JPH0572312B2 - - Google Patents
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- JPH0572312B2 JPH0572312B2 JP59170724A JP17072484A JPH0572312B2 JP H0572312 B2 JPH0572312 B2 JP H0572312B2 JP 59170724 A JP59170724 A JP 59170724A JP 17072484 A JP17072484 A JP 17072484A JP H0572312 B2 JPH0572312 B2 JP H0572312B2
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- JP
- Japan
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- valve
- master cylinder
- brake
- passage
- hydraulic pressure
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Links
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- 239000007788 liquid Substances 0.000 claims description 15
- 238000009825 accumulation Methods 0.000 claims description 9
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 claims description 6
- 230000004044 response Effects 0.000 claims description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000005086 pumping Methods 0.000 description 2
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 1
- 230000009471 action Effects 0.000 description 1
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60T—VEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
- B60T8/00—Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
- B60T8/32—Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration
- B60T8/34—Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition
- B60T8/42—Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition having expanding chambers for controlling pressure, i.e. closed systems
- B60T8/4275—Pump-back systems
- B60T8/4291—Pump-back systems having means to reduce or eliminate pedal kick-back
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S303/00—Fluid-pressure and analogous brake systems
- Y10S303/11—Accumulator
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Fluid Mechanics (AREA)
- Transportation (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Regulating Braking Force (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
技術分野
本発明は自動車の液圧ブレーキ装置に関するも
のであり、特に、制動時に車輪と路面とのスリツ
率が過大となることを防止するためにブレーキシ
リンダの液圧を制御するアンチスキツド装置に備
えた液圧ブレーキ装置に関するものである。
のであり、特に、制動時に車輪と路面とのスリツ
率が過大となることを防止するためにブレーキシ
リンダの液圧を制御するアンチスキツド装置に備
えた液圧ブレーキ装置に関するものである。
従来の技術
自動車用液圧ブレーキ装置の一種に、例えば特
開昭56−142733号公報に記載されているような形
式のものがある。この形式の液圧ブレーキ装置
は、(a)ブレーキ操作部材の操作に応じて液圧を発
生させるマスタシリンダと、(b)そのマスタシリン
ダで発生させられた液圧で作動するブレーキシリ
ンダを備え、自動車の車輪の回転を抑制するブレ
ーキと、(c)マスタシリンダとブレーキシリンダと
をつなぐ主液通路と、(d)その主液通路の途中に設
けられ、コントローラにより、ブレーキシリンダ
をマスタシリンダに連通させる昇圧許容状態とリ
ザーバに連通させる降圧許容状態とに切り換えら
れてブレーキシリンダの液圧を前記車輪のスリツ
プ率が過大とならないように制御する電磁切換弁
と、(e)リザーバからブレーキ液を汲み上げ、ポン
プ通路を経て主液通路のマスタシリンダと電磁切
換弁とをつなぐ部分に戻すポンプと、(f)主液通路
のポンプ通路の接続点もしくはその接続点よりマ
スタシリンダ側の部分に設けられ、ポンプ側の液
圧がマスタシリンダ側の液圧より高い状態におい
ては閉じてポンプから送られたブレーキ液がマス
タシリンダ側へ流れることを阻止する一方、電磁
切換弁側に流れることを許容するマスタシリンダ
遮断弁と、(g)ハウジング内に付勢手段により一方
向に付勢されたピストンが配設されることにより
容積の可変な蓄圧室が形成され、その蓄圧室が、
アキユムレータ通路により、主液通路のマスタシ
リンダ遮断弁と電磁切換弁とをつなぐ部分とポン
プ通路とのいずれかに接続されたアキユムレータ
とを含むように構成される。
開昭56−142733号公報に記載されているような形
式のものがある。この形式の液圧ブレーキ装置
は、(a)ブレーキ操作部材の操作に応じて液圧を発
生させるマスタシリンダと、(b)そのマスタシリン
ダで発生させられた液圧で作動するブレーキシリ
ンダを備え、自動車の車輪の回転を抑制するブレ
ーキと、(c)マスタシリンダとブレーキシリンダと
をつなぐ主液通路と、(d)その主液通路の途中に設
けられ、コントローラにより、ブレーキシリンダ
をマスタシリンダに連通させる昇圧許容状態とリ
ザーバに連通させる降圧許容状態とに切り換えら
れてブレーキシリンダの液圧を前記車輪のスリツ
プ率が過大とならないように制御する電磁切換弁
と、(e)リザーバからブレーキ液を汲み上げ、ポン
プ通路を経て主液通路のマスタシリンダと電磁切
換弁とをつなぐ部分に戻すポンプと、(f)主液通路
のポンプ通路の接続点もしくはその接続点よりマ
スタシリンダ側の部分に設けられ、ポンプ側の液
圧がマスタシリンダ側の液圧より高い状態におい
ては閉じてポンプから送られたブレーキ液がマス
タシリンダ側へ流れることを阻止する一方、電磁
切換弁側に流れることを許容するマスタシリンダ
遮断弁と、(g)ハウジング内に付勢手段により一方
向に付勢されたピストンが配設されることにより
容積の可変な蓄圧室が形成され、その蓄圧室が、
アキユムレータ通路により、主液通路のマスタシ
リンダ遮断弁と電磁切換弁とをつなぐ部分とポン
プ通路とのいずれかに接続されたアキユムレータ
とを含むように構成される。
このように構成されたアンチスキツド装置付液
圧ブレーキ装置においては、ポンプから主液通路
へ戻されたブレーキ液がマスタシリンダ側へ流れ
てブレーキペダル等ブレーキ操作部材を突き戻す
所謂キツクバツク現象の発生が防止され、操作フ
イーリングの良い液圧ブレーキ装置が得られる。
圧ブレーキ装置においては、ポンプから主液通路
へ戻されたブレーキ液がマスタシリンダ側へ流れ
てブレーキペダル等ブレーキ操作部材を突き戻す
所謂キツクバツク現象の発生が防止され、操作フ
イーリングの良い液圧ブレーキ装置が得られる。
発明が解決しようとする問題点
しかし、この種の液圧ブレーキ装置において
は、ポンプから送られるブレーキ液がマスタシリ
ンダ側へ流れることをマスタシリンダ遮断弁が防
止している状態において、そのマスタシリンダ遮
断弁よりポンプ側の液圧がマスタシリンダ側の液
圧より低くなつた場合にはマスタシリンダ遮断弁
が開き、次にポンプ側の液圧が高くなつた場合に
マスタシリンダ遮断弁が閉じるまでにブレーキ液
がマスタシリンダ側へ流れてキツクバツク現象を
発生させることとなるため、これを防止するため
にポンプ側の液圧は必ずマスタシリンダ側の液圧
より高くされることが必要である。
は、ポンプから送られるブレーキ液がマスタシリ
ンダ側へ流れることをマスタシリンダ遮断弁が防
止している状態において、そのマスタシリンダ遮
断弁よりポンプ側の液圧がマスタシリンダ側の液
圧より低くなつた場合にはマスタシリンダ遮断弁
が開き、次にポンプ側の液圧が高くなつた場合に
マスタシリンダ遮断弁が閉じるまでにブレーキ液
がマスタシリンダ側へ流れてキツクバツク現象を
発生させることとなるため、これを防止するため
にポンプ側の液圧は必ずマスタシリンダ側の液圧
より高くされることが必要である。
そのため、アキユムレータはマスタシリンダ側
において発生することが予定されている最高液圧
より高い液圧下においてブレーキ液を蓄え得るも
のとすることが必要であり、大形となることを避
け得ない。また、ポンプやそれを駆動するモータ
も高い液圧を発生させ得るものとされることが必
要であり、アンチスキツド装置が重く高価なもの
となつてしまう問題がある。
において発生することが予定されている最高液圧
より高い液圧下においてブレーキ液を蓄え得るも
のとすることが必要であり、大形となることを避
け得ない。また、ポンプやそれを駆動するモータ
も高い液圧を発生させ得るものとされることが必
要であり、アンチスキツド装置が重く高価なもの
となつてしまう問題がある。
問題点を解決するための手段
本発明は上記の問題を解決するために、前述の
ように(a)マスタシリンダ、(b)ブレーキ、(c)主液通
路、(d)電磁切換弁、(e)ポンプ、(f)マスタシリンダ
遮断弁および(g)アキユムレータを含む液圧ブレー
キ装置において、主液通路のマスタシリンダとマ
スタシリンダ遮断弁とをつなぐ部分に、マスタシ
リンダ遮断弁側からマスタシリンダ側に向かう方
向を順方向とする逆止弁を挿入するとともに、そ
の逆止弁を前記アキユムレータに近接させて配置
し、かつ、それらアキユムレータと逆止弁との間
に、アキユムレータのピストンが前記蓄圧室の容
積を最小とする前進端位置にある状態では前記逆
止弁の弁子に当接して弁座から離れさせている
が、前記ピストンが小距離後退した後はその弁子
が弁座に着座することを許容する逆止弁制御機構
を設けたことを要旨とするものである。
ように(a)マスタシリンダ、(b)ブレーキ、(c)主液通
路、(d)電磁切換弁、(e)ポンプ、(f)マスタシリンダ
遮断弁および(g)アキユムレータを含む液圧ブレー
キ装置において、主液通路のマスタシリンダとマ
スタシリンダ遮断弁とをつなぐ部分に、マスタシ
リンダ遮断弁側からマスタシリンダ側に向かう方
向を順方向とする逆止弁を挿入するとともに、そ
の逆止弁を前記アキユムレータに近接させて配置
し、かつ、それらアキユムレータと逆止弁との間
に、アキユムレータのピストンが前記蓄圧室の容
積を最小とする前進端位置にある状態では前記逆
止弁の弁子に当接して弁座から離れさせている
が、前記ピストンが小距離後退した後はその弁子
が弁座に着座することを許容する逆止弁制御機構
を設けたことを要旨とするものである。
作 用
上記のように構成された液圧ブレーキ装置にお
いては、アンチスキツド装置が作動していない状
態ではアキユムレータのピストンが前進端位置に
あるため、マスタシリンダとマスタシリンダ遮断
弁との間に挿入された逆止弁が逆止弁制御機構に
よつて強制的に開かれており、マスタシリンダか
らブレーキシリンダへブレーキ液が流れ得る状態
にある。
いては、アンチスキツド装置が作動していない状
態ではアキユムレータのピストンが前進端位置に
あるため、マスタシリンダとマスタシリンダ遮断
弁との間に挿入された逆止弁が逆止弁制御機構に
よつて強制的に開かれており、マスタシリンダか
らブレーキシリンダへブレーキ液が流れ得る状態
にある。
しかし、アンチスキツド装置が作動を開始して
アキユムレータに少量のブレーキ液が蓄えられた
後は、上記逆止弁が閉じてマスタシリンダの液圧
が前記マスタシリンダ遮断弁に作用することを阻
止する。したがつて、マスタシリンダの液圧がア
キユムレータの液圧より高くなることがあつても
マスタシリンダ遮断弁が開くことがない。
アキユムレータに少量のブレーキ液が蓄えられた
後は、上記逆止弁が閉じてマスタシリンダの液圧
が前記マスタシリンダ遮断弁に作用することを阻
止する。したがつて、マスタシリンダの液圧がア
キユムレータの液圧より高くなることがあつても
マスタシリンダ遮断弁が開くことがない。
発明の効果
本発明に係る液圧ブレーキ装置においては、上
記のようにマスタシリンダの液圧がアキユムレー
タの液圧より高くなることがあつても、マスタシ
リンダ遮断弁が開くことがないため、アキユムレ
ータの液圧を比較的低く設定することができる。
すなわち、車輪のスリツプ率を適正範囲に維持す
べくブレーキシリンダの液圧を制御するために必
要なアキユムレータ液圧は、マスタシリンダで発
生することが予定されている最高液圧よりは相当
低くてよいのが普通であるため、アキユムレータ
液圧をその比較的低い液圧に設定し得ることとな
り、アキユムレータのハウジングや付勢手段を小
形化することが可能なのであり、ポンプやそれを
駆動するモータもそれに合わせて小形化すること
が可能なのである。
記のようにマスタシリンダの液圧がアキユムレー
タの液圧より高くなることがあつても、マスタシ
リンダ遮断弁が開くことがないため、アキユムレ
ータの液圧を比較的低く設定することができる。
すなわち、車輪のスリツプ率を適正範囲に維持す
べくブレーキシリンダの液圧を制御するために必
要なアキユムレータ液圧は、マスタシリンダで発
生することが予定されている最高液圧よりは相当
低くてよいのが普通であるため、アキユムレータ
液圧をその比較的低い液圧に設定し得ることとな
り、アキユムレータのハウジングや付勢手段を小
形化することが可能なのであり、ポンプやそれを
駆動するモータもそれに合わせて小形化すること
が可能なのである。
しかも、一旦アンチスキツド装置が作動を開始
した後に路面の摩擦係数が増大するなどの理由に
よりマスタシリンダからブレーキ液を補給するこ
とが必要となる場合には、必ずアキユムレータの
ピストンが前進端位置へ移動するため、逆止弁が
開かれてブレーキ液がマスタシリンダ側からブレ
ーキシリンダ側へ流れることを許容することとな
り、マスタシリンダとマスタシリンダ遮断弁との
間に逆止弁を配設してもアンチスキツド装置の作
動には何ら支障が生じないのである。
した後に路面の摩擦係数が増大するなどの理由に
よりマスタシリンダからブレーキ液を補給するこ
とが必要となる場合には、必ずアキユムレータの
ピストンが前進端位置へ移動するため、逆止弁が
開かれてブレーキ液がマスタシリンダ側からブレ
ーキシリンダ側へ流れることを許容することとな
り、マスタシリンダとマスタシリンダ遮断弁との
間に逆止弁を配設してもアンチスキツド装置の作
動には何ら支障が生じないのである。
実施例
以下、本発明の一実施例である四輪自動車用液
圧ブレーキ装置を図面に基づいて詳細に説明す
る。
圧ブレーキ装置を図面に基づいて詳細に説明す
る。
図において10はマスタシリンダであり、12
はマスタシリンダ10にブレーキ液を補給するリ
ザーバである。マスタシリンダ10はブレーキ操
作部材としてのブレーキペダル14の踏込操作に
基づいて2つの独立した加圧室に同じ高さの液圧
を発生させる。一方の加圧室に発生した液圧は左
右の後輪16にそれぞれ設けられたドラムブレー
キ、デイスクブレーキ等のブレーキシリンダ18
に供給され、もう一方の加圧室に発生した液圧は
図示しない前輪のブレーキシリンダへ供給され
る。このフロント系統においては左右前輪のブレ
ーキシリンダの液圧が互に独立に制御される点に
おいてリヤ系統とは異なつているが、他の部分に
ついては同様であるため、リヤ系統を代表的に説
明し、フロント系統については説明を省略する。
はマスタシリンダ10にブレーキ液を補給するリ
ザーバである。マスタシリンダ10はブレーキ操
作部材としてのブレーキペダル14の踏込操作に
基づいて2つの独立した加圧室に同じ高さの液圧
を発生させる。一方の加圧室に発生した液圧は左
右の後輪16にそれぞれ設けられたドラムブレー
キ、デイスクブレーキ等のブレーキシリンダ18
に供給され、もう一方の加圧室に発生した液圧は
図示しない前輪のブレーキシリンダへ供給され
る。このフロント系統においては左右前輪のブレ
ーキシリンダの液圧が互に独立に制御される点に
おいてリヤ系統とは異なつているが、他の部分に
ついては同様であるため、リヤ系統を代表的に説
明し、フロント系統については説明を省略する。
前記マスタシリンダ10とブレーキシリンダ1
8とを接続する主液通路の途中には逆止弁20、
切換弁22および電磁切換弁24が設けられてお
り、それによつて主液通路はマスタシリンダ側通
路26、第一中間通路28、第二中間通路30お
よびブレーキシリンダ側通路32の4つの部分に
分かれている。また、ブレーキシリンダ側通路3
2とマスタシリンダ側通路26との間にはバイパ
ス通路34が設けられ、このバイパス通路34に
はブレーキシリンダ側からマスタシリンダ側へ向
かう方向を順方向とする逆止弁36が設けられて
いる。
8とを接続する主液通路の途中には逆止弁20、
切換弁22および電磁切換弁24が設けられてお
り、それによつて主液通路はマスタシリンダ側通
路26、第一中間通路28、第二中間通路30お
よびブレーキシリンダ側通路32の4つの部分に
分かれている。また、ブレーキシリンダ側通路3
2とマスタシリンダ側通路26との間にはバイパ
ス通路34が設けられ、このバイパス通路34に
はブレーキシリンダ側からマスタシリンダ側へ向
かう方向を順方向とする逆止弁36が設けられて
いる。
前記電磁切換弁24にはリザーバ通路38を経て
リザーバ40が接続されており、このリザーバ4
0に蓄えられたブレーキ液はポンプ42によつて
汲み上げられ、ポンプ通路44を経て前記切換弁
22へ供給されるようになつている。すなわち、
切換弁22はポンプ通路44から主液通路へブレ
ーキ液が戻される部分に設けられているのであ
る。
リザーバ40が接続されており、このリザーバ4
0に蓄えられたブレーキ液はポンプ42によつて
汲み上げられ、ポンプ通路44を経て前記切換弁
22へ供給されるようになつている。すなわち、
切換弁22はポンプ通路44から主液通路へブレ
ーキ液が戻される部分に設けられているのであ
る。
また、ポンプ通路44と前記マスタシリンダ側
通路26との間にはバイパス通路46が設けら
れ、その途中にアキユムレータ48とリリーフバ
ルブ50とが設けられている。バイパス通路46
の一部が、アキユムレータ48をポンプ通路44
に接続するアキユムレータ通路を兼ねているので
ある。
通路26との間にはバイパス通路46が設けら
れ、その途中にアキユムレータ48とリリーフバ
ルブ50とが設けられている。バイパス通路46
の一部が、アキユムレータ48をポンプ通路44
に接続するアキユムレータ通路を兼ねているので
ある。
以上、本実施例の液圧ブレーキ装置を概略的に
説明したが、以下、主要な構成要素の構造および
作用を順次説明する。
説明したが、以下、主要な構成要素の構造および
作用を順次説明する。
まず、電磁切換弁24であるが、これは昇圧許
容状態と液圧保持状態と降圧許容状態との3つの
状態に切換えが可能な切換弁である。昇圧許容状
態は、図示のように第二中間通路30をブレーキ
シリンダ側通路32に連通させてマスタシリンダ
10もしくはポンプ42から第二中間通路30に
供給されるブレーキ液によつてブレーキシリンダ
18の液圧が上昇することを許容する状態であ
り、液圧保持状態は、第二中間通路30、ブレー
キシリンダ側通路32およびリザーバ通路38の
すべてを遮断してブレーキシリンダ18の液圧を
一定に保持する状態である。また、降圧許容状態
はブレーキシリンダ側通路32をリザーバ通路3
8に連通させ、ブレーキシリンダ18からブレー
キ液がリザーバ40へ流出してブレーキシリンダ
18の液圧が下降することを許容する状態であ
る。
容状態と液圧保持状態と降圧許容状態との3つの
状態に切換えが可能な切換弁である。昇圧許容状
態は、図示のように第二中間通路30をブレーキ
シリンダ側通路32に連通させてマスタシリンダ
10もしくはポンプ42から第二中間通路30に
供給されるブレーキ液によつてブレーキシリンダ
18の液圧が上昇することを許容する状態であ
り、液圧保持状態は、第二中間通路30、ブレー
キシリンダ側通路32およびリザーバ通路38の
すべてを遮断してブレーキシリンダ18の液圧を
一定に保持する状態である。また、降圧許容状態
はブレーキシリンダ側通路32をリザーバ通路3
8に連通させ、ブレーキシリンダ18からブレー
キ液がリザーバ40へ流出してブレーキシリンダ
18の液圧が下降することを許容する状態であ
る。
この電磁切換弁24の切換えはコントローラ6
0によつて行われる。コントローラ60はマイク
ロコンピユータを主体とするものであり、後輪1
6の回転速度を検知するセンサ62からの信号に
基づいて後輪16のスリツプ状態を推定し、電磁
切換弁24のソレノイド64に対する電流の供給
を制御することによつて電磁切換弁24を前記3
つの状態に切り換えるのであるが、公知のもので
あり、また、この切換制御自体は本発明を理解す
る上で必ずしも不可欠なものではないため、詳細
な説明は省略する。
0によつて行われる。コントローラ60はマイク
ロコンピユータを主体とするものであり、後輪1
6の回転速度を検知するセンサ62からの信号に
基づいて後輪16のスリツプ状態を推定し、電磁
切換弁24のソレノイド64に対する電流の供給
を制御することによつて電磁切換弁24を前記3
つの状態に切り換えるのであるが、公知のもので
あり、また、この切換制御自体は本発明を理解す
る上で必ずしも不可欠なものではないため、詳細
な説明は省略する。
コントローラ60は更に前記ポンプ42を駆動
するモータ66をもコントロールするようにされ
ている。すなわち、アンチスキツド装置によるブ
レーキシリンダ18の液圧制御が開始されたと
き、換言すれば電磁切換弁24が昇圧許容状態か
ら液圧保持状態もしくは降圧許容状態へ第1回目
に切り換えられたときにモータ66が起動され、
アンチスキツド装置の作動中は継続してポンプ4
2を駆動し続けるようにされているのである。
するモータ66をもコントロールするようにされ
ている。すなわち、アンチスキツド装置によるブ
レーキシリンダ18の液圧制御が開始されたと
き、換言すれば電磁切換弁24が昇圧許容状態か
ら液圧保持状態もしくは降圧許容状態へ第1回目
に切り換えられたときにモータ66が起動され、
アンチスキツド装置の作動中は継続してポンプ4
2を駆動し続けるようにされているのである。
次に切換弁22であるが、これは第一中間通路
28を第二中間通路30に連通させる状態とポン
プ通路44を第二中間通路30に連通させる状態
とに切換えが可能な弁であり、そのために弁室7
0とピストン室72とを有するハウジング74を
備えている。第一中間通路28を弁室70に連通
させるためのポート76の弁室側開口の周辺には
弁座78が形成され、この弁座78に同心的に対
向する位置に別の弁座80が形成されている。こ
の弁座80の中央部にはピストン室72と弁室7
0とを連通させる連通孔82が開口させられてい
るが、常には球状の弁子84がスプリング86に
よつて弁座80に押し付けられることにより、こ
の連通孔82は閉塞されている。前記ピストン室
72は弁室70に隣接し、かつ、それと同心的に
形成されているが、このピストン室72内にはピ
ストン88が実質的に液密にかつ摺動可能に嵌合
されて、ピストン室72を第一室90と第二室9
2とに仕切つている。このピストン88には、第
一室90と第二室92とを絞り効果を与えつつ連
通させる絞り通路94が設けられている。ピスト
ン88には更に弁子84に対向する面には突起が
形成され、連通孔82を貫通して弁子84に当接
可能とされている。第一室90にはポート96を
経てポンプ通路44が連通させられ、また、弁室
70にはポート98を経て第二中間通路30が連
通させられている。
28を第二中間通路30に連通させる状態とポン
プ通路44を第二中間通路30に連通させる状態
とに切換えが可能な弁であり、そのために弁室7
0とピストン室72とを有するハウジング74を
備えている。第一中間通路28を弁室70に連通
させるためのポート76の弁室側開口の周辺には
弁座78が形成され、この弁座78に同心的に対
向する位置に別の弁座80が形成されている。こ
の弁座80の中央部にはピストン室72と弁室7
0とを連通させる連通孔82が開口させられてい
るが、常には球状の弁子84がスプリング86に
よつて弁座80に押し付けられることにより、こ
の連通孔82は閉塞されている。前記ピストン室
72は弁室70に隣接し、かつ、それと同心的に
形成されているが、このピストン室72内にはピ
ストン88が実質的に液密にかつ摺動可能に嵌合
されて、ピストン室72を第一室90と第二室9
2とに仕切つている。このピストン88には、第
一室90と第二室92とを絞り効果を与えつつ連
通させる絞り通路94が設けられている。ピスト
ン88には更に弁子84に対向する面には突起が
形成され、連通孔82を貫通して弁子84に当接
可能とされている。第一室90にはポート96を
経てポンプ通路44が連通させられ、また、弁室
70にはポート98を経て第二中間通路30が連
通させられている。
したがつて、ポンプ42からポンプ通路44を
経て切換弁22にブレーキ液が供給されれば、こ
のブレーキ液は絞り通路94を経て第一室90側
から第二室92側へ流れようとし、絞り通路94
の作用によつてピストン88の前後に液圧差が生
じ、この液圧差によつてピストン88が第二室9
2側へ前進して弁子84をスプリング86の付勢
力に抗して弁座80から押し離し、弁座78に押
し付ける。そして、絞り通路94にブレーキ液の
流れがなくなれば第一室90と第二室92との液
圧差は消滅するのであるが、弁室70内の液圧に
よつて弁子84は弁座78に着座した状態に保た
れる。それによつて主液通路の一部である第一中
間通路28は遮断し続けられ、ポンプ通路44か
ら送られるブレーキ液がマスタシリンダ10側へ
流れることが阻止されるのであり、本切換弁22
はマスタシリンダ遮断弁として機能することとな
る。
経て切換弁22にブレーキ液が供給されれば、こ
のブレーキ液は絞り通路94を経て第一室90側
から第二室92側へ流れようとし、絞り通路94
の作用によつてピストン88の前後に液圧差が生
じ、この液圧差によつてピストン88が第二室9
2側へ前進して弁子84をスプリング86の付勢
力に抗して弁座80から押し離し、弁座78に押
し付ける。そして、絞り通路94にブレーキ液の
流れがなくなれば第一室90と第二室92との液
圧差は消滅するのであるが、弁室70内の液圧に
よつて弁子84は弁座78に着座した状態に保た
れる。それによつて主液通路の一部である第一中
間通路28は遮断し続けられ、ポンプ通路44か
ら送られるブレーキ液がマスタシリンダ10側へ
流れることが阻止されるのであり、本切換弁22
はマスタシリンダ遮断弁として機能することとな
る。
次にリザーバ40であるが、これはハウジング
110内にピストン112が液密にかつ一定範囲
内で移動可能に配設されることにより容積の可変
な貯液室114が形成されたものであり、ピスト
ン112は弱いスプリング116により貯液室1
14の容積を減少させる方向に付勢されている。
110内にピストン112が液密にかつ一定範囲
内で移動可能に配設されることにより容積の可変
な貯液室114が形成されたものであり、ピスト
ン112は弱いスプリング116により貯液室1
14の容積を減少させる方向に付勢されている。
また、リリーフバルブ50はハウジング120
内に形成された弁室122に球状の弁子124が
配設され、この弁子124がピストン126を介
して加えられるスプリング128の付勢力によつ
て弁座130に押し付けられるようにされたもの
であり、常にはバイパス通路46を遮断してい
る。ピストン126は弁子124を間に挟んで弁
座130に対向する位置においてハウジング12
0に液密かつ摺動可能に保持されており、先端側
の受圧面に弁室122内の液圧を受け、スプリン
グ128の付勢力に抗する向きの力を与えられる
ようにされている。そして、この受圧面の面積は
弁子124が弁座130に着座した状態における
弁子124の受圧面積とほぼ等しくされているた
め、弁室122内の液圧により弁子124が弁座
130に押し付けられる力と大きさが同じで逆向
きの力がピストン126に与えられ、弁子124
を弁座130に押し付ける力は弁室122内の液
圧の高低とは無関係に一定となり、リリーフバル
ブ50はバイパス通路46が一定の液圧に達した
とき開いてブレーキ液がマスタシリンダ10へ還
流することを許容するバルブとなつている。
内に形成された弁室122に球状の弁子124が
配設され、この弁子124がピストン126を介
して加えられるスプリング128の付勢力によつ
て弁座130に押し付けられるようにされたもの
であり、常にはバイパス通路46を遮断してい
る。ピストン126は弁子124を間に挟んで弁
座130に対向する位置においてハウジング12
0に液密かつ摺動可能に保持されており、先端側
の受圧面に弁室122内の液圧を受け、スプリン
グ128の付勢力に抗する向きの力を与えられる
ようにされている。そして、この受圧面の面積は
弁子124が弁座130に着座した状態における
弁子124の受圧面積とほぼ等しくされているた
め、弁室122内の液圧により弁子124が弁座
130に押し付けられる力と大きさが同じで逆向
きの力がピストン126に与えられ、弁子124
を弁座130に押し付ける力は弁室122内の液
圧の高低とは無関係に一定となり、リリーフバル
ブ50はバイパス通路46が一定の液圧に達した
とき開いてブレーキ液がマスタシリンダ10へ還
流することを許容するバルブとなつている。
次に逆止弁20とアキユムレータ48とである
が、これらのハウジング140は一体的に構成さ
れている。もつとも、このハウジング140も前
記各構成要素のハウジング74,110,120
等と同様に加工および組立ての都合上複数の部材
に分割して製作されるものであるが、組立て後は
一体的なハウジングとして機能するのである。ハ
ウジング140に形成された弁室142内には球
状の弁子144が配設され、スプリング146に
より弁座148に向かつて付勢されている。弁座
148の中央には前記第一中間通路28と連通す
る液通路150が開口させられており、また、前
記マスタシリンダ側通路26はポート152を経
て弁室142と連通させられている。
が、これらのハウジング140は一体的に構成さ
れている。もつとも、このハウジング140も前
記各構成要素のハウジング74,110,120
等と同様に加工および組立ての都合上複数の部材
に分割して製作されるものであるが、組立て後は
一体的なハウジングとして機能するのである。ハ
ウジング140に形成された弁室142内には球
状の弁子144が配設され、スプリング146に
より弁座148に向かつて付勢されている。弁座
148の中央には前記第一中間通路28と連通す
る液通路150が開口させられており、また、前
記マスタシリンダ側通路26はポート152を経
て弁室142と連通させられている。
ハウジング140内には更に上記弁室142と
同心的に室が形成されており、これにピストン1
54が液密かつ摺動可能に嵌合されるとともに付
勢手段としてのスプリング156により弁室14
2に向かつて付勢され、ハウジング140との間
に容積の可変な蓄圧室158を形成している。
同心的に室が形成されており、これにピストン1
54が液密かつ摺動可能に嵌合されるとともに付
勢手段としてのスプリング156により弁室14
2に向かつて付勢され、ハウジング140との間
に容積の可変な蓄圧室158を形成している。
この蓄圧室158と弁室142との間には貫通
孔が形成され、この貫通孔にロツド160が液密
かつ摺動可能に挿通され、一端においてピストン
154に当接し、他端において弁子144に当接
するようにされている。このロツド160の長さ
は、ピストン154がハウジング140の肩面1
62に当接した前進端位置にある状態で弁子14
4を弁座148から小距離離れさせるように決定
されている。また、ロツド160の直径および前
記スプリング146の付勢力は、蓄圧室158に
液圧が存在しない状態ではロツド160の弁室1
42側の受圧面に作用する液圧が如何に高くとも
ピストン154を後退させることがなく、しかも
ピストン154が蓄圧室158内の液圧によつて
肩面162から離れて一定距離以上後退させられ
た状態においては、ロツド160の両端の受圧面
に作用する液圧の如何を問わず、スプリング14
6がロツド160を蓄圧室158側へ押し戻して
弁子140を弁座148に着座させるように決定
されている。以上の説明から明らかなように、本
実施例においてはロツド160が逆止弁制御機構
を成しているのである。
孔が形成され、この貫通孔にロツド160が液密
かつ摺動可能に挿通され、一端においてピストン
154に当接し、他端において弁子144に当接
するようにされている。このロツド160の長さ
は、ピストン154がハウジング140の肩面1
62に当接した前進端位置にある状態で弁子14
4を弁座148から小距離離れさせるように決定
されている。また、ロツド160の直径および前
記スプリング146の付勢力は、蓄圧室158に
液圧が存在しない状態ではロツド160の弁室1
42側の受圧面に作用する液圧が如何に高くとも
ピストン154を後退させることがなく、しかも
ピストン154が蓄圧室158内の液圧によつて
肩面162から離れて一定距離以上後退させられ
た状態においては、ロツド160の両端の受圧面
に作用する液圧の如何を問わず、スプリング14
6がロツド160を蓄圧室158側へ押し戻して
弁子140を弁座148に着座させるように決定
されている。以上の説明から明らかなように、本
実施例においてはロツド160が逆止弁制御機構
を成しているのである。
以上のように構成されたアンチスキツド装置付
液圧ブレーキ装置は、常には逆止弁20が開き、
切換弁22が第一中間通路28を第二中間通路3
0に連通させ、さらに電磁切換弁24が第二中間
通路30をブレーキシリンダ側通路32に連通さ
せた状態にある。また、リザーバ40およびアキ
ユムレータ48においてはそれぞれピストン11
2および154が前進端位置にあつて、貯液室1
14および蓄圧室158がそれぞれ容積最小の状
態にあり、ポンプ42は停止している。
液圧ブレーキ装置は、常には逆止弁20が開き、
切換弁22が第一中間通路28を第二中間通路3
0に連通させ、さらに電磁切換弁24が第二中間
通路30をブレーキシリンダ側通路32に連通さ
せた状態にある。また、リザーバ40およびアキ
ユムレータ48においてはそれぞれピストン11
2および154が前進端位置にあつて、貯液室1
14および蓄圧室158がそれぞれ容積最小の状
態にあり、ポンプ42は停止している。
この状態においてブレーキペダル14が踏み込
まれればマスタシリンダ10からブレーキ液が排
出され、マスタシリンダ側通路26、逆止弁2
0、第一中間通路28、切換弁22、第二中間通
路30、電磁切換弁24およびブレーキシリンダ
側通路32を経てブレーキシリンダ18に供給さ
れる。その結果ブレーキが作動し、左右後輪16
の回転が抑制されて自動車が減速されるのである
が、この場合、路面の摩擦係数の割にブレーキペ
ダル14の踏込力が小さければ左右後輪16には
問題となるようなスリツプが生ぜず、コントロー
ラ60は電磁切換弁24を切り換えないため、ブ
レーキ装置はアンチスキツド装置がない場合と同
様に作動する。この場合には弁室142の液圧が
如何に高くなつても逆止弁20が閉じることはな
い。ロツド160の直径とスプリング146の付
勢力とが前述のように決定されているからであ
る。
まれればマスタシリンダ10からブレーキ液が排
出され、マスタシリンダ側通路26、逆止弁2
0、第一中間通路28、切換弁22、第二中間通
路30、電磁切換弁24およびブレーキシリンダ
側通路32を経てブレーキシリンダ18に供給さ
れる。その結果ブレーキが作動し、左右後輪16
の回転が抑制されて自動車が減速されるのである
が、この場合、路面の摩擦係数の割にブレーキペ
ダル14の踏込力が小さければ左右後輪16には
問題となるようなスリツプが生ぜず、コントロー
ラ60は電磁切換弁24を切り換えないため、ブ
レーキ装置はアンチスキツド装置がない場合と同
様に作動する。この場合には弁室142の液圧が
如何に高くなつても逆止弁20が閉じることはな
い。ロツド160の直径とスプリング146の付
勢力とが前述のように決定されているからであ
る。
これに対して、路面の摩擦係数の割にブレーキ
ペダル14の踏込力が大きい場合には、後輪16
のスリツプ率が適正範囲を超えて増大するため、
コントローラ60がその事実をセンサ62を介し
て検知し、電磁切換弁24をそれまでの昇圧許容
状態から液圧保持状態もしくは降圧許容状態へ切
り換えると同時にモータ66を起動する。
ペダル14の踏込力が大きい場合には、後輪16
のスリツプ率が適正範囲を超えて増大するため、
コントローラ60がその事実をセンサ62を介し
て検知し、電磁切換弁24をそれまでの昇圧許容
状態から液圧保持状態もしくは降圧許容状態へ切
り換えると同時にモータ66を起動する。
電磁切換弁24が降圧許容状態に切り換えられ
ればブレーキシリンダ18からリザーバ40へブ
レーキ液が排出され、ブレーキシリンダ18の液
圧が低下する。それと同時にリザーバ40へ流入
したブレーキ液がポンプ42によつて汲み上げら
れ、切換弁22へ供給される。この際、切換弁2
2の弁室70の液圧が高いか低いかで本液圧ブレ
ーキ装置は異なつた態様で作動する。
ればブレーキシリンダ18からリザーバ40へブ
レーキ液が排出され、ブレーキシリンダ18の液
圧が低下する。それと同時にリザーバ40へ流入
したブレーキ液がポンプ42によつて汲み上げら
れ、切換弁22へ供給される。この際、切換弁2
2の弁室70の液圧が高いか低いかで本液圧ブレ
ーキ装置は異なつた態様で作動する。
弁室70の液圧、すなわちマスタシリンダ10
の液圧がポンプ通路44の液圧より低ければ、弁
子84が弁座80から離れて第一室90から第二
室92に向かうブレーキ液の流れが生じ、その結
果、絞り通路94の前後に生ずる液圧差によつて
ピストン88が前進し、弁子84を弁座78へ押
し付ける。これによつてポンプ42から送られた
ブレーキ液が第一中間通路28を経てマスタシリ
ンダ10側へ流れることが阻止される。また、ポ
ンプ通路44は第二中間通路30に連通させられ
ることとなるが、この第二中間通路30は電磁切
換弁24によつて遮断されているためブレーキ液
は中間通路30へは流れ得ず、絞り通路94内の
ブレーキ液の流れが停止してピストン88を前進
させる力が消滅するが、弁子84は弁室70内の
液圧によつて弁座78に押し付けられた状態に保
たれる。
の液圧がポンプ通路44の液圧より低ければ、弁
子84が弁座80から離れて第一室90から第二
室92に向かうブレーキ液の流れが生じ、その結
果、絞り通路94の前後に生ずる液圧差によつて
ピストン88が前進し、弁子84を弁座78へ押
し付ける。これによつてポンプ42から送られた
ブレーキ液が第一中間通路28を経てマスタシリ
ンダ10側へ流れることが阻止される。また、ポ
ンプ通路44は第二中間通路30に連通させられ
ることとなるが、この第二中間通路30は電磁切
換弁24によつて遮断されているためブレーキ液
は中間通路30へは流れ得ず、絞り通路94内の
ブレーキ液の流れが停止してピストン88を前進
させる力が消滅するが、弁子84は弁室70内の
液圧によつて弁座78に押し付けられた状態に保
たれる。
このようにしてポンプ42から圧送されたブレ
ーキ液はマスタシリンダ10側へもブレーキシリ
ンダ18側へも流れ得ないため、バイパス通路4
6へ流入する。しかし、このバイパス通路46は
リリーフバルブ50によつて遮断されているた
め、ブレーキ液はアキユムレータ48のピストン
154をスプリング156の付勢力に抗して押し
戻しつつ蓄圧室158に溜ることとなる。その結
果、逆止弁20の弁子144が弁座148に着座
することとなり、以後、マスタシリンダ10の液
圧が高くなつても、その液圧は切換弁22に伝達
されなくなる。したがつて、ポンプ側の液圧がマ
スタシリンダ側の液圧より低くなつても切換弁2
2の弁子84が弁座78から離れさせられること
はない。
ーキ液はマスタシリンダ10側へもブレーキシリ
ンダ18側へも流れ得ないため、バイパス通路4
6へ流入する。しかし、このバイパス通路46は
リリーフバルブ50によつて遮断されているた
め、ブレーキ液はアキユムレータ48のピストン
154をスプリング156の付勢力に抗して押し
戻しつつ蓄圧室158に溜ることとなる。その結
果、逆止弁20の弁子144が弁座148に着座
することとなり、以後、マスタシリンダ10の液
圧が高くなつても、その液圧は切換弁22に伝達
されなくなる。したがつて、ポンプ側の液圧がマ
スタシリンダ側の液圧より低くなつても切換弁2
2の弁子84が弁座78から離れさせられること
はない。
これに対して、ポンプ42からブレーキ液が送
られ始めたとき弁室70の液圧がポンプ通路44
の液圧より高い場合には、切換弁22の弁子84
はポンプ42の起動後も弁座80に着座し続ける
ため、ポンプ42から圧送されたブレーキ液はア
キユムレータ48へ流入してこれに蓄えられる。
その結果、逆止弁20の弁子144が弁座148
に着座することとなり、マスタシリンダ10の液
圧は切換弁22へ伝達されなくなる。そして、こ
の状態において電磁切換弁24が昇圧許容状態に
切り換えられれば、アキユムレータ48のブレー
キ液が切換弁22を経てブレーキシリンダ18へ
流れ、ピストン88の前後に液圧差が生じてピス
トン88が前進させられ、弁子84を弁座78へ
押し付ける。すなわち、この場合には逆止弁20
が閉じた後、電磁切換弁24が昇圧許容状態に切
り換えられて初めて切換弁22が切り換わるので
ある。
られ始めたとき弁室70の液圧がポンプ通路44
の液圧より高い場合には、切換弁22の弁子84
はポンプ42の起動後も弁座80に着座し続ける
ため、ポンプ42から圧送されたブレーキ液はア
キユムレータ48へ流入してこれに蓄えられる。
その結果、逆止弁20の弁子144が弁座148
に着座することとなり、マスタシリンダ10の液
圧は切換弁22へ伝達されなくなる。そして、こ
の状態において電磁切換弁24が昇圧許容状態に
切り換えられれば、アキユムレータ48のブレー
キ液が切換弁22を経てブレーキシリンダ18へ
流れ、ピストン88の前後に液圧差が生じてピス
トン88が前進させられ、弁子84を弁座78へ
押し付ける。すなわち、この場合には逆止弁20
が閉じた後、電磁切換弁24が昇圧許容状態に切
り換えられて初めて切換弁22が切り換わるので
ある。
以上詳記したように本液圧ブレーキ装置はアン
チスキツド装置が作動を開始した時点における弁
室70の液圧、すなわちマスタシリンダ10の液
圧の高低によつて2つの態様で作動するのである
が、いずれの場合にもアンチスキツド装置の作動
後は逆止弁20と切換弁22との少なくとも一方
によつて主液通路が遮断された状態となるため、
ポンプ42から送られたブレーキ液がマスタシリ
ンダ10側へ流れてブレーキペダル14にキツク
バツク現象を発生させることがない。そして、電
磁切換弁24がコントローラ60により適宜制御
されることによつてブレーキシリンダ18の液圧
が適正な範囲に制御され、後輪16のスリツプ率
が過大となることが防止される。
チスキツド装置が作動を開始した時点における弁
室70の液圧、すなわちマスタシリンダ10の液
圧の高低によつて2つの態様で作動するのである
が、いずれの場合にもアンチスキツド装置の作動
後は逆止弁20と切換弁22との少なくとも一方
によつて主液通路が遮断された状態となるため、
ポンプ42から送られたブレーキ液がマスタシリ
ンダ10側へ流れてブレーキペダル14にキツク
バツク現象を発生させることがない。そして、電
磁切換弁24がコントローラ60により適宜制御
されることによつてブレーキシリンダ18の液圧
が適正な範囲に制御され、後輪16のスリツプ率
が過大となることが防止される。
なお、この制御が行われている間に路面の摩擦
係数が増大した場合には、リザーバ40およびア
キユムレータ48内のブレーキ液がすべてブレー
キシリンダ18に供給されても、ブレーキシリン
ダ18には後輪16のスリツプ率を過大にするよ
うな液圧が生ぜず、マスタシリンダ10からブレ
ーキ液を補給することが必要となるのであるが、
この場合にはアキユムレータ48のピストン15
4が前進端位置へ移動して逆止弁20が開かれる
ため、このブレーキ液の補給が妨げられることは
ない。
係数が増大した場合には、リザーバ40およびア
キユムレータ48内のブレーキ液がすべてブレー
キシリンダ18に供給されても、ブレーキシリン
ダ18には後輪16のスリツプ率を過大にするよ
うな液圧が生ぜず、マスタシリンダ10からブレ
ーキ液を補給することが必要となるのであるが、
この場合にはアキユムレータ48のピストン15
4が前進端位置へ移動して逆止弁20が開かれる
ため、このブレーキ液の補給が妨げられることは
ない。
自動車が運転者の希望する速度まで減速されて
ブレーキペダル14の踏込みが解除された場合に
は、電磁切換弁24等の状態如何を問わずブレー
キシリンダ18内のブレーキ液はバイパス通路3
4および逆止弁36を経てマスタシリンダ10へ
戻り、ブレーキシリンダ18の液圧は速やかに低
下する。また、ブレーキペダル14が原位置に復
帰したとき作動する図示しないスイツチの信号に
基づいてコントローラ60が電磁切換弁24を昇
圧許容状態に復帰させる。したがつて、アキユム
レータ48内のブレーキ液は切換弁22、電磁切
換弁24およびバイパス通路34を経てマスタシ
リンダ10へ戻り、ピストン154が前進端位置
に達して逆止弁20を開かせる。また、リザーバ
40のブレーキ液はポンプ42によつて汲み上げ
られ、切換弁22、電磁切換弁24およびバイパ
ス通路34等を経てマスタシリンダ10へ戻され
る。そして、最終的には切換弁22の弁子84が
弁座80に着座した状態となつて、主液通路を構
成するマスタシリンダ側通路26、第一中間通路
28、第二中間通路30およびブレーキシリンダ
側通路32は互に連通した状態となり、ブレーキ
シリンダ18に液圧が残存せず、ブレーキの引き
摺りの発生が回避される。
ブレーキペダル14の踏込みが解除された場合に
は、電磁切換弁24等の状態如何を問わずブレー
キシリンダ18内のブレーキ液はバイパス通路3
4および逆止弁36を経てマスタシリンダ10へ
戻り、ブレーキシリンダ18の液圧は速やかに低
下する。また、ブレーキペダル14が原位置に復
帰したとき作動する図示しないスイツチの信号に
基づいてコントローラ60が電磁切換弁24を昇
圧許容状態に復帰させる。したがつて、アキユム
レータ48内のブレーキ液は切換弁22、電磁切
換弁24およびバイパス通路34を経てマスタシ
リンダ10へ戻り、ピストン154が前進端位置
に達して逆止弁20を開かせる。また、リザーバ
40のブレーキ液はポンプ42によつて汲み上げ
られ、切換弁22、電磁切換弁24およびバイパ
ス通路34等を経てマスタシリンダ10へ戻され
る。そして、最終的には切換弁22の弁子84が
弁座80に着座した状態となつて、主液通路を構
成するマスタシリンダ側通路26、第一中間通路
28、第二中間通路30およびブレーキシリンダ
側通路32は互に連通した状態となり、ブレーキ
シリンダ18に液圧が残存せず、ブレーキの引き
摺りの発生が回避される。
以上、本液圧ブレーキ装置が正常に作動する場
合を説明したが、例えばアンチスキツド装置が作
動しない程度の液圧で制動が繰り返されている間
に電磁切換弁24に漏れが生ずるなどしてリザー
バ40にブレーキ液が溜つた場合には、次にアン
チスキツド装置が作動した場合にこの溜つたブレ
ーキ液がポンプ42によりアキユムレータ48へ
圧送される。その結果、アキユムレータ48のピ
ストン154が後退端位置に達し、蓄圧室158
の容積が最大となつてそれ以上ブレーキ液を収容
し得ない状態となり、ポンプ通路44およびバイ
パス通路46の液圧が通常より高くなるが、この
液圧がリリーフバルブ50の設定圧を超えればリ
リーフバルブ50が開き、マスタシリンダ10へ
ブレーキ液が還流することを許容する。この場合
にはブレーキペダル14にキツクバツク現象が生
ずることとなるが、このような異常事態は極めて
稀にしか生じないことであるため、実用上差支え
はない。また、リリーフバルブ50はマスタシリ
ンダ液圧の高低とは無関係に一定の液圧で開くも
のであるため、この設定圧をアキユムレータ48
の設定圧より僅かに高い程度に設定しておくこと
が可能であり、ポンプ通路44の液圧が過大とな
ることを確実に防止でき、また、ブレーキペダル
14に発生するキツクバツクを比較的軽いものに
抑えることができる。
合を説明したが、例えばアンチスキツド装置が作
動しない程度の液圧で制動が繰り返されている間
に電磁切換弁24に漏れが生ずるなどしてリザー
バ40にブレーキ液が溜つた場合には、次にアン
チスキツド装置が作動した場合にこの溜つたブレ
ーキ液がポンプ42によりアキユムレータ48へ
圧送される。その結果、アキユムレータ48のピ
ストン154が後退端位置に達し、蓄圧室158
の容積が最大となつてそれ以上ブレーキ液を収容
し得ない状態となり、ポンプ通路44およびバイ
パス通路46の液圧が通常より高くなるが、この
液圧がリリーフバルブ50の設定圧を超えればリ
リーフバルブ50が開き、マスタシリンダ10へ
ブレーキ液が還流することを許容する。この場合
にはブレーキペダル14にキツクバツク現象が生
ずることとなるが、このような異常事態は極めて
稀にしか生じないことであるため、実用上差支え
はない。また、リリーフバルブ50はマスタシリ
ンダ液圧の高低とは無関係に一定の液圧で開くも
のであるため、この設定圧をアキユムレータ48
の設定圧より僅かに高い程度に設定しておくこと
が可能であり、ポンプ通路44の液圧が過大とな
ることを確実に防止でき、また、ブレーキペダル
14に発生するキツクバツクを比較的軽いものに
抑えることができる。
以上、本発明の一実施例を詳細に説明したが、
これは文字通り例示であつて、例えばアキユムレ
ータ48を高圧ガスをピストンの付勢手段とする
ガス圧式アキユムレータとすることも可能であ
り、また、アキユムレータのピストンの運動に基
づいて逆止弁を開閉させる逆止弁制御機構も両端
において直接ピストン154および弁子144に
当接する単純なロツド160に限定されるもので
はなく、ピストン154の移動量を拡大して弁子
144に伝達するもの等とすることが可能であ
る。また、アキユムレータと逆止弁とは互に近接
して配置されればよく、それらのハウジングが一
体的に構成されることは必ずしも不可欠ではな
い。
これは文字通り例示であつて、例えばアキユムレ
ータ48を高圧ガスをピストンの付勢手段とする
ガス圧式アキユムレータとすることも可能であ
り、また、アキユムレータのピストンの運動に基
づいて逆止弁を開閉させる逆止弁制御機構も両端
において直接ピストン154および弁子144に
当接する単純なロツド160に限定されるもので
はなく、ピストン154の移動量を拡大して弁子
144に伝達するもの等とすることが可能であ
る。また、アキユムレータと逆止弁とは互に近接
して配置されればよく、それらのハウジングが一
体的に構成されることは必ずしも不可欠ではな
い。
また、前記切換弁22に代えてマスタシリンダ
側からブレーキシリンダ側へ向かう方向を順方向
とする単純な逆止弁をマスタシリンダ遮断弁とし
て使用することも可能であり、さらに電磁切換弁
24を2つの電磁切換弁の組合わせで構成し、あ
るいは液圧保持状態を備えず、昇圧許容状態と降
圧許容状態とにのみ切換えが可能なものを使用す
ることも可能である。
側からブレーキシリンダ側へ向かう方向を順方向
とする単純な逆止弁をマスタシリンダ遮断弁とし
て使用することも可能であり、さらに電磁切換弁
24を2つの電磁切換弁の組合わせで構成し、あ
るいは液圧保持状態を備えず、昇圧許容状態と降
圧許容状態とにのみ切換えが可能なものを使用す
ることも可能である。
その他、いちいち例示することはしないが、当
業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した
態様で本発明を実施し得ることは勿論である。
業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した
態様で本発明を実施し得ることは勿論である。
添付図は本発明の一実施例である四輪自動車用
液圧ブレーキ装置の一部を示す系統図であり、同
時にその主要構成要素を模型的に示す断面図でも
ある。 10……マスタシリンダ、14……ブレーキペ
ダル(ブレーキ操作部材)、18……ブレーキシ
リンダ、20……逆止弁、22……切換弁(マス
タシリンダ遮断弁)、24……電磁切換弁、{26
……マスタシリンダ側通路、28……第一中間通
路、30……第二中間通路、32……ブレーキシ
リンダ側通路}(主液通路)、40……リザーバ、
42……ポンプ、48……アキユムレータ、60
……コントローラ、140……ハウジング、14
2……弁室、144……弁子、146……スプリ
ング、148……弁座、154……ピストン、1
56……スプリング(付勢手段)、158……蓄
圧室、160……ロツド(逆止弁制御機構)。
液圧ブレーキ装置の一部を示す系統図であり、同
時にその主要構成要素を模型的に示す断面図でも
ある。 10……マスタシリンダ、14……ブレーキペ
ダル(ブレーキ操作部材)、18……ブレーキシ
リンダ、20……逆止弁、22……切換弁(マス
タシリンダ遮断弁)、24……電磁切換弁、{26
……マスタシリンダ側通路、28……第一中間通
路、30……第二中間通路、32……ブレーキシ
リンダ側通路}(主液通路)、40……リザーバ、
42……ポンプ、48……アキユムレータ、60
……コントローラ、140……ハウジング、14
2……弁室、144……弁子、146……スプリ
ング、148……弁座、154……ピストン、1
56……スプリング(付勢手段)、158……蓄
圧室、160……ロツド(逆止弁制御機構)。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ブレーキ操作部材の操作に応じて液圧を発生
させるマスタシリンダと、 そのマスタシリンダで発生させられた液圧で作
動するブレーキシリンダを備え、自動車の車輪の
回転を抑制するブレーキと、 マスタシリンダとブレーキシリンダとをつなぐ
主液通路と、 その主液通路の途中に設けられ、コントローラ
により、ブレーキシリンダをマスタシリンダに連
通させる昇圧許容状態とリザーバに連通させる降
圧許容状態とに切り換えられてブレーキシリンダ
の液圧を前記車輪のスリツプ率が過大とならない
ように制御する電磁切換弁と、 リザーバからブレーキ液を汲み上げ、ポンプ通
路を経て主液通路のマスタシリンダと電磁切換弁
とをつなぐ部分に戻すポンプと、 主液通路のポンプ通路の接続点もしくはその接
続点よりマスタシリンダ側の部分に設けられ、ポ
ンプ側の液圧がマスタシリンダ側の液圧より高い
状態においては閉じてポンプから送られたブレー
キ液がマスタシリンダ側へ流れることを阻止する
一方、電磁切換弁側に流れることは許容するマス
タシリンダ遮断弁と、 ハウジング内に付勢手段により一方向に付勢さ
れたピストンが配設されることにより容積の可変
な蓄圧室が形成され、その蓄圧室が、アキユムレ
ータ通路により、主液通路のマスタシリンダ遮断
弁と電磁切換弁とをつなぐ部分とポンプ通路との
いずれかに接続されたアキユムレータと を含む自動車用アンチスキツド型液圧ブレーキ装
置において、 前記主液通路の前記マスタシリンダと前記マス
タシリンダ遮断弁とをつなぐ部分に、マスタシリ
ンダ遮断弁側からマスタシリンダ側に向かう方向
を順方向とする逆止弁を挿入するとともに、その
逆止弁を前記アキユムレータに近接させて配置
し、かつ、それらアキユムレータと逆止弁との間
に、アキユムレータのピストンが前記蓄圧室の容
積を最小とする前進端位置にある状態では逆止弁
の弁子に当接して弁座から離れさせているが、ピ
ストンが小距離後退した後はその弁子が弁座に着
座することを許容する逆止弁制御機構を設けたこ
とを特徴とする液圧ブレーキ装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59170724A JPS6150860A (ja) | 1984-08-15 | 1984-08-15 | 自動車用アンチスキツド型液圧ブレ−キ装置 |
US06/764,226 US4618189A (en) | 1984-08-15 | 1985-08-09 | Vehicle hydraulic braking system with anti-skid pressure control means |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59170724A JPS6150860A (ja) | 1984-08-15 | 1984-08-15 | 自動車用アンチスキツド型液圧ブレ−キ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6150860A JPS6150860A (ja) | 1986-03-13 |
JPH0572312B2 true JPH0572312B2 (ja) | 1993-10-12 |
Family
ID=15910213
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59170724A Granted JPS6150860A (ja) | 1984-08-15 | 1984-08-15 | 自動車用アンチスキツド型液圧ブレ−キ装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4618189A (ja) |
JP (1) | JPS6150860A (ja) |
Families Citing this family (38)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6144063A (ja) * | 1984-08-09 | 1986-03-03 | Nippon Denso Co Ltd | ブレーキ装置用液圧制御装置 |
JPS61268558A (ja) * | 1985-05-22 | 1986-11-28 | Nippon Soken Inc | 車両用ブレ−キ装置のアンチスキツド・油圧モジユレ−タ |
DE3704623A1 (de) * | 1986-02-14 | 1987-10-29 | Aisin Seiki | Antiblockiervorrichtung fuer ein kraftfahrzeug |
JPS6378862A (ja) * | 1986-09-22 | 1988-04-08 | Aisin Seiki Co Ltd | アンチスキツド装置 |
JPS6378859A (ja) * | 1986-09-24 | 1988-04-08 | Aisin Seiki Co Ltd | アンチスキツド装置 |
JPS63154456A (ja) * | 1986-12-19 | 1988-06-27 | Aisin Seiki Co Ltd | 車輪ロツク防止装置 |
JP2581065B2 (ja) * | 1987-03-31 | 1997-02-12 | アイシン精機株式会社 | 液圧ブレ−キ装置 |
JPS63301155A (ja) * | 1987-05-29 | 1988-12-08 | Aisin Seiki Co Ltd | 車輪ロック防止装置のアクチュエ−タ |
DE3821225C2 (de) * | 1987-06-27 | 2000-05-18 | Aisin Seiki | Hydraulisches Bremssystem für ein Kraftfahrzeug |
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DE3923282C2 (de) * | 1989-07-14 | 1998-04-30 | Bosch Gmbh Robert | Vorrichtung zur Dämpfung von Druckschwingungen |
DE3930890A1 (de) * | 1989-09-15 | 1991-03-28 | Bosch Gmbh Robert | Vorrichtung zur vermeidung des blockierens der raeder eines fahrzeugs |
DE3934624C2 (de) * | 1989-10-17 | 1996-08-08 | Teves Gmbh Alfred | Blockiergeschützte, hydraulische Fahrzeugbremsanlage |
DE3936850A1 (de) * | 1989-11-06 | 1991-05-08 | Bosch Gmbh Robert | Blockierschutzvorrichtung fuer eine fahrzeugbremsanlage |
US5288142A (en) * | 1990-01-13 | 1994-02-22 | Alfred Teves Gmbh | Hydraulic brake system including slip control |
DE4000837B4 (de) * | 1990-01-13 | 2005-03-03 | Continental Teves Ag & Co. Ohg | Hydraulische Bremsanlage mit einer Einrichtung zur Brems- und/oder Antriebsschlupfregelung |
GB2242717B (en) * | 1990-04-04 | 1994-09-21 | Teves Gmbh Alfred | An anti-locking hydraulic brake system for use with automotive vehicle |
DE4015664A1 (de) * | 1990-05-16 | 1991-11-21 | Teves Gmbh Alfred | Hydraulische anti-blockier-bremsanlage |
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DE4026743A1 (de) * | 1990-08-24 | 1992-02-27 | Teves Gmbh Alfred | Blockiergeschuetzte bremsanlage fuer kraftfahrzeuge |
DE4037168A1 (de) * | 1990-11-22 | 1992-05-27 | Teves Gmbh Alfred | Hydraulische bremsanlage mit blockierschutzregelung |
DE4041506C2 (de) * | 1990-12-22 | 1995-01-19 | Bosch Gmbh Robert | Absperrventil in einer hydraulischen Bremsanlage, insbesondere für Kraftfahrzeuge |
DE4104069C2 (de) * | 1991-02-11 | 2000-08-17 | Continental Teves Ag & Co Ohg | Bremsanlage mit Einrichtungen sowohl zur Regelung des Bremsschlupfes als auch des Antriebsschlupfes |
DE4104144A1 (de) * | 1991-02-12 | 1992-08-13 | Teves Gmbh Alfred | Hydraulische bremsanlage mit blockierschutzregelung |
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US5628550A (en) * | 1991-10-18 | 1997-05-13 | Itt Automotive Europe Gmbh | Anti-lock hydraulic brake system |
DE4134445A1 (de) * | 1991-10-18 | 1993-04-22 | Teves Gmbh Alfred | Blockiergeschuetzte hydraulische bremsanlage |
DE4134459A1 (de) * | 1991-10-18 | 1993-04-22 | Teves Gmbh Alfred | Blockiergeschuetzte hydraulische bremsanlage |
DE4139135A1 (de) * | 1991-11-28 | 1993-06-03 | Bosch Gmbh Robert | Hydraulische bremsanlage, insbesondere fuer kraftfahrzeuge |
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Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58101859A (ja) * | 1981-12-09 | 1983-06-17 | Nippon Air Brake Co Ltd | アンチスキツド装置用液圧制御装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4395073A (en) * | 1980-03-03 | 1983-07-26 | Nippon Air Brake Co., Ltd. | Brake fluid pressure control apparatus in skid control system |
JPS56142733A (en) * | 1980-03-03 | 1981-11-07 | Nippon Air Brake Co Ltd | Liquid pressure controller for antiskid device |
-
1984
- 1984-08-15 JP JP59170724A patent/JPS6150860A/ja active Granted
-
1985
- 1985-08-09 US US06/764,226 patent/US4618189A/en not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58101859A (ja) * | 1981-12-09 | 1983-06-17 | Nippon Air Brake Co Ltd | アンチスキツド装置用液圧制御装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6150860A (ja) | 1986-03-13 |
US4618189A (en) | 1986-10-21 |
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