JPH0573463B2 - - Google Patents

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JPH0573463B2
JPH0573463B2 JP8710010A JP1001087A JPH0573463B2 JP H0573463 B2 JPH0573463 B2 JP H0573463B2 JP 8710010 A JP8710010 A JP 8710010A JP 1001087 A JP1001087 A JP 1001087A JP H0573463 B2 JPH0573463 B2 JP H0573463B2
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JP
Japan
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alumina
cerium
cerium oxide
oxide
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JP8710010A
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Tomohisa Oohata
Kazuo Tsucha
Eiichi Shiraishi
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Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Priority to DE3751403T priority patent/DE3751403T2/de
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Priority to AU10648/88A priority patent/AU604083B2/en
Priority to CN88100589A priority patent/CN1013245B/zh
Priority to CN91102032A priority patent/CN1055302A/zh
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、排気ガス浄化用触媒に関するもので
ある。詳しく述べると、本発明は自動車等の内燃
機関からの排気ガス中に含まれる有害成分である
炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)および窒素
酸化物(NOx)を同時に除去する排気ガス浄化
用触媒に関するものであり、特に高温酸化雰囲気
のような厳しい条件下で使用されても、上記有害
成分に対し高い浄化能を有する耐久性に優れた排
気ガス浄化用触媒に関するものである。 〔従来の技術〕 従来の貴金属を含有する排気ガス浄化用触媒に
おいては、使用量が微量に限定された貴金属を有
効に使用するため、例えば、活性アルミナ等の高
表面積の耐火用無機酸化物上に基金属を出来るだ
け高分散に担持する努力がなされてきた。しかし
ながら、貴金属を高分散に担持した触媒は、初期
活性は高いが、高温酸化雰囲気のような厳しい条
件に曝されると、貴金属の粒子成長、貴金属の不
活性な状態への化学変化や、貴金属と、担体物質
およびセリウム酸化物との反応が起こりやすく、
基金属が、高分散に担持されているが故に却つ
て、活性劣化が大きいという問題があつた。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らは、鋭意研究の結果、使用量が微量
に限定された貴金属は、多量の高表面積の耐火性
無機酸化物に低い担持率で担持し、出来るだけ貴
金属の分散度を高めるべきとする従来の知見とは
全く逆に、貴金属を少量の耐火性無機酸化物に、
高い担持率で担持した貴金属含有耐火性無機酸化
物をその平均粒径0.5〜20μの比較的大きい粒子に
調整し、これを触媒コーテイング層に分散させる
ことにより触媒の耐久性能が飛躍的に向上するこ
とを見出し、本発明を完成するに至つたのであ
る。 詳細に述べると、本発明に開示する如く、貴金
属を高い担持率で耐火性無機酸化物に担持する
と、従来の問題点である貴金属の粒子成長が抑制
され、しかも、高密度に担持された貴金属間の相
互作用により、不活性な状態への化学変化が抑制
される。さらに貴金属含有耐火性無機酸化物が
0.5〜20μの大きい粒子とせしめられ、これが貴金
属を含有しない耐火性無機酸化物およびセリウム
酸化物よりなる層中に分散しているため、貴金属
とこれら酸化物との接触作用が少なくなり、もう
1つの問題点である貴金属と耐火性無機酸化物と
の反応も抑制される。以上の結果として触媒の耐
久性能が飛躍的に向上することを見出した。 さらに本発明者らは、白金およびロジウムを共
に本発明に開示する高い担持率で耐火性無機酸化
物上に共存させると、白金およびロジウムの相互
作用によつて、白金、ロジウム共に不活性な状態
への化学変化が抑制されることも見出した。この
ことも排気ガス浄化用触媒においては、白金とロ
ジウムが密接に存在すると合金化するなどして活
性が失われるという従来の知見からは全く予見し
えなかつたことである。 〔発明の構成〕 本発明は、以下の通りに特定されるものであ
る。 (1) 白金を5〜30重量%の範囲およびロジウムを
1〜20重量%の範囲で担持せしめられてなる耐
火性無機酸化物(a)を、0.5〜20μの平均粒子径の
粒子の形で含み、さらにセリウム酸化物(b)と、
また必要に応じて耐火性無機酸化物(c)からなる
触媒組成物を、一体構造を有するハニカム担体
に被覆担持せしめてなることを特徴とする排気
ガス浄化用触媒。 (2) 当該担体1あたり、当該耐火性無機酸化物
(a)を1〜20g、当該セリウム酸化物(b)をCeO2
として1〜150g、さらに必要に応じて当該耐
火性無機酸化物(c)を50〜200g担持せしめてな
ることを特徴とする特許請求の範囲1記載の触
媒。 (3) 当該セリウム酸化物(b)が水不溶性のセリウム
化合物に水溶性アルミニウム化合物およびアル
ミナ水和物よりなる群から選ばれた少なくとも
1種のものを含浸し焼成して得られるアルミナ
変性セリウム酸化物であることを特徴とする特
許請求の範囲1または2記載の触媒。 (4) 当該水不溶性セリウム化合物が炭酸セリウ
ム、酸化セリウムおよび水酸化セリウムよりな
る群から選ばれたものであり、かつ、当該水不
溶性アルミニウム化合物が硝酸アルミニウム、
塩化アルミニウムおよび硫酸アルミニウムより
なる群から選ばれたものであることを特徴とす
る特許請求の範囲3記載の触媒。 (5) 当該アルミナ変性セリウム酸化物がその組成
としてセリウムのアルミニウムに対する原子比
でCe/Alで1〜20であることを特徴とする特
許請求の範囲3または4記載の触媒。 本発明の構成を以下に詳細に説明する。 本発明の第1の特徴である基金属の耐火性無機
酸化物への高い担持率の範囲は、白金については
5〜30重量%、好ましくは10〜20重量%、ロジウ
ムについては1〜20重量%、好ましくは1〜10重
量%である。そして、好適には白金とロジウムの
合計の担持率としても6〜40重量%、好ましくは
11〜30重量%が好結果を与える。白金が5重量%
未満、またはロジウムが1重量%未満では、通常
の高分散の状態に近くなり、活性劣化が大きくな
る。また、白金が30重量%を超えたり、またはロ
ジウムが20重量%を超える場合は反応に有効に寄
与する貴金属の活性点が増加せず、むしろ初期か
ら少なくなるため、触媒の初期性能が低く、ま
た、本発明の担持率の範囲にある場合には見られ
ない貴金属の粒子成長が起こり、粒子が巨大化し
て、触媒の活性は大巾に低下してしまう。 また、白金とロジウムを共に高い担持率で担持
することにより更に耐久性能が向上する。これ
は、白金とロジウムと相互作用によつて、例え
ば、ロジウムが還元され難い酸化ロジウムを形成
するといつた不活性な状態への不可逆的な化学変
化が抑制されるためと考えられる。そして、本発
明の担持率の範囲では、驚くべきことに白金−ロ
ジウムの合金化による失活は見られなかつた。 本発明の第2の特徴は、貴金属が高い担持率で
担持された耐火性無機酸化物と0.5〜20μの比較的
大きい平均粒子径をもつ粒子に調整された形で分
散させることである。この範囲の平均粒子径とす
ることによつて、排気ガス浄化反応の効率を阻害
することなく貴金属と耐火性無機酸化物およびセ
リウム酸化物との相互作用や反応を緩和すること
が出来る。 以上の特徴を組み合わせて担体1あたり貴金
属を高い担持率で担持した平均粒子径が0.5〜20μ
の範囲の耐火性無機酸化物1〜20g、貴金属を含
有しない耐火性無機酸化物50〜200g、さらにセ
リウム酸化物をCeO2として1〜150gを一体構造
を有するハニカム担体に被覆担持した本発明に開
示する触媒は、高温酸化雰囲気のような厳しい耐
久条件下で非常に耐久性のすぐれたものとなる。 本発明に使用される白金源としては、塩化白金
酸、ジニトロジアンミン白金、白金スルフイト錯
塩、白金テトラミンクロライドなどが好ましい。
また、ロジウム源としては、硝酸ロジウム、塩化
ロジウム、硫酸ロジウム、ロジウムスルフイト錯
塩及びロジウムアンミン錯塩などが好ましい。白
金及びロジウム担持量は触媒1当り白金、ロジ
ウムの合計で0.10〜10gの範囲となるようにする
のが好ましい。 本発明に使用される耐火性無機酸化物として
は、アルミナ、シリカ、チタニア、ジルコニア、
アルミナ−シリカ、アルミナ−チタニア、アルミ
ナ−ジルコニア、シリカ−チタニア、シリカ−ジ
ルコニア、チタニア−ジルコニア及びアルミナ−
マグネシアなどが挙げられるが、アルミナ、特に
活性アルミナの使用が好ましい。活性アルミナと
しては、比表面積5〜180m2/gの活性アルミナ
が好ましく、その結晶形としては、γ、δ、θ、
α、χ、κ、ηの形をとるものが使用可能であ
る。またランタン、セリウム、ネオジム等の希土
類元素、カルシウム、バリウム等のアルカリ土類
元素、さらにクロム、マンガン、鉄、コバルト、
ニツケル、ジルコニウムなどの金属元素のうちの
少なくとも1種を酸化物の形で0.1〜30重量%担
持された活性アルミナも使用可能である。 本発明が規定する貴金属高担持の耐火性無機酸
化物を0.5〜20μの平均粒子径に調整するには以下
の方法がある。すなわち、上記耐火性無機酸化物
粉体や、ペレツト状の耐火性無機酸化物に貴金属
化合物を含浸担持せしめ、これをミルなどで粉砕
して目的とする粒子径に調整することができる。
本発明に使用されるセリウム酸化物源としては、
触媒中で二酸化セリウム(CeO2)として存在し
うるものであれば、出発物質は特に限定されな
い。例えば市販のCeO2、炭酸セリウム、水酸化
セリウム等が使用可能である。また、セリウム塩
の溶液例えば硝酸セリウム溶液を耐火性無機酸化
物に含浸担持してもよい。しかしながら、水不溶
性のセリウム化合物に水溶性アルミニウム化合物
およびアルミナ水和物よりなる群から選ばれた少
なくとも1種のものを含浸し、焼成して得られる
アルミナ変性セリウム酸化物をセリアとして使用
することにより、本発明による触媒は一層すぐれ
た性能を示す。 水不溶性セリウム化合物としては、酸化セリウ
ム、水酸化セリウム、炭酸セリウム等が上げら
れ、特に炭酸セリウムが好ましい。この水不溶性
セリウム化合物は微粉末状で使用され、その粒径
は0.1〜100μである。また、水溶性アルミニウム
化合物および/またはアルミナ水和物としては、
硝酸アルミニウム、塩化アルミニウム、硝酸アル
ミニウム、ジプサイト、バイヤライト、ベーマイ
ト、アルミナゲル、アルミナゾル等が挙げられ、
特に硝酸アルミニウムが好ましい。 かかる水不溶性セリウム化合物と水溶性アルミ
ニウム化合物および/またはアルミナ水和物の使
用割合は、とくに限定はされず、有効にアルミナ
変性されたセリウム酸化物がえられるが、好適に
はセリウムとアルミニウムの原子比でCe/Al=
1〜20、とくに好ましくはCe/Al=2〜10であ
る。水不溶性セリウム化合物に水溶性アルミニム
化合物および/またはアルミナ水和物を含浸後
は、通常100〜300℃で乾燥し、空気中300〜700℃
で焼成して、アルミナ変性セリウム酸化物がえら
れる。 このようにしてえられる粒子径を調整された貴
金属含有粉体およびセリウム酸化物を含有するス
ラリーを一体構造を有するハニカム担体にウオツ
シユコートし、乾燥し必要により焼成して完成触
媒とする。 ここで本発明に使用される一体構造を有するハ
ニカム担体は、通常、セラミツクハニカム担体と
称されるものであればよく、とくにコージエライ
ト、ムライト、α−アルミナ、ジルコニア、チタ
ニア、リン酸チタン、アルミニウムチアネート、
ペタライト、スポジユメン、アルミノ・シリケー
ト、珪酸マグネシウムなどを材料とするハニカム
担体が好ましく、中でもコージエライト質のもの
がとくに内燃機関用として好ましい。その他、ス
テンレスまたはFe−Cr−Al合金などの如き酸化
抵抗性の耐熱金属を用いて一体構造体としたもの
も使用される。これらモノリス担体は、押出成型
法や、シート状素子を巻き固める方法などで製造
される。そのガス通過口(セル型状)の形は、6
角形、4角形、3角形またはコルゲーシヨン型の
いずれであつてもよい。セル密度(セル数/単位
断面積)は150〜600セル/平方インチであれば十
分に使用可能で、好結果を与える。 〔実施例〕 以下、実施例にて本発明を更に詳細に説明する
が、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではないことは言うまでもない。 実施例 1 市販コージエライト質モノリス担体(日本碍子
株式会社製)を用いて、触媒を調製した。用いら
れたモノリス担体は横断面が1インチ平方当り約
400個のガス流通セルを有する外径33mmφ、長さ
76mmLの円柱状のもので、約65mlの体積を有し
た。 白金(Pt)1.5gを含有するジニトロジアミン
白金の硝酸水溶性およびロジウム(Rh)0.3gを
含有する硝酸ロジウム水溶液との混合液と、比表
面積100m2/gの活性アルミナ7.5gとを混合し、
充分に乾燥した後、空気中400℃で2時間焼成し
て16.1重量%Ptおよび3.2重量%Rh含有アルミナ
粉体を調製した。 上記と同様の活性アルミナ139gと、市販の酸
化セリウム粉体(日産希元素株式会社製)75g
と、前記Pt−Rh含有アルミナ粉体をボールミル
で20時間水を加え湿式粉砕することによりコーテ
イング用水性スラリーを調製した。このコーテイ
ング用水性スラリーに前記モノリス担体を浸漬
し、取り出した後、セル内の過剰スラリーを圧縮
空気でブローして、全てのセルの目詰まりを除去
した。ついで130℃で3時間乾燥して完成触媒を
得た。 この触媒コーテイング層をElectron Probe
Micro Analysis(EPMA)によつて3000倍の倍
率のPt−Rh含有アルミナの分布写真を無作為に
30ケ所撮影し分析したところ、Pt−Rh含有アル
ミナが平均粒子径4μで分散していた。 この触媒は、1当りアルミナ100g、酸化セ
リウム50g、Pt1.0g、Rh0.2gが担持されてい
た。 比較例 1 Pt1.5gを含有するジニトロジアミン白金の硝
酸水溶液及びRh0.3gを含有する硝酸ロジウム水
溶液の混合溶液と、実施例1で用いたのと同様の
活性アルミナ150gを混合し、充分に乾燥後空気
中400℃で2時間焼成して、0.99重量%Pt及び0.2
重量%Rh含有アルミナ粉体を調製した。 上記Pt及びRh含有アルミナ粉体と、実施例1
で用いたのと同じ市販の酸化セリウム粉体75gを
用い、実施例1と同様の方法で完成触媒をえた。 この触媒のコーテイング層をEPMAで分析し
たところ、Pt、Rh共に0.5μ以上の粒子としては
検出されなかつた。 この触媒は、1当りアルミナ100g、酸化セ
リウム50g、Pt1.0g、Rh0.2gが担持されてい
た。 実施例 2 実施例1において、ジニトロジアミン白金の硝
酸水溶液の代りに、塩化白金酸水溶液を用いる以
外は実施例1と同様な方法で完成触媒を得た。な
お、用いたPt−Rh含有アルミナは16.0重量%Pt
および3.3重量%Rhの担持量であつた。 この触媒のコーテイング層をEPMAで分析し
たところ、Pt−Rh含有アルミナは平均粒子径7μ
で分散していた。 この触媒は、1当りアルミナ100g、酸化セ
リウム50g、Pt1.0g、Rh0.2gが担持されてい
た。 実施例 3 実施例1において、硝酸ロジウム水溶液の代り
に塩化ロジウム水溶液を用いる以外は、実施例1
と同様な方法で完成触媒を得た。なお、用いた
Pt−Rh含有アルミナは16.1重量%Ptおよび3.1重
量%Rhの担持量であつた。 この触媒のコーテイング層をEPMAで分析し
たところ、Pt−Rh含有アルミナは平均粒子径5μ
で分散していた。 この触媒は、1当りアルミナ100g、酸化セ
リウム50g、Pt1.0g、Rh0.2gが担持されてい
た。 実施例 4 Pt1.0gを含有するジニトロジアミン白金の硝
酸水溶液およびRh0.3gを含有する硝酸ロジウム
水溶液の混合溶液と、比表面積120m2/gの活性
アルミナ7.5gを混合し、充分に乾燥した後、空
気中400℃で2時間焼成して、11.4重量%Ptおよ
び3.4重量%Rh含有アルミナ粉体を調製した。 実施例1において、16.1重量%Ptおよび3.2重
量%Rh含有アルミナ粉体の代りに、上記Ptおよ
びRh含有アルミナを用いる以外は実施例1と同
様な方法で完成触媒を得た。 この触媒のコーテイング層をEPMAで分析し
たところ、Pt−Rh含有アルミナが平均粒子径5μ
で分散していた。 この触媒は、1当りアルミナ100g、酸化セ
リウム50g、Pt0.67g、Rh0.2gが担持されてい
た。 実施例 5 厚さ60μのアルミニウムを含有するフエライト
ステンレススチールの薄板と、この薄板をピツチ
2.5mmの波形に成形した波板とを交互に重ねて積
層し、外径33mmφ、長さ76mmの円柱状の金属製モ
ノリス担体と成形した。この担体は横断面が1イ
ンチ平方当り約475個のガス流通セルを有してい
た。 実施例1において、コージエライト質モノリス
担体の代りに上記金属製モノリス担体を用いる以
外は実施例1と同様な方法で完成触媒を得た。 この触媒のコーテイング層をEPMAで分析し
たところ、Pt−Rh含有アルミナは、平均粒子径
4μで分散していた。 この触媒は、1当りアルミナ100g、酸化セ
リウム50g、Pt1.0g、Rh0.2gが担持されてい
た。 実施例 6 硝酸アルミニウム〔Al(NO33・9H2O〕65.3g
を溶解した150ml水溶液と、炭酸セリウム粉末
(Ce含有量:CeO2として47重量%)319gとを充
分に混合し、130℃で5時間乾燥した後、空気中
500℃で1時間焼成して、アルミナ変性酸化セリ
ウム(Ce/Al=5原子比)を調製した。 実施例1において市販の酸化セリウム粉体の代
りに当該アルミナ変性酸化セリウム75gを用いる
以外は、実施例1と同様な方法で完成触媒を得
た。 この触媒のコーテイング層をEPMAで分析し
たところ、Pt−Rh含有アルミナが平均粒子径6μ
で分散していた。 この触媒は、1当りアルミナ100g、アルミ
ナ変性酸化セリウム(Ce/Al=5原子比)50g、
Pt1.0g、Rh0.2gが担持されていた。 実施例 7 硝酸アルミニウム〔Al(NO33・9H2O〕54.4g
を溶解した220ml水溶液と、炭酸セリウム粉末
(Ce含有量:CeO2として47重量%)426gとを充
分に混合し、130℃で5時間乾燥した後、空気中
500℃で1時間焼成して、アルミナ変性酸化セリ
ウム(Ce/Al=8原子比)を調製した。 実施例1において市販の酸化セリウム粉体の代
りに当該アルミナ変性酸化セリウム75gを用いる
以外は、実施例1と同様な方法で完成触媒を得
た。 この触媒のコーテイング層をEPMAで分析し
たところ、Pt−Rh含有アルミナが平均粒子径6μ
で分散していた。 この触媒は、1当りアルミナ100g、アルミ
ナ変性酸化セリウム(Ce/Al=8原子比)50g、
Pt1.0g、Rh0.2gが担持されていた。 実施例 8 アルミナゾル(10重量%アルミナ含有)94.7g
と、炭酸セリウム(Ce含量:CeO2として47重量
%)340gと水100mlとを混合し、130℃で5時間
乾燥した後、空気中500℃で1時間焼成して、ア
ルミナ変性酸化セリウム(Ce/Al=5原子比)
を調製した。 実施例1において市販の酸化セリウム粉体の代
りに当該アルミナ変性酸化セリウム75gを用いる
以外は、実施例1と同様な方法で完成触媒を得
た。 この触媒のコーテイング層をEPMAで分析し
たところ、Pt−Rh含有アルミナが平均粒子径6μ
で分散していた。 この触媒は、1当りアルミナ100g、アルミ
ナ変性酸化セリウム(Ce/Al=5原子比)50g、
Pt1.0g、Rh0.2gが担持されていた。 実施例 9 実施例1で用いたと同じ活性アルミナ139gと、
市販の酸化セリウム粉体75gをボールミルで13時
間湿式粉砕して調製した水性スラリーに、実施例
1で調製した16.1重量%Pt含有アルミナ粉体及び
3.2重量%Rh含有アルミナ粉体を添加し、ボール
ミルで更に7時間湿式粉砕することにより、コー
テイング用水性スラリーを調製した。当該コーテ
イング用水性スラリーを用い、実施例1と同様な
方法で完成触媒を得た。 この触媒のコーテイング層をEPMAで分析し
たところ、Pt−Rh含有アルミナが平均粒子径15μ
で分散していた。 この触媒は1当りアルミナ100g、酸化セリ
ウム50g、Pt1.0g、Rh0.2gが担持されていた。 〔発明の効果〕 実施例1から実施例9までの触媒と、比較例1
の触媒の電気炉エージング後における触媒性能を
調べた。 電気炉エージングは、空気中900℃で20時間触
媒を加熱するという、非常に厳しい高温酸化雰囲
気で行なつた。 エージング後の触媒性能の評価は、市販の電子
制御方式のエンジン(4気筒1800c.c.)を使用し、
各触媒を充填したマルチコンバーターを、エンジ
ンの排気系に連設して行なつた。触媒の三元性能
は触媒入口ガス温度400℃、空間速度90000hr-1
条件で評価した。この際、外部発振器より1Hzサ
イン波型シグナルをエンジンのコントロールユニ
ツトに導入して、空燃比(A/F)を±0.5A/
F、1Hzで振動させながら平均空燃比を連続的に
変化させ、この時の触媒入口及び出口ガス組成を
同時に分析して、平均空燃比がA/F=15.1から
14.1までのCO、HC及びNOの浄化率を求めた。 上記のようにして求めたCO、HC及びNOの浄
化率対入口空燃比をグラフにプロツトして、三元
特性曲線を作成し、CO、NO浄化率曲線の交点
(クロスオーバーポイントと呼ぶ)の浄化率と、
その交点のA/F値におけるHC浄化率を求め
て、触媒の三元性能の評価基準とした。 また、触媒の低温での強化性能は、空燃比を±
0.5A/F、1Hzの条件で振動させながら、平均
空燃比をA/F=14.6に固定してエンジンを運転
し、エンジン排気系の触媒コンバーターの前に熱
交換器を取り付けて、触媒入口ガス温度を200℃
から、450℃まで連続的に変化させた時の触媒入
口及び出口ガス組成を分析して、CO、HC及び
NOの浄化率を求めることにより評価した。 上記のようにして求めたCO、HC及びNOの浄
化率対触媒入口ガス温度をグラフにプロツトし、
浄化率が50%を示す触媒入口ガス温度(T50)を
求めて、触媒の低温での浄化性能を評価する基準
とした。 以上の触媒性能評価方法により得られた結果を
第1表に示す。
【表】 次に、実施例1から実施例9までの触媒と、比
較例1の触媒のエンジン耐久走行後における触媒
活性を調べた。 市販の電子制御方式のエンジン(8気筒4400
c.c.)を使用し、各触媒を充填したマルチコンバー
ターをエンジンの排気系に連設して耐久テストを
行なつた。エンジンは、定常運転60秒、減速6秒
(減速時に燃料がカツトされて、触媒は、高温酸
化雰囲気の激しい条件に曝される)というモード
運転で運転し触媒入口ガス温度が定常運転時800
℃となる条件で50時間触媒をエージングした。 エンジン耐久走行後の触媒性能評価は、前記電
気炉エージング後の評価と全く同じ方法で行な
い、触媒の三元性能、及び低温での浄化性能を比
較した。その結果を第2表に示す。
【表】
【表】 第1表及び第2表より明らかなように本発明に
開示する白金およびロジウムを高い担持率で担持
した耐火性無機酸化物を、0.5〜20μの範囲の平均
粒子径で分散担持した、実施例1から実施例9の
触媒は、いずれも貴金属を従来の担持分散状態と
した、比較例1の触媒よりもすぐれた性能を示し
た。とりわけ、セリウム酸化物として、アルミナ
変性酸化物を使用した実施例6から実施例8の触
媒は、極めて良好な性能を示した。 以上の結果から、本発明に開示する白金、ロジ
ウムの担持分散状態の触媒は、通常のエンジン走
行条件下はもちろん、高温酸化雰囲気のような厳
しい条件下でも劣化の少ないすぐれた耐久性をも
つ触媒であることが明らかである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 白金を5〜30重量%の範囲およびロジウムを
    1〜20重量%の範囲で担持せしめられてなる耐火
    性無機酸化物(a)を、0.5〜20μの平均粒子径の粒子
    の形で含み、さらにセリウム酸化物(b)と、また必
    要に応じて耐火性無機酸化物(c)からなる触媒組成
    物を、一体構造を有するハニカム担体に被覆担持
    せしめてなることを特徴とする排気ガス浄化用触
    媒。 2 当該担体1あたり、当該耐火性無機酸化物
    (a)を1〜20g、当該セリウム酸化物(b)をCeO2
    して1〜150g、さらに必要に応じて当該耐火性
    無機酸化物(c)を50〜200g担持せしめてなること
    を特徴とする特許請求の範囲1記載の触媒。 3 当該セリウム酸化物(b)が水不溶性のセリウム
    化合物に水溶性アルミニウム化合物およびアルミ
    ナ水和物よりなる群から選ばれた少なくとも1種
    のものを含浸し焼成して得られるアルミナ変性セ
    リウム酸化物であることを特徴とする特許請求の
    範囲1または2記載の触媒。 4 当該水不溶性セリウム化合物が炭酸セリウ
    ム、酸化セリウムおよび水酸化セリウムよりなる
    群から選ばれたものであり、かつ、当該水不溶性
    アルミニウム化合物が硝酸アルミニウム、塩化ア
    ルミニウムおよび硫酸アルミニウムよりなる群か
    ら選ばれたものであることを特徴とする特許請求
    の範囲3記載の触媒。 5 当該アルミナ変性セリウム酸化物がその組成
    としてセリウムのアルミニウムに対する原子比で
    Ce/Alで1〜20であることを特徴とする特許請
    求の範囲3または4記載の触媒。
JP62010010A 1986-09-09 1987-01-21 排気ガス浄化用触媒 Granted JPS63229145A (ja)

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