JPH0439461Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0439461Y2
JPH0439461Y2 JP14934586U JP14934586U JPH0439461Y2 JP H0439461 Y2 JPH0439461 Y2 JP H0439461Y2 JP 14934586 U JP14934586 U JP 14934586U JP 14934586 U JP14934586 U JP 14934586U JP H0439461 Y2 JPH0439461 Y2 JP H0439461Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sliding surface
bearing metal
bearing
width
grooves
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP14934586U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6353922U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP14934586U priority Critical patent/JPH0439461Y2/ja
Publication of JPS6353922U publication Critical patent/JPS6353922U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0439461Y2 publication Critical patent/JPH0439461Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sliding-Contact Bearings (AREA)
  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、内燃機関のクランクシヤフト等の回
転軸を回動可能に支持するための軸受部に装着さ
れる軸受メタルに関するものであり、特に、軸受
メタル摺動面に形成される潤滑油溝の構造に係
る。
【従来の技術】
従来よりクランクシヤフト等の回転軸を摺動可
能に支持する軸受部の回転軸と軸受キヤツプとの
間には軸受メタルが装着されている。この軸受メ
タルは半円弧形状をしており、一般に内側表面に
軟質材料(例えば、アルミニウム、銅、鉄系合金
等)を積層またはメツキして回転軸との摺動面が
形成される。さらに摺動面に軸受メタルの周方向
にわたつて延びる複数条の条痕からなる潤滑油溝
を設け、潤滑油保持による油膜を形成することに
より、回転軸と摺動面との金属接触による焼付き
や摩耗を抑制するとともに、潤滑油による緩衝作
用により振動騒音の低減がはかられている(例え
ば、実開昭57−159026号公報)。 そして上記した効果は油膜厚さが厚くあるほど
高められるため、摺動面に形成される潤滑油溝の
占める割合を設計上許される範囲でできるだけ大
きくすることが望ましく、従来その方法としては
潤滑油溝(条痕)の条数を増やす、または潤滑油
溝の幅を大きくする等の対策が施されていた。
【考案が解決しようとする課題】
ところが、単に潤滑油溝の条数を増やしたり、
溝幅を大きくするのみでは、潤滑油溝間に形成さ
れる軟質材料の摺動表面幅が小さく、鋭利にな
り、局部的な面圧上昇をきたすことになる。 第1図および第2図を用いてこの点を詳述す
る。 第1図はこのような軸受メタルの摺動面形状を
概略的に示すため、軸受メタルの幅方向に切断し
た縦断面図、第2図は軸受メタルが装着されるク
ランクシヤフト軸受部を示した斜視図である。 第2図に示されるように、軸受メタルはシリン
ダブロツク1側に装着される半円弧形状の軸受メ
タル4とキヤツプ2側に装着される軸受メタル5
を組合せることにより構成される。 軸受メタル4および5は第1図に示されるよう
に、軸受メタルの基盤となる裏金10の内側表面
にアルミニウムや銅系、鉄系合金等の軟質材料1
1が積層され、摺動面が形成される。 そしてこの軟質材料の表面には周方向に延びる
幅l、深さdの丸みRを帯びた複数条の条痕(潤
滑油溝)が形成され、軸受メタルの幅Lに対し条
痕の占める割合が大きくなるように形成されてい
る。 しかし、第1図に示されるように、単に軸受メ
タルの幅Lに対する条痕の占める割合を増すと、
摺動面を構成する軟質材料11の表面の幅が小さ
くなつたり、尖つたものとなつてしまう。 この場合、クランクシヤフト等の回転軸が安定
して回転するものであれば充分な油膜が形成され
ることによりさほど問題とはならないが、一般的
にクランクシヤフトはシリンダ内の燃焼圧の作用
により曲げ変形しながら回転しており、軸受メタ
ル4,5の両端部において強く衝突接触する所謂
片当たりを起こす。このため、摺動面幅が小さく
なり、鋭利になつていると、局部的な面圧上昇を
きたし、軸受メタル4,5の摺動面を構成する軟
質材料11の両端部付近が摩耗し易くなり、摺動
面全体にわたり安定した油膜を形成することがで
きなくなる。 従つて、本考案は条痕形成による摺動面幅の減
少を抑制し、局部的な面圧上昇に伴う軸受メタル
の耐久性の低下を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
そこで本考案は、上記の課題を解決するため
に、半円弧形状をして内側に摺動面が形成される
軸受メタルにおいて、上記摺動面には周方向にわ
たつて延びる複数条の条痕が形成され、条痕のピ
ツチが軸受メタルの中央部より両端部付近で大き
く形成されていることを特徴とする。
【作用】
本考案の軸受メタルによれば、周方向にわたつ
て延びる複数条の条痕により潤滑油溝が形成され
るため、摺動面に多量の潤滑油を保持することが
でき、金属接触による焼付き、摩耗や振動騒音の
低減をはかることができる。 さらに条痕のピツチが軸受メタルの中央部が小
さく、両端部付近で大きく形成されている。 従つて、ピツチの大きい両端部において、摺動
面幅の割合が大きくされるため、回転軸が片当り
した場合の面圧を小さくすることができ、摩耗低
減による耐久性の向上がはかられる。
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。 第3図は本考案の第1実施例に係る軸受メタル
の要部を示す縦断面図である。 軸受メタル4,5は裏金10にアルミニウム、
銅または鉄系合金からなる軟質材料11を積層し
た二層構造とされ、この軟質材料11によつて摺
動面が形成される。 軟質材料11の表面には周方向にわたつて延び
る複数条の条痕20がボーリング加工により形成
されており、条痕20間に凸な丸みを有する摺動
面が形成される。さらに本実施例においては条痕
20とのピツチPは軸受メタル4,5の中央部よ
りも両端部付近で大きくなるように仕上げられて
いる。 具体的には、軸受メタル4,5の幅Lに対し、
両端部からL/4の範囲の条痕ピツチPは0.30mm
〜0.60mm、中央部のL/2の範囲の条痕ピツチP
は0.15mm〜0.30mm程度に設定されている。また条
痕20の深さdは全域にわたり0.003mm〜0.006mm
に設定されており、条痕20内に充分な潤滑油を
保持可能とされている。 従つて、条痕ピツチPが小さい中央部ほど軸受
メタル4,5の幅に対する潤滑油溝の占める割合
が大きく、条痕ピツチPが大きい両端部ほど摺動
面の占める割合(摺動面幅)が大きくなる。 このため、中央部には多量の潤滑油が保持され
て金属接触による焼付きや摩耗が抑制されるとと
もに、衝撃に対する緩衝機能も増して振動騒音や
衝撃摩耗が抑制される。また両端部は潤滑油溝の
占める割合は減少するものの、条痕20は形成さ
れるため、必要最小限の潤滑油は保持可能であ
り、金属接触等の不具合を抑制できるとともに、
摺動面幅を大きくすることができるため、回転軸
と接触する部分の面圧を小さくすることができ
る。従つて、クランクシヤフト等の回転軸が燃焼
圧によつて曲げ変形を起こし、軸受メタル摺動面
の両端部において片当たりを起こしても、面圧が
小さい分両端部の摩耗を抑制することができる。 また、条痕20は軸受メタル4,5の周方向に
わたつて延びており、回転軸の回転方向と一致し
ている。従つて、供給された潤滑油の幅方向への
漏れが抑制され、安定して油膜を形成することが
できるため焼付き等の発生を効果的に抑制するこ
とができる。 なお、条痕20のピツチPはボーリング加工の
切削刃の送り速度を制御することにより適宜設定
することができる。 第4図は本考案の第2実施例に係る軸受メタル
の要部を示す縦断面図である。 本実施例においては条痕30の幅lを設定し、
潤滑油溝の幅を拡げたことが第1実施例と相違し
ており、その幅lは0.15mm〜0.30mmに設定されて
いる。 一方本実施例においても条痕30のピツチPは
中央部が0.15mm〜0.30mm、両端部が0.30mm〜0.60
mmに設定されており、中央部では潤滑油溝の占め
る割合が、両端部付近では摺動面の占める割合が
大きくなつている。 第5図は本考案の第3実施例に係る軸受メタル
の要部を示す縦断面図である。 本実施例では条痕40をV字型に形成するとと
もに、摺動面頂部を平坦に形成した点に特徴があ
る以外は上記実施例と同様であり、中央部の条痕
ピツチに対し両端部付近の条痕ピツチが大きくな
つている。 なお、摺動面はブローチ加工を施すことにより
平坦に形成される。 第6図は本考案の第4実施例に係る軸受メタル
の要部を示す縦断面図であり、条痕45をU字型
に形成し、摺動面頂部を平坦に形成したものであ
り、他の構成については上記実施例と同様であ
る。 第7図は本考案の第5実施例に係る軸受メタル
の要部を示す縦断面図である。 本実施例において条痕40がV字型に形成さ
れ、摺動面が平坦に形成されている点は第3実施
例と同様であるが、条痕40から摺動面に至る角
部に丸みRが持たせてある点および裏金10の背
面にテフロン等の樹脂コーテイング50が施され
ている点が異なつている。 このようにコーテイング層を形成することによ
り、振動減衰機能が付加され、振動騒音の低減を
一層高めることができる。 以上、本考案の特定の実施例について説明した
が、本考案は、この実施例に限定されるものでは
なく、実用新案登録請求の範囲に記載の範囲内で
種々の実施態様が包含されるものである。
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、周方向にわたつ
て延びる複数条の条痕により潤滑油溝が形成され
るため、摺動面に多量の潤滑油を保持することが
でき、金属接触による焼付き、摩耗や振動騒音の
低減をはかることができる。 さらに条痕のピツチが軸受メタルの中央部が小
さく、両端部付近で大きく形成されている。 従つて、ピツチの大きい両端部において、摺動
面幅の割合が大きくされるため、回転軸が片当た
りした場合の面圧を小さくすることができ、摩耗
低減による耐久性の向上がはかられる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の軸受メタルの摺動面形状を概略
的に示すため、軸受メタルの幅方向に切断した縦
断面図、第2図は軸受メタルが装着されるクラン
クシヤフト軸受部を示した斜視図、第3図は本考
案の第1実施例に係る軸受メタルの要部を示す縦
断面図、第4図は本考案の第2実施例に係る軸受
メタルの要部を示す縦断面図、第5図は本考案の
第3実施例に係る軸受メタルの要部を示す縦断面
図、第6図は本考案の第4実施例に係る軸受メタ
ルの要部を示す縦断面図、第7図は本考案の第5
実施例に係る軸受メタルの要部を示す縦断面図で
ある。 4,5……軸受メタル、11……軟質材料(摺
動面)、20,30,40,45……条痕、P…
…条痕ピツチ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 半円弧形状をして内側に摺動面が形成される軸
    受メタルにおいて、上記摺動面には周方向にわた
    つて延びる複数条の条痕が形成され、条痕のピツ
    チが軸受メタルの中央部より両端部付近で大きく
    形成されていることを特徴とする軸受メタル。
JP14934586U 1986-09-29 1986-09-29 Expired JPH0439461Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14934586U JPH0439461Y2 (ja) 1986-09-29 1986-09-29

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14934586U JPH0439461Y2 (ja) 1986-09-29 1986-09-29

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6353922U JPS6353922U (ja) 1988-04-11
JPH0439461Y2 true JPH0439461Y2 (ja) 1992-09-16

Family

ID=31064463

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14934586U Expired JPH0439461Y2 (ja) 1986-09-29 1986-09-29

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0439461Y2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995025906A1 (fr) * 1994-03-18 1995-09-28 Taiho Kogyo Co., Ltd. Palier a glissement
WO1995025904A1 (fr) * 1994-03-18 1995-09-28 Taiho Kogyo Co., Ltd. Palier a glissement
WO1995025905A1 (fr) * 1994-03-18 1995-09-28 Taiho Kogyo Co., Ltd. Dispositif formant palier
FR2867531A1 (fr) 2004-03-12 2005-09-16 Daido Metal Co Palier lisse
DE102005011371B4 (de) * 2004-03-11 2007-08-30 Daido Metal Co., Ltd. Gleitlagerhälfte
DE102007058744A1 (de) * 2007-12-05 2009-06-10 Federal-Mogul Wiesbaden Gmbh Gleitlagerschale, Verwendung der Gleitlagerschale, Verfahren zu ihrer Herstellung sowie Lageranordnung

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USRE38414E1 (en) 1991-08-09 2004-02-03 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Sliding bearing for an internal combustion engine
JP3623737B2 (ja) * 2000-12-25 2005-02-23 大同メタル工業株式会社 半割軸受
JP4103602B2 (ja) * 2003-01-20 2008-06-18 日産自動車株式会社 摺動部材、クランクシャフト、および可変圧縮比エンジン
JP2004340248A (ja) * 2003-05-15 2004-12-02 Daido Metal Co Ltd 摺動部材
JP2005256966A (ja) * 2004-03-12 2005-09-22 Daido Metal Co Ltd すべり軸受
JP2007146919A (ja) * 2005-11-04 2007-06-14 Taiho Kogyo Co Ltd すべり軸受
JP4951045B2 (ja) * 2009-09-10 2012-06-13 大同メタル工業株式会社 内燃機関のすべり軸受
JP2016161014A (ja) * 2015-02-27 2016-09-05 大豊工業株式会社 すべり軸受の製造方法及びすべり軸受
JP2018123916A (ja) * 2017-02-02 2018-08-09 日野自動車株式会社 摺動部材

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995025906A1 (fr) * 1994-03-18 1995-09-28 Taiho Kogyo Co., Ltd. Palier a glissement
WO1995025904A1 (fr) * 1994-03-18 1995-09-28 Taiho Kogyo Co., Ltd. Palier a glissement
WO1995025905A1 (fr) * 1994-03-18 1995-09-28 Taiho Kogyo Co., Ltd. Dispositif formant palier
USRE38791E1 (en) 1994-03-18 2005-09-06 Taiho Kogyo Co., Ltd. Sliding bearing
DE102005011371B4 (de) * 2004-03-11 2007-08-30 Daido Metal Co., Ltd. Gleitlagerhälfte
FR2867531A1 (fr) 2004-03-12 2005-09-16 Daido Metal Co Palier lisse
DE102005011372B4 (de) * 2004-03-12 2007-02-08 Daido Metal Co., Ltd. Gleitlager
US7572060B2 (en) 2004-03-12 2009-08-11 Daido Metal Company Ltd. Sliding bearing
DE102007058744A1 (de) * 2007-12-05 2009-06-10 Federal-Mogul Wiesbaden Gmbh Gleitlagerschale, Verwendung der Gleitlagerschale, Verfahren zu ihrer Herstellung sowie Lageranordnung
DE102007058744B4 (de) * 2007-12-05 2019-06-06 Federal-Mogul Wiesbaden Gmbh Gleitlagerschale sowie Lageranordnung

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6353922U (ja) 1988-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0439461Y2 (ja)
JP3305979B2 (ja) すべり軸受
JP3236795B2 (ja) すべり軸受
US6095690A (en) Sliding bearing element with lubricating oil pockets
US5192136A (en) Crankshaft bearing having hydrodynamic thrust flanges
JP3009766B2 (ja) 内燃機関用すべり軸受
JP3949117B2 (ja) すべり軸受
US20020061147A1 (en) Shaft bearing member
KR19990082076A (ko) 윤활유를 위한 포켓들을 가지는 플레인 베어링 기소
GB2371336A (en) Recessed and grooved shaft bearing member
WO2011132679A1 (ja) 内燃機関用オイルリング
WO2017090287A1 (ja) 半割軸受
EP0307028B2 (en) Bearings
JPH0329979B2 (ja)
JPH03130379A (ja) すべり軸受
JPH056412Y2 (ja)
US20060220322A1 (en) Replenishment pockets on piston rings for the prevention of microwelding
JPH03249426A (ja) 滑り軸受装置
GB1577562A (en) Sleeve bearing
JP3607543B2 (ja) すべり軸受
JP2002147459A (ja) オーバレイ層を改質したすべり軸受
US3944236A (en) Piston ring
JP2531331B2 (ja) すべり軸受
JP2565951Y2 (ja) 内燃機関用ピストン構造
JPS6212137Y2 (ja)