JP2570780Y2 - 遊星歯車装置のキャリア組立体 - Google Patents
遊星歯車装置のキャリア組立体Info
- Publication number
- JP2570780Y2 JP2570780Y2 JP1992012487U JP1248792U JP2570780Y2 JP 2570780 Y2 JP2570780 Y2 JP 2570780Y2 JP 1992012487 U JP1992012487 U JP 1992012487U JP 1248792 U JP1248792 U JP 1248792U JP 2570780 Y2 JP2570780 Y2 JP 2570780Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pinion
- pinion shaft
- hole
- carrier
- carrier assembly
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/08—General details of gearing of gearings with members having orbital motion
- F16H57/082—Planet carriers
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/0467—Elements of gearings to be lubricated, cooled or heated
- F16H57/0479—Gears or bearings on planet carriers
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動変速機などに用い
られる遊星歯車装置のキャリア組立体に関するものであ
る。
られる遊星歯車装置のキャリア組立体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の遊星歯車装置のキャリア組立体と
して、実開昭64−20557号公報に示されるものが
ある。これに示されるものは、ピニオンシャフトに、該
ピニオンシャフトの軸心に軸方向に伸びる軸方向穴と、
前記軸方向穴のほぼ中央部から外周部まで伸びる半径方
向穴と、前記軸方向穴の奥部から外周部に伸びる半径方
向穴と、がそれぞれ形成され、ピニオンキャリアには、
ピニオンシャフトを取付けるための穴と、ピニオンギア
と互いに対向する面にピニオンシャフト取付用の前記穴
まで半径方向に伸びる油みぞと、がそれぞれ形成されて
おり、ピニオンシャフトの奥部の半径方向穴とピニオン
ギアの油みぞとが連通するように、ピニオンシャフトが
ピニオンキャリアの前記穴に圧入されて固定されてい
る。
して、実開昭64−20557号公報に示されるものが
ある。これに示されるものは、ピニオンシャフトに、該
ピニオンシャフトの軸心に軸方向に伸びる軸方向穴と、
前記軸方向穴のほぼ中央部から外周部まで伸びる半径方
向穴と、前記軸方向穴の奥部から外周部に伸びる半径方
向穴と、がそれぞれ形成され、ピニオンキャリアには、
ピニオンシャフトを取付けるための穴と、ピニオンギア
と互いに対向する面にピニオンシャフト取付用の前記穴
まで半径方向に伸びる油みぞと、がそれぞれ形成されて
おり、ピニオンシャフトの奥部の半径方向穴とピニオン
ギアの油みぞとが連通するように、ピニオンシャフトが
ピニオンキャリアの前記穴に圧入されて固定されてい
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のキャリア組立体のピニオンシャフトをピニオンキャ
リアに固定する構造には、次のような問題がある。すな
わち、ピニオンシャフトの奥部の半径方向穴と、ピニオ
ンキャリアの油みぞとが連通するように、ピニオンシャ
フトをピニオンキャリアの穴に圧入しなければならない
ため、ピニオンシャフトのピニオンギアへの圧入時の位
置決めに手間がかかり、生産性が低い。また、圧入時に
ピニオンシャフトの位置がずれたり、使用中にピニオン
シャフトとピニオンキャリアとの間に緩みが起こって、
ピニオンシャフトが軸方向に移動したり、ピニオンキャ
リアと相対回転したりしてしまうことにより、ピニオン
シャフトの奥部の半径方向穴とピニオンキャリアの油み
ぞとの位置がずれて連通しなくなる可能性がある。本考
案は、このような課題を解決するためのものである。
来のキャリア組立体のピニオンシャフトをピニオンキャ
リアに固定する構造には、次のような問題がある。すな
わち、ピニオンシャフトの奥部の半径方向穴と、ピニオ
ンキャリアの油みぞとが連通するように、ピニオンシャ
フトをピニオンキャリアの穴に圧入しなければならない
ため、ピニオンシャフトのピニオンギアへの圧入時の位
置決めに手間がかかり、生産性が低い。また、圧入時に
ピニオンシャフトの位置がずれたり、使用中にピニオン
シャフトとピニオンキャリアとの間に緩みが起こって、
ピニオンシャフトが軸方向に移動したり、ピニオンキャ
リアと相対回転したりしてしまうことにより、ピニオン
シャフトの奥部の半径方向穴とピニオンキャリアの油み
ぞとの位置がずれて連通しなくなる可能性がある。本考
案は、このような課題を解決するためのものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本考案の請求項1記載の考案は、ピニオンキャ
リアの互いに平行な2つの板状部間に複数のピニオンシ
ャフトが設けられ、これらのピニオンシャフトにそれぞ
れピニオンギアが回転可能に支持されており、一方の板
状部の外側面に1本のスナップリングが取り付けられ、
このスナップリングが複数のピニオンシャフトの端部外
周にそれぞれ設けられた固定用溝又は切欠き部にはまり
合っている遊星歯車装置のキャリア組立体において、 前
記ピニオンシャフトには、該ピニオンシャフトの端部寄
りに外周部から軸心方向に径方向に伸びる入口穴と、該
ピニオンシャフトの中央部に外周部から軸心方向に径方
向に伸びる出口穴と、該ピニオンシャフトの軸心に前記
入口穴から前記出口穴まで連通する潤滑油供給用油路
と、がそれぞれ形成されており、前記板状部の内周部に
半径方向外方に向けて設けられている溝と前記入口穴と
が連通するように、前記固定用溝又は切欠き部と前記入
口穴及び前記出口穴とが前記ピニオンシャフトの円周方
向に一定の関係に配置されていることを特徴とするもの
である。
ために、本考案の請求項1記載の考案は、ピニオンキャ
リアの互いに平行な2つの板状部間に複数のピニオンシ
ャフトが設けられ、これらのピニオンシャフトにそれぞ
れピニオンギアが回転可能に支持されており、一方の板
状部の外側面に1本のスナップリングが取り付けられ、
このスナップリングが複数のピニオンシャフトの端部外
周にそれぞれ設けられた固定用溝又は切欠き部にはまり
合っている遊星歯車装置のキャリア組立体において、 前
記ピニオンシャフトには、該ピニオンシャフトの端部寄
りに外周部から軸心方向に径方向に伸びる入口穴と、該
ピニオンシャフトの中央部に外周部から軸心方向に径方
向に伸びる出口穴と、該ピニオンシャフトの軸心に前記
入口穴から前記出口穴まで連通する潤滑油供給用油路
と、がそれぞれ形成されており、前記板状部の内周部に
半径方向外方に向けて設けられている溝と前記入口穴と
が連通するように、前記固定用溝又は切欠き部と前記入
口穴及び前記出口穴とが前記ピニオンシャフトの円周方
向に一定の関係に配置されていることを特徴とするもの
である。
【0005】
【作用】固定用溝又は切欠き部と入口穴及び出口穴とを
ピニオンシャフトの円周方向に一定の関係に配置させて
ピニオンシャフトに形成することにより、ピニオンシャ
フトの固定用溝又は切欠き部にスナップリングをはめ合
わせてピニオンキャリアに固定するだけで、ピニオンシ
ャフトの入口穴をピニオンキャリアの溝に連通させる位
置で固定することができるため、ピニオンシャフトの位
置決めが容易になるとともに位置決めと固定が同時にで
きて作業が簡単になる。 また、ピニオンシャフトは、こ
れの固定用溝又は切欠部にスナップリングがはめ合わさ
れることによりピニオンキャリアに固定されているた
め、取付けの際にピニオンシャフトの位置がずれること
はなく、また、使用中のピニオンシャフトとピニオンキ
ャリアとの軸方向の相対移動及び相対回転が規制される
ため、ピニオンシャフトの入口穴とピニオンキャリアの
溝との位置がずれることがない。
ピニオンシャフトの円周方向に一定の関係に配置させて
ピニオンシャフトに形成することにより、ピニオンシャ
フトの固定用溝又は切欠き部にスナップリングをはめ合
わせてピニオンキャリアに固定するだけで、ピニオンシ
ャフトの入口穴をピニオンキャリアの溝に連通させる位
置で固定することができるため、ピニオンシャフトの位
置決めが容易になるとともに位置決めと固定が同時にで
きて作業が簡単になる。 また、ピニオンシャフトは、こ
れの固定用溝又は切欠部にスナップリングがはめ合わさ
れることによりピニオンキャリアに固定されているた
め、取付けの際にピニオンシャフトの位置がずれること
はなく、また、使用中のピニオンシャフトとピニオンキ
ャリアとの軸方向の相対移動及び相対回転が規制される
ため、ピニオンシャフトの入口穴とピニオンキャリアの
溝との位置がずれることがない。
【0006】
【実施例】図1、図2及び図3に本考案の遊星歯車装置
のキャリア組立体の第1実施例を示す。キャリア組立体
10はピニオンキャリア12、ピニオンギア14及びピ
ニオンシャフト16を有している。ピニオンキャリア1
2は、互いに対面するように一体に結合された板状部材
12a及び12b(板状部)を有している。板状部材1
2aには、90度間隔で4つの突出部13が図3に示さ
れるように形成されている。この突出部13には、板状
部材12aの中心方向側の外周に溝15が設けられてい
る。4本のピニオンシャフト16の一端は、板状部材1
2a側より外部に突出して配置されており、この突出部
分の板状部材12aの中心方向側の外周にそれぞれ固定
用溝17が設けられている。突出部13の溝15及びピ
ニオンシャフト16の固定用溝17に1本のスナップリ
ング18がはめ合わされている。これにより、4本のピ
ニオンシャフト16は、板状部材12aに固定されて、
軸方向の移動及びピニオンキャリア12との相対回転が
規制されている。ピニオンシャフト16の外周にニード
ルベアリング20を介してピニオンギア14が回転可能
に支持されている。ピニオンギア14の両側部には、ス
ラストワッシャ22が配置されている。ピニオンシャフ
ト16には、潤滑油供給用の穴16aが設けられてい
る。穴16aの開口側はボール50によって封鎖されて
いる。穴16aからキャリア組立体10の内径方向に向
けてピニオンシャフト16を貫通して潤滑油の入口穴3
0が設けられている。入口穴30は、板状部材12aの
内周部に半径方向外方に向けて設けられている溝32と
連通している。また、ピニオンシャフト16には、穴1
6aからキャリア組立体10の外径方向に向けて貫通す
る潤滑油の出口穴34が設けられている。これにより溝
32から供給される潤滑油は入口穴30を通って穴16
aに供給され、更に出口穴34を通ってニードルベアリ
ング20に供給される。ピニオンシャフト16はスナッ
プリング18によりピニオンキャリア12との軸方向の
相対移動及び相対回転が規制されているため、入口穴3
0と溝32との位置関係は一定に保たれている。すなわ
ち、すべてのピニオンシャフト16の固定用溝17と入
口穴30及び出口穴34との円周方向への位置関係は図
1に示すように設定してある。
のキャリア組立体の第1実施例を示す。キャリア組立体
10はピニオンキャリア12、ピニオンギア14及びピ
ニオンシャフト16を有している。ピニオンキャリア1
2は、互いに対面するように一体に結合された板状部材
12a及び12b(板状部)を有している。板状部材1
2aには、90度間隔で4つの突出部13が図3に示さ
れるように形成されている。この突出部13には、板状
部材12aの中心方向側の外周に溝15が設けられてい
る。4本のピニオンシャフト16の一端は、板状部材1
2a側より外部に突出して配置されており、この突出部
分の板状部材12aの中心方向側の外周にそれぞれ固定
用溝17が設けられている。突出部13の溝15及びピ
ニオンシャフト16の固定用溝17に1本のスナップリ
ング18がはめ合わされている。これにより、4本のピ
ニオンシャフト16は、板状部材12aに固定されて、
軸方向の移動及びピニオンキャリア12との相対回転が
規制されている。ピニオンシャフト16の外周にニード
ルベアリング20を介してピニオンギア14が回転可能
に支持されている。ピニオンギア14の両側部には、ス
ラストワッシャ22が配置されている。ピニオンシャフ
ト16には、潤滑油供給用の穴16aが設けられてい
る。穴16aの開口側はボール50によって封鎖されて
いる。穴16aからキャリア組立体10の内径方向に向
けてピニオンシャフト16を貫通して潤滑油の入口穴3
0が設けられている。入口穴30は、板状部材12aの
内周部に半径方向外方に向けて設けられている溝32と
連通している。また、ピニオンシャフト16には、穴1
6aからキャリア組立体10の外径方向に向けて貫通す
る潤滑油の出口穴34が設けられている。これにより溝
32から供給される潤滑油は入口穴30を通って穴16
aに供給され、更に出口穴34を通ってニードルベアリ
ング20に供給される。ピニオンシャフト16はスナッ
プリング18によりピニオンキャリア12との軸方向の
相対移動及び相対回転が規制されているため、入口穴3
0と溝32との位置関係は一定に保たれている。すなわ
ち、すべてのピニオンシャフト16の固定用溝17と入
口穴30及び出口穴34との円周方向への位置関係は図
1に示すように設定してある。
【0007】図4に第2実施例を示す。なお、以下の実
施例では、ピニオンギア14、ニードルベアリング20
などの図示を省略してある。4本のピニオンシャフト1
6は、これらの両端がそれぞれ板状部材12a及び12
bから突出して配置されている。ピニオンシャフト16
の両端面には切欠き部23が設けられている。切り欠き
部23の面はそれぞれ2つの板状部材12a及び12b
の外側面と同一平面にある。2本のスナップリング18
がそれぞれ両端部の切欠き部23にはまり合っている。
スナップリング18は、第1実施例と同様の構造で板状
部材12a及び12bに取り付けられている。これによ
り、ピニオンシャフト16は軸方向の移動及びピニオン
キャリア12との相対回転が規制されている。
施例では、ピニオンギア14、ニードルベアリング20
などの図示を省略してある。4本のピニオンシャフト1
6は、これらの両端がそれぞれ板状部材12a及び12
bから突出して配置されている。ピニオンシャフト16
の両端面には切欠き部23が設けられている。切り欠き
部23の面はそれぞれ2つの板状部材12a及び12b
の外側面と同一平面にある。2本のスナップリング18
がそれぞれ両端部の切欠き部23にはまり合っている。
スナップリング18は、第1実施例と同様の構造で板状
部材12a及び12bに取り付けられている。これによ
り、ピニオンシャフト16は軸方向の移動及びピニオン
キャリア12との相対回転が規制されている。
【0008】図5に第3実施例を示す。4本のピニオン
シャフト16の一端外周にそれぞれ設けられた固定用溝
17に1本のスナップリング18が設けられて、ピニオ
ンシャフト16は図中右方向への移動及びピニオンキャ
リア12との相対回転が規制されている。ピニオンシャ
フト16の他端には、これらの外周に円周方向に突出す
る凸部24が設けられており、板状部材12bには、こ
の凸部24とはめ合わせ可能な凹部26が設けられてい
る。凸部24によってピニオンシャフト16の図中左方
向の移動が規制されている。なお、この実施例の場合、
スナップリング18を板状部材12aに取り付ける必要
はない。
シャフト16の一端外周にそれぞれ設けられた固定用溝
17に1本のスナップリング18が設けられて、ピニオ
ンシャフト16は図中右方向への移動及びピニオンキャ
リア12との相対回転が規制されている。ピニオンシャ
フト16の他端には、これらの外周に円周方向に突出す
る凸部24が設けられており、板状部材12bには、こ
の凸部24とはめ合わせ可能な凹部26が設けられてい
る。凸部24によってピニオンシャフト16の図中左方
向の移動が規制されている。なお、この実施例の場合、
スナップリング18を板状部材12aに取り付ける必要
はない。
【0009】図6に第4実施例を示す。4本のピニオン
シャフト16は、これらの両端が板状部材12a及び1
2bからそれぞれ突出して配置されている。ピニオンシ
ャフト16の一端は、これらの外周にそれぞれ設けられ
た固定用溝17に1本のスナップリング18が設けられ
て、図中右方向への移動及びピニオンキャリア12との
相対回転が規制されている。また、ピニオンシャフト1
6の他端は、これらの外周に形成された溝27に止めリ
ング28が設けられて、図中左方向の移動が規制されて
いる。この実施例の場合も、スナップリング18を板状
部材12aに取り付ける必要はない。
シャフト16は、これらの両端が板状部材12a及び1
2bからそれぞれ突出して配置されている。ピニオンシ
ャフト16の一端は、これらの外周にそれぞれ設けられ
た固定用溝17に1本のスナップリング18が設けられ
て、図中右方向への移動及びピニオンキャリア12との
相対回転が規制されている。また、ピニオンシャフト1
6の他端は、これらの外周に形成された溝27に止めリ
ング28が設けられて、図中左方向の移動が規制されて
いる。この実施例の場合も、スナップリング18を板状
部材12aに取り付ける必要はない。
【0010】なお、上記実施例では、スナップリング1
8は方形断面のものを使用したが、これに限るものでは
なく、円形断面のスナップリング18などを用いてもよ
い。また、図4、図5及び図6において、ピニオンシャ
フト16に入口穴30、穴16a及び出口穴34が、ま
た板状部材12aに溝32がそれぞれ図示されていない
が、これは図示を省略しただけでピニオンシャフト16
及び板状部材12aは図1と同様の構造のものである。
8は方形断面のものを使用したが、これに限るものでは
なく、円形断面のスナップリング18などを用いてもよ
い。また、図4、図5及び図6において、ピニオンシャ
フト16に入口穴30、穴16a及び出口穴34が、ま
た板状部材12aに溝32がそれぞれ図示されていない
が、これは図示を省略しただけでピニオンシャフト16
及び板状部材12aは図1と同様の構造のものである。
【0011】
【考案の効果】固定用溝又は切欠き部と入口穴及び出口
穴とをピニオンシャフトの円周方向に一定の関係に配置
させてピニオンシャフトに形成することにより、ピニオ
ンシャフトの固定用溝又は切欠き部にスナップリングを
はめ合わせてピニオンキャリアに固定するだけで、ピニ
オンシャフトの入口穴をピニオンキャリアの溝に連通さ
せる位置で固定することができるため、ピニオンシャフ
トの位置決めが容易になるとともに、位置決めと固定が
同時にできて作業が簡単になり、生産性が向上する。 ま
た、ピニオンシャフトは、これの固定用溝又は切欠部に
スナップリングがはめ合わされることによりピニオンキ
ャリアに固定されているため、取付けの際にピニオンシ
ャフトの位置がずれることはなく、また、使用中のピニ
オンシャフトとピニオンキャリアとの軸方向の相対移動
及び相対回転が規制されるため、ピニオンキャリアの溝
とピニオンシャフトの入口穴との位置関係を常に一定に
保つことができる。これにより、ピニオンシャフトの穴
に潤滑油を確実に供給して、ニードルベアリングに導出
することができる。
穴とをピニオンシャフトの円周方向に一定の関係に配置
させてピニオンシャフトに形成することにより、ピニオ
ンシャフトの固定用溝又は切欠き部にスナップリングを
はめ合わせてピニオンキャリアに固定するだけで、ピニ
オンシャフトの入口穴をピニオンキャリアの溝に連通さ
せる位置で固定することができるため、ピニオンシャフ
トの位置決めが容易になるとともに、位置決めと固定が
同時にできて作業が簡単になり、生産性が向上する。 ま
た、ピニオンシャフトは、これの固定用溝又は切欠部に
スナップリングがはめ合わされることによりピニオンキ
ャリアに固定されているため、取付けの際にピニオンシ
ャフトの位置がずれることはなく、また、使用中のピニ
オンシャフトとピニオンキャリアとの軸方向の相対移動
及び相対回転が規制されるため、ピニオンキャリアの溝
とピニオンシャフトの入口穴との位置関係を常に一定に
保つことができる。これにより、ピニオンシャフトの穴
に潤滑油を確実に供給して、ニードルベアリングに導出
することができる。
【図1】本考案の第1実施例を示す図(図2の1−1線
に沿う断面図)である。
に沿う断面図)である。
【図2】本考案の第1実施例をピニオンシャフトが突出
している側の板状部材側から見た図である。
している側の板状部材側から見た図である。
【図3】図2の3−3断面図である。
【図4】本考案の第2実施例を示す図である。
【図5】本考案の第3実施例を示す図である。
【図6】本考案の第4実施例を示す図である。
10 キャリア組立体 12 ピニオンキャリア 12a、12b 板状部材(板状部) 14 ピニオンギア 16 ピニオンシャフト 17 固定用溝 18 スナップリング 23 切欠き部 30 入口穴 34 出口穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 1/28 F16H 3/44 F16H 57/04 F16H 57/08
Claims (1)
- 【請求項1】 ピニオンキャリアの互いに平行な2つの
板状部間に複数のピニオンシャフトが設けられ、これら
のピニオンシャフトにそれぞれピニオンギアが回転可能
に支持されており、一方の板状部の外側面に1本のスナ
ップリングが取り付けられ、このスナップリングが複数
のピニオンシャフトの端部外周にそれぞれ設けられた固
定用溝又は切欠き部にはまり合っている遊星歯車装置の
キャリア組立体において、前記ピニオンシャフトには、該 ピニオンシャフトの端部
寄りに外周部から軸心方向に径方向に伸びる入口穴と、
該ピニオンシャフトの中央部に外周部から軸心方向に径
方向に伸びる出口穴と、該ピニオンシャフトの軸心に前
記入口穴から前記出口穴まで連通する潤滑油供給用油路
と、がそれぞれ形成されており、前記板状部の内周部に
半径方向外方に向けて設けられている溝と前記入口穴と
が連通するように、前記固定用溝又は切欠き部と前記入
口穴及び前記出口穴とが前記ピニオンシャフトの円周方
向に一定の関係に配置されていることを特徴とする遊星
歯車装置のキャリア組立体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992012487U JP2570780Y2 (ja) | 1992-02-05 | 1992-02-05 | 遊星歯車装置のキャリア組立体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992012487U JP2570780Y2 (ja) | 1992-02-05 | 1992-02-05 | 遊星歯車装置のキャリア組立体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0564560U JPH0564560U (ja) | 1993-08-27 |
JP2570780Y2 true JP2570780Y2 (ja) | 1998-05-13 |
Family
ID=11806763
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992012487U Expired - Lifetime JP2570780Y2 (ja) | 1992-02-05 | 1992-02-05 | 遊星歯車装置のキャリア組立体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2570780Y2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009257493A (ja) * | 2008-04-17 | 2009-11-05 | Ntn Corp | サイクロイド減速機およびインホイールモータ駆動装置 |
WO2011077869A1 (ja) * | 2009-12-21 | 2011-06-30 | 本田技研工業株式会社 | プラネタリギヤのピニオンシャフト支持構造 |
CA2694130C (en) * | 2010-02-12 | 2013-04-16 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Gear box for wind turbine generator and wind turbine generator |
KR101679521B1 (ko) | 2012-07-19 | 2016-11-24 | 코요 베어링즈 노쓰 아메리카 엘엘씨 | 유성 핀 조립체용 플러그 |
CZ306403B6 (cs) * | 2016-01-11 | 2017-01-04 | VĂšTS, a.s. | Nosné těleso s čepy zajištěnými na roztečném průměru |
JP6759128B2 (ja) * | 2017-03-03 | 2020-09-23 | 株式会社ミツバ | 遊星歯車機構およびそれを備えたアクチュエータ |
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1992
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Also Published As
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