JP6399576B2 - すべり軸受 - Google Patents
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Description
また、細溝の深さ、細溝を形成する側壁の幅、細溝の幅等の比率がフリクション低減効果、もれ油量低減効果に影響を与えると考えられる。これらの比率は、負荷容量、油膜厚さの低下といった細溝効果の背反事項にも影響を与えるため、これらの寸法は効果的な範囲でもって決める必要がある。
すべり軸受1は円筒状の部材であり、図1に示すように、エンジンのクランクシャフト11のすべり軸受構造に適用される。すべり軸受1は、二つの半割部材2・2で構成されている。二つの半割部材2・2は、円筒を軸方向と平行に二分割した形状であり、断面が半円状となるように形成されている。本実施形態においては、半割部材2・2は上下に配置されており、左右に合わせ面が配置されている。クランクシャフト11をすべり軸受1で軸支する場合、所定の隙間が形成され、この隙間に対し図示せぬ油路から潤滑油が供給される。
下側の半割部材2の内周の当接面において、その軸方向の端部に細溝3が形成されている。
細溝3は下側の半割部材2に設けられる。本実施形態においては、細溝3は軸方向に並列して二本設けられている。詳細には、細溝3は、クランクシャフト11の回転方向下流側合わせ面(軸受角度ωが180度)から軸受角度ωが正となる方向(反時計回り方向)に向けて円周方向に設けられる。すなわち、下側の半割部材2においては、図2(b)の右側の合わせ面が回転方向上流側合わせ面、図2(b)の左側の合わせ面が回転方向下流側合わせ面となる。
細溝3の内周面側の幅は、図2(c)に示すように、W1となるように形成されている。
また、細溝3の軸方向外側面を形成する周縁部2aの幅は、図2(c)に示すように、W2となるように形成されている。ここで、細溝3の内周面側の幅W1と周縁部2aの幅W2との和をWとして定義する。
また、半割部材2の外周面から当接面までの高さは、図2(c)に示すように、H1となるように形成されている。ここで、細溝3の深さH2は、半割部材2の外周面から当接面までの高さH1よりも短くなるように形成されている。
また、細溝3の深さH2は、図1に示すすべり軸受1の内径Dの0.2%以上の深さ、もしくは直径クリアランスCの3倍以上の深さとなるように構成されている。ここで、直径クリアランスCとは、すべり軸受1の内径Dとクランクシャフト11の直径との差である。このように構成することにより、細溝3の深さH2が浅くなりすぎることがなく、良好な潤滑に必要な油膜厚さを保持することができる。
細溝3の底面の幅W3は、細溝3の内周面側の幅W1よりも小さくなるように形成されている。このように構成することにより、細溝3からの漏れ油量が増加するのを防止することができる。
このように構成することにより、油膜厚さを適正に保持できるため、フリクション低減効果を得ることができ、かつ、総和の流出油量を抑えることができる。
このように構成することにより、油膜厚さを適正に保持できるため、フリクション低減効果を得ることができ、かつ、総和の流出油量を抑えることができる。
このように構成することにより、油膜厚さを適正に保持できるため、フリクション低減効果を得ることができ、かつ、総和の流出油量を抑えることができる。
このように構成することにより、油膜厚さを適正に保持できるため、フリクション低減効果を得ることができ、かつ、総和の流出油量を抑えることができる。
このように構成することにより、油膜厚さを適正に保持できるため、フリクション低減効果を得ることができ、かつ、総和の流出油量を抑えることができる。
2 半割部材
2a 周縁部
3 細溝
11 クランクシャフト
Claims (5)
- 円筒を軸方向と平行に二分割した半割部材を上下に配置したすべり軸受であって、
前記下側の半割部材の軸方向の各端部に一本ずつ、合計二本の軸方向に並列した細溝を、回転方向下流側合わせ面のみから所定の軸受角度まで円周方向に設け、
前記細溝の深さは、前記細溝の内周面側の幅及び前記細溝の軸方向外側の周縁部の幅の和よりも小さくなるように構成したことを特徴とするすべり軸受。 - 円筒を軸方向と平行に二分割した半割部材を上下に配置したすべり軸受であって、
前記下側の半割部材の軸方向の各端部に一本ずつ、合計二本の軸方向に並列した細溝を、回転方向下流側合わせ面のみから所定の軸受角度まで円周方向に設け、
前記細溝の深さは、前記すべり軸受の内径の0.2%以上となるように構成したことを特徴とするすべり軸受。 - 円筒を軸方向と平行に二分割した半割部材を上下に配置したすべり軸受であって、
前記下側の半割部材の軸方向の各端部に一本ずつ、合計二本の軸方向に並列した細溝を、回転方向下流側合わせ面のみから所定の軸受角度まで円周方向に設け、
前記細溝の深さは、前記すべり軸受の直径クリアランスの3倍以上となるように構成したことを特徴とするすべり軸受。 - 円筒を軸方向と平行に二分割した半割部材を上下に配置したすべり軸受であって、
前記下側の半割部材の軸方向の各端部に一本ずつ、合計二本の軸方向に並列した細溝を、回転方向下流側合わせ面のみから所定の軸受角度まで円周方向に設け、
前記細溝の底面の幅は、前記細溝の内周面側の幅よりも小さくなるように構成したことを特徴とするすべり軸受。 - 円筒を軸方向と平行に二分割した半割部材を上下に配置したすべり軸受であって、
前記下側の半割部材の軸方向の各端部に一本ずつ、合計二本の軸方向に並列した細溝を、回転方向下流側合わせ面のみから所定の軸受角度まで円周方向に設け、
前記細溝の軸方向外側の周縁部の幅は、0以上であり、前記細溝の内周面側の幅及び前記細溝の軸方向外側の周縁部の幅の和よりも小さくなるように構成したことを特徴とするすべり軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014059677A JP6399576B2 (ja) | 2014-03-24 | 2014-03-24 | すべり軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014059677A JP6399576B2 (ja) | 2014-03-24 | 2014-03-24 | すべり軸受 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2015183743A JP2015183743A (ja) | 2015-10-22 |
JP6399576B2 true JP6399576B2 (ja) | 2018-10-03 |
Family
ID=54350521
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014059677A Active JP6399576B2 (ja) | 2014-03-24 | 2014-03-24 | すべり軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6399576B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2821769B2 (ja) * | 1989-07-12 | 1998-11-05 | エヌデーシー株式会社 | すべり軸受 |
JP3623737B2 (ja) * | 2000-12-25 | 2005-02-23 | 大同メタル工業株式会社 | 半割軸受 |
-
2014
- 2014-03-24 JP JP2014059677A patent/JP6399576B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015183743A (ja) | 2015-10-22 |
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