JPH032040Y2 - - Google Patents

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JPH032040Y2
JPH032040Y2 JP1986002080U JP208086U JPH032040Y2 JP H032040 Y2 JPH032040 Y2 JP H032040Y2 JP 1986002080 U JP1986002080 U JP 1986002080U JP 208086 U JP208086 U JP 208086U JP H032040 Y2 JPH032040 Y2 JP H032040Y2
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roller
planetary
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planetary roller
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JP1986002080U
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  • General Details Of Gearings (AREA)
  • Friction Gearing (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は遊星ローラ式変速装置に関し、特に、
スラスト力の対策を施した変速装置に関する。
(従来技術) 遊星ローラ式変速装置は、太陽ローラと、太陽
ローラの外方に同軸状に配置されるリングと、太
陽ローラとリングとの間の空間内に配置される複
数の遊星ローラと、遊星ローラに係合するキヤリ
アとを含み、これらの組立体がハウジングに収容
される。キヤリアの回転により、遊星ローラが太
陽ローラの回りを公転しながら自転し、太陽ロー
ラが回転する。
回転中の遊星ローラには、スキユー運動その他
種々の要因で軸方向へのスラスト力が生ずるの
で、これを定位置に保持するために、太陽ローラ
の両端に径方向へ突出する位置決め部材を設けて
いた(実開昭59−195240号公報)。
(考案が解決しようとする問題点) 遊星ローラが回転中にスキユー運動を起こした
時など、それによる衝撃が、位置決め部材を介し
て、太陽ローラから伸びる軸をハウジングに対し
て支承するラジアル軸受に加わり、軸受の寿命を
短くしていた。
遊星ローラの位置決めをキヤリアによつて行う
動力伝達装置(実開昭56−171456号公報)では、
太陽ローラに位置決め部材を備える必要がないの
で、前述の衝撃による軸受の寿命の問題は生じな
い。ところが、この動力伝達装置の遊星ローラと
キヤリアとは、その接触面に油溝を備えているも
のの、結局、鋼同志の接触となるので、大きなス
ラスト力が作用した状態で高速回転する時、焼付
きが発生するおそれがある。
本考案の目的は、太陽ローラから伸びる軸を支
承する軸受の寿命を伸ばすと共に、遊星ローラと
キヤリアとの接触による焼付きの発生を抑えるこ
とができる遊星ローラ式変速装置を提供すること
にある。
(問題を解決するための手段) 本考案に係る遊星ローラ式変速装置は、太陽ロ
ーラと、該太陽ローラの外方に同軸状に配置され
るリングと、前記太陽ローラとリングとの間の空
間内に配置される複数の遊星ローラと、これら遊
星ローラの一方の端面を受けとめる係止面を有す
るキヤリアと、遊星ローラの前記端面から軸線方
向へ間隔をおいた他方の端面を受けとめるための
前記キヤリアに固定された位置決め部材とを含
み、前記係止面または前記遊星ローラの一方の端
面と、前記位置決め部材または前記遊星ローラの
他方の端面とに油溝を設け、該油溝の周縁に軟質
で熱伝達のよい非鉄金属層が固着されている。
金属層はキヤリアや遊星ローラの鋼とは異なる
軟質で熱伝達のよい非鉄金属によつて形成され、
たとえば、10〜30μの厚さの銀メツキの外、Pb−
Sn系の軸受用オーバレイ合金等からなる。
(作用) キヤリアが回転すると、遊星ローラは太陽ロー
ラの回りを公転しながら自転し、太陽ローラは一
定の変速比で回転する。太陽ローラの回転によつ
て飛散された潤滑油は、油溝に進入し、周囲の非
鉄金属層に行き渡る。
高速回転中、遊星ローラが軸線方向への動きを
繰り返したり、自転軸と垂直な軸線回りに回動し
た時でも、これらの動きはキヤリアの係止面と位
置決め部材とによつて受け止められ、衝撃が太陽
ローラから伸びる軸へ伝わることがない。その結
果、前記軸をハウジングに対して支承する軸受の
寿命を大幅に向上できる。
遊星ローラの両端面と、キヤリアの係止面およ
び位置決め部材とは軟質の非鉄金属層を介して接
触していることと、この金属層が油溝の周縁に設
けられていることから、潤滑が十分に行われる。
その結果、大きなスラスト力が作用した状態で高
速回転しても、焼付きが生ずるおそれがなく、長
期にわたつて性能を維持できる。
(実施例) 遊星ローラ式変速装置10は、第1図および第
2図に示すように、太陽ローラ12と、太陽ロー
ラ12の外力に同軸状に配置されるリング14
と、太陽ローラ12とリング14との間の空間1
6内に配置される複数(図示の例では3個)の鋼
製の遊星ローラ18と、鋼製のキヤリア20とを
含み、これら全体はハウジング22内に配置され
る。
太陽ローラ12から伸びる軸24は、ハウジン
グ22に配置されるラジアル軸受26により回転
可能に支持される。この軸受に衝撃が加わると、
前述したように、軸受の寿命が短くなつてしま
う。
遊星ローラ18は円筒状に形成され、太陽ロー
ラ12とリング14との間の間隔16内に締りば
めで配置される。これら遊星ローラ18は後述す
るようにキヤリア20に係合する。
キヤリア20から軸28が軸24とは反対の方
向へ伸び、この軸28は装置の構造上、軸24よ
りも大径に設計できるので、軸28を支承する軸
受30は大きい容量の軸受を選択できる。従つ
て、軸受30の寿命はあまり問題とはならない。
キヤリア20は遊星ローラ18の一方の端面1
9aを受けとめる係止面21aを有し、端面19
aと平行面スラスト軸受を構成する。図示の例で
は、キヤリア20は第1図ないし第3図に示すよ
うに、隣り合う遊星ローラ18間に配置される3
つの長く突出したローラ支承部21bを有し、長
く突出したローラ支承部21b相互の間の突出の
短い部分21cの端面が、係止面21aとして形
成されている。
係止面21aは、径方向へ伸びる油溝32を有
し、油溝32の周縁に軟質で熱伝達のよい非鉄金
属層34が固着される。この非鉄金属層34は10
〜30μの厚みを有する銀メツキからなつている。
第4図に示す例では、係止面の油溝32は円弧
状に形成され、油溝32の周縁に銀メツキ34が
施されている。
他方、遊星ローラ18の前記端面19aから軸
線方向へ間隔をおいた他方の端面19aを受けと
めるために、位置決め部材36が設けられる。位
置決め部材36は第2図に示すように、環状に形
成され、ねじ38により、キヤリア20のローラ
支承部21bに固定される。
遊星ローラ18の端面19bと平行面スラスト
軸受を構成する位置決め部材36の接触面に、第
5図に示すように、径方向へ伸びる油溝40が設
けられ、油溝40の周縁に銀メツキ42が施され
ている。
第6図に示す例では、位置決め部材36の油溝
40は円弧状に形成され、油溝40の周縁に銀メ
ツキ42が施されている。
キヤリア20に連なる軸28に油路44が設け
られ、油路44の先端はジエツト孔45となつて
いる。他方、太陽ローラ12に油受け46が形成
され、油受け46から外周面まで、複数の径方向
の油路47が伸びている。これら油路47のうち
のいくつかは、係止面21aと端面19aとが対
面する部分および位置決め部材36と端面19b
とが対面する部分に直接潤滑油を供給できる位置
に設ける。
また、前記例に代え、遊星ローラ18の両端面
19a,19bに油溝と非鉄金属層を設けること
もできる。
キヤリアの係止面21aと遊星ローラ18の端
面19aとの間に、または位置決め部材36の接
触面と遊星ローラ18の端面19bとの間に、運
転中に異物のかみ込み等により油膜厚さ以上の突
起が発生したり、加工時の精度が低い結果、油膜
厚さ(10μ程度)以上の突起が存在しても、係止
面21aおよび位置決め部材36に、軟質の非鉄
金属層を設けているので、鋼同志の接触を防止で
きる上、発生ないし存在する突起は軟質の非鉄金
属層に進入して吸収されるので、滑らかな接触が
確保され、高速回転時に遊星ローラ18に大きな
スラスト力が生じても、焼付きが生じない。
(考案の効果) 遊星ローラの両端面における十分な量の潤滑油
の存在と、熱伝達のよい非鉄金属層の存在によ
り、遊星ローラの冷却性が向上し、高速回転時の
遊星ローラの寸法変化を小さく抑えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は遊星ローラ式変速装置の、太陽ローラ
の軸線を含む面で切断した断面図、第2図は第1
図の左側面図、第3図および第4図はキヤリアの
左側面図、第5図および第6図は位置決め部材の
右側面図である。 10:遊星ローラ式変速装置、12:太陽ロー
ラ、14:リング、18:遊星ローラ、19a,
19b:端面、20:キヤリア、21a:係止
面、21b:ローラ接触部、32,40:油溝、
34,42:非鉄金属層、36:位置決め部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 太陽ローラと、該太陽ローラの外方に同軸状に
    配置されるリングと、前記太陽ローラとリングと
    の間の空間内に配置される複数の遊星ローラと、
    これら遊星ローラの一方の端面を受けとめる係止
    面を有するキヤリアと、遊星ローラの前記端面か
    ら軸線方向へ間隔をおいた他方の端面を受けとめ
    るための前記キヤリアに固定された位置決め部材
    とを含み、前記係止面または前記遊星ローラの一
    方の端面と、前記位置決め部材または前記遊星ロ
    ーラの他方の端面とに油溝を設け、該油溝の周縁
    に軟質で熱伝達のよい非鉄金属層が固着された、
    遊星ローラ式変速装置。
JP1986002080U 1986-01-13 1986-01-13 Expired JPH032040Y2 (ja)

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JP1986002080U JPH032040Y2 (ja) 1986-01-13 1986-01-13

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JPS62114254U JPS62114254U (ja) 1987-07-21
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FR2687902B1 (fr) * 1992-02-27 1997-03-21 Petzl Ets Casque de securite a reglage du dispositif de maintien sur la tete.
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JP3768747B2 (ja) * 1999-10-08 2006-04-19 住友重機械工業株式会社 遊星ローラ式摩擦伝動装置及びリングローラの製造方法
JP4650929B2 (ja) * 2004-10-21 2011-03-16 株式会社不二越 遊星ローラ式動力伝達装置

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