JPS6111001Y2 - - Google Patents

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JPS6111001Y2
JPS6111001Y2 JP4541679U JP4541679U JPS6111001Y2 JP S6111001 Y2 JPS6111001 Y2 JP S6111001Y2 JP 4541679 U JP4541679 U JP 4541679U JP 4541679 U JP4541679 U JP 4541679U JP S6111001 Y2 JPS6111001 Y2 JP S6111001Y2
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JP
Japan
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carriage
signal
margin
return
rack
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電子式タイプライターに関するもので
ある。
従来タイプライターには、全ての機構部品が機
械的に連結され、キーボード上の各キーの手動押
圧操作力がそのままタイプバーの打印動作に直結
された手動式のものと、駆動モータを有しそれに
直結された爪車によりキーに対応したタイプバー
が駆動される電動式のものとが存在するが、これ
らの機械式タイプライターは両者とも各キーに対
応して、夫々独立したキーレバー、ベルクラン
ク、タイプバーワイヤー及びタイプバーを有する
等、全体的に極めて多数の部品点数を要するもの
であり、必然的に構造が複雑となり、高度な製作
技術を要するとともに軽量かつ付加機能の多いも
のは実現し難い一方、これらは全てコストアツプ
の要因となつていた。
本考案はこのような従来の機械式タイプライタ
ーに対して、多数の印字素子が周辺に配置された
1個のタイプホイールを備え、キーボードのキー
操作を電子的に処理し、各キーに対応する電気信
号を機械動作に変換することにより各種の動作を
行わせるように構成することにより部品点数が大
幅に削減され、構造が簡素であるため組付作業も
極めて簡単であるとともにその保守点検も容易で
あり、しかも軽量で、従来の機械式タイプライタ
ーのあらゆる欠点が改良された新規、且つ品質的
にも優れた電子式タイプライターに関するもので
ある。
この電子式タイプライターの文字選択動作或い
はそれに続く印字動作等については本願と同一出
願人より既に出願された特願昭53−25856号に詳
述されているので省略し、本願においては特に印
字ヘツドを載置したキヤリツジの往復移動動作に
関連した装置、即ちキヤリツジ歩進装置、キヤリ
ツジリターン装置、キヤリツジ高速バツク装置並
びにマージン装置ついて詳述する。以下図面を参
照して本考案の詳細を説明する。
1は印字ヘツドであり、花弁状に配置された多
数の印字素子2を有するタイプホイール3と、こ
れをプラテン4と平行な面内で回転駆動するため
にタイプホイール3に直結されたパルスモータ5
と、タイプホイール3の回転位置を検出する検出
機構(図示せず)とより構成されている。タイプ
ホイール3は全体を円周方向に88分割され、各印
字素子2の先端には活字が夫々形成されている。
6は印字ヘツド1を載置するキヤリツジであ
り、機枠F(1部のみ図示)に支持された案内棒
7,8によつて摺動可能に案内され、プラテン4
に沿つて平行に往復移動できるように支持されて
いる。9は印字ハンマーであり、印字ヘツドと同
様キヤリツジ6に回動可能に支持されており、ハ
ンマートリガ信号に基いて作動するソレノイド
(図示せず)によつて駆動され、その時選択され
ている印字素子2がインクリボンRを介して印字
用紙Pに打付けられ、印字用紙P上に印字がなさ
れる。
10はキーボードであり、第2図に示す通り文
字数字キー群と機能キー群とより構成されてい
て、44個の文字、数字キー11は機能キーである
シフトキーの動作により夫々2個の文字(いわゆ
る大文字並びに小文字)若しくは数字及び記号情
報の入力が可能とされている。機能キーとしては
シフトキー12、リピートキー13、スペースキ
ー14、バツクスペースキー15、リターンキー
16、高速バツクキー17及びラインフイードキ
ー18等が設けられている。このようなキーボー
ド10上の各キーは全てその押圧操作が電気信号
に変換され一部後述する制御回路を作動せしめる
ものである。
文字、数字キー11の操作に基いて行なわれる
電子式文字選択動作、それに伴うインクリボンR
のリフト動作並びに送り動作、そして印字ハンマ
ー9の駆動動作については前述した特願昭53−
25856号に詳述されている通りであるので省略
し、ここでは上述した印字動作に関連して発生す
るスペース信号に基いて動作してキヤリツジ6を
歩進移動させる歩進装置、左右マージンの検出装
置、リターンキー16の操作に基くキヤリツジ6
のリターン動作に伴う一連の装置及び高速バツク
キー17の操作に基いてキヤリツジ6を高速バツ
クさせる高速バツク装置について以下に詳述す
る。
先ずキヤリツジ6を歩進移動させる歩進装置に
ついて説明する。
20は機枠Fに固着されたスプリングドラムで
あつて、通常のタイプライターに使用されている
ものと同様のものであり、その中央部には機枠F
に回転可能に支持された支持軸21が貫通してい
る。22はスプリングドラム20に収納されたス
プリングであり、外端がスプリングドラム20に
固着され、内端が支持軸21に固着されている。
その支持軸21にはスプリングドラム20に隣接
した第1の歯車23と歩進用プーリであるところ
の巻取プーリ24とが固着されており、スプリン
グ22の付勢力が支持軸21を介して第1の歯車
23及び歩進用プーリ24へ矢印A方向の回転力
として付与されている。
25,26は巻取プーリ24とキヤリツジ6と
を作動的に連結する2本のワイヤーであり、一方
のワイヤー25は一端が第1図において右方の機
枠Fに固着され、他端がキヤリツジ6の下面に回
転可能に支持されたキヤリツジプーリ27の下方
溝27aに半周巻回されて方向を反転した後、機
枠Fに回転可能に支持された第1の案内プーリ2
8にて方向転換されて巻取プーリ24へと導か
れ、その巻取プーリ24へ反時計方向に適当量巻
回されて固着されている。他方のワイヤー26は
一端が第1図において左方の機枠Fに固着され、
他端がキヤリツジプーリ27の上方溝27bに半
周巻回されて方向を反転した後、機枠Fに回転可
能に支持された第2及び第3の案内プーリ29,
30にてそれぞれ方向転換されて巻取プーリ24
へと導かれ、その巻取プーリ24へ時計方向に適
当量巻回されて固着されている。従つて、スプリ
ング22からの付勢力は常にワイヤー25を巻取
る方向に、ワイヤー26を送り出す方向に作用す
るため、キヤリツジ6はキヤリツジプーリ27を
介して文字送り方向(矢印B方向)に付勢されて
いる。
31は機枠に回転可能に支持された支持軸であ
り、一端にはラチエツトホイール32が、他端に
は第1の歯車23と噛合している第2の歯車33
が固着されている。34は前記スプリング22に
よる支持軸21の矢印A方向への回転を制御する
制御機構であり、前記ラチエツトホイール32と
これに係合可能とされたスペースラチエツト35
並びにハーフラチエツト36及び歩進用ソレノイ
ド37とより構成されている。スペースラチエツ
ト35とハーフラチエツト36とは第1図に示す
ように両者間に張設された突設ピン39とによつ
て一体的に作動するように構成されており、常に
は付勢ばね40によつてスペースラチエツト35
がラチエツトホイール32と係合してラチエツト
ホイール32の回転を阻止し、ハーフラチエツト
36はラチエツトホイール32と係合しない状態
にある。
即ち、スペースラチエツト35がラチエツトホ
イール32と係合してラチエツトホイール32の
回転を阻止することによつて、スプリング22に
よる巻取プーリ24の矢印A方向の回転を阻止し
ている。そして、上述した印字動作に同期して発
せられるスペース信号或いはスペースキー14の
押下によつて発せられるスペース信号によつて歩
進用ソレノイド37が励磁されると、ハーフラチ
エツト36が付勢ばね40に抗して第1図におい
て矢印C方向に回動させられ、突設ピン39を介
してスペースラチエツト35も矢印C方向に回動
される。この結果、スペースラチエツト35とラ
チエツトホイール32との係合が解除され、ラチ
エツトホイール32の回転即ち巻取プーリ24の
矢印A方向の回転が許容され、ラチエツトホイー
ル32はハーフラチエツト36と係合するまで矢
印D方向に半ピツチ回転する。そして歩進用ソレ
ノイド37の励磁状態が解放されると、付勢ばね
40の付勢力によつてハーフラチエツト36が反
矢印C方向に回転させられ、ラチエツトホイール
32との係合が解除されるとともにスペースラチ
エツト35が矢印C方向に回転せしめられ、ラチ
エツトホイール32と係合可能状態となりラチエ
ツトホイール32はスペースラチエツト35と係
合するまで矢印D方向に更に半ピツチ回転する。
このように歩進用ソレノイド37の作動に基づ
くスペースラチエツト35及びハーフラチエツト
36の一体的往復回動によりラチエツトホイール
30が1ピツチ分だけ矢印D方向に回転させら
れ、その結果第1及び第2の歯車23,33を介
して巻取プーリ24がワイヤー25を巻取る方
向、ワイヤー26を繰り出す方向に回転し、キヤ
リツジ6が矢印B方向に1文字分即ち1歩進ピツ
チlだけ歩進移動される。
この歩進用ソレノイド37の作動に基づくキヤ
リツジ6の歩進量の精度はラチエツトホイール3
2、両ラチエツト35,36及び第1並びに第2
の歯車23,33の製作精度並びにそれらの組付
け精度に左右されるが、いずれも単純な形状で製
作精度が出しやすくしかもそれらの組付け精度も
構造が簡素なため容易に出し得るものであるた
め、タイプライターの印字品質を高品質にて維持
できるものである。
さて、次に左右マージンの検出装置について説
明する。
45はマージンラツク、46はマージンラツク
45の左右端部に固着された支持板(第1図にお
いて左方のみ図示)であり、機枠Fに対しキヤリ
ツジ6の移動方向に沿つて移動可能に支持されて
いる。第1図において左方に示す支持板46は第
3図及び第4図に示す通り、機枠Fに対し長穴5
0とピン51との構成にてキヤリツジ6の1歩進
ピツチlの1/2だけ移動可能に支持された位置決
め板47と、その位置決め板47と右方の機枠F
との間に張設された第1のばね48と、その位置
決め板47と支持板46の第1の垂下部46aと
の間に張設され、第1のばね48よりもばね定数
の小さい第2のばね49との関係により、常には
第第3図に示す長穴50の右端とピン51とが係
合した状態に保持されている。
位置決め板47が位置決めされると支持板46
は常には第2のばね49の付勢力にて第2の垂下
部46bが位置決め板47の折曲部47aに係合
した第3図及び第4図に示す状態に保持される。
52は左方の機枠Fに固着されたゴム製停止部材
であり、第2の垂下部46bと衝接可能に設けら
れ、第4図の状態にある時の第2の垂下部46b
とゴム製停止部材52との間隙はキヤリツジ6の
1歩進ピツチlの1.5倍に相当する。従つて、マ
ージンラツク45は常には第3図に示す第1の位
置より左方に1.5l、右方に1/2l移動可能に機枠
Fに対して支持されている。
53,54はマージンラツク45に対しそれぞ
れ選択位置決めされる左右のマージンストツプで
あり、前記印字用紙Pに対する印字巾を決定する
ものである。55,56はマージンラツク45の
右方機枠F近傍に固着された第1及び第2の永久
磁石であり、第1図及び第5図に示す通りマージ
ンラツク45の長手方向に所定距離隔てて設けら
れている。57,58は第1及び第2の永久磁石
55,56にそれぞれ対応する第1及び第2のリ
ードスイツチである。第1及び第2のリードスイ
ツチ57,58はマージンラツク45が第3図、
第4図並びに第5図に示す第1の位置にある時閉
状態にあり、マージンラツク45が右方向に1/3
l移動されると第2のリードスイツチ58のみが
第2の永久磁石56の影響を受けて開状態とな
り、マージンラツク45が第1の位置より左方向
に略1/2l移動された第7図実線で示す第2の位
置まで移動されると、第1のリードスイツチ57
のみが第1の永久磁石55の影響を受けて開状態
となるとともにマージンラツク45が第2の位置
と第7図に2点鎖線にて示す第2の位置より更に
1l左方に移動し停止部材52と第2の垂下部46
bとが係合した第3の位置との間に位置するかぎ
り、第1のリードスイツチ57のみが開状態を維
持するように機械Fに固着されている。
即ち、上述した印字動作に伴うキヤリツジ6の
歩進動作或いはスペースキー14の押下げに基づ
く歩進動作によつて、キヤリツジ6に固着された
キヤリツジストツプ6aと右マージンストツプ5
4とが係合してマージンラツク45が第1の位置
より右方に略1/3l移動させられた第6図に示す
状態になると、第2の永久磁石56によつて第2
のリードスイツチ58が開状態となり右マージン
が動作された事を報知する右マージン動作信号が
送出される。この右マージン動作信号によつて、
その後の文字,数字キー11及びスペースキー1
4の押下げに基づく信号が全て無視されることと
なる。これによつて操作者は右マージンが作動し
たことを知ることが出来る。その後リターンキー
16等の押下げによつてキヤリツジ6が印字開始
方向にリターンさせられると、右マージンストツ
プ54とキヤリツジストツプ6aとの係合が解除
されてマージンラツク45が第1の位置へ復帰す
ることによつて、タイプライターは通常のタイプ
ライターと同様印字可能状態となる。
リターンキー16が押下げられると後述するキ
ヤリツジリターン装置によりキヤリツジ6がリタ
ーン動作を開始し、そのリターン動作によつてキ
ヤリツジ6のキヤリツジストツプ6aが左マージ
ンストツプ53と係合して、マージンラツク45
が左方に1/2l移動させられた第7図の実線で示
す状態になると、第1の永久磁石55によつて第
1のリードスイツチ57が開状態となり左マージ
ンが動作された事を報知する左マージン動作信号
が送出される。この左マージン動作信号は後述す
るようにリターン動作終了信号として作用し、キ
ヤリツジ6のリターン動作が終了させられる。キ
ヤリツジ6のリターン動作が終了すると後述する
ようにキヤリツジ6が印字開始位置に位置決めさ
れ、それによつてマージンラツク45が第5図に
示す第1の位置に復帰し、第1のリードスイツチ
57は閉状態となる。
次にキヤリツジ6のリターン装置並びにそれに
関連した一連の動作について説明する。
60は常時矢印E方向に回転している駆動軸、
61は第3の歯車であり、ばねクラツチ62を介
して駆動軸60に回転可能に支持され第1図に示
すように前記第1の歯車23と噛合している。6
3はばねクラツチ62を制御する作動レバー、6
4はその作動レバー63がばねクラツチ62と係
合しない状態に保持するコイルばね、65はキヤ
リツジリターン用ソレノイド(CRソレノイドと
称す)である。
前記リターンキー16が押下げられるとキヤリ
ツジリターン信号(CR信号と称す)が後述する
第8図の制御回路に入力され、この制御回路から
キヤリツジリターンソレノイド駆動信号(CRソ
レノイド駆動信号と称す)が出力され、CRソレ
ノイド65が付勢される。それによつて作動レバ
ー63はコイルばね64に抗して回動さればねク
ラツチ62を結合状態とする。CRソレノイド駆
動信号は後述するようにリターンキー16の押下
げ動作が一旦行なわれるとその動作が解除された
としてもリターン終了までの間出力され続ける。
ばねクラツチ62が結合状態になると第3の歯
車61が矢印E方向に回転させられ、それに噛合
する前記第1の歯車23が反矢印A方向に回転さ
せられる。第1の歯車23の反矢印A方向の回転
は前記支持軸21を介して前記スプリングドラム
20のスプリング22を巻戻すとともに、前記巻
取プーリ24を反矢印A方向に回転させ前記ワイ
ヤー25を繰り出す一方前記ワイヤー26を巻取
るように作用する。これによつてキヤリツジ6は
印字開始位置へ向つて反矢印B方向に移動を開始
する。一方第1の歯車23の反矢印A方向の回転
は第2の歯車33を介して前記支持軸31及びラ
チエツトホイール32を反矢印D方向に回転させ
る。支持軸31の反矢印D方向の回転は支持軸3
1に設けられたラチエツト排除片66を動作さ
せ、前記スペースラチエツト35を前記ラチエツ
トホイール32の回転軌跡外へ前記ばね38に抗
して回動させる。従つて、ラチエツトホイール3
2はスペースラチエツト35と係合することなく
回転できるものである。このラチエツト排除片6
6の作用及び構成の詳細な説明は本願と同一出願
人より既に出願され公告されている実公昭39−
22322号に開示されたものと同様であるので省略
する。
さて、キヤリツジ6のリターン動作が進行し前
記キヤリツジストツプ6aと左マージンストツプ
53とが係合して前記マージンラツク45が第5
図の状態より第7図の実線で示す状態、即ち第1
の位置より第2の位置まで移動すると前述の通り
前記第1のリードスイツチ57が開状態となり、
左マージン動作信号(LHM信号と称す)が送出
される。このLHM信号は後述するようにその送
出時においてリターン動作の解除信号として作用
して後述するCRソレノイド駆動信号の送出を停
止させる一方、後述するタイマー回路を動作させ
る。CRソレノイド駆動信号の送出が停止される
ことによつてばねクラツチ62が解離状態とな
り、巻取プーリ24の反矢印A方向の回転駆動が
停止される。
本実施例においてはキヤリツジストツプ6aと
左マージンストツプ53との係合時における衝撃
力を和らげる目的からマージンラツク45が更に
左方へ移動可能に設けられているため、キヤリツ
ジ6は慣性力によつて更に左方へ移動する。即
ち、マージンラツク45は第4図に示す通り前記
第2のばね49の付勢力に抗して前記第2の垂下
部46bが前記停止部材52と係合する第3の位
置(第7図の2点鎖線で示す位置)まで移動可能
であり、この第3の位置は上述した通り第1の位
置より1.5l左方に移動した位置であつて、この位
置までマージンラツク45が移動することによつ
てキヤリツジ6の慣性力に基くマージンラツク4
5の左方移動並びにキヤリツジ6の左方移動は強
制的に停止させられる。
キヤリツジ6の左方移動が停止させられると巻
取プーリ24の反矢印A方向の回転が停止され、
巻取プーリ24はスプリング22の付勢力に従つ
て矢印A方向に回転して前記キヤリツジ6を文字
送り方向に移動させようとする。巻取プーリ24
の矢印A方向の回転は前記ラチエツトホイール3
2を矢印D方向に回転させ、ラチエツト排除片6
6によるスペースラチエツト35への排除作用を
解除させてスペースラチエツト35とラチエツト
ホイール32とを即座に係合させる。スペースラ
チエツト35とラチエツトホイール32とが係合
した位置は第7図に示すマージンラツク45が第
3の位置より文字送り方向へ1/2l移動した位
置、即ちマージンラツク45が第2の位置と第3
の位置との中間位置まで移動した位置であり、キ
ヤリツジ6が印字開始位置より1l手前まで移動し
た位置に相当する。
従つて、前述した通り第1のリードスイツチ5
7は開状態を維持しておりLHM信号を送出し続
けている。
一方LHM信号送出時より作動を開始した後述
するタイマー回路Tは所定時間(実施例において
130msec)後にLHM信号の有無を検出し、LHM
信号が存在する場合には第8図の回路に示す通り
1スペース信号が送出されるように構成されてい
る。従つて、上述した状態、即ちキヤリツジ6が
印字開始位置より1l手前の位置にありマージンラ
ツク45が第2の位置と第3の位置との中間の位
置にある状態においてはLHM信号は出力し続け
られており、第8図に示す回路よりスペース信号
が1個出力される。スペース信号が出力されると
前記歩進用ソレノイド37が動作して前述の歩進
装置が作動され、キヤリツジ6が右方へ1l分歩進
される。これによつて、キヤリツジ6は所定の印
字開始位置に移動させられて停止するとともに、
マージンラツク45も第1のばね48の付勢力に
より第4図及び第5図に示す第1の位置へ復帰
し、第1のリードスイツチ57も開状態に復帰す
る。このようにしてキヤリツジ6のリターン動作
が終了し、キヤリツジ6は所定の印字開始位置に
正確に位置決めされる。
さて、次に高速バツク装置について説明する。
高速バツク装置は前述したキヤリツジリターン
装置の大部分を共用しており、機械的構成につい
ての説明は省略して高速バツクキー17が押下げ
られることによつて生じる動作のみを説明する。
高速バツクキー17が押下げられると高速バツ
ク信号(HSB信号と称する)が後述する制御回
路に入力され、その回路から前記CRソレノイド
駆動信号が出力される。それによつて前記CRソ
レノイド65が付勢され、前記ばねクラツチ62
が結合状態となり、キヤリツジ6は上述した通り
反矢印B方向に移動し始める。この高速バツク移
動は高速バツクキー17の押下げが解除されて
HSB信号が出力されなくなると、即座にCRソレ
ノイド駆動信号の出力が消滅してばねクラツチ6
2が解離状態となるため、その位置で即座に終了
する。換言すれば高速バツクキー17が押下げら
れている間のみ、キヤリツジ6の高速バツク移動
が行われるように後述する制御回路によつて制御
されている。
高速バツクキー17が押し続けられてキヤリツ
ジ6の高速バツク移動が続けられることによつ
て、キヤリツジストツパ6aと左マージンストツ
プ53とが係合した場合には、前述したリターン
動作と同様にLHM信号にて高速バツク移動が終
了させられる。その後のキヤリツジ6及びマージ
ンラツク45の動作はリターン動作にて説明した
通りである。
即ち、この高速バツク装置はキヤリツジリター
ン装置を有効に利用して高速バツク移動を行わ
せ、しかも高速バツクキー17が押下げられてい
る間のみその高速バツク移動を行わせるようにし
たものである。
次に第8図に示す制御回路の構成並びにその動
作を第9図の信号波形図を参照して説明する。
第8図は前記キーボード10或いは前述した左
右マージン検出装置から送出されるLHM信号、
HSB信号及びCR信号よりCRソレノイド駆動信号
或いはスペース信号を生成する制御回路であり、
その制御回路は2個のフリツプフロツプ(FF
1,FF2と称す)、タイマー回路T、2個のオア
ゲート(OR1,OR2と称す)、1個のアンドゲ
ートAND及び2個のインバータ(INV1,INV2
と称す)より構成されている。そのFF1及びFF
2のD端子は共に接地され、クリア端子は共に抵
抗を介して電源電圧Vccに接続されている。
第8図においてHSB信号は高速バツクキー
17が押下げられている間継続して出力される信
号であり、INV1を介してFF1のクロツク端子
CKに入力されるとともにOR1に入力される。第
9図aにその信号波形を示すようにHSB信号
がハイレベルからローレベルになると、その立下
りでFF1はトリガされ、第9図cにその信号波
形を示すFF1の出力信号はハイレベルからロ
ーレベルになる。HSB信号とFF1の出力信号
はOR1に入力され、OR1の出力信号は第9
図dにその信号波形を示すようにローレベルから
ハイレベルになりOR2に入力される。そのOR2
の出力信号であるCRソレノイド駆動信号は第
9図にその信号波形を示すようにローレベルから
ハイレベルになり、前記CRソレノイドを駆動す
る。HSB信号がハイレベルになるとOR1の出
力信号はローレベルとなり、CRソレノイド駆
動信号をローレベルにする。
キヤリツジ6の高速バツク移動が続けられて左
マージンの作動が検出されるとLHM信号は第
9図bにその信号波形を示す通りローレベルにな
り、その信号はFF1及びFF2のプリセツト端子
PR、タイマー回路T及びANDに入力される。そ
れによつてFF1の出力信号はハイレベル、FF
2の出力信号はローレベルになり、前述した通
りCRソレノイド駆動信号はローレベルとな
る。タイマー回路Tの動作については次に説明す
るキヤリツジリターン時の動作において説明す
る。
第9図eに信号波形を示すCR信号はFF2の
クロツク端子CKに入力されている。いまリター
ンキー16が押下げられCR信号がハイレベル
になると、FF2の出力信号はハイレベルとな
り、CRソレノイド駆動信号をハイレベルにす
る。この状態はCR信号がローレベルに変化し
たとしても維持される。そして上述した高速バツ
ク移動の時と同様に左マージンの作動が検出され
ると、LHM信号はローレベルとなりFF2の出
力信号をローレベルにし、それによつてCRソ
レノイド駆動信号はローレベルとなる。前記タ
イマー回路TはLHM信号の立下りでトリガさ
れ、そのタイマー動作を開始し、第9図hにその
信号波形を示すように、その出力信号は所定時
間t(実施例では130msec)ローレベルに保持さ
れ、INV2を介してANDに入力される。t時間後
に出力信号がハイレベルになり、その時の
LHM信号がローレベルであれば第9図jに信
号波形を示すANDの出力信号はハイレベルと
なり、前述したスペース信号が出力されるもので
ある。
このように第8図に示した制御回路は前述した
LHM信号,HSB信号及びCR信号を受けて所定の
制御を行うものである。
以上説明した通りこの実施例は電子化されたタ
イプライターの電子部と機械部との作動的な結合
を確実にした装置を具体化したものであり、 特に (イ) 機械的加工制度の出し易い歯車連結及びラチ
エツトホイール等の組合せによつて確実に作動
し且つ歩進精度が高く、しかも安価な歩進装置
であること、 (ロ) マージンラツクの移動を永久磁石とリードス
イツチとの組合せによつて電気的に検出するよ
うに構成した確実且つ安価な左右マージンの検
出装置であること、 (ハ) マージンラツクが印字開始位置より更にキヤ
リツジ歩進ピツチの1.5倍に相当する距離だけ
左方に移動可能にし、キヤリツジリターン動作
に基づくキヤリツジ及びタイプライター本体へ
の衝撃を減ずるようにしたこと、 (ニ) キヤリツジリターン装置を利用してキヤリツ
ジの高速バツク移動を可能とし、タイプライタ
ーに新しい機能を付加する一方タイプライター
を安価且つコンパクトに集約したこと、 等を特徴とするものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本願に係る電子式タイプライターの一
実施例を示す要部斜面図、第2図はキーボードの
平面図、第3図はマージンラツクの支持状態を示
す要部平面図、第4図は第3図の正面図、第5図
はマージンラツクに固着された永久磁石と機枠に
固着されたリードスイツチとの相対位置を示す平
面図、第6図及び第7図は第5図の動作説明図、
第8図は制御回路、第9図は各信号の波形図、第
10図は巻取プーリ周辺を示す断面図である。 図中1は印字ヘツド、4はプラテン、6はキヤ
リツジ、6aはキヤリツジストツプ、10はキー
ボード、16はリターンキー、17は高速バツク
キー、20はスプリングドラム、24は巻取プー
リ、25,26はワイヤー、28はキヤリツジプ
ーリ、28,29,30は案内プーリ、45はマ
ージンラツク、53は左マージンストツプ、54
は右マージンストツプ、55,56は永久磁石、
57,58はリードスイツチ、66はキヤリツジ
リターン用ソレノイド、Pは印字用紙、Fは機
枠、lは歩進ピツチ、Tはタイマー回路である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 印字ヘツドが載置されたキヤリツジを歩進信号
    によつて文字送り方向に歩進動作させる歩進装置
    とキヤリツジリターン装置とを有して前記キヤリ
    ツジをプラテンの印字面に沿つて往復移動させな
    がら印字動作を行うタイプライターにおいて、 機枠と その機枠に常には第1の位置に保持され、前記
    リターン方向に第2の位置を越えて第3の位置ま
    で移動可能に設けられたマージンラツクと、 前記第1の位置と第2の位置との距離は前記キ
    ヤリツジの1歩進距離より短かく、、第1の位置
    と第3の位置との距離は1歩進距離より長くなる
    ように設定されていることと、 前記マージンラツク上において選択的に位置決
    めされ印字開始位置及び終了位置を決める左右の
    マージンストツプと、 前記キヤリツジに設けられるとともにそのキヤ
    リツジの往復移動に基いて、前記マージンストツ
    プと係合するキヤリツジストツプと、 前記マージンラツクと前記機枠との間に設けら
    れ、マージンラツクが前記第2の位置又は前記第
    2の位置と前記第3の位置との間に位置する時、
    出力信号を発生するマージンラツク移動位置検出
    手段と、 前記検出手段からの出力信号にて前記キヤリツ
    ジリターン装置によるリターン動作を解除するリ
    ターン動作解除手段と、 前記検出手段からの出力信号の時間巾を計測す
    るためのタイマー回路を有し、その出力信号の時
    間巾が所定時間巾以上の時、前記歩進装置を動作
    させキヤリツジを文字送り方向に歩進動作させて
    前記印字開始位置である前記第1の位置まで前記
    マージンラツクを移動させるため、前記歩進装置
    へ歩進信号を出力する制御回路とを有する電子式
    タイプライター。
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