JPH0564959U - カード搬送機構 - Google Patents
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- JPH0564959U JPH0564959U JP230692U JP230692U JPH0564959U JP H0564959 U JPH0564959 U JP H0564959U JP 230692 U JP230692 U JP 230692U JP 230692 U JP230692 U JP 230692U JP H0564959 U JPH0564959 U JP H0564959U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 通常のカードの搬送に悪影響を及ぼすことな
く、薄手のカードの搬送が可能なカード搬送機構を提供
する。 【構成】 第2の駆動側ローラ5a,6a,7aと対向
配置された第2の従動側ローラ5b,6b,7bは、ギ
ャップ可変機構8によってカード1の厚み方向に移動可
能である。そして、カード厚検知機構3により検知され
た挿入されたカード1の厚みから、このギャップ可変機
構8は第2の駆動側ローラ5a,6a,7aと第2の従
動側ローラ5b,6b,7bとの間に、JIS I/I
I型のカードの搬送に適するギャップかプリペイドカー
ドの搬送に適するギャップのいずれかを形成する。
く、薄手のカードの搬送が可能なカード搬送機構を提供
する。 【構成】 第2の駆動側ローラ5a,6a,7aと対向
配置された第2の従動側ローラ5b,6b,7bは、ギ
ャップ可変機構8によってカード1の厚み方向に移動可
能である。そして、カード厚検知機構3により検知され
た挿入されたカード1の厚みから、このギャップ可変機
構8は第2の駆動側ローラ5a,6a,7aと第2の従
動側ローラ5b,6b,7bとの間に、JIS I/I
I型のカードの搬送に適するギャップかプリペイドカー
ドの搬送に適するギャップのいずれかを形成する。
Description
【0001】
本考案は、現金自動取引装置等に搭載されたカード読取装置におけるカード搬 送機構に関するものである。
【0002】
カード処理装置は、JIS I/II型のカードの処理専用に使われるものが 多い中、最近、JIS I/II型のカードと大きさは同じながら厚みが薄いテ レフォンカード等のプリペイドカードが出回っており、従来からカード処理装置 におけるカード搬送機構に以下の様な対策を施して、このプリペイドカードの誤 挿入に対するガード手段としている。
【0003】 図9はカード処理装置の従来のカード搬送機構の概略を示す側面図である。 31はカード、32はカード挿入口である。 33aはマイクロスイッチ、33bはこのマイクロスイッチ33aと対向配置 したローラ、33cは前記ローラ33bとの間にカード31を挟み込むことで駆 動され、該カード31の厚みを検知するマイクロスイッチ33aのアクチュエー タで、これら構成要素よりカード厚検知機構を形成している。
【0004】 34aは第1の駆動側ローラ、34bはこの第1の駆動側ローラ34aに対向 配置した第1の従動側ローラで、第1の駆動側ローラ34aと第1の従動側ロー ラ34bとの間のギャップは0である。 35a,36a,37aは第2の駆動側ローラ、35b,36b,37bはこ れら第2の駆動側ローラ35a,36a,37aに対向配置した第2の従動側ロ ーラで、第2の駆動側ローラ35a,36a,37aと第2の従動側ローラ35 b,36b,37bとの間には、それぞれ約0.4mmのギャップ40を形成し ている。
【0005】 38はリード/ライトヘッドで、前記ローラ群により搬送されてきたカード3 1からの情報の読み取り、および情報の書き込みを行う。 39は取り込みボックスで、顧客が取り忘れたカードや不良カード等を取り込 むための箱である。 ここで、現金自動取引装置等で使用されるカードは、通常JIS I型かJI S II型であり、そのカード厚はおよそ0.76mmである。
【0006】 この程度の厚みを有するカード31のリード/ライトヘッド38による情報の 読み取り,書き込み動作時の速度変動をなくすため、情報の読み取り,書き込み 動作時に磁気カード31を搬送する第2の駆動側ローラ35a,36a,37a と第2の従動側ローラ35b,36b,37bとの間に所定のギャップ40を設 けて、カード31の各ローラ間への突っ込み時の速度変動を抑制している。
【0007】 すなわち、ローラ間のギャップ40が0であれば、第2の駆動側ローラ35a ,36a,37aと第2の従動側ローラ35b,36b,37bとの間にカード 31を挟持する際に、カード31の先端が各ローラに衝突する毎に一瞬スリップ することでこのカード31の搬送速度が落ちて、カード31の搬送速度に変動が 生じる。これにより、ジッタ等が変化し、読み取りエラーや書き込みエラーが発 生する。これを防止するために、ローラ間に0.4mm程度のギャップを設ける ことで、カード31がスムースに走行できるように対策されている。
【0008】 上述した従来のカード搬送機構における作用を説明する。 カード31をカード挿入口32から挿入すると、このカード31によりマイク ロスイッチ33aのアクチュエータ33cが押し上げられる。上述したように、 カードの厚みは、JIS I/II型が標準で0.76mm、一方プリペイドカ ードは0.25mmであり、マイクロスイッチ33aはこの厚みを検知するよう になっており、厚み検知の設定は0.76mm前後であり、マイクロスイッチ3 3aが働かなかった場合は挿入されたカード31はプリペイドカードであると判 定し、該カード31をカード挿入口32へ排出して顧客に返却する。
【0009】
しかしながら、上述した従来のカード読取装置であると、プリペイドカードで あると判定されたカード31を顧客が取り忘れた場合、第2の駆動側ローラ35 a,36a,37aと第2の従動側ローラ35b,36b,37bとの間に0. 4mmのギャップを設けているので、該カード31を搬送して取り込みボックス 39に収納することができず、カード挿入口32にカード31が停止したままの 状態となって、カード処理装置や、このカード処理装置が搭載された現金自動取 引装置等のマシンダウンが発生するという問題がある。
【0010】 本考案は、このようにプリペイドカードのような薄いカードが搬送できないの で、このようなカードを顧客が誤挿入してそれを取り忘れた場合、このカードを 取り込みボックスに取り込めずにマシンダウンを引き起こすという問題を解決す るためになされたもので、通常のカードの搬送に悪影響を及ぼすことなくプリペ イドカードを搬送できるようにすることで、このような薄手のカードの取り込み ボックスへの収納を可能してマシンダウンの発生を防止できるカード搬送機構を 提供することを目的とする。
【0011】
上述した目的を達成するため、第1の考案として、カードを挟持して搬送する 対向配置したローラを複数組並設してカードの搬送経路を形成したカード搬送機 構において、前記カードの搬送経路へのカードの挿入口とこの挿入口に一番近い 対向配置したローラとの間に設けられたカードの厚みを検知する検知手段と、対 向配置したローラの一方を一括してカードの厚み方向に移動可能に支持する支持 手段を有するとともに、この支持手段を駆動する駆動手段とを有し、前記検知手 段により検知したカードの厚みから、対向配置したローラ間に通常のカードの搬 送に適するギャップか薄手のカードの搬送に適するギャップのいずれかを形成す る可変手段とを備えたものである。
【0012】 また、第2の考案として、カードを挟持して搬送する対向配置したローラを複 数組並設してカードの搬送経路を形成したカード搬送機構において、前記対向配 置したローラの一方は、対向する他方のローラとの間に通常のカードの搬送に適 するギャップが形成される主ローラと、薄手のカードの搬送に適するギャップが 形成される補助ローラの2つのローラを同軸上に配置して構成され、補助ローラ は通常のカードの搬送に影響を及ぼさない材質で形成されているものである。
【0013】
上述した構成を有する第1の考案は、まず検知手段で挿入されたカードの厚み を検知し、通常のカードを搬送するときは、対向配置したローラ間に通常のカー ドの搬送に適したギャップを形成して該カードを搬送する。薄手のカードを搬送 するときは、駆動手段により支持手段を駆動して、対向配置した一方のローラを カードの厚み方向に移動させ、対向配置したローラ間に薄手のカードの搬送に適 したギャップを形成して該カードを搬送する。
【0014】 また、第2の考案は、通常のカードが搬送されるときは、主ローラと他方のロ ーラとの間にこの通常のカードを挟持して該カードを搬送する。このとき、補助 ローラと他方のローラとのギャップは主ローラと他方のローラとのギャップより 狭いので、補助ローラと他方のローラとの間でもこの通常のカードが挟持される ことになるが、補助ローラは通常のカードの搬送に影響を及ぼさない材質で形成 されているので、通常のカードの搬送に支障をきたすことはない。
【0015】 薄手のカードが搬送されるときは、主ローラと他方のローラとの間にこの薄手 のカードを挟持できなくても、補助ローラと他方のローラとの間で挟持すること ができるので、該カードの搬送は可能である。
【0016】
以下、図面を参照して実施例を説明する。 図1は第1の考案の第1の実施例におけるカード搬送機構の概略を示す側面図 、図2は図1の要部正面図である。 図において、1はカード、2はカード挿入口、3はカード挿入口2近傍に設け たカード厚検知機構である。このカード厚検知機構3は、マイクロスイッチ3a とアクチュエータ3b、および前記アクチュエータ3bを駆動するレバーと対向 するローラ3c等を備え、厚さ0.76mm前後のカードがアクチュエータ3b とローラ3cとの間に挿入されたときにマイクロスイッチ3aが働くように設定 することで、挿入されたカード1がJIS I/II型のカードかプリペイドカ ードかを判定する際の基準としている。
【0017】 4aは第1の駆動側ローラ、4bは前記第1の駆動側ローラ4aに対向した第 1の従動側ローラで、この第1の駆動側ローラ4aと第1の従動側ローラ4bは 、前記カード厚検知機構3の奥方に位置している。この第1の駆動側ローラ4a と第1の従動側ローラ4bとの間のギャップは0で、カード1を挟持していない 状態では、第1の駆動側ローラ4aと第1の従動側ローラ4bは当接している。
【0018】 5a,6a,7aは第2の駆動側ローラ、5b,6b,7bはこれら第2の駆 動側ローラ5a,6a,7aに対向配置した第2の従動側ローラで、これら第2 の駆動側ローラ5a,6a,7aと第2の従動側ローラ5b,6b,7bは、対 向配置したローラを複数並設することで、カード1の搬送経路を形成しており、 前記第1の駆動側ローラ4a,第1の従動ローラ4bの奥方に位置している。
【0019】 8はギャップ可変機構で、このギャップ可変機構8により、前記第2の従動側 ローラ5b,6b,7bが一括してカード1の厚み方向に移動可能となって、第 2の駆動側ローラ5a,6a,7aと第2の従動側ローラ5b,6b,7bとの 間のギャップが可変となっている。 以下、このギャップ可変機構8の構成を説明する。
【0020】 9a,9b,9cは第2の従動側ローラ5b,6b,7bを回転可能に支持す るブラケット、10a,10b,10cはシャフト11a,11b,11cを介 して前記ブラケット9a,9b,9cが固定されたレバーで、シャフト11a, 11b,11cは、サイドフレーム11に回転可能に支持されて、前記ブラケッ ト9a,9b,9cおよびレバー10a,10b,10cの回転の中心となる。
【0021】 12は支点13a,13b,13cを介してレバー10a,10b,10cを 連結するビームであり、ビーム12とレバー10a,10b,10cとは、それ ぞれ支点13a,13b,13cにより回転可能である。 14はソレノイド、15はソレノイド14が駆動されることでスライド移動す るプランジャで、このプランジャ15は前記レバー10bの端部と係合しており ソレノイド14が駆動されることにより、レバー10a,10b,10cおよび ビーム12等によるリンク機構で、第2の従動側ローラ5b,6b,7bが一括 してカード1の厚み方向に移動可能となっている。
【0022】 16はストッパ、17はプランジャ15をこのストッパ16に当接させるコイ ルスプリングで、ソレノイド14が印加されていない状態ではコイルスプリング 17によりプランジャ15がストッパ16に当接しており、このときの第2の駆 動側のローラ5a,6a,7aと第2の従動側ローラ5b,6b,7bとの間に 、JIS I/II型のカードの搬送に適した約0.4mmのギャップ18が形 成される。
【0023】 19はリード/ライトヘッド、20は顧客の取り忘れたカードや不良カードを 収納する取り込みボックス、21は第2の駆動用ローラ5a,6a,7aの駆動 用ギヤである。 次に第1の実施例の作用を説明する。 カード1がカード挿入口2から挿入されると、該カード1はその先端が第1の 駆動側ローラ4aと第1の従動側ローラ4bとの間に挟持されるとともに、カー ド厚検知機構3によりその厚みを検知する。
【0024】 カード厚検知機構3により検知した厚みから、挿入されたカード1がJIS I/II型のカードであると判定されると、第1の駆動側ローラ4aと第1の従 動側ローラ4bとの間に挟持されているカード1がリード/ライトヘッド19方 向に搬送されるように第1の駆動側ローラ4aを正回転して該カード1を第2の 駆動側ローラ5aと第2の従動側ローラ5bとの間に送りこむ。
【0025】 ここで、第2の駆動側ローラ5a,6a,7aと第2の従動側ローラ5b,6 b,7bとの間のギャップ18は、ギャップ可変機構8によりJIS I/II 型のカードの搬送に適する約0.4mmに設定されており、第1の駆動側ローラ 4aと同様に、第2の駆動側ローラ5a,6a,7aが正回転して、第1の駆動 側ローラ4aと第1の従動側ローラ4bから送り込まれるカード1を第2の従動 側ローラ5b,6b,7bとの間に挟持して搬送し、リード/ライトヘッド19 により情報の読み取りもしくは書き込み動作が行われる。
【0026】 このときも、ソレノイド14は印加されずにコイルスプリング17によりプラ ンジャ15がストッパ16に当接しており、第2の駆動側のローラ5a,6a, 7aと第2の従動側ローラ5b,6b,7bとの間のギャップ18は約0.4m mに保たれている。 リード/ライトヘッド19による情報の読み取りもしくは書き込み動作が完了 すると、第2の駆動側ローラ5a,6a,7aおよび第1の駆動側ローラ4aを 逆回転させて、処理の完了したカード1をカード挿入口2方向に送り返す。なお 、情報の読み取りもしくは書き込み動作により、挿入されたカード1が不良カー ドであると判断された場合は、さらに駆動側ローラ群を正回転させて該カード1 を取り込みボックス20に送り込む。
【0027】 カード挿入口2へ送り返されたカード1を顧客が取り忘れた場合は、再度第1 の駆動側ローラ4aおよび第2の駆動側ローラ5a,6a,7aを正回転させて 、取り込みボックス20に送り込む。 顧客が大きさはJIS I/II型のカードと同じであるが、厚みが薄いプリ ペイドカードを誤って挿入した場合は、まず、カード厚検知機構3で挿入された カード1の厚みを検知することで、このカード1が薄いプリペイドカードである と判定し、第1の駆動側ローラ4aを逆回転させて該カード1をカード挿入口2 方向へ送り返す。この第1の駆動側ローラ4aと第1の従動側ローラ4bとの間 のギャップは、カードを挟持していない状態では0であるので、薄いプリペイド カード1であっても確実に挟持することができる。
【0028】 この送り返されたカード1を顧客が取り忘れた場合、ギャップ可変機構8のソ レノイド14を印加させる。これにより、レバー10a,10b,10cおよび ビーム12等によるリンク機構で、第2の従動側ローラ5b,6b,7bが第2 の駆動側ローラ5a,6a,7aに接近するように、一括してカード1の厚み方 向に移動して、第2の従動側ローラ5b,6b,7bが第2の駆動側ローラ5a ,6a,7aに当接し、ギャップ18を0とする。
【0029】 これにより、カード1は、第2の駆動側ローラ5a,6a,7bと第2の従動 側ローラ5b,6b,7bとの間で確実に挟持されて、第2の駆動側ローラ5a ,6a,7bによって取り込みボックス20に送り込まれ、次の取引が継続して 行えるようになる。 図3は第1の考案の第2の実施例におけるカード搬送機構の概略を示す側面図 、図4は図3の要部正面図である。
【0030】 なお、この第2の実施例において、上述した第1の実施例と同じ構成を有する ものに関しては同じ番号を付して、その説明は省略する。 22は第2の従動側ローラ5b,6b,7bを回転可能に支持するレバー、2 3はこのレバー22の回転支点で、レバー22が回転支点23を中心に回転する と、第2の従動側ローラ5b,6b,7bは一括してカード1の厚み方向に移動 する。
【0031】 24は前記レバー22を回転させるソレノイド、25はソレノイド24が駆動 されることでスライド移動するプランジャで、このプランジャ25は前記レバー 22と係合している。 26はストッパ、27はプランジャ25をこのストッパ26に当接させるコイ ルスプリングで、ソレノイド24が印加されていない状態ではコイルスプリング 27によりプランジャ25がストッパ26に当接しており、このときの第2の駆 動側のローラ5a,6a,7aと第2の従動側ローラ5b,6b,7bとの間に 、JIS I/II型のカードの搬送に適する約0.4mmのギャップ18が形 成される。
【0032】 この第2の実施例においても、上述した第1の実施例と同様に、挿入されたカ ード1の厚みをカード厚検知機構3で検知して、該カード1がJIS I/II 型のカードであると判定された場合はソレノイド24を印加せず、第2の駆動側 のローラ5a,6a,7aと第2の従動側ローラ5b,6b,7bとの間のギャ ップ18を約0.4mmのまま保持してカード1を搬送し、情報の読み取りもし くは書き込みを行う。
【0033】 挿入されたカード1の厚みをカード厚検知機構3で検知して、該カード1がプ リペイドカードであると判定された場合は、ソレノイド24を印加して、レバー 22を回転支点23を中心に回転させる。 これにより、第2の従動側ローラ5b,6b,7bが第2の駆動側ローラ5a ,6a,7aに接近するように、一括してカード1の厚み方向に移動して、第2 の従動側ローラ5b,6b,7bが第2の駆動側ローラ5a,6a,7aに当接 し、ギャップ18が0となり、カード1がプリペイドカードであっても確実に第 2の駆動側ローラ5a,6a,7aと第2の従動側ローラ5b,6b,7bとの 間に挟持でき、該カード1を取り込みボックス20に送り込めることになって、 第1の実施例と同様の作用,効果を得られる。
【0034】 図5は第2の考案の第1の実施例におけるカード搬送機構の概略を示す側面図 で、図5(a)はJIS I/II型のカードが挿入された状態、図5(b)は プリペイドカードが挿入された状態を示している。図6は図5の要部を示す正面 図である。 図において、1aはJIS I/II型の磁気カード、1bはプリペイドカー ド、2はカード挿入口、3はカード挿入口2近傍に設けたカード厚検知機構であ る。このカード厚検知機構3は、マイクロスイッチ3aとアクチュエータ3b、 および前記アクチュエータ3bを駆動するレバーと対向するローラ3c等を備え 、厚さ0.76mm前後のカードがアクチュエータ3bとローラ3cとの間に挿 入されたときにマイクロスイッチ3aが働くように設定することで、挿入された カードがJIS I/II型のカード1aかプリペイドカード1bかを判定する 際の基準としている。
【0035】 4aは第1の駆動側ローラ、4bは前記第1の駆動側ローラ4aに対向した第 1の従動側ローラで、この第1の駆動側ローラ4aと第1の従動側ローラ4bは 、前記カード厚検知機構3の奥方に位置している。この第1の駆動側ローラ4a と第1の従動側ローラ4bとの間のギャップは0で、磁気カード1を挟持してい ない状態では、第1の駆動側ローラ4aと第1の従動側ローラ4bは当接してい る。
【0036】 5a,6a,7aは第2の駆動側ローラ、5b,6b,7bはこれら第2の駆 動側ローラ5a,6a,7aに対向配置した第2の従動側ローラで、これら第2 の駆動側ローラ5a,6a,7aと第2の従動側ローラ5b,6b,7bは、対 向配置したローラを複数並設することで、カード1の搬送経路を形成しており、 前記第1の駆動側ローラ4a,第1の従動ローラ4bの奥方に位置している。
【0037】 5c,6c,7cは前記第2の従動側ローラ5b,6b,7bの同軸上かつ一 体で、発泡性ゴムで形成されている補助ローラであり、対向配置したそれぞれの 第2の駆動側ローラ5a,6a,7aの幅と、補助ローラ5c,6c,7cと第 2の従動側ローラ5b,6b,7bとをそれぞれ一体としたローラの幅とが同等 となっている。
【0038】 ここで、第2の駆動側ローラ5a,6a,7aと第2の従動側ローラ5b,6 b,7bとの間には、JIS I/II型のカード1aを挟持して搬送するのに 適する約0.4mmのギャップを形成し、第2の駆動側ローラ5a,6a,7a と補助ローラ5c,6c,7cとの間のギャップは、プリペイドカード1bを挟 持して搬送できるように0としてある。
【0039】 19はリード/ライトヘッド、20は顧客の取り忘れたカードや不良カードを 収納する取り込みボックス、21は第2の駆動用ローラ5a,6a,7aの駆動 用ギヤである。 以下、第2の考案の第1の実施例の作用を説明する。 カードがカード挿入口2から挿入されると、該カードはその先端が第1の駆動 側ローラ4aと第1の従動側ローラ4bとの間に挟持されるとともに、カード厚 検知機構3によりその厚みを検知する。
【0040】 カード厚検知機構3により検知した厚みから、挿入されたカードがJIS I /II型のカード1aであると判定されると、図5(a)に示すように、第1の 駆動側ローラ4aと第1の従動側ローラ4bとの間に挟持しているカード1がリ ード/ライトヘッド19方向に搬送されるように第1の駆動側ローラ4aを正回 転して該カード1を第2の駆動側ローラ5aと第2の従動側ローラ5bとの間に 送りこむ。
【0041】 上述したように、第2の駆動側ローラ5a,6a,7aと第2の従動側ローラ 5b,6b,7bとの間のギャップは、JIS I/II型のカードの搬送に適 する約0.4mmに設定されており、第1の駆動側ローラ4aと同様に、第2の 駆動側ローラ5a,6a,7aが正回転して、第1の駆動側ローラ4aと第1の 従動側ローラ4bから送り込まれるカード1を第2の従動側ローラ5b,6b, 7bとの間に挟持して搬送し、リード/ライトヘッド19により情報の読み取り もしくは書き込み動作が行われる。
【0042】 ここで、第2の従動側ローラ5b,6b,7bと一体に形成されている補助ロ ーラ5c,6c,7cと第2の駆動側ローラ5a,6a,7aとの間のギャップ は0であるが、この補助ローラ5c,6c,7cは発泡性ゴムで形成されている ので、搬送されるJIS I/II型のカード1aにつぶされ、該カード1aの 搬送に支障をきたすことはない。
【0043】 リード/ライトヘッド19による情報の読み取りもしくは書き込み動作が完了 すると、第2の駆動側ローラ5a,6a,7aおよび第1の駆動側ローラ4aを 逆回転させて、処理の完了したカード1aをカード挿入口2方向に送り返す。な お、情報の読み取りもしくは書き込み動作により、挿入されたカード1aが不良 カードであると判断された場合は、さらに駆動側ローラ群を正回転させて該カー ド1を取り込みボックス20に送り込む。
【0044】 カード挿入口2へ送り返されたカード1aを顧客が取り忘れた場合は、再度第 1の駆動側ローラ4aおよび第2の駆動側ローラ5a,6a,7aを正回転させ て、取り込みボックス20に送り込む。 図5(b)に示すように、顧客が大きさはJIS I/II型のカードと同じ であるが、厚みが薄いプリペイドカード1bを誤って挿入した場合は、まず、カ ード厚検知機構3で挿入されたカードの厚みを検知することで、挿入されたカー ドが薄いプリペイドカード1bであると判定し、第1の駆動側ローラ4aを逆回 転させてこのプリペイドカード1bをカード挿入口2方向へ送り返す。この第1 の駆動側ローラ4aと第1の従動側ローラ4bとの間のギャップは、カードを挟 持していない状態では0であるので、薄いプリペイドカード1bであっても確実 に挟持することができる。
【0045】 この送り返されたプリペイドカード1bを顧客が取り忘れた場合、第1の駆動 ローラ4aを正回転させてプリペイドカード1bを第2の駆動側ローラ5aと第 2の従動側ローラ5bとの間に送り込む。 第2の従動側ローラ5b,6b,7bには、補助ローラ5c,6c,7cが一 体に形成され、この補助ローラ5c,6c,7cと第2の駆動側ローラ5a,6 a,7aとの間のギャップは、カードを挟持しない状態では0であるので、プリ ペイドカード1bは、第2の駆動側ローラ5a,6a,7bと補助ローラ5c, 6c,7cとの間で確実に挟持されて、第2の駆動側ローラ5a,6a,7bに よって取り込みボックス20に送り込まれ、次の取引が継続して行えるようにな る。
【0046】 図7は第2の考案の第2の実施例におけるカード搬送機構の概略を示す側面図 で、上述した第1の実施例は、補助ローラ5c,6c,7cを第2の従動側ロー ラ5b,6b,7bと一体に形成したものであるが、この第2の実施例において は、第2の駆動側ローラ5a,6a,7aと同軸上で一体に補助ローラ5c,6 c,7cを形成したものである。
【0047】 そして、第2の駆動側ローラ5a,6a,7aと第2の従動側ローラ5b,6 b,7bとの間には、JIS I/II型のカードの搬送に適する約0.4mm のギャップを形成し、補助ローラ5c,6c,7cと第2の従動側ローラ5b, 6b,7bとの間のギャップは、薄いプリペイドカード1bを確実に挟持できる ように0としてある。
【0048】 これにより、JIS I/II型のカードは、第2の駆動側ローラ5a,6a ,7aと第2の従動側ローラ5b,6b,7bとの間で挟持されて第2の駆動側 ローラ5a,6a,7aにより搬送が行われる。ここで、第2の従動側ローラ5 a,6a,7aと補助ローラ5c,6c,7cとの間のギャップは0であるが、 補助ローラ5c,6c,7cが発泡性ゴムで形成されているので、搬送されるJ IS I/II型のカードにつぶされ、該カードの搬送に支障をきたすことはな い。
【0049】 また、プリペイドカード1bは、補助ローラ5c,6c,7cと第2の従動側 ローラ5b,6b,7bとの間で挟持され、補助ローラ5c,6c,7cが第2 の駆動側ローラ5a,6a,7aと同期して回転するので、この補助ローラ5c ,6c,7cにより搬送することができ、上述した第1の実施例と同様な作用, 効果が得られる。
【0050】 図8は第2の考案の第3の実施例におけるカード搬送機構の概略を示す正面図 であり、5a,6a,7aは第2の駆動側ローラ、5b,6b,7bは第2の従 動側ローラで、この第2の従動側ローラ5b,6b,7bは、第2の駆動側ロー ラ5a,6a,7aに対向配置され、その間にはJIS I/II型のカードの 搬送に適する約0.4mmのギャップが形成されている。
【0051】 5d,6d,7dは第3の駆動側ローラで、この第3の駆動側ローラ5d,6 d,7dは、それぞれ前記第2の駆動側ローラ5a,6a,7aと所定の間隔を もって、第2の駆動側ローラ5a,6a,7aの同軸上に位置し、第2の駆動側 ローラ5a,6a,7aの回転と同期して回転する。 5c,6c,7cは前記第3の駆動側ローラ5d,6d,7dに対向配置され た補助ローラで、この補助ローラ5c,6c,7cは、前記第2の従動側ローラ 5b,6b,7bとは独立しており、補助ローラ5c,6c,7cと第3の駆動 側ローラ5d,6d,7dとの間のギャップは、薄いプリペイドカード1bを確 実に挟持できるように0としてある。
【0052】 これにより、JIS I/II型のカードは、第2の駆動側ローラ5a,6a ,7aと第2の従動側ローラ5b,6b,7bとの間で挟持されて第2の駆動側 ローラ5a,6a,7aにより搬送が行われる。ここで、第2の従動側ローラ5 a,6a,7aと補助ローラ5c,6c,7cとの間のギャップは0であるが、 補助ローラ5c,6c,7cが発泡性ゴムで形成されているので、搬送されるJ IS I/II型のカードにつぶされ、該カードの搬送に支障をきたすことはな い。
【0053】 また、プリペイドカード1bは、第3の駆動側ローラ5d,6d,7dと補助 ローラ5c,6c,7cとの間で挟持され、第3の駆動側ローラ5d,6d,7 dが第2の駆動側ローラ5a,6a,7aと同期して回転するので、この第3の 駆動側ローラ5d,6d,7dにより搬送することができ、上述した第1の実施 例と同様な作用,効果が得られる。
【0054】
以上説明したように、第1の考案として、カードを挟持して搬送する対向配置 したローラを複数組並設してカードの搬送経路を形成したカード搬送機構におい て、前記カードの搬送経路へのカードの挿入口とこの挿入口に一番近い対向配置 したローラとの間に設けられたカードの厚みを検知する検知手段と、対向配置し たローラの一方を一括してカードの厚み方向に移動可能に支持する支持手段を有 するとともに、この支持手段を駆動する駆動手段とを有し、前記検知手段により 検知したカードの厚みから、対向配置したローラ間に通常のカードの搬送に適す るギャップか薄手のカードの搬送に適するギャップのいずれかを形成する可変手 段とを備えたものである。
【0055】 また、第2の考案として、カードを挟持して搬送する対向配置したローラを複 数組並設してカードの搬送経路を形成したカード搬送機構において、前記対向配 置したローラの一方は、対向する他方のローラとの間に通常のカードの搬送に適 するギャップが形成される主ローラと、薄手のカードの搬送に適するギャップが 形成される補助ローラの2つのローラを同軸上に配置して構成され、補助ローラ は通常のカードの搬送に影響を及ぼさない材質で形成されているものである。
【0056】 したがって、第1の考案によれば、対向配置したローラ間のギャップをカード の厚みから切り換えて、それぞれのカードの搬送に適したギャップとすることが できるので、通常のカードのみならず薄手のカードでも確実に搬送することがで きるという効果を有し、現金自動取引装置のカード処理装置に適用すれば、顧客 が誤って挿入し、かつ取り忘れたプリペイドカード等の薄手のカードを装置内に 取り込むことができずにマシンダウンを引き起こすということが防止され、次の 取引に移行できるという効果を有する。
【0057】 また、第2の考案によれば、対向配置したローラ間のギャップが通常のカード の搬送に適するギャップと薄手のカードの搬送に適するギャップとの両方を備え ているので、通常のカードの搬送に悪影響を及ぼすことなく、薄手のカードでも 確実に搬送することができるという効果を有し、現金自動取引装置のカード処理 装置に適用すれば、顧客が誤って挿入し、かつ取り忘れたプリペイドカード等の 薄手のカードを装置内に取り込むことができずにマシンダウンを引き起こすとい うことが防止され、次の取引に移行できるという効果を有する。
【図1】第1の考案の第1の実施例におけるカード搬送
機構の概略を示す側面図である。
機構の概略を示す側面図である。
【図2】図1の要部正面図である。
【図3】第1の考案の第2の実施例におけるカード搬送
機構の概略を示す側面図である。
機構の概略を示す側面図である。
【図4】図3の要部正面図である。
【図5】第2の考案の第1の実施例におけるカード搬送
機構の概略を示す側面図である。
機構の概略を示す側面図である。
【図6】図5の要部を示す正面図である。
【図7】第2の考案の第2の実施例におけるカード搬送
機構の概略を示す側面図である。
機構の概略を示す側面図である。
【図8】第2の考案の第3の実施例におけるカード搬送
機構の概略を示す正面図である。
機構の概略を示す正面図である。
【図9】従来のカード搬送機構の概略を示す側面図であ
る。
る。
1 カード 3 カード厚検知機構 5a,6a,7a 第2の駆動側ローラ 5b,6b,7b 第2の従動側ローラ 5c,6c,7c 補助ローラ 8 ギャップ可変機構
Claims (2)
- 【請求項1】 カードを挟持して搬送する対向配置した
ローラを複数組並設してカードの搬送経路を形成したカ
ード搬送機構において、 前記カードの搬送経路へのカードの挿入口とこの挿入口
に一番近い対向配置したローラとの間に設けられたカー
ドの厚みを検知する検知手段と、 対向配置したローラの一方を一括してカードの厚み方向
に移動可能に支持する支持手段を有するとともに、この
支持手段を駆動する駆動手段とを有し、前記検知手段に
より検知したカードの厚みから、対向配置したローラ間
に通常のカードの搬送に適するギャップか薄手のカード
の搬送に適するギャップのいずれかを形成する可変手段
とを備えたことを特徴とするカード搬送機構。 - 【請求項2】 カードを挟持して搬送する対向配置した
ローラを複数組並設してカードの搬送経路を形成したカ
ード搬送機構において、 前記対向配置したローラの一方は、対向する他方のロー
ラとの間に通常のカードの搬送に適するギャップが形成
される主ローラと、薄手のカードの搬送に適するギャッ
プが形成される補助ローラの2つのローラを同軸上に配
置して構成され、補助ローラは通常のカードの搬送に影
響を及ぼさない材質で形成されていることを特徴とする
カード搬送機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP230692U JPH0564959U (ja) | 1992-01-27 | 1992-01-27 | カード搬送機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP230692U JPH0564959U (ja) | 1992-01-27 | 1992-01-27 | カード搬送機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0564959U true JPH0564959U (ja) | 1993-08-27 |
Family
ID=11525677
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP230692U Pending JPH0564959U (ja) | 1992-01-27 | 1992-01-27 | カード搬送機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0564959U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002183679A (ja) * | 2000-12-12 | 2002-06-28 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | カードリーダ |
JP2020166564A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | 日本電産サンキョー株式会社 | 媒体処理装置 |
-
1992
- 1992-01-27 JP JP230692U patent/JPH0564959U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002183679A (ja) * | 2000-12-12 | 2002-06-28 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | カードリーダ |
JP2020166564A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | 日本電産サンキョー株式会社 | 媒体処理装置 |
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