JP2575319Y2 - 減速機の軸受装置 - Google Patents
減速機の軸受装置Info
- Publication number
- JP2575319Y2 JP2575319Y2 JP1993011027U JP1102793U JP2575319Y2 JP 2575319 Y2 JP2575319 Y2 JP 2575319Y2 JP 1993011027 U JP1993011027 U JP 1993011027U JP 1102793 U JP1102793 U JP 1102793U JP 2575319 Y2 JP2575319 Y2 JP 2575319Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bearing
- lubricant
- helical gear
- holding member
- bearing device
- Prior art date
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- Sliding-Contact Bearings (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は減速機の軸受装置、特に
ハスバ歯車を用いた減速機の軸受装置に関するものであ
る。
ハスバ歯車を用いた減速機の軸受装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の減速機の一部を示し、1は
回転軸、2はこの回転軸1を支持する含油軸受、3は上
記回転軸1に固定されたハスバ歯車、4は上記軸受2を
固定する減速機ケースや地板等の軸受保持部材である。
回転軸、2はこの回転軸1を支持する含油軸受、3は上
記回転軸1に固定されたハスバ歯車、4は上記軸受2を
固定する減速機ケースや地板等の軸受保持部材である。
【0003】図6に示す従来の減速機においては、上記
ハスバ歯車3を含むギヤヘッド内部が密閉され、この内
部にグリース5が封入されている。図7は上記軸受2の
端面のうち上記ハスバ歯車3と反対側の端面に対向して
油を含んだフェルト6を配置せしめ、このフェルト6を
カシメ又はネジ締め等の機械的な方法で軸受保持部材4
に固定したフェルト保持部材7により保持し、上記フェ
ルト6を軸受端面に接触せしめ、軸受2に油を強制的に
供給するようにした従来の他の実施例を示す。
ハスバ歯車3を含むギヤヘッド内部が密閉され、この内
部にグリース5が封入されている。図7は上記軸受2の
端面のうち上記ハスバ歯車3と反対側の端面に対向して
油を含んだフェルト6を配置せしめ、このフェルト6を
カシメ又はネジ締め等の機械的な方法で軸受保持部材4
に固定したフェルト保持部材7により保持し、上記フェ
ルト6を軸受端面に接触せしめ、軸受2に油を強制的に
供給するようにした従来の他の実施例を示す。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】然しながら、上記図6
に示す従来の軸受装置では、上記軸受2内部に含まれた
油がその環境により蒸発しやすく、油が切れると上記軸
受2が焼き付いたり、または磨耗し、寿命が短くなると
いう欠点があった。
に示す従来の軸受装置では、上記軸受2内部に含まれた
油がその環境により蒸発しやすく、油が切れると上記軸
受2が焼き付いたり、または磨耗し、寿命が短くなると
いう欠点があった。
【0005】また、図7に示す上記従来のフェルト6を
有する軸受装置においては、上記フェルト6に含有され
た油が上記軸受2の潤滑剤として作用するため図6に示
すものより寿命は長いが、万一、フェルト6内の油が軸
受2内部に含有された油よりも先になくなった場合に
は、上記軸受2内部に含有された油を上記フェルト6が
吸い取ることとなり、かえってその寿命を短くし、ま
た、上記フェルト6が上記軸受2と上記回転軸1との間
に入り込み、上記回転軸1をロックする不良の発生要因
となり、更にフェルトを用いることにより、軸受装置の
コストを高めることになる等の欠点があった。
有する軸受装置においては、上記フェルト6に含有され
た油が上記軸受2の潤滑剤として作用するため図6に示
すものより寿命は長いが、万一、フェルト6内の油が軸
受2内部に含有された油よりも先になくなった場合に
は、上記軸受2内部に含有された油を上記フェルト6が
吸い取ることとなり、かえってその寿命を短くし、ま
た、上記フェルト6が上記軸受2と上記回転軸1との間
に入り込み、上記回転軸1をロックする不良の発生要因
となり、更にフェルトを用いることにより、軸受装置の
コストを高めることになる等の欠点があった。
【0006】本考案は上記の欠点を除くようにしたもの
である。
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案における減速機の
軸受装置は、ハスバ歯車を有する回転軸のための軸受
と、この軸受に上記ハスバ歯車側の一端から他端に向っ
て軸方向に貫通するように形成した複数の潤滑剤通孔
と、上記軸受の上記ハスバ歯車と反対の側を保持する軸
受保持部材と、上記軸受の他端側端面と軸受保持部材と
の間に上記複数の潤滑剤通孔と連通するように形成した
間隙とより成ることを特徴とする。また本考案における
減速機の軸受装置は、ハスバ歯車を有する回転軸のため
の軸受の複数と、この軸受の夫々に軸方向に貫通するよ
うに形成した複数の潤滑剤通孔と、上記軸受の上記ハス
バ歯車と反対の側を保持する軸受保持部材と、上記軸受
の他端側端面と軸受保持部材との間に上記複数の潤滑剤
通孔と連通するように形成した間隙と、上記各軸受に対
応する上記間隙間を連通する連通溝とより成ることを特
徴とする。
軸受装置は、ハスバ歯車を有する回転軸のための軸受
と、この軸受に上記ハスバ歯車側の一端から他端に向っ
て軸方向に貫通するように形成した複数の潤滑剤通孔
と、上記軸受の上記ハスバ歯車と反対の側を保持する軸
受保持部材と、上記軸受の他端側端面と軸受保持部材と
の間に上記複数の潤滑剤通孔と連通するように形成した
間隙とより成ることを特徴とする。また本考案における
減速機の軸受装置は、ハスバ歯車を有する回転軸のため
の軸受の複数と、この軸受の夫々に軸方向に貫通するよ
うに形成した複数の潤滑剤通孔と、上記軸受の上記ハス
バ歯車と反対の側を保持する軸受保持部材と、上記軸受
の他端側端面と軸受保持部材との間に上記複数の潤滑剤
通孔と連通するように形成した間隙と、上記各軸受に対
応する上記間隙間を連通する連通溝とより成ることを特
徴とする。
【0008】
【実施例】以下図面によって本考案の実施例を説明す
る。
る。
【0009】図1〜図3は本考案における減速機の軸受
装置を示し、本考案においては軸受2に軸方向に貫通す
る潤滑剤通孔8を複数個設け、上記軸受2の端面とその
軸受保持部材4との間にグリース等の潤滑剤を保持、流
動させるための円板状の間隙9を形成し、この間隙9と
上記複数の潤滑剤通孔8とを互いに連通せしめる。
装置を示し、本考案においては軸受2に軸方向に貫通す
る潤滑剤通孔8を複数個設け、上記軸受2の端面とその
軸受保持部材4との間にグリース等の潤滑剤を保持、流
動させるための円板状の間隙9を形成し、この間隙9と
上記複数の潤滑剤通孔8とを互いに連通せしめる。
【0010】図4,図5は減速機内の複数の軸受2に夫
々対応する上記円板状の間隙9間を連通溝10によって
互いに連通せしめるようにした本考案の他の実施例を示
す。
々対応する上記円板状の間隙9間を連通溝10によって
互いに連通せしめるようにした本考案の他の実施例を示
す。
【0011】
【考案の効果】本考案における減速機の軸受装置は上記
のような構成であるから、ハスバ歯車3の回転により生
ずるスラスト力により図1の矢印に示すようにギヤヘッ
ド内のグリースが上記潤滑剤通孔8内に押し出され、そ
の結果上記軸受2内部の油の蒸発を補完するようにな
る。
のような構成であるから、ハスバ歯車3の回転により生
ずるスラスト力により図1の矢印に示すようにギヤヘッ
ド内のグリースが上記潤滑剤通孔8内に押し出され、そ
の結果上記軸受2内部の油の蒸発を補完するようにな
る。
【0012】また、上記潤滑剤通孔8を介して上記間隙
9内に潤滑剤がたまり、この潤滑剤が上記軸受2の端面
を介して上記軸受2とこれによって支持される回転軸1
内に供給されるようになるから、潤滑剤不足による上記
軸受2の焼付と磨耗を防ぐことが可能となる。更に、連
通溝10を設けたものでは、各軸受間の潤滑剤の配分が
より均一となり好ましい。
9内に潤滑剤がたまり、この潤滑剤が上記軸受2の端面
を介して上記軸受2とこれによって支持される回転軸1
内に供給されるようになるから、潤滑剤不足による上記
軸受2の焼付と磨耗を防ぐことが可能となる。更に、連
通溝10を設けたものでは、各軸受間の潤滑剤の配分が
より均一となり好ましい。
【図1】本考案の減速機の軸受装置の縦断面図である。
【図2】本考案の軸受の縦断面図である。
【図3】本考案の軸受の左側面図である。
【図4】本考案の減速機の軸受装置の他の実施例を示す
縦断面図である。
縦断面図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】従来の減速機の軸受装置の縦断面図である。
【図7】従来の他の減速機の軸受装置の縦断面図であ
る。
る。
1 回転軸 2 軸受 3 ハスバ歯車 4 軸受保持部材 5 グリース 6 フェルト 7 フェルト保持部材 8 潤滑剤通孔 9 間隙 10 連通溝
Claims (2)
- 【請求項1】 ハスバ歯車を有する回転軸のための軸受
と、この軸受に上記ハスバ歯車側の一端から他端に向っ
て軸方向に貫通するように形成した複数の潤滑剤通孔
と、上記軸受の上記ハスバ歯車と反対の側を保持する軸
受保持部材と、上記軸受の他端側端面と軸受保持部材と
の間に上記複数の潤滑剤通孔と連通するように形成した
間隙とより成ることを特徴とする減速機の軸受装置。 - 【請求項2】 ハスバ歯車を有する回転軸のための軸受
の複数と、この軸受の夫々に軸方向に貫通するように形
成した複数の潤滑剤通孔と、上記軸受の上記ハスバ歯車
と反対の側を保持する軸受保持部材と、上記軸受の他端
側端面と軸受保持部材との間に上記複数の潤滑剤通孔と
連通するように形成した間隙と、上記各軸受に対応する
上記間隙間を連通する連通溝とより成ることを特徴とす
る減速機の軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993011027U JP2575319Y2 (ja) | 1993-02-19 | 1993-02-19 | 減速機の軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993011027U JP2575319Y2 (ja) | 1993-02-19 | 1993-02-19 | 減速機の軸受装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0663931U JPH0663931U (ja) | 1994-09-09 |
JP2575319Y2 true JP2575319Y2 (ja) | 1998-06-25 |
Family
ID=11766618
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993011027U Expired - Lifetime JP2575319Y2 (ja) | 1993-02-19 | 1993-02-19 | 減速機の軸受装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2575319Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4801392B2 (ja) * | 2005-07-29 | 2011-10-26 | 大肯精密株式会社 | 鋼管用穿孔機 |
JP5533318B2 (ja) * | 2010-06-17 | 2014-06-25 | 株式会社Ihi | ターボ機械 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5578890A (en) * | 1978-12-06 | 1980-06-13 | Hitachi Ltd | Bearing device of motor |
JPS5918552U (ja) * | 1982-07-23 | 1984-02-04 | 三菱電機株式会社 | 回転装置 |
-
1993
- 1993-02-19 JP JP1993011027U patent/JP2575319Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0663931U (ja) | 1994-09-09 |
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