JPH0565300A - 肺炎連鎖球菌多糖結合体ワクチン - Google Patents

肺炎連鎖球菌多糖結合体ワクチン

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JPH0565300A
JPH0565300A JP4012941A JP1294192A JPH0565300A JP H0565300 A JPH0565300 A JP H0565300A JP 4012941 A JP4012941 A JP 4012941A JP 1294192 A JP1294192 A JP 1294192A JP H0565300 A JPH0565300 A JP H0565300A
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マルブルグ ステフエン
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 免疫原性担体タンパク質と、それに結合した
ストレプトコッカス ニューモニエ菌(肺炎球菌、P
n)の部分的に加水分解された高純度莢膜多糖(ps)
を包含している新規な結合体ワクチンを新規な方法で製
造する。 【効果】 この結合体は肺炎球菌感染症の予防に有用で
ある。1〜10種の異種肺炎球菌多糖−免疫原性タンパ
ク質(Pn−Ps−PRO)結合体の混合物を包含して
いるワクチンは多糖成分が由来した同種病原体に対して
広範囲な防御受容体免疫応答を誘発する。通常Pn−P
s単独に対して防御免疫応答を起こすことができない子
供や2才以下の乳児にこれらのPn−Ps−PRO結合
体を予防接種すると防御免疫応答を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】ストレプトコッカス ニューモニエ(Strep
tococcus pneumoniae)(肺炎連鎖球菌又は肺炎双球菌
(以下肺炎球菌と称する)Pn)として分類される病原
菌は微生物の莢膜多糖(Pn−Ps)に基づいて84抗
原血清型に細分されている。これらの微生物に起因する
疾病としては肺炎、髄膜炎、中耳炎、菌血症及び慢性気
管支炎の急性再発、副鼻腔炎、関節炎及び結膜炎があ
る。しかしながらこれらの疾病の主要なものは既知の8
4単離物の限られた部分集合によるものである。従って
最も感染性が強く、病因となる微生物の単離株からのP
n−Psを含有する多価ワクチンは最も頻繁に報告され
るこの種の病原菌の大部分を防御することができる。成
人の肺炎球菌に対して防御免疫応答を高めるのに効能が
ある多価ワクチンが生産されている。例えば“PNEU
MOVAX(登録商標)23”(肺炎球菌多価ワクチ
ン、MSD 1990年度版、1431頁PDR参照)
は各々の23異種非結合肺炎球菌多糖類50μg/mlを含
有する液状組成物であり、これらの全てがATCCに寄
託されており、本発明の出発物質の1つとすることがで
きる。“PNEUMOVAX23”は肺炎球菌血中単離
株の90%を占める次の遊離即ち非結合多糖類1,2,
3,4,5,6B,7F,8,9N,9V,10A,1
1A,12F,14,15B,17F,18C,19
F,19A,20,22F,23F及び33Fの各々を
包含している。しかしながらこのようなワクチンは肺炎
球菌感染症に最もかかる集団区分であるB細胞免疫無防
備な人、免疫防御をT細胞応答に依存する年長者及び2
才以下の乳児には効果がほとんどない。非結合多糖類は
T細胞免疫応答の誘発物質として不十分であるからPn
−PsをT細胞応答を誘発させることができる免疫原に
変換することが、この標的集団に十分な防御を与えるカ
ギとなる。しかしながらこの人々の集団に使用が制限さ
れるものではない。新規な結合体の1種以上を包含して
いるワクチンを妊娠前又は妊娠中の雌の哺乳類に投与す
ると母親の抗体を高めワクチンは胎児又は乳児に直接投
与されないが発育中の胎児及び哺乳児を受動的に防御す
ることができる。このような結合体ワクチンはまた新生
児又は感染した人の兄弟のようなかかり易い集団の究極
的受動防御用の抗体を誘導するにも有用となるに違いな
い。
【0002】それ自体では免疫原性が不十分であると見
られる多糖類は免疫原性タンパク質PROに結合させる
と極めて良好な免疫原であることが示されている[マー
バーグ等、米国特許第4,695,624号、シュニア
ソン等、「人及び家畜用ワクチンの新展開」77〜94
頁(1980年)シュニアソン等ジャーナルオブエクス
ペリメンタルメディシン第152巻、361頁(198
0年)、アンダーソンインフェクションアンドイムニテ
ィ第39巻、233頁(1983年)(Marburget al.US
Patent No.4,695,624;Schneerson et al.Ne
w Dev.with Hum.& Vet.Vaccines. 77−94(198
0);Schneerson. et al.J.Exptl.Med.152、361
(1980);Anderson.Infection and Immunity.3
9、233(1983))]。しかしながらこのような
結合体の製造で主要な問題点は多糖出発物質の粘性及び
非均一性であって結合体生成物を化学的に定義する困難
さである。従って出発物質を出来るだけ十分に限定し、
合成経路の各工程で生成した中間体について分析できる
方法を必要とする。本明細書で開示される方法はPn−
Ps由来の同種病原菌に対して高い免疫原性結合体免疫
原を提供することによってこの要求に応じている。これ
らの結合体は2才以下の乳児に有用である。
【0003】マーバーグ等[J.Am.Chem.Soc. 第108
巻、5282頁(1986年)及び米国特許第4,69
5,624号、同第4,830,852号、同第4,8
82,317号]はビジェネリックスペーサーを介して
多糖類と免疫原性タンパク質を結合する手段を開示して
いる。PROを誘導化してペンダント求核又は親電子基
(PRO* )を示す一方、パートナーのPsは逆の反応
性を有するペンダント基(Ps* )を示すように官能基
化されている。Ps* とPRO* を結合させる際にビジ
ェネリックスペーサーが生成されPsをPROに共有結
合的に結合させる。酸加水分解によりビフェネリックス
ペーサーは一般的でないアミノ酸として遊離されアミノ
酸分析によって定量されて共有原子価を証明する手段と
なる。
【0004】本発明は米国特許第4,695,624
号、同第4,830,852号、同第4,882,31
7号で開示された方法を改良した方法を開示する。改良
点は、粗製のPn−Ps調製物よりも特異的かつ再現性
に優れ、扱いやすい物理的性質(溶解性、濾過性の増
大、純度の増加(群特異的C多糖(C−Ps)の混入の
減少)、分子量、多分散性、粘度の低下を含む)を有す
るPn−Ps出発物質を調製することを包含する。本明
細書で開示される得られた結合体はコンシステンシーの
増大及び調製の容易さ抗原性の改良及び最終生成物の純
度の改良の点で第4,695,624号の方法より改良
されている。特に第4,695,624号特許における
結合前のPs調製物に比較して結合前のPn−Psの群
特異的C多糖及びペプチドグリカン量が3〜20倍低下
していることが顕著である。混入C多糖(C−Ps)の
存在は型特異的抗原に対する免疫応答を妨害しないが、
C−Psは結合体作成反応において型特異Psに対する
特異性を低下させ制御しにくくする。更にその上抗C多
糖抗体の生産はいくつかの解決されない肺炎球菌感染症
に見られる組織破壊と関係している可能性がある。
【0005】新規な結合体生成物のほかに本発明は部分
加水分解された高純度肺炎球菌多糖中間体の新規な製造
方法、1〜10種の異種結合体を包含している新規な組
成物及び本発明の使用方法を開示する。“PNEUMO
VAX23”(肺炎球菌多価ワクチンMSD、1990
年度版1431頁PDR参照)に含まれる莢膜多糖類が
特に興味深い。最も好ましい組合せはストレプトコッカ
ス ニューモニエ亜型6B,23F,19F,14,1
8C,4及び9Vの莢膜多糖類であるがこの肺炎球菌亜
型の小グループは乳児及び子供の肺炎球菌感染症の75
〜85%に関与していると推定される。本明細書で提供
される方法は広い範囲の肺炎球菌及び他の細菌の多糖類
に適用することができる。
【0006】本発明を要約すると、高度に化学的に定義
される肺炎球菌多糖(Pn−Ps)を、粗Pn−Ps調
製物を所定の終末点まで部分加水分解してPn−Psの
抗原性を維持することによって製造する。部分加水分解
されたPn−Psは実質的に精製され、Pn−Ps免疫
原タンパク質(PRO)結合体(Pn−Ps−PRO)
の製造に有用である。流行性肺炎球菌単離株からの部分
加水分解された高純度Pn−Ps中間体に共有結合的に
結合したナイセリアメニンギチジスb(Neisseria menin
gitidis b)外膜タンパク質複合体(OMPC)又はその
組換え体又はその精製サブユニット例えばMIEP又は
他の免疫原性担体タンパク質を包含している本発明の新
規な高抗原性Pn−Ps−PRO結合体は哺乳類に於け
る肺炎球菌感染症の予防に有用である。これらの結合体
はT細胞応答を誘発するので、哺乳類、特にB細胞免疫
無防備状態の人、年長者及び2才以下のヒト乳児に於て
抗肺炎球菌免疫応答を促進するワクチン組成物として特
に有用である。Pn−Ps−OMPC及びPn−Ps−
MIEP結合体はストレプトコッカス・ニューモニエ
(肺炎球菌、Pn)の培養物から莢膜Psを単離し、P
n−Psを部分加水分解又は物理的に剪断し、該Pn−
Psを分画して、分子サイズ、多分散性、粘性の低減し
たPn−Ps生成物を得、次いでPn−PsをOMPC
又はMIEPに共有結合的に結合させる工程を包含して
いる方法によって製造される。
【0007】本発明の目的はPn−Psと免疫原性タン
パク質のT細胞依存性結合体の製造に於て中間体として
有用で新規な部分加水分解され高純度な抗原的に型特異
的肺炎球菌莢膜多糖類(Pn−Ps)を提供するもので
ある。別の目的は特に2才以下の乳児及びB細胞免疫無
防備状態の人々に於て肺炎球菌感染症を予防するワクチ
ン組成物に有用なPn−Psと免疫原性タンパク質のT
細胞依存結合体を提供するものである。別の目的は肺炎
球菌多糖−免疫原性タンパク質共有結合的結合体(Pn
−Ps−Pro)の生成に米国特許第4,695,62
4号より改良された方法を提供するものであり、改良点
は、出発Pn−Ps、中間体および最終産物が非常に化
学的に限定され、純度が高いこと、及びコンシステンシ
ーの増加及び方法を実施するのが容易な点である。別の
目的は特に2才以下の乳児や免疫無防備状態の人に於て
病原肺炎球菌に対して防御血清抗体を誘発するのに有用
な、T細胞依存性を示し、改良方法による化学的に限定
されたPn−Ps−PROを提供するものである。別の
目的はこれらの結合体を免疫学的有効量でワクチン製剤
として使用して中耳炎、髄膜炎、肺炎、菌血症、及び慢
性関節炎、副鼻腔炎、気管支炎や結膜炎の急性再発など
の肺炎球菌性疾患を予防する治療方法を提供するもので
ある。
【0008】以下本発明を詳細に説明する。 A.新規なPn−Ps−PRO結合体及び多糖中間体 本発明のPn−Ps−PRO結合体生成物はPROに対
するPn−Ps比0.05〜0.5mg多糖/mgタンパク
質、高い共有原子価、最少に抑えた混入遊離Pn−P
s、新規な構成多糖類によって付与されるユニークな物
理的及び化学的特性を有する。結合体はスペーサーを介
して新規な部分加水分解された高純度肺炎球菌莢膜多糖
(Pn−Ps)に共有結合的に結合した免疫原性タンパ
ク質(PRO)を包含する。免疫原性タンパク質はナイ
セリア・メニンギチジスbの培養物由来の外膜タンパク
質複合体(OMPC)が好ましい。OMPCの1調製方
法は実質的に米国特許第4,271,147号及び実施
例1に示される通りである。またOMPCの解離又はそ
の組換え発現によって産生されたMIEPのようなOM
PCのサブユニットも好ましい。この目的物を得る1方
法は米国特許出願第555,978号、同第555,3
29号及び同第555,204号(出願日1990年7
月19日)及び実施例2、16〜23に示される。
【0009】新規な部分加水分解された高純度肺炎球菌
莢膜多糖(Pn−Ps)は肺炎球菌亜型の1種を培養し
て得られる抗原性多糖の調製物である(新規な結合方法
を記載する項及び実施例3〜10で後述される)。Pn
−Psは平均分子量約1×105 〜1×106 ダルト
ン、分子当り平均約1000未満の繰り返し単位、C多
糖混入レベル約3%未満及び抗原性指数0.4〜1.
1、好ましくは0.7〜1.1を有する。この最後のパ
ラメーターはATCCに寄託されている粗Pn−Psと
比較した、新規なPn−Psの単位質量当たりに示され
る抗肺炎球菌型特異抗体結合の相対量である。更にその
上、新規なPn−Psは、本発明のPn−Ps−PRO
生成物を作るにあたり免疫原性タンパク質との結合性が
高い。2つの異るPn6B−Ps及び2つの異るPn2
3F−Ps調製物の物理的及び化学的特性を以下の表I
に示すが後の記述はそれらの特性を測定する方法を示す
ものである。以下に開示される方法は広範囲の肺炎球菌
亜型を用いたPn−Ps中間体及びPn−Ps−PRO
の製造方法であり、種々の肺炎球菌亜型は1,2,3,
4,5,6B,7F,8,9N,9V,10A,11
A,12F,14,15B,17F,18C,19F,
19A,20,22F,23F及び33Fから選択され
るものを含むがこれに限定されない。上述の通り肺炎球
菌多糖類の好ましい組合せは肺炎球菌亜型4,6B,9
V,14,18C,19F及び23F由来である。これ
らの多糖類のほかに又は代わりに感染が問題の集団の必
要に応じて他のものに置き換えることができる。従って
Pn1−Ps及びPn5−Psはナイセリア・メニンギ
チジスB、C又はB群レンサ球菌多糖類でもできるのと
同様に、Pn4−Ps又はPn9V−Psのように処理
することができ、Pn7F−Psは以下に記載するよう
にPn14−Psのように処理することができ、多価ワ
クチンに含まれることができる。またPn6B−Psの
包含によってPn6Aに対する防御が交差反応性抗体に
よって生じることは当業者に明白であろう。これはまた
多くの他の肺炎球菌亜型にも当てはまる。多価ワクチン
は各々一定のPn−Ps亜型で別々に調製された異種P
n−Ps−PRO結合体の混合物を包含するものであ
る。更に多価ワクチンは数種の異るPn−Ps亜型が全
て一定のPROに一度で又は連続して結合されるもので
ある。
【0010】1.新規な多糖中間体の確認 部分加水分解された精製肺炎球菌莢膜多糖中間体の物理
的及び化学的特性は由来した肺炎球菌亜型及び本明細書
に開示される方法に従って行なう操作に依存する。一般
にPn−Ps中間体は粗製細菌培養物由来多糖と比較し
た場合分子サイズ及び多分散性が2〜10倍小さい。サ
イズが小さくなることにより、結合中及び結合後の遊離
Pn−Psの除去中の多糖の取扱い性が改善され、より
高いPn−Ps純度(均一性)、より低いPn−Ps分
子サイズ多分散性及び実質的に変化のない抗原性を与え
る。これらの新規なPn−Ps特性は高度に限定され、
高度に型特異的抗原Pn−Ps−PRO生成物を一貫し
て作成するのに著しく寄与する。
【0011】i.Pn−Ps分子量及び多分散性 拡散、沈降又はクロマトグラフィー手段により重量平均
分子量MW を粘度、凍氷点降下又は沸点上昇により数平
均分子量MN を測定することによってPn−Ps調製物
の多分散性がMW /MN として得られる。この数が1に
近づくほど多糖調製物は均一になる。多数のPn−Ps
調製物の多分散性が本明細書に示され、この増大した均
一性を得る好ましい方法も開示される。
【0012】各々の粗製及び部分加水分解されたPn−
Ps調製物の分配係数 Kd=Ve−Vo/Vi−Vo Vo=カラム空隙容量 Vi=全浸透容量 Ve=試料の溶出容量 Kd=試料の分配係数 は多糖の1部についてのサイズ排除クロマトグラフィー
(SEC)又は高性能サイズ排除クロマトグラフィー
(HPSEC)により当業界で既知の方法に従って測定
される。こうして得たKdは多糖調製物の平均流体動容
量の尺度である。Pn−Psの分子サイズが開示された
方法に従って物理的剪断又は熱又は音波加水分解により
小さくなるにつれてPn−Psの溶出容量Veは増加
し、従ってKD も増加する。
【0013】この目的の好ましいカラムマトリックスは
SEPHAROSE CL2Bゲル(ファルマシアNo.
17−0120−01)である。カラム空隙容量(V
o)はブルーデキストラン2000(ファルマシアNo.
17−0360−01)により全浸透容量(Vi)は塩
化ナトリウム塩ピークから定量する。方法の1つによれ
ばPn−Ps試料を蒸留水に2.5mg/ml で調製し1ml
注入量を用いる。Vo/Vi比は0.32〜0.37に
すべきである。デキストランT500(ファーマシアN
o. 17−0320−01)のKdは0.37〜0.4
9にすべきである。好ましいHPSEC系は50℃に加
熱した7.5×600mm TSK G6000PWカラム
を含む。
【0014】非常に好ましい方法ではSEC又はHPS
ECを、溶出容量の関数として相対分析物濃度を監視す
る示差屈折計と、溶出容量の関数として分析物の比粘度
を監視する示差粘度計と組合せる。普遍的検定曲線[保
持容量に対するlog (固有粘度×分子量)]は一連の単
分散酸化ポリエチレン標準の分析から作成する。濃度と
比粘度を用いて試料の溶出容量に対する分子量を計算す
ることができ、またこれを用いてMn 及びMW 値を計算
しこれから多分散指数(MW /Mn )を計算する[ヤウ
(Yau) 、W.W.及びリメンター(Rementer)、 S.W.
J.Liq.Chromatog.第13巻627〜675頁(199
0年)、ナギー(Nagy)、J.Liq.Chrom.第13巻677
〜691頁(1990年)、ベノイト(Benoit)等J.C
h.Phys.Tome. 第63巻1507〜1514頁(196
6年)]。本発明に於て固有粘度は0.1Mリン酸ナト
リウム緩衝液pH7.2中で測定した。
【0015】Pn−Ps調製物の平均分子量が決定され
れば繰り返し単位/分子の平均数は重合体分子量を繰り
返し単位の分子量で割ることによって容易に決定される
(表II参照)。
【0016】ii.Pn−Ps型特異抗原性の保持 物理的剪断又は化学的、熱的、音波処理又は酵素加水分
解を行った各粗Pn−Psに対して抗原性統一性が消散
し始める終末点を決定することは重要である。この終末
点は粘度を当業界で既知の多くの免疫試験のいずれかと
関係づけることによって決定するのが便利である。好ま
しい方法では多糖溶液の一部をオキタロニー二重免疫拡
散検定により肺炎球菌亜型特異抗体を用いて測定する。
拡散後隣接のウェルに入れた粗Pn−Psの試料の沈降
バンドと融合する寒天中白色沈降バンドの出現は反応物
の定性的一致であり多糖の抗原としての統一性がそのま
ま保たれているということである。より定量的免疫検定
は速度比濁分析又はRIAによって得られる。
【0017】速度比濁分析は抗原−抗体複合体の生成中
に散乱する光強度の変化又は変化速度を測定する。反応
は光線が通過する反応セル中で行なわれる。本願では特
異抗体(Ab)が特異抗原(Ag)即ちPn−Psと反
応するとき溶液中で生じる免疫沈降反応によって複合体
が生成される。Ag−Ab複合体の生成は最適比率のA
g及びAb分子の存在に依存するために一定量のAbに
対する複合体生成の程度は最大レベルまでのAg量まで
増加しそれ以上多量のAgは複合体生成量が減少する結
果となる。従って一定レベルのAbを維持しAg濃度の
増加による光散乱を測定することにより標準曲線が生じ
る。試料をその特異Abと標準曲線を展開するために用
いた同様の条件下で反応させる場合Ps(又は誘導化P
s)調製物のAg濃度を計算することが可能である。
【0018】速度比濁分析により免疫学的に計算した濃
度と化学的又は物理的に得られる濃度(比色分析、屈折
率又は単糖類の全加水分析及び定量による--以下参照)
との比較はPs試料の抗原性指数を与える。多糖類の乾
燥重量分析は粉末調製物の揮発性含有量が既知の場合に
のみ適当である。多糖類は吸湿性であることが周知であ
り、揮発分を5〜30重量%で含有する可能性がある。
そのような場合その乾燥重量は特に信頼できない。かな
り正確に多糖濃度を定量するために用いられる1方法は
比色検定でありこの検定は問題の多糖標準液で検定す
る。例えばPn6B−Ps、Pn18C−Ps、Pn1
9F−Ps及びPn23F−Psは全てディシュ(Disch
e)及びシェトルス(Shettles)[J.Biol.Chem.第175
巻、595〜603頁(1948年)]のメチルペント
ース検定によって定量することができる。Pn4−P
s、Pn9V−Ps、Pn14−Ps及びPn19F−
Psはヘキソスアミン含有量によって定量しPn9Vも
ウロン酸含有量によって定量することができる。フェノ
ール−硫酸検定[ズーボイス(Dubois)等、Anal.Chem.第
28巻、350〜356頁(1956年)]は結合体調
製中の工程試験の一部としてこれらのPn−Ps調製物
の全てを定量するのに有用である。使用される他の方法
は分析物質量の尺度として屈折率シグナルを用いるもの
でありこれも問題の多糖標準液で校正する。比色検定は
誘導化及び結合工程中に試料の多糖含有量を監視するた
めに用いられるがこの方法はHPSEC−万能検定分析
による多糖調製物の物理的確認及び抗原性指数の計算に
用いられる。出発粗Pn−Psは抗原性指数値1.0で
ある。相対抗原性指数は実験用試料に対して計算され
0.4〜1.1値が十分であると思われる。多糖が加水
分解及び分画工程中に著しく精製される場合には抗原性
指数1.0以上を得ることが可能である。またサイズ縮
小だけで多糖分子のフレキシビリティを高めて抗原エピ
トープの立体障害を減少させることにより調製物の抗原
性指数を増加させることができることは理論上可能であ
る。これらの測定は加水分解、分画及び誘導化Ps試料
の工程チェックとして行なわれる。相対抗原性<0.4
を有する試料は除去する、即ち結合に用いない。肺炎球
菌多糖類を確認するのに有用である抗Pn−Ps抗体標
品は入手可能である。抗Pn−Ps抗体入手先としては
ヘルスリサーチ社アルバニーNY及びステーテンセルン
インスチチュートがある。また型特異抗Pn−Ps抗体
は免疫原として市販の粗Pn−Psを用いて当業界で既
知の方法に従ってこの目的に調製することができる[ベ
ーカー(Baker) 等、イムノロジー第20巻、469頁
(1971年)、ブルック(Brooke)、M.S.J.Immu
nol.第95巻、358頁(1966年)、カーニー(Kea
rney) 、R.及びハラデー(Halladay)、W.J.Aust.
J.Exp.Biol.Med.Sci.第48巻、227頁(1970
年)、シュニアソン(Schneerson)、R.等、Prog. アレ
ルギー第33巻、144頁(1983年)、ロビンス(R
obbins) 、J.B.Infect.Immun. 第26巻、1116
頁(1979年)]。
【0019】更に抗原性における完全性が保持されてい
ることの指標はPn−Ps調製物の正しい化学組成が維
持されていることである。例えばPn6B−Psは繰り
返し単位[α−Gal(1−3)−α−Glu(1−
3)−α−L−Rhap(1−4)−D−リビトール−
5−PO4(2)]を有するので炭水化物成分リビトール:
ラムノース:ガラクトース:グルコースのモル比は約
1:1:1:1である。この割合は例えば多糖を36%
フッ化水素酸で45〜65℃に於て約2時間次いで2M
トリフルオロ酢酸で100℃に於て10〜20時間加水
分解し、パルス電流検出による高性能アニオン交換クロ
マトグラフィー処理することによって定量することがで
きる。従ってほぼ等モル量の炭水化物成分を示す4本の
ピークは全体性が維持されていることの指標である。実
質的に炭水化物成分の理論比は本発明の新規なPn−P
s化合物全てに約20%以内で維持される。理論値から
のずれは主として方法技術の限界によるものである。従
って全加水分解により
【0020】Pn23F−Psはグリセロール:ラムノ
ース:ガラクトース:グルコース=約1:2:1:1比
を有し、Pn14−PsはN−アセチル−グルコサミ
ン:ガラクトース:グルコース=約1:2:1比を有
し、Pn19F−Psはラムノース:N−アセチル−マ
ンノサミン:グルコース=約1:1:1比を有し、Pn
18C−Psはグルコース:ガラクトース:ラムノー
ス:グリセロール:アセテート=約3:1:1:1:1
を有し、Pn9V−Psはグルコース:ガラクトース:
N−アセチル−マンノサミン:グルクロン酸:ガラクチ
ュロン酸:アセテート=約2:1:1:1:1:1.7
比を有し、Pn4−PsはN−アセチル−マンノサミ
ン:N−アセチル−フコサミン:ガラクトサミン:ガラ
クトース:ピルベート=約1:1:1:1:1比を有す
る。更にPn4−Psは最近Pn5−Psと同様に、H
PLC分析で同定して2−アミノニューモサミン(2−
アミノ−2,6−ジデオキシタロース)であると思われ
る成分を含有することが見い出されている[バーカー(B
arker)等、炭水化物研究(Carbohydrate Res.) 224〜
233頁(1966年)]。Pn19F−Psはもう1
つ別の成分恐らくヘキソサミンを有しこれは文献に報告
されておらず最終的同定はまだ未決定である。これらの
及び別の理論上の多糖繰り返し組成物は次の参考文献
J.E.G.バンダム(Van Dam) 等、Carbohyd.Res. 第
187巻、267頁(1988年)、H.J.ジェンニ
ングス(Jennings)、Adv.Carbohyd.Chem.第41巻、15
5頁(1983年)及びこの中の参考文献J.C.リチ
ャーズ(Richards)及びM.ペリー(Perry) 、Bio Chem.C
ell.Biol. 第66巻、758頁(1988年)に報告さ
れている。炭水化物成分のほかに問題のPn−Psのい
くつかにはホスフェート、アセテート及びピルベート側
鎖基があり、これらのあるものは免疫優性基である。こ
れらの成分それ自体をモニターすることもできる(実施
例30参照)。単糖類の定量はまた試料の多糖濃度を定
量するのにも有用な手段である。
【0021】更に主題の多糖類の抗原性に必要な要素
は、多糖類において“構造的エピトープ”と呼ばれてい
るものを保持することである[例えばウェセルス(Wesse
ls) 、M.R.及びカスパー(Kasper)、D.L.J.Ex
p.Med.第169巻、2121〜2131頁(1989
年)参照]。このレベルの抗原性は多糖の高分子量形で
のみ発現されると思われここに記載される方法はこの多
糖免疫原性レベルの保存にも向けられる。
【0022】iii.最小のC多糖混入 もう1つの重要なパラメーターはC多糖混入レベルであ
る。この数値は多糖調製物を全酸加水分解し、加水分解
物のクロマトグラフィーを行ってコリンを電導度で検出
することによって示すことができる[ハーマンス(Herma
ns) 等、Recl.Trav.Chim.Pays-Bas,第107巻、600
頁(1988年)]。また非加水分解多糖をNMRによ
ってコリンを分析することができる。NMR手法はC−
Ps含有量を計算するためにラムノースメチルシグナル
に対するコリンシグナル比(ラムノースを含有するPn
−Ps用、他のPn−Psでは異なったシグナル)を用
いる。クロマトグラフィー法では電導度検定によって定
量した多糖含有量又はPn−Ps成分の1種に対するコ
リンシグナル比を用いてC−Ps含有量を計算する。い
ずれの方法でも既知濃度のコリン標準品からC−Psの
理論上の繰り返し構造を用い、多糖標品に存在するコリ
ンレベルを直接計算することができる(ハーマン等[上
記参考文献])。Pn−Ps試料の多糖濃度は当業界で
既知の方法に従って測定される。例えば全多糖濃度は多
糖の全加水分解及び特異単糖濃度の測定によって求める
ことができる。C−Ps濃度を全多糖濃度と比較するこ
とによってC多糖混入度(w/w)が求められる。全多
糖の3%(w/w)以下のC多糖レベルならば容認でき
るが更に好ましいレベルは1%以下である。2ロットの
Pn6B−Ps及び2ロットのPn23F−Psの化学
的及び物理的性質を以下の表Iにまとめる。これらのデ
ータは本明細書に記載される新規な方法によって生じる
ロット間パラメーターの再現性を示す。
【0023】 表I 加水分解して分画したPn−Psの特徴 Pn−Ps調製物 6B−1 6B−2 23F−1 23F−2 終末粘度 1.094 1.147 1.350 1.376 Kd(HPSEC) 0.62 0.62 0.49 0.49 Kd(CL−2B) 0.64 0.60 0.41 N.D. 単糖 S S S S 抗原性 オキタロニー S S S S 比濁法 S S S S (フェノール:硫酸) S S S S ─────────── S:良好 ─────────── , 以下の表IIには数種の粗肺炎球菌多糖類及び本発明
の対応する新規な加水分解して分画した(Hyd+frac)化
合物の化学的及び物理的パラメーターを示す。表わされ
る数字は実験誤差と調製される複合多糖化合物の検出限
界内の近似値である。
【0024】 表II 粗及び新規な加水分解+分画Pn−Ps化合物の物理的及び化学的特性 Pn−Ps ピーク 固有粘度 重量平均 亜型 Kd 分子量(MW) 4−crude : 0.55±0.05 4.34±10% 4.2×105 ±20% 4−hyd+frac : 0.69±0.05 1.0 −3.0 1×105 -5×105 6B−crude : 0.40±0.05 2.67±10% 1.4×106 ±20% 6B−hyd+frac : 0.60±0.05 1.0 −2.0 3×105 -7×105 9V−crude : 0.53±0.05 2.29±10% 1.1×106 ±20% 9V−hyd+frac : 0.65±0.05 1.0 −2.0 3×105 -7×105 14−crude : 0.50±0.05 1.69±10% 1.1×106 ±20% 14−hyd+frac : 0.60±0.05 0.6 −1.6 4×105 -1×106 18C−crude : 0.50±0.05 5.20±10% 8.7×105 ±20% 18C−hyd+frac : 0.65±0.05 1.5 −3.0 2×105 -6×105 19F−crude : 0.44±0.05 2.95±10% 1.0×106 ±20% 19F−hyd+frac : 0.65±0.05 1.0 −2.0 2×105 -6×105 23F−crude : 0.36±0.05 4.15±10% 2.2×106 ±20% 23F−hyd+frac : 0.54±0.10 1.5 −3.0 4×105 -8×105 Pn−Ps 数平均 多分散性 繰り返し単位 C−Ps亜型 分子量(MN) (Mw/MN) 数/分子 4−crude : 3.3×105 ±20% 1.2-1.6 >600 >3 4−hyd+frac : 2×105 -4×105 1.0-1.4 <600 <3 6B−crude : 9×105 ±20% 1.5-2.5 >1000 >3 6B−hyd+frac : 3×105 -6×105 1.0-1.4 <1000 <3 9V−crude : 9×105 ±20% 1.2-2.5 >800 >3 9V−hyd+frac : 3×105 -6×105 1.0-1.4 <800 <3 14−crude : 7×105 ±20% 1.3-2.5 >1200 >3 14−hyd+frac : 3×105 -8×105 1.0-1.4 <1200 <3 18C−crude : 6×105 ±20% 1.4-2.5 >700 >3 18C−hyd+frac : 2×105 -6×105 1.0-1.4 <700 <3 19F−crude : 6×105 ±20% 1.8-2.5 >1000 >3 19F−hyd+frac : 2×105 -6×105 1.0-1.4 <1000 <3 23F−crude : 1×106 ±20% 2.0-3.0 >1000 >3 23F−hyd+frac : 2×105 -6×105 1.0-1.4 <1000 <3
【0025】2.新規なPn−Ps−PRD結合体の確
i.Pn−Psの同定及び定量分析 抗原性(完全)を確かめ、Pn−Ps/PRO比を計算
するために、最終結合体のPn−Psの量及び化学的完
全さを、独立した手法で証明することは非常に有用であ
る。1方法としては、2MTFAを用いて、100℃に
於て、各々のPn−Psに対する最適加水分解時間によ
る5〜16時間で全加水分解するものである。同量のP
n−Ps−PRO結合体及びPRO加水分解物(ローリ
ータンパク質に基づく)をパルス電流検出による高性能
アニオン交換クロマトグラフィーで分析して単糖類分を
得る。PRO分は、例えばOMPCに存在するリポ多糖
(LPS)からPROに係る単糖類を修正するために、
ネルソンプログラムのような適当なコンピューターソフ
トウェアを用いてPn−Ps−PRO結合体分から“差
し引かれる”。次いで結合体のPn−Ps量を既知量の
誘導化Pn−Ps加水分解物分と修正Pn−Ps−PR
O結合体分を比較することによって計算する。Pn−P
s/PRO比もまたこの方法で測定される。
【0026】ii. 結合体を示す新規なアミノ酸及びキャ
ップ形成の分析 Pn−PsをPROに結合した後、結合体試料を6N
HClで加水分解し、アミノ酸分析にかける。この方法
はS−カルボキシメチル−ホモシステイン(S−CMH
C)及びS−カルボキシメチルシステアミン(S−CM
CA)のようなユニークなアミノ酸の存在と量を検出す
る。前者のアミノ酸は以下の方法の項で記載される誘導
化Pn−PsとPROの化学反応による化学結合の一部
として生成され誘導化Pn−PsのPROへの共有結合
の決定的証拠として用いられる。このような共有結合の
生成は結合体ワクチンのT細胞免疫原性に不可欠であ
る。結合反応の完了後直ちに未反応ブロモアセタミド部
分がN−アセチルシステアミンでキャップされる。この
結合の加水分解により遊離S−カルボキシメチルシステ
アミン(S−CMCA)を生じこれもアミノ酸分析で検
出される。このアミノ酸の検出により反応性ブロモアセ
トミド基の良好なキャップ形成を確認して望ましくない
化学反応に使用させない。共有原子価及びキャップ形成
の容認できるレベルはS−CMHC/Lysに対して約
1〜15%及びS−CMCA/Lysに対して約0〜5
%である。
【0027】iii.水酸化アルミニウム吸着ワクチンの分
好ましい実施態様ではPn−Ps−PRO結合体をワク
チンに対する免疫応答の増強が生じる水酸化アルミニウ
ム(アルミナ、Al(OH)3 ゲル(以下C項参照)に
吸着させる。他の可能なワクチン製剤としては生理的に
使用し得る希釈剤中の製剤及び他のアジュバント、イム
ノモジュレーター又は水酸化アルミニウムゲル以外の不
活性賦形剤の使用がある。このアルミナ吸着物質の分析
は次の通りである。アルミナ吸着Pn−Ps−PROは
結合体をミョウバンから脱着させた後組成及び安定性を
分析することができる。これはアルミナ吸着Pn−Ps
−PROを3%クエン酸ナトリウム溶液に室温で16時
間透析することによって得られる。得られた可溶性クエ
ン酸アルミニウム塩は、透析膜から移動しPn−Ps−
PROを通過する。この方法は、正確な量のPn−Ps
−PROがアルミナ吸着製剤中にあることを確認するた
めに重要である。しかしながらPn6B−Ps−OMP
C及びPn23F−Ps−OMPCのようないくつかの
製剤は以下の化学検出方法に良好な濃度10,5,2及
び1mcg Pn−Ps/ml(以下のC項参照)を含有す
る。従って炭水化物組成分析を行なうために、吸着Pn
−Ps−OMPCワクチンをまず沈降させて水性液除去
し、沈降物をクエン酸溶解の前にもとの容量の1/5に
浮遊させる。透析後可溶化Pn−Ps−OMPCは5
0,25,10及び5mcg Pn−Ps/mlで存在する。
次いでこれらの濃度はPn−Ps及びタンパク質両分析
を受けやすく投薬量レベルを確認する。クエン酸脱着試
料もまた可能な遊離Pn−Psの存在を分析し、この結
果は製造の免疫原性と粘稠度に重要である。この分析は
SEPHAROSE CL−2B又はSEPHACRY
L S1000SFサイズカラムによるクロマトグラフ
ィーで行ないPn−Ps−OMPCをPn−Psから分
離することができる。遊離Pn−Psの存在及び量は速
度比濁分析により抗原的に測定される。Pn−Ps−O
MPCの遊離Pn−Psによる混入レベルは存在する全
Pn−Psの15%以下である。
【0028】iv.発熱原テスト:著しい発熱原性の欠如 本発明の結合体生成物を温度上昇逆作用の欠如に対して
試験する。結合体生成物を本明細書で開示した方法に従
って製造し、発熱原性の使用し得るレベルを有すること
を見い出した。方法(I.V.) Pn−Ps結合体ワクチンを21 CFR、セクション
610、13(b)に記載される通り試験する。 1)方法(I.M.) 発熱原性の第2尺度はウサギIMテストである。このテ
ストは生成物の臨床に於ける使用をより密接に模擬し、
生成物の見掛けの内毒素力をより正確に反映すると思わ
れる。各ウサギにワクチン1.0mlを筋肉注射する。テ
ストは少なくとも3匹のウサギを用いて行なう。温度を
注射後5時間監視する。他のテスト方法は21 CFR
セクション610、13(b)に記載される通りであ
る。(テスト投与量は多糖濃度による)。
【0029】V.共有結合的結合の種類 Pn−Ps−PRO、例えばPn−Ps−OMPC又は
Pn−Ps−MIEP結合体は多糖とPRO、例えばO
MPC又はMIEPと加水分解的に不安定な共有結合を
形成するチオエーテル基と第一アミンを含有するビジェ
ネリックスペーサーを介して結合させることができる。
本発明による好ましい結合体は式Pn−Ps−A−E−
S−B−PRO又はPn−Ps−A’−S−E’−B’
−PROによって表わすことができるものである。A−
E−S−B及びA’−S−E’−B’は、加水分解的に
安定な共有結合チオエーテル結合を含有し、高分子PR
O及びPn−Psと共有結合(例えば加水分解的に不安
定なエステル又はアミド結合)を形成するビジェネリッ
クスペーサーを構成する。スペーサーA−E−S−Bに
於て、Sはイオウであり、Eはチオール基と反応させた
イオウ好性基の変換生成物であり、
【化3】 (RはH又はCH3 であり、pは1〜3である)で表わ
され、Aは
【化4】 {WはO又はNHであり、mは0〜4であり、nは0〜
3であり、YはCH2 ,O,S,NR’又はCHCO2
H(R’はH又はC1 −又はC2 −アルキルである)で
あり但しYがCH2 である場合には、mとnは共にOで
はなく、YがO又はSである場合にはmは1より大き
く、かつnは1より大きい}であり、Bは
【化5】 {qは0〜2であり、ZはNH2 、CHC(=O)O
R’、COOH又はH(R’及びpは上で定義した通り
である)であり、DはC(=O)、NR’、又はN(−
H)−C(=O)(CH22 C(=O)である}であ
る。スペーサー、A’−S−E’−B’に於て、Sはイ
オウであり;A’は−C(−W)NH(CH2a R”
−(aは1〜4であり、R”はCH2 又はN(−H)C
(=O)C(−Y’)H(CH2p であり、Y’はN
2 又はNHCOR’であり、またW、p及びR’は上
で定義した通りである)であり、E’はチオール基と反
応させたイオウ好性基の変換生成物であり、かつ−C
(−R)H−(Rは上で定義した通りである)で表わさ
れ;B’は−C(=O)−であるか、又はE’が
【化6】 であり、またB’は−(CH2p C(=O)−(pは
1〜3である)である。更にビジェネリックスペーサ
ー、A−E−S−B及びA’−S−E’−B’のE−S
−B及びA’−S−E’成分は決定及び定量でき、この
同定は共有結合変性多糖に由来するチオエーテルサルフ
ァ側を官能基化タンパク質に由来するスペーサー側と結
合する結合体結合の共有原子価を反映するものである。
【0030】本発明による結合体、Pn−Ps−A−E
−S−B−PROは、その成分として特に二酸化炭素、
1,4−ブタンジアミンとS−カルボキシメチル−N−
アセチルホモシステイン;二酸化炭素、1,5−ペンタ
ンジアミンとS−カルボキシメチル−N−アセチルホモ
システイン;二酸化炭素、3−オキサ−1,5−ペンタ
ンジアミンとS−カルボキシメチル−N−アセチルホモ
システイン;二酸化炭素、1,4−ブタン−ジアミンと
S−カルボキシメチル−N−アセチルシステイン;二酸
化炭素、1,3−プロパンジアミンとS−カルボキシメ
チル−N−ベンゾイルホモシステイン;二酸化炭素、3
−アザ−1,5−ペンタンジアミンとS−カルボキシメ
チル−N−アセチルシステイン;二酸化炭素、1,2−
エタンジアミン、グリシンとS−(スクシン−2−イ
ル)−N−アセチルホモシステインの誘導体を含むスペ
ーサーを含有することができる。本発明による結合体、
Pn−Ps−A’−S−E’−B’−PROは、その成
分として特に二酸化炭素とS−カルボキシメチルシステ
アミン;二酸化炭素とS−(α−カルボキシエチル)シ
ステアミン;二酸化炭素とS−カルボキシメチルホモシ
ステアミン;二酸化炭素、S−(スクシン−2−イル)
システアミンとグリシン;二酸化炭素とS−カルボキシ
メチルシステインの誘導体を含むスペーサーを含有する
ことができる。
【0031】B.新規なPn−Ps中間体及びPn−P
s−PRO結合体の製造方法 この方法を開示するに際し、数段階が明白に記載され
る。 I.多糖の調製 a)粗肺炎球菌多糖Pn−Psを単離する b)粗Pn−Psを部分加水分解又は機械的に剪断する c)部分加水分解Pn−Psをサイズ及び純度に応じて
分画する II. 結合 a)分画Pn−Psを官能基化して親電子又は求核反応
基Pn−Ps*を形成し、好ましくは約21反応性ブロ
モアセチル基/100 Pn−Psオリゴ糖繰り返し単
位を示す b)免疫原性タンパク質(PRO)好ましくはナイセリ
アメニンギチジスBOMPC又はそのサブユニットを単
離する c)PROを官能基化して求核又は親電子反応基PRO
* 、好ましくはOMPC又はそのサブユニット例えばM
IEPを生成し、反応性スルフヒドリル部分を示す d)工程(a)の多糖(Pn−Ps* )を工程(c)の
タンパク質(PRO* )と結合する e)Pn−Ps−PRO結合体をキャップ形成して残留
官能基を除去する f)結合体生成物を単離する。
【0032】I.a)粗肺炎球菌多糖Pn−Psの単離 肺炎球菌多糖類は一定の莢膜多糖血清型のオリゴ糖繰り
返し単位の組成及び結合により化学的に抗原的に異な
る。多糖類の単離は一定の多糖の物理的特徴に依存して
わずかに異なる系で進行させねばならない。しかしなが
ら一般に細菌を培養し、Pn−Psを既知の方法に従っ
て回収する[実施例3及びウィリアムス、C.A.及び
チェース、M.W.、メソッズインイムノロジーアンド
イムノケミストリー第I巻、アカデミックプレス(19
67年)(Williams.C.A.and Chase.M.W.,Methods in Im
munology and Immunochemistry, Vol.I.Academic Pres
s (1967)]が、病原菌自体はATCCから入手し
得る。簡単に言えば肺炎球菌の発育を支持する当業界で
既知の適当な栄養培地中細菌の大規模な培養後フェノー
ル又はトルエンのような殺菌剤を加えて細菌を不活化す
る(実施例3)。次いで多糖のアルコール分画は2段階
で行なわれる。第1段階では低アルコール濃度を用いて
細胞デブリと他の望ましくない不純物を沈降させるが粗
Pn−Psは溶液中に残る。次に水に混ざるアルコール
を所定の濃度まで加えると莢膜多糖類を沈降するが上清
に別の不純物が残る。水性媒質に再浮遊させ次いでヌク
レアーゼ又はタンパク質分解消化又は溶媒抽出のような
既知の方法によって混入タンパク質及び核酸を除去す
る。粗多糖をアルコール沈降及び乾燥によって回収して
粗Pn−Ps末を生成させる(実施例3)。
【0033】I.b)粗Pn−Psの部分加水分解又は
機械的剪断 実質的に上述の通り調製した粗多糖[以下の実施例3も
参照]は、成人及び2才以上の子供を使用目標とした肺
炎球菌ワクチンを処方するために非結合状態で用いられ
ている。次の処理工程は結合体ワクチンの製造に有用な
ユニークな定義の化学的及び物理的性質(表II参照)を
有する新規な部分加水分解された精製Pn−Ps生成物
を生成させる。粗Pn−Psのサイズ縮小は、高純度P
n−Ps生成物を得るための次の精製工程の成功に効果
がある。更に結合体を調製するために用いる場合、本発
明の新規なPn−Psを使用するときの結合は更に能率
がよい。これは粗多糖物質の水溶液が非常に粘性で可溶
性が不十分であり、その結合体が非常に不溶性でフィル
ターを通過することができないためである。結合方法は
これ自体実施が困難であり、低収率の結合体が生じる。
更に最終結合体からの非結合Pn−Psの除去は、前結
合Pn−Psがサイズの縮小、粘度の低下及び改良され
た溶解度を有する場合に容易である。これは結合体調製
物中の遊離Pn−Psの存在が、投与される結合体Pn
−Psの実際の投与量を推定することを困難にする点で
重要であり、著しいT細胞刺激作用を有する結合Pn−
Psであるほど、非結合Pn−Psの存在は免疫学的に
“適切”なPn−Psの減少を示す。
【0034】上記で調製した乾燥粗莢膜多糖は、またP
n14−Psとして実施例6に示される通り、部分加水
分解の前又は後に、例えばアニオン交換クロマトグラフ
ィー、又は他のクロマトグラフィー法で精製することが
できる。クロマトグラフィー吸着−脱着は、正あるいは
負として使用することができる。正の方法では、Pn−
Psを樹脂に吸着させて溶液中に不純物を残し、Pn−
Ps脱着前に洗い流す。負の方法では、不純物をPn−
Ps溶液から吸着させて捨て、精製された状態の溶液中
Pn−Psを残す。またPn−Psは、Pn6B−Ps
として実施例4に示される通り、部分的熱加水分解又は
Pn14−Psとして実施例6に示される通り音波加水
分解に直接かけることができる。他の加水分解手段、例
えば化学的、酵素的又は物理的(例えば高圧セル)手段
も既知である。部分加水分解は水性媒質中、好ましくは
5〜110℃で、約1〜48時間限定熱処理によって達
成される。5秒から5分の限定高エネルギー音波処理
は、所望粘度又はkd終末点に達するのに必要な回数だ
け、冷却時間をおいて繰り返す。音波加水分解法は、熱
加水分解より好ましく、多糖類は複合構造を有する(以
下参照)。多糖類の部分加水分解を行なう本技術分野で
既知の他の適当な手段も利用することができる。例えば
酸による限定化学的加水分解、細胞内崩壊酵素処理又は
ブレンダーミルに於ける物理的剪断もまた平均Pn−P
s鎖サイズを縮小するために使用することができる。好
ましい実施態様では、Pn−Psをホモジナイザーに所
定の温度約0〜30℃、圧力約2,000〜15,00
0PSI で通過させて物理的剪断にかけてサイズ、多分散
性及び抗原性の望ましい特徴を有するPn−Ps生成物
を得る(実施例10参照)。
【0035】溶液粘度又は高性能サイズ排除クロマトグ
ラフィーで都合よく測定される加水分解の標的終末点
は、多糖の抗原性が妨げられないようなパイロットスケ
ールで各々の多糖に対して予め決定される。上で述べた
ように抗肺炎球菌型特異抗体を結合する名目上の能力
は、同濃度の粗Pn−Ps出発物質に示される結合の7
0%以上であることが良好とみなされる。これは実質的
に低いMN 、MW 又は繰り返し単位数/分子(表II)を
有するPn−Psが、この方法で生成させることができ
ず速度比濁検定の場合、上で決めた70%以上のカット
オフを反応させることができないこのようなPn−Ps
が結合により動物の免疫原性であることができることを
言うのではない。これは型特異抗Pn−Ps抗体を結合
する著しい能力がないにもかかわらず、結合状態の低分
子量Pn−Psが哺乳類免疫系に認識され、良好な型特
異抗肺炎球菌応答を生じることができることを言うので
ある。この場合“抗原性”は一定のPn−Ps調製物の
受容又は排除の操作基準としての“免疫原性”に置き換
わるべきである。しかしながら実際には方法制御として
生体内免疫原性パラメーターより試験管内抗原性を使用
することが最も便利である。
【0036】一般に、同様のサイズ縮小方法はほとんど
の多糖類に応用することができる。しかしながらPn6
B−Psは、広範囲の熱的サイズ縮小で抗原性を保持す
るが、Pn23F−Psは構造上の統合性を失い(グリ
セロール−リン酸側鎖)、音波処理又は物理的剪断手段
によって達成し得る穏やかなサイズ縮小を必要とする。
例えば、ゴーリンホモジナイザーでの物理的剪断は、い
くつかの理由で好ましい方法である。まずこの方法は規
模を拡大することができる。第2に音波及び熱加水分解
は一般に多分散性1.0〜1.5を得るために加水分解
されたPn−Psの追加分画を必要とする。しかしなが
ら物理的剪断方法は、一般に更に分画せずにこの範囲に
入る多分散性を有するPn−Ps生成物を生じるが、必
要な場合には純度を更に高め、CPs混入の減少を得る
ために分画を使用してもよい。第3に物理的剪断方法
は、熱又は音波加水分解手段と比較した場合、一定のP
n−Psについて再現性が高いという長所がある。第4
に物理的剪断方法は、音波又は熱加水分解によって生成
した同一サイズのPn−Psより一定のサイズに対して
高い抗原性を保持するというPn−Ps生成物の生産に
於ける利点があると思われる。
【0037】Pn−Ps平均分子量に関係する粘度は、
監視するのに便利な工程中のパラメーターであり、サイ
ズ縮小の程度を限定及び制御するために加水分解中に容
易に続けられる。Pn6B−Ps及びPn23F−Ps
の化学的及び物理的に区別できるロットは多糖を一致し
た標的終末粘度(上記表I参照)までサイズを縮小する
ことによって簡単に調製されている。このような工程中
の粘度測定の使用は、広範囲の粗多糖類に応用すること
ができ、得られたPn−Ps抗原性の特徴を変化させず
に加水分解サイズを減少させる。上述した通り、抗原性
の保持は例えばウフタロニー二重拡散検定、速度比濁分
析又は当業界で既知の他の方法によって容易に確かめら
れる。0.9%塩化ナトリウム(食塩水)中数種のPn
−Ps調製物の1mg/ml溶液の標的終末粘度を以下の表
IIIに示す。これらの数値は他の肺炎球菌亜型由来Pn
−Psに同様に適用することができる。 表 III 粗及び加水分解Pn−Psの溶液粘度 Pn−Ps亜型 粗Pn−Psの 標的終末 粘度 粘度 (センチストークス) (センチストークス) Pn4−Ps 1.8 1.5−1.00 Pn6B−Ps 1.4 1.3−1.00 Pn9V−Ps 1.4 1.3−1.00 Pn14−Ps 1.2 1.1−0.95 Pn18C−Ps 2.0 1.5−1.00 Pn19F−Ps 1.4 1.3−1.00 Pn23F−Ps 1.6 1.5−1.00 ある肺炎球菌多糖類の場合には、部分加水分解の前又は
後にイオン交換工程のような別の精製工程を含むことが
有益である。Pn14−Psの場合には、この工程は音
波部分加水分解の前にアニオン不純物のWHATMAM
DE52による吸着によって達成される。わずかに酸性
pHの処理で中性である多糖を加水分解に備えて上清画分
として回収する。
【0038】Pn6B−Ps調製物の分子量値は、サイ
ズ縮小及び分画前は約900キロダルトン(KD)、後は約
300KDである。Pn23F−Psの各数値は前が約1
000KD以上後が約400〜500KDである。従って約
500±約300キロダルトンまでのPn−Psサイズ
の縮小が各Pn−Ps亜型工程のこの相の適当な目標で
ある。部分加水分解された物質を、所定濃度のアルコー
ルで再沈降させると以下の(c)項で記載される部分加
水分解されたPn−Psを回収し更に精製することがで
きる。
【0039】I.c)サイズ及び純度による部分加水分
解Pn−Psの分画 Pn−Ps調製物の多分散性は、亜型特異Pn−Ps鎖
長の分散を示すばかりでなく、群特異C多糖並びに他の
混入物がPn−Ps調製物に残存していることも示して
いる。上で述べた通り、残留C多糖の混入は有用ではな
く逆の免疫応答に関連することさえある。狭い範囲の多
糖平均分子サイズ(多分散性の低下)の選択は、サイズ
縮小後示差アルコール、例えばエタノール好ましくはイ
ソプロパノール(IPA)溶解によって達成するのが便
利である。この選択の根拠は、一定のPn−Ps調製物
に対してアルコール溶解度が鎖長に逆比例し、また分子
量に比例することである。従ってこの方法は、出発のサ
イズ縮小Pn−Psより著しく改良された均一性を有す
る一致した大きさの分子集団を量的に単離するのに良好
に適用されている。IPA分画の工程中制御は、Pn−
Psが沈降するIPAの範囲を予想するパイロット実験
を行なうことによるものである。抗体特定ネフェロース
検定は分画を監視するために使用して量的Pn−Ps回
収を確かめる。この改良により、多くの異種肺炎球菌単
離物に共通の、C多糖群特異多糖による混入は、粗Pn
−Ps調製物に見られるレベルより約3〜20倍減少す
る。更にPn−Ps調製物の分子サイズ多分散性は約
1.0〜1.4に付随して減少する。
【0040】サイズ縮小Pn−PsのIPA分画に対す
る別の方法は、適当なサイズ排除樹脂、例えばCL−2
B樹脂又は200〜1000キロダルトン分子量範囲の
多糖を含み、分画することができる他の樹脂によるサイ
ズ縮小水性Pn−Psのクロマトグラフィーである。厳
密なサイズ排除マトリックスを用いるHPSECは、こ
の点で便利であり、分解能の遅れと増加を減少させる。
所定の粘度又は保持時間又はオンライン検出によるカラ
ムから溶離する画分の選択は、上で開示したサイズ、粘
度及び純度の望ましい特徴を有するPn−Ps分子集団
を得る。IPA又はクロマトグラフィー分画の別の工程
を用いたPn−Psの調製物は、化学結合工程中、更に
一致して行動して再現性のある特徴を有する結合体を生
成させる。Ps−Ps純度の付随した著しい増加も得ら
れ、特にCPsレベルは非常に低下する。上述の操作と
測定の結果としてPn−Ps中間体の好ましい特徴は上
記表IIに示した通りである。
【0041】II.a)親電子又は求核反応基Pn−Ps
* を形成し、好ましくは約10〜40反応性ブロモアセ
チル基/100Pn−Psモノマー単位を示す分画Pn
−Psの官能基化: 上記工程I(c)で得たPn−Psは十分均一であり結
合を受けやすいPn−Psにする溶解度の改良及び粘度
の低下のような特性を有する。多糖類と他の部分の結合
体を調製するために多くの異なった計画が当業者に利用
できる。本明細書で開示される方法は結合体を生成する
ために本発明の新規な部分加水分解及び分画Pn−Ps
中間体を使用する単に可能な1経路であり、Pn−Ps
中間体を使用する排他的な方法と理解されるべきではな
い。
【0042】マルブルグ.S.等[米国特許第4,69
5,624号;J.Am.Chem.Soc.第108巻、5282
頁(1986年)]によって開示されるビジェネリック
スペーサー方法は分画及びサイズ縮小したPn−Psを
免疫原性タンパク質に結合する好ましい方法である。P
n−Psを官能基化して親電子又は求核基を示す。次い
で得られたPn−Ps* は反対に官能基化したタンパク
質、PRO* と反応させることができる。本発明の方法
はまた活性化多糖と反応させてペンダント親電子部位又
はペンダントチオール基を有する共有結合的に変性した
多糖を生成させる求核又は二求核基の選択を包含し、こ
れによって共有結合的変性多糖を共有結合的変性タンパ
ク質と反応させる前に更に二求核変性多糖を官能基化す
る必要がない。またタンパク質をいずれかの部分形に官
能基化することはこれらの工程で反応物を選択すること
により1工程以上で達成することができる。
【0043】望ましい官能性のPn−Ps* でも、サイ
ズ縮小分画Pn−Psはまず官能基化方法を妨害しない
溶媒中で可溶化しなければならない。最も官能基化を受
けることができるのはPn−Psのヒドロキシル基であ
るように最初の官能基化を行なうためにPn−Psを水
から除去することは重要である。酸性Pn−Psの水素
をテトラ又はトリブチルアンモニウムのような疎水性の
カチオンで置き換えるとPn−Psが非水性溶媒例えば
DMSO又はDMFに可溶性になる。勿論中性であるP
n−Ps(例えばPn14−Ps又はPn7F−Ps)
ではこの置換を行なう必要はない。非水溶液中であれば
Pn−Psをカルボニルジイミダゾールのような二親電
子基と反応させてイミダゾイルジウレタンを生成させる
ことができる。官能基/100Pn−Psモノマー単位
の数はこの点で100Pn−Psモノマー単位のうち平
均約10〜40だけが誘導化されるようにモルを基準と
して全Pn−Psモノマーと比較した場合カルボニルジ
イミダゾールの約1/5の限定量を加えることによって
制御される。この化合物は、米国特許第4,695,6
24号及びマルブルグ等、J.Am.Chem.Soc.第108巻
5282頁(1986年)に開示されるi)求核Pn−
Ps* 誘導体を生成することができるシスタミン二塩酸
塩又はii)親電子Pn−Ps* 誘導体を生成することが
できる1,4−ブタンジアミンのような試薬による求核
置換を受けやすい。
【0044】最近Pn9V−Ps、Pn4−Ps、Pn
1−Ps、Pn5−Ps及びナイセリアメニンギチジス
B又はC多糖類のような酸性肺炎球菌多糖類が遊離カル
ボン酸基並びに遊離ヒドロキシル基を示すことから、こ
れらの多糖類の結合化学が中性多糖類又はポリリボシル
リビトールホスフェートのようにホスホジエステル結合
の存在によってアニオンである多糖類と比較した場合わ
ずかに異なる方法で進行することが発見された。一般に
カルボン酸遊離多糖類の結合化学は遊離多糖ヒドロキシ
ルをウレタン結合に変換することによって即ちPn−P
s−OHから、Pn−Ps−O−C(=O)−NH−R
a (Ra はタンパク質に対する原子鎖結合多糖の残部を
表わす)へ進行する。しかしながらグルクロン酸基を含
有するPn−9V−Ps又はピルビン酸基を含有するP
n4−Psのようなカルボン酸含有多糖類の場合、化学
はPn−Ps−C(=O)−OHからPn−Ps−C
(=O)−NH−Ra (Ra はタンパク質に対する原子
鎖結合多糖の残部を表わす)へ進行する。従って見られ
るのはウレタンのエステル官能基がカルボン酸含有多糖
に生成されないか又は更に簡単なアミド結合がこれらの
部位に生成されることである。結合化学はカルボン酸官
能性の存在のために速い速度で進行する。
【0045】カルボン酸官能性がこの種のアニオン多糖
類の抗原性及び免疫原性に対する重要な寄与因子である
と考えられるため、結合化学はこれらの多糖類を注意し
て制御しなければならない。最終結合体に於けるタンパ
ク質に対する高多糖比の要求は抗原性を保持するための
要求とバランスをとらねばならない。この目的は開始カ
ルボニルジイミダゾール仲介活性化の量を限定すること
によって達成される。アミドが生成されればシスタミン
二塩酸塩又は1,4−ブタンジアミンを含む次の工程は
上述の通り更に以下で述べられる通り進行することがで
きる。また、カルボキシル基はトリメチルシリル又は後
に緩和なアルカリ性条件によって除去することができる
類似の保護基を用いて又は酸不安定である2,4−ジメ
トキシベンジルエステルを用いて可逆的に保護され次い
で脱保護される。この場合、結合化学は多糖ヒドロキシ
ル基により通常の方法で進行することができる。
【0046】1.求核Pn−Ps* の製造 上記で得たカルボニルジイミダゾール活性化サイズ縮小
分画Psは水性又は他の溶媒中で米国特許第4,69
5,624号に開示されるような試薬と反応させること
ができる。好ましい試薬はシスタミン二塩酸塩である。
次いで過剰のシスタミンを除去し、ジチオトレイトール
又はジチオエリトリトールで還元して求核スルフヒドリ
ル官能基化Pn−Psを得る。このPn−Ps* 誘導体
は例えばタンパク質がペンダントブロモアセチル基を示
すように変性されている場合に親電子PRO* と反応さ
せることができる。
【0047】2.親電子Pn−Ps* の製造 上で得たカルボニルジイミダゾール活性化サイズ縮小分
画Pn−Psは水性又は他の溶媒中で第4,695,6
24号特許に開示される試薬好ましくは1,4−ブタン
ジアミン(BuA2 )と反応させることができる。次い
でPn−Ps−BuA2 をp−ニトロフェニルブロモア
セテート又は類似の試薬でアシル化して求核PRO*
えばスルフヒドリル変性タンパク質と反応させることが
できる親電子Pn−Ps−BuA2 −BrAc誘導体を
生成させる。誘導化の程度はこの点でNMR及び1,4
−ブタンジアミン数とラムノースのメチルのような便宜
上の単糖シグナルと比較して測定する。誘導化の程度は
10〜40%が好ましく、約20%が最も好ましい。
【0048】II.B)免疫原タンパク質(PRO)、好
ましくはナイセリアメニンギチジスBOMPC又はその
サブユニットの単離 タンパク質部分は免疫エンハンサーとして行動すべきで
ある。タンパク質の選択に於て受容体免疫応答(反応原
性)の非特異活性化を生じるものを避けることが望まし
い。米国特許第4,695,624号ではマルブルグ等
はナイセリアメニンギチジス由来外膜タンパク質複合体
(OMPC)を用いて多糖タンパク質結合体を製造して
いる。OMPCは本発明に適当であることは明らかであ
るが破傷風又はジフテリアトキソイド又はパータッシノ
ーゲン(pertussinogen) のような他の免疫原タンパク質
を使用することができる。
【0049】グラム陰性菌由来OMPCの種々の精製方
法は考えられている[フラッシュ(Frasch)等、J.Exp.
Med.第140巻、87頁(1974年)、フラッシュ
等、J.Exp.Med.第147巻、629頁(1978
年)、ゾリンガー(Zollinger) 等、米国特許第4,70
7,543号(1987年)、ヘルチング(Helting)
等、Actapath.Microbiol.Scand. C部第89巻、69頁
(1981年)、ヘルチング等、米国特許第4,27
1,147号]。この中で用いられるOMPCは実施例
1に記載される通り製造された。更にOMPCの解離又
はOMPC成分タンパク質特に主要膜タンパク質をコー
ドする物質の組換体発現によって単離したタンパク質サ
ブユニット(マイトジェン誘発タンパク質、MIP又は
主要免疫エンハンシングタンパク質、MIEPとも呼ば
れる)もまた好ましい。サブユニットタンパク質を得る
一つの方法は実施例2、16〜23及び米国特許出願第
555,978号、同第555,329号、同第55
5,204号及び同第639,457号に開示される。
【0050】II.C)求核又は親電子反応基PRO*
ましくはOMPC又はそのサブユニットを生成し反応性
スルフヒドリル部分を示すためのPROの官能基化 上記II(b)の通り単離したPROを次に官能基化する
と親電子又は求核基を示す。次いで得られたPRO*
上記II(a)で製造した反対に官能基化したPn−Ps
* と反応させることができる。
【0051】1.親電子PRO* 誘導体の生成 単離したPRO例えばナイセリアのOMPC又はOMP
CからのMIEPをPROのリシンのε−アミノ基と反
応させることができるN−(ブロモアセチル)−6−ア
ミノカプロン酸p−ニトロフェニルエステルのような試
薬と反応させることが好ましい。得られたブロモアセチ
ル化PRO* は上記II(a)1で製造したPn−Ps*
の求核誘導体と反応させることができる。
【0052】2.求核PRO* 誘導体の生成 単離したPRO、例えばナイセリアのOMPC又はMI
EPをN−アセチルホモシステインチオラクトンのよう
な試薬と反応させてタンパク質のスルフヒドリル誘導体
を生成させる。この求核誘導体は上記II(a)2で製造
した親電子Pn−Ps* と反応させることができる。こ
の工程相の典型的な結果としてはスルフヒドリル力価約
0.1〜0.3μモル/mgタンパク質を生じる。
【0053】II.d)工程II(a)の多糖(Pn−Ps
*)と工程II(c)のタンパク質(PRO* )の結合 上記工程II(a)及びII(c)に従い反応性基Pn−P
* 及びPRO* を生成させた際、反対に活性化した反
応パートナーを約1:1の質量比で互いに接触させる。
この反応混合物から空気を窒素によってパージし、密封
し、17〜40℃で約4日間室温で反応させる。このよ
うな反応の具体例としては
【化7】 (4−ブロモアセタミドブチルアミンと反応させた活性
多糖をN−アセチルホモシステインチオラクトンと反応
させたタンパク質と反応させて結合体を生成させる)及
【化8】 (Y”はC2 〜C8 アルキルラジカルである)、(活性
化マレイミド酸と反応させたアミノ誘導多糖をアミノチ
オールでアミノ化したカルボキシ活性タンパク質と反応
させて結合体を生成させる)を包含する。
【0054】同様にペンダントチオール基を有する共有
結合的変性多糖類のいずれかをペンダント親電子中心を
有する細菌タンパク質OMPC又はMIEPと反応させ
て共有結合結合体を得ることができる。このような反応
の具体例は
【化9】 (アミノチオールと反応させた活性多糖をジアミンのモ
ノハロアセチル誘導体と反応させたカルボキシ活性タン
パク質と反応させて結合体を生成させる)である。本発
明による非常に好ましい結合は多糖ヒドロキシルを介し
て結合する場合式PRO−NH−COCH(−NHCO
CH3 )CH2 CH2 SCH2 CONH(CH24
HC(=O)−O−PnPs又はカルボン酸基を有する
多糖類の場合には式 PRO−NH−COCH(−NHCOCH3 )CH2
2 SCH2 CONH(CH24 NHC(=O)−P
nPsを有するスペーサーである。
【0055】過剰のハロアセチル基の親電子活性を除去
する必要があるとしても結合体とN−アセチルシステア
ミンのような低分子量チオールとの反応によりこの目的
を達成する。この試薬N−アセチルシステアミンの使用
はまた、生成されるS−カルボキシメチルシステアミン
がスパックマン、ムーア及びスタイン法によってユニー
クに検出することができるため、使用されたハロアセチ
ル部分の確認をすることができる。
【0056】II.e)残留官能基を除去するためのPn
−Ps−PRO結合体のキャップ形成 PRO* 又はPn−Ps* の残留親電子基を反応の終わ
りに、残留遊離スルフヒドリルをキャップするために低
分子量求核基例えばN−エチルマレイミド(NEM)又
は残留ブロモアセチル部分をキャップするために親電子
基例えばN−アセチルシステアミンを結合体の残留反応
性基より約2〜10倍モル過剰量添加することによって
抑制する。
【0057】II.f)結合体生成物の単離 キャップした生成物結合体を超遠心分離又はダイアフィ
ルトレーションによって非結合PRO、Pn−Ps及び
他の反応物から分離する。結合体ペレットを、0.5%
デオキシコリンのような洗浄剤処理及び0.1Mトリス
pH7〜9及び約10mMEDTAのような塩を含んでもよ
い水性緩衝洗液に再懸濁させて残留発熱物質を除去し、
室温で1〜25時間放置する。結合体を再沈降させ、洗
浄剤を含まない水性緩衝液に再懸濁させた後定角ロータ
ーを用いて約100,000xgに於て約1〜20℃で約
2時間超遠心分離によって再ペレット化させるか又はP
s、PROを用いて非共有結合的結合多糖類及びタンパ
ク質を除去するダイアフィルトレーションゲル浸透、イ
オン交換クロマトグラフィー、勾配遠心分離又は他の示
差吸着クロマトグラフィー及び速度比濁分析検定並びに
所望の生物活性を伴う試験管内方法としてビジェネリッ
クスペーサーの共有原子価検定(以下参照)を含む種々
の精製方法にかける。
【0058】更に試薬の分離はカラムのサイズ排除クロ
マトグラフィーで達成することができ、また非常に大き
な不溶性タンパク質の場合には分離は超遠心分離によっ
て達成することができる。結合体を滅菌水に再懸濁させ
4℃で約1日熟成して完全に可溶化させた後低速遠心分
離して不溶性粒子を除去する。上清は最終生成物を含有
し、これを滅菌濾過し、免疫学的に有効な投薬量レベル
でワクチン組成物に処方し、ビンに滅菌充填することが
できる。結合体の共有原子価従って安定性を確認するた
めの結合体の分析は結合体を加水分解(好ましくは6N
HClで110℃に於て20時間)し、次いでタンパク
質のチオエーテル結合及び構成アミノ酸を含有する加水
分解的に安定なスペーサーのユニークなアミノ酸を量的
に分析することによって達成される。タンパク質のアミ
ノ酸の寄与は必要があれば含まれるタンパク質の適当な
アミノ酸標準と比較して除く、このとき残りのアミノ酸
値が結合体の共有原子価を表わす、又はスペーサーのア
ミノ酸を分析に於てタンパク質のアミノ酸標準を除いて
現われるように配列することができる。共有原子価検定
はまた生物学的に活性な成分の濃度の増加をマークする
ために精製方法を監視するのに有用である。上記具体例
の場合Ps−A−E−S−B−PRO分子のペプチド結
合及び他の加水分解的に不安定な結合での切断によって
PsC(=O)NHCH2 CH2 CH2 CH2 NHC
(=O)CH2 SCH2 CH2 CH(−NHCOCH
3 )COPROの加水分解はS−カルボキシメチルホモ
システインHO2 CCH2 SCH2 CH2 CH(−NH
2 )CO2 Hの遊離を生じ、
【化10】 の加水分解はアミノジカルボン酸HO2 CCH2 (HO
2 C−)CHSCH2 CH2 NH2 の遊離を生じ、Ps
C(=O)NHCH2 CH2 SCH2 C(=O)NH
(CH24 NHC(=O)CH2 CH2 C(=O)P
ROの加水分解はS−カルボキシメチルシステアミンH
2 NCH2 CH2 SCH2 CO2 Hの遊離を生じる。次
いでスパックマン、ムーア及びスタインのようなクロマ
トグラフィー法を適用するのが便利であり、アミノ酸成
分比が決定される。
【0059】IgG抗体の最適な産生は興味の抗原に特
異性を有するB及びTリンパ球の協調を必要とする。T
リンパ球は多糖類を認識することができないが多糖をT
細胞が認識することができるタンパク質に共有結合する
場合には抗多糖IgG抗体応答を助けることができる。
【0060】C.ワクチン製剤及び有用性 好ましい実施態様では結合体生成物を水酸化アルミニウ
ムゲルに吸着させる。これは例えばPn−Ps20μg/
mlの濃度に等価な結合体原液の調製によって達成され
る。一部を滅菌水で1:1、1:5及び1:10に希釈
することができる。20μg/ml原液の一部を含むこれら
の試料の各部分をAl+30.85mg/ml、1.7%Na
Cl(w/v) 及びチメロソル(thimerosol)100μg/mlを
含有する水酸化アルミニウム希釈剤で1:1に希釈す
る。溶液のpHを1N NaOHで約7.5に調整してP
n−Ps濃度10、5、2及び1μg/mlを有する溶液と
なる。これらの製剤の各々の投与量約0.1〜0.75
mlが異なった年令及び体重の受容者に投与するのに適当
である。記載した通り処方したワクチンはPn6B−P
s−OMPC、Pn14−Ps−OMPC、Pn19F
−Ps−OMPC及びPn23F−Ps−OMPCに対
して2〜3ケ月の乳仔のサルに於て著しくサブタイプ特
異的抗肺炎球菌多糖免疫応答を高めることを見い出し
た。更にPn−Ps−OMPC結合体ワクチンが無胸腺
マウスに於てT細胞依存性であることを見い出した。
【0061】この開示から本明細書で定義した特性を有
する他の多糖類及びそれらの特性を有するPsの製造方
法が部分加水分解分画肺炎球菌多糖類を包含しているも
の以外の結合体の製造に有用な応用を有することは明ら
かである。それからこれらの結合体は他の病原菌による
疾患を予防するために使用することができる。例えば群
B肺炎球菌、新生児髄膜炎の病原菌、ナイセリアメニン
ギチジスB又はC、乳児髄膜炎の病原菌又は大腸菌、尿
路感染及び他の日和見感染の重要な病原菌を多糖源とし
て使用することができる。これらの多糖類並びにPn−
Ps及びその共有結合体もまた混合ワクチン製剤の重要
な成分となることができる。このような混合剤は例えば
免疫学的に有効な量のアジュバント例えばフロインド、
リビ又は免疫調節化合物例えばインターロイキン、イン
ターフェロン(具体的にはマーケットレター1987年
11月30日、26〜27頁に列挙される化合物;ジェ
ネティクエンジニアリングニュース、1988年1月、
第8巻、23頁参照)又は別の免疫原を包含することが
できる。好ましい実施態様では、本発明の結合体の免疫
学的有効量を包含している組成物は肝炎B、肝炎A、非
A非B肝炎、エイズ、ジフテリア、百日咳、破傷風、麻
疹、おたふくかぜ、風疹、水痘、ポリオ又はヘモフィル
スインフルエンザbに対するワクチンの1種以上と共に
包含する。ここで述べたものから選択される好ましいワ
クチンはPevax HIB(商標)、RecombivaxHB(商
標)、M−M−R(商標)及び三価のDTPワクチンの
中から選択される。次の実施例は本発明を更に開示する
ものであり、本発明を限定するものとして解釈されるべ
きではない。
【0062】実施例1ナイセリア メニンジチディスB11抗原型 2 OM
PCの調製 A.発酵 1.ナイセリア メニンジチディスグル−プB11 ナイセリア メニンジチディスの凍結乾燥培養物を含む
管(ドクタ− エムア−テンシュタイン(Dr. M. Arten
stein)、 ワルタ− リ−ド ア−ミ− インスティテュ
−ト オブ リサ−チ(Walter Reed Army Institute o
f Research (WRAIR)、ワシントンD.C.)を開封し、
ユ−ゴンブロス(Eugonbroth(BBL))を添加した。培養物
をミュエラ−ヒントン(MuellerHinton)寒天の斜面に画
線培養し、5%CO2 下37℃で36時間インキュベ−
トし、この時に、この増殖物を10%スキムミルク培地
(Difco)中へ採収し、一部分を−70℃で凍結した。こ
の微生物の同定はWRAIR により提供される特異的抗血清
との凝集及びDifco により提供される血清の型を検査す
ることにより確認した。第2通路からの培養物のビンを
解凍しコロンビア羊血寒天プレ−ト(CBAB-BBL)上に画線
培養した。このプレ−トを5%CO2 下37℃で18時
間インキュベ−トし、この後、この増殖物を10%スキ
ムミルク培地100ml中へ採収し、一部分を0.5ml量
採り−70℃で凍結した。この微生物は特異的抗血清と
の凝集、糖化発酵及びグラム染色によりプラスであると
同定した。この通路からの培養物のビンを解凍し、ミュ
エラ−ヒントンブロスで希釈し40ミュエラ−ヒントン
寒天プレ−ト上に画線培養した。このプレ−トを6%C
2 下37℃で18時間インキュベ−トし、この後、こ
の増殖物を10%スキムミルク培地17ml中へ採収し、
一部分を0.3ml量採り−70℃で凍結した。この微生
物はグラム染色、特異的抗血清との凝集及びオキシダ−
ゼ試験によりプラスであると同定した。
【0063】2.発酵及び細胞ペ−ストの採集 a.接種原発育 接種原をナイセリア メニンジチディ
スグル−プB、上記からのB−11(通路4)の一つの
凍結ビンから発育させた。10個のミュエラ−ヒントン
寒天斜面に接種し、約18時間後に6個を採集し、pH
6.35のゴットシュリッヒ酵母透析培地の3X250
mlフラスコに対する接種原として使用した。OD660
0.18に調整しOD660 が1〜1.8の間になるまで
インキュベ−トした。この培養物1mlを5X2リッタ
−、エルレンメイヤ−フラスコ(各々1リッタ−の培養
液を含む;下記参照)の接種に使用し振盪機中200rp
m 、37℃でインキュベ−トした。このO.D.を接種
後一時間毎にモニタ−した。4リッタ−のブロス培養物
は、OD660 が1.28であった。 70リッタ−種子発酵槽 約4リッタ−の種子培養物を約40リッタ−の完全産生
培地(下記参照)を含む滅菌70リッタ−発酵槽の接種
に使用した。70リッタ−発酵の条件は、37℃、毎分
10リッタ−での空気散布185rpm 、pH約7.0の
一定pH下、約2時間であった。このバッチに対する最
終OD660 は2時間後で0.732であった。 800リッタ−産生発酵槽 約40リッタ−の種子培養物を568.2リッタ−の完
全産生培地(下記参照)を含む滅菌800リッタ−発酵
槽の接種に使用した。このバッチを、37℃、毎分60
リッタ−での空気散布100rpm 、pH7.0の一定p
H下でインキュベ−トした。このバッチに対する最終O
Dは接種後13時間で5.58であった。
【0064】3.エルレンメイヤ−フラスコ、70−及
び800−リッタ−発酵槽に対する完全培地 ────────────────────── 画分A g/リッタ− ────────────────────── L−グルタミン酸 1.5 NaCl 6.0 Na2 HPO4 (無水) 2.5 NH4 Cl 1.25 KCl 0.09 L−システインHCl 0.02 ────────────────────── 画分B(ゴットシュリッヒ酵母透析物) 1280gのディフコ酵母エキスを6.4リッタ−の蒸
留水に溶解した。この溶液を3個のH10SMカ−トリ
ッジを有する2アミコンDC−30ホロ−ファイバ−透
析機で透析した。384gMgSO4 7H2 O及び32
00gデキストロ−スをこの透析物に溶解させ、全容量
を蒸留水で15リッタ−にした。このpHをNaOHで
7.4に調整し、0.22μフィルタ−に通過させて滅
菌し、画分Aを含む発酵槽に移した。エルレンメイヤ−
フラスコ:1リッタ−の画分A及び25mlの画分Bを
添加し、このpHをNaOHで7.0〜7.2に調整し
た。70リッタ−発酵槽:41.8リッタ−の画分A及
び900mlの画分Bを添加し、このpHをNaOHで
7.0〜7.2に調整した。800リッタ−発酵槽:5
53リッタ−の画分A及び15.0リッタ−の画分Bを
添加し、このpHをNaOHで7.1〜7.2に調整し
た。 b.採収及び不活性化 発酵終了後、フェノ−ルを別の容器に添加し、そこへ細
胞ブロスを移し、最終フェノ−ル濃度を約0.5%にし
た。培養物がもはや生育しなくなるまで(約24時間)
この物質を弱く撹拌しながら室温に保持した。 e.遠心分離 4℃で約24時間後、614.4リッタ−の不活性培養
液をシャ−プレス継続流動遠心機で遠心分離した。フェ
ノ−ル処理後の細胞ペ−ストの重量は3.875kgで
あった。更にフェノ−ルで中和した発酵ブロスは以下に
記載する透析濾過により採収した。
【0065】B.OMPC分離工程1. 濃縮及び透析濾過 フェノ−ルで不活性化した培養物を約30リッタ−に濃
縮し0.2μmホロ−ファイバ−フィルタ−(ENK
A)を使用して滅菌蒸留水で透析濾過を行った。工程2. 抽出 等量の2X TED緩衝液(0.1M トリス、0.0
1M EDTA緩衝液、pH8.5、0.5%ナトリウ
ム デオキシコレ−ト)を濃縮した透析濾過細胞に添加
した。この懸濁物をOMPC抽出用の温度制御したタン
クに56℃で撹拌しながら30分にわたり移した。この
抽出物をシャ−プレス継続流動遠心機で流速約80ml/
分、約4℃、約18000rpm で遠心分離した。次い
で、粘性の上清液を集め4℃で保存した。この抽出した
細胞ペレットを前記したようにTED緩衝液で再抽出し
た。上清液を合わせ4℃で保存した。工程3. 限外濾
過による濃縮 合わせた抽出物をAG−Tech0.1μmポリスルホ
ンフィルタ−に取り付けた温度制御した容器に移した。
抽出物の温度は濃縮工程において容器中25℃に保っ
た。この試料を平均膜内外圧11〜24psi の間で10
倍濃縮した。工程4. OMPCの採集及び洗浄 工程3からの保有物を流速300〜500ml/分の間で
継続流動遠心機で約160000xg(35000rpm
)、約70℃で遠心分離し上清液を捨てた。このOM
PCペレットをTED緩衝液(190ml緩衝液;20ml
/gペレット)に懸濁させ、工程2及び工程4を2回繰
り返した(工程3省略)。工程5. OMPC産生物の回収 工程4からの洗浄したペレットを100ml蒸留水に懸濁
させガラス棒及びダウンスホモゲナイザ−(Dounce hom
ogenizer) で完全な懸濁物とした。次いでこの水性OM
PC浮遊物を0.22μmフィルタ−を通過させること
によりフィルタ−滅菌し、0.1μmホロ−ファイバ−
フィルタ−を使用して滅菌蒸留水にさらす透析濾過によ
ってTED緩衝液を水で置換した。
【0066】実施例2OMPCのサブユニットの精製 ポリアクリルアミドゲルによるOMPCあるいはリコン
ビナント細胞からの精製MIEPの調製 アクリルアミド/BIS(37.5:1)ゲル、18x
14cm、3mm厚を使用した。スタッキングゲルは4%ポ
リアクリルアミドであり、分離ゲルは12%ポリアクリ
ルアミドであった。約5μgのOMPC蛋白あるいはリ
コンビナント宿主細胞蛋白をゲル当り使用した。1mlの
OMPCに試料緩衝液(4%グリセロ−ル、300mMD
TT、100mMトリス、0.001%ブロモフェノ−ル
ブル−、pH7.0)0.5mlを添加した。この混合物
を20分間105℃に加熱し、ゲルに載せる前に室温に
冷却した。ブロモフェノ−ルブル−がゲルの底部に到達
するまで、冷却しながら200〜400ミリアンプでゲ
ルを作動させた。ゲルの垂直片を切り出し(約1−2cm
幅)コマッシ−/酢酸銅(0.1%)で染色した。MI
EPバンド(約38KD)が見えるまでその切片から汚
れを取り除いた。次いでその切片を元のゲル位置に置き
MIEP領域をゲルの残部からメスで摘出した。 この
摘出領域を正方形に切り(約5mm)、0.01Mトリス
緩衝液、pH8.1で溶出させた。溶出の2サイクル
後、溶出物の純度をSDS−PAGEで評価した。この
溶出物を溶出物の共通プ−ルと合わせ48時間60mMア
ンモニア−蟻酸、pH10で透析した。別法として、溶
出した蛋白は水中の50%酢酸で透析することができ
る。透析後溶出した蛋白を蒸発乾固した。この物質をP
D10サイズカラム(ファルマシア、ピスキャタウエ
イ、ニュ−ジャ−シ−州)に通過させて更に精製し、室
温で保存した。
【0067】実施例3 ストレプトコッカス ニュ−モニアエ サブタイプの培
養及び粗製Pn−Psの単離 I.ニュ−モコッシの培養 ニュ−モコッシの培養方法は当業界で公知である(Chas
e,M.W.,Methods of Immunology and Immunochemistry
1, 52(1967)) 。ニュ−モコッカル サブタイプの単離
物はATCCから入手可能である。この微生物は被包
性、非運動性、グラム陽性、ランセット形の血液寒天上
でα溶血性である双球菌として同定されている。サブタ
イプは特異的抗血清を使用するクエリング(Quelling)
反応に基づき区別されている。主及び貯蔵種子培養物は
凍結されているかあるいは8℃以下にすることが好まし
い。好ましい培養方法においては、貯蔵培養物をハ−ト
インフユ−ジョン ブロス(Heart Infusion Broth)
でもとに戻し、10%脱フィブリン化したウサギ血液を
含む、ハ−ト インフユ−ジョン寒天上で培養し、37
±2℃で約18時間インキュベ−トする。このプレ−ト
上の増殖物をハ−ト インフユ−ジョン ブロスに再浮
遊させ、この再浮遊した増殖物の一部を10%脱フィブ
リン化したウサギ血液を含むハ−ト インフユ−ジョン
ブロス100mlに接種し、37±2℃で約18時間固
定培養としてインキュベ−トする。100mlの液化培養
物(処理種子(working seed))の純度をグラム染色した
点及びハ−ト インフユ−ジョン血液寒天プレ−ト上の
増殖に対する顕微鏡観察により調べる。この処理種子を
14日迄の間2−8℃で保存して、すぐに使用する。デ
キストロ−ス(25g/リッタ−)を含むニュ−モコッ
カス接種原培養基(YUF)を含む2リッタ−エルレン
メイヤ−フラスコあるいは適当な容器に処理種子を接種
し、37±2℃で約8〜24時間固定インキュベ−トさ
せる。インキュベ−ション時間は特に発育するストレプ
トコッカス ニュ−モニアエのタイプに依存して変わ
る。発酵のpHは光学密度1.5〜4.0に到達する迄
12%炭酸水素ナトリウム溶液の断続的な添加により目
標pH範囲6.0〜7.2を維持するように調整する。
光学密度は660nmでモニタ−する。増殖物の試料を顕
微鏡学的に観察し、血清学上の凝集反応を純度のチェッ
クのために行う。この段階の増殖物を蒸留水、ニュ−モ
コッカス種子培地に対する成分の乾燥充填物(YU
F)、酵母エキス限外濾過物、UCON、及びデキスト
ロ−ス(約25g/リッタ−)の成分からなる40リッ
タ−のニュ−モコッカス発酵培地を含む種子発酵槽に移
す。培養物を37±2℃で温和な撹拌下約2−12時間
インキュベ−トする。このpHを水酸化ナトリウム溶液
の断続的な添加により6.0〜7.2に制御する。蒸留
水、ニュ−モコッカス産生培地に対する成分の乾燥充填
物(YUF)、酵母エキス限外濾過物、UCON及びデ
キストロ−ス(約25g/リッタ−)の成分からなる5
25リッタ−のニュ−モコッカス発酵培地を含む発酵槽
を約50リッタ−の一つの2−12時間種子培養物で接
種する。培養物を37±2℃で温和な撹拌下6−30時
間(この時間は発育のタイプに依存する)インキュベ−
トさせる。このpHを水酸化ナトリウム溶液の断続的な
添加により6.0〜7.2に制御する。この発酵の光学
密度を決定し、デキストロ−スがもはやpHを変化させ
ないように完全に利用された時に発酵を終了させる。発
酵終了後病原性微生物をすぐに中和する。この中和は約
1%の濃縮物にフェノ−ルを添加させ、周囲温度で2−
12時間進行させることにより達成される。
【0068】II.粗製Pn−Psの単離 細胞破片及び核酸が浮遊するに十分な量で変性アルコ−
ルを中和した培養物に添加し、遠心分離により取り除
く。次いで粗製ポリサッカライドを更なる変性エタノ−
ルの添加により上清液から浮遊させる。この固形物を遠
心分離により集め上清液を捨てる。核酸の混入はポリサ
ッカライドの中性水性溶液、例えば1−5%酢酸ナトリ
ウム、あるいは0.05Mリン酸緩衝液、への可溶化を
減少させるのでヌクレア−ゼ及び0.01M塩化マグネ
シウムを添加する。約36℃で約60−120分後、p
Hを約8.0に調整し、トリプシンのようなプロテア−
ゼを蛋白質混入物の消化のために添加する。変性アルコ
−ルあるいはイソプロパノ−ルを使用する酢酸ナトリウ
ム中のポリサッカライドの再浮遊、続く蒸留水での再可
溶化により更なる不純物を除去する。約8℃でのセトリ
モニウム臭化物の添加により不純物を浮遊させ遠心分離
により除去する。酢酸ナトリウム及び一部分の変性アル
コ−ルあるいはイソプロパノ−ルの添加は更なる不純物
を除去させる。ポリサッカライドは更なるアルコ−ルの
添加及び遠心分離により回収される。この浮遊物を白色
粉末が得られるまで無水エタノ−ルで洗浄する。このポ
リサッカライドを濾過によって集め、無水エタノ−ル及
びアセトン洗浄、真空下での乾燥により粗製Pn−Ps
を粉末として得る。
【0069】実施例4部分的に加水分解され、精製されたPn6B−Psの調
(1)熱加水分解:粗製Pn6N−Ps粉末の3.0g
部分を撹拌しながら室温で約4時間1200mlの生理食
塩水(0.9%NaCl)に溶解させ、4℃で一晩保存
した。次いでこの溶液をコ−ルドフィンガ−(cold-fin
ger)還流冷却器中100℃で24時間加水分解し、室温
まで冷却した。酢酸ナトリウム試薬(59.7g)を最
終濃度3%(w/v)になるように添加した。 (2)血清学的プロ−ブ:試料10ml部分につき、イソ
プロパノ−ル(IPA)分別予備研究及び抗体指示終点
ネフェロ−ゼ検定を行ったところ、Pn6B−Psは4
0−50%IPAで浮遊することを示した。 (3)第一IPA添加:加水分解した試料(容量121
0ml、上記工程1から)を932mlIPAの添加(室温
で撹拌しながらの滴下)により43.5%IPAにし
た。この試料を15−30分間撹拌させ、次いで110
00xgで30分間遠心分離(ベックマンJA−10ロ
−タ−;8000rpm ;20℃)した。この不毛のペレ
ットを250mlオムニミックスジャ−(Omnimix jar) 中
無水エタノ−ルで摩砕し、次いで60ml燒結ガラス漏斗
上で集めた。この浮遊物を直接漏斗上で無水エタノ−
ル、次いでアセトンで洗浄し、CaCl2 上室温で真空
乾燥して分析用試料を調製した。 (4)第二IPA添加及び産生物回収:43.5%IP
A上清液(容量2020ml、上記工程3から)を室温で
撹拌しながら93.5mlIPA滴下により46.0%I
PAにした。この試料を熟成し、上記工程3でのように
遠心分離した。このペレットを上記工程3でのように摩
砕、採集、洗浄、乾燥した。このPn6B−Psは16
50mgであり、Kdは0.62であり、3.3%のリン
を含んでいた。
【0070】実施例5S.ニュ−モニアエ6B−OMPCを接合したPn6B
−Ps−OMPC A.ダウエックス50X2テトラブチルアンンモニウム
樹脂(ダウエックス50(Bu4+ ))の調製 ダウエックス50X2(200−400メッシュ)H+
型(72g)を水にスラリ−させ、カラムに充填し、
水、6NHClの順で洗浄し、次いで流出液がpH紙で
中性になるまで水で洗浄した。水酸化テトラブチルアン
モニウムの10%水溶液を流出液が強アルカリになるま
でカラムに通した。最後に、流出液が再び中性になるま
で水をカラムに通過させた。
【0071】B.Pn6B(Bu4+ サイズが減少し、分別したPn6B−Ps(600m
g)(物理特性に対する表IPn6B−Psロット1参
照)を滅菌蒸留水(60ml)に溶解し、この溶液を全て
の固体が溶液になるまで(1.5時間)電磁的に撹拌し
た。このポリサッカライド溶液を洗浄した樹脂に載せ重
力により通過させた(4.5時間)。このカラムを水
(10−12ml)洗浄し、合わせた流出液を凍結乾燥し
て640mgの乾燥Pn6B−Psテトラ−n−ブチルア
ンモニウム塩、Pn6B(n−Bu4+ )を得た。
【0072】C.Pn6B−BuA2 Pn6B(n−Bu4+ )(640mg)をジメチルス
ルホキシド(DMSO)(24ml)に溶解し、電磁的に
30分間撹拌させて全ての固体が溶液になった。この混
合物に1,1’−カルボニルジイミダゾ−ル(44.2
mg)を添加し、反応物を室温で撹拌した(60分)。別
のフラスコにおいて、水(16ml)中のブタンジアミン
ニ塩酸塩(BuA2 2HCl,1.022g)の溶液を
10NNaOHの添加により塩基性にした(pH10.
2)。この溶液を0.2μm滅菌フィルタ−に通過さ
せ、氷浴中で冷却した。活性化ポリサッカライドを含む
熟成したDMSO混合物を冷却BuA2 2HCl溶液
に、ゆっくり一定の流れで加え、得られた溶液を0℃で
撹拌した(15分)。この反応混合物を室温まで暖め、
更に1時間撹拌し、その後透析管に移して以下の条件で
透析した(4℃):1)15リッタ−、0.1M、pH
7.0、りん酸ナトリウム緩衝液、6時間;2)15リ
ッタ−、0.01M、pH7.0、りん酸ナトリウム緩
衝液、12時間;3)15リッタ−、0.01M、pH
7.0、りん酸ナトリウム緩衝液、9時間;4)15リ
ッタ−、蒸留水、17.5時間;透析管の内容物を凍結
乾燥して222mgのPn6B−1,4−ブタンジアミン
(Pn6B−BuA2 )を得た。この物質約5mgのNM
R(300MHz ,D2 O)は、Pn6B−Psのブタン
ジアミンメチレン及びラムノ−スメチルプロトンの共鳴
の積分を比較することにより、100Pn6B−Ps繰
り返しモノマ−単位当り22ジアミン残基を載せている
ことを示した。
【0073】Pn6B−BuA2 −BrAc Pn6B−BuA2 (210mg)をpH9.04、0.
1Mコルトホッフホウ酸−りん酸緩衝液(21ml)に溶
解し、この混合物を溶液になるまで30分間電磁的に撹
拌した。この水溶液にアセトニトリル(2.6ml) 中の
p−ニトロフェニルブロモアセテ−ト(210mg)から
なる混合物を添加し、反応物を一晩撹拌した(20時
間、4℃)。この溶液を透析管に移して以下の条件で透
析した(4℃):1)15リッタ−、滅菌蒸留水、1
2.3時間;2)15リッタ−、滅菌蒸留水、8.25
時間;3)15リッタ−、滅菌蒸留水、5.5時間;こ
の内容物から1.7mlを検定(NMR及びHPSEC−
ユニバ−サル口径測定あるいは分子サイズ分析)のため
に取り出し、次いで乾燥したpH8のりん酸ナトリウム
緩衝塩(0.1M,pH8のりん酸ナトリウム溶液の凍
結乾燥により調製)0.449gを加えた。完全に溶解
した後(30分)、この溶液を0.2μm滅菌フィルタ
−に通過させてPn6B−BuA2 −BrAcのpH8
溶液を得た。
【0074】Pn6B−OMPC 滅菌OMPC(40ml,4.5mg/ml)を4個の10ml遠
心管中での超遠心分離( 4℃,43Krpm ,2時間)に
より小球化させた。各々のペレットを3mlの滅菌フィル
タ−(0.22μm)したチオ−ル化混合物(pH1
1.09、Na247 緩衝液(30ml)中のN−ア
セチルホモシステインチオラクトン塩酸塩(164m
g)、エチレンジアミンテトラ酢酸二ナトリウム塩(2
55mg)及びジチオトレイト−ル(53mg)からなる)
に再懸濁させた。この再懸濁ペレットをホモゲナイズし
(ダウンス)、合わせ、容器を脱気して窒素で被い、一
晩(19時間)室温で熟成させた。この溶液を3個の超
遠心管に分け、1MKH2 PO4を加え、蛋白質を小球
化した( 4℃,43Krpm ,2時間)。このペレットを
0.1Mりん酸ナトリウム、pH8緩衝液(30ml)に
再懸濁させ、ホモゲナイズし(ダウンス)、再小球化し
た( 4℃,43Krpm ,2時間)。この滅菌蛋白質ペレ
ットを濾過したPn6B−BuA2 −BrAc溶液中で
の再懸濁に使用した。エルマン(Ellman)試験をすぐに行
い、SH価は34μmol を示した。この反応混合物を脱
気して、窒素で被い、91時間室温で熟成させた。この
蛋白質をpH8.0、0.1Mりん酸ナトリウム緩衝液
5ml中のN−エチルマレイミド(75mg)からなる
(0.22μm滅菌フィルタ−)溶液1mlの添加により
キャップ化した。この混合物を室温で4時間熟成し、そ
の後、N−アセチルシステアミン(0.22μm滅菌フ
ィルタ−化)300μlを添加し、この溶液を更に1
9.5時間熟成した。この滅菌キャップ化接合体を4個
の遠心管に分け、0.1M、pH7りん酸ナトリウム緩
衝液を加え、超遠心分離( 4℃,43Krpm ,2時間)
により小球化した。次いで滅菌pH7、0.1M Na
PO4 緩衝液(42ml)中で再懸濁させ、ホモゲナイズ
(ダウンス)した。前記したような再遠心分離の後、こ
のペレットを滅菌蒸留水全量50ml中ダウンスホモゲナ
イザ−で再懸濁させた。4℃で17時間熟成後、接合調
製物をTJ−6遠心機TH4ロ−タ−で1000rpm 、
3.5分間遠心分離して、少量の沈降物を除去した。こ
の最終生成接合浮遊物を蛋白質(ロ−リ−)、Pn6B
−ポリサッカライド(フェノ−ル/硫酸)、非接合ポリ
サッカライド(サイズ排除クロマトグラフィ−−速度ネ
フェロメトリ−)及びアミノ酸(アミノ酸分析)に対し
て検定した。その結果は以下の様であった。 Pn6B−ポリサッカライド 0.33mg/ml 蛋白質 2.2mg/ml Pn6B−Ps/OMPC 0.15 フリ−Pn6B−Ps <5領域% S−カルボキシメチルホモシステイン/リジン 7.7% S−カルボキシメチルシステアミン/リジン 1.6%
【0075】実施例6部分的に加水分解され、精製されたPn14−Psの調
(1)陰イオン交換樹脂での処理:Pn14−Ps粉末
の2.81g部分を撹拌しながら室温で約4時間112
4mlの蒸留水に可溶化させ、次いで4℃で一晩保存し
た。この溶液を蒸留水中約15時間予備膨張させたDE
52(ワットマン、ジエチルアミノ−エチルセルロ−
ス)pH約5−6、60gに加えた。このスラリ−をプ
ラットホ−ムシェイカ−上室温で約15時間優しく振動
させた。その後、ベックマンJA−10ロ−タ−で50
00rpm 、20℃、15分間遠心分離した。更にこの上
清を焼結ガラス漏斗(150ml、培地孔)に通して清涼
化し2リッタ−のサイドア−ムフラスコに集めた。 (2)超音波加水分解:DE52処理Pn14−Ps
(容量1100ml、上記工程1から)を氷浴上プラスチ
ックビ−カ−中ブランソン超音波機(1.5インチプロ
−ブ、8にセット)で2分間超音波をあてて分解させ
た。粘度を測定しながらこの試料を約15分間冷却し、
次いで更に1分間隔で超音波をあてて分解した。最終超
音波処理後には粘度の終点は1.096センチストロ−
クに達した。この加水分解した試料を室温にし酢酸ナト
リウム試薬(18.0g)を加えて最終濃度1%(w/
v)にした。 (3)血清学的プロ−ブ:試料10ml部分につき、イソ
プロパノ−ル(IPA)分別予備研究及び抗体指示終点
ネフェロ−ゼ検定を行ったところ、Pn14−Psは3
5−45%IPAの間で浮遊することを示した。 (4)第一IPA添加:加水分解した試料(容量109
0ml、上記工程2から)を706mlIPAの添加(室温
で撹拌しながらの滴下)により39.3%IPAにし
た。この試料を15−30分間撹拌させ、次いで110
00xgで30分間遠心分離(ベックマンJA−10ロ
−タ−;8000rpm ;20℃)し、上清を捨てた。こ
の不毛のペレットを250mlオムニミックスジャ−中無
水エタノ−ルで摩砕し、次いで60ml焼結ガラス漏斗上
で集めた。この浮遊物を直接漏斗上で無水エタノ−ル、
次いでアセトンで洗浄し、CaCl2 上室温で真空乾燥
し分析用試料を調製した。 (5)第二IPA添加及び産生物回収:39.3%IP
A上清液(容量1712ml、上記工程4から)を室温で
撹拌しながら73.5mlIPA滴下により41.8%I
PAにした。この試料を熟成し、上記工程4でのように
遠心分離した。このペレットを上記工程4でのように摩
砕、採集、洗浄、乾燥した。このPn14−Ps産生物
は1399mgであった。 (6)透析及び凍結乾燥:上記工程5からの試料の一部
分(1385.6mg)を554ml蒸留水中室温で2−3
時間可溶化させた。この溶液(2.5mg/ml )を透析管
(12000MW切断物;45mm)に移し、蒸留水を2
回変えながら蒸留水で27時間透析した。次いでこの透
析試料を凍結乾燥フラスコに移し、ドライアイス/メタ
ノ−ル浴で外側を凍結させ、乾燥するまで2−1/2日
間バ−チス(フリ−ズモ−ビル)凍結乾燥機で凍結乾燥
した。最終Pn14−Ps生成物の回収率は1326.
8mgであり、Kdは0.56であった。 この開示から、他の中性Pn−Psサブタイプ、例えば
Pn7F−Psはここで開示した方法によって調製する
ことができ、また中性ポリサッカライドでもあるPn1
4−Psに関して接合できることは当業者にとって明ら
かであろう。
【0076】実施例7 外膜蛋白複合体とニューモコッカル14多糖との結合Pn14−Ps−OMPC: a.Pn14−Psの1,4−ブタンジアミン誘導体
(Pn14−BuA2)の製造:P25 上で3時間真空
下においたPn14−Psの410mgをジメチルスルホ
キシド(DMSO)26mlで被い、0.75時間攪拌し
て溶解した。これにカルボニルジイミダゾール62mgを
加え、得られた溶液を室温にて80分間攪拌した。H2
O 38.5ml中に1,4−ブタンジアミンジヒドロク
ロリド(BuA2・2HCl)1.067gを含む溶液
を調製し、そのpHを2.5NのNaOHで10.20に
調節した。この溶液をMillex0.2μm GVフィ
ルターを通して濾過し、氷浴中で冷却した。上記熟成D
MSO溶液を上記冷却BuA2 溶液に加え、そのまま氷
浴中でさらに10分間攪拌した。次いで、室温にて50
分間静置し、その後に溶液を長さ12インチのSpectrap
or2透析チューブ2本に入れ、液面より1cm上をクリッ
プでとめて、1)pH7.0の0.1Mリン酸ナトリウム
緩衝液15リットルで16.5時間、2)pH7.0の
0.1Mリン酸ナトリウム緩衝液15リットルで8時
間、3)pH7.0の0.1Mリン酸ナトリウム緩衝液1
5リットルで8時間、4)H2 O 15リットルで1
7.5時間透析を行った。次いで、これを凍結乾燥し、
Pn14−Psの1,4−ブタンジアミン誘導体(Pn
14−BuA2 )210mgを得た。試料約5mgのNMR
スペクトルは、多糖100繰返し単位当り約31個のブ
タンジアミン残基が”負荷”されていることを示し、こ
れはブタンジアミンメチレンおよび(Pn14−Ps
の)N−アセチルメチルの共鳴の積分値の比較によって
特徴づけられた。 b.Pn14−Psのブロモアセチル化ブタンジアミン
誘導体(Pn14−BuA2 −BrAc)の製造:Pn
14−BuA2 (210mg)をpH9.0の0.1Mホウ
酸塩−リン酸塩緩衝液36ミリリットルで被い、2.5
時間攪拌して溶液を得た。次に、アセトニトリル4ミリ
リットル中p−ニトロフェニルブロモアセテート195
mgを加えた。得られた混合物を4℃で21時間攪拌し
た。次いで、これをSpectrapor2チューブ中で、1)蒸
留水15リットルで6時間、2)蒸留水15リットルで
14.5時間、3)蒸留水15リットルで6時間透析し
た。バッグの透析物から2.0ミリリットルを取って分
析用に供し、次いで乾燥したpH8.0リン酸塩緩衝塩4
92mg(pH8.0の0.1Mリン酸ナトリウムを凍結乾
燥して調製)を加えた。溶液を2つの0.2μm Cornin
g フィルターで濾過し、pH8.0のPn14−BuA2
−BrAc水溶液(43ミリリットル)を得た。 c.OMPCのPn14−BuA2 −BrAc−Psへ
の結合:OMPC(濃度3.2mg/ ミリリットル)15
ミリリットルを5本の10ミリリットル遠心チューブに
入れ、Beckman 80Tiローター中、43,000rpm
(43K)、4℃にて2時間遠心した。Na247
緩衝液(pH11.0)30ミリリットル中にEDTA
(エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩)350mgお
よびジチオトレイトール(DTT)64mgを溶解してチ
オール化混合物を得た。N−アセチルホモシステインチ
オラクトン346mgを加え、溶液を0.2μm Corning
フィルター(カップ型)で濾過した。上記遠心からの各
ペレットを濾過したチオール化混合物3ミリリットルで
それぞれ取り出し(全量15ミリリットル)、Dounceホ
モジナイザーに移して再び懸濁させた。チューブにはチ
オール化溶液をさらに5ミリリットル用いて順に移すこ
とにより洗浄した。この洗浄工程をさらに5ミリリット
ルのチオール化溶液をさらに5ミリリットル用いて順に
移すことにより洗浄した。この洗浄工程をさらに5ミリ
リットルのチオール化溶液を用いて繰り返した。合わせ
た洗浄液はDounceに入れてホモジナイズし、再懸濁物
(25ミリリットル)を全量100ミリリットル丸底フ
ラスコに移した。隔膜でシールし、Firestone バルブを
用いて空気をN2 で置換した後、反応混合物を21時間
静置した。次いで、反応混合物25ミリリットルを3本
の遠心チューブに分け、それぞれの上に1MのKH2
4 (水溶液)を入れて43Krpm および4℃にて2時
間遠心した。上澄液を除去し、ペレットをpH8.0の
0.1Mリン酸ナトリウム緩衝液に再懸濁した(再懸濁
液の最終体積は全量で30ミリリットル)。次に、第2
の超遠心(2時間、4℃、43Krpm )を行った。上澄
液を除去した後、ペレットを上記で調製した濾過された
Pn14−BuA2 −BrAc溶液中にDounce法により
再懸濁した。この時点でのEllman検定は全部で23マイ
クロモルのチオールを示した。Pn14−BuA2 −B
rAc溶液の濾過はチオール化蛋白質の再懸濁の直前に
行うことに注意する必要がある。生じた反応(すなわち
Pn14−BuA2 −BrAcとチオール化OMPCと
の反応)はN2 箱中で(脱気して)N2 下、室温にて1
14時間静置した。次いで反応を次のようにして封止(c
ap) した(すなわちPn14−PsおよびOMPCの反
応部位を不活性化した)。pH8.0の0.1Mリン酸ナ
トリウム緩衝液5ミリリットル中N−エチルマレイミド
(NEM)75mgを含む溶液を加え、混合物をさらに2
2.5時間静置した。封止した反応混合物(35ミリリ
ットル)を4本の遠心チューブに分けて遠心した(43
K、2時間、4℃)。ペレットを40ミリリットルTE
D緩衝液(0.1Mトリス、0.01M EDTA、
0.5%DOC、pH8.5)中に再懸濁させ、室温にて
19時間静置した。次いで、溶液を遠心した(43K、
2時間、4℃)。ペレットをpH8の0.1Mリン酸ナト
リウム緩衝液40ミリリットルに再懸濁し、その後再び
遠心した(43K、2時間、4℃)。これらのペレット
を蒸留水44ミリリットル中に再懸濁し、4℃にて17
時間静置した。低速遠心(1000rpm 、3.5分)で
小さなペレットが得られ、これを捨てた。上澄液を除去
するとバルクの結合体が43ミリリットル得られ、これ
は次のような分析特性を有していた。 試 験 結 果 ────────────────────────────────── a. Ps含量 387mcg/mL b. 蛋白質 1300mcg/mL Ps/蛋白質比(計算値) 0.30 c. 遊離Ps <5面積% d. アミノ酸分析 SCMHC/リシン 9.8% SCMC/リシン 3.5%
【0077】実施例8Pn23F−Ps中間体の製造: (1)超音波加水分解:Pn23F−Ps粉末の3.0
gを室温で約4時間攪拌して食塩水(0.9%NaC
l)1200mLに溶解した。次いで溶液を氷溶中のプラ
スチックビーカー内でBranson Sonifier(1.5インチ
プローブ、設定8)を用いて3分間隔で合計15分間超
音波処理した。各間隔ごとに粘度をチェックした。15
分間の後、さらに5分間超音波処理を行って最終粘度
1.206センチストークスを得た。加水分解した試料
を室温に戻し、酢酸ナトリウム試薬(58.4g)を最
終濃度3%(w/v) まで加えた。 (2)血清学的プローブ:イソプロパノール(IPA)
分別試験および抗体指示終点Nephelose 検定(antibody-
directed end-point Nephelose assay)を試料の10mL
について行い、Pn23F−Psは35〜45%IPA
で沈殿することが示された。 (3)第1のIPA添加:加水分解した試料[体積=1
165ml、上記工程(1)からのもの]にIPA810
mLを加えて(室温にて攪拌しながら滴下)41.0%I
PAとした。試料を15〜30分間攪拌し、次いで1
1,000xgで30分間遠心した(Beckman JA−10
ローター;8,000rpm ;20℃)。排出ペレットを
250mLのOmnimix ジャー中にて無水エタノールで摩砕
し、次いで60mL焼結ガラスファネル上に捕集した。こ
の沈殿を直接ファネル上にて無水エタノール、次いでア
セトンで洗浄し、室温にてCaCl2 上で減圧乾燥して
分析用に供した。 (4)第2のIPA添加および生成物の回収:上記の4
1.0%IPA上澄液[体積=1925mL、上記工程
(3)からのもの]に室温で攪拌しながらIPA85.
0mLを滴下して43.5%IPAとした。工程(3)と
同様にして試料を攪拌し遠心した。さらに工程(3)と
同様にしてペレットを摩砕し、捕集し、洗浄し、乾燥し
た。Pn23F−Ps生成物は1795mgであった。 (5)透析および凍結乾燥:上記工程(4)からのPn
−Ps試料の一部(1779mg)を室温にて3〜4時間
かけて蒸留水712mLに溶解した。溶液(2.5mg/mL
)を透析チューブ(分画分子量12,000;45m
m)に移し、4℃にて27時間蒸留水で透析した。この
間に蒸留水は2回交換した。次いで試料を凍結乾燥フラ
スコに移し、ドライアイス:メタノール浴中でシェル凍
結し、Virtis(Freezemobile)凍結乾燥器上で2〜3日凍
結乾燥した。最終Ps生成物の回収量は1703mgであ
った。最終生成物はKd =0.60を有していた。
【0078】実施例9外膜蛋白質複合体とPn23F−Ps中間体との結合 a. Dowex 50X2(200−400メッシュ)テト
ラブチルアンモニウム形樹脂[Dowex50(Bu4
+ )]の製造:H+ 形のDowex 50X2(200−40
0メッシュ)72gを水でスラリーとし(この過程で用
いた水はすべてパイロジェンフリーの無菌蒸留水であ
る)、カラムに充填し、順に1]H2 O 800mL、
2]6N HCl400mL、3]H2 O 300mL(流
出液がpH試験紙で中性になるまで)、4]10%水酸化
テトラブチルアンモニウム水溶液(流出液がpH試験紙で
強アルカリ性になるまで)、5]H2 O 750mLで洗
浄した。 b. Pn23F−Psテトラブチルアンモニウム形
[Pn23F(Bu4+ )]の製造:Dowex 50X2
(Bu4+ )の34mLカラムをH2 O 70mLで洗浄
した。サイズをそろえたPn23F−Psの450mgを
2 O 50mLで被い、0.5時間攪拌した。この溶液
をカラムに加え、重力で通過させた(約2時間)。ここ
で真空をカラムの底にかけて、さらに1時間(真空下
で)流出を続けた。カラムをH2 O 25mLで洗浄し、
合わせた流出液を凍結乾燥して、Pn23F(Bu4
+ )塩0.5g を得た。これを真空デシケーター中P2
5 上で約17時間保存した。 c. Pn23F−Psの1,4−ブタンジアミン誘導
体(Pn23F−BuA2 )の製造:上記工程bからの
Pn23F(Bu4+ )0.5gをジメチルスルホキ
シド(DMSO)25mLで被い、15分間攪拌して溶解
した。これにカルボニルジイミダゾール(CDI)22
mgを加え、得られた液を室温で0.5時間攪拌した。H
2 O 32mL中に1,4−ブタンジアミンジヒドロクロ
リド(BuA2 ・2HCl)507mgを含む溶液を調製
し、pHを2.5N NaOHで10.23に調節した。
この溶液をMillex0.2μm GVフィルターで濾
過し、氷浴中で冷却した。静置しておいた上記DMSO
溶液を冷BuA2 溶液に加え、さらに1時間氷浴中で攪
拌した。次いでこれを室温で1時間静置した後、溶液を
12インチのSpectrapor透析チューブ2本に入れ、液面
から上に1cmのところをクリップでとめて、1)pH7.
0の0.1Mリン酸ナトリウム緩衝液15Lで16時
間、2)pH7.0の0.01Mリン酸ナトリウム緩衝液
15Lで10.5時間、3)pH7.0の0.01Mリン
酸ナトリウム緩衝液で12.5時間、4)H2 O 15
Lで10.5時間の順に透析を行った。次いでこれを凍
結乾燥してPn23F−Psの1,4−ブタンジアミン
誘導体(Pn23F−BuA2 )220mgを得た。約
6.9mgのNMRスペクトルは多糖100繰返し単位当
り約23.5個のブタンジアミン残基の”負荷”を示
し、これはブタンジアミンメチレンおよび(Pn23F
の)ラムノースメチルの共鳴の積分値の比較により特徴
づけられた。 d. Pn23F−Psのブロモアセチル化ブタンジア
ミン誘導体(Pn23F−BuA2 −BrAc)の製
造:Pn23F−BuA2 (214mg)をpH9.0の
0.1Mホウ酸塩−リン酸塩緩衝液23mLで被い、30
分間攪拌して溶液を得た。次に、アセトニトリル6mL
中のp−ニトロフェニルブロモアセテート230mgを
加えた。得られた混合物を4℃で23時間攪拌した。次
いで、Spectrapor2チューブ内で、1)H2 O 15L
で8時間、2)H2 O 15Lで12時間、3)H2
15Lで6時間透析した。透析後のバッグ内容物から
1.5mLを評価用にとっておき、pH8.0のリン酸塩緩
衝塩乾燥物(pH8.0の0.1Mリン酸ナトリウム溶液
を凍結乾燥して調製)490mgを加えた。溶解には約1
5分間を要し、その後0.2μm Corning フィルターで
濾過してpH8.0のPn23F−BuA2 −BrAc水
溶液を得た。 e. OMPCとPn23F−BuA2 −BrAc−P
sとの結合:OMPC(3.1mg/mL )60mLを10mL
遠心チューブ6本に入れ、Beckman80Tiローター中
にて43,000rpm(43K)、4℃で2時間遠心し
た。EDTA(エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム
塩)260mgおよびジチオトレイトール(DTT)52
mgをNa247 緩衝液30mLに溶解してチオール化
混合物を調製し、チオラクトンを加えた後に溶液を0.
2μm Corning フィルター(カップ型)で濾過した。 上記遠心からの各ペレットを濾過したチオール化混合物
3mLを用いてそれぞれ取り出し(全量20mL)、Dounce
ホモジナイザーに移して再懸濁した。各チューブにさら
に6mLのチオール化溶液を順に移動させてそれらを洗浄
した。この洗浄法をさらに4mLのチオール化溶液を用い
て繰り返した。合わせた洗浄物をDounceでホモジナイズ
し、再懸濁物の全量(28mL)を100mL丸底フラスコ
に移した。隔膜でシールし、Firestone バルブを用いて
空気をN2 で置換した後、反応混合物を19時間静置し
た。この反応混合物28mLを3本の遠心チューブに分
け、それぞれの上に1Mリン酸カリウム(水溶液)を加
えて、Beckman 80Tiローター中、43Krpm および
4℃で2時間遠心した。上澄液を除去し、ペレットをpH
8.0の0.1Mリン酸ナトリウム緩衝液に再懸濁した
(最終再懸濁物の全量は30mL)。第2の超遠心(2時
間、4℃、43Krpm )を次に行った。上澄液を除去し
た後、Dounce法によりペレットを濾過したPn23F−
BuA2 −BrAc溶液(7.I.C.3d.で調整し
たもの)中に再懸濁した。この時点でのEllman検定は、
得られた溶液中に全部で約28マイクロモルのチオール
が存在することを示した。Pn23F−BuA2 −Br
Ac溶液の濾過はチオール化蛋白の再懸濁の直前に行っ
ている点に注意されたい。生ずる反応(すなわちPn2
3F−BuA2 −BrAcとチオール化OMPCとの反
応)はN2 ボックス内、N2 下(脱気)、室温にて11
7時間エージングした。次いで反応を以下のように封止
した(すなわちPn23F−PsおよびOMPC上の反
応部位を不活性化する)。pH8.0の0.1Mリン酸ナ
トリウム緩衝液5mL中にN−エチルマレイド(NEM)
75mgを含む溶液を0.22μm フィルターで濾過し、
反応物に加え、18時間エージングした。封止した結合
体混合物の全量は38.5mLであり、pH8.0の1Mリ
ン酸ナトリウム緩衝液1.5mLを加えて全量を40mLと
した。この溶液35mLを10mL遠心チューブ4本に均等
に入れ、それぞれの上にpH8の0.1Mリン酸ナトリウ
ム緩衝液を加えた。これらを43Krpm 、2時間、4℃
で遠心した。上澄液を除去し、各ペレットをTED緩衝
液(1Mトリス、pH8.5、0.01MEDTA、0.
5%Naデオキシコレート)8mLで取り出し、Dounceホ
モジナイザーに移した。遠心チューブをさらに8mLのT
ED緩衝液で順に洗浄し、ペレットを再懸濁させて(全
量40mL)、室温にて20時間静置した。静置したもの
を10mLチューブ4本に入れ、43K、2時間、4℃で
(上記と同様に)遠心した。上記と同様にして、各ペレ
ットをTED緩衝液8mLで取り出し、チューブをTED
緩衝液8mLで順に洗浄し、再懸濁し、遠心した。これら
のペレットをpH7の0.1Mリン酸ナトリウム緩衝液全
量40mLに再懸濁し、上記のように遠心した。得られた
ペレットを水全量44mLに再懸濁し、4℃で17時間静
置した。少量の不溶物を低速遠心(1000rpm 、3.
5分)で除去して上澄液中に生成物を得た。得られた上
澄液が薬物のバルク結合体ワクチンである。この結合体
は次のような分析特性を有していた。 試 験 結 果 ────────────────────────────────── a. Ps含量 284mcg/mL b. 蛋白質 2025mcg/mL Ps/蛋白質比(計算値) 0.14 c. 遊離Ps <5面積% d. アミノ酸分析 SCMHC/リシン 6.7% SCMC/リシン 1.6%
【0079】実施例10GaulinホモジナイゼーションによるPn−Psの製造:
粗ニューモコッカル粉末を水中1.5mg/mL 濃度で4℃
にて一晩混合することにより溶解した。より濃縮したP
n−Ps溶液も10mg/mL で調製した。50mMCaCl
2 の添加により、10mg/mL 溶液の粘度を1.5mg/mL
溶液の粘度まで有効に低下させることができた。次い
で、溶解したPn−Psを、4種類の圧力設定200
0、5000、10000あるいは15000PSIの
うちの1つに設定されたGaulinホモジナイザーに通し
た。剪断されたPn−Psを60%イソプロパノールの
添加により捕集し、CaCl2 (2Mストックからのも
の)中50mMとした。ペレットをオムニミキサー中10
0%エタノールで洗浄し、濾過して沈殿したPn−Ps
を回収した。Pn−Psはフィルター上にてアセトンで
洗浄し、CaSO4 (ドライヤライト)上で乾燥し、分
析するまで−70℃で保存した。剪断されたPn−Ps
を少量ずつ分取して約1mg/mL で再懸濁させ、分子サイ
ズおよび多分散度についてはHPSEC−ユニバーサル
キャリブレーション、抗原性指数についてはレート比濁
法(rate nephelometry) で分析した。 Pn−Ps 抗原性が低下 多分散度 サブタイプ し始めるMW ────────────────────────────────── 6B 500,000 1.19 14 300,000 1.15 19F 250,000 1.09 23F 250,000 1.15
【0080】実施例11マウスT細胞刺激: この試験は、Pn−Ps結合体ワク
チンのマウスにおけるT細胞依存性/免疫原性を確立す
るために行った。このモデルを採用したのは、2歳未満
の子供はT依存性抗原に通常よく応答するからである。
無胸腺マウスは異常な胸腺上皮を有し、それゆえT依存
性抗原に対するそれらの応答は、正常な同属同腹子より
も著しく低い。ワクチンを1回で希釈して多糖の投与量
0.5μg としたものを、アダルト無胸腺マウス群(n
n/nn)およびそれらの同属対照同腹子群(nn/
+)に対して、0日目、7日目、28日目に腹膜内注射
した。マウスは1週間後に採血し、それぞれの血清につ
いてラジオイムノアッセイ(RIA)で抗体応答を調べ
た。RIAにおいて、各マウス血清をC14で標識したP
n−Psと合わせた。次いで、生成した抗原抗体複合体
は飽和硫酸アンモニウムを添加して沈殿させた。処理し
た試料のそれぞれについてベータカウンターで1分間計
数した。本発明のPn6B−Ps−OMPC、Pn14
−Ps−OMPC、Pn19F−Ps−OMPC、Pn
23F−Ps−OMPC、Pn18C−Ps、およびP
n4−Ps結合体をこのようにして試験し、Nu/+マ
ウスにおいて良好なT細胞刺激を引きおこすことがわか
った。
【0081】実施例12アカゲザル幼獣におけるPn−Ps結合体の免疫原性:
この試験は、Pn−Ps−OMPCまたはPn−Ps−
MIEP結合体ワクチンのバルク結合体または容器充填
物の幼猿における免疫原性を確立するために行う。この
幼猿モデルはPedvaxHIB(商標)結合体ワクチンのた
めのすぐれた臨床予測資料であることが示されており
[Vella ら、Pediatrics(小児科学)、4月5日補、6
68−675頁(1990年)]、そのためPn−Ps
結合体ワクチンの評価のためのモデルとして選ばれたも
のである。投与量のワクチンを月令2箇月ないし3箇月
の幼猿に0日目および28日目に筋肉内注射する(0.
25mLずつ2箇所)。猿は0日目、28日目および42
日目に採血し、それぞれの血清についてラジオイムノア
ッセイ(RIA)で抗体応答を調べる。RIAにおい
て、それぞれの猿血清はC14で標識したPn−Psと合
わせる。生成した抗原抗体複合体は、次いで飽和硫酸ア
ンモニウムを加えて沈殿させる。それぞれ処理した試料
はベータカウンターで1分間計数する。ワクチンに対す
る免疫原性応答は、もし試験動物の少なくとも50%が
2回のワクチンの投与を受けた後に少なくとも1μg 抗
体応答を有すれば満足できるものである。Pn6B−P
s−OMPC、Pn23F−Ps−OMPC、Pn19
F−Ps−OMPC、Pn18C−Ps−OMPC、P
n4−Ps−OMPCおよびPn14−Ps−OMPC
は、強い抗型特異性抗体応答をひき起こすことがわかっ
た。加えて、Pn6B−Ps−OMPC、Pn23F−
Ps−OMPC、Pn19F−Ps−OMPCおよびP
n14−Ps−OMPCから成る4価組成物は、4種の
血清型すべてに対して良好な抗Pn−Ps抗体応答を示
した。
【0082】実施例13チンチラにおけるニューモコッカル結合体の保護的効
果: 各チンチラに対し、Al(OH)3 に吸着させた0
μg 、0.25μg 、1.0μg または4.0μg のP
n6B−Ps−OMPCを皮下もしくは筋肉内注射し
た。チンチラは0週目、2週目、4週目、6週目および
8週目に採血した。注射の8週間後にこれらの動物に対
してストレプトコッカス・ニューモニエ(Streptococcu
s pnenmomiae) 6Bを攻撃させ、検耳法(otoscopy) と
鼓室測定(tympanometry)で1〜3日ごとにモニターし
た。中耳浸出液を吸引して培養し、攻撃2週間後に動物
を殺した。殺した動物について中耳の組織病理分析を行
った。結合体を受けていない動物の致死率は60%であ
ったのに対し、最低投与量の場合でも致死率は0%であ
った。結合体を受けていない動物における化膿性中耳炎
に対しては保護はなかったのに対し、結合体を受けたも
のはすべての投与範囲にわたって60ないし100%の
水準で保護された。
【0083】実施例142〜5歳の子供における抗ニューモコッカル免疫応答 Pn6B−Psを0.5μg または5μg ずつ2回投与
した2〜5歳の子供について、RIAおよびELISA
により抗Pn6B−Ps抗体の産生を調べた。抗Pn6
B−Ps抗体の著しい上昇が観察された。
【0084】実施例15ニューモコッカル多糖のレート比濁測定 この検定の目的は、遊離Pn−Psおよび結合体調製物
の多糖含量および抗原性指数を、レート比濁法を用いて
測定することである。レート比濁法の標準曲線の範囲
は、単位Pn−Ps質量当りの応答として種々のPn−
Psについて異なり、またPn−Ps抗原濃度プロフィ
ールに対する応答の直線部分はそれぞれのPnPsにつ
いて異なる。ここに例示する手法はPn6B結合体につ
いてのものであり、他のPn−Ps型結合体には必ずし
も適用できるわけではない。また、アルミに吸着した試
料およびそれらについての各標準物は、以下に示すよう
な0.9%NaClではなく3%クエン酸ナトリウムで
希釈される。水性の結合体および標準物(すなわちアル
ミ上のものでないもの)は0.9%NaClで希釈し、
さらに標準曲線の限界内にあると予想される所定濃度ま
で希釈される。 A)試薬 食塩水:0.9%NaCl水溶液 抗Pn−Ps血清:抗血清(Health Research,Inc., Al
bany,NY )を食塩水で30倍に希釈する。 標準物:1.0、1.5 、2.0、2.5、3.0お
よび4.0mcg/mLのPn−Ps結合体標準物を387μ
g/mLのストック溶液から調製する。ストック溶液の濃度
は多糖に対するフェノール硫酸検定で測定した。 試験用試料:クエン酸ナトリウムストック液においてク
エン酸ナトリウムの濃度が最終的に3%となるように調
製し、試験用試料の順に希釈して1.0、2.0および
3.0mcg/mLのPn−Ps理論濃度とする。 B)操作 すべての試料および標準物をBeckman ICSレート比濁
計を用いて重複測定により検定する。標準曲線から試料
中の濃度を定める。試料濃度に希釈率を乗じ、各試料に
ついて値を平均する。上記したように、この方法で抗原
性指数が70%より低いとわかったものは結合体形成か
ら除外し、用いられるPn−Psが所望の免疫学的特性
を有するようにする。
【0085】実施例16MIEPをコードするゲノムDNAのクローニング フェノールで不活化したN.メニンギチジス(meningiti
dis)細胞(実施例1参照)を約0.1g新しいチューブ
にとる。このフェノールで不活化した細胞をTE緩衝液
[10mMTRIS−HCl、1mMEDTA、pH8.0]
567μL に再懸濁する。この再懸濁した細胞群に10
%SDSを30μL 、および20mg/mLのプロティナー
ゼK(Sigma) を3μL 加えた。細胞群を混合し、37℃
で約1時間培養した後、5M Naclを100μL 加
えて十分に混合した。次いで0.7M NaCl中の1
%臭化セチルトリメチルアンモニウム(CTAB)を8
0μL 加えて十分に混合し、65℃で10分間培養し
た。等体積(約0.7〜0.8mL)のクロロホルム/イ
ソアミルアルコール(24:1)を加えて十分に混合
し、約10,000xgで約5分間遠心した。水性相(上
層)を新しいチューブに移し、有機相を廃棄した。等体
積のフェノール/クロロホルム/イソアミルアルコール
(25:24:1)を上記水性相に加えて十分に混合
し、10,000xgで約5分間遠心した。水性相(上
層)を新しいチューブに移し、0.6体積(約420μ
L )のイソプロピルアルコールを加えて十分に混合し、
沈殿したDNAを10,000xgで10分間遠心した。
上澄液を廃棄し、ペレットを70%エタノールで洗浄し
た。このDNAペレットを乾燥し、TE緩衝液100μ
L に再懸濁した。これはN.メニンギチジス(meningiti
dis)のゲノムDNAである。MIEP遺伝子の5’末端
およびMIEP遺伝子の3’未満に対応する2つのDN
Aオリゴヌクレオチドを合成した[Murakami,E.C. ら、
(1989)、Infectionand Immnnity(感染と免
疫)、57、2318−23頁]。MIEP遺伝子の
5’末端に特徴的なDNAオリゴヌクレオチドの配列は 5’−ACTAGTTGCAATGAAAAAATCCCTG−3’ であり、MIEP遺伝子の3’末端に特徴的な配列は 5’−GAATTCAGATTAGGAATTTGTT−3’ であった。これらのDNAオリゴヌクレオチドを、10
ナノグラムのN.メニンギチジス(meningitidis)のゲノ
ムDNAを用いるMIEP遺伝子のポリメラーゼ鎖伸長
反応(PCR)増幅のためのプライマーとして用いた。
PCR増幅工程はメーカー(Perkin Elmer)による操作手
順に従って行った。増幅したMIEP DNAを次に制
限酵素SpeIおよびEcoRIで消化した。MIEP
を完全にコードする領域を含む1.3キロベース(kb)
DNA断片を1.5%アガロースゲル上の電気泳動で単
離し、電気溶出(electroelution)でゲルから回収した
[Current Protocols in Molecular Biology(分子生物
学における最近の方法)、(1987)、Ausubel,R.
M.,Brent,R.,Kingston,R.E.,Moore,D.D.,Smith,J.A.,Se
idman,J.G.およびStruhl,K著、Greene Publishing Asso
c.]。プラスミドベクターpUC−19をSpeIおよ
びEcoRIで消化した。ゲル精製したSpeI−Ec
oRI MIEP DNAをSpeI−EcoRIpU
C−19ベクターに連結し、これを用いてE.コリ(col
i)DH5株の形質転換を行った。pUC−19ベクター
と1.3kbp MIEP DNAを含む形質転換体は制限
酵素地図により同定し、MIEP DNAの配列決定に
よりその同一性を保証した。
【0086】実施例17pC1/1.Gal 10p(B)ADH1tベクター
の構成 Gal 10プロモーターを、Sau3A及びHind III
での切断後に得られた0.5キロ塩素対(kbp) をゲル精
製することによってプラスミドYEp52[Broach等、
(1983)遺伝子発現の実験操作(Experimental Mani
pulation of Gene Expression,イノウエ(Inouye),M(Ed)
Academic Press 83〜117ページ]から分離した。
ADH1ターミネーターを、Hind III及びSpeIでの
切断によって得られた0.35kbp 断片をゲル精製する
ことによってベクターpGAP.tADH2[Kniskern
等、(1986)、遺伝子、第46巻、135〜141
ページ]から分離した。2つの断片を、親ベクターpG
al 10−tADH1を造るためにBamHI及びS
phIで切断されたゲル精製pVC18ΔHind IIIベク
ター(Hind IIIでpUC18を切断し、E.coli DN
AポリメラーゼIのクレノウ断片でブラントエンドにし
そしてT4DNAリガーゼで結合することによって、ヒ
ンドIII サイトを除去した)にT4DNAリガーゼで結
合した。これは、Gal 10p.ADH1t接合部に
唯一のHind IIIクローニングサイトを持っている。
【0087】そのpGal 10.tADH1の唯一の
Hind IIIクローニングサイトを、Hind IIIでpGal
10.tADH1を切断し、そのカットDNAをゲル精
製し、そしてT4DNAリガーゼを使用して次のHind I
II−BamHIリンカーに結合することによって唯一の
BamHIクローニングサイトに変えた。 5’−AGCTCGGATCCG−3’ 3’−GCCTAGGCTCGA−5’ 得られたプラスミドpGal 10(B)tADH1は
Hind IIIサイトが除去され、唯一のBamHIクローニ
ングサイトを生じた。
【0088】そのGal 10p.tADH1断片を、
SmaI及びSphIでの切断によってpGal 10
(B)tADH1から分離し、T4DNAポリメラーゼ
でブラントエンドにし、そしてゲル精製した。酵母シャ
トルベクターpC1/1[Brake 等、(1984)、Pr
oc.Nat'1.Acad.Sci.USA,第81巻、4642〜4646
ページ]をSphIで切断し、T4DNAポリメラーゼ
でブラントエンドにし、そして精製した。この断片をT
4DNAリガーゼでベクターに結合した。次に、この結
合反応混合物を使用してE.coli HB101細胞をア
ンピシリン耐性に形質転換し、形質転換体を、32pでラ
ベルしたHind III−BamHIリンカーの一本鎖へのハ
イブリット形成によってスクリーニングした。この新し
いベクターの構成pC1/1、Gal 10p(B)A
DH1tはHind III及びBamHIでの切断によって確
認された。
【0089】実施例18MIEP+リーダーDNA配列を有する酵母MIEP発
現ベクターの構成 MIEPの完全なコード域を含むDNA断片を、Spe
I及びEcoRIでのpUC19.MIEP#7の切断
によって生成し、そのMIEP DNAをゲル精製し、
そしてT4DNAでブラントエンドにした。酵母内発現
ベクターpC1/1.Gal 10p(B)ADH1t
をBamHIで切断し、子ウシ腸アルカリホスファター
ゼで脱リン酸し、そしてT4DNAポリメラーゼでブラ
ントエンドにした。そのDNAを、末切断ベクターを除
去するためにゲル精製した。
【0090】MIEPの1.1kbp ブラントエンド断片
をブラントエンドpC1/1.Gal 10p(B)A
DH1tベクターに結合し、その結合反応混合物を用い
てコンピテントなE.coli DH5細胞アンピシリン耐
性に形質転換した。形質転換体を32pでラベルしたDN
Aオリゴヌクレオチド(5’--- AAGCTCGGAT
CCTAGTTGCAATG--- 3’)へのハイブリッ
ド形成によってスクリーニングした。このオリゴヌクレ
オチドはMIEPベクター結合部に重なる配列と相同す
るようにデザインされている。DNAの調製物をハイブ
リッド形成が陽性の形質転換体から作り、KpnI及び
SalIで切断してMIEP断片がGal 10プロモ
ーターから、発現のための正しい配向にあることを確認
した。さらに、Gal 10プロモーターからMIEP
コード域へのジデオキシ配列決定によってDNA構成の
確証を得た。
【0091】形質転換体によるMIEPの発現をウエス
タンブロットによって検出した。形質転換体において産
生された組換え型のMIEPは、ポリアクリルアミドゲ
ル上をOMPCベシクルから精製されたMIEPと共に
移動した、そしてMIEPに対して特異的な抗体と免疫
学的に反応性であった。
【0092】実施例195’−修飾MIEP DNA配列を有する酵母MIEP
発現ベクターの構成 Hind IIIサイト、保存酵母5’非翻訳リーダー(NT
L)、メチオニンスタートコドン(ATG)、成熟MI
EPの最初の89個のコドン(位置+20でAspによ
って始まる)及びKpnIサイト(位置+89)を含む
DNAオリゴヌクレオチドをポリメラーゼチェインリア
クション(PCR)を利用して生成した。このPCRは
プラスミドpUC19MIEP42#7を鋳型としてか
つ次のオリゴマーをプライマーとして用いて、製造業者
(Perkin Elmer Cetus)によって説明されたように行なわ
れた。 5’CTAAGCTTAACAAAATGGACGTTACCTTGTACG GTACAATT3’、及び 5’ACGGTACCGAAGCCGCCTTTCAAG3’.
【0093】MIEPクローンの5’域を除去するため
に、プラスミドpUC19MIEP42#7をKpnI
及びHind IIIで切断し、3.4kbp ベクター断片をアガ
ロースゲル精製した。280bpPCR断片をKpnI及
びHind IIIで切断し、アガロースゲル精製し、そして
3.4kbp ベクター断片と結合した。E.coli HB1
01(BRL)の形質転換体をDNAオリゴヌクレオチ
ドハイブリッド形成によってスクリーニングし、陽性の
形質転換体からのDNAを制限酵素切断によって分析し
た。変異がPCR工程の際に導入されていないことを確
かめるために、陽性形質転換体の280bpのPCRで生
成されたDNAを配列決定した。得られたプラスミド
は、酵母NTL、ATGコドン、及びAspコドン(ア
ミノ酸+20)で始まるMIEPの全オープンリーディ
ングフレーム(ORF)からなるHindIII−EcoRI
挿入断片を含む。
【0094】酵母MIEP発現ベクターは次のように構
成された。pGAL10/pC1/1及びpGAP/p
C1/1ベクター[Vlasuk,G.P. 等、(1989)J.B.
C.,第264巻、12,106〜12,112頁]をB
amHIで切断し、DNAポリメラーゼIのクレノウ断
片でフラッシュエンドにし、そして子ウシ腸アルカリホ
スファターゼで脱リン酸した。これらの直鎖ベクター
を、処理したクレノウ及びゲル精製した上記Hind III−
EcoRI断片(pGal 10/pC1/1−MIE
P及びpGAP/pC1/1−MIEPを形成する酵母
NTL、ATG及びMIEPのORFを含む)と結合し
た。
【0095】サッカロミセス セレビシアエ(Sacckarom
yces cerevisiae)株U9(gal10pgal 4−)
をプラスミドpGal 10/pC1/1で形質転換し
た。組換え型クローンを分離し、MIEPの発現につい
て試験した。クローンを、37℃で約6.0のO.D.
660まで2%グルコース(w/v)を含む合成培地中で振
とうしながら成育した。次に、ガラクトースを2%(w/
v)に加えてGal10プロモーターからのMIEP発現
を誘発した。細胞を、約9.0のO.D.600までの
ガラクトース誘発に次いでさらに45時間成育した。そ
の後、細胞を遠心によって収集した。細胞ペレットを蒸
留水で洗浄し、凍結した。
【0096】組換え型MIEPのウエスタンブロット 酵母がMIEPを発現しているか否か調べるために、ウ
エスタンブロット分析を行った。12パーセント、1m
m、10〜15ウェルNovex Laemmli ゲルを使用した。
酵母細胞を、水中でガラスビーズを用いて破砕した(ナ
トリウム、ドデシルサルフェート(SDS)を破砕工程
に2%で使用することができる)。細胞破片を、1分間
10,000xgで遠心することによって除去した。
【0097】上清を、MIEPのポリアクリルアミドゲ
ル精製について説明したように、サンプルランニングバ
ッファと混合した。サンプルを、35mAで、OMPCを
参照対照として使用して、ブロモフェノールブルーダイ
マーカーがゲルを流れ出るまで流した。タンパク質を、
NOVEX転写装置を使用して、0.45μポアサイズ
ニトロセルロース紙上に転写した。転写後、ニトロセル
ロース紙を、リン酸塩で緩衝した塩類液中5%ウシ血清
アルブミンで1時間ブロックし、その後、ラビット抗−
MIEP抗血清(標準手順を使用するゲル精製MIEP
での免疫化によって生成された)の1:1000希釈液
の15mlを加えた。室温で一晩中インキュベートした
後、アルカリホスファターゼ複合ヤギ抗ラビットIgG
の1:1000希釈液の15mlを加えた。2時間インキ
ュベートした後、FAST RED TRSALT(Sig
ma) 及びナフトール−AS−MXホスフェート(Sigma)
を用いてブロットを顕出させた。
【0098】実施例20組換え型MIEPの微生物発現 1.3キロ塩基対MIEP遺伝子挿入断片を含むプラス
ミドpUC19−MIEPを、制限エンドヌクレアーゼ
SpeI and EcoRIで切断した。当業界において
既知の標準的な方法を用いて1.1kbp 断片を分離し、
アガロースゲルにおいて精製した。プラスミドpTAC
SD(2つのシストロンTACプロモーター及び唯一の
EcoRIサイトを含んでいる)をEcoRIで切断し
た。製造業者の指示に従ってT4DNAポリメラーゼ(B
oehringer Mannheim) を使用して、1.3kbp MIEP
DNA及びpTACSDベクターの両方にブラントエ
ンドを形成した。ブラントエンドにした1.3kbp MI
EP DNAを、製造業者の指示に従ってT4DNAリ
ガーゼ(Boehringer Mannheim) を用いてブラントエンド
にしたベクターに結合した。結合されたDNAを使用し
て、製造業者の指示に従ってE.coli株DH5aIQM
AX(BRL)を形質転換した。形質転換細胞を、25
μg カナマイシン/ml及び50μg ペニシリン/mlを含
むアガー皿の上に塗布し、37℃で約15時間インキュ
ベートした。MIEPと相同する配列を有するDNAオ
リゴヌクレオチドを32pでラベルし、そして標準的なD
NAハイブリッド形成技術を用いて形質転換体の皿から
溶解した変性コロニーを含むニトロセルロースフィルタ
ーをスクリーニングするために使用した。ハイブリッド
形成によって陽性であったコロニーについて、制限エン
ドヌクレアーゼを用いて遺伝子地図上で位置を決めてM
IEP遺伝子の配向を決定した。
【0099】形質転換体によるMIEPの発現はウエス
タンブロット分析によって検出された。形質転換体にお
いて産出された組換え型MIEPはポリアクリルアミド
ゲル上をOMPCベシクルから精製されたMIEPと共
に移動した、そしてMIEPに対して特異的な抗体と免
疫学的に反応性であった。
【0100】実施例21N.メニンギチジス(meningitidis)MIEPへのPn−
Psの結合 化学的結合が、米国特許第4,882,317に開示さ
れている方法に従って行なわれた。0.1Mホウ酸塩バ
ッファ(pH11.5)3ml中のMIEPの10mgをエチ
レンジアミン四酢酸二ナトリウム塩(EDTA,Sigma
Chemicals)の10mg及びジチオトレイトール(Sigma Che
micals) の4mgと混合する。タンパク質溶液をN2で十
分にフラッシュする。N−アセチルホモシステインチオ
ラクトン(Aldrich Chemicals) をMIEP溶液に加え、
混合物を室温で16時間インキュベートする。次に、そ
れを、窒素下で4mMEDTAを含む0.1Mホウ酸塩バ
ッファ(pH9.5)の2リットルに対して24時間室温
で2回透析する。次に、チオール化タンパク質をエルマ
ン(Ellman's)試薬(Sigma Chemicals) によってチオール
含量についてアッセイし、タンパク質濃度をブラドフォ
ード(Bradford)試薬(Pierce Chemicals)によって測定す
る。Pn−PsへのMIEPの結合のために、1.5倍
過剰(wt /wt) のブロモアセチル化Pn−PsをMIE
P溶液に加え、pHを1NNaOHで9〜9.5に調節す
る。反応時間の終りにN−アセチルシステアミン(Chemi
cal Dynamics) の25μl をその混合物に加え、窒素下
室温で18時間放置する。結合体溶液を1N HClで
pH3〜4の間まで酸性にし、10,000xgで10分間
遠心を行う。上清流体の1mlを、FPLCSuperose6B
(1.6×50cm、Pharmacia )のカラムに直接かけ
て、結合体をPBSで溶出する。ポリサッカライド−タ
ンパク質結合体(Pn−Ps−MIEP)を含む空隙率
ピークをプールする。次に、結合体溶液を滅菌のために
0.22μm フィルターを通して濾過する。
【0101】実施例22Pn−Ps−MIEP結合体の免疫原性の証明 免疫化:雄Bal b/cマウス(Charles River,Wilmingto
n,MA) を、前もって形成したミョウバン0.5ml中の
2.5μg Pn−Psを使用してMIEPへ共有結合さ
れたPn−Psで腹腔内(i.p.)に免疫する。対照
マウスを、Pn−Ps−CRM[Anderson, M.E.
等、(1985)、J.Pediatrics、第107巻、34
6〜351ページ](2.5μg Pn−Ps/6.25
μg CRM;ヒト用量の1/4)、Pn−Ps−DT
(2.5μg Pn−Ps/1.8μg DT;一定量のP
n−Psを複数回使用するようなヒト用量の1/1
0)、及びPn−Ps−OMPC(2.5μg Pn−P
s/35μg OMPC;ヒト用量の1/4)として与え
られた当量のPn−Psで免疫する。
【0102】Infant Rhesus サル(6〜13.5週令)
を、ミョウバンに吸着されたPn−Ps−MIEP結合
体で免疫する。各々のサルは0.5mlの全用量について
0.25mlの結合体を二つの別の場所の注射で受ける。
サルを、0、28、及び30日に免疫して、血液サンプ
ルを2〜4週間毎に取る。抗体応答を、免疫グロブリン
応答のクラスとサブクラスを区別するELISAによっ
て測定する。総抗Pn−Ps抗体を定量するRIAも使
用してサル応答を評価する。
【0103】Pn−Ps−MIEP結合体は、IgG抗
Pn−Ps抗体からなるマウスの免疫応答及び記憶応答
を発生させることができる。これは、測定可能な抗Pn
−Ps抗体を顕在化させないPn−Ps−CRM及びP
n−Ps−DTと対照的である。このように、MIEP
はPn−Psのための免疫学的キャリヤータンパク質と
して機能し、Pn−Ps抗原へ共有結合した場合、抗P
n−Ps抗体応答を発生させることができる。従って、
精製MIEPは微生物ポリサッカライド結合体ワクチン
の構成において異種OMPCを置換する効果的な免疫学
的キャリヤータンパク質である。
【0104】実施例23Pn−Ps調製物中のC−ポリサッカライド含有量の定
量測定 NMR、酵素又はクロマトグラフによる方法に基づいて
いくつかのシステムがC−ポリサッカライドの定量のた
めに開発されている。この場合においては、加水分解さ
れたPn−Psのサンプルからの塩素(C−Psの成
分)のクロマトグラフ分離を利用し、これらの他の方法
と比較した。塩素を下位伝導度検出(suppressed conduc
tivity detection) と組合せたカチオン交換カラムにお
いて分離した。Pn−Psのサンプルを、45〜65℃
で2時間36%フッ化水素酸で処理した後、100℃で
16時間2Mトリフルオロ酢酸で処理することによって
完全に加水分解する。加水分解に次いで、200〜30
0μg のサンプルをDionex BioLCクロマトグラフィー
システムに注入した。このシステムはOmnipac PCX−
500分析及びガードカラム、Ion Pac CTC
−1カチオントラップカラム、CMMS−2ミクロメン
ブランサプレッサー(50mMテトラブチルアンモニウム
ハイドロオキサイド(10ml/min )で再生された)、
及び1μジーメン(Siemen)の感度にセットされた伝導度
検出計を持っている。5%200mMHCl、5%20%
アセトニトリル、85%Milli Q water(逆浸透水)、
5%20mMジアミノプロピオン酸を平等に使用してサン
プルを溶出した。塩素は、約10分後にシャープなピー
クとして溶出した。
【0105】精製C−Ps(Statens Serum Institutか
ら得られた)を、この方法を使用して塩素含有量につい
て分析し、5.4重量%塩素の値を得た。この値はC−
Psの塩素含有量の公表された報告と一致している。こ
のファクターを使用して、HPLCによって得られた塩
素のナノモル量を質量値に換えることによってPn−P
s調製物の種々なサンプル中のC−Ps濃度を計算し
た。重量で5.4%塩素の変換を利用して、C−Psの
質量を重量で計算した。3%を越えるC−Ps濃度を有
するサンプルは結合のために許容できないので排除し
た。次の表はNMR及び酵素による方法とこの方法の相
互関係を示し、そして純度が変化するPn−Ps調製物
の典型的なC−Ps汚染水準を示す。 サンプル NMR 酵素 HPLC Pn6B−Ps 20% N.D. 18.4% Pn6B−Ps 1.6% 0.3−1.0% 1.2% Pn23F−Ps N.D. 2.8% 3.7% Pn14−Ps 2.9% 2.4% 3.2% Pn19F−Ps 2.7% 2.6% 2.6%
【0106】実施例24部分的に加水分解された精製Pn18C−Psの調製 (1)音波加水分解:Pn18C Ps粉末の3.0g
分を、室温で約3〜4時攪拌しながら1200ml塩類液
(0.9%NaCl)中で可溶性にした後、カバーをし
て、一晩中4℃で保存した。次に、この溶液を、20分
(5分間バーストにおいて)の間隔で全部で40分まで
Branson Sonifier(1/2インチプローブ、設定8)を
用いて氷浴中のプラスチックビーカーの中で音波処理し
た。各間隔の後に、粘度を調べた。40分間後に、さら
に10分間の音波処理を行い、1.218センチストー
クスの粘度終点を得た。加水分解されたサンプル(体積
1188ml)を室温にし、酢酸ナトリウム試薬(59.
2g)を3%(w/v)の最終濃度まで加えた。
【0107】(2)血清プローブ:イソプロパノール
(IPA)分別プローブ及び抗体指示終点比濁(Nephelo
se) アッセイ(サンプルの10ml分について行った)
は、Pn18C−Psが40〜50%の間のIPAで沈
澱することを示した。
【0108】(3)1回目IPA添加:加水分解された
サンプル[体積=1200ml(上記工程1からのも
の)]を、894mlIPAの添加(室温で攪拌しながら
一滴づつ加えた)によって42.7%IPAにした。サ
ンプルを15〜30分間攪拌した後、30分間11,0
00xgで遠心した(Beckman JA−10ローター;8,
000rpm ;20℃)。廃物のペレットを250ml Omn
imixジャーの中で無水EtOHと磨砕し、次に60ml焼
結ガラスロウ斗に集めた。沈澱物を、ロウ斗上で直接無
水EtOH、次にアセトンで洗浄し、分析の用意に真
空、CaSO4 (Drierite)上、室温で乾燥した。
【0109】(4)2回目IPA添加及び中間生成物回
収:42.7%IPA上澄み流体[体積=2016ml
(上記工程3から)]を、室温で攪拌しながら92.0
mlIPAを一滴づつ加えることによって45.2%にし
た。サンプルを熟成し、上記工程3と同様な遠心を行っ
た。上記工程3と同様に磨砕し、集め、洗浄しそして乾
燥した。Pn18C−Ps中間体生成物の重量は1.6
09mgであった。
【0110】(5)透析及び凍結乾燥:上記工程4から
のサンプルの一部分(1612.5mg)を、室温で約2
時間645mlの蒸留水中で可溶性にした。この溶液
(2.5mg/ml)を、透析チューブ(12,000MW
カットオフ;45mm)に移し、蒸留水に対して4℃で3
0時間透析した、このとき蒸留水を2回別のものに取り
替えた。次に、サンプルを凍結乾燥フラスコへ移し、ド
ライアイス:メタノール浴中でシェル凍結し、そしてVi
rtis(Freezemobile)凍結乾燥機において2〜3日間凍結
乾燥した。最終Ps生成物の回収は1487mgであっ
た。
【0111】実施例25 S.ニューモニアエ(Pneumoniae)18C−OMPC結合
体、Pn18C−Ps−OMPC A.Dowex 50×2(200〜400メッシュ)テトラ
ブチルアンモニウム型樹脂[Dowex 50(Bu4
+ )]の調製:Dowex 50×2(200〜400メッシ
ュ)H+ 型(500g)をH2 O中でスラリーにし、カ
ラムに充填し、1)600mlの水;2)1000mlの6
N HCl;3)400mlのH2 O(流出液がpH紙に対
して中性になるまで);4)72gの10%水性テトラ
ブチルアンモニウムハイドロオキサイド溶液(流出液が
pH紙に対して強アルカリになるまで);5)1000ml
のH2 O(中性まで)の順序で洗浄した。
【0112】B.S.ニューモニアエタイプ18Cポリ
サッカライドテトラアンモニウム型[Pn18C(Bu
4+ )]の調製:Dowex 50×2(Bu4+ )の6
0mlカラムを250mlのH2 Oで洗浄した。Pn18C
−ポリサッカライド(還元m.w.(650mg))を6
5mlのH2Oでカバーし、1時間攪拌した(その時点で
すべてが溶液状であるように見えた)。この溶液をカラ
ムにかけて重力によって浸透させた(2時間、次に真空
下で1時間)。カラムを150mlのH2 Oで洗浄し、一
緒に合せた溶出液を凍結乾燥して655mgの18C(B
4+ )塩を得た。25mgをNMR分析及び保留材料
用に取り出した。
【0113】C.18Cの1,4−ブタンジアミン誘導
体(18C−BuA2 )の調製:18C(Bu4+
(630mg)を143mlのDMSO(ジメチルスルフォ
キシド)でカバーし、3.25時間攪拌した。この時点
ですべての固形物が溶解された、そして1mlを水含有量
についてのカールフィッシャー滴定用に取り出した。H
2 O/mlの値は28.2マイクロモルであることが分っ
た(全部で4ミリモル)。この溶液に165.1mgのカ
ルボニルジイミダゾール(CDI)を加え、得られた溶
液を室温で2.0時間攪拌した。40mlのH2O中に
1.260gの1,4−ブタンジアミンジヒドロクロリ
ド(BuA2 ・2HCl)を含む溶液を調製し、そのpH
を2.5N NaOHで10.20に調節した。この溶
液を氷浴中で冷却した。熟成DMSO溶液を冷BuA2
溶液に徐々に加え、氷浴中でさらに10分間攪拌した。
次に、それを室温で50分間攪拌した後、その溶液をS
PECTRAPOR2透析チューブに充填し、液の上部
から1/2”を切り取り、そして次のように透析した:
1)13.0時間pH7.0 0.1M NaPO4 バッ
ファの15リットルに対して;2)11時間pH7.0
0.01M NaPO4 バッファの15リットルに対し
て;3)10.8時間pH7.0 0.01M NaPO
4 バッファの15リットルに対して;4)9.5時間H
2 Oの15リットルに対して。この時点で体積は190
mlであった。7.5mlアリコートを取り出し、NMRア
ッセイ用に別に凍結乾燥した。残りの182.5mlを、
18Cの1,4−ブタンジアミン誘導体(Pn18C−
BuA2 )の416mgに凍結乾燥した。約5mgのNMR
スペクトルは、ブタンジアミン内部メチレン及びラムノ
ースメチル(18Cの)共鳴の積分を比較することによ
って明確にされたポリサッカライドの100くり返し単
量体単位当り10ブタンジアミン残基の“負荷(loadin
g) ”を示した。
【0114】D.18Cのブロモアセチル化ブタンジア
ミン誘導体(Pn18C−BuA2 −BrAc)の調
製:18C−BuA2 (416mg)を、0.1M pH
9.04バッファ(Kolthoffホウ酸塩−リン酸塩)の3
6mlでカバーし、攪拌して溶液を作った。次に、4.4
8mlのアセトニトリル中の256mgp−ニトロフェニル
ブロモアセテートを加えた。得られた混合物を4℃で2
0時間攪拌した。それをSPECTRAPOR2チュー
ブにおいて次のように透析した:1)6時間15リット
ルH2 Oに対して;2)6時間15リットルH2 Oに対
して;3)6時間15リットルH2 Oに対して。この時
点で60mlの体積があり、それから1.7mlをアッセイ
(NMR,Ouchterlony 及びViscotek) のために取り出
した後、2.42gの乾燥pH8リン酸塩バッファ塩
(0.1M pH8 NaPO4 溶液を凍結乾燥すること
によって調製した)を加えた。溶解した後、それを0.
2ミクロンCORNINGフィルターを通して濾過し
て、18C−BuA2 −BrAcの水性pH8溶液を得
た。濾過はゆっくりであり、4カップフィルターを必要
とした。
【0115】E.Pn18C−BuA2 −BrAcへの
OMPC(N.メニンギチジス)の結合:外膜タンパク
質複合体(N.メニンギチジス、OMPC3.2mg/m
l、80ml)を4つの25ml遠心チューブに充填し、4
℃で2時間60Tiローターにおいて43,000rpm
(43K)で遠心した。チオール化混合物を、40mlの
pH11.09 Na247 バッファに680mgのE
DTA(エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩)及び
120mgのジチオトレイトール(DTT)を溶解するこ
とによって調製した。320mgのN−アセチルホモシス
テインチオラクトンを加え、次にこの溶液を0.2μコ
ーニングフィルター(カップタイプ)を通して濾過し
た。上記遠心からのペレットを濾過されたチオール化混
合物(全部で20ml)の5mlで取り出し、DOUNCE
ホモジナイザーへ移し、再懸濁させた。チューブを、チ
オール化溶液の別の2/10mlを連続的に移すことによ
ってすすいだ。一緒に合せた溶液をDOUNCE中でホ
モジナイズし、全再懸濁物質(40ml)を100ml丸底
フラスコへ移した。ガラス器具をチオール化溶液の別の
20mlですすぎ、反応フラスコに加えた。フラスコを隔
膜でシールしそしてFIRESTONEバルブを用いて
空気をN2 で置換した後、反応混合物を18.5時間熟
成した。次に、60mlを4つの遠心チューブに分け、そ
の各々に1M KH2PO4 (水性)をのせて、43
K、4℃で2時間遠心した。上清を除き、ペレットを
0.1M NaPO4pH8バッファ中に再懸濁した(全
量40mlが最終再懸濁液体積であった)。この溶液を2
つの25ml遠心チューブ(ポリカーボネート)へ等しく
移し、ガラス器具(DOUNCE等)を約10mlのpH8
リン酸塩バッファですすぎ、遠心チューブの仕上げをす
るために使用した。次に、2回目の超遠心(2時間、4
℃、43K)を行った。ペレットを30mlのpH8、0.
1MPO4 バッファ中に再懸濁した。Ellmanアッセイは
全部で24マイクロモルのSH又は約100ナノモル/
mgのOMPCを示した。チオール化タンパク質を100
ml丸底フラスコへ移し、それに濾過された18C−Bu
2 −BrAc溶液を加えた。得られた反応物(すなわ
ち、チオール化OMPCを有する18C−BuA2 −B
rAc)を室温で89時間N2 ボックス中のN2 下で
(ガス抜きしながら)熟成した。
【0116】反応物を次のように仕上げた:5mlのpH
8、0.1MNaPO4 バッファ中に75mgN−エチル
マレイミド(NEM)を含む溶液を0.22ミクロンフ
ィルターを通して濾過し、上記反応混合物に2mlを加え
て4時間熟成した。2.5mlの0.1M pH8 PO4
バッファ中のN−アセチルシステアミンの0.5mlを
0.22ミクロンフィルターを通して濾過し、この溶液
の1.0mlを反応物に加えて22.5時間熟成した。
【0117】完成された生成物を4つの25ml遠心チュ
ーブに等しく充填し、全部で8mlのpH8 0.1M P
4 バッファをのせて、43K、4℃で2時間遠心し
た。上清を除去した後、ペレットをDOUNCEホモジ
ナイザーにおいて全部で40mlのTEDバッファ中に再
懸濁し、ガラス器具をTEDバッファの別の10mlです
すぎ、その溶液を2つの25mlチューブに移した。これ
らのチューブを室温で15.25時間保存した後、43
K rpm、24℃で2時間遠心した。得られたペレットを
DOUNCEホモジナイザーにおいて全部で30mlのT
EDバッファ中に再懸濁し、2つの25ml遠心チューブ
に移し、ガラス器具をTEDバッファの別の20mlです
すぎ、そして43K、4℃で2時間再遠心した。ペレッ
トを50mlのpH7リン酸塩バッファ中に再懸濁し、3回
目の遠心に43K、4℃で2時間かけた。ペレットを8
2mlの水に再懸濁し、20.5ml部分において2つの5
0mlプラスチック無菌(FALCON)遠心チューブへ
移した。4℃で18時間熟成した後、結合体調製物をT
J−6遠心機のTHローターにおいて1000rpm で
3.5分間遠心した。最終生成物結合体懸濁液を、タン
パク質(Lowry)、18Cポリサッカライド(フェノール
/硫酸)、非結合ポリサッカライド(サイズ排除クロマ
トグラフィー−速度ネフェロメトリー(rate Nephelomet
ry) )及びアミノ酸(SPINCO)についてアッセイ
した。
【0118】ポリサッカライド=339マイクログラム
/ml タンパク質=2.57mg/ml 遊離ポリサッカライド:<5%(実験誤差の限界) S−カルボキシメチルホモシステイン/リシン=0.0
25 S−カルボキシメチルシステアミン/リシン=0.00
【0119】実施例 26Pn4−Ps中間体の作成 (1)音波加水分解 Pn4−Ps粉末の0.1gを400mlの食塩水
(0.9%NaCl)に入れ、室温で約4時間攪拌して
溶解した。この溶液をプラスチックビーカー中氷浴上
で、ブランソン音波発生機(Branson Sonifier, 1.5
インチプローブ、セッティングB)を用いて10分間
隔、全部で20分間音波処理した。一区切りごとに粘度
をチェックした。20分後には粘度は1.267センチ
ストロークとなった。加水分解産物を室温に戻してか
ら、酢酸ナトリウム試薬(18.7g)を加えて終濃度
を3%(w/v)とした。 (2)血清学的プローブ サンプルの10mlを用いて、イソプロパノール(IP
A)分画の予備試験と抗体による終点比濁アッセイを行
なうと、Pn4−Psは45−55%IPAで沈殿する
ことが分かった。
【0120】(3)第一回IPA添加 加水分解したサンプル(液量 385ml、上記工程
(1)で得られたもの)に379mlのIPAを室温で
攪拌しながら滴下して加え、IPA濃度を49.7%と
した。サンプルは15−30分攪拌を続けた後、11,
000×gで30分間遠心した(ベックマンJA−10
ローター、8,000rpm,20℃)。ペレットは
純EtOHとともに250ml容のオムニミックスジャ
ー(OmnimixJar)中で摩砕し、60ml容焼結ガラスロ
ート上に集めた。析出物はロート上で直接純EtOH、
アセトンの順で洗浄し、真空下、室温、CaCl2 で乾
燥して分析用に供した。 (4)第二回目のIPA添加と生成物の回収 49.7%IPA上清液(液量727ml、上記工程
(3)から得られたもの)に38mlのIPAを室温で
攪拌しながら加えることにより、IPA濃度を52.2
%とした。サンプルは熟成後、工程(3)と同様に遠心
した。工程(3)と同様にペレットを摩砕し、回収し、
洗浄し、乾燥した。Pn4−Ps生成物の重量は516
mgであった。
【0121】(5)透析と凍結乾燥 工程(4)で得られたPn4−Psサンプルの一部(5
00mg)を200mlの蒸留水に室温で2−3時間か
けて溶解した。この溶液(2.5mg/ ml)を透析チ
ューブ(分画分子量12,000、45mm)に移し、
蒸留水に対して、4℃、27時間透析した。途中で2回
蒸留水を交換した。ついでサンプルを凍結乾燥用の容器
に移し、ドライアイス:メタノール浴中で薄く凍らせ、
Virtis( Freezemobile) 凍結乾燥機で2−3日間凍結乾
燥した。回収されたPn4−Psの最終製品は491m
gで、Kd は0.69であった。この開示から、当業者
にとって他のカルボキシル基を含むPn−Psのサブタ
イプ、たとえばPn1−Ps、Pn5−Psもここに示
した方法により調製でき、おなじく酸性多糖であるPn
4−PsあるいはPn9V−Psと同様に結合体とする
ことができることは自明のことである。
【0122】実施例 27S. pneumoniae type4−OMPC結合体であるPn4−
Ps−OMPC A.ダウエックス50x2(200−400メッシュ)
のテトラブチルアンモニウム型樹脂の調製[ダウエック
ス 50(Bu4+ )] ダウエックス50x2(200−400メッシュ)のH
+ 型(500g)をH2 O中でスラリーとし(CM−6
6)、カラムに充填して順番に、1)H2 O600m
l、2)6N HCl 1000ml、3)H2 O 4
00ml(流出液がpH試験紙で中性になるまで)、
4)10%テトラブチルアンモニウムヒドロキシド水溶
液72g(流出液がpH試験紙で強アルカリになるま
で)、5)H2 O 1000ml(中性になるまで)で
洗浄した。 B.Pneumoniae type 4 多糖のテトラブチルアンモニ
ウム型[Pn4(Bu4N+ )]の調製 ダウエックス50×2(Bu4+ )の65mlのカラ
ムを520mlのH2 Oで洗浄した。Pn4−多糖
(m.w.還元型400mg)を35mlのH2 Oで覆
い、全部が水面下にあるように気を付けながら20分間
攪拌した(攪拌は1晩継続した)。この溶液をカラムに
のせ、重力により浸透させ、カラムを150mlのH2
Oで洗浄した。溶出液を合し、凍結乾燥して504mg
のPn4(Bu4+ )塩を得た。
【0123】C.Pn4の1,4−ブタンジアミン誘導
体(Pn4−BuA2 )の調製 Pn4(Bu4+ )(97mg)を16mgのDMS
O(ジメチルスルホキシド)で覆い、溶液となるまで5
2℃で15分かけて攪拌した。この時点で固体はすべて
溶解し、この溶液を室温まで冷却した。この溶液に、1
60μLのDMSOに溶解した2mgのカルボニルジイ
ミダゾール(CDI)を加え、できた溶液を室温で1.
0時間攪拌した。5mlのH2Oに0.500gの1,
4−ブタンジアミンジヒドロクロリド(BuA2 ・2H
C1)を溶解した液を調製し、pHを5.0N NaO
Hで10.20に調節した。この溶液を氷浴中で冷却
し、熟成させたDMSO溶液を冷BuA2 溶液に徐々に
加え氷浴中でさらに5分間攪拌した。ついでこれを室温
で1時間攪拌し、その後溶液をスペクトロポア−2の透
析チューブに入れ、液の上面から2分の1インチのとこ
ろをクリップでとめ、以下のように透析した。1)pH
7.0の0.1M NaPO4 緩衝液4リットル、1
5.0時間、2)pH7.0の0.01M NaPO4
緩衝液4リットル、9時間、3)H7.0の0.01M
NaPO4 緩衝液4リットル、21時間、4)H2
4リットル、20時間。ついで溶液を凍結乾燥して、7
0mgのPn4の1,4−ブタンジアミン誘導体(Pn
4−BuA2 )を得た。約5mgのサンプルについての
NMRスペクトルから、100個の多糖繰り返し単位あ
たり、22個のブタンジアミン残基が付加されたこと
が、ブタンジアミン内部のメチレンと(Pn4の)N−
アセチルメチル基との共鳴の積分を比較することにより
求められた。
【0124】D.Pn4のブロモアセチル化ブタンジア
ミン誘導体(Pn4−BuA2 −BrAc)の調製 Pn4−BuA2 (54mg)を、5.5mlの0.1
MpH9.04緩衝液(コルトフのホウ酸−リン酸)で
覆い、溶液となるまで攪拌した。1.0mlのアセトニ
トリル中の55mgのp−ニトロフェニルブロモアセテ
ートをこれに加え、生じた混液を17時間4℃で攪拌し
た。これをスペクトロポア−2の透析チューブ中で以下
の様に透析した。1)16リットルの水に対して24時
間、2)16リットルの水に対して8時間、3)16リ
ットルの水にたいして23時間。この時点で容積は1
2.5mlであり、これから1.0mlをとって分析に
供し(NMR、オキタクロニー、ビスコテック)、残り
に275mgの乾燥pH7リン酸緩衝塩(0.1Mのp
H8NaPO4 溶液を凍結乾燥して調製)を加えた。溶
解させた後、0.2ミクロンのコーニングフィルターで
濾過すると、Pn4−BuA2 −BrAcのpH8溶液
が得られた。
【0125】E.OMPC(N. meningitidis)のPn4
−BuA2-BrAcへの結合 外膜蛋白複合体(N. meningitidis, OMPC、 4.
34mg/ ml)(5ml)を80Tiローター中4
3,000rpm(43K)で4℃、2時間遠心した。
チオール化用混合液は85mgのEDTA(エチレンジ
アミン四酢酸二ナトリウム塩)と15mgのジチオスレ
イトール(DTT)を10mlのpH11.09Na2
47緩衝液に溶解して調製した。50mgのN−ア
セチルホモシステインチオラクトンを加え、溶液を0.
2ミクロンフィルターで濾過した。上述した遠心のペレ
ットを5mlの濾過したチオール化用混液ではがし、ド
ーンスホモジナイザーに移して再懸濁させた。再懸濁液
を遠心管に移し、蓋をしてファイアストンバルブを用い
て空気を窒素に置換した。反応混液を19時間熟成さ
せ、遠心管に移し、1MKH2 PO4 水溶液を上層して
2時間4℃43Kで遠心した。上清を除き、ペレットを
10mlの0.1MNaPO4 pH8緩衝液に再懸濁し
た。この液を遠心管に移し、2回目の超遠心を行なった
(2時間、4℃、43K)。ペレットをセクションDで
調製した11.5mlのPn4−BuA2 −BrAcに
再懸濁した。エルマン検定から合計3.44マイクロモ
ルのSHすなわち約158ナノモルのSH/ mgのOM
PCであった。得られた反応物(チオール化OMPCと
Pn4−BuA2 −BrAc)は窒素下で(脱気して)
2 ボックス中室温で66時間熟成させた。
【0126】反応物は以下のようにキャップ化した:5
mgのN−エチルマレイミド(NEM)を1mlのpH
8、0.1MNaPO4 緩衝液に溶解したものを0.2
2ミクロンのフィルターで濾過し、上記の反応混液に加
え、混液を5時間熟成させた。ついで0.1mlのN−
アセチルシステアミンを0.4mlの0.1MpH8リ
ン酸緩衝液に加えたものを0.22ミクロンのフィルタ
ーで濾過し、この液を反応混液に加えて14.5時間熟
成させた。反応混液を43K、4℃、2時間遠心し、ペ
レットを8mlの1×TED緩衝液に再懸濁した。この
液を室温で一晩熟成させ、ついで43K、4℃、2時間
遠心した。ペレットを8mlのTED緩衝液に再懸濁
し、直ちに43K、4℃、2時間の再遠心を行なった。
ペレットを10mlのpH7.0、0.1Mのリン酸緩
衝液に再懸濁し、43K、4℃、2時間の再遠心を行な
った。最終ペレットは7.5mlの水に懸濁した。4℃
で一晩熟成させたのち、懸濁液を1000rpmで3分
遠心し上清を最終結合体として回収した。 分析:ローリー法による蛋白質:0.920mg/ ml フェノール−硫酸法:0.212mg/ ml Ps/Pro=0.23 SCMHC/lys=0.031 SCMC/lys=0.022 この結合体をマウスあるいはアフリカミドリザルに投与
すると、高力価の抗Pn4−Ps抗体が誘導された(P
n4−Ps特異的ELIZA検定で測定)。
【0127】実施例28Pn9V−Ps中間体の作成 (1)音波加水分解 Pn9V−Ps粉末の0.1gを400mlの食塩水
(0.9%NaCl)に入れ、室温で約4時間攪拌して
溶解した。この溶液をプラスチックビーカー中氷浴上
で、ブランソン音波発生機(Branson Sonifier, 1.5
インチプローブ、セッティングB)を用いて3分間音波
処理した。このあと粘度をチェックした。13分後、も
う一分音波処理すると粘度は1.117センチストロー
クとなった。加水分解産物を室温に戻してから、酢酸ナ
トリウム試薬(19.5g)を加えて終濃度を3%(w
/v)とした。 (2)血清学的プローブ サンプルの10mlを用いて、イソプロパノール(IP
A)分画の予備試験と抗体による終点比濁アッセイを行
なうと、Pn9V−Psは40−45%IPAで沈殿す
ることが分かった。 (3)第一回IPA添加 加水分解したサンプル(液量 391ml、上記工程
(1)で得られたもの)に281mlのIPAを室温で
攪拌しながら滴下して加え、IPA濃度を41.8%と
した。サンプルは15−30分攪拌を続けた後、11,
000×gで30分間遠心した(ベックマンJA−10
ローター、8,000rpm,20℃)。ペレットは
純EtOHとともに250ml容のオムニミックスジャ
ー(OmnimixJar)中で摩砕し、60ml容焼結ガラスロ
ート上に集めた。析出物はロート上で直接純EtOH、
アセトンの順で洗浄し、真空下、室温、CaCl2 で乾
燥して分析用に供した。 (4)第二回目のIPA添加と生成物の回収 41.8%IPA上清液(液量637ml、上記工程
(3)から得られたもの)に28.6mlのIPAを室
温で攪拌しながら加えることにより、IPA濃度を4
4.3%とした。サンプルは熟成後、工程(3)と同様
に遠心した。工程(3)と同様にペレットを摩砕し、回
収し、洗浄し、乾燥した。Pn9V−Ps標品の重量は
342.2mgであった。 (5)透析と凍結乾燥 工程(4)で得られたPn9V−Psサンプルの一部
(347mg)を139mlの蒸留水に室温で4−5時
間かけて溶解した。この溶液(2.5mg/ ml)を透
析チューブ(分画分子量12,000、45mm)に移
し、蒸留水に対して、4℃、25時間透析した。途中で
2回蒸留水を交換した。ついでサンプルを凍結乾燥用の
容器に移し、ドライアイス:メタノール浴中で薄く凍ら
せ、Virtis(Freezemobile) 凍結乾燥機で2−3日間凍
結乾燥した。回収されたPn9V−Psの最終製品は3
03.5mg、Kd =0.60であった。 (6)第三回目のIPA添加と生成物の回収 44.3%IPA上清液(液量655ml、上記工程
(4)から得られたもの)に30.8mlのIPAを室
温で攪拌しながら加えることにより、IPA濃度を4
6.8%とした。サンプルは熟成後、工程(3)と同様
に遠心した。工程(3)と同様にペレットを摩砕し、回
収し、洗浄し、乾燥した。Pn9V−Ps生成物の重量
は410.8mgであった。 (7)透析と凍結乾燥 工程(6)で得られたPn9V−Psサンプルの一部
(420.4mg)を168mlの蒸留水に室温で4−
5時間かけて溶解した。この溶液(2.5mg/ml)
を透析チューブ(分画分子量12,000、45mm)
に移し、蒸留水に対して、4℃、25時間透析した。途
中で2回蒸留水を交換した。ついでサンプルを凍結乾燥
用の容器に移し、ドライアイス:メタノール浴中で薄く
凍らせ、Virtis( Freezemobile) 凍結乾燥機で2−3日
間凍結乾燥した。回収されたPn9V−Psの最終製品
は342.5mg,Kd =0.65であった。 (8)当業者にとって工程(4)および(6)の標品が
各サブフラクションの加重平均特性的分析特性を有する
単一標品として、より多量のIPAを加えて一緒に回収
し、ついで透析、凍結乾燥を行なえるものであることは
あきらかである。また当業者にとってPn1−Ps、P
n5−PsもPn4−PsあるいはPn9V−Psと同
様に調製できることは自明のことである。
【0128】実施例 29Pn9V−PsとOMPCの結合 実施例28で調製したPn9V−Psは実施例27にし
めしたPn4−Psと同様の方法で結合体とした。
【0129】実施例30 Pn9V/18C-Ps 中のアセテート及びPn4-Ps中のピルベート
の量的決定 肺炎双球菌(Pn)のカプセル状ポリサッカライド(Ps)の製
造の間にPn4-Ps中のO−ピルベート並びにPn9V-Ps 及び
Pn18C-Ps中のO−アセテート基の残留量の量を測るため
一つの方法が開発された。O−アセチル若しくはO−ピ
ルベート基は加水分解により最初に放出され、それか
ら、抑制された伝導性で連結された高効率陰イオン交換
クロマトグラフィを利用して、PnPs水解物中のアセテー
トとピルベートは同定され計量された。
【0130】未処置の及び処置されたPn4, Pn9V,及びPn
18C のサンプルはこの方法で分析された。予備的な結果
は、未処置の及びサイズ化されたPn4 に対して各Ps繰り
返し単位に対するピルベートが約1:1及び0.8:1
のモル比を示した。Pn18C-Psにおける各Ps繰り返し単位
に対するアセテートのモル比は、未処置のそしてサイズ
化されたサンプルに対して各々1:1及び0.8:1、
そして未処置のそしてサイズ化されたPn9Vに対して各々
1.7:1及び1.5:1であることが発見された。Pn
18C-Ps-OMPC 結合水性バルクのサンプルは又各Ps繰り返
し単位に対するO−アセテートのモル比について分析さ
れ、約0.5:1であることが見いだされた。
【0131】ピルベート基は第4型カプセル状ポリサッ
カライドにおける有力な免疫検出物であり、その除去は
免疫学的特性において特徴づけられた変化を生じさせる
いうことが報告されている[Heidelberger, M., Dudman,
W.F., 及びNimmich, W., 'Immunochemical relations
hips of certain capsular polysaccharides of Klebsi
ella, pneumococci,及びRhizobia' J. Immunol., 104:1
321-1328, (1970); Higginbotham, J.D., Heidelberge
r, M., 及びGotschlich, E., 'Degradation ofa pneUmo
coccal type-specific polysaccharide with exposure
of group-spicificity.' Proc. Natl. Acad. Sci. USA,
67:138-142, (1970)]。同様に、型Pn18C-Psポリサッカ
ライドにおけるO−アセテート基の除去はその免疫学的
特性を破棄する[Estrada-Parra, S., 及びHeidelberg
er,M., 'The specific polysaccharide of type XVIII
pneumococcus' Biochemistry, 2:1288-1294 (1963)]。
従って、Pn18C-Ps及びPn4 におけるアセテートとピルベ
ートの決定のための量的な方法を開発することが必須で
あった。デ−O−アセチレート化されたPn9Vは比濁計測
定によって決定されるような抗原反応性を有しなかった
ことから、Pn9VにおけるO−アセチル基はまたPn9Vの免
疫学的構造における重要な役割をも演ずることができ
る。
【0132】我々は、O−アセテートはアルカリ条件(p
H11)下4℃においてPn9V及びPn18C-Psから容易に放出さ
れること及びO−ピルベートは65℃で加熱の上でPn4
から容易に放出されることを発見した。我々はアセテー
トとピルベートは0.98mM NaOH の1ml/minの流量及び移
動相として2% MeOH でOmniPac PAX500カラムを用いて加
水分解されたPnPs試料から分離できることを発見した。
検出は再生試薬として10ml/minの流量で25mM H2SO4を用
いる被抑制伝導性検出(suppressed conductivity detec
tion) によって成された。各々Pn18C-Ps、9V 及びPn4 か
らのO−アセテート及びO−ピルベートの量的HPLC
分析のための最も望ましい加水分解条件は、この例中に
開示される。
【0133】装置編成 Dionex BioLCがOmniPac PAX-500 ガード、及び分析カラ
ム(4.6x250mm) とともに用意された。被抑制伝導性検出
は再生試薬として25mN硫酸を用いて成された。流量はDi
onexオートレジェンユニットで10ml/minに設定された。
加水分解されたPnPsの試料からアセテートとピルベート
を分離するための移動相及び勾配プログラムは以下の表
に示される: 緩衝液1 − 1mM水酸化ナトリウム 緩衝液2 − 100% メタノール 緩衝液3 − 200mM 水酸化ナトリウム 緩衝液4 − 水 時間 緩衝液1/% 緩衝液2/% 緩衝液3/% 緩衝液4/% 流量/(ml/min) 0 98 2 0 0 1 12.5 98 2 0 0 1 12.6 58 2 0 40 1.5 20.0 58 2 0 40 1.5 20.1 98 2 0 0 1.5 30.0 98 2 0 0 1.5 30.1 98 2 0 0 1 50.0 98 2 0 0 1 これらの条件と3μジーメンスの感度の検出器を用い
て、およそ5.2 及び9.5分の保持時間で溶出するアセテ
ート及びピルベートの各々4nmolが、それぞれ容易に検
出された。 試料調製 メルク社製造部門からの精製されたPnPs試料を、Aquast
ar V3000容積測定式水分滴定計を用いることによってカ
ール・フィッシャー滴定に付し、残余量のH2Oを含むと
決定された。それからmlあたり1.0mg 乾量の濃度でMill
i-Q H2O 中に溶解させた。試料(100 μg/ml )が室温
で16時間2mM NaOH中にて処理され、Pn9V-Ps 及びPn18C-
Ps試料からO−アセテートが分離された。Pn4-Ps試料は
Pb4 からのO−ピルベートの分離のため65℃で16時間1
mM HCl中で加水分解された。サイズ化されたPn9V及びPn
18C-Ps及びPn18C-Ps-OMPC 結合水性バルクの試料もまた
高pH陰イオン交換クロマトグラフィーによってモノサッ
カライド構成分析及びパルス電流滴定検出に付された。
モノサッカライド構成分析は、サイズ化され水性結合大
の試料中のPnPsの正確な濃度を得るために行われた。ア
セテート、ピルベート及びN−アセチルマンノスアミン
標準物はMilli-Q H2O 中に200nmol/mlの濃度で溶解され
た。
【0134】試料及び標準の加水分解 Pn18C-Psのデ−O−アセチルアクションが、四つのNaOH
濃度(1,2,5,及び50mM) 、種々の温度(4,25,45,及び65
℃) 及び種々の時間(3,5,及び16時間)でPn18C-Psを処
理することで検討された。アセテート、ピルベート及び
N−アセチルマンノスアミンの標準溶液も、デ−O−ア
セチレーションのために必要な条件はまたアセテート/
ピルベートの減成に若しくはN−アセチル基の損失に帰
着するかどうかを決定する研究中に含まれた。種々の濃
度(1,10,100mM) 、時間(3,5, 及び16時間)、そして温
度(65, 85,及び100 ℃) における水酸化ナトリウム(50
mM/100℃/16h) 若しくは塩酸での処理を続けてPn4から
のピルベートの分離が研究された。
【0135】比濁計 デ−O−アセチレーション若しくはデ−O−ピルビレー
ション前後のPn9V-Ps、Pn18C-Ps、及びPn4-Psの比濁分
析的活性が測定された。試料は1, 1.5, 5, 及び2.5 μ
g/mlに希釈された。
【0136】高効率サイズ排除クロマトグラフィー(H
PSEC) デ−O−アセチレーションまたはデ−O−ピルビレーシ
ョン前後のPn9V-Ps 、Pn18C-Ps及びPn4 のHPSECが
測定された。流量制限器を装備した7.5x600mmTSKG6000P
Wカラムが50℃、800-1000psi で加熱され0.2M酢酸ナト
リウム0.3ml/min で平衡にさせた。試料60μg ( 1mg/m
l)をカラムに注入し、移動速度0.3ml/min で溶出した。
カラム溶離剤は0.5ml/min の流速で0.5M NaOH の後カラ
ム追加物と混合し、Dionexパルス電流滴定検出器でモニ
ターして、Kdを測定した。
【0137】アッセイ感受性及び線型性 検出器線の線型性及び感受性がピルベート及びアセテー
トの両方に対して3μジーメンスで決定された。ピルベ
ート及びアセテートは低い方の限界として0.125 nmolま
で検出可能であった。双方の成分の検出器応答はピルベ
ート及びアセテートにつき各々0.9999及び0.9992の相関
係数で2nmolを通じて線型である。
【0138】Pn18C-Psから分離されるO−アセテートの
オムティミゼーション 時間進行加水分解P18C-Ps の予備的研究は、低温でのア
ルカリ加水分解に対するO−アセチル基の不安定性を明
らかにした。2mM 水酸化ナトリウムは16時間の培養で P
n18C-Ps を完全にデ−O−アセチレートへ十分であっ
た。より高い温度(>25℃) 処理がPn9V O−アセテート
の測定を妨げるN−アセチルマンノスアミンからのN−
アセテートを放出することが見いだされた。PnPsからの
O−アセテートの除去のための最も望ましい加水分解条
件は4℃で16時間であることが見いだされた。1%以下
のアセテートが室温で16時間2mM NaOHで処理されたN
−アセチルマンノスアミンの標準から分離されることが
見いだされた。
【0139】Pn4 から除去するO−ピルベートのオプテ
ィミゼーション Pn4 の加水分解研究は当初水酸化ナトリウム加水分解を
用いることによって請け負われた。水酸化ナトリウムが
用いられたときピルベートは殆ど回収されなかったとい
うことが速やかに発見された。初期の制御研究で、ピル
ベートは100 ℃でH2O 中のPn4 から分裂されたというこ
とを明らかにされた。この情報で、上昇温度でのHCl 加
水分解を用いてPn4 からのO−ピルベート放出のオプテ
ィミゼーション研究を行うことが決定された。ピルベー
トの幾らかの減成がより高い温度で見られた。これはPn
4 同様の条件の下で加水分解されたピルベート標準の例
で明示できる。65℃で16時間1mM HCl 中で加水分解が
行われたときピルベートの最大の回収が生じた。
【0140】PnPs試料でのO−アセテート及びO−ピル
ベートの分析 出発PnPs、サイズ化されたPnPsそして一つのPn18C-Ps-O
MPC 結合物を代表する種々の試料が、Pn9V-Ps/18C 中の
O−アセテートを放出するため室温下2mM NaOH 中での
若しくはPn4-Ps中のO−ピルベートを放出するため65℃
下1mMHCl中での加水分解の後上述されたHPLC法に
よってO−アセテート/ピルベートに関して分析され
た。この研究の結果を以下に示す: 試料 各Ps繰り返し単位に対するピルベート/アセテートの比 Pn4 、試料1 1.0 Pn4 、試料2 0.8 Pn9V、試料1 1.7 Pn9v、試料2 1.5 Pn18C-Ps、試料1 1.0 Pn18C-Ps、試料2 0.8 Pn18C-Ps-OMPC 水性大 0.5
【0141】結果は、サイズ化されたPnPs中の側鎖基の
保持はPn9V-Ps に関しておよそ90%、そしてPn4
及び18C に関して80% であった。Pn18C-Ps-OMPC 接合水
性大におけるO−アセテートの保持はおよそ50% であっ
た。Pn18C-PsとPn4 の理論的な値はPs繰り返し単位1mo
l 当たりアセテート若しくはピルベート1mol でありPn
9Vに対してその比が2:1 である。[ Jansson, P-E., Lin
dberg, B.,及びLindquist, U. 'Structural studies of
the capsular polysaccharides from Streptococcuspn
eumoniae Type 4.' Carbohyd. Pes., 95:73-80, (1981)
。Lugrowski, C. 及びJennings, H. J. 'Structural d
etermination of thecapsular polysaccharide of Stre
ptococcus pneumoniae Type 18C.' Carbohyd.Pes. 131:
119-129, (1984)。Perry, M. B., Daoust, V., 及びCar
los, D. J. 'The specific capsularpolysaccharide of
Streptococcus pneumoniae Type 9V.' Can. J. Bioche
m. 59:524-533, (1981)]。Pn18C-Ps-OMPC 接合物におい
て見出されるO−アセテートのより低い保持は、低温で
のアルカリ条件に対してのO−アセチル基加水分解の感
受性から予想される。
【0142】試料Pn4 、Pn9V、及びPn18C-Ps及びデ−O
−ピルビレート化された若しくはデ−O−アセチレート
化された試料の比濁計的活性が測定された。結果は、た
とえ未処理試料のKdでも比濁活性はこれらの側鎖基の
除去の後には完全に失われた、ということを示した。K
dのは上述したHPSEC法によって得られた。しかし
ながら、穏やかな酸加水分解によるデ−O−ピルビレー
ション後のPn4 のKdは0.60から0.68に上昇し、その出
現はその塩の体積に近い。Pn4 及びPn18C-Psのための抗
原性日数は、肺炎双球菌ポリサッカライド免疫学的反応
性におけるこれらの側鎖基の重要性に関して他の調査者
の仕事を支持する。Pn9Vに関する結果はグルクロン酸に
加えて、この分子のO−アセチル基が同様に重要な免疫
学的決定因であることを示唆している。
【0143】以上のように、この方法によって、Pn4 中
のO−ピルビルケタール並びにPn9V及びPn18C-Ps中のO
−アセテートの量的分析のための、迅速で敏感な手段が
開発された。この手段はPn4 、Pn9V、及びPn18C-Psとい
うポリサッカライドの抗原的構造を残すためにそれらの
サイズ化と結合のための正しい過程を定義することにお
いて有意義である。
【0144】実施例31 Pn6B-Ps-MIEP結合物の単離 1. 2つの結合反応混合物試料(一つは他方のH2O 透
析された試料を表わす)が使用されるまで3−8℃で保
存された。 2. 0.2MOPS pH7.2 緩衝剤が該試料に加えられ、約7
mMという最終濃度が得られた。固体GuHCl が該試料に加
えられ、4.2Mという最終の濃度が達成された(註:GuHC
l1.42g/ 試料mlが、固体のGuHCl の添加のために体積の
増加を補償するために加えられなければならない。同様
に、体積増加を勘案するために緩衝剤添加が調整されな
ければならない。その結果試料組成がカラム溶出液組成
により接近する。あるいは、試料はクロマトグラフィに
付す前にカラム溶出液に対し透析されることができよ
う)。 3. 試料の2.8ml (ローリープロテインアッセイ(low
ry protein assay) に基づいたプロテイン約1mgを含有
する)を、0.6ml/min の流速で6mGuHCl 10mM MOPS pH
7.2において平衡に達したセパクリル(sephacryl)S−1
000の12.6x96 cmカラムに注入した。カラム溶出液が280
nM で連続的にモニター(perkin Elmer LC235 ダイオー
ドアレイ検出器)され、3ml のフラクションが収集され
た。 4. プロテイン分配はA280に基づいており(スペクト
ルと同じく)そしてPn6B-Ps 分配はPn6B-Ps 特定のRIA
アッセイに基づいている。Pn6B-Ps-BrAc単独の溶出部分
に基づいて、そして不活性化されたMIEPとの物理的な混
合物において、PSとプロテインの両方を含む断片溜を作
成し、該Pn6B-Ps-BrAcについて観察される位置から明確
に溶出したものがPn6B-Ps-MIEP結合物として推定に基づ
いて明示された。 5. 溜はYM-30 膜を用いての限外ろ過によって濃縮さ
れ、Milli-Q H2O を用いてろ過された。プロテインとPn
6B-Ps内容量は量的組成研究から見積もられた。SCMHC
はアミノ酸分析によって検出された。
【0145】実施例32 肺炎双球菌ポリサッカライドPn18C-Ps直接RIAアッセ
イ このアッセイは肺炎双球菌ポリサッカライド型18C の計
量のために用いられる。それは多層サンドイッチRIA
アッセイである。ラビット(Rabbit)anti-Pn18C-Ps がポ
リスチレンビーズにヒートされる。ビーズはPn18C-Psを
含有する試料溶液中にて培養される。培養後、ビーズは
洗浄され、Pn18C-OMPCに対するマウス抗体を含有する第
二溶液中で再培養される。この培養後、ビーズは洗浄さ
125I−ヤギ抗マウスIgG を含有する溶液中で3回培養
する。プレートは再度洗浄され、その後ビーズは計量の
ためプラスチックチューブに移される。P18C-Ps の未知
の試料は計量のため標準曲線に比較される。
【0146】装置 1. RIAキット: Abbot Labs、診断法部門、カタ
ログNo.6171-10 2. クイックウォッシュシステム、Abbot Labs、診断
法部門 3. 可調整ピペット及び使い捨てピベットチップ(エ
ッペンドルフデジタルを参照)。 4. ガンマカウンター(Abbott Autologic参照) 5. 鏡面仕上げの1/4"ポリスチレンビーズ、Precisio
n Plastic Ball Co., 3000 N, Cicero Ave., Chicago,
Illinois 60641。
【0147】試薬 1. ニューヨーク州公共医療施設 Anti-Pn18C-Ps抗体
ロットR18-44若しくはその等価物。 2. マウスanti-Pn18C-Ps OMPCアンチセラ (pool 11
260-235 若しくはその等価物)。 3. ゴート、アンチ−マウスIgG 125I- ラベルされた
アンチセラ:MA02118 、ボストン、アルバニーストリー
ト549 、ニューイングランドヌクレアー、NEX159 4. インキュベーション緩衝剤:次のものを含有する
RCM8 1.0% BSA Sigma A2153 0.1% アジド Sigma S2002 5. 希釈液 胎児牛血清 8部 Sigma F3885 ヤギ血清 1部 Sigma G6767 ウサギ血清 1部 Sigma R4505 TWEEN 20 0.05% Sigma P1379 アジド 0.1% Sigma S2002
【0148】3. anti-Pn18C-Ps コートされたビーズ
1個を試料若しくは標準物を含むプレートの各ウェルに
加え、全てのビーズが完全に緩衝物で覆われることを請
け合うために穏やかに浸透する。 4. プレートをRIAキットで供給された粘着性の裏
張で覆い、6時間室温にてプレートを培養する。 5. プレートをクイックウォッシュ(Qwik Wash )装
置と脱イオン水を用いて洗浄する。 6. マウスanti-18C抗体を希釈液中1:1000に希釈す
る。 7. この溶液200 μl をビーズ一個を含む各ウェルに
加える。 8. プレートを覆い、室温で一晩培養する。 9. プレートをクイックウォッシュ装置と脱イオン水
を用いて洗浄する。 10. 125I- ラベルされたヤギ、アンチ−マウス抗体
を希釈液に15000cpm/10μl まで希釈( 〜1:160 希釈)
する。 11. この溶液20μlをビーズ一個を含む各ウェルに
加える。 12. プレートを覆い、37℃で2時間培養する。 13. プレートをクイックウォッシュ装置と脱イオン
水を用いて洗浄する。 14. RIAキットで供給されるプラスチックチュー
ブにビーズを移し、好適なガンマカウンターでカウント
する。
【0149】計算 1. 各サンプル、標準、及び培養緩衝コントロールの
それぞれについて平均を得るために複数の測定を共に合
わせる。全ての標準及び試料から培養緩衝コントロール
を基礎とする。 2. 統計的な計算のために用意された計算機を使用し
て、標準線のためのデータを入力する。そして相関係数
と線の勾配を計算する。 3. 好適な標準線を使用して(自由部分は自由部分
に、結合部分は結合部分に)、試料の応答を計算し、希
釈のために調製する。
【0150】上述した同様の手段は置換型の特定の試薬
によって他のPn-Ps 種のいかなるものに対しても適用可
能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12P 19/04 C 7432−4B 21/00 A 8214−4B //(C12P 19/04 C12R 1:46) (C12P 21/00 C12R 1:36) (72)発明者 アーピ ハゴピアン アメリカ合衆国,19446 ペンシルヴアニ ア,ランスデール,ハートレイ ドライヴ 771 (72)発明者 ウイリアム ジエー.ミラー アメリカ合衆国,19454 ペンシルヴアニ ア,ノース ウエールズ,オールド チヤ ーチ ロード 232 (72)発明者 シヤーロツテ シー.イプ アメリカ合衆国,19422 ペンシルヴアニ ア,ブルー ベル,チヤドウイツク プレ イス 1665 (72)発明者 ジヨン ピー.ヘネシー,ジユニア アメリカ合衆国,18917 ペンシルヴアニ ア,ダブリン,フオツクス ホロー ロー ド 114 (72)発明者 デニス ジエー.キユベク アメリカ合衆国,26426 ウエスト ヴア ージニア,セイレム,キヤロライナ アヴ エニユー 76 (72)発明者 パメラ デー.バーク アメリカ合衆国,19446 ペンシルヴアニ ア,ランスデール,ヨークタウン ストリ ート 862 (72)発明者 ステフエン マルブルグ アメリカ合衆国,08840 ニユージヤーシ イ,メチユチエン,コンコード アヴエニ ユー 50 (72)発明者 リチヤード エル.トルマン アメリカ合衆国,07059 ニユージヤーシ イ,ウオーレン,アツパー ウオーレン ウエイ 29

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストレプトコッカス ニューモニエの1
    種以上の亜型由来の多糖に共有結合的に結合した免疫原
    性タンパク質を包含している結合体であって、該多糖は
    平均して1分子当り約1200未満の繰り返し単位を有
    し、分子量約1×105 〜1×106 、多分散性1.0
    〜1.4及び肺炎連鎖球菌群特異的C多糖の混入レベル
    が型特異的多糖の3.0%以下である。
  2. 【請求項2】 該多糖が抗原性指数0.7〜1.1及び
    固有粘度0.6〜3.0dL/gを有する請求項1記載の結
    合体。
  3. 【請求項3】 該多糖が1,2,3,4,5,6B,7
    F,8,9N,9V,10A,11A,12F,14,
    15B,17F,18C,19F,19A,20,22
    F,23F及び33Fから選択されるストレプトコッカ
    ス ニューモニエ亜型のいずれかに由来する請求項2記
    載の結合体。
  4. 【請求項4】 該多糖がサイズ多分散性1.0〜1.
    4、型特異的多糖と比較した場合のC多糖混入レベル3
    %未満であって、以下の1)〜7)の多糖、1)ストレ
    プトコッカス ニューモニエ6B:該多糖は (a)MN 約3×105 〜6×105 (b)Kd(ピーク)約0.60±0.05 (c)MW 約3×105 〜7×105 (d)0.1Mリン酸ナトリウムpH7.2中の固有粘度
    1.0〜2.0及び (e)平均して1分子当り約1000未満の繰り返し単位
    を有する 2)ストレプトコッカス ニューモニエ14:該多糖は (a)MN 約3×105 〜8×105 (b)Kd(ピーク)約0.60±0.05 (c)MW 約4×105 〜1×10 (d)0.1Mリン酸ナトリウムpH7.2中の固有粘度
    0.6〜1.6及び (e)平均して1分子当り約1200未満の繰り返し単位
    を有する 3)ストレプトコッカス ニューモニエ19F:該多糖
    は (a)MN 約2×105 〜6×105 (b)Kd(ピーク)約0.65±0.05 (c)MW 約2×105 〜6×105 (d)0.1Mリン酸ナトリウムpH7.2中の固有粘度
    1.0〜2.0及び (e)平均して1分子当り約1000未満のモノマー繰り
    返し単位を有する 4)ストレプトコッカス ニューモニエ23F:該多糖
    は (a)MN 約2×105 〜6×105 (b)Kd (ピーク)約0.54±0.05 (c)MW 約4×105 〜8×105 (d)0.1Mリン酸ナトリウムpH7.2中の固有粘度
    1.5〜3.0及び (e)平均して1分子当り約1000未満のモノマー繰り
    返し単位を有する 5)ストレプトコッカス ニューモニエ4:該多糖は (a)MN 約2×105 〜4×105 (b)Kd (ピーク)約0.65±0.05 (c)MW 約2×105 〜5×105 (d)0.1Mリン酸ナトリウムpH7.2中の固有粘度
    1.0〜3.0及び (e)平均して1分子当り約600未満のモノマー繰り返
    し単位を有する 6)ストレプトコッカス ニューモニエ9V:該多糖は (a)MN 約3×105 〜6×105 (b)Kd (ピーク)約0.65±0.05 (c)MW 約3×105 〜7×105 (d)0.1Mリン酸ナトリウムpH7.2中の固有粘度
    1.0〜2.0及び (e)平均して1分子当り約800未満のモノマー繰り返
    し単位を有する 7)ストレプトコッカス ニューモニエ18C:該多糖
    は (a)MN 約2×105 〜6×105 (b)Kd (ピーク)約0.65±0.05 (c)Mw 約2×105 〜6×105 (d)0.1Mリン酸ナトリウムpH7.2中の固有粘度
    1.5〜3.0及び (e)平均して1分子当り約700未満の繰り返し単位を
    有する 又はこれらの多糖類の混合物に由来し、該多糖がナイセ
    リアメニンギチジスbの外膜タンパク質複合体(OMP
    C)又はそのMIEPサブユニットに結合される請求項
    3記載の結合体。
  5. 【請求項5】 OMPC又はMIEPとPn−Psが多
    糖ヒドロキシルで結合する場合には式 【化1】 で、カルボン酸基を有する多糖類の場合には 【化2】 であらわされるようにスペーサーを介して結合され(式
    中PROはOMPC又はMIEPを表わしPn−Psは
    肺炎連鎖球菌多糖を表わす)、結合体がPn−Ps:O
    MPC又はPn−Ps:MIEP質量比約0.05〜
    0.5を有し、加水分解及びアミノ酸分析によるSCM
    HC/Lys比が0.01〜0.15である請求項4記
    載の共有結合的結合体。
  6. 【請求項6】 (a)肺炎連鎖球菌を培養して粗製肺炎
    連鎖球菌多糖を単離するか又は肺炎連鎖球菌多糖末を可
    溶化する。 (b)工程(a)の多糖を所定の点まで精製及び部分加
    水分解して工程(a)の粗製多糖と比較した場合、多糖
    の型特異抗原性が30%以上は低下していない、結合を
    受けやすい多糖を生成させる。 (c)工程(b)の生成物を免疫原性タンパク質と結合
    させるが、但し工程(a)で培養した肺炎連鎖球菌は亜
    型4,6B,9V,14,18C,19F及び23Fの
    1種以上から選択され、Pn−Psは抗−Pn−Ps型
    特異抗体を用いるオキタロニー二重免疫拡散又は速度比
    濁検定により測定した場合その抗原性を保持し、結合前
    の該Pn−Psは次の通り各々列挙したPn−Ps亜型
    に対する0.9M塩化ナトリウム中1mg/ml 溶液の粘度
    又はKd(ピーク)終点まで約2000〜15000P
    SI圧力下ゴーリンプレスで剪断するか又は100℃で
    24時間加熱又は音波処理によって加水分解されたもの
    であり、 Pn−Ps亜型 標的終末 標的終末 粘度 Kd(ピ−ク) (センチストークス) Pn4−Ps 1.5−1.00 0.65±0.05 Pn6B−Ps 1.3−1.00 0.60±0.05 Pn9v−Ps 1.3−1.00 0.65±0.05 Pn14−Ps 1.1−0.95 0.60±0.05 Pn18C−Ps 1.5−1.00 0.65±0.05 Pn19F−Ps 1.3−1.00 0.65±0.05 Pn23F−Ps 1.5−1.00 0.54±0.05 次いで場合によってはクロマトグラフィー処理又はアル
    コール分画して多分散性1.4以下を有する物質を選択
    したものである:方法によって製造される肺炎球菌多糖
    −免疫原タンパク質結合体。
  7. 【請求項7】 a)粗製肺炎連鎖球菌多糖Pn−Psを
    単離する: b)i−任意により不純物をイオン交換吸着することに
    よって粗Pn−Psを精製する ii−粗Pn−Psを部分加水分解又は機械的に剪断す
    る: c)任意によりサイズ及び純度に応じて部分加水分解P
    n−Psを分画する: d)工程(a)〜(c)により分画した1種以上の肺炎
    連鎖球菌亜型に由来するPn−Psを誘導化してペンダ
    ント求核又は親電子部分を示させる: e)ナイセリアメニンギチジスb OMPC又はそのサ
    ブユニットを単離する: f)OMPC又はそのサブユニットを官能基化して反応
    性親電子又は求核部分を示させる: g)工程(d)の多糖を工程(f)のタンパク質と結合
    させる: h)結合体をキャップ形成して残留官能基を除去する: i)結合体生成物を単離する: ことを特徴とするPn−Ps−PRO結合体の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項7における工程(b)及び(c)
    が(b)1−場合により溶液pH約5においてアニオン不
    純物をワットマンDE52に吸着させる 2−溶液としたPn−Psを 1. 50〜150℃で1〜48時間加熱する又は 2. 音波処理プロープの粉末条件により5秒〜5分間音
    波処理し、次いで冷却し、更に音波処理する又は 3. 約2000〜15000PSI圧力下ゴーリンプレ
    スで剪断することによって、所定の粘度まで部分加水分
    解して、抗肺炎連鎖球菌型特異的抗体に対する結合を粗
    Pn−Psと比較した場合30%以上は減少させない: (c)加水分解Pn−Psを分画し分子量1×105
    1×106 を有する画分を i−所定濃度のイソプロパノールを用いて分別アルコー
    ル沈澱して所望のPn−Psサイズを沈降させる又は ii−5×104 〜1×106 サイズの多糖類を取りこみ
    かつ分画することができる分子ふるい液体クロマトグラ
    フィーカラムによる分画によって選択することを特徴と
    し、表に挙げた多糖それぞれの加水分解又は剪断の終末
    点は、その亜型Pn−Psの終末点に従い0.1%リン
    酸ナトリウム1mg/ml 溶液pH7.2の粘度又はクロマト
    グラフィーによって定量される: Pn−Ps亜型 標的終末 標的終末 粘度 Kd(ピ−ク) (センチストークス) Pn4−Ps 1.5−1.00 0.65±0.05 Pn6B−Ps 1.3−1.00 0.60±0.05 Pn9v−Ps 1.3−1.00 0.65±0.05 Pn14−Ps 1.1−0.95 0.60±0.05 Pn18C−Ps 1.5−1.00 0.65±0.05 Pn19F−Ps 1.3−1.00 0.65±0.05 Pn23F−Ps 1.5−1.00 0.54±0.05 ことを包含している請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 該結合体の免疫学的有効量を哺乳類に投
    与することを特徴とする請求項1記載の結合体の使用方
    法。
  10. 【請求項10】 請求項1の結合体と不活性担体を包含
    し、任意にアジュバント又は免疫調節化合物又は別の免
    疫原の免疫学的有効量を包含し、該不活性担体が水酸化
    アルミニウム、リン酸アルミニウム、ミョウバンであ
    り、該別の免疫原が肝炎B、肝炎A、非A−非B肝炎、
    エイズ、ジフテリア−百日咳−破傷風、麻疹、おたふく
    かぜ、風疹、水痘、ポリオ及びヘモフィルスインフルエ
    ンザbに対するワクチンの1種以上の中から選択され、
    結合体がPn4−Ps−OMPC、Pn6B−Ps−O
    MPC、Pn9V−Ps−OMPC、Pn14−Ps−
    OMPC、Pn18C−Ps−OMPC、Pn19F−
    Ps−OMPC、Pn23F−Ps−OMPC、Pn1
    −Ps−OMPC、Pn5−Ps−OMPC及びPn7
    F−Ps−OMPCから選択される結合体の1種以上を
    包含しているワクチン組成物。
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