JP2010265279A - インターロイキン−12とともに処方された肺炎球菌および髄膜炎菌のワクチン - Google Patents

インターロイキン−12とともに処方された肺炎球菌および髄膜炎菌のワクチン Download PDF

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Abstract

【課題】肺炎球菌もしくは髄膜炎菌に対するワクチン組成物の提供。
【解決手段】肺炎球菌もしくは髄膜炎菌の抗原のような抗原および懸濁液状で鉱物上に吸着されていてもよいインターロイキンIL−12の混合物を含んで成るワクチン組成物。肺炎球菌もしくは髄膜炎菌の抗原は担体分子に複合されてよい。これらのワクチン組成物は抗原に対する保護的免疫応答を調節する。
【選択図】なし

Description

本発明は新規なワクチン組成物に関し、より具体的には、肺炎球菌莢膜多糖に対する免疫応答を導き出すためのワクチン組成物に関する。
免疫系は病原体を攻撃するため多くの機構を使用するが、しかしながら、これらの機構の全部が必ずしも免疫感作後に活性化されるわけではない。ワクチン接種により誘導される保護的免疫は、病原体に抵抗するもしくはそれを排除するための適切な免疫応答を導き出すワクチンの能力に依存する。病原体に依存して、これは細胞媒介性のおよび/もしくは体液性の免疫応答を必要とすることができる。
免疫応答におけるヘルパーT細胞の役割についての現在の模範は、それらをそれらが産生するサイトカインに基づいてサブセットに分離し得ること、および、これらの細胞で観察される独特なサイトカインの特徴がそれらの機能を決定することである。このT細胞モデルは2種の主要なサブセット、すなわち細胞性および体液性双方の免疫応答を増加するIL−2およびインターフェロンγ(IFN−γ)を産生するTH−1細胞、ならびに、体液性免疫応答を増加するIL−4、IL−5およびIL−10を産生するTH−2細胞を包含する(非特許文献1参照)。免疫されている生物体中でより強い免疫応答を得るため、および抗原をもつ病原体(agent)に対する宿主抵抗性を強めるために、抗原の免疫原性能力を高めることがしばしば望ましい。それがともに投与される抗原の免疫原性を高める物質はアジュバントとして知られている。例えば、ある種のリンホカインはアジュバント活性を有し、それにより抗原に対する免疫応答を高めることが示されている(非特許文献2および特許文献1参照)。
欧州特許第285441号明細書
モスマン(Mosmann)ら、J.Immunol.126:2348(1986) ネンチオニ(Nencioni)ら、J.Immunol.139:800−804(1987)
本発明は、1種もしくはそれ以上の肺炎球菌もしくは髄膜炎菌の抗原、インターロイキンIL−12、および懸濁液状の鉱物の混合物を含んで成るワクチン組成物に関する。IL−12は、鉱物懸濁液上に吸着されるかもしくは単純にそれらと混合されるかのいずれかであり得る。本発明の特定の一態様において、IL−12は明礬(例えば水酸化アルミニウムもしくはリン酸アルミニウム)のような鉱物懸濁液上に吸着される。これらのワクチン組成物は抗原に対する保護的免疫応答を調節する。すなわち、当該ワクチン組成物は、ワクチン接種された宿主の抗体応答を定量的にかつ定性的に向上させること、また、病原体に対する保護的応答のため細胞媒介性の免疫を定量的に増大させることが可能である。本発明の特定の一態様において、抗原は肺炎球菌もしくは髄膜炎菌の抗原であり;当該抗原は、肺炎球菌もしくは髄膜炎菌の複合糖質におけるように担体分子に場合によっては結合される。
本明細書に記述される研究は、IL−12が、リン酸アルミニウム(AlPO4)とともに処方された肺炎球菌および髄膜炎菌の複合糖質ワクチンで免疫されたマウスの体液性応答を改変し得ることを示す。本明細書で例示される特定の肺炎球菌多糖の血清型は、血清型1、4、5、6B、9V、14、18C、19Fおよび23F(Pn1、Pn4、Pn5、Pn6B、Pn9V、Pn14、Pn18C、Pn19F、Pn23F)であり、また、髄膜炎菌の多糖はタイプC(Men C)である。これらの血清型は、しかしながら、本発明の範囲を制限すると解釈されるべきでない。なぜなら、他の肺炎球菌および髄膜炎菌の血清型もまた本明細書で使用に適するからである。さらに、本明細書で例示されるCRM197タンパク質のような担体分子への結合が、選択された肺炎球菌もしくは髄膜炎菌の抗原の免疫原性に依存して任意であることが当業者に明らかであろう。
約8ngから約1,000ngまでの範囲にわたるIL−12の用量は、明礬に吸着されたPn14もしくはPn6Bに対するIgG1、IgG2a、IgG2bおよびIgG3応答を増大させた。加えて、それらは、Pn4およびPn9Vに対するIgG2a応答を増大させた。約5,000ngのIL−12の用量は、Pn14に対する全IgG力価、そしてとりわけIgG1およびIgG2bの力価を顕著に低下させた。
本発明はまた、懸濁液状の鉱物との抗原およびIL−12の混合物を含んで成る免疫原性組成物もしくはワクチン組成物の製造方法にも関する。とりわけ、IL−12は鉱物懸濁液上に吸着される。本発明はまた、生理学的に許容できる溶液中の抗原、IL−12および懸濁液状の鉱物の混合物を含んで成るワクチン組成物の有効量を、哺乳動物、例えばヒトもしくは霊長類の宿主に投与することを含んで成る、保護的免疫応答のためのワクチンのIFN−γ産生T細胞および補体結合IgG抗体を導き出すもしくは増大させる方法にも関する。とりわけ、IL−12は鉱物懸濁液上に吸着される。
(発明の詳細な記述)
本明細書に記述される研究は、補体固定IgG2aおよびIgG2b抗体の比率を増大させるための、明礬を基礎とした肺炎球菌ワクチン、とりわけ血清型14および血清型6Bの肺炎球菌複合糖質ワクチン、ならびに髄膜炎菌ワクチン、とりわけタイプCに対する免疫応答を増大させるIL−12の能力を示す。本明細書で使用されるところのPnPs−14−CRM197ワクチンは、CRM197と呼称されるジフテリアトキソイドの非毒性の突然変異体(交差反応する物質)に結合された血清型14の肺炎球菌多糖を含んで成り、また、PnPs6B−CRM197ワクチンは、CRM197に結合された血清型6Bの肺炎球菌多糖を含んで成る。IL−12を、マウスにおいて肺炎球菌ワクチンの強力なアジュバントであるMPL(商標)(3−O−脱アシル化モノホスホリルリピドA;RIBI イミュノケム リサーチ インク(RIBI ImmunoChem Research,Inc.)、モンタナ州ハミットン)と比較した。Balb/cマウスで実施された別個の実験で、明礬上の例示的複合体(conjugate)ワクチンにより誘導されるCRM特異的T細胞のサイトカインの特徴に対するIL−12の効果を検査した。
IL−12は、多様な抗原提示細胞、主としてマクロファージおよび単球により産生される。それは、免疫感作を受けたことのない(naive)T細胞からのTH−1細胞の誘導において決定的に重要な一要素である。IL−12の産生、もしくはそれに対し応答する能力は、例えば寄生虫感染症、最も著しくはリーシュマニア症の間の保護的TH−1様応答の発生で決定的に重要であることが示されている(スコット(Scott)ら、米国特許第5,571,515号)。IL−12の効果は、NK細胞およびTヘルパー細胞により産生されるIFN−γにより媒介される。元はナチュラルキラー細胞刺激因子と呼ばれたインターロイキン−12(IL−12)は、ヘテロ二量体サイトカインである(小林(Kobayashi)ら、J.Exp.Med.170:827(1989))。組換え宿
主細胞におけるIL−12タンパク質の発現および単離は、1990年5月17日に公開された国際特許出願第WO 90/05147号に記述される。
本明細書に記述される研究は、肺炎球菌もしくは髄膜炎菌ワクチン、およびとりわけ肺炎球菌もしくは髄膜炎菌の複合糖質ワクチン中のアジュバントとしてのIL−12の有用性を示す。従って、本発明は、こうした抗原、IL−12および懸濁液状の鉱物の混合物を含んで成るワクチン組成物に関する。本発明の特定の一態様において、IL−12は明礬(例えば、水酸化アルミニウムもしくはリン酸アルミニウム)のような鉱物懸濁液上に吸着される。これらのワクチン組成物は、抗原に対する保護的免疫応答を調節し;すなわち、当該ワクチン組成物は、病原体に対する保護的応答のため、ワクチン接種された宿主の補体結合抗体を導き出すことが可能である。本発明の特定の一態様において、抗原は肺炎球菌の抗原、とりわけ肺炎球菌の多糖であり;肺炎球菌の抗原は、場合によっては、肺炎球菌の複合糖質でのような担体分子に複合される。本明細書で例示される特定の肺炎球菌の多糖の血清型は、血清型1、4、5、6B、9V、14、18C、19Fおよび23Fであるが;しかしながら、これらの血清型は本発明の範囲を制限すると解釈されるべきでない。なぜなら他の血清型もまた本明細書で使用に適するからである。
本発明の別の態様において、抗原は髄膜炎菌の抗原、とりわけ髄膜炎菌の多糖であり;髄膜炎菌の抗原は、場合によっては、髄膜炎菌の複合糖質でのように担体分子に複合される。タイプCの髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)が本明細書に例示されるが;しかしながら、この型は本発明の範囲を制限すると解釈されるべきでない。なぜなら他の型もまた本明細書で使用に適するからである。
IL−12はいくつかの適する供給源から得ることができる。それは組換えDNAの方法論により産生し得;例えば、ヒトIL−12をコードする遺伝子をクローン化しそして宿主系中で発現させて大量の純粋なヒトIL−12の製造を可能にする。IL−12の生物学的に活性のサブユニットもしくはフラグメントもまた本発明で有用である。組換えのヒトおよびマウスのIL−12の商業的供給源は、ジェネティックス インスティテュート インク(Genetics Institute,Inc.)(マサチューセッツ州ケンブリッジ)を包含する。
本発明の抗原、例えば肺炎球菌もしくは髄膜炎菌の抗原、または肺炎球菌もしくは髄膜炎菌の複合糖質は、哺乳動物宿主中で抗原に対する免疫応答を導き出すのに使用し得る。例えば、抗原は、血清型14もしくは6Bの肺炎球菌の多糖、または免疫応答を刺激する能力を保持するその一部分であり得る。付加的な適する抗原は、他の被包性細菌およびその複合体、分泌性トキシンならびに外膜タンパク質からの多糖を包含する。
当該方法は、肺炎球菌の抗原もしくは肺炎球菌の複合体のような抗原、および懸濁液状の鉱物上に吸着されたアジュバント量のIL−12の混合物を含んで成るワクチン組成物の免疫学的に有効な量を哺乳動物、例えばヒトもしくは霊長類に投与することを含んで成る。
本明細書で使用されるところの、ワクチン組成物の「免疫学的に有効な」用量は、免疫応答を導き出すのに適する用量である。IL−12および抗原の特定の投薬量は、治療されるべき哺乳動物の齢、体重および医学的状態、ならびに投与方法に依存することができる。適する用量は当業者により容易に決定されるであろう。当該ワクチン組成物は、場合によっては、生理学的生理的食塩水またはグリセロールもしくはプロピレングリコールのようなエタノール多価アルコールのような、製薬学的もしくは生理学的に許容できるベヒクル中で投与し得る。
当該ワクチン組成物は、場合によっては、植物油もしくはそれらの乳濁液、界面活性物質、例えばヘキサデシルアミン、オクタデシルアミノ酸エステル、オクタデシルアミン、リソレシチン、臭化ジメチルジオクタデシルアンモニウム、N,N−ジコクタデシル−N’,N’−ビス(2−ヒドロキシエチルプロパンジアミン)、メトキシヘキサデシルグリセロール、およびプルロニックポリオール(pluronic polyols);ポリアミン、例えばピラン、デキストラン硫酸、ポリIC、カルボポール、;ペプチド、例えばムラミルジペプチド、ジメチルグリシン、タフトシン;免疫刺激複合体;油乳濁液;MPL(商標)のようなリポ糖ならびに鉱物ゲルのような付加的アジュバントを含んでよい。本発明の抗原はまた、リポソーム、コケレート(cocheletes)、ポリラクチド、ポリグリコリドおよびポリラクチドコグリコリドのような生物分解性ポリマー、もしくはISCOMS(免疫刺激複合体)中にも組み込み得、かつ、補足の有効成分もまた使用してよい。本発明の抗原はまた、細菌のトキシンおよびそれらの弱毒化誘導体と共同しても投与し得る。本発明の抗原はまた、IL−2、IL−3、IL−15、IFN−γおよびGM−CSFを包含するがしかしこれらに制限されない他のリンホカインと共同しても投与し得る。
当該ワクチンは、非経口、皮内、経皮(遅延放出ポリマーの使用によるような)、筋肉内、腹腔内、静脈内、皮下、経口および鼻内の投与経路を包含するがしかしこれらに制限されない多様な経路によりヒトもしくは動物に投与し得る。こうしたワクチンで使用される抗原の量は抗原の本体(identity)に依存して変動することができる。本ワクチンへの適応のため伝統的な担体抗原とともに使用される確立された投薬量範囲の調節および操作は、当業者の能力内に十分にある。本発明のワクチンは、未熟なおよび成体双方の温血動物、そしてとりわけヒトの治療での使用に意図される。典型的には、IL−12および抗原は共投与することができるが;しかしながら、いくつかの例においては、当業者は、IL−12を抗原でのワクチン接種から緊密に遅れずにしかしその前もしくはその後に投与し得ることを認識するであろう。
本発明の肺炎球菌および髄膜炎菌の抗原は、免疫応答を調節するもしくは高めるために担体分子に結合し得る。適する担体タンパク質は、哺乳動物への投与のために化学的もしくは遺伝子的手段により安全にかつ担体として免疫学的に有効にされる細菌のトキシンを包含する。例は、百日咳、ジフテリアおよび破傷風のトキソイド、ならびに、ジフテリアトキソイドの非毒性の変異体CRM197のような非毒性の突然変異体タンパク質(交差反応物質(CRM))を包含する。最低1種のT細胞エピトープを含有する天然のトキシンもしくはトキソイドのフラグメントもまた、外膜タンパク質複合体がそうであるように抗原の担体として有用である。肺炎球菌の抗原および担体分子の複合体の製造方法は当該技術分野で公知であり、そして例えばディック(Dick)とバレット(Burret)、Contrib Microbiol Immunol.10:48−114(クルーズ(Cruse JM)、ルイス(Lewis RE Jr)編;バーゼル(Basel)、クレーガー(Krager)(1989))および米国特許第5,360,897号(アンダーソン(Anderson)ら)に見出し得る。
IL−12のアジュバント作用は多数の重要な意味を有する。IL−12のアジュバント性は、ワクチン接種された生物体中で抗原に対し産生される保護的な機能性抗体の濃度を増大させ得る。アジュバントとしてのIL−12の使用は、免疫応答を導き出すのに弱く抗原性もしくは乏しく免疫原性である抗原の能力を高め得る。それは、抗原が有効な免疫感作に通常必要とされる濃度で毒性である場合により安全なワクチン接種もまた提供することができる。抗原の量を低下させることにより、毒性反応の危険が低下される。
典型的には、ワクチン接種のレジメンは、「保護的」免疫応答を刺激するために、数週間もしくは数ヶ月の期間にわたる抗原の投与を要求する。保護的免疫応答は、ワクチンが向けられる特定の病原体もしくは複数の病原体による増殖性の感染症から免疫された生物
体を保護するのに十分な免疫応答である。
実施例に示されるとおり、AlPO4上に吸着されたIL−12およびCRM197に複合された血清型14もしくは血清型6Bの肺炎球菌多糖を含んで成る明礬を処方されたワクチン(これは通常はIgG1により支配される応答を誘導する)において、0.2μgのIL−12は、Balb/cおよびスイス ウェブスター(Swiss Webster)双方のマウスでIgG2aおよびIgG3のサブクラスを本質的に増加させたが、しかしIgG1に対してはほとんどもしくは全く効果を有しなかった。Pn14に対するIgG2bの増強がスイス ウェブスター(Swiss Webster)マウスでみられ;0.2μgのIL−12はPn14に対するIgGサブクラスの応答に対して25μgのMPL(商標)と同一の効果を有し、IL−12がこの点に関してMPL(商標)より最低100倍より生物学的に活性であることを示唆した。IgGのサブクラスの分布、とりわけ高められたIgG2a応答から期待されるとおり、0.2μgのIL−12を受領するマウスからのPn14肺炎球菌に対する抗血清のオプソニン食作用活性は対照のものより高く、そして、ずっとより大量のMPL(商標)を用いて処方されたワクチンで免疫されたマウスのものと同等であった。
簡潔には、IgG2aおよびIgG2b抗体は補体系の活性化で非常に効率的である一方、IgG1抗体はそうでない。補体系は、抗原(例えば細菌)に結合されたIgG2aもしくはIgG2bの周囲で一緒になって大分子複合体を形成する一連の血漿タンパク質より成る。この複合体の細菌の表面上への付着は、細胞膜を穿孔すること(殺細菌活性)、もしくは細菌を取り込みそしてそれらを殺す(オプソニン食作用)(本研究で使用された多核白血球(PMN)のような)食作用細胞による細菌の認識を助長することにより、細菌の殺傷をもたらす。
IL−12の用量を増大させることは、IgG1およびIgG2bの応答を大いに低下させた。これらの免疫グロブリンのサブクラスの減少は、卵リゾチーム(HEL)系で観察された(ブキャナン(Buchanan)、ファン・クレーブ(Van Cleave)とメツガー(Metzger)、要旨#1945;第9回国際免疫学会議(9th International Congress of Immunology)(1995))ように、単純に抗体応答の力学の変化によるものではなかった。なぜなら、これらのサブクラスは試験された全時間点で減少したからである。IgG1に対する影響が、B細胞のこのサブクラスへのスイッチングがIL−4(その産生がIL−12により阻害されるTH−2サイトカイン)を必要とすることを考えれば、期待された。しかしながらIgG2bの減少は期待されなかった。なぜなら以前の研究でIgG2bの増大されたレベルがTH−1様のT細胞の存在と相関したからである。IFN−γ以外のもしくはそれに加えてのサイトカインがIgG2bの調節に関与していることがありそうである。例えば、ジャーマン(Germann)ら(Eur.J.Immunol.25:823−829(1995))は、抗IFN−γでのマウスの処理がIgG2a応答を促進するがしかしIgG2bはしないIL−12の能力を阻害したことを見出した。他の研究は、IgG2bの誘導における重要な因子としてTGF−βを巻き込んでいた(スタヴネザー(J.Stavnezer)、J.Immunol.155:1647−1651(1995)により総説される)。理論により束縛されることを願わず、高用量のIL−12はTGF−β産生もしくはそれに対する応答性に影響を及ぼし得可能性がある。
IFN−γは、T依存性タンパク質抗原に対するIgG2a抗体の誘導(フィンケルマン(Finkelman)とホルムズ(Holmes)、Annu.Rev.Immunol.8:303−33(1990))、およびT非依存性抗原に対するIgG3の応答(スナッパー(Snapper)ら、J.Exp.Med.175:1367−1371(1992))に決定的に重要である。増大されたIFN−γ応答は、IL−12および
AlPO4を含有するワクチン(PnPs−14−CRM197)での単回のワクチン接種後および追加抗原刺激後に一貫して見出された。TH−2サイトカインIL−5およびIL−10に対するIL−12の効果は、リンパ様細胞がワクチン接種後に収穫されるときに、そしておそらく特定のサイトカインに依存するように思われる。外因性のIL−12は、一次ワクチン接種1週間後に収穫されたリンパ節細胞(LNC)による抗原特異的なIL−5およびIL−10産生を完全に廃止した。第二のワクチン接種後、差異がこれらの2種のサイトカインの間でみられ;LNCもしくは脾細胞のいずれかによるIL−5産生はワクチン中の1μgのIL−12により完全に廃止されたが、しかし、IL−10産生は追加抗原刺激後に大きく影響を及ぼされたわけではなかった。これらの差異が異なる時間での培養物の構成によるかどうか、もしくは、その後の再ワクチン接種に際してのTH−2様集団の拡大を反映しているかどうかは不明である。後者の可能性は、ウォルフ(Wolf)および共同研究者(ブリス(Bliss)ら、J.Immunol.156:887−894(1996))からのデータと矛盾せず、IL−4産生T細胞を、IL−12を含有するワクチンで既に免疫されかつ可溶性抗原で追加抗原刺激されたBalb/cマウスから回収し得ることを示す。彼らの研究で、IL−4は、IL−12を第二のワクチン中に包含した場合でさえ検出された。追加抗原刺激後のTH−2サイトカインの存在は、Balb/cマウスで高レベルのIL−12でさえ二次的IgG1応答を対照レベル(明礬上の複合体ワクチン)より下に低下し得なかった理由を説明するのかも知れない。Balb/cマウスと異なり、高用量のIL−12はスイス ウェブスター(Swiss
Webster)マウスのIgG1応答をひどく阻害した。これが第二のワクチン接種後のTH−2サイトカインの減少された産生と関連するかどうかは不明である。
本研究において、IL−12は、免疫調節活性を示したのみか、もしくはワクチンに依存して「古典的」アジュバントおよび免疫調節物質の双方として挙動したかのいずれかであった。PnPs14−CRM197を用いた研究において、当該ワクチンに対するIgG応答(とりわけ一次応答)は、サイトカインの存在により本質的に上昇しなかったが、しかしある種のサブクラスすなわちIgG2aおよびIgG3は上昇した一方、他者は変化しないかもしくは減少した。従って、IL−12は、既に免疫原性のワクチンに対する体液性応答を変えるために有用である。これらの研究において、IL−12のアジュバント活性が、独力で高度に免疫原性のPnPs−14複合体の十分なアジュバントである明礬の存在により遮蔽され得る。IL−12のアジュバント性は、複合体の用量を低下させるか、もしくは乏しく免疫原性の複合体を使用することにより、明礬の非存在下でより良好に立証されるかも知れない。従って、さらなる評価を、スイス ウェブスター(Swiss Webster)マウスでPnPs−14複合体ワクチンより小さく免疫原性であるPnPs6B複合体ワクチンを用いて、明礬の存在および非存在下でIL−12を使用して実施した。
追加の研究を、乏しく免疫原性の肺炎球菌の複合体に関するIL−12のアジュバント活性の論点を取り扱うために設計した。Pn18C複合体を選んだ。なぜならそれはAlPO4とともに処方される場合に乏しく免疫原性である、すなわち、それは低いIgG力価を誘導しかつ全部のマウスがそれに応答するわけではないからである。MPLもしくはQS−21とともに処方される場合、より高いIgG力価および応答体のより大きな頻度を達成し得る。
AlPO4を含む100μgのMPL(商標)もしくは20μgのQS−21(商標)は、Pn18C応答について本研究で最良のアジュバントであった。なぜなら、それらは、この血清型に対する応答体の最高の頻度を誘導したからである。にもかかわらず、IL−12は、この複合体で免疫されたマウスでの担体タンパク質CRM197に対するIgG応答に対する顕著な効果を有した。さらに、このサイトカインの効果は、ワクチン中でのAlPO4の存在により改変された。IL−12は、AlPO4を含まず処方されたワクチ
ンのアジュバントとして明確に作用し、一次および二次ワクチン接種後IgG力価の用量依存性の増大を引き起こした。IL−12はCRM197に対するIgG2a応答を高め、これはTH−1様ヘルパー細胞(IFN−γ産生体)の誘導に味方するその能力と矛盾しない。しかしながら、IL−12は、一次および二次ワクチン接種後のCRM197に対するIgG1応答もまた高めた。IgG1抗体は、通常、IL−4を産生するTH−2様ヘルパー細胞に関連する。
AlPO4を基礎としたPn18C複合体ワクチン(独力で10倍より高いCRM197応答を誘導した)中への0.1μgのIL−12の包含は、IgG1に対する効果を有しなかったが、しかしIgG2a力価を本質的に増大させた。0.1μgのIL−12で達成されたIgG2a力価は、AlPO4の非存在下で、少なくとも5μgのIL−12で得られたと同じくらい高かった。しかしながら、AlPO4の存在は、IL−12によるIgG1応答の増強を除外しないことに注目すべきである。AlPO4上のPn14複合体で免疫されたマウスでは、0.2μg用量のIL−12は、CRM197に対するIgG1、IgG2aおよびIgG2bの力価を高めた。IgG1に対する効果の差異はCRM197のIgG応答についての2種の複合体の免疫原性の差異を反映しているのかも知れず;AlPO4上のPn14複合体は、IgG1応答を高めるIL−12のための余地が存在したように10倍より低いCRM197のIgG力価を誘導したが、しかしマウスをAlPO4上のPn18C複合体で免疫した場合にはしなかった。MPL(商標)およびQS−21(商標)が、AlPO4上のPn18C複合体で免疫されたマウスでのIgG1力価を顕著に増大させたという事実は、IgG1応答が最大には刺激されていなかったことを示す。あるいは、複合体上の糖の性質が一要因であるかも知れない。双方の実験において、より高用量のIL−12は、AlPO4の非存在下で見られなかった影響、すなわちCRM197に対するIgG1、IgG2aおよびIgG2b力価の顕著な減少をもたらした。
IL−12は、おそらく、MPL(商標)もしくはQS−21(商標)と異なってそのアジュバント効果を発揮する。IL−12はPn18C複合体で免疫されたマウスでCRM197のIgG2a力価を顕著に高めたが、しかし、IgG2bに対して最小の効果を有した。対照的に、MPL(商標)およびQS−21(商標)は双方のIgGサブクラスの力価を高めた。これらの2サブクラスの解離は、IgG2bが、IgG2aへのスイッチングを駆動しかつIL−12の免疫調節効果を媒介することが知られているIFN−γ以外のもしくはそれに加えてのサイトカインにより誘導されることを示唆する。IgG2b産生を駆動するための一候補はTGFbである。しかしながら、抗原の性質を排除し得ない。なぜなら、Pn14複合体で免疫されたマウスでは、0.2μgのIL−12が、IgG2aおよびIgG2bを、25μgのMPL(商標)により促進される力価に同等であった類似のレベルまで上昇させたからである。
CRM197に共有結合された血清型6Bの肺炎球菌からの莢膜多糖の複合体(PnPs6B−CRM197)と混合されたPnPs14−CRM197複合体より成る二価のワクチンを利用する研究は、上述された知見を確認かつ拡大した。IL−12は、Pn6B複合体に対するIgG応答を改変したのみならず、しかしまたこの複合体に対する全IgG力価も高めた。さらに、本研究は、比較的低用量のIL−12のアジュバント活性が、それをAlPO4とともに処方することにより高められることをさらに立証する。PnPs−14−CRM197複合糖質を用いた上述された研究と異なり、IL−12/AlPO4はPn6Bに対するIgG1およびIgG2a双方のサブクラスを高め、IL−12によるPn14のIgG1応答の増強の見かけの欠如はおそらく一般化可能な現象でないことを示した。本研究は、IL−12およびMPL(商標)によるアジュバント活性の機構は同等でないという概念をさらに支持する。双方のアジュバントはPn6BのIgG1およびIgG2a力価を類似のレベルまで高めたが、しかし、MPL(商標)はIgG2bおよびI
gG3抗体の促進でより有効であった。
IL−12/AlPO4はPn14のIgG応答のためのアジュバントとして作用しなかった。この理由は明らかでないが;しかしながら、理論により拘束されることを意図するものでないが、これは、もっともありそうには、以前の研究ではマウスを1μgの用量(すなわちPn6Bの研究でより10倍より高い)のPnPs−14−CRM197複合糖質で免疫したという事実を反映する。より複雑な肺炎球菌ワクチンへのIL−12の応用可能性は、血清型1、4、5、6B、9V、14、18C、19Fおよび23Fの肺炎球菌からの複合糖質を含有する九価のワクチンを使用して立証された。AlPO4とのIL−12の組み合わせは、PnPs6BおよびPnPs14に加えて、PnPs4およびPnPs9Vに対するIgG2a抗体を高め、そして、マウスで乏しく免疫原性である血清型18Cの肺炎球菌の糖(PnOs−18C−CRM197)とともに調製された複合糖質に応答するマウスの能力を増大させた。
さらなる例で、IL−12を、タイプCの髄膜炎菌(Neiserria meningitidis)(MenC)に対する複合糖質ワクチン、およびタイプBのインフルエンザ菌(Hemophilus influenzae)(HbOC)に対する複合糖質ワクチンとともに試験した。そのワクチンを50ngのIL−12およびAlPO4を含んで処方することは、MenCの莢膜多糖に対するIgG2a力価を高めたとは言え、HbOCに対してはしなかった。
本明細書に提示されるデータは、AlPO4が、本質的により低用量のサイトカインを使用し得るようにIL−12の効力を大きく高め得ることを示す。可能な一機構は、IL−12がAlPO4に結合し、それにより動物中でのその持続性を高めることであり;追加の研究はIL−12が迅速に明礬に結合することを示す(データは示されない)。あるいは、AlPO4の局所炎症効果が、IL−12の生物学的活性を増強するサイトカインを誘導するかも知れない。
AlPO4とのIL−12の物理的相互作用を理解することに加え、いくつかの他の論点が、IL−12とともに処方された肺炎球菌ワクチンを用いる本研究から生じる。AlPO4がIL−12の活性を高めることを考えると、肺炎球菌の複合糖質に対するIgG応答を補助する(adjuvant)のに必要とされるサイトカインの最小用量、ならびに、IL−5産生T細胞がIL−12を含有する複合糖質ワクチンにより活性化されるかどうかを知ることが有用であるとみられる。これら2疑問は実施例4で記述されたBalb/cマウスでの研究で取り扱った。
以下の実施例は本発明を具体的に説明するという目的上提供され、そして本発明の範囲を制限すると解釈されるべきでない。本明細書で引用される全部の参考文献の教示はこれにより引用により本明細書に組み込まれる。
実施例1:リン酸アルミニウム上のCRM197に複合された血清型14の肺炎球菌莢膜多糖(PnPs−14−CRM/AlPO4)に対するスイス ウェブスター(Swiss
Webster)マウスのIgG応答に対するIL−12の効果
研究デザイン
スイス ウェブスター(Swiss Webster)マウス(1群あたり10匹)を、100μgのAlPO4およびIL−12なし、0.2μg、1μgもしくは5μgのIL−12のいずれかとともに処方された1μgのPnPs−14−CRM197で2回(第0および3週)免疫した。全部のワクチンは、低濃度で使用される場合にIL−12を安定化する目的上、0.25%の正常マウス血清を包含した。PnPs14−CRM197
は、還元的アミノ化により遺伝子的に解毒されたジフテリアトキシンCRM197に共有結合された血清型14の肺炎球菌からの莢膜多糖の複合体である。別の群は、IL−12の代わりに25μgのMPL(商標)(3−O−デアシル化モノホスホリルリピドA、RIBI イミュノケム リサーチ インク(RIBI Immunochem Research,Inc.)、モンタナ州ハミルトン)を受領した。ワクチン接種は、3週間離れて皮下に与えた。血清を、第3週(一次応答)ならびに第5および7週(追加抗原刺激後2および4週間の二次応答)に収集した。血清を、PnPs−14に対するIgG抗体について分析した。
血清を、ヒト多核白血球(PMN)によるタイプ14の肺炎球菌のオプソニン食作用的殺傷を促進する能力についてもまた分析した。タイプ14の肺炎球菌を、補体の供給源としての抗血清およびC8枯渇血清の希釈物でオプソニン化した。それらをその後ヒト多核白血球(PMN)とともにインキュベーションし、そして生存する細菌のパーセントをコロニー計数により測定した。
結果
表1は、1μgおよび5μgのIL−12が、AlPO4とともに処方された複合体で免疫されたマウスで抗PnPs−14のIgG応答を本質的に抑制したことを示す。最低用量(0.2μg)のサイトカインは総IgG応答に対し影響を有しなかったが、しかし、個々の免疫グロブリンのサブクラスのレベルの大きな変化を生じた。第5および7週(それぞれ、追加抗原刺激後2および4週間)には、0.2μgのIL−12は本質的により高いIgG2a、IgG2bおよびIgG3力価を誘導したが、しかし、IgG1レベルは本質的に変えられずに残した。0.2μgのIL−12により誘導されたIgGサブクラスの特徴は25μgのMPL(商標)で得られたものと区別がつかず、また、これらのアジュバントを受領したマウスからの血清は、AlPO4のみを含有するワクチンで免疫されたマウスからのものより高いオプソニン食作用活性を有した(表2)。
より高用量のIL−12はIgG1抗体を顕著に低下させ;5μgのサイトカインで、IgG1力価はIL−12を用いずに免疫されたマウスでより少なくとも10倍より低かった。この効果は、一次応答の間および追加抗原刺激後の双方で明らかであった。IL−12の用量を増加させることは、IgG2a、IgG2bおよびIgG3のさらなる増大を引き起こさず、そして、IgG1と同様に、それらもまた減少したとは言え、変動する程度までであった。IgG2bは、1μgもしくは5μgのIL−12を含有するワクチンがアジュバントを含まないものと同一のIgG2b力価を誘導したように、最大の抑制を示した。IgG2aおよびIgG3は高IL−12用量の効果に対しより小さく感受性であり;5μgのIL−12ででさえ、第二のワクチン接種後、これらのサブクラスは対照においてよりもより高かった。
これらの研究は、IL−12がAlPO4を含んで処方されたPnPs14−CRM197複合体ワクチンに対するIgGサブクラスの応答を調節し得たことを示した。0.2μg用量のIL−12は、IgG1応答に影響を及ぼすことなく,Pn14に対するIgG2a、IgG2bおよびIgG3応答を増大させた。より高用量のIL−12はIgG1およびIgG2b力価の顕著な低下をもたらした。IgG2aおよびIgG3力価もまたこれらの用量で減少するようであったが、しかしそれらは未だIL−12の非存在下で免疫されたマウスでよりもより高かった。実施例2は、IgGサブクラスの変化が、IFN−γを産生するCRM197特異的T細胞の高められた誘導、および抗原特異的IL−5産生の顕著な低下と関連したことを立証し、Tヘルパー細胞の表現型のTH−2様からTH−1様への変化を示唆する。
Figure 2010265279
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実施例2:IL−12とともに処方された肺炎球菌複合体ワクチン(PnPs−14−CRM197/AlPO4)により誘導されたTヘルパー細胞の性質
研究デザイン
8匹のBalb/cマウスの群を、100μgのAlPO4および多様な用量のIL−12とともに処方された1μgのPnPs−14−CRM197複合体で尾の基部で皮下に免疫した。正常マウス血清(0.25%)を担体タンパク質として包含した。1週間後に、排出(draining)リンパ節細胞懸濁液を各群のマウスの半分から調製し、そして、CRM197、リゾチーム、ConAとともにもしくは培地単独中で6日間培養した。平行の培養物からの培養上清を第3日および第6日に収穫し、そしてIFN−γ、IL−5およびIL−10についてELISAによりアッセイした。
3週で、残存するマウスを採血し、そして第一の免疫感作で使用された同一のワクチン処方で再免疫した。第二の免疫感作の14日後(第5週)にマウスをもう一度採血した。4日後、それらの排出リンパ節細胞および脾細胞を収穫し、そして、CRM197、リゾチーム、ConAとともに、もしくは培地単独中で6日間培養した。平行の培養物からの培養上清を第3日および第6日に収穫し、そして、IFN−γ、IL−5およびIL−10についてELISAによりアッセイした。
結果
PnPs−14−CRM197/AlPO4ワクチンを、より低用量のIL−12(0.2μgおよび1.0μg)を含んで処方することは、第5週でのPn14に対するIgG2aおよびIgG3応答を大きく高めたがしかしIgG1はしなかった(表3を参照されたい)。いくつかの差異が、Balb/cマウスで得られた結果と以前の実験でスイス ウェブスター(Swiss Webster)マウスで得られた結果との間にみられ;本実験では、IL−12はPn14に対するIgG2b抗体を劇的に増大させず、5μgのIL−12の用量も、サイトカインを含まない対照群に関してIgG1力価の劇的な(>10倍)低下を引き起こさなかった。
免疫感作の1週間後、IL−12を用いずに免疫されたマウスからのリンパ節細胞は、インビトロでCRM197で刺激された場合にIFN−γ、IL−1およびIL−10を産生した(表4)。IL−12をワクチンに添加することは、IFN−γの抗原特異的産生を劇的に増加させ、また、IL−5およびIL−10を産生するリンパ系細胞の能力を廃止させた。最大のIFN−γ産生は最低用量のIL−12(0.2μg)で得;より高用量(とりわけ5μg)はこのサイトカインのレベルを低下させるようであった。これは、1μg/mLのCRM197で刺激された培養物中で最もはっきりとみられた。より高用量のIL−12でのIFN−γの抑制は、一般化された抑制現象を反映していないかも知れない。なぜなら、ConAに応答するIFN−γ産生はワクチン中のIL−12の用量に関係なく同一であったからである。
第二の免疫感作の2週間後に、IL−12を含有するワクチンで免疫されたマウスからのリンパ節細胞および脾細胞は、IL−12を伴わずに免疫されたマウスに比較してCRM197での刺激に応答して上昇されたレベルのIFN−γを産生し続けた(表5)。一次ワクチン接種後7日で観察されたとおり、0.2μgないし1.0μgのIL−12は、IFN−γ応答の強化についてのIL−12の至適用量であった。対照的に、しかしながら、IL−5およびIL−10産生は差別的に影響を及ぼされた。1.0および5.0μg用量のIL−12はIL−5応答を本質的に排除したが、しかし、比較により、IL−10産生に対する小さな効果のみを有した。IL−12(5.0μg)はIL−10を産生する脾細胞の能力を廃止したが、しかしリンパ節細胞の能力はしなかった(表5および6)。
Figure 2010265279
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実施例3:乏しく免疫原性の肺炎球菌複合体を伴うIL−12のアジュバント活性
研究デザイン
スイス ウェブスター(Swiss Webster)マウス(1群あたり10匹)を、100μgのAlPO4を含みもしくは含まず処方された1μgのPn18C複合体で免疫した。ワクチンは、IL−12(0.2、1もしくは5μg)、100μgのMPL(商標)もしくは20μgのQS−21(商標)のいずれかで補充した。正常マウス血清(最終0.5%)を、希釈されたIL−12を安定化するために使用し、そして組成に関係なく全部のワクチンに添加した。3週間後にマウスを採血し、そして一次免疫感作で使用された同一のワクチン処方で追加抗原刺激した。出血(bleeds)は試験の第5および7週(それぞれ追加抗原刺激後2および4週間)にもまた採取した。プールされた血清を、第5週に、Pn18CおよびCRM197の全IgGおよびIgGサブクラスについて試験した。Pn18Cに対する応答体の頻度を測定するため、個々のマウスの血清を500倍希釈し、そしてPn18Cに対するIgG抗体についてELISAにより試験した。結果は光学濃度として報告する。
結果
Pn18CのIgG応答を表7に提示する。明礬を処方された複合体ワクチンへのIL−12の添加は、Pn18Cに対するIgG応答に対する一貫した効果を有しなかった。5μgの用量のIL−12は、プールされた第5週の血清のIgG力価の3倍の上昇を引き起こした一方、1μgのIL−12とともに処方されたワクチンはPn18C応答を誘導しないようであった。最低用量のIL−12(0.1μg)はIL−12を含有しないAlPO4を処方されたワクチンと同一の応答を誘導した。MPL(商標)/AlPO4
ともに処方されたワクチンは最高頻度の応答を誘導し;7/10のマウスが、QS−21(商標)/AlPO4およびAlPO4単独(そのそれぞれは4/10の応答体を誘導した)と対照的にOD>0.2を生じた。IL−12およびAlPO4を含有するワクチンで免疫されたマウスは、0.1μg、1.0μgおよび5μgのIL−12用量でそれぞれ2/10、0/10および1/10の応答体を誘導した。
本実験で、MPL(商標)およびQS−21(商標)は、Pn18CのIgG応答のせいぜい3ないし4倍の増大を引き起こした。AlPO4の非存在下で、IL−12はPn18CのIgG応答に対する甚大なアジュバント効果を有しなかった。1μg用量のIL−12を含有するワクチンは、IL−12を含まないワクチンと同一のPn18C応答を誘導した。より低いおよびより高い用量のIL−12を含有するワクチンは、対照ワクチンより低い応答を誘導するようであった。MPL(商標)もQS−21(商標)もPn18CのIgG応答を高めると思われなかった。AlPO4を含まずに処方されたワクチンのあいだで、QS−21(商標)が最大の頻度の応答体(7/10がOD>0.2を伴う)を誘導した一方、全部の他の処方はせいぜい4/10の応答体を誘導した。
ワクチン中のIL−12が実際に活性であったことを確認するため、これらのマウスでのCRM197のIgG応答を評価した。表8および9は、一次(第3週)および二次(第5週)のワクチン接種後、IL−12が、AlPO4を含まずに処方されたワクチンで免疫されたマウスでCRM197のIgG応答の用量依存性の増大を引き起こすことを示す。さらに、第3および5週でIgG1およびIgG2a双方の力価のIL−12の用量依存性の増大、ならびに第5週でIgG2bの増加が存在した。第5週のIgG1およびIgG2a力価は100μgのMPL(商標)とともに処方されたワクチンにより誘導されたものに類似であった。対照的に、IL−12により促進されたIgG2b力価はMPL(商標)により誘導されたものより20倍より低かった。これらのデータは、IgG2aおよびIgG2bが異なる機構により制御されることを示唆し、IgG2aはIL−12により活性化される機構に依存性であり、そしてIgG2bはIL−12非依存性の機構により制御される。これらのデータは、IL−12がタンパク質抗原に対するIgG応答のアジュバントとして作用する可能性があることをはっきりと示す。さらに、IgG1およびIgG2a双方の力価の増大は、少なくともこのモデル内では、IL−12がAlPO4の非存在下でPnOs18C−CRM197複合体によるTH−1様およびTH−2様双方のヘルパー細胞のプライミングを高めることを示唆する。
AlPO4とともに処方されたPn18C複合体ワクチンに添加される場合、0.1μg用量のIL−12は、第3週のCRM197に対する全IgG応答のもしあればわずかな増大を、しかし、第5週で3倍の増大を引き起こした。しかしながら、この用量のIL−12は第5週でIgG2a力価を増大させ、MPLもしくはQS−21を含有するワクチンにより誘導されたものに類似の力価を促進した。IL−12はIgG2b力価を顕著に増大させなかった。以前の実験でみられたとおり、より高用量のIL−12はIgG力価の鋭い減少をもたらし、全部のサブクラスが影響を及ぼされた。
Figure 2010265279
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実施例4:PnPs6B−CRM197およびPnPs−14−CRM197を含有する二価ワクチンに対するスイス ウェブスター(Swiss Webster)マウスのIgG応答に対するIL−12の効果
研究デザイン
スイス ウェブスター(Swiss Webster)マウスを、投与あたり0.1μgのPnPs6B−CRM197複合糖質(CRM197に共有結合された血清型6Bの肺炎球菌からの莢膜多糖の複合体)および投与あたり0.1μgのPnPs14−CRM197複合糖質を含んで成るワクチンで第0および3週に皮下に免疫した。ワクチンは、単独でもしくは100μgの明礬(AlPO4)と組み合わせてのいずれかで、0、8、40もしくは200ngのIL−12とともに投与した。正常マウス血清(0.25%)を、低濃度のIL−12を安定化させるための担体タンパク質として包含した。対照群のマウスは100μgのモノホスホリルリピドA(MPL(商標))とともに処方されたワクチンで免疫した。マウスを第3週(一次応答)および第5週(二次応答)で採血した。血清を、Pn6BおよびPn14莢膜多糖に対するIgG抗体についてELISAにより試験した。
結果
PnPs6B複合体に対する応答
表10は、二価ワクチンのPn6B成分に対するプールされた血清のIgG応答を具体的に説明する。Pn6Bに対する応答は、ワクチンがアジュバントを含有しないもしくはAlPO4単独とともに処方された場合は第3週でほとんどもしくは全く検出されなかった。単回のワクチン接種後の最高力価は、明礬と共処方された(co-formulated)MPL(商標)もしくは8〜40ngのIL−12のいずれかを含有するワクチンにより誘導されたようであった。これらの力価はしかしながら低かった(すなわち3,000未満)。第5週の応答は、追加抗原刺激後、40ngのIL−12およびAlPO4もしくはMPL(商標)とともに処方されたワクチンがPn6Bに対する最高のIgG力価を誘導したことを示す。明礬の非存在下で、8ないし200ngの用量範囲のIL−12はPn6Bに対するIgG力価を高めなかった。
第5週でのPn6Bに対するIgGサブクラスの応答を表10に示す。個々のIgGサブクラスの力価は、アジュバントを含有しないワクチンもしくはAlPO4とともに処方されたワクチン(IL−12なし)で免疫されたマウスで類似であった。さらに、AlPO4の非存在下で8〜200ngのIL−12を含むワクチンを処方することは、IgGサブクラスの応答を変えなかった。対照的に、これらの用量のIL−12は、AlPO4と組み合わせられた場合に、Pn6Bに対する本質的に増大されたIgG1およびIgG2a力価をもたらした。これらの力価はMPL(商標)とともに処方されたワクチンで得られたものに類似であった。IL−12はまた、AlPO4とともに処方されたワクチンにより誘導されるIgG2bおよびIgG3力価も増大させたが;しかしながら、これらの力価はMPL(商標)とともに処方されたワクチンにより誘導されるものより本質的により低いようであった。
IL−12およびAlPO4の組み合わせで得られた増大が統計学的に有意であったかどうかを決定するため、選択された群の個々のマウスのPn6BのIgG力価を測定した。幾何平均力価(GMT)を表11に提示する。このデータは、アジュバントを含まずもしくはAlPO4単独とともに処方されたワクチンで免疫された群が、Pn6Bに対する類似のGMTを有したことを示す。AlPO4および40ngのIL−12を含んでワクチンを処方することは、アジュバントを含有しないワクチンにより誘導されたものを上回る力価の29倍の増大をもたらした。全部のデータをANOVA(JMPソフトウェアによる分散分析;SAS インスティテュート(SAS Institute)、ノースカロライナ州ケアリー)により検定した場合、統計学的有意差は見出されなかった。データのサブセットの比較に際して、ANOVAは、アジュバントを含有しないワクチンにより誘導された第5週の応答ならびにAlPO4および多様な用量のIL−12とともに処方されたワクチンを比較する場合に、統計学的有意差を示した。これらのうち、AlPO4および40ngのIL−12とともに処方されたワクチンが、アジュバントを含まずに処方されたワクチンよりも有意により高いPn6B力価を誘導した。その処方の高められた免疫原性のさらなる表示として、その群の10匹のマウスの7匹が、アジュバントを含まずにもしくはAlPO4単独を含んで処方された複合体でワクチン接種された群でのそれぞれ1および2匹のみのマウスに比較して、50,000より大きいもしくはそれに等しいPn6B力価を有した。
Figure 2010265279
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PnPs14複合体に対する応答
当該ワクチンのPnPs14成分に対するIgG応答を表12に示す。このデータは、単独もしくはAlPO4とともに処方された場合のいずれかの8〜40ngの用量範囲のIL−12が、一次もしくは二次ワクチン接種後のPnPs14に対する応答を高めなかったことを示す。さらに、サブクラス分析は、IL−12はIL−12とともに処方された場合にIgG2a力価を高めなかったことを示した。本研究において、MPL(商標)は、以前の研究で少なくともプールされた血清をアッセイする場合に観察された、PnPs14応答に対する甚大なアジュバント効果を有しなかった。各群の応答の変動の程度の概念を得るために、個々の血清を300倍希釈でPn14のIgG抗体についてアッセイした。表13に提示される結果は、各群で大きな範囲の応答が存在した、すなわち、変動係数(CV)が0.051であったMPL(商標)を含有するワクチンで免疫された群を除き、CVが0.229から0.587までの範囲にわたったことを示唆する。従って、MPL(商標)は、Pn14のIgG応答のアジュバントとして作用したかも知れず、また、マウス間の変動を低下させたかも知れないが、しかしIL−12はそうでないようである。
Figure 2010265279
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実施例5:一価のPnPs14−CRM197複合体ワクチンに対するマウスの免疫応答に対する明礬の存在もしくは非存在下でのIL−12の効果の比較
研究デザイン
BALB/cマウス(1群あたり8匹)を、100μgのAlPO4を含むもしくは含まずかつIL−12がないかもしくは8、40、200、1,000もしくは5,000ngのIL−12とともにのいずれかで処方された1μgのPnPs14−CRM197複合体で、第0週に皮下で免疫した。正常マウス血清(0.25%)を、低濃度のIL−12を安定化させるための担体タンパク質として包含した。第1週に、リンパ節細胞懸濁液を各群の半分のマウスから調製し、そしてインビトロで抗原特異的サイトカイン産生について評価した。それらの脾もまた収穫しそして重量測定した。第3週に、残存するマウスを採血し、そして最初のワクチン接種で使用された同一のワクチン処方で再免疫した。第5週に、2回免疫されたマウスを放血し、それらの脾を重量測定しそしてそれらの脾細胞をサイトカイン産生について評価した。PnPs14およびCRM197のIgGおよびIgGサブクラスの力価をプールされた血清で測定した。アッセイを個々のマウスからの血清を使用して実施した場合は、結果を幾何平均力価(GMT)として表現する。
結果
免疫感作後1週間の脾重量に対するIL−12の効果
最初の免疫感作の1週間後に、AlPO4の非存在下で5,000ngのIL−12(しかしより低用量のIL−12ではなく)を受領したマウスは、明礬もIL−12もいずれも含有しないワクチンを受領するものより有意により大きい脾重量を有したが、(表14)。AlPO4を含有するワクチンは、40ないし5000ngのIL−12とともに処方された場合により大きな脾重量を誘導した。対にした比較は、200もしくは1000ngのIL−12およびAlPO4とともに処方されたワクチンが、AlPO4の非存在下で同一用量のIL−12とともに処方されたものより大きな脾重量を誘導したことを示した。全体として、このデータは、AlPO4とともにIL−12を処方することは、サイトカインの生物学的活性、すなわちワクチン接種後1週間の増大された脾重量を引き起こすその能力を大きく高めたことを示す。
PnPs14に対するIgG応答に対するIL−12の効果
最初に、プールされた血清をPnPs14に対するIgG抗体についてアッセイした(表15)。アジュバント効果の最も明瞭な表示は、AlPO4および8ないし40ngのIL−12を含有するワクチンでの一次免疫感作後に示された。この組み合わせは、AlPO4もIL−12もいずれも含まず処方されたワクチンで免疫されたマウスに関して、IgG力価の17ないし21倍の増大をもたらした。AlPO4およびIL−12の組み合わせは、個々に使用された場合より大きな応答をもたらし;独力で、AlPO4および40ngの用量のIL−12は第3週のIgG力価でそれぞれ4倍および5倍の増大を引き起こした。AlPO4を含有するワクチンで免疫されたマウスからの個々の血清の分析(表16)は、8ngのIL−12が、一次ワクチン接種後に、AlPO4のみで補助された(adjuvanted)ワクチンよりも5倍より高いPnPs14のIgG力価を誘導したことを示した。力価のこの差異は統計学的に有意であった。より高用量のIL−12は応答を高めなかった。1,000ないし5,000ngの用量のIL−12はPnPs14のIgG力価の顕著な減少を引き起こした。第二の免疫感作後、40ngの用量のIL−12のみが、AlPO4を基礎とするワクチンにより誘導されたPnPs14力価の有意の上昇(3倍)を引き起こした。
プールされた血清のデータは、AlPO4および8〜40ngのIL−12の組み合わせが一次免疫感作後にIgG1力価を高めたことを示唆する。2回のワクチン接種後、IL−12は、プールされた(表15)および個々の血清(表17)の分析により示されるとおり、AlPO4の非存在下に複合体で免疫されたマウスでのPnPs14に対するIgG1力価を高めなかった。さらに、AlPO4を含有するワクチンで免疫されたマウスのあいだで、8ないし200ngのIL−12の添加は、2回のワクチン接種後のより高いIgG1力価をもたらさなかった(表17)。
IL−12の最も甚大な効果は、第5週でPnPs14のIgG2a応答を本質的に増大させたことであった。これは、ワクチンがAlPO4を含有した場合もしくはAlPO4を含まずに処方された場合の双方でみられた(表18)。AlPO4の非存在下では、IgG2aのGMTの統計学的に有意の増大(14ないし42倍)が、8ないし1,000ngのIL−12で得られた。同様に、8〜1,000ngのIL−12は、IgG2a抗体を誘導するAlPO4含有ワクチンの能力を高めたとは言え、本研究で、8および40ngの用量のIL−12により誘導された力価のみが統計学的により高かった。全体として、最高のIgG2a力価は、AlPO4および40ngのIL−12とともに処方された複合体により誘導された。これは、AlPO4の非存在下で40ngのIL−12により誘導されたIgG2a力価と有意に異なり、再度、IL−12のアジュバント活性が明礬により高められたことを示した。
IgG2bおよびIgG3力価を、プールされた血清のみでアッセイした(表15)。8ないし1,000ngの範囲のIL−12の用量は、AlPO4とともに共処方された
場合に、一次および二次免疫感作後にIgG3力価の本質的な増大を促進したが、しかしAlPO4の非存在下ではしなかった。IgG2b力価に対するIL−12の一貫した効果は示されなかった。
CRM197に対するIgG応答に対するIL−12の効果
CRM197に対するIgG応答もまた、タンパク質担体対複合体の多糖部分に対するIL−12の効果の間に差異が存在したかどうかをみるために評価した(表19)。AlPO4の非存在下で、40ngのIL−12は、2回のワクチン接種後にCRM197に対するIgG力価を適度に増大させるようであった。しかしながら、CRM197に対する最高のIgG力価は、ワクチンをAlPO4および8〜40ngのIL−12双方とともに処方した場合に得られた。AlPO4とともに共処方されたIL−12の高められたアジュバント活性は、独力で、40ngのIL−12およびAlPO4が第5週でIgG力価の6倍および17倍の増大をもたらしたが、しかし、一緒に組み合わせられた場合は増大は147倍であったという知見により示される。IL−12は、ワクチンがAlPO4を含んで処方されたかそれを含まずに処方されたかに関係なく、CRM197に対するIgG1応答を高めた(表19および20)。IL−12は、AlPO4を含有するワクチンでの免疫感作後にCRM197に対する第5週のIgG2a力価を本質的に増大させた(表19)。再度、IL−12の至適用量は40ngであると思われた。このサイトカインは、AlPO4を含有するワクチンにより誘導されたIgG2b力価を増大させるように思われた。
CRM197特異的T細胞のサイトカインの特徴に対するIL−12の効果
第二のワクチン接種後2週間(第5週)に採取された脾細胞によるサイトカイン産生は、IFN−γ産生細胞およびIL−5産生細胞双方のプライミングに対するIL−12の効果を示した。AlPO4およびIL−12の非存在下で免疫されたマウスからの脾細胞は、インビトロでCRM197で刺激された場合に検出可能なレベルのIL−5を産生したが、しかしIFN−γはしなかった(表21)。ワクチンをIL−12を含んで処方することは、IL−5産生細胞の誘導を高めると思われ、ピークの活性は40ngのサイトカインで生じた。より高用量のIL−12はIL−5の減少された産生をもたらし、事実上、サイトカインは、1,000ないし5,000ngのIL−12を含有する複合体ワクチンで免疫されたマウスにより産生されなかった。IFN−γ産生を確信させることは、5,000ngのIL−12とともに処方されたワクチンで免疫されたマウスの脾細胞からのみ検出された。ワクチンをAlPO4を含んで処方した場合、8ngのIL−12の添加は夥しい量のIFN−γを産生した細胞のプライミングをもたらした一方、このサイトカインの非存在下では、抗原特異的IL−5産生のみが検出された。最大のIFN−γ産生のためのプライミングは40ないし1,000ngのIL−12で発生するようである。5,000ngのIL−12の添加は、IL−5産生細胞についてプライミングするワクチンの能力を廃止させた。
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実施例6:九価の肺炎球菌複合糖質ワクチンに対する体液性応答に対するIL−12/AlPO4の効果
研究デザイン
肺炎球菌複合糖質ワクチンに対するIgG応答に対するIL−12の効果の評価を、血清型1、4、5、6B、9V、14、18C、19Fおよび23Fから構成される九価のワクチンに拡大した。スイス ウェブスター(Swiss Webster)マウスを、第0および3週に、0.1、1もしくは5μgのワクチン(炭水化物重量)で免疫した。
当該ワクチンは、単独、AlPO4(100μg)とともに、または50、200もしくは1,000ngのIL−12と混合されたAlPO4とともに投与した。正常マウス血清はこのワクチンに包含しなかった。血清型4、6B、9V、14、18C、および担体タンパク質CRM197に対するIgG応答を、第5週(すなわち追加抗原刺激の2週間後)にELISAにより評価した。
結果
第5週でのCRM197に対する応答
AlPO4を含有するワクチンへのIL−12の添加は、CRM197に対するIgG2aおよびIgG2b抗体の用量依存性の増大をもたらした。これは試験された複合体の全部の用量でみられた(表22)。増大されたIgG2a力価は50ngのサイトカインを受領するマウスで明らかであり、また、1,000ngで最大であった。これは他の研究と対照をなし、そこでは、最大のIgG2a力価が明礬を基礎としたワクチンに添加された40〜100ngのサイトカインで得られ、また、より高用量のIL−12が減少された免疫応答をもたらした。研究の間の用量応答の差異の理由は未知である。それはワクチンの差異、すなわち多価対一価、もしくは、低濃度のサイトカインを安定化させるため以前の研究でワクチンに包含された正常マウス血清が省かれたことに関係するかも知れない。
肺炎球菌多糖に対する応答
AlPO4を含む九価のワクチンを処方することは、とりわけ最低用量の複合体(0.1μg)を使用した場合に、PnPs4、PnPs6B、PnPs9VおよびPnPs14を包含するいくつかの血清型に対するIgG応答を高めた(表24〜27)。IL−12の添加はこれらの血清型に対するIgG応答をさらに高めると思われなかった。しかしながら、PnPs18C応答の場合は、AlPO4を含有する5μgのワクチンへの50もしくは1,000ngのIL−12の添加は、この血清型に対するより高い幾何平均IgG力価、および10,000より上のPnPs18CのIgG力価をもつマウスのより高い比率をもたらした(表23)。PnPs1、5、19Fおよび23Fに対する応答は評価しなかった。
AlPO4を含有する九価のワクチンへのIL−12の添加は、PnPs4、PnPs6B、PnPs9VおよびPnPs14に対するIgG2a力価の用量依存性の増大をもたらした(表24〜27)。一般に、IgG2aの増大はCRM197応答のものに平行し、最高の力価は1,000ngのIL−12で得られた。一価のPnPs14複合体もしくは二価のPnPs6B/PnPs14ワクチンを使用する実験と対照的に、50ngの用量のIL−12はこれらの血清型に対するIgG2a応答に対する効果をほとんどもしくは全く有しなかった。例外はPnPs14に対するIgG2a応答である。なぜならこの用量のサイトカインはこの血清型に対する応答を高めるように思われたからである(表27)。
全体として、本研究は、IL−12が多価ワクチン中に存在する複数の肺炎球菌の血清型に対する補体結合IgG2a抗体サブクラスの応答を促進することができることを示す。
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実施例7:髄膜炎菌(Neiserria meningitidis)タイプC(menC)複合糖質ワクチンに対する免疫応答に対するIL−12およびAlPO4の効果
研究デザイン
本研究は、髄膜炎菌(Neiserria meningitidis)タイプC(menC)に対するワクチンを用いてIL−12を評価した。スイス ウェブスター(Swiss Webster)マウスを、第0および3週に、単独で、AlPO4(100μg)、もしくはIL−12(50ng)およびAlPO4の組み合わせとともに処方された0.1μgもしくは1μgのMenC複合糖質で免疫した。正常マウス血清はワクチンに添加しなかった。マウスを第3および5週に採血し、そして、血清を、menCの多糖に対するIgG抗体についてELISAにより分析した。
結果
より高用量の複合体で免疫される場合、同等なmenCのIgG力価がアジュバント処方に関係なく生じられた。しかしながら、ワクチンへのIL−12/AlPO4の添加は、AlPO4(しかしIL−12でなく)とともに処方された、もしくはアジュバントのない場合より、多糖に対するより高いIgG2a力価をもたらした。
より低用量の複合体で免疫されたマウスでは、より高いmeningC力価が、ワクチンをAlPO4とともに処方した場合に得られた(表28)。アジュバントへのIL−12の添加は全IgG力価を高めなかったが、しかし、IgG2a抗体の>10倍の増加をもたらした。これらのデータは、AlPO4とともにのIL−12はmenC複合糖質ワクチンに対する補体結合IgGサブクラスの誘導を促進する可能性があることを示す。
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実施例8:インフルエンザ菌(Hemophilus influenzae)タイプb複合糖質ワクチン(HbOC)に対する免疫応答に対するIL−12およびAlPO4の効果
研究デザイン
本研究は、インフルエンザ菌(Hemophilus influenzae)タイプbに対するワクチンを用いてIL−12を評価した。スイス ウェブスター(Swiss
Webster)マウス(1群あたり10匹)を、第0および3週に、CRM197に複合されたインフルエンザ菌(Hemophilus influenzae)タイプbからの莢膜多糖(HibPs)より成る複合糖質ワクチン0.1μgもしくは1.0μgで免疫した。ワクチン(HbOC)を、単独で、またはAlPO4(100μg)もしくはIL−12(50ng)およびAlPO4の混合物と共同して投与した。正常マウス血清はワクチンに添加しなかった。マウスを第3および5週に採血した。HibPsに対する抗体応答を、アイソタイプすなわちIgM、IgGおよびIgAに関係なく糖への全部の抗体結合を測定するファー(Farr)アッセイを使用して測定した。IgGサブクラスの応答はELISAにより測定した。加えて、CRM197に対するIgGおよびIgGサブクラスの応答もまたELISAにより測定した。
結果
第3週の採血からプールされた血清における抗HibPs抗体の力価(一次応答)は、免疫感作に使用された複合体の用量に関係なく、単独で、AlPO4もしくはIL−12およびAlPO4とともに処方されたワクチンで免疫されたマウスの間で異ならなかった(表29)。第5週の採血からのプールされた血清の分析は、IL−12および明礬を含むHbOC1μgで免疫されたマウスでは、明礬とともにもしくはアジュバントを含まず
に与えられた場合よりも少なくとも10倍より高い抗HibPsをもたらしたことを示唆した(表30)。しかしながら、個々のマウス血清の分析は、これがおよそ10,000μg/mLの力価を有する単一のマウスによったことを示した。この結果を幾何平均力価として表現する場合、IL−12による高められたHibPs応答の証拠が存在しなかった。HibPsに対するIgGサブクラスの応答を、プールされた血清でELISAにより評価した。IL−12およびAlPO4の組み合わせは、1μgの複合体で免疫されたマウスでIgG2a力価を3倍高めたように思われた。しかしながら、これは、AlPO4単独で補助されたワクチンで得られた力価と異ならなかった。0.1μgのHbOCで免疫されたマウスでは、IL−12およびAlPO4はHibPsに対するIgG2a力価を高めなかった。IL−12/AlPO4のアジュバントの組み合わせが活性であったことが、抗CRM197応答の分析により示され(表31)、ここでは担体タンパク質に対する増大されたIgG2a力価がいずれかの用量の複合体で免疫されたマウスでみられた。
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<本発明の主たる態様>
限定されるものでないが、本発明の主たる態様または特徴は以下のとおりである。
態様1.肺炎球菌の抗原、アジュバント量のインターロイキン−12、および懸濁液状の鉱物の混合物を含んで成り、そして場合によっては生理学的に許容できるベヒクルを含んで成る、ワクチン組成物。
態様2. インターロイキン−12が鉱物懸濁液上に吸着される、態様1に記載のワクチン組成物。
態様3. インターロイキン−12がヒトインターロイキン−12である、態様1に記載のワクチン組成物。
態様4. 懸濁液状の鉱物が明礬の水性懸濁液である、態様1に記載のワクチン組成物。態様5. 明礬が、水酸化アルミニウムもしくはリン酸アルミニウムである、態様4に記載のワクチン組成物。
態様6. 肺炎球菌の抗原が、肺炎球菌莢膜多糖の血清型1、4、5、6B、9V、14、18C、19Fおよび23F、ならびにそれらの組み合わせより成る群から選択される、態様1に記載のワクチン組成物。
態様7. 肺炎球菌の抗原が担体分子に複合される、態様1に記載のワクチン組成物。
態様8. 担体分子が、破傷風トキシン、ジフテリアトキシン、百日咳トキシンおよびそれらの非毒性の変異体より成る群から選択される、態様7に記載のワクチン組成物。
態様9. 担体分子がCRM197である、態様8に記載のワクチン組成物。
態様10. 肺炎球菌の抗原、アジュバント量のインターロイキン−12および懸濁液状の鉱物の混合物を含んで成り、そして場合によっては生理学的に許容できるベヒクルを含んで成るワクチン組成物の有効量を哺乳動物宿主に投与することを含んで成る、肺炎球菌の抗原に対する免疫応答を導き出す方法。
態様11. インターロイキン−12が鉱物懸濁液上に吸着される、態様10に記載の方法。
態様12. インターロイキン−12がヒトインターロイキン−12である、態様10に記載の方法。
態様13. 懸濁液状の鉱物が明礬の水性懸濁液である、態様10に記載の方法。
態様14. 明礬が、水酸化アルミニウムもしくはリン酸アルミニウムである、態様13に記載の方法。
態様15. 肺炎球菌の抗原が、肺炎球菌莢膜多糖の血清型1、4、5、6B、9V、14、18C、19Fおよび23F、ならびにそれらの組み合わせより成る群から選択される、態様10に記載の方法。
態様16. 肺炎球菌の抗原が担体分子に複合される、態様10に記載の方法。
態様17. 担体分子が、破傷風トキシン、ジフテリアトキシン、百日咳トキシンおよびそれらの非毒性の変異体より成る群から選択される、態様16に記載の方法。
態様18. 担体分子がCRM197である、態様17に記載の方法。
態様19. 肺炎球菌の抗原、アジュバント量のインターロイキン−12および懸濁液状の鉱物の混合物を含んで成り、そして場合によっては生理学的に許容できるベヒクルを含んで成るワクチン組成物の有効量を哺乳動物宿主に投与することを含んで成る、肺炎球菌ワクチンに対するIFN−γ応答を高める方法。
態様20. 肺炎球菌の抗原、アジュバント量のインターロイキン−12および懸濁液状の鉱物の混合物を含んで成り、そして場合によっては生理学的に許容できるベヒクルを含んで成る免疫原性組成物の有効量を哺乳動物宿主に投与することを含んで成る、病原体に対する保護的応答のための補体結合抗体を導き出す方法。
態様21. 肺炎球菌の抗原、アジュバント量のインターロイキン−12および懸濁液状の鉱物の混合物を含んで成り、そして場合によっては生理学的に許容できるベヒクルを含んで成る、免疫原性組成物。
態様22. インターロイキン−12が鉱物懸濁液上に吸着される、態様21に記載の免疫原性組成物。
態様23. インターロイキン−12がヒトインターロイキン−12である、態様21に記載の免疫原性組成物。
態様24. 懸濁液状の鉱物が明礬の水性懸濁液である、態様21に記載の免疫原性組成物。
態様25. 明礬が、水酸化アルミニウムもしくはリン酸アルミニウムである、態様24に記載の免疫原性組成物。
態様26. 肺炎球菌の抗原が、肺炎球菌莢膜多糖の血清型1、4、5、6B、9V、14、18C、19Fおよび23F、ならびにそれらの組み合わせより成る群から選択される、態様21に記載の免疫原性組成物。
態様27. 肺炎球菌の抗原が担体分子に複合される、態様21に記載の免疫原性組成物。
態様28. 担体分子が、破傷風トキシン、ジフテリアトキシン、百日咳トキシンおよび
それらの非毒性の変異体より成る群から選択される、態様27に記載の免疫原性組成物。態様29. 担体分子がCRM197である、態様28に記載の免疫原性組成物。
態様30. 髄膜炎菌の抗原、アジュバント量のインターロイキン−12および懸濁液状の鉱物の混合物を含んで成り、そして場合によっては生理学的に許容できるベヒクルを含んで成る、ワクチン組成物。
態様31. インターロイキン−12が鉱物懸濁液上に吸着される、態様30に記載のワクチン組成物。
態様32. インターロイキン−12がヒトインターロイキン−12である、態様30に記載のワクチン組成物。
態様33. 懸濁液状の鉱物が明礬の水性懸濁液である、態様30に記載のワクチン組成物。
態様34. 明礬が、水酸化アルミニウムもしくはリン酸アルミニウムである、態様33に記載のワクチン組成物。
態様35. 髄膜炎菌の抗原が、髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)のタイプC莢膜多糖である、態様30に記載のワクチン組成物。
態様36. 髄膜炎菌の抗原が担体分子に複合される、態様30に記載のワクチン組成物。
態様37. 担体分子が、破傷風トキシン、ジフテリアトキシン、百日咳トキシンおよびそれらの非毒性の変異体より成る群から選択される、態様36に記載のワクチン組成物。態様38. 担体分子がCRM197である、態様37に記載のワクチン組成物。
態様39. 髄膜炎菌の抗原、アジュバント量のインターロイキン−12および懸濁液状の鉱物の混合物を含んで成り、そして場合によっては生理学的に許容できるベヒクルを含んで成るワクチン組成物の有効量を哺乳動物宿主に投与することを含んで成る、髄膜炎菌の抗原に対する免疫応答を導き出す方法。
態様40. インターロイキン−12が鉱物懸濁液上に吸着される、態様39に記載の方法。
態様41. インターロイキン−12がヒトインターロイキン−12である、態様39に記載の方法。
態様42. 懸濁液状の鉱物が明礬の水性懸濁液である、態様39に記載の方法。
態様43. 明礬が、水酸化アルミニウムもしくはリン酸アルミニウムである、態様42に記載の方法。
態様44. 髄膜炎菌の抗原が、髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)のタイプC莢膜多糖である、態様39に記載の方法。
態様45. 髄膜炎菌の抗原が担体分子に複合される、態様39に記載の方法。
態様46. 担体分子が、破傷風トキシン、ジフテリアトキシン、百日咳トキシンおよびそれらの非毒性の変異体より成る群から選択される、態様45に記載の方法。
態様47. 担体分子がCRM197である、態様46に記載の方法。
態様48. 髄膜炎菌の抗原、アジュバント量のインターロイキン−12および懸濁液状の鉱物の混合物を含んで成り、そして場合によっては生理学的に許容できるベヒクルを含んで成る、免疫原性組成物。
態様49. インターロイキン−12が鉱物懸濁液上に吸着される、態様48に記載の免疫原性組成物。
態様50. インターロイキン−12がヒトインターロイキン−12である、態様48に記載の免疫原性組成物。
態様51. 懸濁液状の鉱物が明礬の水性懸濁液である、態様48に記載の免疫原性組成物。
態様52. 明礬が、水酸化アルミニウムもしくはリン酸アルミニウムである、態様51に記載の免疫原性組成物。
態様53. 髄膜炎菌の抗原が、髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)のタイプC莢膜多糖である、態様48に記載の免疫原性組成物。
態様54. 髄膜炎菌の抗原が担体分子に複合される、態様48に記載の免疫原性組成物。
態様55. 担体分子が、破傷風トキシン、ジフテリアトキシン、百日咳トキシンおよびそれらの非毒性の変異体より成る群から選択される、態様54に記載の免疫原性組成物。態様56. 担体分子がCRM197である、態様55に記載の免疫原性組成物。
均等物
当業者は、わずかに慣例の実験を使用して、本明細書に記述される本発明の特定の態様に対する多くの均等物を認識するであろうか、もしくは確かめることが可能であろう。こうした均等物は、本発明に包含されることを意図される。
本発明は、ワクチン接種された宿主の抗体応答を定量的にかつ定性的に向上させ、また、病原体に対する保護的応答のため細胞媒介性の免疫を定量的に増大させることのできるワクチン組成物を提供する。したがって、例えば、医薬製造業で利用できる。

Claims (9)

  1. 肺炎球菌莢膜多糖、アジュバント量のインターロイキン−12および明礬の懸濁物の混合物を含んでなる、肺炎球菌莢膜多糖に対する免疫応答を導き出すための製薬学的組成物。
  2. 生理学的に許容できるベヒクルをさらに含んで成る請求項1に記載の組成物。
  3. インターロイキン−12が明礬の懸濁物上に吸着されている、請求項1または2に記載の組成物。
  4. インターロイキン−12がヒトインターロイキン−12である、請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
  5. 明礬が、水酸化アルミニウムもしくはリン酸アルミニウムである、請求項1〜4のいずれかに記載の組成物。
  6. 肺炎球菌莢膜多糖が、肺炎球菌莢膜多糖の血清型1、4、5、6B、9V、14、18C、19Fおよび23F、ならびにそれらの組み合わせより成る群から選択される、請求項1〜5のいずれかに記載の組成物。
  7. 肺炎球菌莢膜多糖が担体分子に複合化されている、請求項1〜6のいずれかに記載の組成物。
  8. 担体分子が、破傷風トキシン、ジフテリアトキシン、百日咳トキシンおよびそれらの非毒性の変異体より成る群から選択される、請求項7に記載の組成物。
  9. 担体分子がCRM197である、請求項7または8に記載の組成物。
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