JPH0565332B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

射出成形機に於いて運転データの変更は、従来
変更する項目の個々の設定値を変更するのが一般
的であつた。また運転データを一括変更する方式
としては、半導体を用いたメモリユニツトやバブ
ルカセツト、マグネチツクカセツトテープ、フロ
ツピーデイスク、外部コンピユータ等の外部メモ
リに記憶させておき、必要なときに必要なデータ
の入つたメモリを取出し、セツトして呼出す方式
もある。しかしこれらには専用のコントローラ
（含インターフエイス）が必要であり、システム
的にも複雑で高価なものとなつていた。 射出成形機に於いて、一般に一作業区分（例え
ば１日又は１週）の間で使用する運転データは、
10種類程度あればよい。従つてこの程度のデータ
のメモリエリアを制御装置内に予め設けておき、
このメモリへのデータの呼出し用と記憶用のスイ
ツチと、何れのデータ群かを指定する設定器を設
ければ、運転データの出し入れを自由に行なうこ
とができる。また運転データの出し入れに於いて
外部メモリを装着したり、コントローラ等のメカ
部を駆動する必要がないので、瞬時に行なわせる
ことができ、運転開始時又はサイクルの進行に伴
つて運転データを変更していくスタートアツプ回
路としても随時に使用できる。 本発明は前記従来の欠点を解消するために提案
されたもので、射出成形機において、各種成形品
に対応して設定された運転データ群を記憶する運
転データ設定メモリと前記運転データ設定メモリ
に直接アクセスしデータの読出し書込みを行なう
ことができる手段とを内蔵する制御装置と、１つ
の運転データ群中の個別のデータを変更したり、
個別のデータを表示するデータ設定スイツチ、エ
ンタキー、置数表示器等よりなる運転データ設定
表示パネルと、運転データを前記記憶装置から呼
出して前記表示パネルに送ると共に、同表示パネ
ルの設定データを前記記憶装置に記憶させる設定
値呼出しスイツチ、設定値番号設定器、設定値記
憶スイツチ等よりなる運転データ切換操作パネル
とを有する構成を有し、電気的に運転データを設
定するパネル方式であつて、その制御装置自体が
複数の運転データ群を記憶するメモリを有してお
り、また記憶した運転データは電源を切つて消え
ることのない様電池又はコンデンサ等のバツクア
ツプ電源により保持される記憶装置（メモリ）で
あり、かつ運転データ群を識別する設定値番号設
定器を設け、運転データ設定表示パネル上の運転
データと、運転データ設定メモリ内の指定した運
転データ群とのデータの交換が可能な機能を有す
る射出成形機の運転データ切換装置を提供せんと
するものである。 以下本発明の実施例を図面について説明する
と、第１図〜第３図は本発明の実施例を示す。本
発明の実施例装置は、第１図のブロツク図に記載
の如く、運転データ設定表示パネル１、運転デー
タ切換操作パネル２、制御装置３、（インターフ
エイスＡ５、インターフエイスＢ６、インターフ
エイスＣ７、運転データ設定メモリに直接アクセ
スできる手段８（CPU）、運転データ設定メモリ
１０、汎用メモリ９）により構成されている。な
お、運転データ設定表示パネル１の詳細を第２図
に、運転データ切換操作パネル２の詳細を第３図
に、制御装置３内の運転データ設定メモリ１０部
の詳細を第１表に示す。 さて第１図に於いて運転データ設定表示パネル
１は、１つの運転データ群中の個別のデータを変
更したり、個別のデータを表示するものである。
また運転データ切換操作パネル２は、運転データ
群（グループ）として運転データ設定表示パネル
１と、運転データ設定メモリ１０中の指定した個
所とのデータの交換を行なわせるものである。 一方制御装置３内CPU８は、インターフエイ
スＡ５を介して前記パネル部１，２のデータを読
取り、書換えを実行すると共に、インターフエイ
スＢ６を介して外部コンピユータ１２と、データ
送受信を行なうことができる。これは運転データ
設定メモリ１０内の複数種の運転データ群を一括
変更するのに有効である。また外部に設置された
コンピユータには他種類の運転データを記憶させ
ておく。そしてこの中から運転スケジユールによ
つて差し当り必要とする数種類のデータ群を本装
置内の運転データ設定メモリ１０に一括転送す
る。この操作は成形機が運転される前か後の停止
中に行なえばよいので、瞬時に行なわなくてよ
い。またインターフエイスＣ７を介して、運転デ
ータ設定表示パネル１上に呼出された運転データ
で成形機１３を運転、制御する。 次に個別運転データの設定について説明する
と、運転データ設定表示パネル１（第２図）での
個別の運転データの変更は、該当する運転データ
の項目指定スイツチ１４により、変更すべき項目
（例えばスクリユ回転数）を指定し、データ設定
スイツチ１５によりデータを設定すると、この時
のデータが置数表示器１６に表示されるので、目
視確認の上、エンタキー１７を押すと、例えばス
クリユ回転数のデータ表示器１８にデータが表示
される。 次に運転データ群の一括設定について説明する
と、運転データ切換操作パネル２（第３図）での
運転データ群の一括指定は、第１表の設定値番号
によつて行なう。また運転データ設定メモリ１０
中のある運転データ群を呼出す場合（例えばミニ
カセツトプレーヤ本体Ａを成形する場合）は、設
定値呼出しスイツチ１９オン→データ設定スイツ
チ１５により設定値番号「６」の設定→エンタキ
ー１７の操作により、CPU８は新たに設定され
た設定値番号「６」によつて管理されている運転
データ群「６」を運転データ設定メモリ１０から
読出し、運転データ設定表示パネル１に送つて、
第２図の各データ設定器に個別表示する。これら
の操作に使用するデータ設定器スイツチ１５、エ
ンタキー１７、置数表示器１６は、運転データ設
定表示パネル１のものを共用して使用する。 また前記運転データ設定表示パネル１上の運転
データ群は、運転データ切換操作パネル２上の設
定値番号設定器２０で指定されている設定値番号
「６」で管理するデータ群と常に同一のものであ
る様、CPU８はデータ群の管理を行なつている。 また、運転データ設定メモリ１０内の運転デー
タは、設定値番号によつて群（グループ）毎に管
理される。従つて運転データ切換操作パネル２か
らの設定値番号データを読取り、運転データ設定
メモリ１０の内容を設定値呼出しスイツチ１９を
押すことにより、パネル１に送る（設定値呼出操
作）のか、運転データ設定表示パネル１のデータ
を、設定値記憶スイツチ２１を押すことにより運
転データ設定メモリ１０に書込む（設定値記憶操
作）のかをCPU８が読取れば、瞬時にデータの
交換を行なうことができる。 またメモリ１０内の運転データ群のグループ分
けは、第１表の如く、設定値番号←→運転データ群
ｎ←→成形品名称の関連で管理するものであり、成
形品は具体的にはどんなもののどのようなデータ
値でも使用可能範囲のものであればよい。

【表】

【表】 以上詳細に説明した如く本発明は構成されてい
るので、運転データの変更が瞬時に可能であり、
運転データの変更に運転を停止させる必要がな
い。またカセツトテープ、フロツピーデイスク等
の外部メモリやコントローラ等の余分な道具を必
要としないので、安価であり、コンパクトに製作
できる。更に成形運転開始や、終了時に運転デー
タ群をプログラム的に切換えて操作できるので、
アイドルの短縮、不良品生産時間（すなわち不良
品生産数）の短縮を図ることができる。 また運転データ設定メモリと同メモリに直接ア
クセスできる手段とを制御装置内に内蔵したた
め、従来装置のように運転データ群を制御するサ
ブ処理部を必要とせず、制御装置の構造が簡単に
なる。更に構造が簡単であるため製品コストを低
減できると共に、信頼性が高く応答速度の速いシ
ステムとすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例装置のブロツク図、第
２図は同設定パネルの正面図、第３図は第１図に
おける運転データ切換操作パネルの正面図であ
る。 図の主要部分の説明、１……運転データ設定表
示パネル、２……運転データ切換操作パネル、３
……制御装置、５，６，７……インターフエイス
Ａ，Ｂ，Ｃ、８……CPU、１０……運転データ
設定メモリ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 射出成形機において、各種成形品に対応して
   設定された運転データ群を記憶する運転データ設
   定メモリと前記運転データ設定メモリに直接アク
   セスしデータの読出し書込みを行なうことができ
   る手段とを内蔵する制御装置と、１つの運転デー
   タ群中の個別のデータを変更したり、個別のデー
   タを表示するデータ設定スイツチ、エンタキー、
   置数表示器等よりなる運転データ設定表示パネル
   と、運転データを前記記憶装置から呼出して前記
   表示パネルに送ると共に、同表示パネルの設定デ
   ータを前記記憶装置に記憶させる設定値呼出しス
   イツチ、設定値番号設定器、設定値記憶スイツチ
   等よりなる運転データ切換操作パネルとを有する
   ことを特徴とする射出成形機の運転データ切換装
   置。