットであり、符号32
はリボンカセット31を載置するとともに、ガイド軸5
に左右方向移動自在に枢支された補助フレーム33に支
持軸34を介して上下に揺動可能なホルダ部材である。 前記キャリッジ7はキャリッジ駆動モータ(図6参照)
38及び図示外の駆動機構により駆動ワイヤを介してプ
ラテン3に沿って左右方向に往復移動駆動される。
【0016】前記印字用カム18の外側の湾曲状カム面
は図4に示すように、カムフォロワ28が摺動する摺動
範囲において、その略前半部分では半径拡大率が大きく
なっており、印字ハンマー27がプラテン3を打撃する
ときにカムフォロワ28が摺動する打撃部分を含むその
略後半部分では半径拡大率が微少になっている。しかも
、印字ハンマー27の打撃後においても印字ハンマー2
7をプラテン3に押圧し得るように、印字用カム18に
は摺動範囲より所定長さだけ湾曲状カムが延長されてい
る。
【0017】従って、カム体20が印字開始位置からモ
ータ16により図1にて印字方向Pに所定角度だけ高速
で回転されると、カムフォロワ28が印字用カム18の
湾曲状カム面に沿って上昇するので、回動レバー23が
反時計回転方向に回動し、印字ハンマー27はディジー
ホイール30の活字30a及び印字リボンPRを介して
プラテン3を打撃する。
【0018】ここで、両メインフレーム8の上端部の外
側には前後方向に延びる調節用プレート41が夫々配設
され、両調節用プレート41の前端部には各メインフレ
ーム8に形成された長円孔8aを挿通した支軸42が固
着されている。一方、前記支軸42に後端部が回動可能
に枢支された当接部材44の前端部にはガイド部材6の
後端部に摺接自在に係合する係合部44aが設けられて
いる。
【0019】次に、文字消去時に印字リボンPRに代え
て消去リボンCRを印字ハンマー27に対向させるため
にホルダ部材32を印字位置から消去位置に上昇させる
消去機構50について、図1〜図5に基いて簡単に説明
する。前記上昇用カム21とリボン供給用カム22とは
一体的なカム体として形成されており、このカム体の左
側に形成された上昇用カム21には、このカム21の中
心から等半径を有する基準カム21aと、この基準カム
21aから連続して半径拡大方向に延びる第1傾斜カム
面21bと、この第1傾斜カム面21bに途中部におい
て連なり且つ外周カム面21dに連なる第2傾斜カム面
21cと、この第2傾斜カム面21cの右端部から半径
拡大方向に延びる薄肉状の案内壁21eであってこのカ
ム21の左端面21fから案内壁21eの薄肉状左端部
21gに亙って徐々に肉厚が減少する案内壁21eと、
この案内壁21eの外周に沿って案内壁21eより左端
面21f側へ突出状に形成された案内リブ21hであっ
て案内壁21eから半径が縮小する方向に左端面21f
まで延びた案内リブ21hとが形成されている。
【0020】更に、この上昇用カム21に当接する従動
ピン52は、ホルダ部材32の左端部の側壁32aに上
端部が固着された支持部材51の下端部に左右方向移動
可能に支持され、コイルバネ53により常に右方へ弾性
付勢されている。この従動ピン52は、印字開始時には
図4に示すようにホルダ部材32の自重により、そのピ
ン先端部を基準カム21aに上方から当接させてホルダ
部材32を図1に示す印字位置(基準揺動位置)に支持
するとともに、前記左端面21fに左方から当接させて
いる。即ち、ホルダ部材32の上下揺動量はこの従動ピ
ン52の上下方向の移動量により決定される。ここで、
印字開始時における印字用カム18と上昇用カム21と
従動ピン52とカムフォロワ28との位置関係を図4に
示す。
【0021】従って、カム体20が図4に示す印字開始
時の位相角からモータ16により印字方向Pと反対方向
(反印字方向という)に所定角度だけ回転したとき、従
動ピン52は第1傾斜カム面21bにより上方へ移動す
るのでホルダ部材32もその上方への移動距離に応じて
上方に揺動し、その後カム体20が印字方向Pに回転さ
れると従動ピン52は第2傾斜カム面21cを経て外周
カム面21dに到達するので、ホルダ部材32は更に上
方に揺動して消去位置に切換えられる。このとき、消去
リボンCRは印字ハンマー27に対向した位置となる。
【0022】ここで、印字ハンマー27が印字作動する
までに印字リボンPRを所定量分だけ巻取りスプールに
巻取る印字リボン巻取り機構及び消去作動後に消去リボ
ンCRを所定両だけ巻取りスプールに巻取る消去リボン
巻取り機構が設けられているが、本発明に直接関係しな
いので、その説明を省略する。尚、符号61は印字リボ
ンPRの巻取りスプール67に連結されたラチェット、
符号76は消去リボンCRを巻装した供給スプール、符
号77は消去リボンCRの巻取りスプール、符号78は
巻取りスプール77に連結されたラチェットである。
【0023】ところで、図11に示すように、前記カム
体20の印字開始位置における位相角を0°としたとき
、カム体20がこの位相角0°から印字方向Pに位相角
約90°まで回転する期間において、前記印字リボンP
Rの巻取り動作が実行され、この巻取り動作が終了する
約90°の位相角から印字ハンマー27がプラテン3に
到達する約160°の位相角までがアプローチ期間であ
り、またこの印字ハンマー27がプラテン3に到達した
アプローチ期間の終了時点から移動停止する位相角約1
80°までの微少押圧期間が設けられている。
【0024】次に、電子タイプライタ1の制御系は図6
のブロック図に示すように構成されている。前記モータ
16の回転速度制御について説明すると、制御装置Cは
、フォトインタラプタ36から入力したスリット信号を
用いて、設定された回転速度となるようにPWM(パル
ス幅変調)制御のデューティ比を決定し、そのデューテ
ィ比のパルス信号が駆動回路81へ供給され、そのパル
ス信号に対応する駆動電流がモータ16へ出力される。
【0025】制御装置CはCPU87と、CPU87に
データバスなどのバス86を介して接続された入出力(
I/O)インターフェイス85、ROM88及びRAM
89とから構成されている。ROM88には、印字動作
や消去動作を実行する為にモータ16を駆動する駆動制
御プログラム、印字動作や消去動作に連動して各モータ
37〜39を駆動する駆動制御プログラム、キーボード
KBで文字キーや記号キーなどの印字可能キーが操作さ
れたときに実行される文字印字制御の制御プログラムな
どが格納されている。RAM89には、タイプライタ1
の制御上必要なデータやCPU87の演算結果を一時的
に格納するバッファ、入力されたスリット信号を原点設
定位置から順次カウントする為のカウンタ及びポインタ
などの種々のメモリが設けられている。
【0026】ところで、文字や記号などの複数のキャラ
クタの夫々は、そのキャラクタの活字30aのタイプフ
ェース面積の大小に応じて8段階の印字圧ランクP1〜
P8の何れかに分類され、次の表1に示すように、その
キャラクタコードと印字圧ランクP1〜P8とを対応づ
けた印字圧ランクテーブルと、次の表2に示すように、
前記アプローチ期間におけるカム体20のアプローチ用
回転速度をこれら印字圧ランクP1〜P8に対応づけて
予め設定し格納したアプローチ設定速度テーブルと、次
の表3に示すように、前記微少押圧期間におけるカム体
20の押圧用回転速度をこれら印字圧ランクP1〜P8
に対応づけて予め設定し格納した押圧設定速度テーブル
とがROM88に格納されている。
【0027】更に、CPU87は一般に用いられている
ものであり、CPU87の処理能力によりフォトインタ
ラプタ36からのスリット信号を検出する為の割り込み
処理の実行は最短でも約0.1msec 単位に制限さ
れている。 (以下、余白)
【0028】
【表1】 尚、「A」は文字Aのキャラクタコード、「B」は文字
Bのキャラクタコード、・・・・「Z」は文字Zのキャ
ラクタコードである。
【0029】
【表2】 (以下、余白)
【0030】
【表3】 尚、印字圧ランクP1が最高印字圧のランクである。
【0031】次に、タイプライタ1の制御装置Cで行な
われる文字印字制御のルーチンについて、図7〜図10
のフローチャートに基いて説明する。尚、図中符号Si
(i=10、11、12・・・)は各ステップである。 但し、この制御の実行中に、スリット間時間Tをカウン
トするソフトタイマーは、0.1msec 毎に割込み
処理によりカウントアップされ且つスリット信号の入力
毎にそのカウント値はRAM89のバッファに更新しつ
つ格納される。キーボードKBにおいて文字キー或いは
記号キーが操作されるとこの制御が開始され、キーボー
ドKBから供給される信号に基いてキャラクタコードが
読込まれ(S10)、このキャラクタコードに対応する
活字30aが印字ハンマー27に対向するようにホイー
ル駆動モータ37が駆動され(S11)、次に印字処理
制御(図8参照)が実行される(S12)。
【0032】この制御が開始されると、先ずモータ16
を回転駆動する為の所定のデューティ比でモータ16が
連続して正転駆動される(S20)。これにより、カム
体20は図1・図4に夫々示す印字開始位置の位相から
印字方向Pに回転されるので、同時に回転される印字用
カム18のカム形状により、印字リボンPRの巻取り作
動が実行されながら印字ハンマー27はプラテン3の方
向へ移動する。次に、スリット間時間Tが0.3mse
c よりも大きいときつまりカム体20の回転速度が遅
いときには(S21:Yes)、デューティ比が所定値
だけ増加され(S28)、スリット信号をカウントする
カウンタのカウント値Nがアプローチ期間の開始タイミ
ングのカウント値NA でないときには(S24:No
)、S21へ戻る。また、スリット間時間Tが0.3m
secよりも小さいときつまりカム体20の回転速度が
速いときには(S21:No、S22:Yes)、デュ
ーティ比が所定値だけ減少され(S23)、S24を経
てS21に戻る。 従って、カウント値Nがアプローチ期間の開始タイミン
グのカウント値NA に達するまでは、スリット間時間
Tを常に0.3msec となるように保持してカム体
20が常に所定速度で回転される。
【0033】次に、カウント値Nがアプローチ期間の開
始タイミングのカウント値NA に達したときには(S
24:Yes)、アプローチ速度設定処理制御(図9参
照)が実行される(S25)。この制御が開始されると
、先ずキャラクタコードに基いて前記印字圧ランクテー
ブルからキャラクタコードが属する印字圧ランクP1〜
P8が読出され、更にこの印字圧ランクP1〜P8に基
いてアプローチ設定速度テーブルからカム体20のアプ
ローチ用回転速度つまりキャラクタ固有のスリット間時
間tA (msec)が読出される(S30)。そして
、前記と同様にカウント値Nが微少押圧期間の開始タイ
ミングのカウント値NI でないときに(S31:No
)、スリット間時間Tがスリット間時間tA よりも大
きいときには(S32:Yes)、デューティ比が所定
値だけ増大され(S35)、またスリット間時間Tがス
リット間時間tA よりも小さいときには(S31・S
32:No、S33:Yes)、デューティ比が所定値
だけ減少される(S34)。
【0034】そして、カム体20の位相角が約160°
となりカウント値Nが微少押圧期間の開始タイミングの
カウント値NI となったときには(S31:Yes)
、この制御を終了してリターンする。そして、続いて押
圧用速度設定処理制御(図10参照)が実行される(S
26)。
【0035】この制御が開始されると前記と同様に、先
ずキャラクタコードに基いて前記印字圧ランクテーブル
からキャラクタコードが属する印字圧ランクP1〜P8
が読出され、更にこの印字圧ランクP1〜P8に基いて
押圧設定速度テーブルからカム体20の押圧用回転速度
つまりキャラクタ固有のスリット間時間tI (mse
c)が読出される(S40)。そして、スリット間時間
Tがスリット間時間tI の3倍よりも小さく且つスリ
ット間時間tI よりも大きいときには(S41:No
、S42:Yes)、デューティ比が所定値だけ増大さ
れ(S45)、またスリット間時間Tがスリット間時間
tI よりも小さいときには(S41・S42:No、
S43:Yes)、デューティ比が所定値だけ減少され
る(S44)。
【0036】そして、印字ハンマー27がプラテン3を
打撃後押圧することにより、カムフォロワ28と印字用
カム18との連結を介してカム体20つまりモータ16
の回転速度が急激に遅くなり、スリット間時間Tがスリ
ット間時間tI の3倍以上になったときには印字作動
の完了であり(S41:Yes)、この制御を終了して
リターンする。次に、カム体20が印字開始位置の位相
となるまで、所定の回転速度で逆転駆動され(S27)
、この制御を終了してリターンする。その後、キャリッ
ジ駆動モータ38の駆動によりキャリッジ本体14が次
の印字位置へ移動され(S13)、この文字印字制御を
終了する。
【0037】従って、図11に示すように印字するキャ
ラクタが、例えば印字圧ランクP3に属する場合には、
アプローチ期間及び微少押圧期間においてカム体20は
スリット間時間Tが0.3msec の回転速度で夫々
回転され、印字ハンマー27は実線で示すように微少押
圧期間を終了する。一方、キャラクタが印字圧ランクP
2に属する場合には、アプローチ期間のスリット間時間
Tは0.3msec であるが、微少押圧期間のスリッ
ト間時間Tは0.2msec であり、印字ハンマー2
7は1点鎖線で示すように微少押圧期間を終了する。こ
こで、印字圧ランクがP2のときにはP3のときに比べ
て印字ハンマー27の押圧エネルギーが大きくなってい
る。
【0038】即ち、印字作動時における印字ハンマー2
7による印字圧の大きさは、印字ハンマー27のアプロ
ーチ期間における運動エネルギーと微少押圧期間におけ
る押圧エネルギーとを加味した総合エネルギーにより決
定されるので、アプローチ設定速度テーブルと押圧設定
速度テーブルとに格納されている各印字圧ランクP1〜
P8の設定速度がカム体20の所定回転角に対して0.
1 msec単位である粗い速度ピッチであっても、高
速処理が可能な高価なCPUを用いることなく、これら
両設定速度テーブルに格納する設定速度如何で、これら
運動エネルギーと押圧エネルギーとの組合せによる総合
エネルギーつまり印字圧を微妙に変更することができる
【0039】尚、前記カム体20をモータ16によりギ
ヤ機構を介して間接的に回転駆動することも可能である
。尚、アプローチ設定速度テーブル及び押圧設定速度テ
ーブルに格納した設定速度は一例に過ぎず、CPUの処
理能力や印字機構の構成に応じて変更することが可能で
ある。尚、印字ハンマー27を機械的に印字作動するよ
うに構成した種々の印字機構を備えた印字装置に本発明
を適用し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子タイプライタの内部機構の側面図である。
【図2】図1の2矢視図である。
【図3】電子タイプライタの内部機構の部分正面図であ
る。
【図4】キャリッジ本体の側面図である。
【図5】上昇用カムの斜視図である。
【図6】電子タイプライタの制御系のブロック図である
【図7】文字印字制御のルーチンの概略フローチャート
である。
【図8】印字処理制御のルーチンの概略フローチャート
である。
【図9】アプローチ速度設定処理制御のルーチンの概略
フローチャートである。
【図10】押圧用速度設定処理制御のルーチンの概略フ
ローチャートである。
【図11】カム体が所定の回転速度で回転されたときの
印字ハンマー速度の線図である。
【符号の説明】
1    電子タイプライタ 3    プラテン 5    ガイド軸 6    ガイド部材 7    キャリッジ 14    キャリッジ本体 15    印字機構 16    直流モータ 18    印字用カム 19    エンコーダディスク 19a    スリット 20    カム体 27    印字ハンマー 28    カムフォロワ 30    ディジーホイール 30a    活字 36    フォトインタラプタ 87    CPU 88    ROM 89    RAM C    制御装置 PR    印字リボン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  複数の活字を有する活字ホイールと印
    字ハンマーとカム体とこのカム体を回転駆動するモータ
    とを設けるとともに、印字ハンマーを含みカム体の回動
    に作動的に連動して印字ハンマーを印字作動させる印字
    機構を設けてなる印字装置であって、前記カム体が設定
    された回転速度で回転するようにモータを制御するモー
    タ制御手段と、前記カム体の所定位相角から印字ハンマ
    ーが活字を介してプラテンに到達するアプローチ期間に
    おけるカム体のアプローチ用回転速度を、活字のタイプ
    フェース面積の大小に応じて分類した複数の印字圧ラン
    クに対応づけて予め設定し格納したアプローチ速度記憶
    手段と、前記印字ハンマーが活字を介してプラテンに到
    達後押圧する微少押圧期間におけるカム体の押圧用回転
    速度を、前記複数の印字圧ランクに対応づけて予め設定
    し格納した押圧速度記憶手段とを設けたことを特徴とす
    る印字装置。
JP13582691A 1991-05-09 1991-05-09 印字装置 Pending JPH04334467A (ja)

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