JPH056412Y2 - - Google Patents

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JPH056412Y2
JPH056412Y2 JP1986156127U JP15612786U JPH056412Y2 JP H056412 Y2 JPH056412 Y2 JP H056412Y2 JP 1986156127 U JP1986156127 U JP 1986156127U JP 15612786 U JP15612786 U JP 15612786U JP H056412 Y2 JPH056412 Y2 JP H056412Y2
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JP
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bearing
crankshaft
bearing metal
striations
lubricating oil
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JP1986156127U
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JPS6362621U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は内燃機関のクランク軸を支持するた
めの軸受構造、詳しくは軸受メタルの構造に関す
る。
〔従来の技術〕
軽量化された内燃機関の低振動、低騒音化は、
軸受メタルの油溝の廃止(有効な軸受幅の増大)、
クランク軸の軸径増加(剛性増加)及びオイルク
リヤランスの縮小によつて対策されている。これ
によつて、クランク軸と軸受との間の潤滑状態が
改善され、油膜の減衰効果によつてクランク軸の
激しい振動が抑制される。その結果、振動及び騒
音の低減が図られる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
クランク軸の軸径増加、オイルクリヤランスの
縮小、油溝廃止による振動及び騒音防止対策によ
り、軸受の摩擦損失が増大し、燃料消費率の悪化
がある。即ち、軸と軸受との間の摩擦損失は、 T≒k×((ηR3LN)/C) によつて表される。ここに、Rは半径、Lは軸受
幅、Cはオイルクリヤランス、Nは回転数、ηは
オイルの粘性、kは定数である。軸径(2R)の
増加、軸受幅Lの増加、オイルクリヤランスCの
減少により摩擦損失が増大することは上の式より
明らかである。
この考案は低振動及び低騒音という特性は維持
しつつ摩擦損失を小さくすることができる軸受構
造を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案によれば、内燃機関の本体に取りつけ
られる軸受メタルを備え、該軸受メタルによつて
クランク軸のジヤーナル部分を軸支する構造にお
いて、軸受メタルの内周面は、夫々が円周方向に
延び、幅方向の全体にわたつて分布する、潤滑油
保持のための条痕を有し、条痕の粗さは幅方向に
おける中央部と比較して両端部において必要量の
潤滑油を保持することができるように粗くなつて
いることを特徴とするクランク軸用軸受構造が提
供される。
〔実施例〕
第4図において軸受メタル10は、半割円管状
をなし、2個で一つの組をなし、一方はシリンダ
ブロツク12の凹部に装着され、他方は軸受ホル
ダ14の凹部に装着され、図示しないクランク軸
をメタル10で包囲した状態で軸受ホルダ14は
シリンダブロツク12にボルト等の手段により固
定される。
第1図は軸受メタル10の、クランク軸の軸線
方向に沿う断面図を示すものである。軸受メタル
10は、アルミニユーム合金で造られた内周部分
20と、その外周の裏金22とから構成される。
アルミニユーム合金部分20の内周面24がクラ
ンク軸を受ける軸受摺動面であり、夫々が円周方
向に延びる条痕を全幅方向にわたつて形成してい
る。このような軸受摺動面の形成のため、ボーリ
ング加工が実行される。即ち、軸受ホルダ14に
メタル10を取りつけた状態でシリンダブロツク
12を台上に載せ、バイトを回転させながら軸方
向に送りをかけることで、加工が行われる。その
結果、一本一本が円周方向に延びるらせん条の条
痕が全幅にわたつて形成され、このような条痕は
軸方向において潤滑油を保持する役目をする。そ
のため、軸方向における潤滑油の横漏れが減少さ
れ、潤滑状態が改善される。
この考案によれば、条痕の粗さは、軸方向(幅
方向)における中央部(δ1)と比較して両端
(δ2)が粗くなつている。これは、クランク軸の
変形による片当たりによる不具合を防止するため
である。即ち、クランク軸は、剛性が不充分であ
ると変形を起こし、軸受メタルの軸方向における
両端に片当たりすることがある。条痕における軸
方向の両端を粗くすることにより、軸方向の面端
部が摩耗してもなお条痕が残つているため、潤滑
油が保持され、振動、騒音の低減効果を維持しつ
つ、摩擦損失の低減を図ることができる。
第2図の実施例では、摺動面の条痕の先端部分
を平坦化したものである。例えば、第1実施例に
おけるボーリング加工の後に、ブローチ加工をす
ることによりこのような形状を得ることができ
る。第1図のように摺動面が尖つていると摩耗が
速い問題点があるが、平坦化することにより、こ
れを解消することができる。平坦化する代わりに
球面状、その他の形状とすることができる。
第3図の実施例では裏金22の背面に、弾性材
(例えばテフロン等)のコーテイング26が形成
されることで複合構造化されている。これによ
り、振動減衰効果を更に高めることができる。
〔効果〕
この考案によれば、軸受メタルの摺動面に潤滑
油を保持するための条痕を形成し、かつこの条痕
はその両端を中央部より粗くすることで摩耗時に
も条痕が残るため、必要量の潤滑油を保持するこ
とができる。そのため、クランク軸の片当たりに
よる衝撃荷重の大きい両端部での緩衝を行うと共
に、両端部で条痕の山形の変形が大きくなつて
も、同部分での潤滑油の保持量を大きくとること
ができるため同部分での冷却性を向上させ、発熱
を抑制することができる効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
第1図から第3図はこの考案による軸受メタル
の構造を模式的に示す横断面図(第4図のA−A
線に沿う図。)。第4図は軸受メタルによる軸受構
造を示す斜視図。 10……軸受メタル、12……シリンダブロツ
ク、14……軸受ホルダ、20……軸受部分、2
2……裏金、24……摺動面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 内燃機関の本体に取りつけられる軸受メタルを
    備え、該軸受メタルによつてクランク軸のジヤー
    ナル部分を軸支する構造において、軸受メタルの
    内周面は、夫々が円周方向に延び、幅方向の全体
    にわたつて分布する、潤滑油保持のための条痕を
    有し、条痕の粗さは幅方向における中央部と比較
    して両端部において必要量の潤滑油を保持するこ
    とができるように粗くなつていていることを特徴
    とするクランク軸用軸受構造。
JP1986156127U 1986-10-14 1986-10-14 Expired - Lifetime JPH056412Y2 (ja)

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JP1986156127U JPH056412Y2 (ja) 1986-10-14 1986-10-14

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JPS6362621U JPS6362621U (ja) 1988-04-25
JPH056412Y2 true JPH056412Y2 (ja) 1993-02-18

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