JPH0451232Y2 - - Google Patents

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JPH0451232Y2
JPH0451232Y2 JP1987113904U JP11390487U JPH0451232Y2 JP H0451232 Y2 JPH0451232 Y2 JP H0451232Y2 JP 1987113904 U JP1987113904 U JP 1987113904U JP 11390487 U JP11390487 U JP 11390487U JP H0451232 Y2 JPH0451232 Y2 JP H0451232Y2
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JP
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needle bearing
thrust washer
pinion
pinion gear
gear
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JP1987113904U
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JPS6420557U (ja
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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/0467Elements of gearings to be lubricated, cooled or heated
    • F16H57/0479Gears or bearings on planet carriers

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、遊星歯車キヤリア組立体に関するも
のである。
(ロ) 従来の技術 従来の遊星歯車キヤリア組立体として、特公昭
61−39546号公報、実開昭57−105423号公報など
に示されるものがある。これらに示される遊星歯
車キヤリア組立体は、キヤリアに固着されたピニ
オンシヤフトと、ピニオンシヤフト上にニードル
ベアリングを介して支持されるピニオンギアと、
ピニオンギアの軸方向力を支持するためにこれと
キヤリアとの間に設けられるスラストワツシヤ
と、を有している。スラストワツシヤは2枚重ね
で用いられている。ニードルベアリングにはキヤ
リアに設けられたみぞを通して潤滑油が供給され
る。
(ハ) 考案が解決しようとする問題点 しかしながら、上記のような従来の遊星歯車キ
ヤリア組立体には、スラストワツシヤのニードル
ベアリングとの当たり面が摩耗するという問題点
及びニードルベアリングの寿命が十分でないとい
う問題点がある。すなわち、スラストワツシヤは
ピニオンギアの端面から作用するスラスト力を支
持すると同時に、ニードルベアリングの端部のス
トツパともなつており、ニードルベアリング端面
も接触する。スラストワツシヤのニードルベアリ
ングとの当たり面は、接触面積がピニオンギア端
面と比較して小さく、面圧が高くなつているた
め、この部分が先に摩耗する。スラストワツシヤ
の耐摩耗性を向上するためには表面硬度を高くす
ればよいのであるが、スラストワツシヤの板厚は
1mm程度しかなく、表面硬度を高くすると割れが
発生する。このため、スラストワツシヤの表面硬
度はHRC40程度に制限される(なお、ニードルベ
アリングはHRC60以上である)。また、従来はニ
ードルベアリングが倒れを起しやすい状態にあつ
た。すなわち、ピニオンギアがスラスト力によつ
て軸方向一方側に押付けられたとき、ピニオンギ
ア両端部のスラストワツシヤのスラスト力支持状
態が変るため、両者の回転速度が相違することと
なる。この回転速度の互いに異なるスラストワツ
シヤにニードルベアリングの両端が接触すること
になるため、ニードルベアリングが倒れを発生し
やすくなる。この倒れが発生すると、ニードルベ
アリングの転動状態が一様でなくなり耐久性が低
下する。本考案は、このような問題点を解決する
ことを目的としている。
(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案はニードルベアリングの両端にリング部
材を設けることにより上記問題点を解決する。す
なわち、本考案による遊星歯車キヤリア組立体
は、ピニオンシヤフト外周とピニオンギア内周と
の間であつてかつニードルベアリングの両端とス
ラストワツシヤとの間にリング部材が設けられて
おり、このリング部材はスラストワツシヤよりも
高い表面硬度を有しており、ピニオンシヤフトに
はニードルベアリングの転勤面に潤滑油を供給す
る油穴が設けられている。
(ホ) 作用 遊星歯車装置の作動によつて遊星歯車キヤリア
組立体のピニオンギア及びニードルベアリングに
は軸方向の力が作用する。ニードルベアリングが
軸方向への力を受けると、ニードルベアリングの
端部が一方のリング部材に接触する。従つて、ニ
ードルベアリングのスラスト力はリング部材を介
してスラストワツシヤに作用する。リング部材は
十分な表面硬度を有しているため、これが摩耗す
ることはなく、またリング部材とスラストワツシ
ヤとは十分な接触面積を有しているので、面圧が
低くなつており摩耗の発生が防止される。従つ
て、スラストワツシヤの耐久性が向上する。ま
た、両側のリング部材は常にほぼ同様の回転速度
で回転しており、ニードルベアリングの端面が接
触してもこれを倒す方向に力が作用することはな
く、ニードルベアリングの寿命も延長される。な
お、ニードルベアリングにはピニオンシヤフトに
設けた油穴から潤滑油が供給されている。これに
より、ニードルベアリングの両端部にリング部材
を設けてあつても、潤滑油が不足することはな
い。結局、これにより高負荷状態でも十分な耐久
性を有する遊星歯車キヤリア組立体を得ることが
できる。
(ヘ) 実施例 第1図に本考案の実施例であるキヤリア組立体
20を示す。中心部にスプラインを形成したボス
部21aを有する略円盤状の部材21に別の略円
盤状の部材22を電子ビーム溶接によつて接合す
ることにより、キヤリア23を構成してある。キ
ヤリア23には、周上等分4個所の位置に部材2
1及び22を貫通するピニオンシヤフト取付用の
穴23aが設けてある。キヤリアの穴23aにピ
ニオンシヤフト25が圧入されており、このピニ
オンシヤフト25にニードルベアリング26を介
してピニオンギア24が回転自在に支持されてい
る。ニードルベアリング26の両端部には、ニー
ドルベアリング26の直径とほぼ同じ厚さ寸法を
有するリング部材50及び52が配置してある。
ピニオンギア24の両端部とキヤリア23との間
にはそれぞれ2枚のスラストワツシヤ27が配置
されている。スラストワツシヤ27の表面硬度は
HRC約40としてあり、また前述のリング部材5
0及び52はHRC60以上としてあり、リング部材
50及び52の方がスラストワツシヤ27よりも
耐摩耗性を高くしてある。部材21のスラストワ
ツシヤ27と対面する側の面には油みぞ30が設
けられている。油みぞ30は半径方向に伸びて穴
23aに達している。ピニオンシヤフト25には
軸方向穴32aと、軸方向穴32aのほぼ中央部
から外周部(ニードルベアリング転動面)まで伸
びる半径方向穴32bと、軸方向穴32aの奥部
から外周部に伸びる半径方向穴32cとが設けら
れている。半径方向穴32aは油みぞ30と位置
が一致するように配置されている。軸方向穴32
aの開口側はプラグ34によつて封鎖されてい
る。部材21のボス部21aのスプラインは回転
軸40と結合され、またピニオンギヤ24はイン
ターナルギア42及びサンギア44とかみ合つて
いる。
次にこの実施例の作用について説明する。キヤ
リア組立体20は、回転軸40、インターナルギ
ア42及びサンギア44の回転状態に応じて回転
し、これに応じてピニオンギア24も相対回転す
る。ピニオンギア24はヘリカルギアとしてある
ため、荷重の作用状態に応じて右方向又は左方向
へ力を受ける。このスラスト力はスラストワツシ
ヤ27によつて支持される。ピニオンギア24へ
の上述のような力の作用に応じてニードルベアリ
ング26にも軸方向の力が作用し、ニードルベア
リング26はリング部材50又は52に押付けら
れる。しかし、リング部材50及び52はニード
ルベアリング26とほぼ同様の表面硬度を有して
おり耐摩耗性に優れているので、ニードルベアリ
ング26の端部がリング部材50及び52に接触
したとして摩耗が発生することはない。なお、ニ
ードルベアリング26からリング部材50及び5
2に作用した力はスラストワツシヤ27に伝達さ
れるが、リング部材50及び52とスラストワツ
シヤ27とは全周にわたつて接触しており十分な
接触面積を有するので、この部分にも摩耗が発生
することはない。
また、リング部材50及び52はほぼ同一回転
速度で回転するため、ニードルベアリング26が
これらに押付けられてもニードルベアリング26
に不均一な力が作用することはなく、ニードルベ
アリング26の安定した転動状態が保持される。
また、ニードルベアリング26の転動面にはみぞ
30、ピニオンシヤフト25の半径方向穴32
c、軸方向穴32a及び半径方向穴32bを通つ
て潤滑油が供給され、これによりニードルベアリ
ング26が十分に潤滑される。ニードルベアリン
グ26を潤滑した油はリング部材50及び52の
内側及び外側のすきまを通つてスラストワツシヤ
27を潤滑した後、キヤリア組立体20の外へ流
出する。
結局、スラストワツシヤ27に高い面圧状態で
ニードルベアリング26の端部が接触することが
防止され、また、ニードルベアリング26の倒れ
が防止され、更にはニードルベアリング26に十
分な潤滑油が供給されるので、スラストワツシヤ
27及びニードルベアリング26の耐久性が大幅
に向上し、より大きい負荷に耐えられるようにな
る。
(ト) 考案の効果 以上説明してきたように、本考案によると、ピ
ニオンギアを支持するニードルベアリングの両端
にスラストワツシヤよりも表面硬度の高いリング
部材を設けるようにしたので、スラストワツシヤ
の摩耗が防止され、またニードルベアリングの倒
れが防止され、遊星歯車キヤリア組立体の耐久性
を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す図である。 20……キヤリア組立体、25……ピニオンシ
ヤフト、26……ニードルベアリング、27……
スラストワツシヤ、50,52……リング部材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 キヤリアに固着されたピニオンシヤフト上にニ
    ードルベアリングを介してピニオンギアが回転自
    在に支持され、キヤリアとピニオンギアとの間に
    はピニオンギアの軸方向力に支持するスラストワ
    ツシヤが配置されている遊星歯車キヤリア組立体
    において、 ピニオンシヤフト外周とピニオンギア内周との
    間であつてかつニードルベアリングの両端とスラ
    ストワツシヤとの間にリング部材が設けられてお
    り、このリング部材はスラストワツシヤよりも高
    い表面硬度を有しており、ピニオンシヤフトには
    ニードルベアリングの転勤面に潤滑油を供給する
    油穴が設けられていることを特徴とする遊星歯車
    キヤリア組立体。
JP1987113904U 1987-07-27 1987-07-27 Expired JPH0451232Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1987113904U JPH0451232Y2 (ja) 1987-07-27 1987-07-27

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JP1987113904U JPH0451232Y2 (ja) 1987-07-27 1987-07-27

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Publication Number Publication Date
JPS6420557U JPS6420557U (ja) 1989-02-01
JPH0451232Y2 true JPH0451232Y2 (ja) 1992-12-02

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ID=31354166

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WO2021137280A1 (ja) * 2019-12-30 2021-07-08 ジヤトコ株式会社 動力伝達装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2527161Y2 (ja) * 1989-03-28 1997-02-26 ジャトコ 株式会社 遊星歯車装置のキャリア組立体
JP2570780Y2 (ja) * 1992-02-05 1998-05-13 ジャトコ株式会社 遊星歯車装置のキャリア組立体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5925694U (ja) * 1982-08-10 1984-02-17 三洋電機株式会社 電子機器

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JPS6420557U (ja) 1989-02-01

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