JP2001153212A - 遊星歯車装置 - Google Patents

遊星歯車装置

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JP2001153212A
JP2001153212A JP33791499A JP33791499A JP2001153212A JP 2001153212 A JP2001153212 A JP 2001153212A JP 33791499 A JP33791499 A JP 33791499A JP 33791499 A JP33791499 A JP 33791499A JP 2001153212 A JP2001153212 A JP 2001153212A
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carrier
washer
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planetary
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Tomoyuki Nakada
友幸 仲田
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Tochigi Fuji Sangyo KK
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/048Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
    • F16H57/0482Gearings with gears having orbital motion
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
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    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/0467Elements of gearings to be lubricated, cooled or heated
    • F16H57/0479Gears or bearings on planet carriers

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 軸方向油路を通じて出口側における狭い部位
にまで潤滑油が充分に行き届くことを可能にするととも
に、プラネタリギヤとキャリアとの間の耐磨耗性能の向
上も図れる遊星歯車装置を提供する。 【解決手段】 潤滑油供給側のキャリヤ4とプラネタリ
ギヤ3との間にワッシャ11を介設するとともに、これ
らキャリヤ4とワッシャ11との間に設けた油路4Aを
前記プラネタリギヤ3の軸方向油路14に接続したこと
を特徴とする。回転時の遠心力によって放射方向に飛び
散った軸受部からの潤滑油が、プラネタリギヤ3の側端
面等を閉塞してキャリヤ4とプラネタリギヤ3との間に
介設されたワッシャ11の存在によって、キャリヤ4と
の間に形成された油路4A内を潤滑油が拡散することな
く半径方向外側に流れて、軸方向油路14に効率よく導
かれ、プラネタリギヤ3の軸方向反対側となる出口側の
噛合部や軸受部等に潤沢に潤滑油を供給することが可能
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャリヤに軸支さ
れたプラネタリギヤの軸方向の両側が軸方向油路にて連
通された遊星歯車装置に係り、好適にはキャリヤに軸支
されてインターナルギヤとサンギヤとの間を差動回転す
る遊星歯車装置に関するもので、さらに好適にはトラン
スファー等として使用されるが、種々の機構の遊星歯車
装置としても適用可能である。
【0002】
【従来の技術】この種のキャリヤに軸支されたプラネタ
リギヤの軸方向の両側が軸方向油路にて連通された遊星
歯車装置としては、幾つかの形式のものが提案されてい
る。図4は本件出願人が先に提案して実開平4−110
257号公報に開示された1例である。これを簡単に説
明すると、図4(A)に示すように、キャリヤ24にプ
ラネタリ軸29によって軸支されてインターナルギヤ2
2とサンギヤ20との間を差動回転するプラネタリギヤ
23を備える遊星歯車装置であり、トランスファーに適
用された例である。デフケース21とサンギヤ20とは
スプライン嵌合され、トランスファーのケーシング内に
軸支されたデフケース21の回転すなわちサンギヤ20
の入力回転が、プラネタリギヤ23の差動回転を通じて
インターナルギヤ22およびキャリヤ24の回転として
差動配分されて取り出される。図4(A)のC−C矢視
図である図4(B)に示すように、デフケース21の内
側端面には、デフケース21とサンギヤ20とのスプラ
イン嵌合部から半径方向外側に向けて複数の螺旋溝25
が刻設され、これらの螺旋溝25は、デフケース21の
回転中に、前記キャリヤ24に固定されたプラネタリ軸
29の軸心を貫通して設けられた油孔32に接続される
ように構成されているものである。さらに、油孔32を
通じた潤滑油の出口側であるインターナルギヤ22の内
側端面とキャリヤ24の外側端面との間においても前記
と同様の螺旋溝が刻設されて、軸心側に潤滑油を強制的
に供給するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のような潤滑油誘
導構造としたので、遊星歯車装置の回転に伴う遠心作用
によって潤滑油が強制的に誘導され、インターナルギヤ
22、キャリヤ24間の狭い部位に配設されたブッシュ
等を充分に潤滑することが可能となった。しかしなが
ら、前記デフケース21の内側端面に刻設された複数の
螺旋溝25は、回転中の限られた時点でしかプラネタリ
軸29の油孔32とは接続されず、なお充分な潤滑とは
言い難かった。さらに、螺旋溝等が設けられている潤滑
面はキャリヤの外側端面であるため、常時回転するプラ
ネタリギヤとキャリヤとの間の端面については耐磨耗等
の表面処理を施す必要があった。
【0004】このため本発明では、上記従来の遊星歯車
装置の課題を解決して、プラネタリギヤの軸方向油路を
通じて出口側における狭い部位にまで潤滑油が充分に行
き届くことを可能にするとともに、プラネタリギヤとキ
ャリアとの間の耐磨耗性能の向上も図れる遊星歯車装置
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、キャリ
ヤに軸支されたプラネタリギヤの軸方向の両側が軸方向
油路にて連通された遊星歯車装置において、潤滑油供給
側のキャリヤとプラネタリギヤとの間にワッシャを介設
するとともに、これらキャリヤとワッシャとの間に設け
た油路を前記プラネタリギヤの軸方向油路に接続したこ
とを特徴とするものである。また本発明は、前記軸方向
油路がプラネタリ軸への軸支部を構成するプラネタリギ
ヤにおける軸支孔であることを特徴とするものである。
また本発明は、前記軸方向油路がプラネタリ軸心を貫通
する油孔であることを特徴とするものである。また本発
明は、前記ワッシャがプラネタリ軸に対して回転規制さ
れて装着されたことを特徴とするものである。また本発
明は、前記ワッシャがキャリヤに対して回転規制されて
装着されたことを特徴とするもので、これらを課題解決
のための手段とするものである。
【0006】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1は、本発明の遊星歯車装置の第1実
施の形態を示すもので、図1(A)は要部断面図、図1
(B)は図1(A)のA−A矢視図を示す。図1(A)
に示すように、本実施の形態の遊星歯車装置は四輪駆動
車のトランスファーに適用された例で、図示省略のトラ
ンスファーのケーシングに軸支されたケース1の内側に
遊星歯車装置が内装される。円周上に複数個が配設され
たプラネタリギヤ3は、キャリヤ4に固定された各プラ
ネタリ軸9によって軸支されてケース1の内周に固定さ
れたインターナルギヤ2とサンギヤ5との間を差動回転
して遊星歯車装置を構成するが、シフトロッド15の軸
動により軸方向にスライド自在なセレクタ8を介して、
遊星歯車装置におけるキャリヤ4側とサンギヤ5への選
択的噛合によって、回転数を高低に切り換えて取り出
し、出力軸10に伝達できるようにされており、言わば
遊星歯車式変速装置を構成する。なお、中心軸6は図示
外にて出力軸10に接続された動力分岐軸である。
【0007】したがって、シフトロッド15が図示鎖線
の状態では、入力軸であるサンギヤ5の回転がセレクタ
8を介して出力軸10へと等速駆動がなされ、シフトロ
ッド15を右にスライドさせてセレクタ8の歯8Aをキ
ャリヤ4に固定の切換ギヤ7の歯7Aに噛合させるる
と、サンギヤ5の回転がプラネタリギヤ3の遊星駆動を
経てキャリヤ4の回転速度として減速され、セレクタ8
を介して出力軸10が減速駆動される。
【0008】本発明は、このような遊星歯車装置であっ
て、キャリヤ4に軸支されたプラネタリギヤ3の軸方向
の両側が軸方向油路にて連通された構成において、潤滑
油供給側(図示の例では図面左側)のキャリヤ4とプラ
ネタリギヤ3との間にワッシャ11を介設するととも
に、これらキャリヤ4とワッシャ11との間に設けた油
路4Aを前記プラネタリギヤ3の軸方向油路に接続した
ことを特徴とする。本実施の形態では、前記キャリヤ4
とワッシャ11との間に設けられる油路4Aは、キャリ
ヤ4自体の内側端面に径方向の溝として刻設されたもの
であり、また、前記軸方向油路は、プラネタリ軸9への
軸支部を構成するプラネタリギヤ3における軸支孔14
自体であることを特徴とする。
【0009】一方、図1(B)に示すように、キャリヤ
4とプラネタリギヤ3との間に介設される前記ワッシャ
11はキャリヤ4に対して回転規制されて装着されてい
る。つまり、図示の例では円周上等間隔に4つのプラネ
タリ軸9がキャリヤ4に固定されているが、隣接する2
つのプラネタリ軸9にわたってめがね状に架設されてワ
ッシャ11が装着される。このように構成したことによ
って、ワッシャ11はキャリヤ4に対して回転規制さ
れ、すなわち、プラネタリ軸9に対する格別の規制手段
を用いなくても、ワッシャ11はプラネタリ軸9の軸心
に対してが妄りに回転することがないので、サンギヤ5
の外周面とキャリヤ4の内周面との間に形成された軸受
部における潤滑油が、回転時の遠心力によって放射方向
に飛び散ったものを常時効果的に捕捉することが可能と
なる。
【0010】しかも、前記ワッシャ11がキャリヤ4を
閉塞していることにより、ワッシャ11とキャリヤ4と
の間に形成された油路4A内を潤滑油が拡散することな
く半径方向外側に流れて行き、軸方向油路を形成するプ
ラネタリギヤ3の軸支孔14に効率よく導かれ、プラネ
タリギヤ3の軸方向反対側(図面右側)のセレクタ8の
噛合部や出力軸10の軸受部等に潤沢に潤滑油が供給さ
れることになる。また、比較的耐磨耗性に優れるワッシ
ャ11がキャリヤ4に対して回転規制されて装着されて
いることによって、常時回転するプラネタリギヤ3の外
側端面に摺接することになるキャリヤ4の内側端面が前
記ワッシャ11によって保護されるので、キャリヤ4の
端面を予め耐磨耗等の表面処理を施す必要がなく、工程
数の低減および低コスト化が実現される。
【0011】図2は、本発明の遊星歯車装置の第2実施
の形態を示すもので、図2(A)は要部断面図、図2
(B)は図2(A)のB−B矢視図を示す。図2(A)
では図1において示されていた出力軸10とシフトロッ
ド15が省略されているが、それらの動作は前記実施の
形態と同様である。図2(A)に示すように、本実施の
形態では、プラネタリギヤ3の軸方向の両側を連通する
軸方向油路として、プラネタリ軸9の軸心を貫通する油
孔12が設けられたものである。油孔12の略中間部に
は径方向に延びてプラネタリギヤ3のプラネタリ軸9へ
の軸支部に潤滑油を供給するための側孔13が設けられ
る。そして、潤滑油供給側のキャリヤ4とプラネタリギ
ヤ3との間に介設されるワッシャ11がプラネタリ軸9
に対して回転規制されて装着される。図2(B)に示す
ように、各ワッシャ11は各プラネタリ軸9毎に装着さ
れ、プラネタリ軸9端部における円周上の一部を直線状
に切り欠いて形成された切欠段部9Aに整合して回転規
制されて、キャリヤ4とともに装着される。また、本実
施の形態のものも、キャリヤ4とワッシャ11との間に
設けられる油路4Aは、キャリヤ4自体の内側端面に径
方向の溝として刻設される。
【0012】このように構成したことにより、ワッシャ
11がプラネタリ軸9に対して回転規制されているの
で、ワッシャ11およびキャリヤ4がプラネタリ軸9の
抜止め機能を発揮し、プラネタリ軸9毎に比較的小さな
形状のワッシャ11を装着するだけでも、ワッシャ11
がプラネタリ軸9の軸心に対してが妄りに回転すること
がないので、サンギヤ5の外周面とキャリヤ4の内周面
との間に形成された軸受部における潤滑油が、回転時の
遠心力によって放射方向に飛び散ったものを常時効果的
に捕捉することが可能となる。しかも、前記ワッシャ1
1がキャリヤ4の側端面を閉塞していることにより、ワ
ッシャ11とキャリヤ4との間に形成された油路4A内
を潤滑油が拡散することなく半径方向外側に流れて行
き、軸方向油路を形成するプラネタリ軸9の油孔12に
効率よく導かれ、プラネタリギヤ3の軸方向反対側のセ
レクタ8の噛合部や出力軸10の軸受部等に潤沢に潤滑
油が供給されることになる。また、比較的耐磨耗性に優
れるワッシャ11がプラネタリ軸9に対して回転規制さ
れて装着されていることによって、常時回転するプラネ
タリギヤ3の外側端面に摺接することになるキャリヤ4
の内側端面が前記ワッシャ11によって保護されるの
で、キャリヤ4の端面を予め耐磨耗等の表面処理を施す
必要がなく、工程数の低減および低コスト化が実現され
る。
【0013】図3は、本発明の遊星歯車装置の第3実施
の形態を示すもので、要部断面図である。本実施の形態
のものは、前記実施の形態のものと同様の軸方向油路1
2を形成したプラネタリ軸9を有するものであるが、本
実施の形態では、キャリヤ4とワッシャ11との間に設
けられる油路として、ワッシャ11自体におけるキャリ
ヤ4側に面した外側端面に径方向の溝を刻設して油路1
1Aが形成される。このように構成したことにより、前
記第2実施の形態のものと同様に、プラネタリ軸9毎に
比較的小さな形状のワッシャ11を装着するだけでも、
ワッシャ11自体に形成された油路11Aにより、潤滑
油を常時効果的に捕捉してワッシャ11とキャリヤ4と
の間に形成された油路11A内を潤滑油が拡散すること
なく半径方向外側に流して、軸方向油路を形成するプラ
ネタリ軸9の油孔12に効率よく導き、プラネタリギヤ
3の軸方向反対側のセレクタ8の噛合部や出力軸10の
軸受部等に潤沢に潤滑油を供給することができる。しか
も、単体にての油路11Aの形成が容易で、比較的耐磨
耗性に優れるワッシャ11をプラネタリ軸9に対して回
転規制して装着することによって、常時回転するプラネ
タリギヤ3の外側端面に摺接することになるキャリヤ4
の内側端面が前記ワッシャ11によって保護されるの
で、キャリヤ4の端面を予め耐磨耗等の表面処理を施し
たり、キャリヤ4に油路を刻設する必要がないので、さ
らなる製作の容易化および低コスト化が実現される。
【0014】以上、本発明の実施の形態を説明してきた
が、本発明の趣旨の範囲内で、遊星歯車装置の形式、イ
ンターナルギヤの形状、サンギヤの形状、キャリヤの形
状、入出力の形態、キャリヤとプラネタリ軸との固定形
態、軸方向油路の設置形態、キャリヤあるいはワッシャ
における油路の刻設形態およびこれらの油路と軸方向油
路の接続形態、ワッシャの形状、ワッシャのキャリヤあ
るいはプラネタリ軸への回転規制しての装着形態(図1
(B)に示した以外に4つのプラネタリ軸を全て連結す
る形態で大きな1つのワッシャを介設してもよいし、ワ
ッシャと油路の組合せ構造を潤滑油出口側にも設置して
もよい。)等については適宜採用できるものである。
【0015】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明で
は、キャリヤに軸支されたプラネタリギヤの軸方向の両
側が軸方向油路にて連通された遊星歯車装置において、
潤滑油供給側のキャリヤとプラネタリギヤとの間にワッ
シャを介設するとともに、これらキャリヤとワッシャと
の間に設けた油路を前記プラネタリギヤの軸方向油路に
接続したことにより、回転時の遠心力によって放射方向
に飛び散った軸受部からの潤滑油が、プラネタリギヤの
側端面等を閉塞してキャリヤとプラネタリギヤとの間に
介設されたワッシャの存在によって、キャリヤとの間に
形成された油路内を潤滑油が拡散することなく半径方向
外側に流れて、軸方向油路に効率よく導かれるので、プ
ラネタリギヤの軸方向反対側となる出口側の噛合部や軸
受部等に潤沢に潤滑油を供給することが可能となる。
【0016】また、比較的耐磨耗性に優れるワッシャが
キャリヤやプラネタリ軸に対して回転規制されて装着さ
れていることによって、常時回転するプラネタリギヤの
外側端面に摺接することになるキャリヤの内側端面が前
記ワッシャによって保護されるので、キャリヤの端面を
予め耐磨耗等の表面処理を施す必要がなく、工程数の低
減および低コスト化が実現される。さらに、前記軸方向
油路がプラネタリ軸への軸支部を構成するプラネタリギ
ヤにおける軸支孔である場合は、軸支孔自体を有効に軸
方向油路とし、格別に軸方向油路を設置する必要がない
ので構造が簡素化される。さらにまた、前記軸方向油路
がプラネタリ軸心を貫通する油孔である場合は、専用の
油路として確実な潤滑油の供給を可能にするとともに、
出口側のキャリヤの外側面にまで充分に潤滑油を到達せ
しめることができる。
【0017】また、前記ワッシャがプラネタリ軸に対し
て回転規制されて装着された場合は、ワッシャおよびキ
ャリヤがプラネタリ軸の抜止め機能を発揮し、プラネタ
リ軸毎に比較的小さな形状のワッシャを装着するだけで
も、ワッシャがプラネタリ軸の軸心に対してが妄りに回
転することがないので、軸受部における潤滑油が、回転
時の遠心力によって放射方向に飛び散ったものを常時効
果的に捕捉することが可能となる。さらに、前記ワッシ
ャがキャリヤに対して回転規制されて装着された場合
は、プラネタリ軸に対する格別の規制手段を用いなくて
も、ワッシャはプラネタリ軸の軸心に対してが妄りに回
転することがないので、軸受部における潤滑油が、回転
時の遠心力によって放射方向に飛び散ったものを常時効
果的に捕捉することが可能となる。このように、本発明
によれば、プラネタリギヤの軸方向油路を通じて出口側
における狭い部位にまで潤滑油が充分に行き届くことを
可能にするとともに、プラネタリギヤとキャリアとの間
の耐磨耗性能の向上も図れる遊星歯車装置が提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遊星歯車装置の第1実施の形態を示す
もので、図1(A)は要部断面図、図1(B)は図1
(A)のA−A矢視図を示す。
【図2】本発明の遊星歯車装置の第2実施の形態を示す
もので、図2(A)は要部断面図、図2(B)は図2
(A)のB−B矢視図を示す。
【図3】本発明の遊星歯車装置の第3実施の形態を示す
もので、要部断面図である。
【図4】従来の遊星歯車装置の潤滑構造を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 ケース 2 インターナルギヤ 3 プラネタリギヤ 4 キャリヤ 4A 油路 5 サンギヤ(入力軸) 6 中心軸 7 切換えギヤ 8 セレクタ 9 プラネタリ軸 9A 切欠段部 10 出力軸 11 ワッシャ 11A 油路 12 油孔(軸方向油路) 13 側孔 14 軸支孔(軸方向油路) 15 シフトロッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J027 FA19 FA20 FA21 FA22 FA24 FA37 FB04 HA05 HB01 HC02 HC12 3J063 AA01 AB12 AC06 AC16 BA01 BA11 BB14 BB19 BB23 BB48 CA01 CA03 CB04 CB06 CB17 CB48 CD04 CD61 XD03 XD22 XD33 XD42 XD43 XD62 XD72 XD73 XE15 XF12 XF14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリヤに軸支されたプラネタリギヤの
    軸方向の両側が軸方向油路にて連通された遊星歯車装置
    において、潤滑油供給側のキャリヤとプラネタリギヤと
    の間にワッシャを介設するとともに、これらキャリヤと
    ワッシャとの間に設けた油路を前記プラネタリギヤの軸
    方向油路に接続したことを特徴とする遊星歯車装置。
  2. 【請求項2】 前記軸方向油路がプラネタリ軸への軸支
    部を構成するプラネタリギヤにおける軸支孔であること
    を特徴とする請求項1に記載の遊星歯車装置。
  3. 【請求項3】 前記軸方向油路がプラネタリ軸心を貫通
    する油孔であることを特徴とする請求項1に記載の遊星
    歯車装置。
  4. 【請求項4】 前記ワッシャがプラネタリ軸に対して回
    転規制されて装着されたことを特徴とする請求項1ない
    し3のいずれかに記載の遊星歯車装置。
  5. 【請求項5】 前記ワッシャがキャリヤに対して回転規
    制されて装着されたことを特徴とする請求項1ないし3
    のいずれかに記載の遊星歯車装置。
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