JPH0569436U - 遊星歯車のキャリア構造 - Google Patents
遊星歯車のキャリア構造Info
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- Mechanical Engineering (AREA)
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- Retarders (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 スラスト支持剛性の向上,耐久性の向上,部
品点数の削減を達成しながら、簡素な構造によってピニ
オンワッシャとピニオンシャフトとの間の潤滑性能向上
を図ること。 【構成】 第1ピニオンワッシャ50の内周縁に、フラ
ンジ50aが軸方向に延設され、このフランジ50a
が、ニードル40をスラスト支持可能にピニオンギヤ3
0の内周とピニオンシャフト20の外周との間に挿入さ
れ、かつ、フランジ50aとピニオンギヤ30の内周と
の間隔よりもフランジ50aとピニオンシャフト20と
の間隔の方が大きく設定されて、フランジ50aとピニ
オンシャフト20との間に油溜め用空間70が形成され
ている構成とした。
品点数の削減を達成しながら、簡素な構造によってピニ
オンワッシャとピニオンシャフトとの間の潤滑性能向上
を図ること。 【構成】 第1ピニオンワッシャ50の内周縁に、フラ
ンジ50aが軸方向に延設され、このフランジ50a
が、ニードル40をスラスト支持可能にピニオンギヤ3
0の内周とピニオンシャフト20の外周との間に挿入さ
れ、かつ、フランジ50aとピニオンギヤ30の内周と
の間隔よりもフランジ50aとピニオンシャフト20と
の間隔の方が大きく設定されて、フランジ50aとピニ
オンシャフト20との間に油溜め用空間70が形成され
ている構成とした。
Description
【0001】
本考案は、車両用の自動変速機等に適用される遊星歯車のキャリア構造に関す る。
【0002】
従来、遊星歯車のキャリア構造としては、例えば、図4に示す構造が知られて いる。すなわち、この従来構造は、遊星歯車のピニオンギヤ01を貫通して設け られ、ピニオンギヤ01を回転可能に支持するピニオンシャフト02と、このピ ニオンシャフト02を固定支持するキャリア03と、前記ピニオンギヤ01の内 周とピニオンシャフト02の外周との間に介在されたニードル04と、前記ピニ オンギヤ01の両端面とキャリア03との間に介在されてピニオンシャフト02 の外周に装着され、ピニオンギヤ01のスラスト支持を行うピニオンワッシャ0 5と、前記ニードル04とワッシャ05との間に介在され、ニードル04のスラ スト支持を行うリング06とを備えた構成となっている。なお、上述のようにニ ードルのスラスト支持をリングにより行う構造は、例えば、特開平2−1635 09号公報に記載されている。
【0003】
しかしながら、上述の従来の遊星歯車のキャリア構造によれば、リング06の 外周の4面全部がそれぞれ、ピニオンギヤ01,ピニオンシャフト02,ニード ル04,ピニオンワッシャ05と摺動する可能性があり、発熱し易いもので、耐 久性に劣るという問題があった。しかも、限られたスペース内に設けたリング0 6では、断面係数を大きく取ることもできず、スラスト支持剛性の点で問題があ った。
【0004】 そこで、上述のような問題を解決するために、出願人は、先に特願平3−18 7885号の構造を提案した。
【0005】 この先行発明構造は、図3に示すように、従来と同様のキャリア1,ピニオン シャフト2,ピニオンギヤ3,ニードル4,ピニオンワッシャ5を備えた構造に おいて、ピニオンワッシャ5の内周縁に、フランジ5aを形成し、このフランジ 5aを、ニードル4をスラスト支持すべくピニオンギヤ3の内周とピニオンシャ フト2の外周との間に挿入した構成となっている。
【0006】 したがって、スラスト支持剛性を容易に向上させることができるし、このスラ スト支持を行う部材の摺動面の数を減少させて発熱量を低下させて耐久性を向上 させることができるし、フランジによりピニオンワッシャの倒れを防止して、ピ ニオンギヤのスラスト支持性能を向上させることができ、部品点数を削減するこ とができるという効果が得られる。
【0007】 しかしながら、上述の先行技術にあっては、上述のような優れた効果が得られ るものの、以下に述べる改善点を残していた。すなわち、キャリア自体は高速回 転を行うし、また、ピニオンギヤも高速で自転を行うため、ピニオンワッシャと ピニオンシャフトとの相対回転数が大きくなる。したがって、両者の間の潤滑が 十分でないと、この部位において発熱が生じるもので、この部位の潤滑性の向上 が望まれる。
【0008】 本考案はこのような問題に着目してなされたもので、先行技術の効果はそのま ま得られるようにしながら、簡素な構造によってピニオンワッシャとピニオンシ ャフトとの間の潤滑性能向上を図ることを目的としている。
【0009】
そこで本考案では、ピニオンワッシャのフランジとピニオンシャフトとの間に 油溜め用空間を形成して上述の問題を解決することとした。
【0010】 すなわち、本考案では、遊星歯車のピニオンギヤを貫通して設けられ、ピニオ ンギヤを回転可能に支持するピニオンシャフトと、このピニオンシャフトを固定 支持するキャリアと、前記ピニオンギヤの内周とピニオンシャフトの外周との間 に介在されたニードルと、前記ピニオンギヤの両端面とキャリアとの間に介在さ れてピニオンシャフトの外周に装着され、ピニオンギヤのスラスト支持を行うピ ニオンワッシャとを備えた遊星歯車のキャリア構造において、前記ピニオンワッ シャの内周縁に、フランジが軸方向に延設され、このフランジが、前記ニードル をスラスト支持可能に前記ピニオンギヤの内周とピニオンシャフトの外周との間 に挿入され、かつ、前記フランジとピニオンギヤの内周との間隔よりもフランジ とピニオンシャフトとの間隔の方が大きく設定されて、前記フランジとピニオン シャフトとの間に油溜め用空間が形成されている構成とした。
【0011】 また、前記フランジとピニオンギヤとの間隔は、ピニオンギヤの内径の2/100 〜3/10000 の範囲内の寸法に設定するのが好ましい。
【0012】
ピニオンギヤが回転した際に、ニードルのスラスト支持は、ピニオンワッシャ に形成したフランジで行う。この場合、フランジがピニオンワッシャと一体であ るので、容易に剛性向上を図ることができる。
【0013】 また、ピニオンワッシャは、ピニオンギヤのスラスト支持も行う。この場合、 ピニオンワッシャは、フランジをピニオンギヤの内側に挿入しているので、倒れ が防止され、ピニオンギヤのスラスト支持性能も向上する。
【0014】 しかも、キャリアおよびピニオンギヤの回転中心側であるピニオンワッシャの フランジとピニオンシャフトとの間に油溜め用空間が形成されているため、潤滑 油の供給がスムーズに成されてこの油溜め用空間に溜り、ピニオンワッシャのフ ランジとピニオンシャフトとの間の摩擦発熱量は著しく低減する。また、このピ ニオンワッシャのフランジは、ニードルの端面およびピニオンギヤの内周面と摺 動する可能性があるが、従来と比較して摺動面の数が4面から2面に減少してい て、発熱量の低下を図ることができる。
【0015】 請求項2記載の構造では、ピニオンワッシャのフランジとピニオンギヤの内周 との間に、ピニオンギヤの内径の2/100 〜3/10000 の範囲内の寸法の間隔が設定 されているから、両者の間の焼き付きが確実に防止される。
【0016】
以下、本考案実施例を図面に基づいて説明する。 まず、実施例の構成について説明する。
【0017】 図1は、本考案実施例の遊星歯車のキャリア構造を示す断面図であって、図中 10は遊星歯車のキャリアを示し、このキャリア10には、ピニオンシャフト2 0が固定支持されている。
【0018】 そして、前記ピニオンシャフト20には、このピニオンシャフト20が貫通し た状態で、ピニオンギヤ30が回転自在に設けられている。また、このピニオン ギヤ30の内周とピニオンシャフト20の外周との間には多数のニードル40が 介在されている。
【0019】 また、前記ピニオンギヤ30の両端面とキャリア10との間に、それぞれ、第 1ピニオンワッシャ50および第2ピニオンワッシャ60が介在されている。す なわち、第1ピニオンワッシャ50は、内周縁に、フランジ50aが軸方向に延 設されている。このフランジ50aは、内側に折り返して重ね合わせて形成され ており、先端部分がニードル摺動面50bとされている。また、このフランジ5 0aは、前記ニードル摺動面50bでニードル40をスラスト支持すべく前記ピ ニオンギヤ30の内周とピニオンシャフト2の外周との間に挿入されている(図 1中Lは挿入代を示している)。そして、このようにフランジ50aを挿入させ るにあたり、フランジ50とピニオンギヤ30の内周との間隔よりもフランジ5 0aとピニオンシャフト20との間隔の方が大きく設定され、前記フランジ50 aとピニオンシャフト20との間に油溜め用空間70が形成されている。また、 前記フランジ50aとピニオンギヤ30との間隔が、ピニオンギヤ30の内径の 2/100 〜3/10000 の範囲内の寸法に設定され、フランジ50aの外周とピニオン ギヤ30の内周との嵌め合いによって第1ピニオンワッシャ50の位置決めが成 されている。なお、この第1ピニオンワッシャ50は、ニードル40のレースと して耐え得る硬度に形成されている。
【0020】 そして、この第1ピニオンワッシャ50とキャリア10との間に前記第2ピニ オンワッシャ60が装着されている。
【0021】 次に、実施例の作用について説明する。
【0022】 遊星歯車では、キャリア10が高速回転すると共に、ピニオンギヤ30もピニ オンシャフト20に対して高速で自転する。このように、ピニオンギヤ30が回 転した際に、ニードル40のスラスト支持は第1ピニオンワッシャ50,50の フランジ50a,50aのニードル摺動面50b,50bで行う。この場合、フ ランジ50aは一枚板を折り返して重ね合わせて形成しているので、スラスト力 に対する剛性が非常に高い。ちなみに、図2は、他の第1ピニオンワッシャ51 を示す断面図であって、この実施例では、フランジ51aを折り返すことなく全 体と略同一板厚で形成し、その先端部分をニードル摺動面51bとしている。こ の場合、実施例と同等のスラスト剛性を得るには、全体の板厚を厚くする必要が ある。したがって、本実施例は、この図2の例と比較して、第1ピニオンワッシ ャ50の板厚を薄くしながら高い剛性が得られるもので、このように第1ピニオ ンワッシャ50の板厚を薄くすることでキャリア10の長さを短く設計してコン パクト化を図ることができる。
【0023】 また、ピニオンギヤ30が回転した場合、キャリア10と相対回転することに なるが、この場合、両者の間に第1・第2の2枚のワッシャ50,60を介在さ せているので、ピニオンギヤ30と第1ピニオンワッシャ50の間と、両ピニオ ンワッシャ50,60の間と、第2ピニオンワッシャ60とキャリア10の間と で、それぞれ相対回転が生じ、ピニオンギヤ30とキャリア10との間にピニオ ンワッシャを1枚だけ設けたバイパスと比較して、各部材間における相対回転数 が半減されて、各部材10,60,50,30の摩耗や発熱が抑えられる。そし て、この場合のピニオンギヤ30のスラスト支持は、第2ピニオンワッシャ60 および第1ピニオンワッシャ50で行うもので、第1ピニオンワッシャ50は、 フランジ50aをピニオンギヤ30の内側に挿入していることで、倒れが防止さ れ、ピニオンギヤ30のスラスト支持性能が向上する。
【0024】 また、上述のようにしてピニオンギヤ30が回転する際には、潤滑油が供給さ れ、この潤滑油は、油溜め用空間70に溜って、各部材10,60,50,30 の間に供給される。このように、油溜め用空間70がキャリア10およびピニオ ンギヤ30の回転中心側に設けられているため、潤滑油の供給がスムーズに成さ れ、各部材10,60,50,30の摩擦発熱量や摩耗量は著しく低減する。ま た、この第1ピニオンワッシャ50のフランジ50aは、ニードル40の端面お よびピニオンギヤ30の内周面と摺動する可能性があるが、従来と比較して摺動 面の数が4面から2面に減少していて、発熱量の低下を図ることができるし、こ のフランジ50aとピニオンギヤ30の内周との間に、ピニオンギヤ30の内径 の2/100 〜3/10000 の範囲内の寸法の間隔が設定されているから、両者50a, 30の間の焼き付きが確実に防止される。
【0025】 以上説明したように、本実施例にあっては、ニードルおよびピニオンギヤのス ラスト支持剛性を容易に向上させることができる,発熱量を低下させて耐久性を 向上させることができる,部品点数を削減することができるという先行技術の効 果はそのまま得ることができながら、新に部品を追加することなくフランジ50 aとピニオンシャフト20とを離間させて油溜め用空間70を形成しただけの簡 単な構成により、潤滑油のスムーズな供給が成されて潤滑効率が向上するという 効果が得られると共に、第1ピニオンワッシャ50の位置決めをピニオンギヤ3 の内周との嵌め合いで行うようにしながらも、両者の間に所定の隙間を設けて両 者の焼付けを確実に防止するという効果が得られる。
【0026】 以上、本考案の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこの実施 例に限られるものではなく、例えば、実施例では、ピニオンワッシャを2つ設け た例を示したが、第1ピニオンワッシャ50のみとしてもよい。
【0027】 また、実施例では、第1ピニオンワッシャ50を、ニードル40のレースとし て耐え得る硬度に形成したが、表面の硬度のみを高く形成してもよい。
【0028】
以上説明してきたように、本考案の遊星歯車のキャリア構造にあっては、ピニ オンワッシャの内周縁にフランジを軸方向に延設し、このフランジをピニオンギ ヤの内周とピニオンシャフトの外周との間に挿入して、フランジでニードルをス ラスト支持し、かつ、フランジとピニオンギヤの内周との間隔よりもフランジと ピニオンシャフトとの間隔の方を大きく設定して、フランジとピニオンシャフト との間に油溜め用空間を形成した手段としたため、ニードルおよびピニオンギヤ に対するスラスト支持剛性を容易に向上させることができるという効果や、ニー ドルのスラスト支持を行う部材(本考案ではフランジがこれに相当する)の摺動 面の数を減少させて発熱量を低下させ、耐久性の向上を図ることができるという 効果や、リングを廃止した分だけ部品点数を削減することも可能となるという効 果が同時に得られ、加えて、新に部品を追加することなくフランジとピニオンシ ャフトとを離間させて油溜め用空間を形成しただけの簡単な構成により、潤滑油 のスムーズな供給が成されて潤滑効率が向上するという効果が得られると共に、 ピニオンワッシャの位置決めをピニオンギヤの内周との嵌め合いで行うようにし ながらも、両者の間に所定の隙間を設けて両者の焼付けを確実に防止するという 効果が得られる。
【図1】本考案実施例の遊星歯車のキャリア構造を示す
断面図である。
断面図である。
【図2】第1ピニオンワッシャの他例を示す断面図であ
る。
る。
【図3】本考案の先行技術を示す断面図である。
【図4】従来の遊星歯車のキャリア構造を示す断面図で
ある。
ある。
10 キャリア 20 ピニオンシャフト 30 ピニオンギヤ 40 ニードル 50 第1ピニオンワッシャ 50a フランジ 51 第1ピニオンワッシャ 51a フランジ 70 油溜め用空間
Claims (2)
- 【請求項1】 遊星歯車のピニオンギヤを貫通して設け
られ、ピニオンギヤを回転可能に支持するピニオンシャ
フトと、このピニオンシャフトを固定支持するキャリア
と、前記ピニオンギヤの内周とピニオンシャフトの外周
との間に介在されたニードルと、前記ピニオンギヤの両
端面とキャリアとの間に介在されてピニオンシャフトの
外周に装着され、ピニオンギヤのスラスト支持を行うピ
ニオンワッシャとを備えた遊星歯車のキャリア構造にお
いて、 前記ピニオンワッシャの内周縁に、フランジが軸方向に
延設され、 このフランジが、前記ニードルをスラスト支持可能に前
記ピニオンギヤの内周とピニオンシャフトの外周との間
に挿入され、かつ、前記フランジとピニオンギヤの内周
との間隔よりもフランジとピニオンシャフトとの間隔の
方が大きく設定されて、前記フランジとピニオンシャフ
トとの間に油溜め用空間が形成されていることを特徴と
する遊星歯車のキャリア構造。 - 【請求項2】 前記フランジとピニオンギヤとの間隔
が、ピニオンギヤの内径の2/100 〜3/10000 の範囲内の
寸法に設定されていることを特徴とする請求項1記載の
遊星歯車のキャリア構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992009698U JP2551912Y2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 遊星歯車のキャリア構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992009698U JP2551912Y2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 遊星歯車のキャリア構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0569436U true JPH0569436U (ja) | 1993-09-21 |
JP2551912Y2 JP2551912Y2 (ja) | 1997-10-27 |
Family
ID=11727453
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992009698U Expired - Fee Related JP2551912Y2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 遊星歯車のキャリア構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2551912Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015041109A1 (ja) * | 2013-09-18 | 2015-03-26 | Ntn株式会社 | 軸受構造体 |
FR3133200A1 (fr) * | 2022-03-07 | 2023-09-08 | Ntn-Snr Roulements | Assemblage comportant un roulement encadré par deux chapes latérales |
-
1992
- 1992-02-28 JP JP1992009698U patent/JP2551912Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015041109A1 (ja) * | 2013-09-18 | 2015-03-26 | Ntn株式会社 | 軸受構造体 |
JP2015059592A (ja) * | 2013-09-18 | 2015-03-30 | Ntn株式会社 | 軸受構造体 |
CN105531488A (zh) * | 2013-09-18 | 2016-04-27 | Ntn株式会社 | 轴承结构体 |
EP3048318A4 (en) * | 2013-09-18 | 2017-03-01 | NTN Corporation | Bearing structure |
FR3133200A1 (fr) * | 2022-03-07 | 2023-09-08 | Ntn-Snr Roulements | Assemblage comportant un roulement encadré par deux chapes latérales |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2551912Y2 (ja) | 1997-10-27 |
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