JP2018155381A - クランクシャフトの軸受装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スラスト軸受の油膜による圧力損失を抑制しつつ軸受面の摺動摩擦損失を低減することのできるクランクシャフトの軸受装置を提供する。
【解決手段】軸受装置は、クランクシャフトのジャーナルを支持する軸受支持部の両側面にスラスト軸受を備えている。スラスト軸受は、半割円環形状の軸受面と、軸受面を内周側から外周側へと横切るように形成された複数の油溝と、を有している。また、スラスト軸受は、変速機の側に面した側面に配置される第1スラスト軸受と、変速機と反対側に面した側面に配置される第2スラスト軸受と、を含んでいる。第1スラスト軸受は、複数の油溝の間の軸受面が、クランクシャフト回転方向に向かって壁厚が厚くなるように形成されたテーパ面を含んで構成される。また、第2スラスト軸受は、複数の油溝の間の軸受面が、壁厚が一定となる平面によって構成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、内燃機関のクランクシャフトの軸受装置に関し、特にクランクシャフトから軸線方向のスラスト荷重を受けるスラスト軸受の構造に関する。
内燃機関は、クランクシャフトの径方向の力を受け止めるすべり軸受と、クランクシャフトの軸方向の力を受け止めるスラスト軸受とを備えている。すべり軸受は、シリンダブロック内に設けられた軸受支持部の軸受孔に配置され、クランクシャフトのジャーナルを回転自在に支持する。また、スラスト軸受は、半割円環形状の軸受面を有する軸受であり、軸受支持部の両側面において軸受孔の周縁に配置される。
スラスト軸受の形状については、従来から種々のものが提案されている。例えば特許文献1には、軸受面にテーパ面を含むテーパランドが形成された、いわゆるテーパランド軸受をスラスト軸受に採用することが提案されている。このようなテーパランド軸受の構成によれば、軸受面の負荷容量が増大するので、軸受面の摩擦が低減される。
特開2014−040899号公報 特開2010−071312号公報 特開2003−113928号公報 特開2014−202295号公報
ところで、内燃機関のクランクシャフトは、トルクコンバータ等の変速機に連結されている。このような構造では、クランクシャフトに対して主として変速機の側から内燃機関の本体へと向かう方向のスラスト荷重が発生する。このため、変速機の側に面するスラスト軸受と変速機とは反対の側に面するスラスト軸受では、受ける荷重の大きさが異なることとなる。
上述したように、クランクシャフトのスラスト軸受に上述したテーパランド軸受を用いると、軸受面の摺動摩擦損失が低減される。しかしながら、テーパランド軸受は、油膜の圧力の上昇によって圧力損失が大きくなるという背反がある。このため、軸受面が受けるスラスト荷重が比較的小さい場合には、スラスト軸受にテーパランド軸受を採用することが最善とはいえない場合もある。上記従来の軸受装置では、クランクシャフトに発生するスラスト荷重の特徴を考慮した上で、スラスト軸受の油膜圧力と軸受面の摺動摩擦を最適化することはなされていない。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、スラスト軸受の油膜による圧力損失を抑制しつつ軸受面の摺動摩擦損失を低減することのできるクランクシャフトの軸受装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明は、一端に変速機が連結されたクランクシャフトを支持するクランクシャフトの軸受装置であって、
前記軸受装置は、
向かい合う2つの側面の間を貫通する軸受孔を有し、前記クランクシャフトのジャーナルを前記軸受孔によって支持する軸受支持部と、
半割円環形状の軸受面と、前記軸受面を内周側から外周側へと横切るように形成された複数の油溝と、を有し、前記2つの側面のそれぞれにおける前記軸受孔の周縁に配置されることによって前記クランクシャフトの軸方向の力を受けるスラスト軸受と、を備え、
前記スラスト軸受は、
前記2つの側面のうち前記変速機の側に面した側面に配置される第1スラスト軸受と、
前記2つの側面のうち前記変速機と反対側に面した側面に配置される第2スラスト軸受と、を含み、
前記第1スラスト軸受は、前記複数の油溝の間の軸受面が、前記クランクシャフトの回転方向に向かって壁厚が厚くなるように形成されたテーパ面を含んで構成され、
前記第2スラスト軸受は、前記複数の油溝の間の軸受面が、壁厚が一定となる平面によって構成されていることを特徴としている。
第2の発明は、第1の発明において、
前記第1スラスト軸受は、前記複数の油溝の間の軸受面が、前記テーパ面の最厚部から前記壁厚が一定となるように形成された平面を含んで構成されていることを特徴としている。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、
前記軸受支持部は、
内燃機関のエンジンブロックに設けられたサドル部と、
前記サドル部に固定され、前記サドル部に配置された前記クランクシャフトを回転自在に支持するキャップ部と、を含み、
前記スラスト軸受は、前記サドル部又は前記キャップ部の何れか一方又は両方に設けられていることを特徴としている。
第4の発明は、第1乃至第3の何れか1つの発明において、
前記スラスト軸受は、前記クランクシャフトの径方向の力を受けるすべり軸受と一体に構成されたフランジ軸受として構成されていることを特徴としている。
クランクシャフトには、変速機からクランクシャフトを押す方向のスラスト荷重が発生する。このため、第1スラスト軸受とクランクシャフトとの間の摩擦は、第2スラスト軸受とクランクシャフトとの間の摩擦よりも大きくなる。第1の発明によれば、第1スラスト軸受の軸受面は、クランクシャフトの回転方向に向かって壁厚が厚くなるように形成されたテーパ面を含んで構成され、第2スラスト軸受の軸受面は、壁厚が一定になるように形成された平面によって構成されている。このような構成によれば、摩擦の大きい軸受面の負荷容量を摩擦の小さい軸受面の負荷容量よりも大きくすることができるので、スラスト軸受の油膜の圧力損失を抑制しつつ軸受面の摺動摩擦損失を低減することが可能となる。
第2の発明によれば、第1スラスト軸受の軸受面は、テーパ面の最厚部から壁厚が一定になるように形成された平面を含んで構成されている。このような構成によれば、軸受面の負荷容量を効果的に大きくすることができるので、摺動摩擦損失の低減に大きく貢献することができる。
第3の発明によれば、スラスト軸受は、サドル部またはキャップ部の何れか一方又は両方に設けられている。このため、本発明によれば、クランクシャフトのスラスト荷重を確実に受けることができる。
第4の発明によれば、スラスト軸受は、すべり軸受と一体に構成されたフランジ軸受として構成されている。このため、本発明によれば、部品点数を削減することができる。
本発明の実施の形態1に係るクランクシャフトの軸受装置が適用された内燃機関(エンジン)のエンジン本体の構成を示す図である。 図1におけるクランクシャフトの軸受部Aを拡大した図である。 図2における軸受部をB−Bで切断してクランクシャフトの軸線方向から見た模式図である。 テーパランド軸受の構成を説明するための図である。 図5中の曲線C−Cに沿って軸受を切断した場合の断面形状を模式的に示す図である。 平形状軸受の構成を説明するための図である。 図7中の曲線D−Dに沿って軸受を切断した場合の断面形状を模式的に示す図である。 内燃機関の運転時に、テーパランド軸受として構成されたスラスト軸受の軸受面に発生する油膜圧力分布を示す図である。 内燃機関の運転時に、平形状軸受として構成されたスラスト軸受の軸受面に発生する油膜圧力分布を示す図である。 軸受装置の構造の変形例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に示す実施の形態において各要素の個数、数量、量、範囲等の数に言及した場合、特に明示した場合や原理的に明らかにその数に特定される場合を除いて、その言及した数に、この発明が限定されるものではない。また、以下に示す実施の形態において説明する構造は、特に明示した場合や明らかに原理的にそれに特定される場合を除いて、この発明に必ずしも必須のものではない。
実施の形態1.
以下、図面を参照して本発明の実施の形態1について説明する。
[実施の形態1の構成]
図1は、本発明の実施の形態1に係るクランクシャフトの軸受装置が適用された内燃機関(エンジン)のエンジン本体の構成を示す図である。図1は、エンジン本体をクランクシャフトの中心軸を通る鉛直面で切断した断面を模式的に示している。本実施の形態のエンジンは火花点火式エンジンである。エンジンは、動力源として車両に搭載される。このエンジンのエンジン本体1には複数の気筒が備えられている。図1では4つの気筒を直列に配置した例が示されているが、気筒数と気筒の配列には限定はない。
エンジン本体1には、クランクシャフト2が内蔵されている。クランクシャフト2の一端側には、図示しない変速機が連結されている。変速機は、トルクコンバータを備えたオートマチック・トランスミッション(AT)や連続可変変速機(CVT)でもよいし、またクラッチを備えた変速機であってもよい。なお、以下の説明では、エンジン本体1において、変速機が設けられている側を「エンジン後側」と称し、変速機が設けられていない側を「エンジン前側」と称することとする。
図2は、図1におけるクランクシャフトの軸受部Aを拡大した図である。また、図3は、図2における軸受部をB−Bで切断してクランクシャフトの軸線方向から見た模式図である。以下、図2及び図3を参照して、クランクシャフト2の軸受装置について更に詳しく説明する。図2に示すように、クランクシャフト2は、軸受支持部の両側面を貫通する軸受孔18に配置されたすべり軸受121,122によって回転自在に支持されている。すべり軸受121,122は、クランクシャフトの径方向の力を受けるための軸受であり、円筒形状の部品をその軸を含む平面で二分割した半割型の一対の軸受として構成されている。すべり軸受121,122は、それぞれ軸受支持部としてのサドル部14とキャップ部16に設置される。サドル部14は、エンジン本体1のエンジンブロック側に構成された構造物であり、また、キャップ部16は、エンジン本体1のエンジンブロックとは別部品として構成された構造物である。キャップ部16がサドル部14に固定されることにより、すべり軸受121,122が配置された軸受孔18が形成される。
第2気筒と第3気筒の間に位置するサドル部14の2つの側面のうち、エンジン後側(つまり変速機の側)に面する側面には、受座141が設けられる。また、サドル部14の2つの側面のうち、エンジン前側(つまり変速機と反対側)に面する側面には、受座142が設けられる。受座141,142はスラスト軸受3,4の位置決めを行うための凹部であり、軸受孔18の周縁に設けられる。スラスト軸受3,4は、円環形状の部品をその軸を含む平面で二分割した半割円環形状の軸受として構成されている。なお、スラスト軸受3は本発明の「第1スラスト軸受」に対応し、スラスト軸受4は本発明の「第2スラスト軸受」に対応している。スラスト軸受3,4は、半割円環形状の軸受面31,41がクランクシャフト2の摺動面22に対向するように受座141,142の上にそれぞれ配置される。摺動面22は、ジャーナル21の両端に設けられた円環状の平面である。クランクシャフト2が回転すると、摺動面22が軸受面31,41に対して摺動する。このような構成によれば、スラスト軸受3,4は、クランクシャフト2に発生する軸線方向のスラスト荷重を軸受面31,41によって受け止める。
[実施の形態1の特徴的構成]
次に、本実施の形態1の軸受装置の特徴的構成について説明する。本出願の発明者は、クランクシャフト2が受けるスラスト荷重について鋭意研究を重ねた。その結果、車両の走行中において、クランクシャフト2には主として変速機が連結されているエンジン後側からエンジン前側に向かう方向のスラスト荷重が発生することを見出した。このような前提に立って考察すると、例えばエンジン本体にトルクコンバータを介してCVTが連結されている構成では、車両の走行中において、主としてトルクコンバータからエンジン本体に向かう方向のスラスト荷重が発生することとなる。この場合、摺動面22の摺動による摩擦損失は、サドル部14に対してエンジン前側に設けられたスラスト軸受4の側よりも、サドル部14に対してエンジン後側に設けられたスラスト軸受3の側が相対的に大きいこととなる。
そこで、本実施の形態1の軸受装置では、スラスト軸受3にスラスト軸受4よりも負荷容量の大きい軸受が用いられている。より詳しくは、エンジン後側に配置されるスラスト軸受3にはテーパランド軸受が用いられ、エンジン前側に配置されるスラスト軸受4には平形状軸受が用いられる。以下、これらの軸受の構成について更に詳しく説明する。
図4は、テーパランド軸受の構成を説明するための図である。また、図5は、図4中の曲線C−Cに沿って軸受を切断した場合の断面形状を模式的に示す図である。なお、これらの図中に矢印Xで示す方向は摺動面22に対する軸受面31の相対的なすべり方向を示し、図中に矢印Yで示す方向はクランクシャフト2の回転方向を示している。これらの図に示すように、スラスト軸受3としてのテーパランド軸受は、軸受面31に油溝32とテーパ部33とランド部34とが形成されている。油溝32は、軸受面31の内周側から外周側に向かって横切るように形成された溝であって、複数個形成されている。
軸受面31における2つの油溝32の間には、テーパ部33とランド部34が形成されている。テーパ部33は、油溝32の端部からクランクシャフト2の回転方向に向かって(つまり相対的なすべり方向に沿って)軸受の厚さである壁厚が徐々に厚くなるように傾斜したテーパ面によって形成されている。このようなテーパ部33の形状によれば、軸受面31の相対的なすべり方向に沿って摺動面22との隙間が徐々に狭くなる。ランド部34は、壁厚が最も厚いテーパ部33の最厚部から軸受面31の相対的なすべり方向に沿って隣の油溝32にまで延びる平面によって構成されている。このようなランド部34の形状によれば、軸受面31と摺動面22との隙間が一定となる。なお、油溝32は、テーパ部33及びランド部34よりも深い溝となっているため、油溝32とテーパ部33との境界及び油溝32とランド部34との境界は段差になっている。スラスト軸受3には、このようなテーパ部33及びランド部34から構成されるテーパランド部が、軸受面31の周方向に複数個連続して形成されている。
図6は、平形状軸受の構成を説明するための図である。また、図7は、図6中の曲線D−Dに沿って軸受を切断した場合の断面形状を模式的に示す図である。なお、これらの図中に矢印Xで示す方向は摺動面22に対する軸受面41の相対的なすべり方向を示し、図中に矢印Yで示す方向はクランクシャフト2の回転方向を示している。これらの図に示すように、スラスト軸受4としての平形状軸受は、油溝42とリリーフ部44とを除いた軸受面41に平形部43が形成されている。平形部43は、クランクシャフト2の回転方向に向かって(つまり軸受面41の相対的なすべり方向に沿って)摺動面22との隙間が一定となる平面によって形成されている。油溝42は、軸受面41の内周側から外周側に向かって横切るように形成された溝であって、複数個(図では2個)形成されている。なお、油溝42は、平形部43よりも深い溝となっているため、油溝42と平形部43との境界は段差になっている。リリーフ部44は、軸受面41の両端部のエッジを切り欠いて形成されている。
[実施の形態1の軸受装置の作用効果]
次に、上述の構造で得られる軸受装置の作用効果について、図8及び図9を参照して説明する。
図8は、内燃機関の運転時に、テーパランド軸受として構成されたスラスト軸受の軸受面に発生する油膜圧力分布を示す図である。図8に示すように、テーパランド部に発生する油膜圧力は、テーパ部33の最厚部において最大となり、ランド部34に向かうにつれてゼロに近づく。この油膜圧力を軸方向に積分したもの、すなわち、油膜圧力分布の面積が、軸受面31の油膜が摺動面22を保持する力の大きさを示している。一方、図9は、内燃機関の運転時に、平形状軸受として構成されたスラスト軸受の軸受面に発生する油膜圧力分布を示す図である。図9に示すように、平形部43には油膜圧力が発生しない。
上述したように、本実施の形態1のエンジンの構成では、変速機が連結されているエンジン後側からエンジン前側へと向かう方向のスラスト荷重がクランクシャフト2に発生する。このため、スラスト軸受3の軸受面31とクランクシャフト2の摺動面22との間の油膜圧力が低いと、軸受面31の摩耗や摩擦損失による燃費の悪化が問題となるおそれがある。このため、スラスト軸受3は、油膜圧力を高める必要性が高い。一方、スラスト軸受4の軸受面41が受けるスラスト荷重は、スラスト軸受3の軸受面31が受けるスラスト荷重よりも相対的に小さい。このため、スラスト軸受4は油膜圧力を高める必要性は低く、むしろ油膜圧力を低く保持して圧力損失を抑える構成の方が好ましい。
本実施の形態1の軸受装置では、スラスト軸受3に上記のテーパランド軸受が用いられ、スラスト軸受4に上記の平形状軸受が用いられている。このような構成によれば、スラスト軸受3の軸受面31とクランクシャフト2の摺動面22との間の油膜を保持しつつ、スラスト軸受4の軸受面41と摺動面22との間の油膜の圧力損失が低減される。これにより、スラスト軸受3,4の油膜による圧力損失を抑制しつつ軸受面31,41の摺動摩擦損失を低減することが可能となる。
また、軸受面の油膜圧力に負圧が発生すると軸受面に異物を呼び込むおそれがある。このような状況は、例えば、軸受面の壁厚がすべり方向に沿って薄くなるようないわゆる逆テーパ面を含む軸受面において発生する。この点、本実施の形態1の軸受装置では、スラスト軸受4は平形部43によって構成されているため、負の油膜圧力による軸受面への異物の呼び込みを有効に防ぐことが可能となる。
また、本実施の形態1の軸受装置では、スラスト軸受3がランド部34を含んで構成され、スラスト軸受4が平形部43を含んで構成されている。このような構成によれば、平面で形成された軸受面によるスクイズ効果によって、クランクシャフト2の歪みによる摺動面22のブレを有効に抑えることができる。
[軸受装置の構造の変形例]
図10は、軸受装置の構造の変形例を示す図である。この図に示す例では、スラスト軸受3,4が、すべり軸受121と一体となったフランジ軸受7として構成されている。このような軸受装置の構造によれば、部品点数を削減することができる。
スラスト軸受3,4は、サドル部14に替えてまたはサドル部14に加えて、キャップ部16の両側面に設けられていてもよい。また、スラスト軸受3の軸受面31は、ランド部34を含まずテーパ部33のみで構成されていてもよい。さらに、スラスト軸受3において、テーパランド部が連続する数は特に限定されない。
1 エンジン本体
2 クランクシャフト
3 スラスト軸受
4 スラスト軸受
7 フランジ軸受
14 サドル部
16 キャップ部
18 軸受孔
21 ジャーナル
22 摺動面
31 軸受面
32 油溝
33 テーパ部
34 ランド部
41 軸受面
42 油溝
43 平形部
44 リリーフ部
121,122 すべり軸受
141,142 受座

Claims (4)

  1. 一端に変速機が連結されたクランクシャフトを支持するクランクシャフトの軸受装置であって、
    前記軸受装置は、
    向かい合う2つの側面の間を貫通する軸受孔を有し、前記クランクシャフトのジャーナルを前記軸受孔によって支持する軸受支持部と、
    半割円環形状の軸受面と、前記軸受面を内周側から外周側へと横切るように形成された複数の油溝と、を有し、前記2つの側面のそれぞれにおける前記軸受孔の周縁に配置されることによって前記クランクシャフトの軸方向の力を受けるスラスト軸受と、を備え、
    前記スラスト軸受は、
    前記2つの側面のうち前記変速機の側に面した側面に配置される第1スラスト軸受と、
    前記2つの側面のうち前記変速機と反対側に面した側面に配置される第2スラスト軸受と、を含み、
    前記第1スラスト軸受は、前記複数の油溝の間の軸受面が、前記クランクシャフトの回転方向に向かって壁厚が厚くなるように形成されたテーパ面を含んで構成され、
    前記第2スラスト軸受は、前記複数の油溝の間の軸受面が、壁厚が一定となる平面によって構成されていることを特徴とするクランクシャフトの軸受装置。
  2. 前記第1スラスト軸受は、前記複数の油溝の間の軸受面が、前記テーパ面の最厚部から前記壁厚が一定となるように形成された平面を含んで構成されていることを特徴とする請求項1に記載のクランクシャフトの軸受装置。
  3. 前記軸受支持部は、
    内燃機関のエンジンブロックに設けられたサドル部と、
    前記サドル部に固定され、前記サドル部に配置された前記クランクシャフトを回転自在に支持するキャップ部と、を含み、
    前記スラスト軸受は、前記サドル部又は前記キャップ部の何れか一方又は両方に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のクランクシャフトの軸受装置。
  4. 前記スラスト軸受は、前記クランクシャフトの径方向の力を受けるすべり軸受と一体に構成されたフランジ軸受として構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のクランクシャフトの軸受装置。
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