JPH0596432A - ワーククランプ装置 - Google Patents

ワーククランプ装置

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Publication number
JPH0596432A
JPH0596432A JP41707690A JP41707690A JPH0596432A JP H0596432 A JPH0596432 A JP H0596432A JP 41707690 A JP41707690 A JP 41707690A JP 41707690 A JP41707690 A JP 41707690A JP H0596432 A JPH0596432 A JP H0596432A
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JP
Japan
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work
link
clamp
clamp arm
restricting
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP41707690A
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English (en)
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Shigeteru Iwami
栄輝 岩見
Koji Murata
耕治 村田
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IHARA SEISAKUSHO KK
Nippei Toyama Corp
Original Assignee
IHARA SEISAKUSHO KK
Nippei Toyama Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 [目的]ワークをクランプする位置とワークから逃げる
位置との間を移動するクランプアームを備えたワークク
ランプ装置において、大きさの相違するワークであって
も最適な位置をクランプできるようにする。 [構成]ワークW1をクランプするときには、規制軸3
1が時計方向に回動して規制面31aがリンク13の側
方に対向する。このとき駆動部材21が上昇すると、リ
ンク13は反時計方向へ回動し、クランプアーム15の
回転中心がAで示す位置となり、ワークW1の縁部をワ
ーク押圧部15aによりクランプできる。ワークW1よ
りもvだけ幅寸法が大きいワークW2をクランプすると
きには、規制軸31を反時計方向へ駆動して規制面31
bがリンク13に対向するようにする。この状態で駆動
部材21を上昇させると、まずリンク13は規制面31
bに規制され、クランプアーム15の回転中心はA3の
位置に移動する。よって駆動部材21の上昇により回動
したクランプアームのワーク押圧部15aによりvだけ
右方向へ張り出したワークW2の縁部を確実にクランプ
できるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外形寸法の異なる各種
ワークをクランプして固定するためのワーククランプ装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】トランスファーマシンなどの加工装置に
は、ワークをクランプして固定するためのワーククラン
プ装置が設けられている。ワークが例えばエンジンのシ
リンダブロックなどである場合、前記加工装置において
クランプされる位置は、シリンダブロックのスカートと
称される裾の突出部が多く利用されている。
【0003】このようにスカートをクランプする場合に
は、加工装置へのワークの搬入あるいは搬出の邪魔とな
らないよう、非クランプ状態ではクランプアームを側方
に逃がしておき、クランプ動作を行うときにクランプア
ームをワーク方向へ移動させてクランプすることが必要
になる。
【0004】図8はこのようなワーククランプ装置の従
来例を示している。符号1はベースであり、このベース
1の上面1aがワーク設置台となっている。W1はワー
ク設置台1a上に設置されるワークを示している。図の
実施例では、ワークW1がシリンダブロックであり、そ
のスカート部をクランプするようになっている。ベース
1の側方には支持部1bが形成されている。この支持部
1bには支持軸2を介してリンク3が回動自在に支持さ
れている。リンク3の上端にはピン4を介してクランプ
アーム5が回動自在に支持されている。クランプアーム
5の図示左端は前記ワーク設置台1a上に対向するワー
ク押圧部5aとなっている。クランプアーム5の図示右
側の端部には連結ピン6により駆動部材7が連結されて
いる。駆動部材7の下部には押圧ロッド8が連結されて
おり、油圧駆動装置により押圧ロッド8が昇降駆動され
るようになっている。
【0005】このワーククランプ装置では、非クランプ
時に油圧駆動装置により押圧ロッド8が下降してクラン
プアーム5の図示右端が引き下げられる。このとき図8
にて鎖線で示すように、リンク3が右方向へ倒れた状態
になり、このリンク3とクランプアーム5とを連結する
ピン4の中心AがA1で示す位置へ移動する。そしてこ
のピン4を中心としてクランプアーム5が時計方向へ回
動するため、クランプアーム5の先部のワーク押圧部5
aはワーク設置台1aから右側方へ逃げた状態となる。
【0006】ワークW1がワーク設置台1a上に搬入さ
れ位置決めされると、油圧駆動装置により押圧ロッド8
が上昇し、クランプアーム5の図示右端が持ち上げられ
る。この力によりリンク3は反時計方向へ回動しリンク
3とクランプアーム5とを連結するピン4の中心はAで
示す位置へ移動する。クランプアーム5はこのピン4を
中心として回動し、クランプアーム5の先部のアーム押
圧部5aによりワークW1の縁部がワーク設置台1aに
押えつけられてクランプされる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のワーククランプ装置では、形状の異なるワークが搬
入された場合に、有効なクランプ動作ができない欠点が
ある。図9は前記ワークW1と相違するワークW2をク
ランプした状態を示している。図9においてクランプし
ているワークW2は、その縁部の位置がワークW1の幅
寸法よりもvで示す分だけ図示右側方に張り出してお
り、また高さもワークW1よりもhだけ高くなってい
る。この従来例のワーククランプ装置によりワークW2
をクランプすると、線Hに沿って垂直に昇降する連結ピ
ン6の位置との関係で、リンク3とクランプアーム5と
を連結するピン4の中心が、ワークW1をクランプして
いたときのAの位置からA2の位置へわずかに右側へ移
動する。このAからA2への図示右方向への移動量はほ
んのわずかであるため、ワーク押圧部5aによりワーク
W2を押圧する点B2はワークW1を押圧していた点B
1(図8参照)と図示左右方向の位置がほとんど同じで
ある。そのため右方向へvの量だけ張り出しているワー
クW2の図示左方向へ入り込んだ位置がワーク押圧部5
aにより押圧されてクランプされることになる。
【0008】シリンダブロックなどのワークをスカート
の位置でクランプする場合、ワーク押圧部5aによる押
圧点がB2で示すようにワークW2の内側に入り込んで
しまうと、ワーク押圧部5aがワークの側壁外面に当た
る可能性があり、クランプ箇所として不都合が生じる。
また図9に示すように、ワークW2の右縁部がクランプ
アーム5に当ってしまう恐れもある。よって前記スカー
トなどをクランプする場合、その外縁部に近い最適な位
置をクランプすることが理想的である。そこで逆に図9
に示すワークW2の押圧点B2を図示右方向へずらし、
ワークW2の縁部に近い最適な位置をクランプできるよ
うにするべく、クランプアーム5の長さ寸法を短くした
場合には、逆に幅寸法の短いワークW1をクランプする
際に、ワーク押圧部5aがワークW2に当らず空振り動
作することになる。
【0009】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、リンクを使用して非クランプ時にクランプアーム
をワークから逃がすことができるようにした構造におい
て、形状の相違するワークであっても、それぞれのワー
クを最適な位置にて押圧し、クランプできるようにした
ワーククランプ装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によるワーククラ
ンプ装置は、ワーク設置台の側方に位置する支持部に回
動自在に支持されたリンクと、このリンクの先部に回動
自在に支持され且つその先端が前記ワーク設置台に対向
するクランプアームと、このクランプアームに連結され
てこのクランプアームに対しワーク設置台上のワークを
クランプするための回動力を与える駆動部材とが設けら
れて成るワーククランプ装置であって、前記駆動部材に
よりクランプアームをクランプ方向へ回動させる際に、
クランプされるワークの種類に応じて前記リンクの倒れ
角度を規制する規制部材がリンクに対向して設けられて
いることを特徴とするものである。また、上記構成にお
いて、クランプアームと駆動部材とを連結している連結
ピンが設けられ、この連結ピンはクランプアームとリン
クとの連結点に対する距離を可変できるようにクランプ
アームに対し摺動自在に支持され且つ弾発部材により上
記距離が常に最長限に保持されているものである。さら
に上記手段において、規制部材は軸部材であって、その
周面に軸中心からの距離の相違する規制面が形成されて
おり、クランプするワークの種類に応じてこの規制部材
を回動させ異なる規制面をリンクに対向させる切換駆動
部が設けられているものである。また、それぞれのワー
クに対応してワークごとに別々に動作するロケート機構
が設けられており、規制部材を回動させる切換駆動部と
ロケート機構とが連動している構成とすることが可能で
ある。
【0011】
【作用】上記手段では、ワーク設置台に異なる種類のワ
ークが搬入されると、ワークはそのワークの種別に応じ
てロケート位置を相違した形で位置決めされる。このワ
ークの種別に応じて例えばロケート機構などに連動する
切換駆動部により規制部材のリンクに対する対向状態が
切換えられる。この規制部材の切換えにより、リンクの
回動規制位置が決められる。リンクがこの規制部材によ
り規制された状態でリンクとクランプアームとの回動支
点の位置が決められる。規制部材によりワークの種類に
応じてクランプアームの回動支点の位置が変えられ、よ
って駆動部材によりクランプアームを回動させたときに
クランプアームによるワークに対する押圧点がそれぞれ
のワークに対する最適な位置となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1から図7の図面
に基づいて説明する。図1と図2は本発明によるワーク
クランプ装置の主要部を動作別に示す側面図、図3はこ
の主要部を示す分解斜視図である。図1と図2におい
て、符号11はベースである。ベース11の上面11a
はワーク設置台である。ベース11にはワーク設置台1
1aの側方に位置する支持部11bが設けられており、
この支持部11bにおいて支持軸12によりリンク13
が回動自在に支持されている。リンク13の上端にはピ
ン14によりクランプアーム15が回動自在に支持され
ている。図3に示すように、1個のクランプアーム15
に対してリンク13は一対設けられており、クランプア
ーム15は一対のリンク13により両側から挟まれた状
態で支持されている。各リンク13の下部には斜めに形
成された当接部13aが形成され、この当接部13aに
パッド16が埋設されている。
【0013】クランプアーム15の図示左端にはワーク
押圧部15aが形成されており、このワーク押圧部15
aがワーク設置台11aの上方に対向している。また破
線で示すように、クランプアーム15の後方(図示右
側)部分には凹部15bが形成されている。またこの凹
部15bを貫通するように丸穴15cならびに長穴15
dが形成されている。丸穴15cにはばね受け軸17が
挿入される。このばね受け軸17はその中央の図示右側
面にばね受け凹部17aが形成されている。またばね受
け軸17の一端の周面には溝17bが形成されている。
この溝17bには、回り止め用の板18の下端が嵌着さ
れる。そして板18はクランプアーム15の側面に形成
されている雌ねじ穴15eに螺着されるボルトにより固
定される。
【0014】符号21は駆動部材である。駆動部材21
の上面には円弧状の押圧面21aが形成され、また駆動
部材21の中央部には支持穴21bが形成されている。
上面の押圧面21aは支持穴21bの中心から一定の半
径にて形成されているものである。図3(B)(図3
(A)の平断面図)に示すように、駆動部材21はクラ
ンプアーム15の凹部15b内に下から挿入される。駆
動部材21とクランプアーム15は連結ピン22により
連結される。図3(A)に示すように、この連結ピン2
2は基端に頭部22aが形成され、先端に平行な面取り
22bが形成されている。また中腹部にはばね受け凹部
22cが形成されている。図3(B)に示すように、連
結ピン22はクランプアーム15の長穴15dに挿入さ
れ、駆動部材21の支持穴21bに挿入される。クラン
プアーム15の長穴15dが形成されている側と逆の側
面には、長穴15dよりも上下の幅内寸法の小さい長穴
15gが形成されている。駆動部材21の支持穴21b
内に挿入された連結ピン22の先部の面取り22bは幅
寸法の小さい長穴15g内に挿入される。連結ピン22
の先端には、クランプアーム15の反対側の側面から抜
け止め板23が設置され、ボルト24により抜け止め板
23が連結ピン22の先端に固定される。また、ばね受
け軸17のばね受け凹部17aと、駆動部材21の逃げ
穴21cと連結ピン22のばね受け凹部22cとの間に
弾発部材としてのコイルスプリング25が装着されてい
る。このコイルスプリング25の弾性力により連結ピン
22はばね受け軸17から離れる方向へ付勢されてい
る。
【0015】連結ピン22は、上下に平行な面取り22
b,22bが長穴15gを摺動するため、連結ピン22
はクランプアーム15に対して相対的に回転することな
く、長穴15dと15gに沿う方向へ移動できるように
なっている。また駆動部材21に形成されている支持穴
21bの内径寸法は、連結ピン22の外形寸法よりもや
や大きめに形成されている。そして油圧駆動装置により
駆動部材21が持ち上げられると、駆動部材21の上面
の押圧面21aが、クランプアーム15の凹部15bの
上底面15fに当たり、駆動部材21は押圧面21aと
上底面15fとの当接力により、クランプアーム15を
駆動する。そして図1と図2に示すように、クランプア
ーム15と駆動部材21との連結角度が変わった場合で
あっても、連結ピン22の軸芯を中心とする所定半径に
形成された押圧面21aが、常にクランプアーム15の
上底面15fに対し摺動し、上方向の押圧力を与えるこ
とができるようになっている。
【0016】上記駆動部材21の下部には駆動ロッド2
6が連結されている。そしてこの駆動ロッド26が油圧
駆動装置により昇降駆動される。図4はワーククランプ
装置がトランスファマシンに実装された状態を示してい
るものであるが、この図において符号27は油圧駆動装
置を示している。前記リンク13を支持している支持部
11bの中腹にはスリーブ32が嵌着されており、この
スリーブ32に規制軸31が回動自在に挿入されてい
る。この規制軸31には規制面31aと31bが平面状
に形成されている。一対設けられている前記リンク13
の下部に設けられたパッド16は前記規制面31aまた
は31bが形成されている部分に対向している。
【0017】次に、上記ワーククランプ装置の動作につ
いて説明する。図1において、クランプアーム15が鎖
線状態にあるときが非クランプ状態である。この非クラ
ンプ動作を説明する。油圧駆動装置27により駆動ロッ
ド26を介して駆動部材21が下降し、連結ピン22に
よりクランプアーム15の右端部が下へ引かれる。ま
ず、クランプアーム15はスプリング25の弾発力を介
し連結ピン22が長穴15dの右端へ移動するまでAの
位置にあるピン14を中心に時計方向に回動され左端の
ワーク押圧部15aがワークW1から外れクランプ力が
解除される。さらにクランプアーム15の右端部が下へ
引かれると、ピン14の中心がA1の位置へ移動しリン
ク13が支持軸12を中心として時計方向に倒れる。こ
れによってクランプアーム15のワーク押圧部15aは
ワーク設置台11aの上方から側方へ離れる。
【0018】図1の実線状態は、ワーク設置台11a上
にワークW1(図8の従来例に示したものと同じ)をク
ランプ固定している状態を示している。次にこのクラン
プ動作を説明する。規制軸31の中心Oからの距離の短
い側の規制面31aがリンク13のパッド16に対向し
ている。油圧駆動装置27により、駆動ロッド26なら
びに駆動部材21が上昇すると、クランプアーム15の
右端部が上方へ押し上げられる。このとき、スプリング
25の弾発力により連結ピン22が長穴15dの右端に
押し付けられており、つまりピン14,22間の距離が
最長限に保持されているため、ピン14の位置が移動
し、このピン14を介してリンク13が支持軸12を中
心として反時計方向へ回動する。リンク13のパッド1
6が規制面31aに当接するとピン14の中心位置はA
で示す位置に固定される。これによってクランプアーム
15はワークW1側へ移動しその先部はワークW1のク
ランプ面上方に対向される。さらに駆動部材21の上昇
によってクランプアーム15はAの位置にあるピン14
を中心として反時計方向へ回動し、クランプアーム15
の先部のワーク押圧部15aがワークW1をワーク設置
台11aに押圧しクランプする。このとき駆動部材21
の上面の押圧面21aが上底面15fを押すことによ
り、クランプアーム15によりクランプ加圧力が発揮さ
れる。図の実施例では、ワークW1がシリンダブロック
などであり、そのスカートの部分がワーク押圧部15a
に押圧されてクランプされている状態を示している。
【0019】図2は同じクランプ装置により、他のワー
クW2をクランプする状態を示している。図9に示した
実施例と同様に、このワークW2はW1と同じシリンダ
ブロックなどであり、そのクランプされる部分の幅寸法
はW1で示したワークよりも図示右方向へvで示す量だ
け張り出しており、高さ寸法もhで示す分だけ高くなっ
ている。よってこのときには規制軸31を回転させ、そ
の中心Oからの半径寸法の長い位置に形成されている規
制面31bをリンク13の下部のパッド16に対向させ
る。このときに駆動ロッド26と駆動部材21が油圧駆
動装置27により上昇させられると、上述と同様にリン
ク13が支持軸12を中心に反時計方向へ駆動される
が、このときリンク13の下部のパッド16が規制軸3
1の規制面31bに当たり、リンク13が図1の状態よ
りも時計方向へ傾いた位置に規制される。よってピン1
4の中心はAの位置よりも図示右方向にあるA3の位置
に固定される。これによって、クランプアーム15の先
部がワークW2側へ移動するが、その移動量が決まる。
各ワークのクランプ点に対応しワーク押圧部15aの位
置が図1のときよりも右方に位置される。駆動部材21
がさらに上昇すると、クランプアーム15はA3で示す
位置にあるピン14を中心として反時計方向へ回動し、
クランプアーム15のワーク押圧部15aによって、ワ
ークW2がクランプされる。このときのピン14の位置
は図9に示した従来例の場合と異なり、右方向へ移動し
たA3の位置であるため、ワーク押圧部15aによりワ
ークW2の縁部側の上面が加圧されてクランプされるこ
とになる。ワーク押圧部15aはワークW2の縁部を押
圧するため、右側に張り出しているワークW2であって
も、押圧部15aがワークの外壁に当ることはなく、ま
たワークの縁部がクランプアームに当ることもない。
【0020】なお図2のクランプ状態では、ピン14が
図示右方向の位置A3に固定されるため、直線的に昇降
する駆動部材21に挿入された連結ピン22とピン14
との直線距離が短くなる。このときには連結ピン22が
クランプアーム15に設けられた長穴15dと15gに
沿ってスプリング25が収縮する方向へ摺動する。この
とき連結ピン22は図3(A)(B)に示す面取り22
bが長穴15gに沿って摺動するため、クランプアーム
15に対する連結ピン22の相対的な向きは変わらず、
またばね受け軸17とクランプアーム15との相対角度
も変わらないため、スプリング25の伸縮動作は常に直
線的となり、スプリング25が湾曲することなどはな
い。
【0021】なお、図2に示すように、ピン14の中心
がA3の位置にある状態で、クランプアーム15を鎖線
で示す状態までさらに反時計方向へ回動させることがで
きるので、W1で示すワークとほぼ同じ高さあるいは低
いワークであって且つW1よりも右方向へ張り出ている
ワークであってもクランプすることが可能である。すな
わちこの実施例では、規制軸31によりリンク13の回
動角度を規制し、これにより図2に示すようにクランプ
アーム15の回転中心であるピン14の位置をA3で示
すように右方向へ後退させているため、図1においてW
1で示すワークのみならずW2で示すように右方向へ張
り出しているワークであっても最適位置を押圧してクラ
ンプすることが可能になる。
【0022】図4は、前記ワーククランプ装置をトラン
スファマシンに実装した状態を示す正面図、図7はその
一部を示す平面図である。ベース11の上面には左右両
側にワーク設置台11aが形成されている。ワーク設置
台11aは図1と図2に示すものに相当している。図1
と図2に示したワークW1とW2がシリンダブロックの
場合には、図7に示すように、ワーク設置台11aが長
く延びており、ワークは図7の上下方向に長く延びてい
る。そして図7において(イ)から(ニ)に示すそれぞ
れの位置に、図1から図3に示すのと同じ構造のワーク
クランプ装置が配設されている。図7ではワーククラン
プ装置が左右二箇所ずつ設けられているが、実際には左
右三箇所ずつあるいはそれ以上設けられる。
【0023】図7では右側に位置する(イ)と(ロ)の
ワーククランプ装置が図1と図2に示すのと向きと同じ
であり、(ハ)と(ニ)で示す位置にあるワーククラン
プ装置が図1と図2に示すのと対称な向きの配置となっ
ている。また右側の(イ)と(ロ)ならびにこれと同じ
列に設けられているワーククランプ装置のそれぞれのリ
ンク13は、図4の右側に見えている共通の規制軸31
に形成されたそれぞれの規制面によってその位置が規制
され、左側の(ハ)と(ニ)ならびにこれと同じ列に設
けられているワーククランプ装置のそれぞれのリンク1
3は、図4の左側に位置している共通の規制軸31に設
けられた規制面により位置が規制される。そして左右の
クランプ装置のリンク13の位置が図1に示す向きまた
は図2に示す向きに規制されることにより、異なる幅寸
法のワークをその縁部などの最適位置にてクランプでき
るようになる。なお例えば右側(イ)と(ロ)に示す列
に設けられているワーククランプ装置のリンク13は、
その全てが図1と図2のAまたはA3で示す傾斜方向に
規制される必要はなく、それぞれのクランプ装置におい
て例えば規制面31bの中心Oからの距離を変えてお
き、規制軸31が図2に示す向きに回転しているときの
リンク13の規制角度を(イ)と(ロ)の位置でそれぞ
れ変えることも可能である。これにより同じワークであ
って形状の異なる部分の同時クランプが可能となる。左
側の(ハ)と(ニ)で示す列のワーククランプ装置も同
じであり、この列の規制軸31のそれぞれの規制面の形
状を変えることにより、各クランプ位置(ハ)と(ニ)
においてリンク13の規制角度を変え、同じワークの左
側の異なる形状の部分を同時にクランプできるようにし
てもよい。
【0024】上記のように、左右に設けられている規制
軸31は、搬入されるワークの種類に応じて回転し、こ
れにより各ワーククランプ装置のリンク13の傾斜角度
が規制される。この規制軸31を回転させる機構はエア
シリンダや油圧シリンダによる直接駆動であってもよい
が、図4以下に示す実施例では、規制軸31はロケート
機構と連動して回転させられる。すなわち図4と図7に
示すように、ベース11には、ワーク設置台11a上に
突出するロケートピン35と36が設けられている。ロ
ケートピン35と36の下部にはロッド35aと36a
が一体に延びており、ロケート駆動軸39と40に設け
られたレバー41と42がロッド35aと36aに嵌合
している。ロケート駆動軸39または40が回動するこ
とにより、ロケートピン35または36がワーク設置台
11a上へ突出できるようになっている。そして右側の
ロケート駆動軸39と右側の規制軸31とが連動し、左
側のロケート駆動軸40と左側の規制軸31とが連動し
ている。
【0025】図5と図6はロケート駆動軸と規制軸との
連動機構を示している。右側のロケート駆動軸39と右
側の規制軸31とは、リンクレバー44と45とにより
連結され、左側のロケート駆動軸40と左側の規制軸3
1は、リンクレバー46と47とで連結されている。図
6に示すように右側のロケート駆動軸39にはレバー4
8が連結され、さらに駆動ロッド49を介して油圧駆動
力などが作用するようになっている。図5に示すロケー
ト駆動軸40も同様にして油圧駆動力により駆動される
ようになっている。
【0026】図4と図7に示す実施例では、2種類のワ
ークW1とW2とによってロケートピンが挿入される穴
が相違している。例えばワークW1がワーク設置台11
a上に設置されるときには、駆動ロッド49によりロケ
ート駆動軸39が時計方向へ駆動され、右側のロケート
ピン35が突出し、その先端がワークW1の下面に嵌合
する。またこのとき左側のロケート駆動軸40は時計方
向へ駆動され、ロケートピン36は下降している。よっ
て図6に示す機構により右側の規制軸31は時計方向へ
回動し、図1に示すように、一方の規制面31aがリン
ク13に対向する状態になる。また図5に示す機構によ
り左側の規制軸31は反時計方向へ駆動され、この規制
軸の所定の規制面により左側の列のワーククランプ装置
のリンク13の位置が規制される。この状態のときワー
クW1の所定位置が左右の列のワーククランプ装置によ
りクランプされる。また、ワーク設置台11a上に他の
ワークW2が搬入されたときには、左側のロケートピン
36が上昇してワークW2の下面に嵌合し、右側のロケ
ートピン35は下降してワークW2から外れている。こ
のとき図5と図6に示す機構により、右側の規制軸31
は反時計方向へ回動し、右側の列のワーククランプ装置
は図2に示す状態となる。また左側の規制軸31は時計
方向に回動する。そして左右の列のワーククランプ装置
のリンク13の規制位置が変わり、図2に示すように、
ワークW2を最適にクランプできる状態になる。
【0027】なお、前記実施例では、図1に示す状態に
て、リンク13の下部のパッド16が規制軸31の規制
面31aに当たるようになっているが、図1の状態で
は、ピン14と支持軸12の中心を結ぶ線が図示上下に
ほぼ垂直に延びており、これが駆動部材21の上下昇降
方向と平行であるため、図1において、パッド16を規
制面31aに当てなくても、リンク13は図1とほぼ同
じ状態になり、ワーク押圧部15aによるクランプ位置
に変わりはない。ただし図2の状態ではリンク13を規
制面31bに当てて規制する必要がある。
【0028】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、幅寸法の
相違するワークであっても、例えばスカートの縁部やマ
ニホールドなどにおいて最適な位置を確実にクランプで
きるようになる。またクランプ位置の規制をロケート機
構に連動させることも可能になる。
【0029】
【図面の簡単な説明】
【図1】ワーククランプ装置の実施例を示す側面図。
【図2】ワーククランプ装置により他のワークがクラン
プされている状態を示す側面図。
【図3】ワーククランプ装置の分解斜視図。
【図4】ワーククランプ装置が実装されたトランスファ
マシンを示す正面図。
【図5】図4の左側の規制軸を駆動する機構の説明図。
【図6】図4の右側の規制軸を駆動する機構の説明図。
【図7】図4に示すトランスファマシンの部分平面図。
【図8】従来のワーククランプ装置の側面図。
【図9】従来のワーククランプ装置の問題点を示す側面
図。
【符号の説明】
11 ベース 11a ワーク設置台 11b 支持部 12 支持軸 13 リンク 14 ピン 15 クランプアーム 15a ワーク押圧部 21 駆動部材 22 連結ピン 31 規制軸 31a、31b 規制面
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年6月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】図7では右側に位置する(イ)と(ロ)の
ワーククランプ装置が図1と図2に示すのと同じ向き
あり、(ハ)と(ニ)で示す位置にあるワーククランプ
装置が図1と図2に示すのと対称な向きの配置となって
いる。また右側の(イ)と(ロ)ならびにこれと同じ列
に設けられているワーククランプ装置のそれぞれのリン
ク13は、図4の右側に見えている共通の規制軸31に
形成されたそれぞれの規制面によってその位置が規制さ
れ、左側の(ハ)と(ニ)ならびにこれと同じ列に設け
られているワーククランプ装置のそれぞれのリンク13
は、図4の左側に位置している共通の規制軸31に設け
られた規制面により位置が規制される。そして左右のク
ランプ装置のリンク13の位置が図1に示す向きまたは
図2に示す向きに規制されることにより、異なる幅寸法
のワークをその縁部などの最適位置にてクランプできる
ようになる。なお例えば右側(イ)と(ロ)に示す列に
設けられているワーククランプ装置のリンク13は、そ
の全てが図1と図2のAまたはA3で示す傾斜方向に規
制される必要はなく、それぞれのクランプ装置において
例えば規制面31bの中心Oからの距離を変えておき、
規制軸31が図2に示す向きに回転しているときのリン
ク13の規制角度を(イ)と(ロ)の位置でそれぞれ変
えることも可能である。これにより同じワークであって
形状の異なる部分の同時クランプが可能となる。左側の
(ハ)と(ニ)で示す列のワーククランプ装置も同じで
あり、この列の規制軸31のそれぞれの規制面の形状を
変えることにより、各クランプ位置(ハ)と(ニ)にお
いてリンク13の規制角度を変え、同じワークの左側の
異なる形状の部分を同時にクランプできるようにしても
よい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワーク設置台の側方に位置する支持部に回
    動自在に支持されたリンクと、このリンクの先部に回動
    自在に支持され且つその先端が前記ワーク設置台に対向
    するクランプアームと、このクランプアームに連結され
    てこのクランプアームに対しワーク設置台上のワークを
    クランプするための回動力を与える駆動部材とが設けら
    れて成るワーククランプ装置であって、前記駆動部材に
    よりクランプアームをクランプ方向へ回動させる際に、
    クランプされるワークの種類に応じて前記リンクの倒れ
    角度を規制する規制部材がリンクに対向して設けられて
    いることを特徴とするワーククランプ装置。
  2. 【請求項2】クランプアームと駆動部材とを連結してい
    る連結ピンが設けられ、この連結ピンはクランプアーム
    とリンクとの連結点に対する距離を可変できるようにク
    ランプアームに対し摺動自在に支持され且つ弾発部材に
    より上記距離が常に最長限に保持されている請求項1記
    載のワーククランプ装置。
  3. 【請求項3】規制部材は軸部材であって、その周面に軸
    中心からの距離の相違する規制面が形成されており、ク
    ランプするワークの種類に応じてこの規制部材を回動さ
    せ異なる規制面をリンクに対向させる切換駆動部が設け
    られている請求項1記載のワーククランプ装置。
  4. 【請求項4】それぞれのワークに対応してワークごとに
    別々に動作するロケート機構が設けられており、規制部
    材を回動させる切換駆動部とロケート機構とが連動して
    いる請求項3記載のワーククランプ装置。
JP41707690A 1990-12-29 1990-12-29 ワーククランプ装置 Withdrawn JPH0596432A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10180099B2 (en) 2014-03-31 2019-01-15 Futaba Industrial Co., Ltd Heat insulating structure for exhaust junction pipe
KR102277945B1 (ko) * 2020-10-30 2021-07-15 이정원 유압식 클램핑 장치
CN114260838A (zh) * 2021-12-22 2022-04-01 海宁红狮宝盛科技有限公司 一种用于加工航空发动机零部件的工装
CN114310098A (zh) * 2021-11-11 2022-04-12 芜湖普威技研有限公司 左右对称件共定位夹具

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